JP7413181B2 - 前2輪型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、前2輪型車両の構成に関する。
前2輪型車両は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の前2輪式3輪自転車は、ステアリング軸の下端にステアリングプレートが固定され、ステアリングプレートがハンドルの回転と一体に動くように構成されている。
特開2001-010577号公報
特許文献1のような2つの前輪を備える車両において、走行安定性を向上することが望まれていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、走行安定性を向上できる前2輪型車両を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の前2輪型車両が提供される。即ち、この前2輪型車両は、車体と、第1前輪と、第2前輪と、リーン機構と、ハンドルと、操舵伝動軸と、を備える。前記車体は、フレームを備える。前記第1前輪は、車幅方向で第1側に位置する。前記第2前輪は、車幅方向で前記第1側と反対側である第2側に位置する。前記リーン機構は、前記車体が正面視で傾斜するのに連動して、前記第1前輪及び前記第2前輪を正面視で傾斜させる。前記ハンドルは、前記第1側に位置する第1旋回軸を中心として前記第1前輪を旋回させ、前記第2側に位置する第2旋回軸を中心として前記第2前輪を旋回させるために、操作される。前記操舵伝動軸は、前記ハンドルの操作と連動して回転する。前記フレームは、前記操舵伝動軸を支持するフロント筒部を備える。前記車体が直立した状態で、前記フロント筒部の下端は、前記第1前輪及び前記第2前輪の車軸よりも低く、かつ側面視で前記第1前輪及び前記第2前輪の外縁より内側に配置される。前記フレームは、クランク軸支持部と、第1メンバと、第2メンバと、を備える。前記クランク軸支持部は、クランク軸を支持する。前記第1メンバは、前記クランク軸から直線状に延びて前記フロント筒部に接続する。前記第2メンバは、前記クランク軸支持部から斜め前上方に延びて前記フロント筒部の上端部に接続する。前記フロント筒部の上端よりも上方で前記操舵伝動軸が露出する。前2輪型車両は、少なくとも一部が前記フロント筒部の下端よりも下方に位置し、前記操舵伝動軸と一体的に回転する操舵回転部を備える。前記操舵回転部が、前記第1前輪及び前記第2前輪に対して操舵リンク機構を介して連結される。
これにより、前2輪型車両においてフロント筒部を低く配置することができるので、フレームの重心を低くすることができる。この結果、車体の重心を低くすることができ、前2輪型車両の安定性を高めることができる。
本発明によれば、走行安定性を向上できる前2輪型車両を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る3輪型自転車の全体的な構成を示す斜視図。 3輪型自転車の側面図。 3輪型自転車の前部の斜視図。 車体の重心位置について説明する平面図。 3輪型自転車の正面図。 正面視で車体が直立している状態を示す正面拡大図。 リーン機構及びリーンブレーキを示す斜視図。 正面視で車体が傾斜している状態を示す正面拡大図。 ハンドルを左に切った状態を示す、3輪型自転車の前部の斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、3輪型自転車(前2輪型車両)1に乗車した運転者から見た方向で、3輪型自転車1の左右方向を定義する。従って、3輪型自転車1が直立している状態では、前後方向は車長方向に一致し、左右方向は車幅方向に一致する。また、上下方向(鉛直方向)は高さ方向に一致する。
本明細書において、ある部材を相手の部材に「取り付ける」という場合、直接取り付ける場合のほか、他の部材を介して間接的に取り付ける場合を含む。「固定」、「支持」、及び「連結」についても同様である。
初めに、図1と図2を参照して、3輪型自転車(前2輪型車両)1の概要について説明する。3輪型自転車1は、2つの前輪10,20を備える。
3輪型自転車1は、車体2と、左前輪(第1前輪)10と、右前輪(第2前輪)20と、後輪5と、を備える。車体2は、左前輪10、右前輪20及び後輪5を支持する。車体2は、3輪型自転車1の骨格となるフレーム3を含んでいる。
この3輪型自転車1は、リーン型車両の一種である。リーン型車両とは、車体2の路面に対する姿勢を変更可能であり、操舵による旋回走行に伴って車体2が路面に対して傾斜状態となる車両を意味する。以下では、操舵のための後述のハンドル7が中立位置に操作され、かつ、車体2が路面に対して直立となっている状態(言い換えれば、通常の直進走行の状態)を、基準状態と呼ぶことがある。以下では、特に説明がない限り、基準状態を前提として説明する。
左前輪10は、車幅方向で中央よりも左側(第1側)に配置されている。右前輪20は、車幅方向で中央よりも右側(第2側)に配置されている。左前輪10及び右前輪20は、フレーム3に対して、リーン機構40を介して支持される。リーン機構40の詳細は後述する。
後輪5は、車幅方向中央に配置され、フレーム3の後端部に回転可能に支持されている。
フレーム3について説明する。フレーム3は、3輪型自転車1の幅方向中央に配置されている。フレーム3は、複数のフレームメンバが溶接等で接続されることにより構成されている。
フレーム3は、ボトム筒部(クランク軸支持部)71と、シートチューブ(シート支持部)72と、シートステー73と、チェーンステー74と、ダウンチューブ(第1メンバ)75と、フロント筒部76と、第1クロスチューブ(第2メンバ)77と、第2クロスチューブ(第3メンバ)78と、を備える。
本明細書において、「筒部」とは、軸体を回転可能に支持するベアリングが介在する部分であって、円筒状に形成される部分を意味する。「チューブ」とは、中実状又は中空状に形成される部分を意味する。
ボトム筒部71は、車幅方向に直線状に延びる部材である。ボトム筒部71は、車幅方向を向く円筒状に形成されている。ボトム筒部71の車幅方向両側には開口が形成されている。このボトム筒部71は、ボトムブラケットシェルと呼ばれることがある。ボトム筒部71には、クランク軸81が回転可能に支持されている。クランク軸81は、左右のクランク82を互いに連結し、クランク82と一体的に回転する部品である。クランク軸81は、車幅方向を向くように配置される。クランク軸81の両端には、左右1対のペダル83が、それぞれクランク82を介して支持される。
ボトム筒部71の近傍に前スプロケット84が支持されている。前スプロケット84は、クランク82及びクランク軸81と一体的に回転する。
シートチューブ72は、ボトム筒部71から後上方に直線状に延びるように形成されている。シートチューブ72の上部には、シート8が、棒状のシートポストを介して固定されている。
運転者は、シート8に跨って、左右のペダル83に足を載せることができる。このように、3輪型自転車1は、運転者がシート8に跨って乗る種類の車両(鞍乗型車両)である。
シートステー73は、シートチューブ72の上部から後下方へ延びるように形成されている。
チェーンステー74は、ボトム筒部71からほぼ水平に後方へ延びるように形成されている。
シートステー73及びチェーンステー74のそれぞれは、後輪5を左右で挟むように1対で配置される。左側と右側のそれぞれでシートステー73とチェーンステー74の後端部同士が接続されており、この部分に後輪5が回転可能に支持されている。
後輪5には後スプロケット85が取り付けられている。前スプロケット84と後スプロケット85の間にはチェーン86が巻き掛けられている。以上により、運転者が足でペダル83を踏む力を後輪5に伝達して、後輪5を人力で駆動することができる。
後輪5の車軸部分には、電動モータ87が取り付けられている。電動モータ87を駆動することで、人力による後輪5の駆動を補助することができる。電動モータ87は、3輪型自転車1を人力によらずに自走させるための駆動源として用いられても良い。電動モータ87は、発電機として用いられても良い。
ダウンチューブ75は、ほぼ水平に向けられた直線状の部分である。ダウンチューブ75は、ボトム筒部71から前方へ直線状に延びるように形成されている。ダウンチューブ75は、フレーム3の前端に配置されたフロント筒部76に接続されている。
ダウンチューブ75は、ボトム筒部71と、フロント筒部76と、を連結するように前後方向に延びる。本実施形態では、側面視で、ダウンチューブ75の軸線が、チェーンステー74の軸線と同一軸線上に配置される。本実施形態では、ダウンチューブ75の軸線、前輪10の車軸、及びクランク軸81の軸線は、共通の水平な平面に含まれるように配置される。以上により、後輪5からの荷重を前方に伝達し易く、また、前輪10,20からの荷重を後方に伝達し易い構造とすることができる。
フロント筒部76は、上下方向に直線状に延びるように細長く形成された円筒状の部分である。フロント筒部76は、やや後傾した姿勢となるように配置されている。即ち、フロント筒部76は、下端から上方に進むにつれて後方に傾斜して延びる。本実施形態では、フロント筒部76は、シートチューブ72と平行に延びる。側面視におけるフロント筒部76の角度は任意であり、例えば鉛直に向けることもできる。フロント筒部76は、左右の前輪10,20の車軸よりも後方に位置する。
フロント筒部76の下部には、ダウンチューブ75が接続されている。ただし、ダウンチューブ75がフロント筒部76に接続する場所は、フロント筒部76の最下端部ではない。言い換えれば、フロント筒部76には、ダウンチューブ75との接続位置に対して下方に延びる下部分と、当該接続位置に対して上方に延びる上部分と、が形成される。
フロント筒部76は中空状に形成され、その上端及び下端には開口が形成されている。フロント筒部76には操舵伝動軸6の下部が差し込まれている。操舵伝動軸6は、フロント筒部76に回転可能に支持されている。
フロント筒部76は、左前輪10と右前輪20の間に位置している。フロント筒部76には、荷籠9が固定されている。荷籠9は、フレーム3の前方に配置されている。フロント筒部76には、ダウンチューブ75との接続位置よりも上方に位置して荷籠9を支持するための上側支持位置と、ダウンチューブ75との接続位置よりも下方に位置して荷籠9を支持するための下側支持位置と、が設定される。詳細は後述するが、上側支持位置は、図9に示す第1ボス91に相当し、下側支持位置は、第2ボス92に相当する。これにより、荷籠9を安定して支持することができる。
図2に示すように、車体2が直立している状態では、フロント筒部76の下端76bは、前輪10,20の車軸の高さよりも低くなっている。フロント筒部76の上端76tは、前輪10,20の上端とほぼ同じ高さである。フロント筒部76の上端76tは、シートチューブ72の上端よりも低い。このように、左右の前輪10,20の間の空間を効果的に利用してフロント筒部76を低く配置することで、フレーム3の低重心化を実現できる。
操舵伝動軸6がフロント筒部76の上端76tから上方に延びる部分には、ハンドル7が取り付けられている。ハンドル7は棒状に形成され(バーハンドル)、その左右中央部が操舵伝動軸6の上端に固定される。運転者は、ハンドル7を手で掴んで、操舵のために操作することができる。操舵伝動軸6の下部は、フロント筒部76の下端から下方へ突出して配置される。操舵伝動軸6は、運転者がハンドル7を回転する操作によって、フロント筒部76に対して、フロント筒部76の軸線を中心として回転される。
図3に示すように、操舵伝動軸6の下端には操舵ブラケット(操舵回転部)35が固定される。ハンドル7を回転させると、操舵ブラケット35は操舵伝動軸6とともに回転する。
操舵ブラケット35の後部には、操舵駆動アーム36が取り付けられている。操舵駆動アーム36は、操舵ブラケット35から後方に突出するように配置される。
操舵駆動アーム36は、図3等に示す操舵リンク機構90を構成する。操舵リンク機構90は、操舵伝動軸6(操舵ブラケット35)の回転に連動して、左前輪10及び右前輪20を旋回させることができる。操舵リンク機構90の詳細な構成は後述する。
第1クロスチューブ77は、ダウンチューブ75と同様に、ボトム筒部71とフロント筒部76とを連結する直線状の部材である。第1クロスチューブ77は、ボトム筒部71から前上方に延びてフロント筒部76の上部に接続する。第1クロスチューブ77、ダウンチューブ75、及びフロント筒部76により、側面視において3角形の枠が形成される。
本実施形態では、第1クロスチューブ77と、フロント筒部76と、の接続位置は、前述の基準状態において、前輪10,20のゴムタイヤが取り付けられるリムよりも上方に位置する。また、基準状態において、側面視で、第1クロスチューブは、前輪10,20に接する接線に沿って延びる。ただし、第1クロスチューブ77の配置は限定されない。
第2クロスチューブ78は、側面視で第1クロスチューブ77と向きを異ならせて配置される直線状の部材である。第2クロスチューブ78は、シートチューブ72の上部から前下方に延びて、フロント筒部76の上下方向中間部に接続する。第2クロスチューブ78がフロント筒部76に接続する場所は、ダウンチューブ75がフロント筒部76に接続する場所よりも高く、第1クロスチューブ77がフロント筒部76に接続する場所よりも低い。
第2クロスチューブ78は、第1クロスチューブ77とフロント筒部76との接続位置よりも上方の位置で、シートチューブ72に接続される。第2クロスチューブ78とフロント筒部76との接続位置は、第1クロスチューブ77とフロント筒部76との接続位置よりも下方で、ダウンチューブ75とフロント筒部76との接続位置よりも上方に位置する。本実施形態では図2に示すように、フロント筒部76に関して、第2クロスチューブ78の接続位置と第1クロスチューブ77の接続位置との距離L1は、第2クロスチューブ78の接続位置とダウンチューブ75の接続位置との距離L2よりも大きい(L1>L2)。これにより、第2クロスチューブ78、ダウンチューブ75、及びフロント筒部76を用いて、3角形を容易に形成することができる。第2クロスチューブ78とシートチューブ72との接続位置の高さは、シートステー73とシートチューブ72との接続位置との高さと同じである。これにより、荷重分散効果を得ることができる。
第1クロスチューブ77と第2クロスチューブ78は、互いに交差するように配置され、この交差部分で互いに接続されている。第1クロスチューブ77、ダウンチューブ75、及びフロント筒部76により、3角形の枠が形成される。第2クロスチューブ78、ダウンチューブ75、及びシートチューブ72により、3角形の枠が形成される。これにより、トラス構造による剛性の向上を実現することができる。
このように、本実施形態では、ボトム筒部71とフロント筒部76とが、ほぼボトム筒部71と同じ高さに配置された水平状のダウンチューブ75によって互いに連結されている。従って、フレーム3の重心を低くすることができ、車体2の安定性を確保することができる。
ダウンチューブ75の上方には、X状に配置された第1クロスチューブ77と第2クロスチューブ78が配置される。ダウンチューブ75、第1クロスチューブ77及び第2クロスチューブ78によって、ボトム筒部71又はシートチューブ72とフロント筒部76とを互いに連結する剛結構造が実現される。従って、複数の3角形をなす連結構造となって機械的強度が効果的に向上する。また、第1クロスチューブ77及び第2クロスチューブ78がX状に交差する部分の位置を低くできるので、フレーム3の重心を更に低くできるとともに、運転者の乗降が容易になる。
ダウンチューブ75の下部には、バッテリー31が吊下げ状に固定される。このバッテリー31は、電動モータ87に電力を供給する。
バッテリー31は、ボトム筒部71と、フロント筒部76との間に配置される。本実施例では、バッテリー31は、長手方向を有する箱状に形成される。バッテリー31の車幅方向中心は、車体2の車幅方向中心に沿うように配置される。このようにして、バッテリー31の重心は、車体2の車幅方向中心位置で、ダウンチューブ75及びクランク軸81よりも下方に位置するように配置される。これにより、低重心化を実現できる。
重量物であるバッテリー31をダウンチューブ75に取り付けることで、車体2の低重心化を実現できる。バッテリー31に代えて、又はバッテリー31に加えて、電動モータ87を制御するための図略の制御コンピュータ(コントローラ)がダウンチューブ75に取り付けられても良い。
車体2の低重心化により、電動モータ87等の動力源が設けられても、また、荷物の積載があっても、車体2を良好に安定させることができる。前輪10,20及び後輪5が接地する路面に重心を近づけることができるので、車体2をリーンさせるために必要なモーメントを小さくすることができる。従って、車体2をリーンさせることが容易な構成とすることができる。
本実施形態では、車体2の重心が、図4に示す平面視で、後輪5、左前輪10及び右前輪20を頂点とする3角形の内側に入るようにレイアウトされている。フロント筒部76、ダウンチューブ75、及びバッテリー31等の重量物が下部に配置されているので、車体2が路面に対して左右にリーンしても、重心の左右への移動量を小さくでき、重心位置が3角形から外部に出ることはない。これにより、車体2の安定性を確保することができる。
本実施形態では、バッテリー31は、車幅方向に関して、左右のクランク82の車幅方向内側を向く面よりも車幅方向内側に位置する。側面視で、バッテリー31の後端は、ペダル83の回転軌跡の前端よりも後方に位置する。側面視で、バッテリー31の前端は、左右の前輪10,20の後端よりも前方に位置する。バッテリー31は、長手方向がダウンチューブ75の軸線に沿うように平行に配置される。バッテリー31の下端面は、後述する操舵ブラケット35の下端よりも上方に位置する。
図3、図5及び図6に示すように、左前輪10は、左ナックル部材(第1ナックル部材)11に設定される回転軸を中心として回転可能に支持されている。従って、左ナックル部材11は、左前輪10の支持部である。左ナックル部材11の姿勢は、当該左ナックル部材11に設定される回転軸(言い換えれば、左前輪10の車軸)が、基準状態において車幅方向に延びるように設定される。図5及び図6は正面図であるが、拡大図である図6においては、3輪型自転車1が備える後述の荷籠9が省略されている。左ナックル部材11は、左前輪10よりも車幅方向内側に配置されている。
左前輪10には、左ブレーキ12が配置される。左ブレーキ12は、左前輪10よりも車幅方向中央に近い側に配置されている。
左ブレーキ12は、左ブレーキディスク51と、左ブレーキキャリパ(第1ブレーキキャリパ、ブレーキキャリパ)52と、を備える。左ブレーキディスク51は、左前輪10に固定されている。左ブレーキキャリパ52は、左ナックル部材11の前部に固定されている。左ブレーキ12は、左前輪10と一体的に回転する左ブレーキディスク51を左ブレーキキャリパ52で挟むことで、左前輪10を制動する。
左ナックル部材11は、後述のリーン機構40が備える左リンク15に取り付けられている。左ナックル部材11は、左リンク15が有する左キングピン軸(第1旋回軸)16に回転可能に支持される。従って、左前輪10は、左キングピン軸16を中心として旋回可能である。図3に示すように、左キングピン軸16は、やや後傾した姿勢となるように配置されている。本実施形態では、左キングピン軸16は、操舵伝動軸6と平行である。
図3に示すように、左ナックル部材11の後部には左ナックルアーム17が取り付けられている。左ナックルアーム17は、左ナックル部材11から後方に突出するように配置される。言い換えると、左ナックル部材11においては、左キングピン軸16(言い換えれば、左前輪10の車軸)に対して前方にブレーキキャリパ支持部分が形成され、左キングピン軸16に対して後方にナックルアーム支持部分が形成される。操舵伝動軸6が傾斜していることに伴って、ナックルアーム支持部分は、ブレーキキャリパ支持部分よりも下方に位置する。
左ナックルアーム17は、前述の操舵駆動アーム36と、左タイロッド(第1ロッド)18を介して連結されている。従って、操舵駆動アーム36が左タイロッド18を介して左ナックルアーム17を押したり引いたりすることで、左ナックル部材11及び前輪10を旋回させることができる。
具体的に説明すると、運転者の操舵によって操舵駆動アーム36が車体中心に対して右側に移動すると、操舵駆動アーム36は、左ナックルアーム17から遠ざかる。この場合、操舵駆動アーム36は、左タイロッド18を介して左ナックルアーム17を引っ張ることとなり、左ナックル部材11とともに左前輪10が左キングピン軸16周りに向きを変えて、左前輪10の前端が左を向く。
一方、運転者の操舵によって操舵駆動アーム36が車体中心に対して左側に移動すると、操舵駆動アーム36は、左ナックルアーム17に近づく。この場合、操舵駆動アーム36は、左タイロッド18を介して左ナックルアーム17を押すこととなり、左ナックル部材11とともに左前輪10が左キングピン軸16周りに向きを変えて、左前輪10の前端が右を向く。
車両前部の構成は実質的に左右対称であるので、以下、右前輪20に関する構成について簡単に説明する。図6等に示すように、3輪型自転車1の前部右側には、右前輪20に加えて、右ナックル部材(第2ナックル部材)21、右ブレーキ22、及び右リンク25が配置されている。右ブレーキ22は、右ブレーキディスク53と、右ブレーキキャリパ(第2ブレーキキャリパ、ブレーキキャリパ)54と、を備える。右リンク25は、右キングピン軸(第2旋回軸)26を備える。図3に示すように、右ナックル部材21の後部には、右ナックルアーム27が取り付けられている。右ナックルアーム27は、操舵駆動アーム36と、右タイロッド(第2ロッド)28を介して連結されている。
図2に示すように、フレーム3の前方にリーン機構40が配置されている。リーン機構40は、フロント筒部76よりも前方に配置される。リーン機構40は、平行リンク機構として構成されている。図6等に示すように、リーン機構40は、上リンク41と、下リンク42と、左リンク(第1側リンク)15と、右リンク(第2側リンク)25と、を備える。
図7に示すように、フレーム3が備えるフロント筒部76には、上支軸61と、下支軸62と、が設けられている。上支軸61と下支軸62の間の位置には、連結部63が設けられている。なお、図3においては、上支軸61、下支軸62及び連結部63が省略されている。図7に示すように、上支軸61、下支軸62及び連結部63は、何れも前後方向に細長く形成され、フロント筒部76から前方に水平に突出するように向けられている。上支軸61、下支軸62及び連結部63が突出する向きは平行である。上支軸61と下支軸62の間には、適宜の間隔があけられている。
上支軸61と連結部63との上下距離は、下支軸62と連結部63との上下距離と等しくなるように設定される。上支軸61は、フロント筒部76と第2クロスチューブ78との接続位置に対応する位置で、フロント筒部76の前面から前方に突出する。連結部63は、フロント筒部76とダウンチューブ75との接続位置に対応する位置で、フロント筒部76の前面から前方に突出する。下支軸62は、操舵駆動アーム36に対応する位置で、フロント筒部76の前面から前方に突出する。
上リンク41及び下リンク42は、細長い直線状の部材である。図6に示すように、上リンク41の長さと下リンク42の長さは、実質的に等しい。車体2が直立している状態では、上リンク41及び下リンク42は、正面視で左右水平方向に向けられる。上リンク41の左右中央部が、上支軸61の前端に、前後方向の軸を中心として回転可能に支持されている。下リンク42の左右中央部が、下支軸62の前端に、前後方向の軸を中心として回転可能に支持されている。
左タイロッド18及び右タイロッド28は、下リンク42とほぼ同じ高さで、下リンク42の後方に配置されている。言い換えれば、図6に示す基準状態で、左タイロッド18及び右タイロッド28の少なくとも一部が、正面視で下リンク42の後方に隠れる配置となっている。これにより、左タイロッド18及び右タイロッド28を異物の衝突から保護することができる。
上リンク41の左端と下リンク42の左端とが、左リンク15によって相互に連結されている。上リンク41の右端と下リンク42の右端とが、右リンク25によって相互に連結されている。車体2が直立している状態で、左リンク15及び右リンク25は、正面視で上下方向に向けられる。
リーン機構40は、正面視において、フレーム3の姿勢と、左リンク15の姿勢と、右リンク25の姿勢と、が常に平行となるように動作する。言い換えれば、正面視において、左キングピン軸16及び右キングピン軸26の姿勢は、フレーム3の姿勢と常に平行である。従って、例えば図8に示すように、正面視で車体2(フレーム3)が路面に対して左右に傾くのに連動して、左前輪10及び右前輪20を路面に対して傾けることができる。
固定部材65は、図6等に示すように、正面視で上下方向に細長い部材である。固定部材65は、リーン機構40の車幅方向中央に配置されている。図7に示すように、固定部材65は、上支軸61、下支軸62及び連結部63の前端に固定されている。これにより、上リンク41及び下リンク42を支持する部分の剛性を高めることができる。固定部材65は、フロント筒部76と平行に配置されている。
固定部材65の下部の側面に、規制部材66が固定されている。図3等に示すように、規制部材66は、下リンク42の左右中央部の上方に近接している。図6に示すように、規制部材66の下部は、正面視で左右対称であるV字状に形成されている。下リンク42が回転し、予め定める制限角度に達すると、規制部材66のV字状の面に接触する。これにより、上述のリーン機構40の動作角度範囲を規制することができる。規制部材66と下リンク42との接触は、点接触、線接触、面接触の何れとすることもできる。線接触又は面接触とした場合、接触時の荷重が1点に集中することを防止できる。
例えば図3に示すように、上リンク41の回転中心近傍と、下リンク42の回転中心から離れた位置と、を繋ぐように、1対のリーン戻しバネ19,29が配置されている。リーン戻しバネ19,29は、引張コイルバネとして構成されている。図6と図8を比較すればわかるように、車体2が直立姿勢から左右何れかにリーンすると、リーン機構40の平行リンクがなす4辺形が変形する。これに伴って、2つのリーン戻しバネ19,29のうち一方の引張りが強められ、残りは引張りが緩められる。引っ張りが強められた方のリーン戻しバネ(図8の例では、右側のリーン戻しバネ29)は、反対側よりも強い復元力をリーン機構40に加える。これにより、車体2を直立姿勢へ戻し易くすることができる。
図9に示すように、下リンク42には、リーン戻しバネ19,29を引っ掛けることが可能な部分が、車幅方向に間隔をあけて複数並べて形成されている。リーン戻しバネ19,29を取り付ける場所を選択することで、車体2の直立状態におけるリーン戻しバネ19,29の長さを変更することができる。この構成により、リーン戻しバネ19,29が発生させる復元力の大きさを調整することができる。
リーン機構40の上部には、リーンブレーキ55が配置されている。リーンブレーキ55は、ブレーキ板56と、ブレーキキャリパ57と、を備える。
ブレーキ板56はフレーム3側に固定され、ブレーキキャリパ57は上リンク41側に固定されている。従って、車体2がリーンするとき、ブレーキキャリパ57がブレーキ板56に対して相対回転する。リーンブレーキ55は、この相対回転を制動することによって、車体2をリーンしにくくすることができる。リーンブレーキ55を強く動作させることで、車体2のリーンを阻止(ロック)することもできる。
本実施形態では、フロント筒部76が上方に進むにつれて後方に傾斜するように配置されている。従って、上リンク41よりも上方の空間を広く形成することができ、ブレーキキャリパ57を配置し易くすることができる。また、上リンク41よりも上方にブレーキキャリパ57を配置することで、小石等の異物がブレーキキャリパ57に衝突することを抑制することができる。
次に、荷籠9について説明する。図1に示すように、荷籠9は、フレーム3の前方で、車幅中央に配置されている。荷籠9の一部は、左前輪10と右前輪20の間に差し込まれている。
図2に示すように、車体2が直立した状態で、荷籠9の下端部は、左前輪10及び右前輪20の車軸よりも低くなっている。これにより、荷籠9の位置を低くでき、低重心化を実現できる。また、上述のように低い位置にあるフロント筒部76に対して、荷籠9を容易に固定することができる。
荷籠9はフロント筒部76に固定されているので、車体2がリーンすると、荷籠9も同様に傾く。荷籠9の下端部の高さは、前述の規制部材66で定められる最大のリーン角度まで車体2がリーンしても、荷籠9が路面に接触しないように定められている。これにより、荷籠の破損を防止できる。
荷籠9の前端は、前輪10,20の前端よりも前方に位置している。これにより、荷籠9の容量を容易に増加させることができる。
図5に示すように、荷籠9は、正面視で上下方向にやや細長い形状に構成されている。車体2が直立した状態で、正面視で、荷籠9の左右端部は、リーン機構40が有する左リンク15及び右リンク25よりも内側に位置している。これにより、左前輪10及び右前輪20がリーン及び旋回するためのスペースを確保することができる。
図9に示すように、荷籠9の内部には、上方を開放させた収容空間が形成されている。この収容空間は、側面視で後下部が切り欠かれるように凹んでいる。この部分に、リーン機構40及びリーンブレーキ55が配置されている。言い換えれば、荷籠9の収容空間と、フレーム3のフロント筒部76と、によって前後を挟まれた空間に、リーン機構40及びリーンブレーキ55が配置されている。これにより、全体としてコンパクトな配置を実現できる。
荷籠9は、リーン機構40及びリーンブレーキ55の前方及び上方に臨むように配置されている。これにより、リーン機構40及びリーンブレーキ55との干渉を防止しつつ、荷籠9の容量を大きくすることができる。荷籠9のうちリーン機構40の上方に臨む部分は、上リンク41の可動範囲より高い位置に配置されている。従って、リーン機構40が動作するにあたって荷籠9が邪魔にならない。
図9に示すように、フロント筒部76の上部には、第1ボス91が左右1対で配置されている。フロント筒部76の下部には、第2ボス92が左右1対で配置されている。第1ボス91及び第2ボス92は、フロント筒部76から左右水平方向に突出するように一体的に形成されている。
荷籠9は、細い棒状の金属からなる複数のワイヤ部材を適宜折り曲げて構成されている。このワイヤ部材の一部が、前述の収容空間から後方に延びて、フロント筒部76に沿うように配置されている。ワイヤ部材は、左右で対となるように配置されたステー93を介して、第1ボス91及び第2ボス92に固定されている。以上により、フロント筒部76に対して荷籠9を固定することができる。
ワイヤ部材の一部は、側面視で、リーン機構40及びリーンブレーキ55の前方、上方、及び後方を取り囲むように折り曲げられている。ワイヤ部材のうち、リーン機構40よりも後方に位置する部分が、ステー93を介してフロント筒部76に取り付けられている。このワイヤ部材は、荷籠9の収容空間と、リーンブレーキ55と、の間を通過するように配置される。従って、荷籠9の中の荷物がリーンブレーキ55に接触することを防止できる。
次に、操舵リンク機構90について説明する。
図3に示すように、操舵駆動アーム36と左ナックルアーム17は、左タイロッド18によって互いに連結されている。操舵駆動アーム36と右ナックルアーム27は、右タイロッド28によって互いに連結されている。これにより、ハンドル7の回転に応じて左前輪10及び右前輪20を旋回させることができる。図9には、ハンドル7を左に切った状態が示されている。
図3に示すように、側面視で、左タイロッド18及び右タイロッド28は、フロント筒部76よりも後方、かつ、ダウンチューブ75よりも下方に配置されている。
操舵ブラケット35は、側面視でL字状の部材である。図3に示すように、操舵ブラケット35は、ベース部37と、アーム部38と、を備える。ベース部37は、フロント筒部76の下端面より下方に配置され、操舵伝動軸6の下端に固定されている。アーム部38は、ベース部37の後部から、操舵伝動軸6の回転中心6cと平行に上方へ延びるように形成されている。アーム部38の上部の背面に、前述の操舵駆動アーム36が配置されている。
これにより、ハンドル7に加えられた操作力が、操舵伝動軸6及び操舵ブラケット35を介して、フロント筒部76の下端76bを通過するように伝達された後、当該下端76bよりも少し高い位置で、フロント筒部76の後方で操舵駆動アーム36に伝達されるレイアウトとなる。これにより、フロント筒部76の下端76bの位置を低くすることができる。この結果、フレーム3の低重心化を実現でき、また、リーン機構40等を低く設置することも容易になる。一方で、操舵リンク機構90をフロント筒部76の下端76bよりも高く設置できるので、地面の突起物等によって操舵リンク機構90が損傷しにくくなる。
操舵駆動アーム36は、操舵伝動軸6の回転中心6cと垂直な軸を中心として回転可能である。左ナックルアーム17は、左キングピン軸16と垂直な軸を中心として回転可能である。右ナックルアーム27は、右キングピン軸26と垂直な軸を中心として回転可能である。以上により、操舵駆動アーム36、左ナックルアーム17及び右ナックルアーム27が、実質的な自在継手として機能する。従って、車体2のリーンに伴って操舵伝動軸6、左キングピン軸16、及び右キングピン軸26がリーンした状態でも、左タイロッド18及び右タイロッド28を適切に押し引きして、操舵ブラケット35の回転に連動して左ナックル部材11及び右ナックル部材21を旋回させることができる。
図9に示すように、操舵ブラケット35のアーム部38には操舵規制部材39が取り付けられている。操舵規制部材39は、フロント筒部76とアーム部38の間に配置されている。操舵規制部材39は、操舵伝動軸6の回転中心6cに沿って見たときに円弧状となるように形成されている。操舵ブラケット35がある程度回転すると、操舵規制部材39の端部が左右何れかの第2ボス92に接触する。これにより、ハンドル7の操舵角度範囲(言い換えれば、左前輪10及び右前輪20の旋回角度範囲)を規制することができる。従って、左前輪10及び右前輪20が、車幅方向内側に配置された荷籠9と干渉するのを防止できる。
アーム部38の上端面は、ダウンチューブ75の下面よりも下方に位置する。アーム部38は、ハンドル7の操舵中立状態では、正面視において、フロント筒部76によって部分的に隠れる位置に配置される。これにより、アーム部38を障害物との衝突から保護することができる。
アーム部38は、フロント筒部76に対して、フロント筒部76の径方向に間隔をあけて配置される。これによって、アーム部38が操舵伝動軸6とともに回転した場合に、アーム部38とフレーム3との干渉を防止できる。具体的には、アーム部38と、フロント筒部76に形成されて車幅方向に突出する第2ボス92との干渉を防止できる。
図9に示すように、操舵リンク機構90を構成する左タイロッド18及び右タイロッド28は、全体として平面視でV字状となるように配置される。左タイロッド18及び右タイロッド28は、操舵伝動軸6の回転中心6cよりも後方の空間を左右に通過するように配置される。リーン機構40を構成する上リンク41、下リンク42等のリンクは、操舵伝動軸6の回転中心6c(言い換えれば、フロント筒部76)よりも前方に配置される。これにより、リーン機構40等との干渉を容易に回避しながら操舵リンク機構90を配置することができる。
左タイロッド18及び右タイロッド28は、左前輪10及び右前輪20の車軸よりも後方に位置している。一方、左ブレーキキャリパ52及び右ブレーキキャリパ54は、左前輪10及び右前輪20の車軸よりも前方に位置している。これにより、操舵リンク機構90と左ブレーキ12及び右ブレーキ22を、全体としてコンパクトに配置することができる。
次に、ハンドル7に取り付けられた各種の操作部材について説明する。
図1に示すように、ハンドル7の左部には、後ブレーキレバー44が支持されている。後ブレーキレバー44には伝達ワイヤが連結され、この伝達ワイヤは、後輪5を制動するための図略の後ブレーキに接続されている。運転者が左手で後ブレーキレバー44をハンドル7のグリップに近づけるように操作することで、後ブレーキレバー44が開放位置から制動位置へ切り換えられる。後ブレーキレバー44を制動位置へ操作することで、後ブレーキを動作させ、後輪5を制動することができる。後ブレーキは、例えば左ブレーキ12と同様にブレーキディスクとブレーキキャリパを備える構成とすることができるが、これに限定されない。
ハンドル7の右部には、前ブレーキレバー45が支持されている。前ブレーキレバー45には2つの伝達ワイヤが連結されている。2つの伝達ワイヤのうち、1つが左ブレーキキャリパ52に、もう1つが右ブレーキキャリパ54に、それぞれ接続されている。運転者が右手で前ブレーキレバー45をハンドル7のグリップに近づけるように操作することで、前ブレーキレバー45が開放位置から制動位置へ切り換えられる。前ブレーキレバー45を制動位置へ操作することで、左ブレーキ12及び右ブレーキ22を同時に動作させ、左前輪10及び右前輪20を制動することができる。
図9に示すように、ハンドル7の左部には、リーンブレーキレバー46が支持されている。リーンブレーキレバー46には伝達ワイヤが連結され、この伝達ワイヤは、リーンブレーキ55のブレーキキャリパ57に接続されている。運転者がリーンブレーキレバー46をハンドル7のグリップに近づけるように操作することで、リーンブレーキレバー46が開放位置から制動位置へ切り換えられる。リーンブレーキレバー46を制動位置へ操作することで、左前輪10及び右前輪20のリーン角度が変化しないように制動することができる。
前述のとおり、左前輪10及び右前輪20の路面に対するリーン角度は、車体2の路面に対するリーン角度に対応している。従って、左前輪10及び右前輪のリーンをリーンブレーキレバー46によってロックすることは、車体2の路面に対する姿勢(リーン)をロックすることと同義である。
伝達ワイヤは、インナーワイヤとアウターチューブを備える細長い部材であり、可撓性を有している。伝達ワイヤは公知の構成であるので、詳細な説明を省略する。
図面には示されていないが、電動モータ87の回転/停止を操作するための操作部材が、ハンドル7に取り付けられている。操舵伝動軸6又はハンドル7には図略の計器が設けられ、運転者はバッテリー31の充電状態等を計器により確認することができる。
以上に説明したように、本実施形態の3輪型自転車1は、車体2と、左前輪10と、右前輪20と、リーン機構40と、ハンドル7と、操舵伝動軸6と、を備える。車体2は、フレーム3を備える。左前輪10は、車幅方向で左側に位置する。右前輪20は、車幅方向で左側と反対側である右側に位置する。リーン機構40は、車体2が正面視で傾斜するのに連動して、左前輪10及び右前輪20を正面視で傾斜させる。ハンドル7は、左側に位置する左キングピン軸16を中心として左前輪10を旋回させ、右側に位置する右キングピン軸26を中心として右前輪20を旋回させるために操作される。操舵伝動軸6は、ハンドル7の操作と連動して回転する。フレーム3は、操舵伝動軸6を支持するフロント筒部76を備える。車体2が直立した状態で、フロント筒部76の下端76bは、左前輪10及び右前輪20の車軸よりも低く配置される。3輪型自転車1は、一部がフロント筒部76の下端76bよりも下方に位置し、操舵伝動軸6と一体的に回転する操舵ブラケット35を備える。操舵ブラケット35が、左前輪10及び右前輪20に対して操舵リンク機構90を介して連結される。
これにより、3輪型自転車1においてフロント筒部76を低く配置することができるので、フレーム3の重心を低くすることができる。この結果、車体2の重心を低くすることができ、3輪型自転車1の安定性を高めることができる。
本実施形態の3輪型自転車1において、フレーム3は、ボトム筒部71と、ダウンチューブ75と、を備える。ボトム筒部71は、クランク軸81を支持する。ダウンチューブ75は、クランク軸81から直線状に延びてフロント筒部76に接続する。
これにより、ボトム筒部71とフロント筒部76とを剛結することができる。ダウンチューブ75を低く配置することができるので、フレーム3の重心を更に低くすることができる。
本実施形態の3輪型自転車1において、フレーム3は、ボトム筒部71から斜め前上方に延びてフロント筒部76に接続する第1クロスチューブ77を備える。
これにより、フレーム3の機械的強度を高めることができる。
本実施形態の3輪型自転車1において、車体2はシート8を備える。フレーム3は、シートチューブ72と、第2クロスチューブ78と、を備える。シートチューブ72は、ボトム筒部71からシート8に向かって延びる。第2クロスチューブ78は、シートチューブ72から斜め前下方に延びて、第1クロスチューブ77と交差状に接続するとともにフロント筒部76に接続する。
これにより、複数の3角形を形成しながら、ボトム筒部71又はシートチューブ72とフロント筒部76とを連結することができる。このため、フレーム3の機械的強度を効果的に増大させることができる。
本実施形態の3輪型自転車1は、バッテリー31と、コントローラと、を備える。バッテリー31は、人力の補助又は自走のための電動モータ87に電力を供給する。コントローラは、電動モータ87を制御する。バッテリー31が、ダウンチューブ75に取り付けられる。
これにより、バッテリー31を低く配置することができるので、車体2の重心を低くすることができる。
本実施形態の3輪型自転車1において、リーン機構40は、左前輪10及び右前輪20のリーン角度範囲を規制する規制部材66を備える。
これにより、左前輪10及び右前輪20の過度なリーンを防止することができる。
本実施形態の3輪型自転車1は、1つの後輪5を備える。平面視で、車体2の重心が、左前輪10、右前輪20及び後輪5を頂点とする3角形の内側に位置する。
これにより、車体2の安定性を向上させることができる。
本実施形態の3輪型自転車1は、フロント筒部76に固定される荷籠9を備える。リーン機構40は平行リンク機構として構成される。平行リンク機構は、左リンク15と、右リンク25と、を備える。左リンク15は、左側に配置され、正面視で上下方向に延びる。右リンク25は、右側に配置され、正面視で上下方向に延びる。正面視で、荷籠9は、左リンク15及び右リンク25の間に位置する。
これにより、荷籠9を低く配置して、車体2の重心を低くすることができる。また、左前輪10及び右前輪20が正面視で左右にリーンするスペースを、荷籠9の左右に確保し易いレイアウトを実現できる。
本実施形態の3輪型自転車1において、操舵リンク機構90は、左タイロッド18と、右タイロッド28と、を備える。左タイロッド18は、左前輪10を旋回させるために、左前輪10を支持する左ナックル部材11を押し引きする。右タイロッド28は、右前輪20を旋回させるために、右前輪20を支持する右ナックル部材21を押し引きする。操舵伝動軸6の回転中心6cよりも後方で、左タイロッド18及び右タイロッド28が操舵ブラケット35に連結される。
これにより、フロント筒部76の周辺のスペースを有効に活用して、操舵リンク機構90をコンパクトに配置することができる。
本実施形態の3輪型自転車1において、左タイロッド18は、左前輪10の車軸よりも後方で、左前輪10とともに旋回する左ナックル部材11に連結される。右タイロッド28は、右前輪20の車軸よりも後方で、右前輪20とともに旋回する右ナックル部材21に連結される。3輪型自転車1は、左ブレーキキャリパ52と、右ブレーキキャリパ54と、を備える。左ブレーキキャリパ52は、左前輪10と一体的に回転する左ブレーキディスク51を制動する。右ブレーキキャリパ54は、右前輪20と一体的に回転する右ブレーキディスク53を制動する。左ブレーキキャリパ52は、左前輪10の車軸より前方に配置される。右ブレーキキャリパ54は、右前輪20の車軸より前方に配置される。
これにより、左ブレーキ12を構成する左ブレーキキャリパ52と、左タイロッド18とを、前後に振り分けて配置することができる。右ブレーキ22を構成する右ブレーキキャリパ54と、右タイロッド28とを、前後に振り分けて配置することができる。この結果、全体としてコンパクトな構成を実現できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
フレーム3の材質、形状は様々に変更することができる。例えば、ダウンチューブ75、第1クロスチューブ77、第2クロスチューブ78のうち何れか1つ又は2つを省略しても良い。ダウンチューブ75、第1クロスチューブ77、第2クロスチューブ78のうち少なくとも何れかを、直線状でなく例えば曲線状に構成しても良い。ダウンチューブ75は、ボトム筒部71から前方に進むにつれて上下方向の何れかに傾斜するように形成されても良い。
ダウンチューブ75は、フロント筒部76の最下部に接続されても良い。
バッテリー31は、例えばダウンチューブ75の上に載るように固定されても良い。
操舵ブラケット35の形状は任意である。例えば、アーム部38を、操舵伝動軸6に沿って上方に延びる形状に代えて、操舵伝動軸6に沿って下方へ延びる形状に変更することができる。
操舵伝動軸6をフロント筒部76の下端から下方へ突出させ、この突出部分に操舵駆動アーム36を直接取り付けても良い。この場合、操舵ブラケット35を省略することができる。
リーン機構40の角度範囲を規制する規制部材66は、固定部材65に代えて、例えばフロント筒部76に直接固定するように変更することもできる。
荷籠9を、例えば、操舵伝動軸6のうちフロント筒部76から上方に突出する部分に固定しても良い。荷籠9の下端が、左前輪10及び右前輪20の上端よりも高くなっても良い。
車体2の前部に配置される荷籠9を省略しても良い。
3輪型自転車1を、後輪5を左右に1つずつ備える4輪型自転車に変更することもできる。
左ブレーキ12及び右ブレーキ22のうち何れか一方を省略して、前ブレーキレバー45によって、左右一方の前輪ブレーキだけを動作させる構成としても良い。
駆動源である電動モータ87は、後輪5の車軸部分に代えて、他の位置に配置しても良い。例えば、電動モータ87をクランク軸81の部分に配置しても良い。電動モータ87を、前後方向でクランク軸81と後輪5の車軸の間に配置しても良い。
特にクランク軸81より後方の部分においては、既存の自転車に適用されるような種々の構造が用いられても良い。
電動モータ87、バッテリー31、コントローラ等を省略し、人力だけで走行する前2輪型自転車として構成することもできる。
1 3輪型自転車(前2輪型自転車)
2 車体
3 フレーム
5 後輪
6 操舵伝動軸
7 ハンドル
8 シート
9 荷籠
10 左前輪(第1前輪)
15 左リンク(第1側リンク)
16 左キングピン軸(第1旋回軸)
18 左タイロッド(第1ロッド)
20 右前輪(第2前輪)
25 右リンク(第2側リンク)
26 右キングピン軸(第2旋回軸)
28 右タイロッド(第2ロッド)
31 バッテリー
35 操舵ブラケット(操舵回転部)
40 リーン機構
52 左ブレーキキャリパ(第1ブレーキキャリパ)
54 右ブレーキキャリパ(第2ブレーキキャリパ)
66 規制部材
71 ボトム筒部(クランク軸支持部)
72 シートチューブ(シート支持部)
75 ダウンチューブ(第1メンバ)
76 フロント筒部
76b 下端
77 第1クロスチューブ(第2メンバ)
78 第2クロスチューブ(第3メンバ)
81 クランク軸
87 電動モータ
90 操舵リンク機構

Claims (4)

  1. フレームを備える車体と、
    車幅方向で第1側に位置する第1前輪と、
    車幅方向で前記第1側と反対側である第2側に位置する第2前輪と、
    前記車体が正面視で傾斜するのに連動して、前記第1前輪及び前記第2前輪を正面視で傾斜させるリーン機構と、
    前記第1側に位置する第1旋回軸を中心として前記第1前輪を旋回させ、前記第2側に位置する第2旋回軸を中心として前記第2前輪を旋回させるために操作されるハンドルと、
    前記ハンドルの操作と連動して回転する操舵伝動軸と、
    を備え、
    前記フレームは、前記操舵伝動軸を支持するフロント筒部を備え、
    前記車体が直立した状態で、前記フロント筒部の下端は、前記第1前輪及び前記第2前輪の車軸よりも低く、かつ側面視で前記第1前輪及び前記第2前輪の外縁より内側に配置され、
    少なくとも一部が前記フロント筒部の下端よりも下方に位置し、前記操舵伝動軸と一体的に回転する操舵回転部を備え、
    前記操舵回転部が、前記第1前輪及び前記第2前輪に対して操舵リンク機構を介して連結され
    前記フレームは、
    クランク軸を支持するクランク軸支持部と、
    前記クランク軸から直線状に延びて前記フロント筒部に接続する第1メンバと、
    前記クランク軸支持部から斜め前上方に延びて前記フロント筒部の上端部に接続する第2メンバと、
    を備え、
    前記フロント筒部の上端よりも上方で前記操舵伝動軸が露出することを特徴とする前2輪型車両。
  2. フレームを備える車体と、
    車幅方向で第1側に位置する第1前輪と、
    車幅方向で前記第1側と反対側である第2側に位置する第2前輪と、
    前記車体が正面視で傾斜するのに連動して、前記第1前輪及び前記第2前輪を正面視で傾斜させるリーン機構と、
    前記第1側に位置する第1旋回軸を中心として前記第1前輪を旋回させ、前記第2側に位置する第2旋回軸を中心として前記第2前輪を旋回させるために操作されるハンドルと、
    前記ハンドルの操作と連動して回転する操舵伝動軸と、
    を備え、
    前記フレームは、前記操舵伝動軸を支持するフロント筒部を備え、
    前記車体が直立した状態で、前記フロント筒部の下端は、前記第1前輪及び前記第2前輪の車軸よりも低く、かつ側面視で前記第1前輪及び前記第2前輪の外縁より内側に配置され、
    少なくとも一部が前記フロント筒部の下端よりも下方に位置し、前記操舵伝動軸と一体的に回転する操舵回転部を備え、
    前記操舵回転部が、前記第1前輪及び前記第2前輪に対して操舵リンク機構を介して連結され、
    前記フレームは、
    クランク軸を支持するクランク軸支持部と、
    前記クランク軸から直線状に延びて前記フロント筒部に接続する第1メンバと、
    を備え、
    電動モータに電力を供給するバッテリーと、
    前記電動モータを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記バッテリー及び前記コントローラのうち少なくとも何れかが、前記第1メンバに取り付けられることを特徴とする前2輪型車両。
  3. フレームを備える車体と、
    車幅方向で第1側に位置する第1前輪と、
    車幅方向で前記第1側と反対側である第2側に位置する第2前輪と、
    前記車体が正面視で傾斜するのに連動して、前記第1前輪及び前記第2前輪を正面視で傾斜させるリーン機構と、
    前記第1側に位置する第1旋回軸を中心として前記第1前輪を旋回させ、前記第2側に位置する第2旋回軸を中心として前記第2前輪を旋回させるために操作されるハンドルと、
    前記ハンドルの操作と連動して回転する操舵伝動軸と、
    を備え、
    前記フレームは、前記操舵伝動軸を支持するフロント筒部を備え、
    前記車体が直立した状態で、前記フロント筒部の下端は、前記第1前輪及び前記第2前輪の車軸よりも低く、かつ側面視で前記第1前輪及び前記第2前輪の外縁より内側に配置され、
    少なくとも一部が前記フロント筒部の下端よりも下方に位置し、前記操舵伝動軸と一体的に回転する操舵回転部を備え、
    前記操舵回転部が、前記第1前輪及び前記第2前輪に対して操舵リンク機構を介して連結され、
    前記フロント筒部は、下端から上方へ進むにつれて後方に傾斜して延び、
    前記操舵リンク機構は、前記フロント筒部の下端よりも高く設置され、
    前記操舵回転部は、前記フロント筒部に対して、前記フロント筒部の径方向に間隔をあけて配置されるアーム部を備え、
    前記アーム部が、前記第1前輪及び前記第2前輪に対して操舵リンク機構を介して連結され、
    前記操舵回転部はL字状の部材であることを特徴とする前2輪型車両。
  4. フレームを備える車体と、
    車幅方向で第1側に位置する第1前輪と、
    車幅方向で前記第1側と反対側である第2側に位置する第2前輪と、
    前記車体が正面視で傾斜するのに連動して、前記第1前輪及び前記第2前輪を正面視で傾斜させるリーン機構と、
    前記第1側に位置する第1旋回軸を中心として前記第1前輪を旋回させ、前記第2側に位置する第2旋回軸を中心として前記第2前輪を旋回させるために操作されるハンドルと、
    前記ハンドルの操作と連動して回転する操舵伝動軸と、
    を備え、
    前記フレームは、前記操舵伝動軸を支持するフロント筒部を備え、
    前記車体が直立した状態で、前記フロント筒部の下端は、前記第1前輪及び前記第2前輪の車軸よりも低く、かつ側面視で前記第1前輪及び前記第2前輪の外縁より内側に配置され、
    少なくとも一部が前記フロント筒部の下端よりも下方に位置し、前記操舵伝動軸と一体的に回転する操舵回転部を備え、
    前記操舵回転部が、前記第1前輪及び前記第2前輪に対して操舵リンク機構を介して連結され、
    前記操舵リンク機構は、
    前記第1前輪を旋回させるために前記第1前輪の支持部を押し引きする第1ロッドと、
    前記第2前輪を旋回させるために前記第2前輪の支持部を押し引きする第2ロッドと、
    を備え、
    前記リーン機構は、上リンクと下リンクを備えた平行リンク機構として構成され、
    前記第1ロッド及び前記第2ロッドは、前記下リンクとほぼ同じ高さで、前記下リンクの後方に配置されていることを特徴とする前2輪型車両。
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