JPH07317354A - 移動駐車装置 - Google Patents

移動駐車装置

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JPH07317354A
JPH07317354A JP13790194A JP13790194A JPH07317354A JP H07317354 A JPH07317354 A JP H07317354A JP 13790194 A JP13790194 A JP 13790194A JP 13790194 A JP13790194 A JP 13790194A JP H07317354 A JPH07317354 A JP H07317354A
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roller
wheel
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shaft
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Tsutomu Maeda
勉 前田
Tadayoshi Ikeda
忠儀 池田
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HORITETSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体の高さを低く抑え、自動車の駆動輪
をローラ上に安定した状態で支持しつつ支持台を所定方
向に移動し得ると共に、駆動輪の回転駆動方向と支持台
の移動方向との関係を容易に変更し得る移動駐車装置を
提供する。 【構成】 駆動輪DW1を支持台MTの上に乗り上げ、
ロック機構RMを解除した後回転駆動することにより、
例えば第1及び第2のローラA1,A2が共に正転駆動
されると、第1の一方向クラッチ機構B1によって第1
のローラの回転力は傘歯車G1に伝達され、更に傘歯車
G3を含む回転伝達機構CTを介して車輪RWに伝達さ
れ、自動車は所定方向に移動する。このとき、第2のロ
ーラは第2の一方向クラッチ機構B2によって空転する
ので、駆動輪は支持台上に確実に保持される。駆動輪の
回転駆動方向と支持台の移動方向との関係を逆にする場
合には、傘歯車G3,G4の、傘歯車G1,G2に対す
る噛合関係を逆にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の移動駐車装置
に関し、特に自動車の操舵装置の操作とは無関係に自動
車の駆動輪を回転駆動することによって、例えば自動車
の進行方向に対して直角の横方向に移動して所定位置に
駐車させることができる移動駐車装置に係る。
【0002】
【従来の技術】近時、限られたスペースで自動車を駐車
し得るように種々の駐車装置が提案され、利用に供され
ている。例えば、駐車スペースを拡大すべく上下方向に
自動車を昇降する立体駐車装置が用いられており、これ
には昇降手段のみならず自動車を水平方向に移動もしく
は回転させる手段が必要となり、比較的大型の装置とな
る。これに対し、昇降は行なわず水平方向の移動もしく
は回転を行なうようにした駐車装置も種々提案されてい
る。水平方向の移動を行なう駐車装置としては、自動車
の車輪を台車等に載置することとし、自動車を操舵する
ことなく自動車の進行方向に対して直角の横方向に移動
可能とし、自動車の縦方向の長さより、若干長い間口を
有する駐車場にも駐車できるように構成したものが提案
されている。
【0003】例えば、実開昭48−10183号には、
自動車の駆動輪と係合する一対のローラを備え、この内
一方のローラを駆動輪によって回転駆動し、台車に設け
られた車輪に駆動力を伝達して、自動車の進行方向に対
して略直角の方向に走行するようにした自動車移動用台
車が提案されている。また、実開昭53−70587号
には、ローラの回転力を台車の少なくとも一つに伝える
伝動機構と、ローラを固定するローラストッパ装置を具
備し、台車に乗り上げた自動車の駆動輪の回転力により
ローラ及び伝動機構を介して台車の車輪を回転させるよ
うにした自動車の移動装置が提案されている。同公報に
は一方のローラの回転力を他方のローラに伝達する伝達
機構が設けられており、何れのローラも自動車の駆動輪
によって回転駆動されるように構成されている。更に、
実開昭52−86188号公報には、台枠に設けられた
一対のローラを有し、動力伝達機構を介して横行用車輪
が自動車の駆動輪によって回転駆動される自動車用格納
台車が開示されており、二つのローラから横行用車輪に
駆動力が伝達されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示の移動
駐車装置においては、何れも自動車の駆動輪の駆動力を
台車の車輪に伝達するため、ローラ及び動力伝達機構を
有すると共に、一部の従来装置を除き、所定位置に移動
後、台車から脱出し得るようにローラもしくは台車の車
輪の回転を停止する機構が設けられている。
【0005】然し乍ら、上記公報に開示の何れの移動駐
車装置においても、例えば台車又はその車輪に障害物が
当たって台車の移動が阻止された場合のように、台車の
車輪が停止することによって、これに連結されたローラ
がロックすると、自動車の駆動輪はローラを乗り越えて
台車から外れるおそれがある。これに対処するにはロー
ラのロック状態に応じて自動車の駆動力を調整しなけれ
ばならないが、このときの駆動力の調整は困難であり、
移動操作に熟練を要し、誤操作によって駆動輪が台車か
ら外れてしまうこともあり得る。
【0006】これを阻止するため、実開昭52−861
88号及び実開昭53−70587号には自動車の従動
輪側に車止めが配設されているが、脱着作業が煩雑であ
る。しかも、駆動輪による駆動力が大きくなれば車止め
も乗り越えるおそれがあり、その場合には自動車はかな
りの速度で台車から外れることになる。更に、実開昭4
8−10183号公報には、自動車の従動輪側に軸ピン
を設け、この軸ピンを中心として回動させるようにした
実施例が開示されているが、この実施例においても、台
車又はその車輪に障害物が当たって台車の移動が阻止さ
れた場合に、自動車の駆動輪が台車から外れるおそれが
あり、実用に供するのは困難である。
【0007】このため、本願出願人は特願平5−321
396号において、車輪を回動自在に支持し自動車の少
なくとも一つの駆動輪を載置する支持台と、相互に平行
に所定距離隔てて前記支持台に回動自在に支持し、前記
駆動輪と摩擦係合する第1のローラ及び第2のローラ
と、前記第1のローラの正転時に回転力を伝達し逆転時
に空転するように前記第1のローラの回転を一方向に規
制する第1の一方向回転規制手段と、前記第2のローラ
の逆転時に回転力を伝達し正転時に空転するように前記
第2のローラの回転を一方向に規制する第2の一方向回
転規制手段と、前記第1及び第2の一方向回転規制手段
を介して前記第1及び第2のローラの回転力を前記車輪
に伝達する回転伝達機構と、前記第1及び第2のローラ
の少くとも何れか一方の回動を停止し得る停止手段とを
備え、駆動輪の回転方向に拘らず、駆動輪をローラ上に
安定した状態で支持しつつ支持台を所定方向に移動し得
るようにした移動駐車装置を提案している。
【0008】この移動駐車装置によれば自動車の制動作
動により支持台を停止させることができ、運転者の意思
に基づき確実に所望の位置に駐車することができる。然
し乍ら、回転規制手段や回転伝達機構に要求される必要
高さが比較的高くなるので、最低地上高が高い自動車を
駐車する際には支障はないが、最低地上高が低い自動車
を駐車する際には上記回転規制手段等を収容したボック
スが邪魔になり、これを避けて自動車を運転し所定位置
に停止させなければならず、運転操作に熟練を要する。
【0009】また、前述の移動駐車装置においては、自
動車の駆動輪の回転駆動方向と移動駐車装置の支持台の
移動方向との関係は歯車等の組合せによって予め設定さ
れた関係であり、これと逆の関係に設定する場合には大
幅な設計変更が必要となる。移動駐車装置が、例えば自
動車を前進する方向に駆動輪を回転させたときに支持台
が右方向へ移動するように設定されていたとすると、前
進駆動時に支持台が左方向へ移動するように変更するに
は機構を大幅に変更しなければならない。しかし、駆動
輪の回転駆動方向と支持台の移動方向との関係は、駐車
領域の位置と運転者の運転癖によって異なる。このた
め、予め少くとも二種類の移動駐車装置を用意する必要
が生ずるが、コストアップ要因となるので、両者の関係
を適宜変更し得るようにすることが望まれる。
【0010】更に、駆動輪側の車輪のみを駆動するよう
に構成した場合には、路面が平面であるときには問題な
いが、移動駐車装置を配置する路面が傾斜している場合
には、移動軌跡が傾斜方向にずれるので何等かの対策を
講ずる必要がある。この対策として、前掲の実開昭48
−10183号公報等に記載のように、駆動輪側の車輪
と共に従動輪側の車輪も回転駆動することが考えられる
が、利用形態が多様な移動駐車装置を、特定の場合に適
合する構造に固定することは無駄が多く適切ではない。
また、何れの公報に記載の装置においても、駆動輪側の
車輪と従動輪側の車輪を連結するシャフトは自動車の左
右の側端部に配置されているので、全車輪を一つの台に
支持する形式を採らざるを得ず、大型となり持ち運びは
至難となる。
【0011】そこで、本発明は、上記移動駐車装置にお
いて、装置全体の高さを低く抑え、駆動輪をローラ上に
安定した状態で支持しつつ支持台を所定方向に移動し得
ると共に、駆動輪の回転駆動方向と支持台の移動方向と
の関係を容易に変更し得る移動駐車装置を提供すること
を目的とする。
【0012】また、本発明は、装置全体の高さを低く抑
え、駆動輪をローラ上に安定した状態で支持しつつ自動
車を一つの支持軸を中心に旋回駆動し得ると共に、駆動
輪の回転駆動方向と自動車の旋回方向との関係を容易に
変更し得る移動駐車装置を提供することを目的とする。
【0013】更に、本発明の別の目的は、上記移動駐車
装置において、駆動輪をローラ上に安定した状態で支持
しつつ支持台を所定方向に移動し得ると共に、駆動輪側
の車輪に同期して従動輪側の車輪を回転駆動する機構
を、簡単な構造で、必要に応じ適宜装着し得るようにす
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の移動駐車装置は、図1に構成の概要を示し
たように、車輪RWを回動自在に支持し自動車の少なく
とも一つの駆動輪DW1を載置する支持台MTと、車輪
RWの回転軸に対し所定角度をなし相互に平行に所定距
離隔てた二つの軸S1,S2上で支持台MTに回動自在
に支持し、駆動輪DW1と摩擦係合する第1のローラA
1及び第2のローラA2と、第1のローラA1の正転時
に回転力を伝達し逆転時に空転するように第1のローラ
A1の回転を一方向に規制する第1の一方向クラッチ機
構B1を介して、第1のローラA1の軸に支持する第1
の傘歯車G1と、第2のローラA2の逆転時に回転力を
伝達し正転時に空転するように第2のローラA2の回転
を一方向に規制する第2の一方向クラッチ機構B2を介
して、第2のローラA2の軸に支持する第2の傘歯車G
2と、第1及び第2の傘歯車G1,G2の軸に対して夫
々左右同一側で第1及び第2の傘歯車G1,G2と噛合
するように、第1及び第2のローラA1,A2の軸に対
して直交する軸に固定し支持台MTに回動自在に支持す
る第3及び第4の傘歯車G3,G4を含み、第1及び第
2のローラA1,A2の回転力を車輪RWに伝達する回
転伝達機構CTと、第1及び第2のローラA1,A2の
少くとも何れか一方の回転を阻止し得るロック機構RM
とを備えると共に、自動車の駆動輪DW1以外の駆動輪
及び従動輪を支持台MTの移動に応じて移動可能に支持
するようにしたものである。
【0015】また、前記移動駐車装置において、前記自
動車を、一つの支持軸を中心に旋回可能に支持し、前記
第1及び第2のローラの回転に応じて前記自動車を旋回
駆動するように構成することができる。
【0016】更に、前記移動駐車装置において、前記自
動車の前記駆動輪以外の駆動輪及び従動輪を、複数の車
輪によって前記支持台の移動に応じて移動可能に支持す
ると共に、前記自動車の左右何れか一方側で前記駆動輪
と同一側に配置される従動輪近傍に設けた従動輪側の車
輪が、前記駆動輪側の車輪の回転と同期して回転するよ
うに連結する連結機構を具備し、該連結機構を前記駆動
輪側及び従動輪側の車輪に対し着脱自在に装着すること
としてもよい。
【0017】前記連結機構は、前記駆動輪側の車輪に連
結する第1のシャフトと、前記従動輪側の車輪に連結す
る第2のシャフトと、該第2のシャフト及び前記第1の
シャフトの各々の一端部を両端の開口部に嵌合する第3
のシャフトを具備し、該第3のシャフトの両端から中央
部に向かって軸方向に切欠を形成すると共に、該切欠に
嵌合する係止部材を前記第1及び第2シャフトの前記各
々の一端部に設け、前記係止部材と前記切欠の係合によ
って前記第3のシャフトを介して前記第1のシャフトの
回転を前記第2のシャフトに伝達するように構成するこ
とができる。
【0018】また、前記連結機構は、前記駆動輪側の車
輪に連結する第1のシャフトと、前記従動輪側の車輪に
連結する第2のシャフトと、該第2のシャフト及び前記
第1のシャフトの各々の一端部を両端の開口部に嵌合す
る第3のシャフトを具備し、前記第1及び第2のシャフ
トの各々の一端から反対側に向かって軸方向に切欠を形
成すると共に、該切欠に嵌合する係止部材を前記第3の
シャフトの両端部に設け、前記係止部材と前記切欠の係
合によって前記第3のシャフトを介して前記第1のシャ
フトの回転を前記第2のシャフトに伝達するように構成
することができる。
【0019】
【作用】上記の構成になる移動駐車装置の作動を図1を
参照して説明すると、自動車の駆動輪DW1を支持台M
Tの上に乗り上げ、第1及び第2のローラA1,A2上
に載置する。このとき、例えば自動車の後方側に第2の
ローラA2が位置するように配置する。この状態で、ロ
ック機構RMによる第1のローラA1又は第2のローラ
A2に対する回転阻止状態を解除した後、例えば自動車
が後方に進む方向(図1のRb方向)に駆動輪DW1を
回転駆動すると、第1及び第2のローラA1,A2は共
に駆動輪DW1の回転方向に対して逆方向(夫々図1の
Db,Fb方向)に駆動されるが、このときの第1及び
第2のローラA1,A2の回転方向を仮に正転とする。
即ち、自動車の後方側に第2のローラA2が位置する場
合において、第1及び第2のローラA1,A2が共に正
転駆動されると、第1の一方向クラッチ機構B1によっ
て第1のローラA1の回転力は第1の傘歯車G1に伝達
され、更に第3の傘歯車G3を含む回転伝達機構CTを
介して支持台MTの車輪RWに伝達されるのに対し、第
2のローラA2は第2の一方向クラッチ機構B2によっ
て空転し(図1に破線矢印Fbで示す)、回転力が伝達
されない。
【0020】逆に、自動車が前方に進む方向(図1のR
a方向)に駆動輪DW1を回転駆動すると、第1及び第
2のローラA1,A2が共に逆転駆動されることになり
(夫々図1のFa,Da方向)、この場合には第1のロ
ーラA1が第1の一方向クラッチ機構B1によって空転
し、第2のローラA2の回転力が第2の一方向クラッチ
機構B2によって第2の傘歯車G2に伝達され、更に第
4の傘歯車G4を含む回転伝達機構CTを介して支持台
MTの車輪RWに伝達される。従って、第1及び第2の
ローラA1,A2の正転時及び逆転時の何れにおいて
も、支持台MTの移動が阻止されたときには、自動車の
前方又は後方への進行方向側に位置する第1のローラA
1又は第2のローラA2が空転する位置関係にあるの
で、駆動輪DW1が支持台MTから外れることはない。
【0021】駆動輪DW1を支持台MTから脱出させる
場合には、脱出する方向に位置する第1のローラA1又
は第2のローラA2(図1では第2のローラA2)の回
転をロック機構RMによって阻止した後に駆動輪DW1
を図1のRb方向に回転駆動すれば、所定位置に停止し
た状態の支持台MTに対して脱出する方向に駆動力が付
与されるので、容易に駆動輪DW1を支持台MTから脱
出させることができる。自動車の他の駆動輪及び従動輪
については、例えば車輪を回動自在に支持した他の支持
台に載置されるが、第1及び第2のローラA1,A2を
露呈させた一つの支持台に自動車の全車輪を載置し、駆
動輪DW1の回転駆動による支持台の移動に応じて自動
車を移動し得るように支持してもよい。
【0022】而して、自動車の駆動輪DW1を回転駆動
することにより、第1のローラA1又は第2のローラA
2の回転力が駆動輪DW1を載置した支持台MTの車輪
RWに伝達され、この車輪RWが回転駆動されて自動車
が所定方向、例えば自動車の進行方向に対して直角方向
に移動する。前述のように、第1及び第2のローラA
1,A2と車輪RWとは、第1及び第2の傘歯車G1,
G2、並びに第3及び第4の傘歯車G3,G4を含む回
転伝達機構CTを介して連結されているので、装置全体
の高さは、第1及び第2のローラA1,A2の直径に対
し、車輪RWが接地するための最小限の寸法を加えた高
さでよく、低く構成することができる。従って、最低地
上高が低い自動車であっても支障なく操作することがで
きる。
【0023】尚、車輪RWの回転軸に対する第1及び第
2のローラA1,A2の軸の所定角度を適宜変更するこ
とにより自動車を任意の方向に移動させるように設定す
ることができる。また、駆動輪DW1の回転駆動方向と
支持台MTの移動方向との関係を変更する場合には、第
3及び第4の傘歯車G3,G4の、第1及び第2の傘歯
車G1,G2に対する噛合関係を逆にすればよい。例え
ば、第3及び第4の傘歯車G3,G4を軸の両端に固定
し、支持台MTに対して着脱可能に支持しておけば、第
4の傘歯車G4が第1の傘歯車G1に噛合し、第3の傘
歯車G3が第2の傘歯車G2に噛合するように配置する
ことができるので、必要に応じて容易に噛合関係を変更
することができる。
【0024】一つの支持軸を中心に自動車を旋回可能に
支持した移動駐車装置においては、上述のように駆動輪
DW1は第1及び第2のローラA1,A2上に安定した
状態で支持されると共に、駆動輪DW1の回転駆動によ
る第1及び第2のローラA1,A2の回転に応じて、自
動車は支持軸を中心に旋回運動し所定の停止位置で停止
する。この場合においても、装置全体の高さが低く抑え
られるので、最低地上高が低い自動車であっても支障な
く操作することができる。また、駆動輪DW1の回転駆
動方向と自動車の旋回方向との関係も、前述のように第
3及び第4の傘歯車の、第1及び第2の傘歯車に対する
噛合関係を逆にすれば容易に変更することができる。
【0025】更に、従動輪を駆動輪と同期して回転する
ように連結機構を具備した移動駐車装置においては、駆
動輪側と同一側の従動輪側の車輪も連結機構を介して回
転駆動されるので、傾斜路面においても所定方向に移動
させることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図2乃至図5は本発明の移動駐車装置の一実施例
に係り、図2は移動駐車装置の全体構成を示している。
図2において、平面視矩形の支持枠体1及び2が相互に
着脱可能に接続されると共に、平面視矩形の支持枠体3
及び4が相互に着脱可能に接続され、更に支持枠体1,
2と支持枠体3,4とが各々の接続部で連結機構9によ
って着脱可能に接続されており、全体として平面視H字
形を呈するように配置されている。尚、これらの支持枠
体1乃至4を構成する部材は本実施例では主としてコ字
状断面の金属部材によって構成され、軽量化が図られて
いるが、中実の棒材あるいは板材を用いることとしても
よい。
【0027】支持枠体1は本発明にいう支持台を構成す
るもので、図3及び図4に拡大して示すように、枠部材
1b,1c及び支持板1e,1fに囲繞され底面に開口
部を有する箱形の機構部1aが形成され、後述する回転
伝達機構50等を収容し得る構造とされている。この機
構部1a内及びコ字状断面の枠部材1b,1cの端部
に、車輪61乃至64が夫々同一方向の軸を中心に回動
自在に支持されている。尚、本実施例の車輪63の外周
面には図3及び図8に示すように案内溝63aが形成さ
れており、路面上に固定されたレールRL(図8)に案
内されて移動するように構成されている。従って、路面
が傾斜していても一定の走行軌跡が得られ、安定した走
行状態を確保することができる。
【0028】また、支持枠体1内には、枠部材1b,1
cに平行に、且つ相互に平行に所定距離隔てて第1のロ
ーラ10及び第2のローラ20が配設され、各々の両端
部が支持板1d,1eに回動自在に支持されている。第
1及び第2のローラ10,20には、これらの回転軸と
平行な軸回りを回転するように、自動車の車輪のうち一
方側の駆動輪DW1(図2に二点鎖線で示す)が載置さ
れ、第1及び第2のローラ10,20と摩擦係合するよ
うに構成されている。尚、第1及び第2のローラ10,
20の外周面には、駆動輪DW1との安定した摩擦係合
を確保すべく軸方向に溝10a,20aが形成されてい
る。
【0029】図4に示すように、上記第1及び第2のロ
ーラ10,20の各々の一方の軸端のシャフト11,2
1には夫々第1及び第2の一方向クラッチ機構31,3
2を介して傘歯車41,42が固定されている。また、
支持枠体1の機構部1a内には、傘歯車41,42の軸
に対して直交する方向に、シャフト57が軸受を介して
支持板1g,1hに回動自在に支持され、シャフト57
の両端に傘歯車51及び傘歯車52が固定され、その中
間部に平歯車53が固定されている。更に、傘歯車5
1,52の回転軸即ちシャフト57に平行な軸回りを回
動し得るように、平歯車54,55がシャフト58,5
9に支持されている。一方、車輪61,62はシャフト
60の両端に固定され、このシャフト60がシャフト5
7に平行に、即ち第1及び第2のローラ10,20の回
転軸に直交する方向に、支持板1g,1hに回動自在に
支持されている。シャフト60の中央部には、平歯車5
5と噛合するように平歯車56が固定されており、傘歯
車51,52の回転に応じ、その回転軸と平行な軸回り
を車輪61,62が所定の減速比で減速回転するように
配置されている。このように、傘歯車51,52並びに
平歯車53乃至56によって回転伝達機構50が構成さ
れている。
【0030】図6は第1のローラ10に内蔵される第1
の一方向クラッチ機構31の一実施例に係るローラクラ
ッチを示すもので、外筒体31aと内筒体31bの二重
筒体構造に形成されており、外筒体31aが傘歯車41
に嵌合固定され、内筒体31bにシャフト11が嵌合固
定される。内筒体31bの外周面には、円周方向に深さ
が漸減する凹部31cが複数個形成されており、この凹
部31cの深さの最大値より大径のローラ31d及びこ
れを保持するガイドリング31eが、外筒体31aと内
筒体31bとの間に収容されている。
【0031】上記の構成になる第1の一方向クラッチ機
構31においては、外筒体31aに対し内筒体31bが
相対的に図6の時計方向に回転駆動されると、ローラ3
1dが内筒体31bの凹部31c外面及び外筒体31a
の内面と係合し、外筒体31aは内筒体31bと一体的
に回転するように駆動される。これに対し、内筒体31
bが外筒体31aに対して相対的に図6の反時計方向に
回転駆動される場合には、ローラ31dは凹部31cの
深さが大となる方向に移動し、外筒体31aと内筒体3
1bとの係合が解かれ内筒体31bは空転する。尚、第
2のローラ20側の第2の一方向クラッチ機構32も同
様に構成されているが、第2の一方向クラッチ機構32
においては内筒体が図6の時計方向に回転駆動されたと
きには空転し、反時計方向に回転駆動されると回転駆動
力が外筒体に伝達されるように配設されている。尚、一
方向クラッチ機構としては種々の構造のものが市販され
ており、図6のものに限らずどのような形式のものを用
いてもよい。
【0032】而して、例えば平歯車53乃至56及び傘
歯車51,52が略停止状態にあって傘歯車41,42
が停止しているときに、第1及び第2のローラ10,2
0が図3及び図4の下方からみて反時計方向に回転駆動
されると、第2のローラ20のシャフト21は第2の一
方向クラッチ機構32を介して傘歯車42に連結され一
体となって回転するが、第1のローラ10のシャフト1
1は第1の一方向クラッチ機構31による傘歯車41と
の係合が解かれ、第1のローラ10は空転する。これに
対し、平歯車53乃至56及び傘歯車51,52が略停
止状態にあって傘歯車41,42が停止しているとき
に、第1及び第2のローラ10,20が図3及び図4の
下方からみて時計方向に回転駆動されると、第1のロー
ラ10のシャフト11は傘歯車41に連結され一体とな
って回転し、第2のローラ20は空転する(この関係に
ついては後述の作動説明において詳細に説明する)。
【0033】このように、第1のローラ10の回転力
が、第1の一方向クラッチ機構31、傘歯車41及び回
転伝達機構50を介して車輪61,62に伝達され、も
しくは第2のローラ20の回転力が車輪61,62に伝
達され、支持枠体1が所定方向に移動するように構成さ
れている。
【0034】更に、第2のローラ20側には、この回動
を停止し得るロック機構70が設けられている。このロ
ック機構70は、ロックプレート71の先端に鉤部72
が形成されたもので、ペダル88を操作しロックプレー
ト71を揺動させることにより、鉤部72を第2のロー
ラ20の表面の溝20aに係合し得るように構成されて
いる。尚、ロック機構70の構造の詳細については後述
する。
【0035】一方、図2に示す支持枠体2には相互に平
行にロッド10r,20rが設けられ、これらのロッド
10r,20rに他方側の駆動輪DW2が載置されるよ
うに配置されているが、駆動輪DW2が回転駆動されて
もその回転を阻止するように支持枠体2に固定されてい
る。尚、支持枠体2にも、ロッド10r,20rの軸と
直交する軸、即ち車輪61乃至64の回転軸と平行な軸
を中心に回転し得るように車輪(図示せず)が支持され
ている。
【0036】支持枠体3及び4にも夫々四個の車輪が配
置され、車輪61乃至64の回転軸と平行な軸を中心に
回転し得るように支持されている。図2ではこれらの車
輪が台板3c,4cによって覆われた状態を示し、自動
車の従動輪FW1,FW2は、二点鎖線で示すように夫
々台板3c,4c上に載置される。支持枠体3に回動自
在に支持された車輪61b,62bは、連結機構9を介
して支持枠体1のシャフト60に連結されており、駆動
輪DW1の回転駆動に応じて車輪61b,62bが車輪
61,62と共に回転駆動されるように構成されてい
る。
【0037】図2乃至図4に示すように、支持枠体1に
はシャフト60と平行にシャフト90が回動自在に支持
されている。そして、図4に示すようにシャフト60の
端部にスプロケット91が固定され、シャフト90の端
部にはスプロケット92が固定されており、これらのス
プロケット91,92間にチェーン93が張設されてい
る。更に、図3に示すようにシャフト90の先端に一端
が係合する連結シャフト94が設けられ、その他端は支
持枠体3に支持されたシャフト96の先端に係合するよ
うに配設される。このとき、連結シャフト94は管体9
5に収容されており、管体95が支持枠体1及び3に連
結される。これらの連結関係を図19に拡大して示して
おり、同図において、連結シャフト94の両端に切欠9
4cが形成されており、シャフト90及びシャフト96
が夫々連結シャフト94の両端から挿入されたとき、各
々に固定されたボルト90b,96bが両端の切欠94
cに嵌合するように構成されている。そして、管体95
がその両端に固着されたフランジ部95fを介して支持
枠体1及び3にボルト固定されている。
【0038】このように、シャフト60の回転に同期し
てシャフト90が回転すると共に、これに連結された連
結シャフト94を介して支持枠体3のシャフト96が回
転するように構成されている。シャフト96には図14
に示すようにスプロケット97が固定されており、車輪
61b,62bを支持するシャフト98に固定されたス
プロケット99との間にチェーン93aが張設されてい
る。而して、車輪61b,62bは車輪61,62の回
転と同期して回転駆動される。
【0039】更に、上述の支持枠体1乃至4には、図2
に示すように自動車の駆動輪DW1,DW2及び従動輪
FW1,FW2の乗り上げ作動を容易にするため、フラ
ップ7a乃至7fが揺動自在に片持支持されると共に、
常時は各々の自由端が路面に当接することなく近接した
位置で保持されている。このうち、フラップ7aの支持
部には図8に示すようにロック機構70が装着されてい
るが、他のフラップ7b乃至7fの支持部には何れもロ
ック機構70は装着されておらず同一構造である。
【0040】フラップ7a乃至7fは何れも矩形の板状
で、図8に示すように一端が支持枠体1にヒンジ結合さ
れているが、他端は自由端とされ、路面から所定距離離
隔するように弾発支持部材80によって弾発支持されて
いる。弾発支持部材80は、支持枠体1に固定されるボ
ルト81とフラップ7aに接合される支持プレート74
との間にスプリング82が介装されたもので、例えばフ
ラップ7aは常時は図8に示すように支持されている。
而して、駆動輪DW1がフラップ7aに乗り上げると、
フラップ7aは支持枠体1の側端を支点に揺動しフラッ
プ7aの自由端は路面に接するが、駆動輪DW1が支持
枠体1の所定位置に載置された状態となると、フラップ
7aは図8に示すように自由端が路面から離れた状態に
戻る。
【0041】本実施例のロック機構70は、フラップ7
aと一体的に設けられたロックプレート71を有し、そ
の先端に形成された鉤部72が第2のローラ20の表面
の溝20aに対し係合離脱するように構成されている。
また、図8に示すように、枠部材1cの側面に接合プレ
ート84がボルト(図示省略)によって固定されてい
る。この接合プレート84は図10に示すように長尺の
板体で、切欠部84cが形成されると共に、両側に支持
プレート83が溶接等によって固着され、図12に示す
ように接合プレート84の面に対し垂直方向に延出して
いる。
【0042】そして、接合プレート84に重合するよう
に、支持プレート74がスプリング82を介してボルト
81によって接合プレート84に支持されている。尚、
支持プレート74は枠部材1cの側面に直接支持するこ
ととしてもよい。支持プレート74は長尺の板体で、図
11に示すように一対の長穴74b及び切欠部74cが
形成されており、長穴74bに上記のボルト81が挿通
され、切欠部74cを介して支持プレート83が延出す
ると共にボルト(図示省略)が設けられる。即ち、支持
プレート74は接合プレート84に対してスプリング8
2の弾発力によって接合プレート84に押圧支持される
と共に、長穴74bに案内されて鉛直方向に移動可能に
支持されている。
【0043】また、支持プレート74の面に対し垂直方
向に延出するように、駆動プレート73が溶接等によっ
て支持プレート74に固着されている。この反対側の面
には垂直方向に延出するように、ロックプレート71が
溶接等によって固着されている。支持プレート74は、
図13に示すように上方に位置する長手方向側端部に、
所定角度を以て傾斜プレート75が溶接等によって固着
されており、その自由端に接合されたプレート76及び
側方に接合されたプレート77と共にフラップ7aが構
成されている。
【0044】一方、図12に示す支持プレート83の孔
83cには、図8及び図9に示すようにシャフト85が
回動自在に支持されており、これにレバー86が溶接等
によって固着されている。このレバー86の先端部には
図13に示すように孔86aが穿設されており、これに
螺着されるピンもしくはボルト(図示省略)が、駆動プ
レート73に形成された切欠73aに嵌合するように配
置されている。更に、シャフト85の一端にはペダル8
8が片持支持されており、その先端部を押し下げること
によってレバー86が図8及び図13の反時計方向に回
動するように構成されている。
【0045】而して、常時はフラップ7aは図8に示す
ように、先端部が路面に対し所定の間隙を有するように
スプリング82の弾発力によって保持されている。この
フラップ7a上を自動車の駆動輪DW1が乗り上げる
と、フラップ7aは支持プレート74の下端を支点にス
プリング82の弾発力に抗して揺動し、先端部が路面に
接した所で停止する。この場合において、ロック機構7
0の鉤部72と第2のローラ20の表面の溝20aとが
係合状態であれば、支持プレート74側は傾斜プレート
75上に加わる荷重によって下方に移動し、これに伴な
いロックプレート71が下方に移動し、その係合が解か
れる。これにより、駆動輪DW1が第1及び第2のロー
ラ10,20上に載置された状態では、ロック機構70
はペダル88が操作されない限り解除状態にあって第1
及び第2のローラ10,20の回転を妨げることはな
い。
【0046】駆動輪DW1を支持枠体1から脱出させる
場合には、ペダル88の先端部を押し下げればレバー8
6が図8の反時計方向に回動し、ピン等(図示省略)に
よって駆動プレート73及びロックプレート71が上方
に駆動され、鉤部72が第2のローラ20の表面の溝2
0aに係合し、第2のローラ20の回転が阻止される。
従って、駆動輪DW1を支持枠体1への侵入時と逆方向
に回転駆動すれば、駆動輪DW1は支持枠体1から脱出
することとなる。このとき、駆動輪DW1がフラップ7
aに乗り上げることになるので、フラップ7aが下方に
移動しロック機構70の鉤部72と第2のローラ20の
溝20aとの係合が自動的に解除される。このように、
ペダル88の操作によってロック機構70が駆動される
と共に、フラップ7aの下方移動によって第2のローラ
20に対する回転阻止状態が自動的に解除されるように
構成されているので、容易に自動車を所定の駐車領域に
移動することができる。
【0047】尚、ペダル88に、シャフト85を中心に
押下部と反対側に延出する延出部を形成し、これに例え
ばピアノ線で形成したワイヤ(図示せず)を立設し、そ
の先端に把持部を設けるように構成してもよい。このよ
うに構成することにより、運転者は自動車に乗ったまま
窓から把持部を引き上げるだけでロック機構70を駆動
することができるので、一層良好な操作性が得られる。
しかも、ワイヤは可撓性を有するので、移動時に自動車
に接触しても傷を付けるおそれはない。
【0048】上記の構成になる本実施例の移動駐車装置
を用いて前輪駆動車(図示せず)を所定位置に駐車する
際の作動を説明すると、図2において前方の駆動輪DW
1,DW2が夫々支持枠体1,2に乗り上げると共に、
従動輪FW1,FW2が夫々支持枠体3,4に乗り上げ
るように自動車を運転操作する。このとき、駆動輪DW
1がフラップ7aを乗り上げることになるので、フラッ
プ7aが上方位置にあっても図8に示すロック機構70
のロックプレート71が支持プレート74と共に下方に
移動し、鉤部72と第2のローラ20との係合が自動的
に解除される。この状態で駆動輪DW1,DW2が回転
駆動されると、駆動輪DW2は支持枠体2のロッド10
r,20rとの摩擦係合により回転しないが、駆動輪D
W1の回転に応じ支持枠体1の第1及び第2のローラ1
0,20が以下のように回転する。
【0049】例えば自動車をそのまま前進させる方向に
駆動輪DW1が回転駆動されると、即ち駆動輪DW1が
図3及び図4の下方からみて時計方向に回転駆動される
と、第1及び第2のローラ10,20が摩擦力により回
転駆動され、シャフト11が反時計方向に回転すると共
に、シャフト21が反時計方向に回転する。このとき、
シャフト21は第2の一方向クラッチ機構32を介して
傘歯車42と係合し、シャフト21の回転力が傘歯車4
2に伝達されて反時計方向に回転する。この回転力は、
図4に示す傘歯車52及び平歯車53乃至56を介して
車輪61,62に伝達され、車輪61,62が回転す
る。一方、第1のローラ10側は第1の一方向クラッチ
機構31の外筒体31aと内筒体31bとの係合が解か
れ、空転状態にある。
【0050】そして、例えば駆動輪DW1が回転中に障
害物等により支持枠体1の移動が阻止された場合には、
車輪61,62が減速、停止するのに伴い、第1及び第
2の傘歯車41,42も減速、停止する。このため、第
2のローラ20は回転できないのに対し、駆動輪DW1
は回転し続けているので、第2のローラ20を蹴って自
動車の進行方向即ち図4の右方向に移動し第1のローラ
10のみに乗り上げる形となる。しかし、このときの第
1のローラ10の反時計方向の回転に伴って回転状態に
あるシャフト11と、減速もしくは停止状態の傘歯車4
1との関係により、第1の一方向クラッチ機構31にお
ける外筒体31aと内筒体31bが係合することはな
く、従って第1のローラ10は空転する。このように、
進行方向側の第1のローラ10が空転するので、駆動輪
DW1は第1のローラ10を乗り越えて進行方向に飛び
出すことはない。
【0051】また、自動車の制動装置を操作し、駆動輪
DW1の回転を停止させるときには、支持枠体1に加わ
る慣性力によって車輪61,62に対して回転を続ける
方向に回転力が付与され、傘歯車41,42に回転力が
伝達されるのに対し、シャフト11,21は減速から停
止に至るという状態となり、両者の関係が上記の駆動時
と逆の関係となる。即ち、支持枠体1の慣性力は車輪6
1,62から平歯車56,55,54,53、傘歯車5
1,52を経て傘歯車41,42に伝達されるが、自動
車の制動力によって第1及び第2のローラ10,20の
回転が阻止されるので、第1及び第2の一方向クラッチ
機構31,32における外筒体と内筒体との相対速度の
関係が逆になる。従って、第2のローラ20が空転状態
となるのに対し、第1のローラ10に付与される制動力
が負の回転力として車輪61,62に伝達され、最終的
には支持枠体1が停止することとなる。
【0052】以上のように、支持枠体1の移動が阻止さ
れて車輪61,62が減速、停止するときに駆動輪DW
1が回転駆動される場合には、自動車の進行方向側の第
1のローラ10が空転する。これに対し、車輪61,6
2が回転中に駆動輪DW1を減速、停止する場合には、
慣性によって回転を続ける車輪61,62に対して、第
1のローラ10に付与される制動力が、負の回転力とし
て伝達され支持枠体1を停止させる。而して、移動駐車
装置は自動車を載置した状態で図2の白抜矢印Pa方向
(自動車の進行方向に対して直角方向)に移動し、自動
車の制動装置を操作し駆動輪DW1の回転を停止するこ
とにより安定した状態で所定の位置で停止することがで
きる。
【0053】尚、他方側の駆動輪DW2は一般的に差動
歯車(図示せず)を介して駆動輪DW1に連結されてい
るので、駆動輪DW1,DW2の両者が回転駆動された
とき駆動輪DW2が空転すると、車輪61,62に連動
する駆動輪DW1側が駆動輪DW2側より負荷が大きく
なり、駆動輪DW1による支持枠体1の移動ができなく
なる。このため、前述のように駆動輪DW2が空転しな
いように、支持枠体2に固定されたロッド10r,20
rに支持されている。従って、両駆動輪DW1,DW2
によって移動駐車装置を駆動するように構成する場合に
は、支持枠体2にも駆動輪DW1側と同じ機構を設けれ
ばよい。
【0054】自動車を駐車領域から元の位置に戻す場合
には、駆動輪DW1を前述の移動時と逆方向に回転駆動
すれば自動車は図2の白抜矢印Pb方向に移動する。何
れの場合も自動車の制動装置を操作すれば駆動輪DW1
の回転が停止すると共に移動駐車装置も停止するので、
自動車の前進及び後退時の運転操作と同様の操作で移動
駐車装置の横方向移動を制御することができる。
【0055】そして、自動車を支持枠体1乃至4から脱
出させる際には、ペダル88を操作することによりロッ
ク機構70のロックプレート71を駆動し、鉤部72の
先端を第2のローラ20の表面の溝20aに係合させれ
ば、第2のローラ20はロック状態とされるので、駆動
輪DW1,DW2を逆方向に回転駆動することにより自
動車を支持枠体1乃至4への進入方向に対し逆の方向に
脱出させることができる。
【0056】上述のように、本実施例の移動駐車装置に
おいて、駆動輪DW1が図3及び図4の下方からみて時
計方向に回転する場合には、駆動輪DW1の回転力が第
2のローラ20を介して車輪61,62に伝達されるの
に対し、第1のローラ10は空転する。逆に、駆動輪D
W1が図3及び図4の下方からみて反時計方向に回転す
る場合には、その回転力は第1のローラ10を介して車
輪61,62に伝達されるが、第2のローラ20は空転
する。即ち、自動車を後方に進める方向に駆動輪DW1
が回転駆動される場合には、前方側のローラに回転力が
伝達され、もう一方のローラ(自動車の後方への進行方
向側となる)が空転する。
【0057】従って、仮に支持枠体1の移動が阻止され
た状態で駆動輪DW1が回転駆動されても、自動車の進
行方向側に位置するローラが空転するので、駆動輪DW
1が支持枠体1から離脱することはなく、自動車が進行
方向に飛び出すおそれはない。即ち、回転力が伝達され
るべきローラは、第1及び第2の一方向クラッチ機構3
1,32によって駆動輪DW1の回転方向及び車輪6
1,62との相対速度に応じて自動的に選択されること
になり、自動車の進行方向側となる第1又は第2のロー
ラ10,20のシャフト11又は21が空転するので、
自動車の運転の誤操作による飛び出しが生ずるおそれは
ない。
【0058】また、駆動輪DW1の回転駆動方向と支持
枠体1の移動方向との関係を上述の実施例と逆の関係に
設定する場合には、図4の傘歯車51,52、平歯車5
3、シャフト57及び軸受から成るサブアッシーを取り
外し、図15に示すように、図4の同サブアッシーとは
左右逆に配置して固定するという簡単な操作を行なうだ
けでよい。従って、駐車領域の位置に応じて、運転者が
適宜移動方向を設定、あるいは変更することができる。
更に、支持枠体1乃至4と連結機構9を着脱可能とすれ
ば、これらを分離して保管し、必要時に組立てるように
することができる。従って、上述の構成になる移動駐車
装置を自動車に搭載しておき、必要な場合に適宜取り出
して組立てるようにすることもできる。
【0059】以上のように、上記実施例の移動駐車装置
は、傘歯車41,42,51,52、平歯車53乃至5
6並びに第1及び第2の一方向クラッチ機構31,32
によって、図7に示すように第1及び第2のローラ1
0,20の直径に対し車輪61,62が接地するための
最小限の寸法を加えた高さでよく、全体高さが低く抑え
られている。従って、最低地上高が低い自動車に対して
も移動駐車装置が邪魔になることはない。
【0060】尚、上記実施例は図1に示す構成に包含さ
れるが、図1の各構成要素の種々の具体的手段を組合せ
ることにより、種々の態様の移動駐車装置を提供するこ
とができる。例えば、支持台MTとしては本実施例の支
持枠体1に限ることなく従動輪FW1用の支持枠体3も
含めた長尺の板体とし、第1及び第2のローラ10,2
0が露出するように開口部を形成したものとしてもよ
い。更に、支持枠体2,4も含め全ての支持枠体を一枚
の板体とし、これに全ての部品を装着することとしても
よい。
【0061】回転伝達機構CTに接続され得る車輪RW
は、上記実施例では車輪61,62の2個の例を示した
が1個でも3個以上であってもよい。上記実施例のロッ
ク機構70は、ロックプレート71の鉤部72を第2の
ローラ20の表面の溝20aに係合する構成としたが、
別途第2のローラ20の軸に円板を設け、その外周端面
に形成した溝に鉤部72を係合させてロックする機構と
してもよい。また、ロック機構70はソレノイドを利用
し電気的に駆動する構成としてもよい。更に、図2に二
点鎖線で示すように支持枠体1,2の第1のローラ10
及びロッド10r側にストッパ用のブロック1k,2k
を設けることとしてもよい。
【0062】前述の実施例においては、支持枠体1乃至
4に設けられた車輪61等は何れも第1及び第2のロー
ラ10,20の回転軸に対し垂直な軸回りを回動し、支
持枠体1乃至4は自動車の進行方向に対し直角の横方向
に移動するように構成されているが、車輪61等を支持
枠体1乃至4に対し所定角度偏位した軸回りを回動する
ように構成すれば、自動車の進行方向に対し斜めの方向
に移動させることができる。
【0063】図16乃至図18は自動車を一つの支持軸
を中心に旋回可能に支持した移動駐車装置の実施例を示
すもので、図16及び図17が前輪駆動車を移動駐車装
置に対し前進させて載置する場合に係り、図18が後輪
駆動車を移動駐車装置に対し前進させて載置する場合に
係る。これらの実施例における駆動機構は前述の実施例
の駆動機構と実質的に同様の構成であるが、図16及び
図17の実施例では車輪61乃至64は具備しておらず
シャフト60が連結機構9の連結シャフト94に直接連
結され、この連結シャフト94が後述する車輪103に
連結されている。また、図18の実施例においては、一
個の車輪62のみを有する。何れの実施例においても、
一方の駆動輪DW1側の支持部1sは、他方の駆動輪D
W2側のロッド10r,20rを支持するための支持部
2sと共に共通のビーム1sb,2sbによって一体的
に形成されており、従動輪FW1,FW2用の支持部3
s,4sも、共通のビーム3sb,4sbによって一体
的に形成されている。そして、支持部3sを構成すると
共に支持部1sに接合するデッキ部材D1と、支持部4
sを構成すると共に支持部2sに接合するデッキ部材D
2が並設されている。
【0064】図16及び図17に示す実施例において
は、従動輪側のビーム3sb,4sb間に車輪103が
回動自在に支持され、その回転軸のシャフト96が連結
シャフト94に連結されている。また、自動車の前方側
即ち駆動輪側のビーム1sbには支持ブラケット100
が固定され、この支持ブラケット100に支持軸101
が嵌合されるように構成されている。尚、支持軸101
はシャフト60の延長線上に位置するように配置され、
ブラケット102を介して路面に固定される。支持部2
s,4sには夫々車輪104,105が装着されてお
り、何れも支持軸101を通る軸を中心に回動自在に支
持されている。更に、支持部3s,4sには夫々フラッ
プ7d,7fが装着されている。但、ロック機構を構成
するペダル88を含む機構はフラップ7dから離隔して
おり、これに連動して第2のローラ20との係合解除を
行なうことはできないので、独立して第2のローラ20
の回転を停止し、あるいは解除し得るように構成する必
要がある。
【0065】一方、図18に示す実施例においては、従
動輪側のビーム4sbに対し、支持ブラケット100が
固着され、この支持ブラケット100に、車輪62の回
転軸の延長線上に配置された支持軸101が嵌合される
ように構成されている。また、支持部2s,4sに夫々
車輪106,107が装着されており、何れも支持軸1
01を通る軸を中心に回動自在に支持されている。更
に、支持部1s,2sには夫々フラップ7a,7bが装
着されている。
【0066】而して、例えば図18の実施例の移動駐車
装置を同図に二点鎖線で示すように支持軸101を中心
に旋回させて引き出した状態としておき、後輪駆動車
(図示せず)の前方の従動輪を支持部3s,4sに載置
すると共に、駆動輪を支持部1s,2sに載置する。そ
して、駆動輪を回転駆動すると、第1及び第2のローラ
10,20が回動し、その回転駆動力が支持部1sの車
輪62に伝達される。この車輪62の回転により、車輪
62,106,107及び支持軸101に支持された自
動車が矢印Pc方向に旋回し、図18の実線で示す停止
位置で停止する。従って、二点鎖線で示すような間口が
狭い駐車スペースにも容易に自動車を収容することがで
きる。また、車輪62,106,107の各々の回転軸
の延長線上に支持軸101が配置されているので、車輪
62,106,107の各々異なる方向の回転軸回りの
回転に応じて、支持軸101の点を中心とした旋回運動
が行なわれ、支持軸101に対して直角方向(即ち、水
平方向)には殆ど力が加わらない。従って、ブラケット
102の固定は接着等の簡便な方法で行なうことができ
る。
【0067】図16及び図17に示した移動駐車装置も
上記図18の装置と同様に作動するが、同図の実施例は
前輪駆動車用であり、前方の駆動輪が支持軸101近傍
の支持部1s,2sに載置されるので、第1及び第2の
ローラ10,20は連結シャフト94を介して従動輪側
に設けられた車輪103に連結されており、この車輪1
03が回転駆動される。以上のように、図16乃至図1
8の実施例においても、駆動輪が第1及び第2のローラ
10,20上に安定した状態で支持されるので、駆動輪
の回転駆動に応じて支持軸101を中心に自動車を確実
に旋回駆動することができる。
【0068】ところで、自動車を移動駐車装置に載置し
た状態で運転者が自動車から離れる際には、パーキング
ブレーキを操作し、更にオートマチックトランスミッシ
ョン車の場合にはシフト装置をパーキング位置とした後
に降車するのが一般的である。特に、シフト位置をパー
キング位置にする等、駆動輪がロック状態となっておれ
ば、移動駐車装置の設置路面が傾斜していても停止状態
が維持され、自重によって動きだすことはない。しか
し、傾斜路面でこのような措置をすることなく降車した
場合には、自動車を載置した移動駐車装置が自重によっ
て動き出すおそれがある。また、移動駐車装置のみであ
っても、傾斜路面では自重によって動き出すことがあり
得る。
【0069】これに関しては、上記実施例の移動駐車装
置に対し、傾斜路面に駐車した場合を想定した一定の初
期制動力を付与しておけば、そのまま降車しても動き出
すことはなく、移動駐車装置を移動させる場合には初期
制動力を超える駆動力で駆動輪を回転させればよいので
上記の問題を解決できる。然し乍ら、この場合には、移
動駐車装置のみの状態でも、初期制動力に抗して人力で
移動させることができなくなるので、支持枠体1の部分
を持ち上げなければならず容易な作業ではない。
【0070】そこで、常時は、自動車を含む自重で動き
出さないように移動駐車装置に対し初期制動力を付与す
ると共に、これを超える自動車の駆動力で駆動可能とし
ておき、移動駐車装置を人力で移動させる場合には初期
制動力を解除するように構成するとよい。例えば、図2
0及び図21に示すように、図3乃至図5に示す傘歯車
41に対し初期制動力を付与し得る制限機構200を設
け、これをペダル201の操作によって断続可能に構成
するとよい。
【0071】即ち、図20及び図21において、支持枠
体1を構成する枠部材1bと支持板1gとの間にシャフ
ト202が摺動自在に支持され、シャフト202の中間
部に制動部材203が設けられている。この制動部材2
03は正面視略コ字状を呈し、傘歯車41の胴部を囲繞
するように配置され、相互に対向する内側面の一方(図
20,及び図21の右側)に、傘歯車41の胴部外周面
に当接して制動面を構成する凹部204が形成されてい
る。シャフト202の一方の端部は支持板1gから図2
0及び図21の左方に延出し、先端部にホルダ205が
固定され、このホルダ205と支持板1gとの間に、両
者間を拡開するように付勢するスプリング206が介装
されている。即ち、シャフト202は図20及び図21
の左方に移動する方向に付勢されており、従って凹部2
04が傘歯車41の胴部外周面に当接する方向に付勢さ
れている。
【0072】また、シャフト202の他方の端部は枠部
材1bから外方に延出し、その先端部にペダル201が
回動自在に支持されている。このペダル201と枠部材
1bとの間には、傾斜端面を有するカム部材207,2
08が介装され、各々の傾斜端面が相互に対向し初期位
置では若干の間隙を有するように配置されている。そし
て、一方のカム部材207は枠部材1bに固定され、他
方のカム部材208はペダル201に固定されている。
【0073】而して、ペダル201を図20及び図21
の右側からみて時計方向に回転させると、カム部材20
8の端面がカム部材207の端面に当接し、カム部材2
08がカム部材207に対して摺動しながら回転する。
これにより、シャフト202がスプリング206の付勢
力に抗して図20及び図21の右方向へ移動し、傘歯車
204の胴部外周面と凹部204との係合が解かれ、初
期制動力の付与が解除される。これに対し、ペダル20
1を図20及び図21の右側からみて反時計方向に回転
させて元の位置に戻すと、カム部材207,208は図
20及び図21に示す状態に復帰し、スプリング206
の付勢力によって凹部204が傘歯車41の胴部外周面
に当接し初期制動力が付与される。尚、上記制限機構2
00において初期制動力を付与する対象は傘歯車41に
限らず、傘歯車42、高速側(低回転力側)の傘歯車5
1、シャフト57等としてもよい。また、ペダル201
に限らず他の操作部材としてもよい。あるいは、シャフ
ト202の端部にワイヤを連結し、このワイヤを引っ張
っている間は初期制動力が付与されないように構成して
もよい。
【0074】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の移動駐車
装置は、第1及び第2のローラの正転時及び逆転時の何
れにおいても、支持台の移動が阻止されたときには自動
車の進行方向側となる第1のローラ又は第2のローラが
空転するように構成されているので、駆動輪の回転方向
に拘らず、駆動輪を第1及び第2のローラ上に安定した
状態で支持することができ、支持台の移動が阻止されて
も駆動輪が支持台から離脱することはない。しかも、傘
歯車、一方向クラッチ機構等によって装置全体の高さが
低く抑えられ、地上高が極力小さくなるように構成され
ているので、最低地上高が低い自動車に対しても邪魔に
なることはなく、容易に運転操作することができる。
【0075】而して、種々の自動車に適用することがで
き、駆動輪を支持台上に載置し回転駆動するだけで、確
実に自動車を所定方向、例えば自動車の進行方向に対し
て直角方向に移動して所定位置に駐車させることができ
る。更に、駆動輪の回転駆動方向と支持台の移動方向と
の関係は、第3及び第4の傘歯車の、第1及び第2の傘
歯車に対する噛合関係を変更するだけで直ちに変更する
ことができるので、容易且つ迅速に移動方向を設定し、
あるいは変更することができる。
【0076】また、一つの支持軸を中心に自動車を旋回
可能に支持した移動駐車装置においては、駆動輪を第1
及び第2のローラ上に安定した状態で支持しつつ、駆動
輪の回転駆動に応じて、自動車を支持軸を中心に旋回駆
動することができ、しかも装置全体の高さが低く抑えら
れているので、最低地上高が低い自動車であっても支障
なく運転操作することができる。更に、駆動輪の回転駆
動方向と自動車の旋回方向との関係を容易に設定し、あ
るいは変更することができる。
【0077】更に、従動輪を駆動輪と同期して回転する
ように連結機構を具備した移動駐車装置においては、駆
動輪側と同一側の従動輪側の車輪も連結機構を介して回
転駆動されるので、傾斜路面においても所定方向に移動
することができる。しかも、連結機構が着脱自在である
ので、必要に応じ適宜装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動駐車装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の一実施例に係る移動駐車装置の平面図
である。
【図3】本発明の一実施例の移動駐車装置における駆動
輪を載置する支持枠体部分の一部断面平面図である。
【図4】本発明の一実施例の移動駐車装置における駆動
輪を載置する支持枠体内の構造を拡大して示す一部断面
平面図である。
【図5】本発明の一実施例の移動駐車装置における駆動
輪を載置する支持枠体部分の構造を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例の移動駐車装置に供する一方
向クラッチ機構の断面図である。
【図7】本発明の一実施例の移動駐車装置における支持
枠体部分の一部を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施例の移動駐車装置における支持
枠体部分の一部断面正面図である。
【図9】本発明の一実施例の移動駐車装置におけるフラ
ップ支持部の側面図である。
【図10】本発明の一実施例におけるフラップ支持部を
構成する接合プレートの側面図である。
【図11】本発明の一実施例におけるロック機構を構成
する支持プレートの側面図である。
【図12】本発明の一実施例におけるフラップ支持部を
構成する接合プレートの正面図である。
【図13】本発明の一実施例におけるフラップ及びロッ
ク機構の構成を示す正面図である。
【図14】本発明の一実施例における従動輪側の支持枠
体部分の一部を示す断面図である。
【図15】本発明の一実施例において駆動輪の回転駆動
方向と装置の移動方向とを変更したときの支持枠体内の
構造を示す一部断面平面図である。
【図16】本発明の他の実施例に係る移動駐車装置の平
面図である。
【図17】本発明の他の実施例に係る移動駐車装置の一
部断面側面図である。
【図18】本発明の更に他の実施例に係る移動駐車装置
の平面図である。
【図19】本発明における連結機構の一実施例を拡大し
て示す断面図である。
【図20】本発明において、移動駐車装置に対し初期制
動力を付与する制限機構の一実施例を示す横断面図であ
る。
【図21】本発明において、移動駐車装置に対し初期制
動力を付与する制限機構の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1〜4 支持枠体(支持台) 7a〜7f フラップ 10 第1のローラ 20 第2のローラ 31 第1の一方向クラッチ機構 32 第2の一方向クラッチ機構 41,42 傘歯車 50 回転伝達機構 51,52 傘歯車 53〜56 平歯車 61〜64 車輪 70 ロック機構 DW1,DW2 駆動輪 FW1,FW2 従動輪 101 支持軸 103〜105 車輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回動自在に支持し自動車の少なく
    とも一つの駆動輪を載置する支持台と、前記車輪の回転
    軸に対し所定角度をなし相互に平行に所定距離隔てた二
    つの軸上で前記支持台に回動自在に支持し、前記駆動輪
    と摩擦係合する第1のローラ及び第2のローラと、前記
    第1のローラの正転時に回転力を伝達し逆転時に空転す
    るように前記第1のローラの回転を一方向に規制する第
    1の一方向クラッチ機構を介して、前記第1のローラの
    軸に支持する第1の傘歯車と、前記第2のローラの逆転
    時に回転力を伝達し正転時に空転するように前記第2の
    ローラの回転を一方向に規制する第2の一方向クラッチ
    機構を介して、前記第2のローラの軸に支持する第2の
    傘歯車と、前記第1及び第2の傘歯車の軸に対して夫々
    左右同一側で前記第1及び第2の傘歯車と噛合するよう
    に、前記第1及び第2のローラの軸に対して直交する軸
    に固定し前記支持台に回動自在に支持する第3及び第4
    の傘歯車を含み、前記第1及び第2のローラの回転力を
    前記車輪に伝達する回転伝達機構と、前記第1及び第2
    のローラの少くとも何れか一方の回転を阻止し得るロッ
    ク機構とを備えると共に、前記自動車の前記駆動輪以外
    の駆動輪及び従動輪を前記支持台の移動に応じて移動可
    能に支持したことを特徴とする移動駐車装置。
  2. 【請求項2】 前記自動車を、一つの支持軸を中心に旋
    回可能に支持し、前記第1及び第2のローラの回転に応
    じて前記自動車を旋回駆動することを特徴とする請求項
    1記載の移動駐車装置。
  3. 【請求項3】 前記自動車の前記駆動輪以外の駆動輪及
    び従動輪を、複数の車輪によって前記支持台の移動に応
    じて移動可能に支持すると共に、前記自動車の左右何れ
    か一方側で前記駆動輪と同一側に配置される従動輪近傍
    に設けた従動輪側の車輪が、前記駆動輪側の車輪の回転
    と同期して回転するように連結する連結機構を具備し、
    該連結機構を前記駆動輪側及び従動輪側の車輪に対し着
    脱自在に装着することを特徴とする請求項1記載の移動
    駐車装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103075042A (zh) * 2013-01-19 2013-05-01 缴润利 单轮驱动回转变向式车辆停泊运送车
CN103306523A (zh) * 2013-01-10 2013-09-18 兰州交通大学 一种立体车库用多目标驱动自动转换装置
CN108915330A (zh) * 2018-07-10 2018-11-30 合肥市神雕起重机械有限公司 一种用于智能停车场的停车位纠正机构

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