JPH1059254A - 揺動式3輪車の牽引構造 - Google Patents

揺動式3輪車の牽引構造

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JPH1059254A
JPH1059254A JP8213377A JP21337796A JPH1059254A JP H1059254 A JPH1059254 A JP H1059254A JP 8213377 A JP8213377 A JP 8213377A JP 21337796 A JP21337796 A JP 21337796A JP H1059254 A JPH1059254 A JP H1059254A
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Hiroshi Okuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 牽引車両の全長を短くする。 【解決手段】 揺動式3輪車である牽引車1の非スイン
グ部6にキャリヤ25を設け、その前端部上方に、トレ
ーラー7の前半部を重ね、牽引車1の後輪車軸22aよ
り前方位置で着脱自在に連結し、トレーラー7の荷重ベ
クトルFを牽引車1のホイールベース中央へ向かうよう
にする。トレーラー7の車輪37は横2輪とし、トレー
ラー7の前部床厚内に慣性ブレーキ装置33を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、揺動式3輪車の
牽引構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車等による牽引構造の従来例と
して、前後各2輪づつを有する4輪車からなる牽引車
に、横2輪式(車幅方向へ2輪を配置した形成をいう)
トレーラーを組み合わせたもの(実開昭55−8780
6号)、自動2輪車に横2輪式のトレーラーを組み合わ
せたもの(特開昭55−99468号)、自動2輪車に
1輪車形式のトレーラーを組み合わせたもの(特開昭5
1−25236号)がある。
【0003】このうち、実開昭55−87806号は、
非スイング部である車体後部上にトレーラーを重ねた状
態で連結している。
【0004】特開昭55−99468号は、牽引車のス
イング部で後輪懸架装置のバネ下になる後輪車軸近傍へ
トレーラーを連結している。
【0005】特開昭51−25236号は、牽引車のス
イング部後輪懸架装置のバネ上である荷台後端部へ連結
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭51−2523
6号や同55−99468号のように、牽引車が4輪車
でない2、3輪車の場合は、車体をバンクさせて旋回す
るバイク的な走行が可能である。
【0007】しかし、これらの従来例ではいずれもトレ
ーラーが車体後部へ連結されているので、牽引時におけ
る車両の全長が長くなって旋回時の走行幅が大きくな
り、2,3輪車における本来の特徴である機動性が大き
く制約される。
【0008】また、特開昭51−25236号のよう
に、トレーラーが1輪だけであるより、横2輪以上の車
輪数の方が、旋回時並びに駐車時においてより安定する
ため好ましい。
【0009】一方、トレーラーを連結する牽引車の部分
がスイング部であり、トレーラーが横2輪車であれば、
実開昭55−87806号のように、トレーラーを牽引
車の車体上へ重ねることができない。
【0010】さらに、トレーラーの高さをできる限り低
くすることや、トレーラーに搭載された荷物に対する衝
撃振動の伝達を抑制したり、トレーラーの荷重で制動に
あまり影響が無いようにすることも望まれる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、原動機付き自転車にトレーラーを連結した本願発明
に係る牽引車両は、牽引車が、一つの前輪を有する車体
前部と、左右2つの駆動後輪を有する車体後部とを備
え、車体前部を車体後部に対して揺動自在に連結すると
ともに、車体後部に後輪を上下方向へ揺動自在に懸架す
るスイング部と、揺動せず、かつ後輪懸架装置のバネ上
側になる非スイング部とを設けた揺動式3輪車であり、
この非スイング部にキャリヤを備え、トレーラーが、前
側部分をキャリヤ上にオーバーラップして連結されるこ
とを特徴とする。
【0012】このとき、トレーラーに慣性ブレーキ装置
を備えるとともに、トレーラーの連結部を、牽引車の後
輪車軸よりも前方にしてもよい。
【0013】また、トレーラーの床部のほぼ厚み内に慣
性ブレーキ装置を備えることもできる。
【0014】さらに、分離時に台車として単独使用する
ための収納式支持脚をトレーラーに設けることもでき
る。
【0015】
【発明の効果】牽引車を揺動式3輪車としたので、非ス
イング部であるキャリヤ上にトレーラーの前側部分を重
ねて連結でき、牽引時の全長を短くできる。
【0016】このため、車体前部はバンクにより旋回で
き、一般的な自動2輪車のような機動性を保持できる。
【0017】また、牽引車側の連結部が、非スイング部
で後輪懸架装置のバネ上部分となるので、牽引車側から
の走行中における衝撃荷重がトレーラーへ伝わりにくく
なり、トレーラー上の荷物を衝撃振動から遮断し易い。
【0018】さらに、トレーラーを牽引車の後輪車軸よ
りも前方で連結するので、牽引車のホイールベース略中
央へトレーラー側の荷重ベクトルが向かうようになる。
【0019】このため、トレーラーの慣性ブレーキ作動
時においても極端な荷重配分が生じず、牽引車を含む全
体として安定した制動性能が得られる。
【0020】そのうえ、慣性ブレーキ装置をトレーラー
の床厚内に配置すると、トレーラーの荷台を可能な限り
低くでき、旋回がより容易になる。
【0021】さらにまた、トレーラーは牽引車と着脱自
在であり、分離後は、収納式支持脚を用いて独立した台
車として便利に使用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1乃至図6に第1の実施形態を
示す。図1はトレーラーを連結した状態の全体側面図、
図2はトレーラー部分を中心とする平面図、図3はその
背面図、図4はトレーラー部分単独使用時の側面図、図
5は慣性ブレーキ装置の一部切欠き平面図、図6は図5
の6−6線断面図である。
【0023】図1において、牽引車である揺動式3輪車
1は、前輪を1つ設けた車体前部2と、駆動輪である後
輪を横2つで設けた車体後部3とからなる原動機付き自
転車であり、車体前部2と車体後部3は、ローリングジ
ョイント4により連結されている。
【0024】ローリングジョイント4は、軸線を斜め後
ろ下がりに前後方向へ向けて配設され、その軸回りに車
体前部2が揺動自在となり、かつ車体後部3が横2輪構
成により路面と平行にとどまる。
【0025】したがって、この揺動方向へ路面と平行に
とどまる車体後部3に対して、車体前部2のみが左右方
向へバンク可能になっている。
【0026】車体後部3は、さらにスイング式パワーユ
ニット5からなるスイング部と、非スイング部6とから
なり、非スイング部6の後部上方にトレーラー7が前半
分を重ねた状態で連結されている。
【0027】車体前部2は、中央に設けられた1つの前
輪10をハンドル11で走行自在に支持するとともに、
キャビンとして構成されている。
【0028】キャビンの下部構造は、側面視略U字状を
なすメインフレーム12と、その上に設けられた低床式
フロア13を有し、低床式フロア13上のハンドル11
後方にはシート14が支持されている。
【0029】キャビンの上部構造は、フロントパネル1
5と、その上端から上方へ延び、さらに乗員の頭上を後
方へ延びるルーフ16と、その後端から下方へ延びてメ
インフレーム12の後端側へ連結されるリヤピラー17
で構成されている。
【0030】リヤピラー17の上部には、ストップラン
プ等からなるコンビネーションランプ18がハイマウン
トランプとして取付けられ、そのハウジングにナンバー
プレート19が取付けられている。
【0031】スイング式パワーユニット5は、エンジン
20とクランクケース21を備え、クランクケース21
の後端には、後輪22を回転自在に支持するとともに、
ピポット軸23を介して非スイング部6を構成するリヤ
フレーム24の前端下部に連結され、上下方向へ揺動自
在に支持されている。
【0032】リヤフレーム24は後方へ斜め上がりに延
び、その後部は後輪22の上方を前後方向へ略水平に延
びるキャリヤ25に接続している。
【0033】キャリヤ25は、トレーラー7を連結せず
に揺動式3輪車1を単独で使用する場合における荷台と
なる場所であり、フラット面に形成されている。
【0034】キャリヤ25とクランクケース21との間
には、リヤサスペンション機構をなすリヤクッションユ
ニット26が上下方向に連結され、非スイング部6はこ
のリヤサスペンション機構におけるバネ上側になってい
る。
【0035】キャリヤ25の前端部にはその左右から上
方へ立ち上るあおり部27が設けられている。
【0036】あおり部27の左右両端部はストッパー2
7aとして後方へ屈曲し、トレーラー7の前端部との間
に所定の間隔を形成し、トレーラー7がヨー方向の揺動
により所定角度回動したとき、当接するヨー角規制部に
なっている。
【0037】図2に明らかなように、あおり部27近傍
かつその後方位置にパイプ状の連結部材28が軸線を車
幅方向にして配設されている。
【0038】連結部材28の両端は、ゴムブッシュ29
aを介してブラケット29により左右のリヤフレーム2
4間に防振支持されている。
【0039】トレーラー7は、平面視略四辺形の角パイ
プからなる主枠30を備え、この主枠30により全体と
してトレーラー7のフラットな荷台を形成している。
【0040】主枠30を構成する4辺のうち、前辺30
fの中央部には丸パイプで形成された前枠31が上方へ
突出して設けられている。
【0041】前枠31の前方には、連結部32が設けら
れ、この後方に慣性ブレーキ装置33が連続して設けら
れ、その操作レバー34が連結部32の上方へ延びてい
る。
【0042】連結部32と慣性ブレーキ装置33は、ト
レーラー7に対して相対的な前後移動のみを許容し、他
は一体に運動するように、トレーラー7の床部中央部に
床面上へ出ないように取付けられている。
【0043】慣性ブレーキ装置33の厚みは側面視で主
枠30の厚み内に略収まる程度になっている。
【0044】前辺30fの左右両側下部には収納式支持
脚35がヒンジ35aを介して起倒自在に設けられ、収
納時には主枠30の側部へ平行に回動される。
【0045】使用時には下方へ回動させて垂直に起立さ
せ、その下端部のキャスター35bを接地させるととも
に、伸縮自在のダンパー35cで起立状態を支持される
ようになっている。
【0046】主枠30の後部左右には、ステー36が下
方へ延出され、ここに左右一対の車輪37が回転自在に
支持されている。
【0047】主枠30の左右両側部には、略平行に延び
る側枠38が設けられ、主枠30の後部上にも前枠31
よりも上方へ高く延出する後枠39が設けられている。
【0048】図4〜6に明らかなように連結部32は、
平面視略3角形状をなす本体部40を備え、その前端面
に連結部材28を前方から嵌合可能な連結凹部40aを
形成してある。
【0049】本体部40の前端部中央にはレバー用凹部
40bが前方へ開放されて形成され、このレバー用凹部
40bを挟むように左右一対のガイド突起41が前方へ
突出形成されている。
【0050】左右のガイド突起41間には、安全ピン4
2が抜き差し自在に支持される。本体部40の後部側
は、上下に平行して後方へ略水平に延出する平板状の軸
支部43をなす。
【0051】レバー用凹部40b内には連結レバー44
が軸45により本体部40側に上下方向へ回動自在に取
付けられている。
【0052】連結レバー44は断面略L字状をなし、軸
45の近傍から下方へ延びるアーム部46の先端がフォ
ーク状に形成され、ここにフックプレート47の後端に
設けられたピン48が係合している。
【0053】フックプレート47は、前部が連結部材2
8の外周に沿う略半円弧状に形成されるとともに、ピン
48の近傍で軸49により本体部40側へ回動自在に設
けられている。
【0054】連結レバー44を反時計周り方向に下方へ
倒した連結位置(図6の実線位置)では、アーム部46
がピン48を後方へ移動させることにより、フックプレ
ート47の前部が時計周り方向上方へ回動して連結部材
28の前方側外周に当接し、連結部材28を連結凹部4
0aから抜け出し不能にする。
【0055】この時、安全ピン42は連結レバー44の
上方を通って左右のガイド突起41に支持されるように
なっており、この状態で連結レバー44が時計周り方向
上方へ回動することを阻止される。
【0056】この状態で、連結部32が連結部材28に
対してその軸線回りに回動自在に連結され、かつ、連結
部32と連結部材28はそれぞれ前記軸線方向へ長く接
触している。
【0057】このため、連結部32とピッチング方向及
びローリング方向で一体的に動くトレーラー7は、連結
部材28に対してピッチング運動が自在になり、ローリ
ング運動が規制される。
【0058】また、安全ピン42を抜いて、連結レバー
44を非連結位置(図6の仮想線位置)へ回動させる
と、アーム部46がピン48を前方へ回動させるので、
フックプレート47の前部を図6の反時計周り方向へ回
動させて連結部材28を解放する。
【0059】これにより、アーム部46が連結部材28
に向かって押しつけられるため、本体部40が後方へ移
動して連結部材28から分離される。
【0060】軸支部43の後端部は、上下方向に通した
ボルトからなる縦軸50により、ベアリング51を介し
て慣性ブレーキ装置33のベアリングホルダ52aと回
動自在に連結される。
【0061】ベアリングホルダ52aは、慣性ブレーキ
装置33を構成するハウジング53の前端部へ一体に形
成されている。
【0062】ハウジング53は前後方向へ帯状に延びる
部材であり、前端部にはベアリングホルダ52aと一体
の前壁52が形成され、中間部には、前壁52と平行に
上方へ突出する中間壁54が一体に形成されている。
【0063】前壁52と中間壁54との間隔は前辺30
fの平面幅よりも広く、この間で前辺30fが前後方向
へ移動自在になっている。
【0064】このため、減速時等において、トレーラー
7が慣性力によって揺動式3輪車1側へ前進するとき、
前辺30fはスライド軸55上を摺動して前方へ移動す
る。
【0065】さらに、車体前部2と中間壁54の間に
は、左右方向に並んだ一対のスライド軸55が軸線を前
後方向へ向けて平行に設けられている。
【0066】スライド軸55は前辺30fを前後方向へ
貫通して形成されたスライドパイプ56内をベアリング
57を介して摺動自在に貫通している。
【0067】スライド軸55を複数本(本実施形態では
2本)にして並設したので、スライド軸55の曲げ剛性
やねじれ剛性を必要程度確保した場合、従来の一本だけ
の場合よりも個々の径を細くでき、それだけ慣性ブレー
キ装置33全体を薄くできる。
【0068】前壁52と中間壁54間の凹部空間内には
カムプレート58が左右方向へスライド自在に収容さ
れ、その前端側は操作レバーとして軸支部43の上方へ
延出されている。
【0069】図5に明らかなように、カムプレート58
の中央部には前後方向の軸線に対して傾斜するカム溝6
0が形成されている。
【0070】カム溝60の中央部はノーマル位置であ
り、これを挟んで前方へ突出する前側凹部61と後方へ
突出する後側凹部62が形成されている。
【0071】また、左右へ延びる部分のうち、前方へ傾
斜する側の先端部が駐車ブレーキ位置63をなし、反対
側の後方へ傾斜する溝の先端位置が強制解除位置64と
なる。
【0072】このカム溝60を貫通して上下方向へ設け
られるガイドピン65は、前辺30fの中央部を貫通し
て前壁52と中間壁54の上部間を覆うカバープレート
66に上端を固定されている。
【0073】ガイドピン65は、通常時にカム溝60の
中央部であるノーマル位置にあり、慣性により前辺30
fが前進すると前側凹部61側へ移動し、逆に後退する
と後側凹部62側へ移動する。
【0074】ガイドピン65が前側凹部61側へ移動す
ると後述するように慣性ブレーキの作動状態になる。
【0075】この状態で、操作レバー34によりカムプ
レート58を図5の下方へ移動させてガイドピン65を
強制解除位置64へ移動させれば、慣性ブレーキの作動
状態を強制解除できる。
【0076】また、ガイドピン65がノーマル位置等に
あるとき、操作レバー34によりカムプレート58を図
5の上方へ移動させてガイドピン65を駐車ブレーキ位
置63へ移動させれば、トレーラー7に駐車ブレーキを
かけることができる。
【0077】中間壁54には、クッションラバー67が
取付けられ、前辺30fが相対的に後方へ移動したと
き、慣性ブレーキがきかないので、その後部へ当接して
緩衝するようになっている。
【0078】カムプレート58の下方には、その左右方
向移動に節度を与えるため、クリックボール68とこれ
を押し出すクリックスプリングがハウジング53側へ取
付られている。
【0079】クリックボール68は、カムプレート58
の底部に、ノーマル位置、駐車ブレーキ位置63及び強
制解除位置64と関連づけられて予め形成されている凹
部へ押しつけられている。
【0080】ガイドピン65の下端部には、ケーブル7
0の前端部が連結され、このケーブル70は中間壁54
を貫通して後方へ延び、ハウジング53の後部へ取付け
られたスプロケット71へ連結されている。
【0081】スプロケット71にはチエーン72が巻き
掛けられ、チエーン72の両端は、左右の車輪37に設
けられた各ドラムブレーキ73の操作ケーブル74へ連
結されている。
【0082】スプロケット71は、スプロケットケース
75内へ前後方向へ移動自在に収容され、リターンスプ
リング76を抗して前方へ移動するようになっている。
【0083】減速時におけるトレーラー7の慣性力等に
よってガイドピン65が前方へ移動すると、ケーブル7
0によりリターンスプリング76に抗してスプロケット
71が前方へ移動して、各ドラムブレーキ73に制動が
かかる。
【0084】また、ケーブル70の牽引力はスプロケッ
ト71を介して左右の操作ケーブル74を牽引するの
で、左右の操作ケーブル74へ均等にケーブル70の牽
引力を伝達できる。
【0085】次に、本実施形態の作用を説明する。図1
に示すように、トレーラー7の前半側をキャリヤ25の
上方に重ね、キャリヤ25の前端部へ連結した。
【0086】しかも、トレーラー7を連結する部分は車
体後部3の非スイング部6であり、後輪懸架装置のバネ
上となる。
【0087】また、運転は従来の自動2輪車同様に車体
前部2をバンクさせることにより旋回でき、しかも、ト
レーラー7を連結した牽引時の全長は、従来よりも著し
く短くなる。
【0088】このため、旋回時の走行幅を狭くでき、一
般的な自動2輪車のような機動性を保持できる。
【0089】また、牽引車側の連結部が、非スイング部
6で後輪懸架装置のバネ上部分となるので、牽引車側か
らの走行中における衝撃荷重がトレーラー7へ伝わりに
くくなり、トレーラー上の荷物を衝撃振動から遮断し易
い。
【0090】さらに、図1に示すように、トレーラー7
を牽引車1の後輪車軸22a(図1)よりも前方で連結
するので、車輪37の接地点をAからの荷重は、トレー
ラー側の荷重ベクトルFとして牽引車1のホイールベー
ス略中央へが向かうようになる。
【0091】このため、トレーラー7の慣性ブレーキ作
動時においても極端な荷重配分が生じず、牽引車1を含
む全体として安定した制動性能が得られる。
【0092】そのうえ、慣性ブレーキ装置33をトレー
ラー7の床厚である主枠30の略厚み内に設置でき、ト
レーラー7の高さが可能な限り低くなるので、旋回がよ
り容易になる。
【0093】しかも、トレーラー7の荷台をフラットに
して使い勝手を向上させている。
【0094】さらにまた、トレーラー7は牽引車1と簡
単に着脱でき、分離後は、収納式支持脚35を起立させ
ることにより、独立した台車として便利に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る全体側面図
【図2】 トレーラー部分の平面図
【図3】 トレーラー部分の背面図
【図4】 トレーラー単独の側面図
【図5】 慣性ブレーキ装置の平面図
【図6】 図5の6−6の線断面図
【符号の説明】
1:揺動式3輪車、2:車体前部、3:車体後部、4:
ローリングジョイント、5:スイング式パワーユニッ
ト、6:非スイング部、7:トレーラー、32:連結
部、33:慣性ブレーキ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機付き自転車である牽引車の後部へト
    レーラーを着脱自在に連結した牽引車両ヒッチ部におい
    て、牽引車は、一つの前輪を有する車体前部と、左右2
    つの駆動後輪を有する車体後部とを備え、車体前部を車
    体後部に対して揺動自在に連結するとともに、車体後部
    に後輪を上下方向へ揺動自在に懸架するスイング部と、
    揺動せず、かつ後輪懸架装置のバネ上側になる非スイン
    グ部とを設けた揺動式3輪車であり、この非スイング部
    にキャリヤを備え、トレーラーは、前側部分をキャリヤ
    上にオーバーラップして連結されることを特徴とする揺
    動式3輪車の牽引構造。
  2. 【請求項2】トレーラーは慣性ブレーキ装置を備えると
    ともに、トレーラーの連結部を、牽引車の後輪車軸より
    も前方にしたことを特徴とする請求項1記載の揺動式3
    輪車の牽引構造。
  3. 【請求項3】トレーラーは、その床部のほぼ厚み内に慣
    性ブレーキ装置を備えることを特徴とする請求項1記載
    の揺動式3輪車の牽引構造。
  4. 【請求項4】トレーラーは、分離時に台車として単独使
    用するための収納式支持脚を有することを特徴とする請
    求項1記載の揺動式3輪車の牽引構造。
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Cited By (4)

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JP2013121755A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Yamaha Motor Engineering Kk 車両
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