JPH07319350A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH07319350A
JPH07319350A JP10947294A JP10947294A JPH07319350A JP H07319350 A JPH07319350 A JP H07319350A JP 10947294 A JP10947294 A JP 10947294A JP 10947294 A JP10947294 A JP 10947294A JP H07319350 A JPH07319350 A JP H07319350A
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JP
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blade
reinforcing member
cleaning
image carrier
tip
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JP10947294A
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Takashi Kanagawa
尚 神奈川
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性部材の先端部を確実に像担持体表面に圧
接させてることができ、像担持体表面の摩耗を低減し、
かつ低コストで小型化を図り、像担持体とブレードとの
ワーキングアングルを大きく取ることができるクリーニ
ング装置を提供する。 【構成】 本発明のクリーニング装置2は、基端部7a
が支持部材6に固定された弾性部材からなるブレード7
の先端部7bを像担持体1表面に圧接して清掃するもの
であって、インサート成形により、ブレード7の基端部
7aと先端部7bの間の弾性部材から成るブレード7に
補強部材8を埋設している。また、補強部材8はブレー
ド7表面に貼り付けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置の像担持
体表面に残留するトナーや紙粉を清掃除去するクリーニ
ング装置に関し、特に像担持体とブレードとのワーキン
グアングルを大きくすることができるクリーニング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスは、帯電、露光、現
像、転写・定着およびクリーニングの工程より成り立つ
が、最終工程のクリーニング工程においては、通常ブレ
ードクリーニング方式が採用されている。図8には、ク
リーニング装置を備えた従来の電子写真装置の概要が示
されている。同図に基づいて電子写真装置の動作を説明
すると、01は回転自在(例えば時計回り)の像担持体
であり、まず帯電コロトロン02により像担持体01表
面を帯電させる。次いで、露光用光学系(図示せず)か
らレーザビーム03を照射し、像担持体01表面を露光
して画像情報を書き込んだ後、現像ユニット04内のト
ナー05を像担持体01表面に付着させて、像担持体0
1上にトナー像を形成する。次に、給紙機構06から供
給される用紙07を前記像担持体01と転写コロトロン
08の間に供紙して、転写コロトロン08により、像担
持体01表面の前記トナー像を用紙07に転写する。用
紙07はその後定着装置09に供給され、トナー像が定
着される。一方、像担持体01表面に残留したトナー0
5は、清掃ユニット011内のクリーニング装置012
により清掃除去される。
【0003】この種の電子写真装置に組み込まれるクリ
ーニング装置としては、像担持体表面に残留するトナー
や紙粉を完全に除去することができる表面押圧力および
反発弾性力を有していることが必要であり、従来、例え
ば次の技術が知られている。 (J01)図9に示す技術 図9に示す技術は、矢印方向に回転する像担持体016
表面を圧接して清掃するクリーニング装置017は、支
持部材018に固定されたブレード019によって構成
されている。前記ブレード019は弾性部材により構成
されている。 (J02)図10に示す技術(特開平4−172486号
公報記載の技術) 図10に示す像担持体016表面を圧接して清掃するク
リーニング装置017は、支持部材018とブレード0
19とをそれらが重畳しないように、SUS薄肉プレー
ト等の板バネ020を介して固着したものである。この
クリーニング装置017によれば、低温時および長期保
管時におけるブレード019の反発弾性の低下による押
圧力の低下を板バネ020によって補完して、ワーキン
グアングルを大きく取ることができると共に、弾性部材
の先端部019aを確実に像担持体016表面に圧接さ
せることができる。但し、前記「ワーキングアングル」
とは、回転する像担持体016の接線と該像担持体01
6表面に圧接して湾曲するブレード019の接線とのな
す角度をいう。また、後述する「セットアングル」と
は、像担持体016の接線と該像担持体016表面に接
触しない状態にあるブレード019とのなす角度をい
う。 (J03)図11に示す技術(特開平4−191881号
公報記載の技術) 図11に示す像担持体016表面を圧接して清掃するク
リーニング装置017は、支持部材018に固定された
ブレード019を先端部19a側の厚肉部分019bと基
端側の二次モーメントが小さい薄肉部019cにより形
成したものである。このクリーニング装置017によれ
ば、ブレード019の先端部019aを像担持体016
に強く圧接するように取り付けた際、断面二次モーメン
トの小さい(すなわち、曲げ剛性の小さい)薄肉部分0
19cが先端部019aより変形量が大きく(曲率が大き
く)なり、先端部019aの曲率は小さい(曲率半径は
大きい)。このため、先端側の腹部019dが像担持体
016表面と接触する(腹当たりする)ようなことがな
いというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術には下記のような問題点がある。 (J01)の問題点 前記(J01)のクリーニング装置では、取付時の誤差等
により、ブレード019が像担持体016に強く圧接さ
れることがある。その場合、ブレード019の先端部で
はなく腹部で像担持体016表面と接触する(腹当たり
する)ようになり、像担持体016表面上の残留トナー
を円滑に剥離できず、クリーニング不良をきたすことが
ある。また腹当たりによって、ワーキングアングルが狭
くなると、ブレード019先端部に磁性粉等のトナー粒
子が溜まりやすくなり、像担持体016表面が摩耗する
等の問題が生じる。 (J02)の問題点 前記(J02)のクリーニング装置は、前記(J01)の問
題点に対して案出されたものであり、ブレード019の
先端部019aを確実に像担持体016表面に圧接させ
ることができるものの、板バネ020の両端と支持部材
018およびブレード019との2箇所でホットメルト
または両面テープで接着する工程が必要であるため、コ
ストが高くつくという問題があった。また、接着剤が乾
燥するまでに時間を要し、作業効率が悪い。さらに、ホ
ットメルト接着は簡便であるが熱収縮により板バネ02
0が波打つことがあり、両面テープ接着は強度、信頼性
が落ちるという問題があった。 (J03)の問題点 前記(J03)のクリーニング装置では、ブレード019
の厚肉部分019bと薄肉部分019cと境界部に段部を
形成して肉厚を急激に変化させた場合にはその段部にお
いて応力集中が発生して、短期間で疲労破壊が生じるお
それがあった。また、ブレード019の厚肉部分019
bと薄肉部分019cとの境界部において肉厚を連続的に
変化させる場合、その部分の形状が複雑になって、成形
金型のキャビティ形状が複雑になるという問題点があっ
た。また、肉厚が異なる弾性部材を成形する場合、成形
された弾性部材の品質にバラツキが生じ易いという問題
点があった。また、一定量のニップ圧(ないしニップ
量)を得るためには、ブレード019はある必要サイズ
の肉厚と自由長を有していなければならず、前記肉厚を
薄くできないことはクリーニング装置017を小型化す
る際の障害の1つとなっていた。
【0005】そこで、本発明は、前述の実情に鑑み、次
の記載内容を課題とする。 (O01)各部分において所望の曲げ剛性を容易に得るこ
とができ、しかも容易に製造できるクリーニングブレー
ドを提供すること。 (O02)ブレードの腹部ではなく先端部を確実に像担持
体表面に圧接させることによって、ワーキングアングル
を適切に保持できるようにすること。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意検討を重ねてきた結果、ブレード
を構成する弾性部材の内部に補強部材を設けることによ
って、前記課題が解決できることを見い出した。次に、
前記課題を解決するために案出した本発明を説明する
が、本発明の要素には、後述の実施例の要素との対応を
容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだ
ものを付記する。なお、本発明を後述の実施例の符号と
対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にする
ためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためでは
ない。
【0007】(第1発明)前記課題を解決するために本
出願の第1発明は、基端部(7a,27a)が支持部材
(6,26)に固定された弾性部材からなるブレード
(7,27)の先端部(7b,27b)を像担持体(1)
表面に圧接して清掃する像担持体(1)のクリーニング
装置(2)において、下記の要件を備えたことを特徴と
する、(Y01)前記ブレード(7,27)の前記支持部
材(6,26)に固定された部分よりも先端側に補強部
材(8,28)が設けられたこと、(Y02)前記支持部
材(6,26)の先端と前記補強部材(8,28)の基
端との間には前記補強部材(8,28)が設けられてい
ない弾性部材によって構成された曲げ剛性の低い低剛性
部分(A)が設けられたこと。
【0008】(第2発明)本出願の第2発明は、前記第
1発明において、下記の要件を備えたことを特徴とす
る、(Y03)前記補強部材(48)は前記ブレード
(7,27)に埋設されていること。
【0009】(第3発明)本出願の第3発明は、前記第
1発明において、下記の要件を備えたことを特徴とす
る、(Y04)前記補強部材(48)は前記ブレード(4
7)に貼り付けられたこと。
【0010】(課題を解決するための手段の詳細な説
明)本発明において、ブレード(7,27,47)を構
成する「弾性部材」としては、クリーニングブレード
(7,27,47)として使用可能なものであれば特に
限定されるものではなく、例えばポリウレタン樹脂、ポ
リエステル、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
アセタール樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂、エチレン
−プロピレン共重合体、イソプレンゴム、ネオプレンゴ
ム、天然ゴム等の反発弾性の大きいシート状物が挙げら
れる。弾性部材の寸法は、クリーニング装置(2)が装
着される電子写真装置のサイズに応じて設定されるが、
一般に長さ8〜30mmおよび厚さ1.2〜3.0mm
が適当であり、幅寸法は有効印字長さ相当である。「補
強部材(8,28,48)」としては、SUS鋼板、リ
ン青銅板等の薄肉状プレート等の比較的剛性のある可撓
性材料を使用することができる。補強部材(8,28,
48)の寸法は、補強部材(8,28,48)の物性お
よび弾性部材の物性、寸法等に応じて設定される。ま
た、弾性部材に埋設する補強部材(8,28,48)の
埋設位置も補強部材(8,28,48)および弾性部材
の物性、寸法等に応じて適宜設定される。
【0011】また、本発明において、前記ブレード
(7,27)に補強部材(8,28)を埋設する方法と
しては「インサート成形」法を採用するさとができる。
「インサート成形」法としては、前記した弾性部材の成
形材料をシート状物に成形可能な成形法ならば特に限定
されるものではなく、例えば金型の底面に突設した突起
(12b)に補強部材(8)を載置し、金型(11)内
に樹脂またはゴム材等の成形材料を注入して弾性部材を
得ることができる射出成形法を採用することが可能であ
る。また金型(31,51)の内面に補強部材(28,
48)を位置決め固定するための凹部(32a、52a)
を設け、前記凹部(32a,52a)に補強部材(28,
48)を固定した状態で成形材料を注入、固化する方法
を採用したり、押出成形法によりシート状の弾性部材を
形成しこれを適当なサイズに切断してクリーニングブレ
ードを形成してから補強部材(48)を貼り付ける方法
等を採用することも可能である。
【0012】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。 (第1発明の作用)本出願の第1発明のクリーニング装
置(2)のブレード(7,27,47)は、補強部材
(8,28)をセットしたキャビティ内に成形材料を注
入固化すること、または成形した弾性部材のみから成る
ブレードに補強部材48を貼り付けることにより容易に
成形することができる。成形されたブレード(7,2
7,47)は平板状の単純で簡素な形状をしているので
取扱に便利である。ブレード(7,27,47)の基端
側に配置された低剛性部分(A)(すなわち、前記支持
部材(6,26,46)の先端と前記補強部材(8,2
8,48)の基端との間の曲げ剛性の低い部分)は、そ
れより先端側に設けられた高剛性部分(すなわち、補強
部材(8,28,48)が設けられた部分)よりも曲げ
剛性が低い。したがって、ブレード(7,27,47)
の先端部(7b,27b,47b)が像担持体(1)表面
に強く圧接された場合、前記ブレード(7,27,4
7)基端側の低剛性部分(A)および先端側の高剛性部
分(B)は共に屈曲するが、基端側の低剛性部分(A)
の曲率は大きくそれより先端側の高剛性部分(B)の曲
率は小さくなる。したがって、補強部材(8,28,4
8)の大きさおよび位置等を適切に設定すれば、ワーキ
ングアングルを大きな状態で保持することができ、ブレ
ード先端部(7b,27b,47b)の腹部が像担持体
(1)表面と接触するのを防止することができる。ま
た、ブレード(7,27,47)の前記高剛性部分
(B)の先端側にも低剛性部分(C)を任意の長さで形
成することができる。この低剛性部分(C)を適当な短
い長さだけ設けることにより、ブレード(7,27,4
7)と像担持体(1)との間のワーキングアングルを調
節することが可能である。したがって、ブレード先端部
のエッジによって像担持体(1)表面に残留するトナー
を確実に清掃除去することができるので、良好なクリー
ニングを行うことができる。
【0013】(第2発明の作用)本出願の第1発明のク
リーニング装置(2)のブレード(7,27)は、補強
部材(8,28)をセットしたキャビティ内に成形材料
を注入固化することにより容易に成形することができ
る。成形されたブレード(7,27)は平板状の単純で
簡素な形状をしているので取扱に便利である。ブレード
(7,27)の基端側に配置された低剛性部分(A)
(すなわち、前記支持部材(6,26)の先端と前記補
強部材(8,28)の基端との間の曲げ剛性の低い部
分)は、それより先端側に設けられた高剛性部分(すな
わち、補強部材(8,28)埋設部分)よりも曲げ剛性
が低い。したがって、ブレード(7,27)の先端部
(7b,27b)が像担持体(1)表面に強く圧接された
場合、前記ブレード(7,27)基端側の低剛性部分
(A)および先端側の高剛性部分は共に屈曲するが、基
端側の低剛性部分(A)の曲率は大きくそれより先端側
の高剛性部分の曲率は小さくなる。したがって、補強部
材(8,28)の埋設位置、大きさ等を適切に設定すれ
ば、ワーキングアングルを大きく取ることができ、ブレ
ード先端部(7b,27b)の腹部が像担持体(1)表面
と接触するのを防止することができる。
【0014】(第3発明の作用)また、本出願の第3発
明のクリーニング装置(2)のブレード(47)は、前
記第1発明と同様に補強部材(48)をセットしたキャ
ビティ内に成形材料を注入固化することにより容易に成
形することができる。また、この第2発明のクリーニン
グ装置(2)のブレード(47)は、弾性部材のみから
構成される平板状のブレード(47)シート(ブレード
素材)を成形し、このブレードシートを適切な形状に切
断してブレード(47)を形成することも可能である。
この場合はこのブレード(47)に補強部材(48)を
貼り付けて使用する。このように、補強部材(48)が
貼り付けられたブレード(47)も前記補強部材(4
8)が埋設されたブレード(2,27)と同様に、補強
部材(48)の貼り付け位置を適切に設定すれば、ワー
キングアングルを大きく取ることができ、ブレード先端
部(47b)の腹部が像担持体(1)表面と接触するの
を防止することができる。したがって、ブレードエッジ
によって像担持体(1)表面に残留するトナーを確実に
清掃除去することができるので、クリーニング不良を生
じるようなことが防止される。
【0015】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。 (実施例1)図1は本発明のクリーニング装置の実施例
1と像担持体との位置関係を示す図である。図2は同実
施例1のクリーニング装置の詳細説明図である。図3は
同実施例1のクリーニング装置で使用するブレードの製
造方法の説明図である。図1,2において、像担持体1
表面に付着したトナーを清掃するために使用されるクリ
ーニング装置2は、トナー回収ケース3とこのトナー回
収ケース3に固定支持されたクリーニングブレード組立
体4とを有している。クリーニングブレード組立体4
は、ブレードを支持する支持部材としてのブレードホル
ダ6と、このブレードホルダ6に基端部7aが接着され
且つ先端部7bが像担持体1表面に押圧されるクリーニ
ングブレード7とを有している。クリーニングブレード
7の内部には補強部材8が埋設されている。クリーニン
グ装置2のクリーニングブレード7の先端部7aは、矢
印方向に回転する像担持体1表面にワーキングアングル
θで圧接した状態で使用される。
【0016】図3は前記補強部材8が埋設されたクリー
ニングブレード7の製造方法の説明図で、図3Aおよび
図3Bはそれぞれ異なる製造方法の説明図である。図3
Aにおいて、射出成形機の金型11は、固定金型12と
可動金型13とから構成されている。固定金型12の上
面にはキャビティ形成用の凹部12aが形成され、その
凹部12a内には前記補強部材8を保持するための複数
の突起12bが設けられている。突起12bは中間部に段
12cが形成され、段12cより下部が大径に上部が小径
に形成されている。前記突起12bの段12cより上部の
小径部は前記補強部材8に形成された被位置決め用孔
(図示せず)に嵌合して補強部材を位置決めする部分で
あり、段12cより下部の大径部上端は前記補強部材8
の下面を支持する部分である。
【0017】可動金型13の下面には前記突起12bの
位置に対応して前記補強部材8を挟持して固定する(樹
脂を注入して成形する際の補強部材8の浮き上がりを防
止する)ための複数の突起13aが設けられている。前
記固定金型12の突起12b上に補強部材8載置した状
態で、固定金型12および可動金型13を型締めする
と、図3に示すように、クリーニングブレード形成用の
キャビティ14が形成され且つそのキャビティ14内に
は前記補強部材8が保持されるようになっている。前記
キャビティ14内に溶融状態の熱可塑性樹脂、または熱
硬化性樹脂原料等の弾性部材形成用原料を注入して固化
させることにより、補強部材8が埋設されたクリーニン
グブレード7を成形することができる。
【0018】得られたクリーニングブレード7の基端部
7aを冷間圧延亜鉛処理鋼板等の金属製材料からなるL
字状のブレードホルダ6にホットメルト接着すれば、ク
リーニングブレード組立体4を製作できる。なお、図3
Bに示すように、ブレードホルダ6を予め金型11内に
セットすることにより、ブレードホルダ6およびクリー
ニングブレード7が始めから接着された状態でクリーニ
ングブレード組立体4を成形することも可能である。こ
の場合接着工程が不要になり、生産効率が向上する。前
記クリーニングブレード組立体4は、ブレードホルダ6
の先端から補強部材8の基端までの領域Aと、補強部材
8が埋設されている領域Bと、補強部材8の先端からク
リーニングブレード7の先端までの領域Cとを有してい
る。前記補強部材8が埋設された領域Bは曲げ剛性の高
い高剛性部分であり、領域AおよびCは曲げ剛性の低い
低剛性部分(A)である。
【0019】(実施例1の作用)前記した構成を備えた
実施例1のクリーニング装置の作用を説明する。一般に
弾性構造材の弾性係数をE、断面二次モーメントをIx
(添字のxは断面に垂直な方向の軸がX軸であることを
示す。すなわち、IxはX軸に垂直な断面の二次モーメ
ントである。)とした場合、曲げ剛性はEIxで表せ
る。また、前記構造材のX軸方向の長さをLとし、この
構造材に加わる曲げモーメントをMとした場合の曲率半
径Rおよび曲げ歪みエネルギー(蓄えられる弾性エネル
ギー)Uは次式で表せる。 R=EIx/MLL U=MML/2EIx これらの式から、弾性構造材に曲げモーメントMが作用
した場合、曲げ剛性EIxが小さい程、曲率半径Rが小
さく(変形量が大きく)なり、歪みエネルギーUが大き
く(すなわち、蓄えられる弾性エネルギーが大きく)な
ることが分かる。
【0020】図1および図2において、クリーニングブ
レード組立体4のクリーニングブレード7は一様の肉厚
にもかかわらず、補強部材8をインサートしてある領域
Bと補強部材8が存在しない領域AおよびCでは、それ
ぞれ異なる曲げ剛性を有することになる。つまり、クリ
ーニング装置2を像担持体1表面に圧接した時にクリー
ニングブレード7が曲げ変形する際、曲げ剛性が小さい
領域AおよびCは、領域Bより曲率半径が小さく(変形
量が大きく)なる。すなわち、曲率が大きくなって大き
な歪みエネルギーを蓄える。したがって、前記領域Cの
長さを短く、領域Aの長さを適当に長くしておくことに
より、多くの歪みエネルギを領域Aで蓄える(吸収す
る)ことができる。この場合、補強部材8が埋設された
領域Bは曲率半径の大きな(すなわち、曲率の小さな)
直線状に近い形状に保持することが可能となる。
【0021】前記領域Cの長さを非常に短く例えば0に
近い値とすれば、領域Cにおける接線の方向は領域Bの
先端の接線の方向と略同一となる。この場合、クリーニ
ングブレード7の先端部7bを像担持体1表面にある程
度強く圧接しても、領域Aが大きく変形してエネルギー
を蓄え、前記領域BおよびCの変形量は小さい。そし
て、領域Cの長さが短いためにその先端部の接線の方向
は前記補強部材8が埋設されている領域Bの先端の接線
の方向とほぼ同様の方向となる。領域Bの曲率半径は大
きく(曲率は小さく)直線近い形状に保持されているの
で、前記領域Cの先端部(すなわち、クリーニングブレ
ード7先端部7a)の接線の方向と像担持体表面の接線
の方向とのなす角度(すなわち、ワーキングアングル
θ)は、領域Bの先端部の接線と像担持体表面の接線と
のなす角度にほぼ一致する。
【0022】すなわち、クリーニングブレード7の先端
部7aを像担持体1表面に押し付けた際にクリーニング
ブレード7の先端部が大きく曲がった場合に生じるワー
キングアングルθの減少を防止することができるので、
像担持体1表面へのクリーニングブレード7先端部7a
の圧接時の腹当たりがなくなる。また同時に、像担持体
1に対するクリーニングブレード組立体4に取付誤差が
生じても、その基端側の前記曲げ剛性の低い低剛性部分
(領域A)の変形によってその誤差が吸収されるので、
クリーニング装置2の取付誤差に対するラチチュードを
広げることができる。
【0023】前記セットアングルは、維持性において弾
性のヘタリよりある一定量余分にニップさせる必要が有
る。しかし必要以上のニップはブレード先端部の圧力増
加とそれに伴うドラムライフ、腹当たり等の問題が生じ
る。それによりセットアングルはある制約を受けること
になる。しかしながら、前記低剛性部分(領域A)の変
形によってその誤差が吸収されるので、前記セットアン
グルの設定が容易になる。また、前記低剛性部分(領域
A)の変形によってその誤差が吸収される場合、ニップ
量の差に対してドラムにかかるブレード先端の圧力があ
まり振れないので、ニップ量の設定も容易となる。前記
「ニップ量」とは、像担持体1表面が無いと仮定した場
合に配置されるブレード7の先端の位置と感光体表面と
の距離をいう。すなわち、実際にクリーニング装置2を
像担持体1表面に圧接させたときのブレード7の先端は
感光体表面に配置されるが、像担持体1表面が無い場合
のブレード先端部7bの位置の前記像担持体(1)表面
からの食い込み量をいう。
【0024】(実施例2)図4は本発明のクリーニング
装置の実施例2の説明図で、前記実施例1の図2に対応
する図である。図4において、クリーニングブレード組
立体24は、ブレードホルダ26とこのブレードホルダ
26に基端部27aが接着され且つ先端部27bが像担持
体(図示せず)表面に押圧されるクリーニングブレード
27を有している。クリーニングブレード27の像担持
体(図示せず)との接触面とは反対側面に補強部材28
が埋設されている。なお、クリーニングブレード27の
像担持体(図示せず)との接触面と同じ側面に補強部材
28を埋設することも可能である。
【0025】図5は前記補強部材28が埋設されたクリ
ーニングブレード27の製造方法の説明図で、図5Aお
よび図5Bはそれぞれ異なる製造方法の説明図である。
図5Aにおいて、射出成形機の金型31は、固定金型3
2と可動金型33とから構成されている。固定金型32
の上面にはキャビティ形成用の凹部32aが形成され、
その凹部32a内には前記補強部材2を保持するための
底の浅い凹部32bが設けられている。可動金型33の
下面は前記凹部32aを閉塞してキャビティを形成する
ための平面形状を有している。前記固定金型32の凹部
32b上に補強部材28を載置した状態で、固定金型1
2および可動金型13を型締めすると、図5Aに示すよ
うに、クリーニングブレード形成用のキャビティ34が
形成され且つそのキャビティ34内には前記補強部材2
8が保持されるようになっている。前記キャビティ34
内に溶融状態の熱可塑性樹脂、またはゴム等の弾性部材
形成用原料を注入して固化させることにより、補強部材
28が表面に埋設されたクリーニングブレード27を成
形することができる。
【0026】得られたクリーニングブレード27の基端
部27aをL字状のブレードホルダ26にホットメルト
接着すれば、クリーニングブレード組立体24を製作す
ることができる。なお、図5Bに示すように、ブレード
ホルダ26を予め金型31内にセットすることにより、
ブレードホルダ26およびクリーニングブレード27が
始めから接着された状態でクリーニングブレード組立体
24を成形することも可能である。前記クリーニングブ
レード組立体24は、ブレードホルダ26の先端から補
強部材28の基端までの領域Aと、補強部材28が埋設
されている領域Bと、補強部材28の先端からクリーニ
ングブレード7の先端までの領域Cとを有している。前
記補強部材8が埋設された領域Bは曲げ剛性の高い高剛
性部分であり、領域AおよびCは曲げ剛性の低い低剛性
部分である。この実施例2のクリーニングブレード組立
体24も前記実施例1のクリーニングブレード組立体4
と同様の作用を奏する。
【0027】(実施例3)図5は本発明のクリーニング
装置の実施例3の説明図で、前記実施例1の図2に対応
する図である。図5において、クリーニングブレード組
立体44は、ブレードホルダ46とこのブレードホルダ
46に基端部47aが接着され且つ先端部47bが像担持
体(図示せず)表面に押圧されるクリーニングブレード
47を有している。クリーニングブレード47の像担持
体(図示せず)との接触面とは反対側面に補強部材48
が貼り付けられている。
【0028】図7は前記補強部材48が埋設されたクリ
ーニングブレード47の製造方法の説明図で、図7Aお
よび図7Bはそれぞれ異なる製造方法の説明図である。
図7Aにおいて、射出成形機の金型51は、固定金型5
2と可動金型53とから構成されている。固定金型52
の上面にはキャビティ形成用の凹部52aが形成され、
その凹部52a内には前記補強部材48を保持するため
の底の浅い凹部52bが設けられている。前記凹部52b
の深さは補強部材48の厚みと同一に設定されている。
可動金型53の下面は前記凹部52aを閉塞してキャビ
ティ54を形成するための平面形状を有している。この
金型51内のキャビティ54に、前記実施例2と同様に
溶融状態の弾性部材形成用原料を注入して固化させるこ
とにより、補強部材48が表面に貼り付けられたクリー
ニングブレード47を成形することができる。なお、補
強部材48を金型内に配置せずに弾性部材のみからなる
クリーニングブレード形成用の大面積のシートを成形
し、これを適当な寸法に切断してクリーニングブレード
47を形成し、このクリーニングブレード47の片面に
補強部材48を貼り付ける方法を採用することも可能で
ある。
【0029】得られたクリーニングブレード47の基端
部47aをL字状のブレードホルダ46にホットメルト
接着すれば、クリーニングブレード組立体44を製作す
ることができる。なお、図5Bに示すように、ブレード
ホルダ46を予め金型51内にセットすることにより、
ブレードホルダ46およびクリーニングブレード47が
始めから接着された状態でクリーニングブレード組立体
44を成形することも可能である。前記クリーニングブ
レード組立体44は、ブレードホルダ46の先端から補
強部材48の基端までの領域Aと、補強部材48が埋設
されている領域Bと、補強部材48の先端からクリーニ
ングブレード47の先端までの領域Cとを有している。
前記補強部材48が貼り付けられた領域Bは曲げ剛性の
高い高剛性部分であり、領域AおよびCは曲げ剛性の低
い低剛性部分である。この実施例3のクリーニングブレ
ード組立体44も前記実施例1のクリーニングブレード
組立体4と同様の作用を奏する。
【0030】
【発明の効果】本発明のクリーニング装置は下記の効果
を奏する。 (E01)各部分において所望の曲げ剛性を容易に得るこ
とができ、しかも容易に製造できるクリーニングブレー
ドを提供することができる。 (E02)ブレードの腹部ではなく先端部を確実に像担持
体表面に圧接させることができるので、ワーキングアン
グルの減少を防止することができる。 (E03)クリーニングブレードの形状が単純であるの
で、品質のバラツキが少なく丈夫なブレードを容易に大
量生産することができる。 (E04)クリーニングブレードの取付誤差のラチチュー
ドを広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明のクリーニング装置の実施例1
と像担持体との関係を示す要部説明図である。
【図2】 図2は同実施例1のクリーニングブレードの
要部の詳細説明図である。
【図3】 図3は同実施例1のクリーニングブレードの
製造方法の説明図である。
【図4】 図4は本発明のクリーニング装置の実施例2
の要部の詳細説明図である。
【図5】 図5は同実施例2のクリーニングブレードの
製造方法の説明図である。
【図6】 図6は本発明のクリーニング装置の実施例3
の要部の詳細説明図である。
【図7】 図7は同実施例3のクリーニングブレードの
製造方法の説明図である。
【図8】 図8は従来の電子写真装置の一例を示す概略
図である。
【図9】 図9は従来のクリーニング装置と像担持体と
の関係を示す一般的な説明図である。
【図10】 図10は従来のクリーニング装置と像担持
体との関係を示す要部説明図である。
【図11】 図11は従来のクリーニング装置と像担持
体との関係を示す別の要部説明図である。
【符号の説明】
A…低剛性部分、 1…像担持体、2…クリーニング装置、6,26,46
…支持部材(ブレードホルダ)、7,27,47…ブレ
ード(クリーニングブレード)、7a,27a,47a…
基端部、7b,27b,47b…先端部、8,28,48b
…補強部材、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部が支持部材に固定された弾性部材
    からなるブレードの先端部を像担持体表面に圧接して清
    掃する像担持体のクリーニング装置において、下記の要
    件を備えたことを特徴とするクリーニング装置、(Y0
    1)前記ブレードの前記支持部材に固定された部分より
    も先端側に補強部材が設けられたこと、(Y02)前記支
    持部材の先端と前記補強部材の基端との間には前記補強
    部材が設けられていない弾性部材によって構成された曲
    げ剛性の低い低剛性部分が設けられたこと、
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のクリーニング装置、(Y03)前記補強部材
    は前記ブレードに埋設されていること、
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のクリーニング装置、(Y04)前記補強部材
    は前記ブレードに貼り付けられたこと。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251661A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Ricoh Co Ltd ユニット、画像形成装置及びユニットの枠体の製造方法

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