JPH10109628A - 台車のブレーキ装置 - Google Patents

台車のブレーキ装置

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Publication number
JPH10109628A
JPH10109628A JP18286097A JP18286097A JPH10109628A JP H10109628 A JPH10109628 A JP H10109628A JP 18286097 A JP18286097 A JP 18286097A JP 18286097 A JP18286097 A JP 18286097A JP H10109628 A JPH10109628 A JP H10109628A
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JP
Japan
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brake
trailer
bogie
inertial
lever
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Withdrawn
Application number
JP18286097A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Oda
雅良 織田
Takashi Ozeki
孝 大関
Masahiro Kuroki
正宏 黒木
Hideo Yanai
秀雄 箭内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーラー兼用台車のブレーキ操作性を良好
にする。 【解決手段】 揺動式3輪車からなる動力車に台車とし
て単独使用できるトレーラー120の前端部に前方へ突
出するヒッチアーム121で連結する。ヒッチアーム1
21はトレーラー側荷台124の前方側底部に支持され
ている慣性ブレーキ150と一体であり、トレーラー1
20がオーバーランすると、慣性ブレーキ150がその
後方のイコライザー158を介してケーブル162で連
結されている左右の後輪128の後輪ブレーキ159を
作動させる。慣性ブレーキ150はケーブル163によ
りパーキングレバー148とも連結している。パーキン
グレバー148はトレーラー側荷台124の後部に設け
られている台車使用時の手押しハンドル147に取り付
けられ、パーキングレバー148を引いてブレーキをか
けておけばパーキングブレーキになり、台車として単独
使用時には手元操作により慣性ブレーキ150を経由し
たブレーキ操作ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、台車のブレーキ
装置に係り、特に、台車としての単独使用のみならず原
動機付き自転車等の小型動力車に牽引されるトレーラー
を兼用できるよう構成されたものに好適なブレーキ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】台車のブレーキ装置としては、例えば、
特公平3−56942号のように、台車を押す者が車輪
に設けたロックを手又は足により直接操作してブレーキ
をかけたり解除したりする構造が一般的である。
【0003】また、原動機付き自転車を等の小型動力車
両に牽引されるトレーラーにブレーキ機構を設けるとと
もに、動力車に対してトレーラーが慣性によりオーバー
ランしたときトレーラーのブレーキ機構を作動させる慣
性ブレーキを備えることも公知である(例えば、特開昭
47−44622)。
【0004】さらに、実開昭53−24013号にはこ
のような慣性ブレーキとして、動力車側へ一端を連結さ
れた1本のスライド軸を前後方向に設け、このスライド
軸が摺動自在に嵌合する筒部をトレーラー側に設け、オ
ーバーラン時にトレーラーが慣性によりスライド軸に案
内される構造が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
における台車のブレーキ装置を操作するには、台車を押
しながらロックを直接操作しなければならないため、操
作が難しくなったり、下り坂をゆっくり降りるときにお
けるような微妙な速度調節が困難であった。
【0006】さらに、台車をトレーラーとして使用する
とともに、慣性ブレーキを備える場合には、前記実開昭
53−24013号のようにスライド軸が一本である
と、曲げやねじり剛性を確保する必要上、スライド軸の
強度を上げるためにスライド軸を太径にしなければなら
ず、その結果、慣性ブレーキの厚みが大きくなり、荷台
スペースを圧迫する等、レイアウト上の制約が多くな
る。
【0007】また、旋回性能を向上させるため、トレー
ラーと動力車とがローリング方向の各挙動を同期させる
ように連結しなければならない場合がある。しかし、前
記従来例ではスライド軸が1本のため、トレーラーと動
力車が相対的に異なる挙動でローリングすることを阻止
できない。
【0008】そのうえ、従来の慣性ブレーキでは、慣性
ブレーキが作動する坂道をバックで上がりたいときのよ
うに、慣性ブレーキがあると逆に車両の取り扱いが困難
になることもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願に係る台車のブレーキ装置に関する第1の発明
は、車輪と、この車輪に設けたブレーキ機構と、手押し
ハンドル部とを備えた台車において、前記手押しハンド
ル部に設けた手元操作レバーと前記ブレーキ機構とをケ
ーブル手段により連結したことを特徴とする。ここでケ
ーブル手段とは、各種のケーブル及びワイヤ類を含む紐
状の連結手段を意味する。
【0010】これにより、台車を押しながら台車のブレ
ーキ機構を手元操作レバーにより操作できるようになる
ため、ブレーキ操作が容易になり、かつ下り坂をゆっく
り降りるときにおけるような微妙な速度調節も容易にな
る。
【0011】第2の発明は、前記第1の発明において、
台車の左右に車輪及びブレーキ機構を備え、これら左右
のブレーキ機構と前記手元操作レバーとをイコライザー
を介して連結したことを特徴とする。これにより、左右
のブレーキを均等に操作可能になる。
【0012】第3の発明は、前記第1の発明において、
ブレーキをかけた状態で前記手元操作レバーを保持する
ためのロック手段を設けたことを特徴とする。これによ
り、ブレーキをかけた状態で手元操作レバーから手を放
すことができるので、容易にパーキングブレーキ手段を
構成できる。
【0013】第4の発明は、前記第2の発明において、
台車が動力車に連結して牽引されるトレーラーを兼ねる
ように構成されるとともに、被牽引時に動力車と台車と
の相対位置変化により前記台車のブレーキをかける慣性
ブレーキを前記手元操作レバーとイコライザーの間に介
装したことを特徴とする。
【0014】これにより、前記手元操作レバーの配線が
慣性ブレーキに連結するだけで済むから、それ以降の配
線は慣性ブレーキからイコライザーを介して各ブレーキ
機構との間で予めへ配線されているものをそのまま利用
できるので、ブレーキの配線が簡単かつ容易になる。
【0015】第5の発明は、車輪と、この車輪に設けた
ブレーキ機構とを備え、動力車に連結して牽引されるト
レーラーを兼ねるように構成されるとともに、被牽引時
に動力車と台車との相対位置変化により前記台車のブレ
ーキをかける慣性ブレーキを備えた台車において、前記
台車の慣性移動を案内するためのスライド軸を、その軸
線が前後方向へ向くように設け、かつ車幅方向へ平行に
複数並べたことを特徴とする。
【0016】このようにすると、慣性ブレーキ装置は、
スライド軸を車幅方向へ並べて複数設けることにより、
個々のスライド軸の径を細くできるので、慣性ブレーキ
装置全体の厚みを薄くでき、トレーラーの荷台位置を低
くできる。しかも、十分な曲げ剛性やねじり剛性を確保
できる。そのうえ、スライド軸が複数車幅方向へ並ぶこ
とにより、連結部におけるローリング規制ができるの
で、牽引車側とトレーラー側とのローリング方向におけ
る挙動を同期させることもできる。
【0017】第6の発明は、前記第5の発明において、
慣性ブレーキによる制動時に、強制的に制動を解除する
強制解除手段を備えたことを特徴とする。このようにす
ると慣性ブレーキが作動している下り坂を後戻りするた
めバックで上がるような場合には、強制解除手段により
慣性ブレーキを外すことができるので、取り扱い性が向
上する。
【0018】第7の発明は、前記第6の発明において、
駐停車状態のとき前記慣性ブレーキを作動させて台車の
ブレーキをかけるためのパーキングブレーキ手段を備え
たことを特徴とする。このようにすると、慣性ブレーキ
の作動しない駐停車状態で駐車する場合は、パーキング
ブレーキ手段で慣性ブレーキを作動させれば、パーキン
グブレーキがかかる。
【0019】特に、台車を牽引車から分離して単独使用
する場合でも、慣性ブレーキを利用してパーキングブレ
ーキをかけることができるから、台車の駐車に便利であ
り、しかもブレーキの配線が簡単かつ容易になる。
【0020】第8の発明は、前記第7の発明において、
慣性ブレーキ、強制解除手段及びパーキングブレーキ手
段の3手段を同時に備えたことを特徴とする。これによ
り、取り扱い性がさらに向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1乃至図6に第1の実施例を示
す。図1はトレーラーを連結した状態の全体側面図、図
2はトレーラー部分を中心とする平面図、図3はその背
面図、図4はトレーラー部分単独使用時の側面図、図5
は慣性ブレーキの一部切欠き平面図、図6は図5の6−
6線断面図である。
【0022】図1において、牽引車としての小型動力車
である揺動式3輪車1は、前輪を1つ設けた車体前部2
と、駆動輪である後輪を横2つで設けた車体後部3とか
らなる原動機付き自転車であり、車体前部2と車体後部
3は、ローリングジョイント4により連結されている。
【0023】ローリングジョイント4は、軸線を斜め後
ろ下がりに前後方向へ向けて配設され、その軸回りに車
体前部2が揺動自在となり、かつ車体後部3が横2輪構
成により地面と略平行状態を保つ。したがって、この揺
動方向へ地面と略平行状態を保つ車体後部3に対して、
車体前部2のみが左右方向へバンク可能になっている。
【0024】車体後部3は、さらにスイング式パワーユ
ニット5からなるスイング部と、非スイング部6とから
なり、非スイング部6の後部上方にトレーラー7が前半
分を重ねた状態で連結されている。
【0025】車体前部2は、中央に設けられた1つの前
輪10をハンドル11で走行自在に支持するとともに、
キャビンとして構成されている。キャビンの下部構造
は、側面視略U字状をなすメインフレーム12と、その
上に設けられた低床式フロア13を有し、低床式フロア
13上のハンドル11後方にはシート14が支持されて
いる。
【0026】キャビンの上部構造は、フロントパネル1
5と、その上端から上方へ延び、さらに乗員の頭上を後
方へ延びるルーフ16と、その後端から下方へ延びてメ
インフレーム12の後端側へ連結されるリヤピラー17
で構成されている。リヤピラー17の上部には、ストッ
プランプ等からなるコンビネーションランプ18がハイ
マウントランプとして取付けられ、そのハウジングにナ
ンバープレート19が取付けられている。
【0027】スイング式パワーユニット5は、エンジン
20とクランクケース21を備え、クランクケース21
の後端には、後輪22を回転自在に支持するとともに、
ピポット軸23を介して非スイング部6を構成するリヤ
フレーム24の前端下部に連結され、上下方向へ揺動自
在に支持されている。
【0028】リヤフレーム24は後方へ斜め上がりに延
び、その後部は後輪22の上方を前後方向へ略水平に延
びるキャリヤ25に接続している。キャリヤ25は、ト
レーラー7を連結せずに揺動式3輪車1を単独で使用す
る場合における荷台となる場所であり、フラットな面に
形成されている。
【0029】キャリヤ25とクランクケース21との間
には、リヤサスペンション機構をなすリヤクッションユ
ニット26が上下方向に連結され、非スイング部6はこ
のリヤサスペンション機構におけるバネ上側になってい
る。キャリヤ25の前端部にはその左右から上方へ立ち
上るあおり部27が設けられている。
【0030】あおり部27の左右両端部はストッパー2
7aとして後方へ屈曲し、トレーラー7の前端部との間
に所定の間隔を形成し、トレーラー7がヨー方向の揺動
により所定角度回動したとき、当接するヨー角規制部に
なっている。
【0031】図2に明らかなように、あおり部27近傍
かつその後方位置にパイプ状の連結部材28が軸線を車
幅方向にして配設されている。連結部材28の両端は、
ゴムブッシュ29aを介してブラケット29により左右
のリヤフレーム24間に防振支持されている。
【0032】トレーラー7は、平面視略四辺形の角パイ
プからなる主枠30を備え、この主枠30により全体と
してトレーラー7のフラットな荷台を形成している。主
枠30を構成する4辺のうち、前辺30fの中央部には
丸パイプで形成された前枠31が上方へ突出して設けら
れている。
【0033】前枠31の前方には、連結部32が設けら
れ、この後方に慣性ブレーキ33が連続して設けられ、
その操作レバー34が連結部32の上方へ延びている。
連結部32と慣性ブレーキ33は、トレーラー7に対し
て相対的な前後移動のみを許容し、他は一体に運動する
ように、トレーラー7の床部中央部に床面上へ出ないよ
うに取付けられている。慣性ブレーキ33の厚みは側面
視で主枠30の厚み内に略収まる程度になっている。
【0034】前辺30fの左右両側下部には収納式支持
脚35がヒンジ35aを介して起倒自在に設けられ、収
納時には主枠30の側部へ平行に回動される。使用時に
は下方へ回動させて垂直に起立させ、その下端部のキャ
スター35bを接地させるとともに、屈曲自在の保持ス
テー35cで起立状態を支持されるようになっている。
【0035】主枠30の後部左右には、ステー36が下
方へ延出され、ここに左右一対の車輪37が回転自在に
支持されている。主枠30の左右両側部には、略平行に
延びる側枠38が設けられ、主枠30の後部上にも前枠
31よりも上方へ高く延出する後枠39が設けられてい
る。
【0036】図4〜6に明らかなように連結部32は、
平面視略3角形状をなす本体部40を備え、その前端面
に連結部材28を前方から嵌合可能な連結凹部40aを
形成してある。
【0037】本体部40の前端部中央にはレバー用凹部
40bが前方へ開放されて形成され、このレバー用凹部
40bを挟むように左右一対のガイド突起41が前方へ
突出形成されている。左右のガイド突起41間には、安
全ピン42が抜き差し自在に支持される。本体部40の
後部側は、上下に平行して後方へ略水平に延出する平板
状の軸支部43をなす。
【0038】レバー用凹部40b内には連結レバー44
が軸45により本体部40側に上下方向へ回動自在に取
付けられている。連結レバー44は断面略L字状をな
し、軸45の近傍から下方へ延びるアーム部46の先端
がフォーク状に形成され、ここにフックプレート47の
後端に設けられたピン48が係合している。フックプレ
ート47は、前部が連結部材28の外周に沿う略半円弧
状に形成されるとともに、ピン48の近傍で軸49によ
り本体部40側へ回動自在に設けられている。
【0039】連結レバー44を反時計周り方向に下方へ
倒した連結位置(図6の実線位置)では、アーム部46
がピン48を後方へ移動させることにより、フックプレ
ート47の前部が時計周り方向上方へ回動して連結部材
28の前方側外周に当接し、連結部材28を連結凹部4
0aから抜け出し不能にする。
【0040】この時、安全ピン42は連結レバー44の
上方を通って左右のガイド突起41に支持されるように
なっており、この状態で連結レバー44が時計周り方向
上方へ回動することを阻止される。この状態で、連結部
32が連結部材28に対してその軸線回りに回動自在に
連結され、かつ、連結部32と連結部材28はそれぞれ
前記軸線方向へ長く接触している。
【0041】このため、連結部32とピッチング方向及
びローリング方向で一体的に動くトレーラー7は、連結
部材28に対してピッチング運動が自在になり、ローリ
ング運動が規制される。また、安全ピン42を抜いて、
連結レバー44を非連結位置(図6の仮想線位置)へ回
動させると、アーム部46がピン48を前方へ回動させ
るので、フックプレート47の前部を図6の反時計周り
方向へ回動させて連結部材28を解放する。これによ
り、アーム部46が連結部材28に向かって押しつけら
れるため、本体部40が後方へ移動して連結部材28か
ら分離される。
【0042】軸支部43の後端部は、上下方向に通した
ボルトからなる縦軸50により、ベアリング51を介し
て慣性ブレーキ33のベアリングホルダ52aと回動自
在に連結される。ベアリングホルダ52aは、慣性ブレ
ーキ33を構成するハウジング53の前端部へ一体に形
成されている。
【0043】ハウジング53は前後方向へ帯状に延びる
部材であり、前端部にはベアリングホルダ52aと一体
の前壁52が形成され、中間部には、前壁52と平行に
上方へ突出する中間壁54が一体に形成されている。前
壁52と中間壁54との間隔は前辺30fの平面幅より
も広く、この間で前辺30fが前後方向へ移動自在にな
っている。
【0044】このため、減速時等において、トレーラー
7が慣性力によって揺動式3輪車1側へ前進するとき、
前辺30fはスライド軸55上を摺動して前方へ移動す
る。さらに、車体前部2と中間壁54の間には、左右方
向に並んだ一対のスライド軸55が軸線を前後方向へ向
けて平行に設けられている。
【0045】スライド軸55は前辺30fを前後方向へ
貫通して形成されたスライドパイプ56内をベアリング
57を介して摺動自在に貫通している。スライド軸55
を複数本(本実施形態では2本)にして並設したので、
スライド軸55の曲げ剛性やねじれ剛性を必要程度確保
した場合、従来の一本だけの場合よりも個々の径を細く
でき、それだけ慣性ブレーキ33全体を薄くできる。
【0046】前壁52と中間壁54間の凹部空間内には
カムプレート58が左右方向へスライド自在に収容さ
れ、その前端側は操作レバーとして軸支部43の上方へ
延出されている。図5に明らかなように、カムプレート
58の中央部には前後方向の軸線に対して傾斜するカム
溝60が形成されている。カム溝60の中央部はノーマ
ル位置であり、これを挟んで前方へ突出する前側凹部6
1と後方へ突出する後側凹部62が形成されている。ま
た、左右へ延びる部分のうち、前方へ傾斜する側の先端
部がパーキング位置63をなし、反対側の後方へ傾斜す
る溝の先端位置が強制解除位置64となる。
【0047】このカム溝60を貫通して上下方向へ設け
られるガイドピン65は、前辺30fの中央部を貫通し
て前壁52と中間壁54の上部間を覆うカバープレート
66に上端を固定されている。ガイドピン65は、通常
時にカム溝60の中央部であるノーマル位置にあり、慣
性により前辺30fが前進すると前側凹部61側へ移動
し、逆に後退すると後側凹部62側へ移動する。
【0048】ガイドピン65が前側凹部61側へ移動す
ると後述するように慣性ブレーキの作動状態になる。こ
の状態で、操作レバー34によりカムプレート58を図
5の下方へ移動させてガイドピン65を強制解除位置6
4へ移動させれば、慣性ブレーキの作動状態を強制解除
できる。また、ガイドピン65がノーマル位置等にある
とき、操作レバー34によりカムプレート58を図5の
上方へ移動させてガイドピン65をパーキング位置63
へ移動させれば、トレーラー7にパーキングブレーキを
かけることができる。
【0049】中間壁54には、クッションラバー67が
取付けられ、前辺30fが相対的に後方へ移動したと
き、慣性ブレーキが効かないので、その後部へ当接して
緩衝するようになっている。カムプレート58の下方に
は、その左右方向移動に節度を与えるため、クリックボ
ール68とこれを押し出すクリックスプリングがハウジ
ング53側へ取付られている。クリックボール68は、
カムプレート58の底部に、ノーマル位置、パーキング
位置63及び強制解除位置64と関連づけられて予め形
成されている凹部へ押しつけられている。
【0050】ガイドピン65の下端部には、ケーブル7
0の前端部が連結され、このケーブル70は中間壁54
を貫通して後方へ延び、ハウジング53と一体に後方へ
延出するアーム部77に取付けられたイコライザー78
に内蔵されているスプロケット71へ連結されている。
【0051】スプロケット71にはチエーン72が巻き
掛けられ、チエーン72の両端は、左右の車輪37に設
けられた各ドラムブレーキ73の操作ケーブル74へ連
結されている。スプロケット71は、スプロケットケー
ス75内へ前後方向へ移動自在に収容され、減速時にお
けるトレーラー7の慣性力等によってガイドピン65が
前方へ移動してオーバーランすると、ケーブル70によ
りリターンスプリング76に抗してスプロケット71が
前方へ移動して、各ドラムブレーキ73に制動がかか
る。
【0052】また、イコライザー78を設けたことによ
り、ケーブル70の牽引力はスプロケット71を介して
左右の操作ケーブル74を牽引するので、左右の操作ケ
ーブル74へ均等にケーブル70の牽引力を伝達でき、
その結果、左右のドラムブレーキ73のきき具合を均等
にできる。
【0053】次に、本実施例の作用を説明する。図5及
び6に示すように、トレーラー7の前半側を車体後部3
の非スイング部6でありかつ後輪懸架装置のバネ上とな
るキャリヤ25の上方に重ね、キャリヤ25の前端部近
傍の連結部材28へトレーラー側の連結部32を連結す
ることにより、非スイング部6とトレーラー7がローリ
ング方向の相対的な揺動を規制して連結される。
【0054】この状態で走行中に減速すると、慣性ブレ
ーキ33によりトレーラー7の動力車1側へ向かう慣性
移動が阻止され、動力車1の制動に同調して慣性ブレー
キがかかるので走行が容易になる。
【0055】また、慣性ブレーキが作動している下り坂
において、後戻りのためバックで上ろうとするとき、こ
のままであると慣性ブレーキがかかって車両の取り扱い
が困難になる。そこで、操作レバー34によりカムプレ
ート58を図5の下方へ移動させ、強制解除位置64を
下方ヘ移動させると、ガイドピン65が強制的に後方へ
移動させられ、慣性ブレーキを強制解除でき、このよう
な場合における取り扱い性が向上する。
【0056】また、慣性ブレーキのきかない駐停車時に
おいて、操作レバー34を逆方向へ移動させると、パー
キング位置63が上方へ移動するので、ガイドピン65
が前方へ移動して慣性ブレーキがかかり、パーキングブ
レーキとして利用できる。
【0057】図7は慣性ブレーキに関する第2の実施例
を示す概念図である。なお、前実施形態と共通部分につ
いては同一符号を用いるものとする。この例では、トレ
ーラー7を単独で使用するときに使用するパーキングブ
レーキ手段を慣性ブレーキと共に設けてあり、前辺30
fへ一端を連結したケーブル80の他端を、トレーラー
7の適所に設けたパーキングレバー81へ前壁52を介
して連結する。
【0058】このようにすれば、手元操作レバーである
パーキングレバー81を引くと、前辺30fを前方側へ
移動させてブレーキをかけることにより、トレーラー7
を台車として単独で使用するときのパーキングブレーキ
とすることができ、トレーラー7の取り扱いが容易にな
る。しかもこのパーキングブレーキを簡単に設けること
ができる。
【0059】そのうえ、パーキングレバー81の配線が
慣性ブレーキ33にケーブル80を連結するだけで済
み、それ以降の配線は慣性ブレーキ33からイコライザ
ー78を介して各ドラムブレーキとの間で予めへ配線さ
れている操作ケーブル74をそのまま利用できるので、
ブレーキの配線が簡単かつ容易になる。なお、パーキン
グレバー81は手元操作レバーの一例であって種々な構
造が可能であり、このトレーラー7に対する取付け場所
も任意である。
【0060】図8乃至図12に本願発明の第3実施例に
係り、図8は本実施例に係るトレーラーを牽引した状態
の全体側面図、図9は台車使用時におけるトレーラー上
部を図10の9−9線に沿う断面にした側面図、図10
は台車使用時におけるトレーラーの平面図、図11はイ
コライザーの詳細断面図、図12は手元操作レバーであ
るパーキングレバーの詳細図である。
【0061】図8において、牽引車としての小型動力車
である揺動式3輪車100は、一個の前輪102を支持
する車体前部103と、駆動輪である左右一対の後輪1
04を支持する車体後部105とからなる小型車両であ
る原動機付き自転車であり、車体前部103と車体後部
105は、ローリングジョイント106により連結され
ている。このローリングジョイント106は、軸線を後
方へ向かって斜め下がりに配設され、その軸回りに車体
前部103が揺動自在となり、かつ車体後部105は後
輪104が横2輪構成のため車体前部103が揺動して
も地面と略平行状態を保つようになっている。
【0062】車体後部105は、さらに後輪104を支
持するスイング式パワーユニット107と、その上方に
配置された非スイング部である動力車側荷台108を備
え、動力車側荷台108を支持する後部フレーム109
が略水平に前後方向へ延びている。後部フレーム109
の前部は斜め下方へ屈曲し、ここにリヤアーム110及
びスイング式パワーユニット107の各前端部がそれぞ
れ別に軸着され、かつスイング式パワーユニット107
の後端部はリヤアーム110の後端部へ支持され、さら
にリヤアーム110と後部フレーム109の間に緩衝器
111が取付けられている。
【0063】フラットに形成された動力車側荷台108
上の前端部にはリヤピラー112が略アーチ状をなして
上下方向へ設けられている。リヤピラー112は、その
上端部の位置が車体前部103のシート13やミラー1
14よりも高く、上端部の背面には、ストップランプや
左右のウィンカからなる灯火器115が設けられ、かつ
その下方にナンバープレート116が取付けられてい
る。
【0064】動力車側荷台108上の前部でリヤピラー
112の近傍には連結器117が設けられ、その上部近
傍をトレーラー側から延びる配線コード118が前後方
向へ配線され、その前端部のカプラー119aがリヤピ
ラー112へ取付けられている相手側カプラー119b
へ結合されている。
【0065】連結器117には、トレーラー120の前
端部に前方へ突出して設けられているヒッチアーム12
1が連結可能になっており、図2に示すように、ヒッチ
アーム121の前端部には上下方向に貫通するピン穴1
22が形成され、かつ前端部下部の左右両側には一対の
ガイドローラー123が回転自在に取付けられている。
【0066】トレーラー120は、平面視略矩形でフラ
ットなトレーラー側荷台124と、その前部左右に取付
けられたキャスター脚125の下端部に支持されるキャ
スター輪125aと、トレーラー側荷台124の後部左
右に側面視略V字形をなす固定脚126の下端部126
aにスイングアーム127を介して支持された後輪12
8を備えている。
【0067】なお、図9はキャスター脚125を起立状
態にしてキャスター輪125aを接地させることにより
台車として使用可能に自立させた状態を示し、これに対
して図8はキャスター脚125の収納時における状態を
示している。
【0068】固定脚126は、前方へ斜め上がりに延び
てトレーラー側荷台124へ連結されるフロントステイ
126b、後方へ斜め上がりに延びてトレーラー側荷台
124へ連結されるリヤステイ126c及びこのリヤス
テイ126cの中間部から前方へ斜め上がりに延びてフ
ロントステイ126bの連結部近傍でトレーラー側荷台
124へ連結される補強パイプ126dを備えている。
【0069】スイングアーム127の後端部には緩衝器
129の下端部が取付けられ、その上端部は前方へ斜め
上がりに延びてリヤステイ126cの中間部に設けられ
ている支持部126eへ取付けられ、これらによりトレ
ーラー120における後輪サスペンション機構を構成し
ている。
【0070】図9に明らかなように、キャスター脚12
5は上端部がトレーラー側荷台124へ回動自在に軸着
され、下半部側には長さ方向に沿ってガイド部材130
が取付けられ、このガイド部材に形成された長溝131
へリンクロッド132の一端に設けられたクロスパイプ
部に取付けられたスライド部材133の両端部がスライ
ド自在に連結されている。
【0071】このスライド部材133は長溝131のキ
ャスター輪125a側における端部にてキャスター脚1
25側へロックされるようになっており、かつキャスタ
ー脚125へ取付けられているロック解除レバー134
を操作することにより、ロックを解除されてスライド自
在になるように構成されている。
【0072】リンクロッド132の他端は固定脚126
の下端部126aへ連結軸135により回動自在に支持
され、リンクロッド132の中間部に一端が溶接された
操作アーム136を操作することにより回動するように
なっている。操作アーム136の自由端側はグリップ1
37をなし、ここを握って操作アーム136を操作する
ようになっており、グリップ137は樹脂製など適宜材
料からなる略半月板状のナックルガード138で覆われ
ている。
【0073】トレーラー側荷台124は、平面視略四辺
形の周囲枠140、この内側を格子状に連結する縦部材
141及び横部材142、周囲枠140に沿って設けら
れる側部枠143を備え、これらはパイプ部材でからな
り、周囲枠140で囲まれた部分は荷台板144で覆わ
れている(図10は一部を表示)。側部枠143のう
ち、前部枠145と後部枠146は左右両側部分よりも
上方へ長く突出し、特に、後部枠146の上部は後方へ
斜めに曲がり、台車使用時の手押しハンドル147をな
し、ここに手元操作レバーであるパーキングレバー14
8が取付けられている。
【0074】前部枠145近傍におけるトレーラー側荷
台124の底部には慣性ブレーキ150が設けられてい
る。この装置を構成する箱形をなすハウジング151は
車体中心に配設されたヒッチアーム121と一体であ
り、図11に明らかなように、ハウジング151の左右
側壁部に前後方向へ長いガイド溝152が設けられ、前
後壁部153間には左右一対で平行するスライド軸15
4が前後方向へ長く設けられている。
【0075】このスライド軸154の周囲にはガイドパ
イプ155が摺動自在に支持され、このガイドパイプ1
55はガイド溝152を左右方向へ貫通して左右の縦部
材141間に支持された連結パイプ156に支持され、
その結果、トレーラー側荷台124が慣性ブレーキ15
0に対して前後方向へ移動可能になっている。
【0076】ハウジング151の後部は、後方へ一体に
延出するアーム157にイコライザー158が支持さ
れ、イコライザー158と後輪ブレーキ159の間は、
スプロケット160とチェーン161を介して左右一対
のブレーキ側ケーブル162で連結され、イコライザー
158とパーキングレバー148の間もレバー側ケーブ
ル163で連結されている。後輪ブレーキ159は後輪
ハブ内に収容されているドラムブレーキからなるブレー
キ機構である。
【0077】なお、イコライザー158の構造は第1実
施例と同様であり、また、慣性ブレーキ150も戻し機
構を除きほぼ同様な構造をなし、図中の符号165は慣
性ブレーキの遊び調節ネジ、166はブレーキ側の調節
ネジ(図9)、167はクッションラバー、168a,
168b及び168cはゴムブーツである。
【0078】図12はパーキングレバー148の構造を
示している。パーキングレバー148は手押しハンドル
147へ巻回したホルダ170にネジ171で取付けら
れたベース172と、これに軸173で回動自在に支持
されたレバー本体174と、ロックレバーピボット17
5によりベース172へ回動自在に支持されたロックレ
バー176を備え、このロックレバー176は反転スプ
リングをなすロックスプリング177によりロック位置
又は解除位置へ回動付勢される。
【0079】ロックスプリング177は、ロックレバー
176に一端を支持され他端をベース172側に設けら
れているスプリングステイ177aに支持され、このス
プリングステイ177aとの連結点とロックレバーピボ
ット175の中心を通る線Aよりも図の右側では時計回
りに、左側では反時計回りにロックレバー176を回動
付勢するようになっている。このため、レバー本体17
4が引かれたブレーキ作動状態にあるとき、ロックレバ
ー176を回動させることによりロックスプリング17
7がロックレバーピボット175より右側になると、ロ
ックレバー176が時計回りに回動されてロックピン1
78がレバー本体174のロック溝179に係合するこ
とにより、レバー本体174がブレーキ作動状態に保持
されるパーキングロック状態になる。
【0080】このパーキングロック状態を解除するに
は、レバー本体174をさらに時計回り方向へ若干回動
させるとともにロックレバー176を反時計回りに回動
させてロックピン178をレバー本体174のロック溝
179から離脱させることにより行う。このときロック
レバー176はロックスプリング177がロックレバー
ピボット175より左側になった時点で自動的に解除位
置へ反転回動される。したがって、一度パーキングロッ
クをかけると、レバー本体174を握る操作とロックレ
バー176を戻す操作の2段階の意識的な操作が必要と
なるため、不用意なパーキングロック解除を防止でき、
パーキングロックの取扱いが確実になる。
【0081】このように構成すると、前各実施例の効果
を同様に奏することができるとともに、ロックレバー1
76を設けたので、パーキングブレーキをかけた状態で
レバー本体174ーから手を放すことができるパーキン
グブレーキ手段を構成でき、しかも比較的簡単に構成で
きる。そのうえ、遊び調節ネジ165(図11)を設け
たので、一般的に調節が困難な慣性ブレーキ150の遊
び調節が可能になる。なお、前実施例と同様にブレーキ
側の調節ネジ166が設けられている。
【0082】図13は第4の実施例におけるトレーラー
の側面図、図14はそのイコライザーの詳細図である。
なお、本実施例のトレーラーは、慣性ブレーキを備えず
かつイコライザーを変更した点を除き前実施例のものと
同一であり、図13はその台車使用状態を示している。
以下、共通部分は同一符号を用いる。
【0083】本実施例のイコライザー180は、リヤス
テイ126cの中間部において軸直交方向へ突出して固
定された支持プレート181にボルト182で取付けら
れたハウジング183を備え、図14に明らかなよう
に、ハウジング183の中央部に形成された隆起部18
4内に、レバー側ケーブル163の一端部が連結された
ボルト185の頭部側が収容されている。
【0084】このボルト185のネジ部186は隆起部
184から延びてスライドアーム187の中央部を貫通
し、そのスライドアーム187から突出する端部に蝶ネ
ジ188がネジ止めされている。スライドアーム187
とボルト185の頭部の間にはリターンスプリング18
9が設けられ、これらによってレバー側ケーブル163
の遊びが調節可能になっている。
【0085】また、スライドアーム187は中央部から
等距離の両突出端部にブレーキ側ケーブル162がそれ
ぞれ連結されている。したがって、レバー側ケーブル1
63を引くとスライドアーム187が左右のブレーキ側
ケーブル162を引っ張りながら移動し、レバー側ケー
ブル163の引を止めるとスライドアーム187はリタ
ーンスプリング189で戻し方向へ移動付勢され、かつ
戻り位置でハウジング183のストッパ段部190に当
接することにより移動停止するようになっている。な
お、符号191はブレーキ側ケーブル162におけるア
ウターチューブ端部のハウジング183に対する固定
部、192はハウジング183内におけるブレーキ側ケ
ーブル162の突出量調整部である。
【0086】本実施例によれば、パーキングレバー14
8を引くことにより、レバー側ケーブル163を介して
スライドアーム187をリターンスプリング189に抗
して移動させるため、左右のブレーキ側ケーブル162
を介して後輪ブレーキがかかり、さらに前記ロック機構
を作動させればパーキングブレーキをかけることができ
る。
【0087】このとき、レバー側ケーブル163によっ
てスライドアーム187へ伝達された力は、スライドア
ーム187から左右のブレーキ側ケーブル162へ均等
に伝達されるので、イコライザー180として左右の後
輪ブレーキのかかり具合を均等にできる。そのうえ、前
各実施例のように慣性ブレーキを介さなくても、台車と
しての単独使用時におけるブレーキ操作並びにパーキン
グブレーキが可能になる。
【0088】なお、本願発明は前期各実施例に限定され
ず種々に変形可能であり、例えば、手元操作レバーは必
ずしもロックレバーを備えたようなパーキングレバーと
して構成される必要はなく、また、ロック手段もこのよ
うなロックレバーを備えたものばかりでなく、ラチェッ
トなど公知の各種手段を採用できる。同様に、パーキン
グブレーキ手段並びに慣性ブレーキも他の公知構造を目
的に応じて適宜利用できる。さらに、慣性ブレーキを用
いない場合は、トレーラーと兼用しない専用台車であっ
てもよい。
【0089】
【発明の効果】第1の発明によれば、手押しハンドル部
に設けた手元操作レバーと台車のブレーキ機構とをケー
ブル手段により連結したので、台車を押しながら台車の
ブレーキ機構を手元操作レバーにより操作できるように
なるため、ブレーキ操作が容易になり、かつ下り坂をゆ
っくり降りるときにおけるような微妙な速度調節も容易
になる。
【0090】第2の発明によれば、台車の左右に設けた
左右のブレーキ機構と手元操作レバーとをイコライザー
を介して連結したので、左右のブレーキを均等にかける
ことができる。
【0091】第3の発明によれば、ブレーキをかけた状
態で手元操作レバーを保持するためのロック手段を設け
たので、ブレーキをかけた状態で手元操作レバーから手
を放すことができ、容易にパーキングブレーキ手段を構
成できる。
【0092】第4の発明によれば、台車が動力車に連結
して牽引されるトレーラーを兼ねるように構成されると
ともに、被牽引時に動力車と台車との相対位置変化によ
り前記台車のブレーキをかける慣性ブレーキを前記手元
操作レバーとイコライザーの間に介装したので、手元操
作レバーの配線が慣性ブレーキに連結するだけで済むか
ら、それ以降の配線は慣性ブレーキからイコライザーを
介して各ブレーキ機構との間で予めへ配線されているも
のをそのまま利用できるようになり、ブレーキの配線が
簡単かつ容易になる。
【0093】第5の発明によれば、トレーラーを兼ねる
ように構成されるとともに慣性ブレーキを備えた台車に
おいて、この台車の慣性移動を案内するためのスライド
軸を、その軸線が前後方向へ向くように設け、かつ車幅
方向へ平行に複数並べたので、個々のスライド軸の径を
細くして慣性ブレーキ全体の厚みを薄くでき、トレーラ
ーの荷台位置を低くできる。しかも、十分な曲げ剛性や
ねじり剛性を確保できる。そのうえ、スライド軸が複数
車幅方向へ並ぶことにより、連結部におけるローリング
規制ができるので、動力車側とトレーラー側とのローリ
ング方向における挙動を同期させることもできる。
【0094】第6の発明によれば、慣性ブレーキによる
制動時に強制的に制動を解除する強制解除手段を備えた
ので、慣性ブレーキが作動している下り坂を後戻りする
ためバックで上がるような場合には、強制解除手段によ
り慣性ブレーキを外すことができ、取り扱い性が向上す
る。
【0095】第7の発明によれば、駐停車状態のとき前
記慣性ブレーキを作動させて台車のブレーキをかけるた
めのパーキングブレーキ手段を備えたので、慣性ブレー
キの作動しない駐停車状態で駐車する場合は、パーキン
グブレーキ手段で慣性ブレーキを作動させれば、パーキ
ングブレーキをかけることができる。特に、台車を牽引
車から分離して単独使用する場合でも、慣性ブレーキを
利用してパーキングブレーキをかけることができるか
ら、台車の駐車に便利であり、しかもブレーキの配線が
簡単かつ容易になる。
【0096】第8の発明によれば、慣性ブレーキ、強制
解除手段及びパーキングブレーキ手段の3手段を同時に
備えたので、取り扱い性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例に係る全体側面図
【図2】 トレーラー部分の平面図
【図3】 トレーラー部分の背面図
【図4】 トレーラー単独の側面図
【図5】 慣性ブレーキの平面図
【図6】 図5の6−6の線断面図
【図7】 第2の実施例に係る慣性ブレーキの概念図
【図8】 第3実施例に係るトレーラーを牽引した状態
の全体側面図
【図9】 台車使用時における一部を断面にしたトレー
ラーの側面図
【図10】台車使用時におけるトレーラーの平面図
【図11】イコライザーの詳細断面図
【図12】パーキングレバーの詳細図
【図13】第4の実施例におけるトレーラーの側面図
【図14】そのイコライザーの詳細図
【符号の説明】
1:揺動式3輪車、2:車体前部、3:車体後部、4:
ローリングジョイント、5:スイング式パワーユニッ
ト、6:非スイング部、7:トレーラー、28:連結部
材、30f:前辺、32:連結部、33:慣性ブレー
キ、55:スライド軸、58:カムプレート、60:カ
ム溝、77:イコライザー、158:イコライザー、1
62:ブレーキ側ケーブル、163:レバー側ケーブ
ル、180:イコライザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 箭内 秀雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪と、この車輪に設けたブレーキ機構
    と、手押しハンドル部とを備えた台車において、前記手
    押しハンドル部に設けた手元操作レバーと前記ブレーキ
    機構とをケーブル手段により連結したことを特徴とする
    台車のブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記台車は左右に車輪及びブレーキ機構を
    備え、これら左右のブレーキ機構と前記手元操作レバー
    とをイコライザーを介して連結したことを特徴とする請
    求項1に記載した台車のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】ブレーキをかけた状態で前記手元操作レバ
    ーを保持するためのロック手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載した台車のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記台車は動力車に連結して牽引されるト
    レーラーを兼ねるように構成されるとともに、被牽引時
    に動力車と台車との相対位置変化により前記台車のブレ
    ーキをかける慣性ブレーキを前記手元操作レバーとイコ
    ライザーの間に介装したことを特徴とする請求項2に記
    載した台車のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】車輪と、この車輪に設けたブレーキ機構と
    を備え、動力車に連結して牽引されるトレーラーを兼ね
    るように構成されるとともに、被牽引時に動力車と台車
    との相対位置変化により前記台車のブレーキをかける慣
    性ブレーキを備えた台車において、前記台車の慣性移動
    を案内するためのスライド軸を、その軸線が前後方向へ
    向くように設け、かつ車幅方向へ平行に複数並べたこと
    を特徴とする台車のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】前記慣性ブレーキによる制動時において、
    強制的に制動を解除する強制解除手段を備えたことを特
    徴とする請求項5に記載した台車のブレーキ装置。
  7. 【請求項7】駐停車状態において、前記慣性ブレーキを
    作動させて台車のブレーキをかけるためのパーキングブ
    レーキ手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載し
    た台車のブレーキ装置。
  8. 【請求項8】前記慣性ブレーキ、強制解除手段及びパー
    キングブレーキ手段の3手段を同時に備えたことを特徴
    とする請求項7に記載した台車のブレーキ装置。
JP18286097A 1996-08-13 1997-07-08 台車のブレーキ装置 Withdrawn JPH10109628A (ja)

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JP18286097A JPH10109628A (ja) 1996-08-13 1997-07-08 台車のブレーキ装置

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JP8-213375 1996-08-13
JP21337596 1996-08-13
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004121656A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置
JP2010143290A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Toyo Vending Kk 車輪ブレーキ機構に用いるワイヤーケーブル分岐装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004121656A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置
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