JP3632142B2 - 揺動式3輪車の牽引構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、揺動式3輪車にトレーラーを連結して使用する牽引車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
原動機付き自転車を牽引車として利用する種々な形式が公知であり、例えば、牽引車として前後各2輪づつを有する4輪車と、横2輪式(車幅方向へ2輪を配置した形成をいう)のトレーラーを組み合わせたもの(実開昭55−87806号)、自動2輪車に横2輪式のトレーラーを組み合わせたもの(特開昭60−189613号)、自動2輪車に1輪車形式のトレーラーを組み合わせたもの(特開昭51−25236号)がある。
【0003】
このうち、実開昭55−87806号は、トレーラーの前側を牽引車の架台上に重ね、ヨー方向軸、ローリング軸及びピッチング軸の各回りを揺動自在な3軸フリー形式で連結している。
【0004】
特開昭60−189613号及び特開昭51−25236号は、自動2輪車の架台後端部へトレーラーを連結してあり、特開昭60−189613号は3軸フリー形式、特開昭51−25236号はローリング方向を規制された2軸フリー形式の連結になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
牽引車が4輪車でない2、3輪車の場合は、旋回時に車体をバンクさせることが一般的である。
【0006】
しかし、特開昭60−189613号のように3軸フリー形式で連結すると、牽引車である自動2輪車が旋回するとき、バンクする自動2輪車の後部とトレーラーとの挙動が異なるため、加減速時にトレーラー側の慣性力が牽引車の車体を揺する方向に作用し、旋回しにくくすることがある。
【0007】
また、特開昭51−25236号のように、ローリングを規制した2軸フリーでキャリヤ後端部へ連結してあっても、牽引車が前後2輪式の自動2輪車であり、かつトレーラーは1輪だけであり、3個の車輪が前後方向へ一直線上に並ぶため、ロール慣性が大きくなり、運動性能が低下してくる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明の原動機付き自転車にトレーラーを連結した牽引車両は、原動機付き自転車からなる牽引車の後部へトレーラーを着脱自在に連結した牽引車両において、
牽引車は、一つの前輪を有する車体前部と、左右2つの駆動後輪を有する車体後部とを備え、車体前部を車体後部に対して揺動自在に連結するとともに、
車体後部が、後輪と一体に上下方向へ揺動自在に懸架されたスイング部と、揺動せず、かつ後輪懸架装置のバネ上側になる非スイング部とを備える揺動式3輪車であり、トレーラーは、横2輪式であり、その前側部分を非スイング部に設けられたキャリヤへ着脱自在かつヨー方向を揺動自在に連結し、
トレーラーのヨー角規制を非牽引時においても使用される前記キャリヤに設けられたヨー角規制部にておこなうようにしたことを特徴とする揺動式3輪車の牽引構造。
【0009】
この牽引車とトレーラーの連結に際して、牽引車のキャリヤ上へトレラーの架台部前半側をオーバーラップさせて着脱自在に連結し、この連結部を、ヨー方向及びピッチング方向を揺動自在とし、ローリング方向を規制した2軸フリー構造にすることができる。
【0010】
また、非スイング部のトレーラーと連結する部分をキャリヤとし、トレーラーのヨー角規制部を、キャリヤの前端部に設けられたあおり部で兼用させることができる。
【0011】
さらにこのトレーラーのヨー角規制部を、非スイング部から上方へ突出して設けられたコンビネーションランプ取付用部材で兼用させることもできる。
【0012】
そのうえ、通常走行用に設定されたローレンジよりもさらに減速比の大きなスーパーローレンジをミッションに設け、非スイング部側に設けたトレーラーの連結検出手段により、トレーラーの連結時にミッションをスーパーローレンジへ切り換えることもできる。
【0013】
【発明の効果】
牽引車を揺動式3輪車とし、その非スイング部にトレーラーをローリング規制により2軸フリーで連結すると、通常の自動2輪車同様に牽引車をバンクさせて旋回できるとともに、非スイング部とローリング規制した連結により、旋回時におけるトレーラーのローリング方向挙動が非スイング部と同期する。
【0014】
このため、旋回中の加減速時におけるトレーラーの慣性力による走行への影響を少なくし、牽引のあるなしにかかわらず自動2輪車同様の走行感覚が保たれる。そのうえ、牽引車の非スイング部に設けられたキャリヤ上へトレーラーの架台部前半側をオーバーラップさせて連結することができ、牽引時の全長を短くすることができる。
【0015】
しかも、非スイング部並びにトレーラーを横2輪とすることによるワイドなトレッド間隔により、旋回運動性を向上させる。
【0016】
さらに、トレーラーのヨー角を、非牽引時においても使用される前記キャリヤに設けられたヨー角規制部、例えば、キャリヤのあおり部又はコンビネーションランプ取付用部材で規制すれば、これらの部材をヨー角規制部材として兼用でき、部品の有効利用を図るとともに、トレーラーのヨー角規制により、牽引時における取扱性を向上させることができる。
【0017】
牽引車のミッションにサブミッションを設け、これにトレーラーの連結検出手段を連結すると、トレーラーの連結時に連結検出手段によりミッションをスーパーローレンジへ切り換える。
【0018】
これにより、牽引時におけるトレーラーの重量増による動力性能低下を補い、快適な走行を可能にする。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6に第1の実施形態を示す。図1はトレーラーを連結した状態の全体側面図、図2はトレーラー部分を中心とする平面図、図3はその背面図、図4はトレーラー部分単独使用時の側面図、図5は慣性ブレーキ装置の一部切欠き平面図、図6は図5の6−6線断面図である。
【0020】
図1において、牽引車である揺動式3輪車1は、前輪を1つ設けた車体前部2と、駆動輪である後輪を横2つで設けた車体後部3とからなる原動機付き自転車であり、車体前部2と車体後部3は、ローリングジョイント4により連結されている。
【0021】
ローリングジョイント4は、軸線を斜め後ろ下がりに前後方向へ向けて配設され、その軸回りに車体前部2が揺動自在となり、かつ車体後部3が横2輪構成により不動である。
【0022】
したがって、この揺動方向へ不動の車体後部3に対して、車体前部2のみが左右方向へバンク可能になっている。
【0023】
車体後部3は、さらにスイング式パワーユニット5からなるスイング部と、非スイング部6とからなり、非スイング部6の後部上方にトレーラー7が前半分を重ねた状態で連結されている。
【0024】
車体前部2は、中央に設けられた1つの前輪10をハンドル11で走行自在に支持するとともに、キャビンとして構成されている。
【0025】
キャビンの下部構造は、側面視略U字状をなすメインフレーム12と、その上に設けられた低床式フロア13を有し、低床式フロア13上のハンドル11後方にはシート14が支持されている。
【0026】
キャビンの上部構造は、フロントパネル15と、その上端から上方へ延び、さらに乗員の頭上を後方へ延びるルーフ16と、その後端から下方へ延びてメインフレーム12の後端側へ連結されるリヤピラー17で構成されている。
【0027】
リヤピラー17の上部には、ストップランプ等からなるコンビネーションランプ18がハイマウントランプとして取付けられ、そのハウジングにナンバープレート19が取付けられている。
【0028】
スイング式パワーユニット5は、エンジン20とクランクケース21を備え、クランクケース21の後端には、後輪22を回転自在に支持するとともに、ピポット軸23を介して非スイング部6を構成するリヤフレーム24の前端下部に連結され、上下方向へ揺動自在に支持されている。
【0029】
リヤフレーム24は後方へ斜め上がりに延び、その後部は後輪22の上方を前後方向へ略水平に延びるキャリヤ25に接続している。
【0030】
キャリヤ25は、トレーラー7を連結せずに揺動式3輪車1を単独で使用する場合における架台となる場所であり、フラットな面に形成されている。
【0031】
キャリヤ25とクランクケース21との間には、リヤサスペンション機構をなすリヤクッションユニット26が上下方向に連結され、非スイング部6はこのリヤサスペンション機構におけるバネ上側になっている。
【0032】
キャリヤ25の前端部にはその左右から上方へ立ち上るあおり部27が設けられている。
【0033】
あおり部27の左右両端部はストッパー27aとして後方へ屈曲し、トレーラー7の前端部との間に所定の間隔を形成し、トレーラー7がヨー方向の揺動により所定角度回動したとき、当接するヨー角規制部になっている。
【0034】
図2に明らかなように、あおり部27近傍かつその後方位置にパイプ状の連結部材28が軸線を車幅方向にして配設されている。
【0035】
連結部材28の両端は、ゴムブッシュ29aを介してブラケット29により左右のリヤフレーム24間に防振支持されている。
【0036】
トレーラー7は、平面視略四辺形の角パイプからなる主枠30を備え、この主枠30により全体としてトレーラー7のフラットな架台を形成している。
【0037】
主枠30を構成する4辺のうち、前辺30fの中央部には丸パイプで形成された前枠31が上方へ突出して設けられている。
【0038】
前枠31の前方には、連結部32が設けられ、この後方に慣性ブレーキ装置33が連続して設けられ、その操作レバー34が連結部32の上方へ延びている。
【0039】
連結部32と慣性ブレーキ装置33は、トレーラー7に対して相対的な前後移動のみを許容し、他は一体に運動するように、トレーラー7の中央部下方に取付けられている。
【0040】
慣性ブレーキ装置33の厚みは側面視で主枠30の厚み内に略収まる程度になっている。
【0041】
前辺30fの左右両側下部には収納式支持脚35がヒンジ35aを介して起倒自在に設けられ、収納時には主枠30の側部へ平行に回動される。
【0042】
使用時には下方へ回動させて垂直に起立させ、その下端部のキャスター35bを接地させるとともに、伸縮自在のダンパー35cで起立状態を支持されるようになっている。
【0043】
主枠30の後部左右には、ステー36が下方へ延出され、ここに左右一対の車輪37が回転自在に支持されている。
【0044】
主枠30の左右両側部には、略平行に延びる側枠38が設けられ、主枠30の後部上にも前枠31よりも上方へ高く延出する後枠39が設けられている。
【0045】
図4〜6に明らかなように連結部32は、平面視略3角形状をなす本体部40を備え、その前端面に連結部材28を前方から嵌合可能な連結凹部40aを形成してある。
【0046】
本体部40の前端部中央にはレバー用凹部40bが前方へ開放されて形成され、このレバー用凹部40bを挟むように左右一対のガイド突起41が前方へ突出形成されている。
【0047】
左右のガイド突起41間には、安全ピン42が抜き差し自在に支持される。
本体部40の後部側は、上下に平行して後方へ略水平に延出する平板状の軸支部43をなす。
【0048】
レバー用凹部40b内には連結レバー44が軸45により本体部40側に上下方向へ回動自在に取付けられている。
【0049】
連結レバー44は断面略L字状をなし、軸45の近傍から下方へ延びるアーム部46の先端がフォーク状に形成され、ここにフックプレート47の後端に設けられたピン48が係合している。
【0050】
フックプレート47は、前部が連結部材28の外周に沿う略半円弧状に形成されるとともに、ピン48の近傍で軸49により本体部40側へ回動自在に設けられている。
【0051】
連結レバー44を反時計周り方向に下方へ倒した連結位置(図6の実線位置)では、アーム部46がピン48を後方へ移動させることにより、フックプレート47の前部が時計周り方向上方へ回動して連結部材28の前方側外周に当接し、連結部材28を連結凹部40aから抜け出し不能にする。
【0052】
この時、安全ピン42は連結レバー44の上方を通って左右のガイド突起41に支持されるようになっており、この状態で連結レバー44が時計周り方向上方へ回動することを阻止される。
【0053】
この状態で、連結部32が連結部材28に対してその軸線回りに回動自在に連結され、かつ、連結部32と連結部材28はそれぞれ前記軸線方向へ長く接触している。
【0054】
このため、連結部32とピッチング方向及びローリング方向で一体的に動くトレーラー7は、連結部材28に対してピッチング運動が自在になり、ローリング運動が規制される。
【0055】
また、安全ピン42を抜いて、連結レバー44を非連結位置(図6の仮想線位置)へ回動させると、アーム部46がピン48を前方へ回動させるので、フックプレート47の前部を図6の反時計周り方向へ回動させて連結部材28を解放する。
【0056】
これにより、アーム部46が連結部材28に向かって押しつけられるため、本体部40が後方へ移動して連結部材28から分離される。
【0057】
軸支部43の後端部は、上下方向に通したボルトからなる縦軸50により、ベアリング51を介して慣性ブレーキ装置33のベアリングホルダ52aと回動自在に連結される。
【0058】
ベアリングホルダ52aは、慣性ブレーキ装置33を構成するハウジング53の前端部へ一体に形成されている。
【0059】
ハウジング53は前後方向へ帯状に延びる部材であり、前端部にはベアリングホルダ52aと一体の前壁52が形成され、中間部には、前壁52と平行に上方へ突出する中間壁54が一体に形成されている。
【0060】
前壁52と中間壁54との間隔は前辺30fの平面幅よりも広く、この間で前辺30fが前後方向へ移動自在になっている。
【0061】
このため、減速時等において、トレーラー7が慣性力によって揺動式3輪車1側へ前進するとき、前辺30fはスライド軸55上を摺動して前方へ移動する。
【0062】
さらに、車体前部2と中間壁54の間には、左右方向に並んだ一対のスライド軸55が軸線を前後方向へ向けて平行に設けられている。
【0063】
スライド軸55は前辺30fを前後方向へ貫通して形成されたスライドパイプ56内をベアリング57を介して摺動自在に貫通している。
【0064】
スライド軸55を複数本(本実施形態では2本)にして並設したので、スライド軸55の曲げ剛性やねじれ剛性を必要程度確保した場合、従来の一本だけの場合よりも個々の径を細くでき、それだけ慣性ブレーキ装置33全体を薄くできる。
【0065】
前壁52と中間壁54間の凹部空間内にはカムプレート58が左右方向へスライド自在に収容され、その前端側は操作レバーとして軸支部43の上方へ延出されている。
【0066】
図5に明らかなように、カムプレート58の中央部には前後方向の軸線に対して傾斜するカム溝60が形成されている。
【0067】
カム溝60の中央部はノーマル位置であり、これを挟んで前方へ突出する前側凹部61と後方へ突出する後側凹部62が形成されている。
【0068】
また、左右へ延びる部分のうち、前方へ傾斜する側の先端部が駐車ブレーキ位置63をなし、反対側の後方へ傾斜する溝の先端位置が強制解除位置64となる。
【0069】
このカム溝60を貫通して上下方向へ設けられるガイドピン65は、前辺30fの中央部を貫通して前壁52と中間壁54の上部間を覆うカバープレート66に上端を固定されている。
【0070】
ガイドピン65は、通常時にカム溝60の中央部であるノーマル位置にあり、慣性により前辺30fが前進すると前側凹部61側へ移動し、逆に後退すると後側凹部62側へ移動する。
【0071】
ガイドピン65が前側凹部61側へ移動すると後述するように慣性ブレーキの作動状態になる。
【0072】
この状態で、操作レバー34によりカムプレート58を図5の下方へ移動させてガイドピン65を強制解除位置64へ移動させれば、慣性ブレーキの作動状態を強制解除できる。
【0073】
また、ガイドピン65がノーマル位置等にあるとき、操作レバー34によりカムプレート58を図5の上方へ移動させてガイドピン65を駐車ブレーキ位置63へ移動させれば、トレーラー7に駐車ブレーキをかけることができる。
【0074】
中間壁54には、クッションラバー67が取付けられ、前辺30fが相対的に後方へ移動したとき、その後部へ当接して緩衝するようになっている。
【0075】
カムプレート58の下方には、その左右方向移動に節度を与えるため、クリックボール68とこれを押し出すクリックスプリングがハウジング53側へ取付られている。
【0076】
クリックボール68は、カムプレート58の底部に、ノーマル位置、駐車ブレーキ位置63及び強制解除位置64と関連づけられて予め形成されている凹部へ押しつけられている。
【0077】
ガイドピン65の下端部には、ケーブル70の前端部が連結され、このケーブル70は中間壁54を貫通して後方へ延び、ハウジング53の後部へ取付けられたスプロケット71へ連結されている。
【0078】
スプロケット71にはチエーン72が巻き掛けられ、チエーン72の両端は、左右の車輪37に設けられた各ドラムブレーキ73の操作ケーブル74へ連結されている。
【0079】
スプロケット71は、スプロケットケース75内へ前後方向へ移動自在に収容され、リターンスプリング76を抗して前方へ移動するようになっている。
【0080】
減速時におけるトレーラー7の慣性力等によってガイドピン65が前方へ移動すると、ケーブル70によりリターンスプリング76に抗してスプロケット71が前方へ移動して、各ドラムブレーキ73に制動がかかる。
【0081】
また、ケーブル70の牽引力はスプロケット71を介して左右の操作ケーブル74を牽引するので、左右の操作ケーブル74へ均等にケーブル70の牽引力を伝達できる。
【0082】
次に、本実施形態の作用を説明する。図1に示すように、トレーラー7の前半側を、車体後部3の非スイング部6であるキャリヤ25の上方に重ねてその前端部へ連結した。
【0083】
また、連結部材28の軸回りにトレーラー7が上下動してピッチングし、かつ縦軸50を中心にヨー方向へ回動自在な2軸フリーで連結し、連結部材28へ連結部32へ連結することにより、ローリング方向が規制されている。
【0084】
したがって旋回時に、非スイング部6とトレーラー7のロール方向にける挙動を同期できる。
【0085】
このため、旋回中の加減速時におけるトレーラーの慣性力による走行への影響を少なくし、牽引のあるなしにかかわらず自動2輪車同様の走行感覚が保たれる。
【0086】
また、牽引車1を揺動式3輪車としたので、車体前部2を通常の自動2輪車同様にバンクさせて旋回できる。
【0087】
しかも、非スイング部6並びにトレーラー7を横2輪とすることによるワイドなトレッド間隔により、旋回運動性を向上させる。
【0088】
さらに、トレーラー7がヨー方向へ所定以上回動したときは、前辺30fの端部が、あおり部27の左右両端部で後方へ屈曲したストッパー部27aへ当接することにより、ヨー角を規制できる。
【0089】
ゆえに、あおり部27を本来の連結とヨー角規制部材の両用に利用でき、部品の効率的使用が可能になる。
【0090】
図7は、第2の実施形態における牽引部側面を示し、この例では、揺動式3輪車1は、スイング式パワーユニット5を除いて、他の部分は実質的に前実施形態と共通であり、トレーラー7も同様である。
【0091】
なお、前実施形態と共通部分については同一符号を用いるものとする(以降の実施形態も同様)。
【0092】
本実施形態では、スイング式パワーユニット5のクランクケース21に設けられたミッション80にサブミッションが付設され、そのサブミッション軸81は伝達部材82を介してキャリヤ25に設けたサブミッションレバー83へ連結されている。
【0093】
図8は、サブミッション機構を原理的に示す図であり、トレーラーの連結検知手段であるサブミッションレバー83は、キャリヤ25側へ固定されたブラケット84aへ支点84により、Low側とHi側の間を回動自在に支持され、非連結時にキャリヤ25上へ突出してHi側へ回動し、トレーラー7を連結したとき、トレーラー7の床によってLow側へ回動されるようになっている。
【0094】
伝達部材82は、リンク85、86、87で構成されている。したがって、トレーラー7を連結すると、サブミッションレバー83が前方へ回動されてLow側となり、リンク85〜87を介してサブミッション軸81をLow側へ回動させる。
【0095】
サブミッション軸81は、Low側へ回動すると、ミッション80をスーパーローレンジへ切り換え、通常走行用に設定されているローレンジよりもさらに減速比の大きな変速出力としてカウンター軸88から出力される。
【0096】
これにより、トレーラー7を連結することにより、動力性能の低下を補い、違和感の少ない走行を実現できる。
【0097】
トレーラー7を分離することにより、前方へ回動されていたサブミッションレバー83を解放し、適宜なリターン機構によりHi側である元の状態へ復帰回動させれば、サブミッション軸81がHi側へ回動し、カウンター軸88は通常の変速比で動力を伝達出力する。
【0098】
なお、伝達部材82はリンクに変えてケーブルを採用すれば、荷重変化に伴うサブミッション軸81とサブミッションレバー83間の長さ変化による影響を少なくできる。符号89はトレーラー7の案内ローラーである。
【0099】
図9は、第3の実施形態であり、この例では揺動式3輪車1のキャビン構造を省略した点に大きな特徴がある。
【0100】
また、トレーラー7の連結部並びに前辺30fのヨー角規制を、キャリヤ25の前端から上方へ延びるランプポール90としてある。
【0101】
図示を省略してあるがランプポール90の実施形態のものと同様に構成するとともに、その上端部は後枠39よりも高い位置にあり、ここにストップランプ18やナンバープレート19が取付けられている。
【0102】
このようにすると、コンビネーションランプ取付用部材であるランプポール90でトレーラーのヨー角をで規制でき、ヨー角規制部材として兼用できる。
【0103】
さらに、後枠39と略同程度の高さまで荷物91を積載してもリヤコンビネーションランプ18やナンバープレート19をそれより高い位置にでき、後方からの視認性に優れたものになる。
【0104】
なお、収納式支持脚35にはリンク92が設けられ、その主枠30側端部は主枠30の側面に前後方向へ形成された長穴状のガイド溝93を前後方向へ摺動するようになっている。
【0105】
また、キャスター35bを収納式支持脚35の収納時に固定する押えメンバ94がステー36側へ回動自在に取付けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る全体側面図
【図2】トレーラー部分の平面図
【図3】トレーラー部分の背面図
【図4】トレーラー単独の側面図
【図5】慣性ブレーキ装置の平面図
【図6】図5の6−6の線断面図
【図7】第2の実施形態に係る牽引部の側面図
【図8】サブミッション操作系の概念図
【図9】第3の実施形態に係る全体の側面図
【符号の説明】
1:揺動式3輪車、2:車体前部、3:車体後部、4:ローリングジョイント、5:スイング式パワーユニット、6:非スイング部、7:トレーラー、32:連結部、33:慣性ブレーキ装置
Claims (5)
- 原動機付き自転車からなる牽引車の後部へトレーラーを着脱自在に連結した牽引車両において、
牽引車は、一つの前輪を有する車体前部と、左右2つの駆動後輪を有する車体後部とを備え、
車体前部を車体後部に対して揺動自在に連結するとともに、
車体後部が、後輪と一体に上下方向へ揺動自在に懸架されたスイング部と、揺動せず、かつ後輪懸架装置のバネ上側になる非スイング部とを備える揺動式3輪車であり、
トレーラーは、横2輪式であり、その前側部分を非スイング部に設けられたキャリヤへ着脱自在かつヨー方向を揺動自在に連結し、
トレーラーのヨー角規制を非牽引時においても使用される前記キャリヤに設けられたヨー角規制部にておこなうようにしたことを特徴とする揺動式3輪車の牽引構造。 - 牽引車のキャリヤ上へトレーラーの架台部前半側をオーバーラップさせて着脱自在に連結し、
この連結部を、ヨー方向及びピッチング方向を揺動自在とし、ローリング方向を規制した2軸フリー構造としたことを特徴とする請求項1記載の揺動式3輪車の牽引構造。 - トレーラーのヨー角規制部が、キャリヤの前端部に設けられたあおり部であることを特徴とする請求項1又は2記載の揺動式3輪車の牽引構造。
- トレーラーのヨー角規制部が、非スイング部から上方へ突出して設けられたコンビネーションランプ取付用部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の揺動式3輪車の牽引構造。
- 通常走行用に設定されたローレンジよりもさらに減速比の大きなスーパーローレンジをミッションに設け、前記非スイング部側に設けたトレーラーの連結検出手段により、トレーラーの連結時にミッションをスーパーローレンジへ切り換えることを特徴とする請求項1又は2記載の揺動式3輪車の牽引構造。
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| JP21337696A JP3632142B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 揺動式3輪車の牽引構造 |
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| JP21337696A JP3632142B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 揺動式3輪車の牽引構造 |
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| JP (1) | JP3632142B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4648529B2 (ja) * | 2000-09-21 | 2011-03-09 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
-
1996
- 1996-08-13 JP JP21337696A patent/JP3632142B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1059253A (ja) | 1998-03-03 |
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