JPH07316035A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH07316035A JPH07316035A JP7073850A JP7385095A JPH07316035A JP H07316035 A JPH07316035 A JP H07316035A JP 7073850 A JP7073850 A JP 7073850A JP 7385095 A JP7385095 A JP 7385095A JP H07316035 A JPH07316035 A JP H07316035A
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Abstract
ノコシカケ科、カンゾウタケ科、キコブタケ科、シロキ
クラゲ科、ノボリリュウ科、ショウロ科、スッポンタケ
科、アミタケ科およびヒラタケ科からなる群より選択さ
れる担子菌の培養液又は菌体の抽出液群のメラニン生成
抑制成分の1種又は2種以上を配合することを特徴とす
る皮膚外用剤。 【効果】 この皮膚外用剤は、美白効果を発揮するばか
りでなく、細胞賦活効果及び保湿効果を併せ持った老化
防止効果に優れたものである。
Description
体の抽出液を配合した皮膚外用剤に関するものであっ
て、より詳しくは、担子菌を液体培養したその培養液又
は菌体から水及び/又は有機溶媒で抽出した抽出液のメ
ラニン生成抑制成分の1種又は2種以上を配合すること
によって美白効果を発揮するほか、細胞賦活効果及び保
湿効果を併せ持った老化防止に優れた皮膚外用剤に関す
る。
漢方薬として利用されてきた。最近では、医薬品または
化粧品への応用もみられる。化粧品への応用例として
は、特公平4−77725号公報、特公平2−4656
4号公報、特開昭63−227512号公報、特開平1
−228480号公報、特開平2−49710号公報及
び特開平3−99005号公報などがある。
クラゲの液体培養で得られた粘性物を配合した化粧料、
特公平2−46564号公報には、子実体から抽出した
紫外線吸収剤、特開昭63−227512号公報には、
シロキクラゲ子実体からの抽出粘性体を含有する化粧
料、特開平1−228480号公報には、培養固形物か
ら抽出した抗アレルギー作用を持つ物質、特開平2−4
9710号公報には、キノコの子実体からの抽出物を利
用した化粧料そして特開平3−99005号公報には、
シロキクラゲ目またはキクラゲ目のキノコの粉砕物をス
クラブ剤として配合した化粧料が開示されている。
制癌剤、抗腫瘍性物質、免疫調節物質などの医薬品への
利用は数多くみられるが、化粧品への利用は前述の通り
粘性物質を得る物が幾つがあるにすぎず、各種有用性物
質を得るものとしては、例えば、特開平2−49710
号公報があるが、現在求められている多機能の素材はな
い。また同公報には、キノコの子実体からの抽出物を利
用した化粧料が開示されているが、子実体は、その生育
に時間がかかるため安価に大量に入手しにくく、また入
手した後も、子実体の個体差による有用性の変動や抽出
率の低さのため量産化が困難であるなどの実用的な面で
の問題点が多い。
外用剤の有効成分として使用する担子菌由来の各種の成
分を培養液又は菌体中に変動無くかつ高濃度に生産させ
ることで量産化を図り、さらにはその濃度を高めること
によって老化防止用の外用剤として求められている機能
性(有効性)に幅広い適応性を持たせた安全性にすぐれ
た皮膚外用剤を提供することにある。
を解決するため鋭意研究を行った結果、特定の担子菌類
を液体培養した培養液又は菌体の抽出液に美白効果があ
ることを初めて見出し、さらにこれらの培養液又は菌体
の抽出液には、細胞賦活効果及び保湿効果があるという
ことも確認し本発明を完成した。すなわち、本発明によ
れば、シメジ科、モエギタケ科、ハリタケ科、サルノコ
シカケ科、カンゾウタケ科、キコブタケ科、シロキクラ
ゲ科、ノボリリュウ科、ショウロ科、スッポンタケ科、
アミタケ科およびヒラタケ科からなる群より選択される
担子菌の培養液又は菌体の抽出液群のメラニン生成抑制
成分の1種又は2種以上を配合することを特徴とする皮
膚外用剤が提供される。これらの担子菌類の培養液又は
菌体からの抽出液は、メラニン生成抑制成分による美白
効果をはじめとする老化防止に著しく優れている。
メジ科のヌメリツバタケ及びモエギタケ科のヌメリスギ
タケを用い、培養液又は菌体抽出液にメラニン生成抑制
成分を生産すべく研究を重ねたところ、糖類を炭素源と
した通気攪拌液体培養により得られた培養液又は菌体抽
出液にマウスメラノーマB16細胞のメラニン生成を強
く抑える成分があることを最初に見いだしたほか、正常
ヒト皮膚線維芽細胞の増殖及びコラーゲン産生を促す効
果、ケラチノサイトの増殖効果ならびに保湿効果がある
ことを見いだした。
果を得るべく鋭意研究を行った結果、シメジ科、モエギ
タケ科、ハリタケ科、サルノコシカケ科、カンゾウタケ
科、キコブタケ科、シロキクラゲ科、ノボリリュウ科、
ショウロ科、スッポンタケ科、アミタケ科およびヒラタ
ケ科の担子菌類の培養液、又は菌体の抽出液のメラニン
生成抑制成分による美白効果を見いだしたほか、それら
がヒト皮膚細胞の活性化作用及び高い保湿性も有するこ
とを確認して本発明を完成した。
エギタケ科、ハリタケ科、サルノコシカケ科、カンゾウ
タケ科、キコブタケ科、シロキクラゲ科、ノボリリュウ
科、ショウロ科、スッポンタケ科、アミタケ科およびヒ
ラタケ科に属する担子菌が使用可能であるが、特にシメ
ジ科のヌメリツバタケ、マツオオジ、タモギタケ、シロ
タモギタケ、フチドリツエタケ、ムラサキシメジおよび
ナラタケ、モエギタケ科のシロナメツムタケ、チャナメ
ツムタケ、ヌメリスギタケおよびナメコ、ハリタケ科の
ブナハリタケ、サルノコシカケ科のコフキサルノコシカ
ケ、シロマイタケ、チャカイガラタケ、ヒトクチタケお
よびツガサルノコシカケ、カンゾウタケ科のカンゾウタ
ケ、キコブタケ科のメシマコブおよびカバノアナタケ、
シロキクラゲ科のハナビラニカワタケ、ノボリリュウ科
のアミガサタケ、ショウロ科のショウロ、スッポンタケ
科のキヌガサタケ、アミタケ科のヌメリコウジタケおよ
びヒラタケ科のオオヒラタケが高い有効性が認められる
点で好ましい。
窒素源、無機塩類などを含む液体培地に担子菌の種菌を
接種し、15ないし35℃、好ましくは20ないし30
℃の温度条件で、5ないし45日間、好ましくは10な
いし30日間、通気攪拌培養後、培養物から菌体を遠心
分離又はろ別などにより除去した溶液又はその溶液を減
圧濃縮機などで濃縮したものが好適なものとして開示で
きる。また、有効性、安全性をさらに高めるため、培養
液を限外ろ過または逆浸透膜処理したもの若しくは活性
炭又は各種樹脂、例えばセパビーズSP−850(三菱
化学(株))などで処理したもの、又はそれらの濃縮物
も含まれる。
養物からろ別して得られた菌体をそのまま若しくは細断
後、水及び/又は有機溶媒にて充分抽出したもの、また
はその濃縮液が好適なものとして開示できる。有機溶媒
としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール、ブタノール、グリセリン、エチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコールおよびアセトンなどが
好ましく使用される。また、有効性、安全性をさらに高
めるため上記菌体抽出液又はその希釈液若しくは濃縮液
を限外ろ過又は逆浸透膜処理したもの若しくは活性炭又
は各種樹脂例えばセパビーズSP−205(三菱化学
(株))などで処理したもの、又はそれらを希釈又は濃
縮物したものも含まれる。以上のようにして得られた本
発明による担子菌類の培養液若しくは菌体抽出液は、メ
ラニン生成抑制成分による美白効果に優れており、また
同時に、細胞賦活効果及び保湿効果も併せ持っており、
皮膚に対し何ら傷害を与えるものでなく安全性にも優れ
ている。
する担子菌において特にその効果が高いことが認められ
た。粘性物を生産する担子菌としては、特にヌメリスギ
タケ、コフキサルノコシカケ、シロマイタケ、チャカイ
ガラタケおよびヒトクチタケが好ましいものとして例示
できる。これらの担子菌が生産する粘性物は、菌体を除
去した培養液中に認められ、その粘性および皮膚に対す
る優れた感触(すべり感、なじみ感など)により容易に
識別し得る。また、培養液の濃縮物又は培養菌体から粘
性物を抽出液として得る場合には、粘性物が水溶性であ
るという特徴から、水、または50%以下、好ましくは
20%以下のアルコール類による抽出が望ましい。
の白い沈殿が生ずるまでアルコール類を添加し、遠心分
離又はろ別することにより得ることができる。得られた
粘性物は、医薬品、化粧料への利用ばかりではなく食品
や工業製品等への増粘剤としての利用が可能である。
ものであれば特に制限はなく、例えばパップ剤、プラス
ター剤、ペースト剤、クリーム、軟膏、エアゾール剤、
乳剤、ローション、乳液、エッセンス、パック、ゲル
剤、パウダー、ファンデーション、サンケア、バスソル
トなどの医薬品、医薬部外品および化粧料として許容し
得る公知の形態で幅広く使用に供されるものである。こ
のように、本発明の皮膚外用剤は、前述の有効成分を含
有する溶液を皮膚施用上許容し得る公知の剤型に配合し
て製造するものであり、その配合量は培養方法、処理方
法、濃縮度合い、および配合する製剤の形態によって多
少異なるが、通常、培養液または菌体抽出液あるいはそ
れらの濃縮液を製剤中に0.05ないし50重量%、好
ましくは0.1ないし10重量%程度配合するのが好ま
しい。
に用いられる種々の公知の有効成分、例えば、塩化カル
プロニウム、セファランチン、ビタミンE、ビタミンE
ニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチ
ン酸ベンジル、ショウキョウチンキおよびトウガラシチ
ンキなどの末梢血管拡張剤、カンフル、メントールおよ
びハッカ油などの清涼剤、ヒノキチオール、塩化ベンザ
ルコニウムおよびウンデシレン酸などの抗菌剤、副腎皮
質ホルモン、ε−アミノカプロン酸、塩化リゾチーム、
グリチルリチンおよびアラントインなどの消炎剤、コウ
ジ酸、アスコルビン酸およびアルブチンなどの色白剤、
胎盤抽出液、肝臓抽出物、紫根エキスおよび乳酸菌培養
抽出物などの動物・植物・微生物由来の各種抽出物など
をその時々の目的に応じて適宜添加して使用することが
できる。さらに、前述の医薬品、医薬部外品、化粧料に
は、公知の有効成分に加え、油脂類などの基剤成分の
他、必要に応じて公知の紫外線吸収剤/散乱剤、保湿
剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香
料および着色剤など種々の添加剤を併用できる。
ための試験例を挙げるが、これらは本発明を何ら限定す
るものではない。 <製造例1>グルコース45g、ペプトン3g、酵母エ
キス3g、KH2 PO4 0.75gを精製水1500m
lに溶解後、pH5.5に調整し、120℃で15分間
殺菌した。30℃に冷却後、ヌメリスギタケの種菌をこ
れに接種し、通気攪拌培養をグルコース残量が0.3%
以下になるまで30℃で18日間行った。培養物を遠心
分離して菌体を除いた後、その培養液に、活性炭を0.
2%添加し攪拌後、セライト(粘土質ろ過助剤)を用い
てろ過を行った。本ろ液を0.45μmメンブレンろ過
し、1.4kgの生成物を得た。
離により集めた菌体を水洗後、ナイロンメッシュろ布に
取り水分をきり、菌体68gを得た。本菌体に50%エ
タノール476mlを添加後、ミキサーで粉砕抽出し遠
心分離により上澄液を得た。上澄液を0.45μmメン
ブレンろ過し、0.4kgの生成物を得た。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精製
水1500mlに溶解後、pH6.0に調整し、120
℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、ヌメリツバタ
ケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース残
量が0.3%以下になるまで30℃で20日間行った。
培養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液に、
活性炭を0.3%添加し、セライトろ過を行った。本ろ
液を0.45μmメンブレンろ過し、1.4kgの生成
物を得た。
離により集めた菌体を水洗後、ナイロンメッシュろ布に
取り水分をきり、菌体54gを得た。本菌体に10%エ
タノール378mlを添加後、ミキサーで粉砕抽出し遠
心分離により上澄液を得た。上澄液を0.45μmメン
ブレンろ過し、0.3kgの生成物を得た。
1.5gを馬鈴薯抽出液(馬鈴薯200gに水1500
mlを加え煮沸後、ろ布ろ過し1500mlにフィルア
ップしたもの)に溶解後、pH4.5に調整し、120
℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、シロナメツム
タケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース
残量が0.3%以下になるまで30℃で22日間行っ
た。培養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液
にセパビーズSP−205(三菱化学(株))を2%添
加し、ろ紙ろ過を行った。本ろ液を0.45μmメンブ
レンろ過し、1.4kgの生成物を得た。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精製
水1500mlに溶解後、pH5.5に調整し、120
℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、ブナハリタケ
の種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース残量
が0.2%以下になるまで30℃で22日間行った。培
養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液に、活
性炭を0.2%添加しセライトろ過を行った。本ろ液を
減圧濃縮機を用いて1/2量に濃縮した。本濃縮液を
0.45μmメンブレンろ過し、0.7kgの生成物を
得た。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精製
水1500mlに溶解後、pH5.5に調整し、120
℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、コフキサルノ
コシカケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコ
ース残量が0.2%以下になるまで30℃で20日間行
った。培養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養
液に、活性炭を0.2%添加しセライトろ過を行った。
本ろ液を0.45μmメンブレンろ過し、1.3kgの
生成物を得た。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.5g、(NH
4 )2 SO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、
pH6に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、ツガサルノコシカケの種菌をこれに接種し、
通気攪拌培養をグルコース残量が0.2%以下になるま
で30℃で18日間行った。培養物を遠心分離して菌体
を除いた後、その培養液に、活性炭を0.2%添加しセ
ライトろ過を行った。本ろ液を0.45μmメンブレン
ろ過し、1.4kgの生成物を得た。
離により集めた菌体を水洗後、ナイロンメッシュろ布に
取り水分をきり、菌体76gを得た。本菌体に10%エ
タノール608mlを添加後、ミキサーで粉砕抽出し遠
心分離により上澄液を得た。上澄液にセパビーズSP−
205(三菱化学(株))を3%添加し、よく攪拌し、
ろ紙ろ過を行った。本ろ液をさらに0.45μmメンブ
レンろ過し、0.5kgの生成物を得た。
ス錠(田辺製薬(株))1.5gを馬鈴薯抽出液(馬鈴
薯200gに水1500mlを加え煮沸後、ろ布ろ過し
1500mlにフィルアップしたもの)に溶解後、pH
4.5に調整し、120℃で15分間殺菌した。27℃
に冷却後、カンゾウタケの種菌をこれに接種し、通気攪
拌培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで27
℃で25日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除い
た後、その培養液にセパビーズSP−850(三菱化学
(株))2%添加し、ろ紙ろ過を行った。本ろ液を0.
45μmメンブレンろ過し、1.4kgの生成物を得
た。
ス錠(田辺製薬(株))1.5gを馬鈴薯抽出液(馬鈴
薯200gに水1500mlを加え煮沸後、ろ布ろ過し
1500mlにフィルアップしたもの)に溶解後、pH
6.0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、メシマコブの種菌をこれに接種し、通気攪拌
培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで27℃
で25日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除いた
後、その培養液にセパビーズSP−205(三菱化学
(株))2%添加し、ろ紙ろ過を行った。本ろ液を0.
45μmメンブレンろ過し、1.4kgの生成物を得
た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精
製水1500mlに溶解後、pH6.0に調整し、12
0℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、ハナビラニ
カワタケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコ
ース残量が0.2%以下になるまで30℃で28日間行
った。培養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養
液に、活性炭を0.2%添加しセライトろ過を行った。
本ろ液を0.45μmメンブレンろ過し、1.4kgの
生成物を得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.5g、Mg
SO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH
6.0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、アミガサタケの種菌をこれに接種し、通気攪
拌培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで30
℃で25日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除い
た後、その培養液に、活性炭を0.5%添加しセライト
ろ過を行った。本ろ液を0.45μmメンブレンろ過
し、1.4kgの生成物を得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精
製水1500mlに溶解後、pH6.0に調整し、12
0℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、ショウロの
種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース残量が
0.2%以下になるまで30℃で28日間行った。培養
物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液に、活性
炭を0.2%添加しセライトろ過後、SP−850(三
菱化学(株))を2%添加しろ紙によるろ過を行った 本ろ液のRO膜(分子量1000カット)透過液を0.
45μmメンブレンろ過し、1.4kgの生成物を得
た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.5g、Mg
SO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH
5.5に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、キヌガサタケの種菌をこれに接種し、通気攪
拌培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで30
℃で25日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除い
た後、その培養液に、活性炭を0.2%添加しセライト
ろ過を行った。本ろ液の限外ろ過膜(分子量10000
カット)透過液を0.22μmメンブレンろ過し、1.
4kgの生成物を得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精
製水1500mlに溶解後、pH6.0に調整し、12
0℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、シロタモギ
タケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース
残量が0.2%以下になるまで30℃で18日間行っ
た。培養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液
に、活性炭を0.2%添加しセライト重層ろ過を行っ
た。ろ液を2倍濃縮し、濃縮液と等量の99%エタノー
ルを添加し撹拌後、一晩静置した。本液から沈殿をろ別
した。本ろ液を0.22μmメンブレンろ過し、本発明
品1.4kgを得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精
製水1500mlに溶解後、pH6.0に調整し、12
0℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、ムラサキシ
メジの種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース
残量が0.2%以下になるまで30℃で20日間行っ
た。培養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液
に、活性炭を0.2%添加しセライトろ過後、SP−2
06(三菱化学(株))を3%添加、撹拌し、ろ過を行
った。本ろ液のRO膜(分子量1000カット)透過液
を集め、本発明品1.3kgを得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.5g、Mg
SO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH
6.0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、ナラタケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培
養をグルコース残量が0.5%以下になるまで30℃で
22日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除いた
後、その培養液に、活性炭を0.2%添加しセライトろ
過を行った。本ろ液を0.22μmメンブレンろ過し、
本発明品1.4kgを得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75g、M
gSO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH
6.0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、ヌメリコウジタケの種菌をこれに接種し、通
気攪拌培養をグルコース残量が0.3%以下になるまで
30℃で19日間行った。培養物を遠心分離して菌体を
除いた後、その培養液に、活性炭を0.5添加しセライ
トろ過を行った。そのろ液を3倍濃縮し、濃縮液と等量
の99%エタノールを添加し撹拌後、一晩静置した。本
ろ液から沈殿をろ別した。本ろ液を0.22μmメンブ
レンろ過し、本発明品0.9kgを得た。
ン5g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.5gを精製
水1500mlに溶解後、pH5.5に調整し、120
℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、チャナメツム
タケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース
残量が0.3%以下になるまで30℃で21日間行っ
た。培養物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液
に、活性炭を0.3%添加しセライトろ過を行った。本
ろ液を0.22μmメンブレンろ過し、本発明品1.4
kgを得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75g、M
gSO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH
6.0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、オオヒラタケの種菌をこれに接種し、通気攪
拌培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで30
℃で18日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除い
た後、その培養液に、活性炭を0.3%添加しセライト
ろ過を行った。ろ液のpHを7.5に調整し、アクチナ
ーゼE(科研製薬(株))を0.003%添加し、一晩
撹拌後、ろ過を行った。本ろ液のRO膜(分子量100
0カット)透過液を集め、pHを6.5に調整し、本発
明品1.3kgを得た。
胞の色白化試験試験方法 試料をMEM(Eagle's Minimum Essential Medium)に
最終濃度が表1に示す濃度になるように調製、溶解し、
孔径0.45μmの除菌フィルターでろ過した。MEM
に不溶性の試料は、100μlのエタノールに溶解後、
MEMに添加した。2枚のプラスチックシャーレ(Falc
on製、内径9cm)にそれぞれ、試料を溶解・ろ過除菌
したMEMを8ml、FBS(ウシ胎児血清)1mlお
よびMEM1mlに懸濁した1×105 個/mlのB1
6細胞を添加し、培養開始3日後に培地交換を行い、計
5日間、5%CO2 、95%空気条件下、37℃で培養
した。培養終了後、シャーレの底に増殖した細胞を集め
Phosphate buffered saline(PBS) に懸濁させ、2,0
00rpmで3分間遠心分離を行い、得られた細胞ペレ
ットの黒化度を肉眼的に評価した。また、培養終了後の
細胞数をカウントし、細胞増殖率を算出した。表1にお
いて、肉眼的色調における+−は、下記の評価を示す。 ±:無添加区と同程度の黒化度を示す。 +:無添加区よりやや少ない黒化度を示す。 ++:無添加区より明らかに少ない黒化度を示す。 +++:僅かに認められる黒化度を示す。 ++++:白色ないし灰色で黒色と認められない。 +++++:白色。
に依存してB16細胞白色化効果が認められた。
添加濃度が異なるため、予備試験を行い細胞数に減少が
少なくかつ有効性の高い濃度を求めた後、再試験した値
である。担子菌の培養液及び菌体抽出液には濃度依存的
にマウスメラノーマB16細胞のメラニン生成抑制作用
が認められたことから皮膚の美白作用があると考えられ
る。
よびコラーゲン生成亢進試験試験方法 ヒト由来正常皮膚線維芽細胞(CCD−27SK)を直
径3.5cmのプラスチッククシャーレ(Falcon 3001
)に0.8×105 個播種し、10%ウシ胎児血清を
含むイーグルMEM培地で1日培養後、培地を表皮角化
細胞増殖培地(K−GM:クラボウ社)に置換すると同
時に、本発明の試料を最終濃度が表2に示す濃度になる
ように添加し、さらに3日間培養した。培養終了後、培
養液を除去し、トリプシンで細胞を剥離し、血球カウン
ターを用いて細胞数を測定し、エタノール添加のものと
比較した。また、培養上清をサンプリングし、この培養
液についてプロコラーゲン量を測定した。なお、プロコ
ラーゲンの測定には、Procollagen TypeI C-peptide
(PIP)測定キット(宝酒造株式会社製)を用い、試料無
添加区のものをコントロールとし、添加区とのコラーゲ
ン量比で表した。
び菌体抽出液は、線維芽細胞の増殖を促進し、コラーゲ
ン産生量も対照より亢進した。
に細胞数が半減するためで、試料添加後はいずれの群も
増殖している。したがって、担子菌の培養液及び菌体抽
出液には線維芽細胞の増殖能があり、また、産生コラー
ゲン量もこれらの添加により増加することから、細胞の
活性化作用があると考えられる。
促進試験試験方法 ヒト胸由来ケラチノサイト(クラボウ社)を直径3.5
cmプラスチックシャーレ(Falcon 3001 )に0.7×
105 個播種し、表皮角化細胞増殖培地(K−GM:ク
ラボウ社)で1日培養後、表皮角化細胞基礎培地(K−
BM:クラボウ社)に培地置換すると同時に最終濃度が
表3に示す濃度になるように本発明の試料を添加し、さ
らに3日間培養した。培養終了後は、培養液を除去し、
トリプシンで細胞を剥離し、血球カウンターを用いて細
胞数を測定し、エタノール添加のものと比較した。
は菌体抽出液を添加することにより細胞増殖を促進し
た。
に細胞数が半減するためで、試料添加後はいずれの群も
増殖している。したがって、担子菌の培養液及び菌体抽
出液にはケラチノサイトの増殖能があると考えられる。
よる保湿性試験 高周波インピーダンスメーター(IBS社製:MODEL IB
-355)を用い、精製水をコントロールとして、製造例で
得られた生成物の保湿性を調べた。他の保湿剤と比較す
るために保湿性が高いヒアルロン酸ナトリウムを対照と
して同様に調べた。測定方法 ヒト前腕部内側に試料を塗布(2cm×2cm)し、3
0秒後すばやくガーゼで軽く拭き取り、1分毎に皮膚の
電導度(コンダクタンス)を経時的に5分まで測定し
た。 (測定条件:測定室内温度20℃、湿度60%、測定回
数n=10) 測定結果 表4−1ないし4−3に示すごとく、担子菌培養液及び
菌体抽出液には、高い保湿性が認められた。
性が高いことを示しており、本発明の担子菌の培養液及
び菌体抽出液は、保湿性が優れているヒアルロン酸ナト
リウムと同程度の保湿性を示しており、保湿剤として優
れていることが確認された。
す。処方例中、適量とは、処方全体で100重量%にな
る割合を意味する。
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
してクリームを製造した。
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
してクリームを製造した。
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
して乳液を製造した。
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
して乳液を製造した。
した。
した。
つ加える。これにCを徐々に加えてペースト状になるま
で混練しクリームパックを製造した。
つ加える。これにCを徐々に加えてペースト状になるま
で混練しクリームパックを製造した。
製造した。
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
して親水性軟膏を製造した。
入れ、常法によりBを容器に充填してエアゾール剤を製
造した。
を加温溶解して攪拌、混合し、パップ剤を製造した。上
記の処方例1ないし12は、いずれも表1−1ないし4
−3に開示したとおりの本発明の目的を満足する効果を
有する製剤であることが確認された。
科、ハリタケ科、サルノコシカケ科、カンゾウタケ科、
キコブタケ科、シロキクラゲ科、ノボリリュウ科、ショ
ウロ科、スッポンタケ科、アミタケ科およびヒラタケ科
からなる群より選択される担子菌の培養液又は菌体の抽
出液群のメラニン生成抑制成分の1種又は2種以上を配
合した皮膚外用剤が提供され、この皮膚外用剤は皮膚に
塗布した場合、全く副作用がなく、美白効果のほかに細
胞賦活効果及び保湿効果等の機能を併せて発揮すること
ができる。
Claims (13)
- 【請求項1】 シメジ科、モエギタケ科、ハリタケ科、
サルノコシカケ科、カンゾウタケ科、キコブタケ科、シ
ロキクラゲ科、ノボリリュウ科、ショウロ科、スッポン
タケ科、アミタケ科およびヒラタケ科からなる群より選
択される担子菌の培養液又は菌体の抽出液群のメラニン
生成抑制成分の1種又は2種以上を配合することを特徴
とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 シメジ科の担子菌が、ヌメリツバタケ、
マツオオジ、タモギタケ、シロタモギタケ、フチドリツ
エタケ、ムラサキシメジおよびナラタケからなる群より
選択されたものである請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項3】 モエギタケ科の担子菌が、シロナメツム
タケ、チャナメツムタケ、ヌメリスギタケおよびナメコ
からなる群より選択されたものである請求項1に記載の
皮膚外用剤。 - 【請求項4】 ハリタケ科の担子菌が、ブナハリタケで
ある請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項5】 サルノコシカケ科の担子菌が、コフキサ
ルノコシカケ、シロマイタケ、チャカイガラタケ、ヒト
クチタケおよびツガサルノコシカケからなる群より選択
されたものである請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項6】 カンゾウタケ科の担子菌が、カンゾウタ
ケである請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項7】 キコブタケ科の担子菌が、メシマコブ、
またはカバノアナタケである請求項1に記載の皮膚外用
剤。 - 【請求項8】 シロキクラゲ科の担子菌が、ハナビラニ
カワタケである請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項9】 ノボリリュウ科の担子菌が、アミガサタ
ケである請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項10】 ショウロ科の担子菌が、ショウロであ
る請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項11】 スッポンタケ科の担子菌が、キヌガサ
タケである請求項1に記載の皮膚外用剤。 - 【請求項12】 アミタケ科の担子菌が、ヌメリコウジ
タケである請求項1記載の皮膚外用剤。 - 【請求項13】 ヒラタケ科の担子菌が、オオヒラタケ
である請求項1記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
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JP6-62322 | 1994-03-31 | ||
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Publications (2)
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JPH07316035A true JPH07316035A (ja) | 1995-12-05 |
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ID=26403385
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