JPH07314652A - 切換式連続運転用印刷機の運転方法 - Google Patents

切換式連続運転用印刷機の運転方法

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JPH07314652A
JPH07314652A JP6110774A JP11077494A JPH07314652A JP H07314652 A JPH07314652 A JP H07314652A JP 6110774 A JP6110774 A JP 6110774A JP 11077494 A JP11077494 A JP 11077494A JP H07314652 A JPH07314652 A JP H07314652A
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秀明 三宅
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誠 林
Masao Haraguchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 損紙の低減を図って印刷効率を向上できる切
換式連続運転用印刷機の運転方法の提供。 【構成】 複数の印刷ユニット11〜15のうちの少な
くとも二以上の印刷ユニット(図では二つの印刷ユニッ
ト11,12)が切り換えて選択使用される切換用の印
刷ユニットとされ、印刷用の連続用紙16を走行させた
ままの状態でこれらの切換用の印刷ユニット11,12
を切り換えて連続印刷を行う切換式連続運転用印刷機1
0の運転に際し、印刷ユニット切換期間中にブランケッ
ト洗浄を行うことにより、印刷ユニット切換操作に伴っ
て発生する損紙とブランケット洗浄に伴って発生する損
紙とを重ね合わせて損紙の低減を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用の連続用紙を走
行させたままの状態で切換用の印刷ユニットを切り換え
て連続印刷を行う切換式連続運転用印刷機の運転方法に
係り、各印刷ユニットに設けられたブランケット胴の洗
浄を行う場合に利用できる。
【0002】
【背景技術】一般に、オフセット輪転印刷機により新聞
折込広告等のチラシ、ダイレクトメール、カタログなど
の商業印刷を行う場合には、通常、写真プロセス等はそ
のままの状態とし、文字スポットの店名、日付け、価格
等の部分のみを差し換えている。従来より、このような
差し換え印刷を行う場合には、一旦オフセット輪転印刷
機を停止させて店名(スミ)版のみを版替えし、再びオ
フセット輪転印刷機を稼働させる方法が採られていた。
これに対し、本願出願人により、オフセット輪転印刷機
を停止させずに印刷用の連続用紙(ウェブ)を走行させ
たままの状態で連続印刷を行うことができる切換式連続
運転用印刷機が提案されている(特願平5−11290
3号参照)。
【0003】この切換式連続運転用印刷機は、複数の印
刷ユニットにより構成され、このうちの少なくとも二以
上の印刷ユニットが切り換えて選択使用される切換用の
印刷ユニットとされている。そして、各切換用の印刷ユ
ニットのうちの一部の印刷ユニットを選択使用して印刷
を行い、各切換用の印刷ユニットのうちの残りの印刷ユ
ニットを停止させておき、その後、印刷用の連続用紙を
走行させたままの状態で、停止している切換用の印刷ユ
ニットを起動して印刷状態にするとともに、選択使用し
ている切換用の印刷ユニットを停止させることにより各
切換用の印刷ユニットを切り換えて連続印刷を行うよう
になっている。
【0004】このような切換式連続運転用印刷機によれ
ば、停止中の切換用の印刷ユニットの版替え作業を行っ
ておき、使用中の切換用の印刷ユニットと切り換えるこ
とで、印刷機を停止させずに連続用紙を走行させたまま
の状態で差し換え印刷を行うことができるため、印刷効
率を向上することができるうえ、損紙(いわゆるヤレ)
を低減することができる。
【0005】ところで、このような切換式連続運転用印
刷機を含め、オフセット輪転印刷機では、刷版を備えた
版胴からインキを転写されて印刷用紙に印刷を行うブラ
ンケット胴(ゴム胴)が設けられている。このブランケ
ット胴は、安定して良質な印刷を行うために、通常、オ
フセット輪転印刷機の印刷運転中にブランケット洗浄装
置により適宜洗浄されている。このようなブランケット
洗浄装置としては、回転中のブランケット胴に洗浄液を
吹き付けて特殊な布を押し付け自動的にブランケット胴
のブランケットの汚れを拭う方式のもの、あるいは洗浄
液を吹き付けてブラシロールでブランケット胴のブラン
ケットの汚れをおとす方式のものなどがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た切換式連続運転用印刷機による運転では、切換式連続
運転用印刷機ではない従来のオフセット輪転印刷機で差
し換え印刷を行う場合に比べて損紙の低減が図られてい
るものの、連続用紙を走行させたままの状態で切換用の
印刷ユニットを切り換えて連続印刷を行う際に、切換操
作に伴って損紙が発生することには変わりないため、よ
り一層の損紙の低減を図って印刷効率を向上させること
が望まれていた。また、前述した切換式連続運転用印刷
機も含め、一般にオフセット輪転印刷機においてブラン
ケット洗浄を行う場合には、ブランケット洗浄に伴う損
紙が発生するという問題もある。
【0007】さらに、前述した切換式連続運転用印刷機
においてブランケット洗浄を行う場合には、ブランケッ
ト洗浄後に印刷運転に使用されない印刷ユニット(選択
使用されない切換用の印刷ユニット)があるため、この
印刷ユニットのブランケット上に洗浄液が残ってしま
い、特に、連続用紙の上側に位置するブランケット胴の
ブランケット上に残った洗浄液が印刷運転中に連続用紙
上に落ちて印刷不良を起こすという問題があった。
【0008】つまり、切換式連続運転用印刷機ではない
通常のオフセット輪転印刷機では、印刷ユニットが全台
稼働するため、ブランケット洗浄後の各印刷ユニットの
ブランケット上の洗浄液は、印刷運転再開時に連続用紙
上に全て吸収されるが、切換式連続運転用印刷機のよう
にブランケット洗浄後に印刷運転に使用されない印刷ユ
ニットがある場合には、洗浄液が一部の印刷ユニットの
ブランケット上に残ってしまうという問題があった。
【0009】本発明の目的は、損紙の低減を図って印刷
効率を向上できる切換式連続運転用印刷機の運転方法を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、前記
目的に加え、さらに洗浄後のブランケット上の洗浄液を
連続用紙に確実に吸収させることができ、印刷不良の発
生を未然に防止できる切換式連続運転用印刷機の運転方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、切換式連続運
転用印刷機の印刷ユニット切換期間とブランケット洗浄
期間(少なくとも洗浄動作そのものを行っている期間)
とを一致させて前記目的を達成しようとするものであ
る。具体的には、本発明は、複数の印刷ユニットのうち
の少なくとも二以上の印刷ユニットが切り換えて選択使
用される切換用の印刷ユニットとされ、印刷用の連続用
紙を走行させたままの状態でこれらの切換用の印刷ユニ
ットを切り換えて連続印刷を行う切換式連続運転用印刷
機の運転方法であって、前記切換式連続運転用印刷機の
印刷ユニット切換期間中にブランケット洗浄を行うこと
を特徴とする。
【0011】ここで、前記ブランケット洗浄を行う印刷
ユニットは、前記複数の印刷ユニットのうち切換前に印
刷状態となっていた全ての印刷ユニット(ベース印刷用
含む)とする場合が好適であるが、その他の場合、例え
ば、切換用およびベース印刷用を含む全ての印刷ユニッ
トとする場合、切換後に印刷運転に使用される全ての印
刷ユニット(ベース印刷用含む)とする場合、一部の切
換用の印刷ユニットのみとする場合などを含むものとす
る。そして、「印刷ユニット切換期間中にブランケット
洗浄を行う」とは、少なくとも洗浄動作そのものを行っ
ている期間が印刷ユニット切換期間中に収まっていれば
よく、例えば、洗浄の準備段階などは必ずしも印刷ユニ
ット切換期間中に収まっている必要はない。
【0012】また、本発明の切換式連続運転用印刷機の
運転方法は、前記複数の印刷ユニットのうち印刷状態と
なっている印刷ユニットを通常の印刷速度からブランケ
ット洗浄速度まで減速してブランケット洗浄を行うとと
もに前記切換用の印刷ユニットのうち切換後に印刷状態
となる切換用の印刷ユニットを停止状態からブランケッ
ト洗浄速度まで増速して回転中の他の印刷ユニットに同
期させ、前記ブランケット洗浄の完了後に、前記複数の
印刷ユニットのうち切換後に印刷運転に使用される印刷
ユニットを通常の印刷速度まで増速するとともに前記切
換用の印刷ユニットのうち切換後に印刷運転に使用され
ない印刷ユニットを停止させることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の切換式連続運転用印刷機
の運転方法は、前記ブランケット洗浄の完了後に、前記
切換用の印刷ユニットのうち切換後に印刷運転に使用さ
れない印刷ユニットのブランケット胴を印刷用の連続用
紙に対して一旦着状態としてから脱状態とし、その後、
この印刷ユニットを停止させることを特徴とする。
【0014】
【作用】このような本発明においては、印刷用の連続用
紙を走行させたままの状態で切換用の印刷ユニットを切
り換えて連続印刷を行うとともに、この切換用の印刷ユ
ニットの切換操作と平行してブランケット洗浄を行う。
このため、切換式連続運転用印刷機の切換操作に伴って
発生する損紙と、ブランケット洗浄に伴って発生する損
紙とが、重ね合わされるので、全体として損紙の低減が
図られ、印刷効率が向上する。
【0015】また、通常の印刷速度からブランケット洗
浄速度まで減速してブランケット洗浄を行うようにすれ
ば、ブランケット洗浄中に印刷されない状態で走行する
連続用紙が低速運転によって減ることから損紙が低減さ
れるうえ、洗浄に適切なブランケット胴の回転数でブラ
ンケット洗浄を行うことが可能となり、洗浄能率が向上
する。
【0016】さらに、ブランケット洗浄の完了後に、切
換用の印刷ユニットのうち切換後に印刷運転に使用され
ない印刷ユニットのブランケット胴を印刷用の連続用紙
に対して一旦着状態としてから脱状態とすれば、この印
刷ユニットのブランケット胴のブランケット上に付いた
洗浄液は連続用紙に吸収されるので、印刷運転再開後に
ブランケット上に残った洗浄液により印刷不良が発生す
るという不都合は未然に防止され、これらにより前記各
目的が達成される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例の切換式連続運転用印刷機
であるオフセット輪転印刷機10が示されている。オフ
セット輪転印刷機10は、五つの印刷ユニット11,1
2,13,14,15および基礎制御装置を含む印刷機
本体40と、この印刷機本体40の切換制御を行う自動
切換制御装置41と、各印刷ユニット11〜15のブラ
ンケット洗浄を行うブランケット洗浄装置50とを備え
ている。
【0018】五つの印刷ユニット11〜15のうち図1
中右側の二つの印刷ユニット11,12は、交互に切り
換えて選択使用される切換用の印刷ユニットとされ、図
1中左側の残りの三つの印刷ユニット13,14,15
は、常時使用されるベース印刷用の印刷ユニットとされ
ている。これらの各印刷ユニット11〜15には、印刷
用のウェブ(連続用紙)16が通されている。
【0019】そして、各印刷ユニット11〜15は、メ
インラインシャフト32およびサブラインシャフト33
により連結され、印刷ユニット15の図1中左側に設け
られたメインモータ31により一括駆動されるようにな
っている。また、オフセット輪転印刷機10の図1中右
側(上流側)には、印刷前のウェブ16を印刷ユニット
11に送り出す送出部20が設けられ、オフセット輪転
印刷機10の図1中左側(下流側)には、印刷ユニット
15から印刷されて送られてくるウェブ16を適宜折
り、あるいは裁断する折機21が設けられている。
【0020】図2には、各印刷ユニット11〜15の詳
細構成が示されている。各印刷ユニット11〜15は、
ウェブ16の上下に、刷版を備えた版胴23U,23L
と、これらの版胴23U,23Lからインキを転写され
てウェブ16上に印刷を行うブランケット胴24U,2
4Lと、各版胴23U,23Lにインキを供給するイン
キ供給装置25と、各版胴23U,23Lに水を供給す
る水供給装置26とを備えている。また、ブランケット
胴24U,24Lの図中右側近傍には、ブランケット洗
浄装置50のブランケット洗浄機構部51が設けられて
いる。
【0021】図1に戻って、自動切換制御装置41は、
切換用の各印刷ユニット11,12をウェブ16を走行
させたままの状態で切り換えて連続印刷を行うための切
換制御を自動的に行う装置であり、切換前後において各
印刷ユニット11,12のうち何れが選択使用されてい
るかを常時把握している。自動切換制御装置41は、五
つの各印刷ユニット11〜15のうち何れの印刷ユニッ
トが切換前に印刷運転に使用されていたか、つまり何れ
の印刷ユニットのブランケット洗浄を行うかという情報
を選択信号としてブランケット洗浄装置50のブランケ
ット洗浄制御部52に出力するようになっている。そし
て、この選択信号は、五つの各印刷ユニット11〜15
の上下の各ブランケット胴24U,24Lについてそれ
ぞれ個別に洗浄を行うか否かの情報を与えるものとなっ
ている。
【0022】また、自動切換制御装置41は、ブランケ
ット洗浄の開始・終了を指示する洗浄開始・終了信号を
ブランケット洗浄装置50のブランケット洗浄制御部5
2に出力するようになっている。
【0023】ブランケット洗浄装置50は、各印刷ユニ
ット11〜15の各ブランケット胴24U,24Lの近
傍にそれぞれ設けられてこれらの洗浄を行うブランケッ
ト洗浄機構部51と、これらのブランケット洗浄機構部
51に所定の洗浄動作を行わせる洗浄信号を出力するブ
ランケット洗浄制御部52とを有している。このブラン
ケット洗浄装置50は、本願出願人により実願平5−5
0971号で提案されているブランケット洗浄装置と同
様な構成のものである。
【0024】ブランケット洗浄機構部51は、ブランケ
ット洗浄制御部52から送られてくる洗浄信号に基づき
ブランケット胴24U,24Lを洗浄する洗浄動作を行
うものであり、例えば、回転中のブランケット胴24
U,24Lに洗浄液を吹き付けて特殊な布を押し付け自
動的にブランケット胴24U,24Lのブランケットの
汚れを拭う方式のもの、あるいは洗浄液を吹き付けてブ
ラシロールでブランケット胴24U,24Lのブランケ
ットの汚れをおとす方式のものなどである。
【0025】ブランケット洗浄制御部52は、自動切換
制御装置41から出力された選択信号および洗浄開始・
終了信号に基づきブランケット洗浄機構部51の洗浄動
作を制御するようになっている。つまり、ブランケット
洗浄制御部52は、自動切換制御装置41からの洗浄開
始信号を入力すると、選択信号で得られる情報に基づ
き、各印刷ユニット11〜15の各ブランケット胴24
U,24Lのうちブランケット洗浄が必要とされるもの
(切換前に印刷運転に使用されていたもの)のブランケ
ット洗浄機構部51のみに洗浄信号を出力して洗浄動作
を行わせ、自動切換制御装置41からの洗浄終了信号を
入力すると、ブランケット洗浄機構部51に洗浄動作を
させる洗浄信号を送ることを停止するようになってい
る。
【0026】このような本実施例においては、以下のよ
うにしてオフセット輪転印刷機10の印刷ユニット切換
期間中にブランケット洗浄を行う。図3には、この印刷
ユニット切換期間中におけるブランケット洗浄のタイミ
ングチャートが示されている。先ず、オフセット輪転印
刷機10は、切換用の印刷ユニット11およびベース印
刷用の印刷ユニット13〜15の合計四台の印刷ユニッ
トにより通常の印刷速度(本実施例では700rpm)
で印刷運転を行っているものとする。なお、切換用の印
刷ユニット12は停止状態となっている。
【0027】この印刷状態から印刷ユニット切換期間に
入り、各印刷ユニット11,13〜15をブランケット
洗浄速度(本実施例では200rpm)まで減速する。
またこの減速期間と略平行して、切換後に印刷運転に使
用される切換用の印刷ユニット12のプリドライブ(他
の印刷ユニットに連結されない状態での回転)を行って
印刷ユニット12をブランケット洗浄速度まで増速して
おき(図3中一点鎖線)、回転している他の印刷ユニッ
ト11,13〜15と同期(速度同調)させておく。そ
して、この減速期間中に、ブランケット洗浄装置50は
自動切換制御装置41からの指令に基づき洗浄の準備段
階に入る。
【0028】次に、各印刷ユニット11,13〜15が
ブランケット洗浄速度に至った後に、各印刷ユニット1
1,13〜15の水供給装置26やインキ供給装置25
の各ローラおよびブランケット胴24U,24Lを、ブ
ランケット洗浄動作に備えて脱状態とする。
【0029】そして、自動切換制御装置41からブラン
ケット洗浄制御部52に洗浄開始信号を送る。また、こ
れと同時に、自動切換制御装置41からブランケット洗
浄制御部52に、各印刷ユニット11,13〜15につ
いてはブランケット洗浄を行い、印刷ユニット12につ
いてはブランケット洗浄を行わないという情報を示す選
択信号を送る。これらの洗浄開始信号および選択信号を
入力したブランケット洗浄制御部52は、ブランケット
洗浄を行うべき各印刷ユニット11,13〜15の各ブ
ランケット胴24U,24Lのブランケット洗浄機構部
51に洗浄信号を送り、ブランケット洗浄動作を開始す
る。
【0030】その後、ブランケット洗浄開始から一定時
間が経過した時点で、自動切換制御装置41からブラン
ケット洗浄制御部52に洗浄終了信号を送り、ブランケ
ット洗浄機構部51の洗浄動作を停止させてブランケッ
ト洗浄を完了させる。
【0031】そして、ブランケット洗浄完了後におい
て、回転している切換用の印刷ユニット11のブランケ
ット胴24U,24Lを一旦着状態(ウェブ16に接す
る状態)としてから所定時間経過後またはブランケット
胴24U,24Lの所定回転後に再び脱状態とし、その
後、印刷ユニット11のユニットクラッチ(サブライン
シャフト33との断続用)を切って印刷ユニット11と
ベース印刷用の印刷ユニット13〜15との連結を解除
し、ブレーキをかけて印刷ユニット11を停止させる
(図3中二点鎖線)。従って、この印刷ユニット11の
停止状態では、印刷ユニット11の水供給装置26やイ
ンキ供給装置25の各ローラおよびブランケット胴24
U,24Lは全て脱状態となる。
【0032】一方、ブランケット洗浄完了後において、
ブランケット洗浄速度で同調している切換用の印刷ユニ
ット12のユニットクラッチ(サブラインシャフト33
との断続用)を繋いで印刷ユニット12とベース印刷用
の印刷ユニット13〜15とを連結させた後、これらの
四つの各印刷ユニット12,13〜15を一旦400r
pmまで増速させるとともに、この増速期間と略平行し
て、四つの各印刷ユニット12,13〜15の水供給装
置26やインキ供給装置25の各ローラおよびブランケ
ット胴24U,24Lを着状態とする。最後に、一旦4
00rpmまで増速された四つの各印刷ユニット12,
13〜15を一定時間400rpmに保って印刷品質を
確認した後、さらに増速して通常の印刷速度での印刷運
転に復帰させる。
【0033】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、ユニット切換期間中にブランケ
ット洗浄を行うので、切換用の印刷ユニット11,12
の切換操作に伴って発生する損紙と、ブランケット洗浄
に伴って発生する損紙とを重ね合わせることができるの
で、全体として損紙の低減を図ることができ、印刷効率
を向上できる。
【0034】また、ブランケット洗浄の完了後に、切換
用の印刷ユニット11,12のうち切換後に印刷運転に
使用されない印刷ユニット11のブランケット胴24
U,24Lをウェブ16に対して一旦着状態としてから
脱状態とするので、この印刷ユニット11のブランケッ
ト胴24U,24Lのブランケット上に付いた洗浄液を
ウェブ16に確実に吸収させることができ、印刷運転再
開後にブランケット上に残った洗浄液により印刷不良が
発生するという不都合を未然に防止することができる。
【0035】さらに、ブランケット洗浄装置50は、ブ
ランケット洗浄制御部52により自動切換制御装置41
からの選択信号および洗浄開始・終了信号を自動的に入
力し、これらの信号に基づいてブランケット洗浄制御部
52から各印刷ユニットのブランケット洗浄機構部51
に洗浄信号を送ってブランケット洗浄を行うように構成
されているので、適切なタイミングで、かつ洗浄の必要
なブランケット胴のみのブランケット洗浄を実現するこ
とができる。このため、ユニット切換期間とブランケッ
ト洗浄期間とを確実に一致させることができるうえ、オ
ペレータの負担の軽減や洗浄液の無駄な使用の防止を図
ることができる。
【0036】また、通常の印刷速度からブランケット洗
浄速度まで減速してブランケット洗浄を行っているの
で、ブランケット洗浄中に印刷されない状態で走行する
ウェブ16を減らして損紙を低減できるうえ、洗浄に適
切なブランケット胴24U,24Lの回転数でブランケ
ット洗浄を行うことができ、洗浄能率を向上できる。
【0037】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる他の構成も含
み、例えば以下に示すような変形等も本発明に含まれる
ものである。すなわち、前記実施例では、通常の印刷速
度は700rpm、ブランケット洗浄速度は200rp
mとされていたが、これらの回転数に限定されるもので
はない。また、通常の印刷速度とブランケット洗浄速度
との区別は必ずしも必要なものではない。しかし、前記
実施例のように異なる回転数としておくことが好まし
く、そうすることで損紙の低減、適切な回転数でのブラ
ンケット洗浄の実現、洗浄能率の向上を図ることができ
る。
【0038】さらに、前記実施例では、ブランケット洗
浄の完了後にブランケット洗浄速度から通常の印刷速度
に復帰させる際に、二段階の増速(前記実施例では一旦
400rpmまで増速して一定時間400rpmを保
持)を行っていたが、このような二段階の増速に限定さ
れるものではなく、例えば、一気に通常の印刷速度に復
帰させてもよい。しかし、前記実施例のような二段階の
増速とし、一段目の増速と平行して各印刷ユニットの水
供給装置26やインキ供給装置25の各ローラおよびブ
ランケット胴24U,24Lを着状態とするようにすれ
ば、安定した印刷状態となるまでに発生する損紙を低減
できる。
【0039】また、印刷ユニット切換期間中における各
印刷ユニットの水供給装置26やインキ供給装置25の
各ローラおよびブランケット胴24U,24Lの着脱等
の各切換操作のタイミングの詳細は、前記実施例のタイ
ミングに限定されるものではなく、要するに、本発明で
は、切換式連続運転用印刷機の印刷ユニット切換期間中
にブランケット洗浄を行えばよい。
【0040】さらに、前記実施例では、ブランケット洗
浄装置50は、自動切換制御装置41からの選択信号お
よび洗浄開始・終了信号に基づいてブランケット洗浄を
行うように構成されていたが、このような構成に限定さ
れるものではなく、例えば、自動切換制御装置41から
の信号ではなく、オフセット輪転印刷機10の他の部分
からの信号に基づいて、あるいはオペレータの手動操作
によりブランケット洗浄を行うように構成されていても
よく、要するに、印刷ユニット切換期間中にブランケッ
ト洗浄を行うことができるように構成されていればよ
い。
【0041】そして、前記実施例では、切換式連続運転
用印刷機であるオフセット輪転印刷機10は、五台の印
刷ユニット11〜15を備え、そのうちの二台の印刷ユ
ニット11,12が切換用の印刷ユニットとされた構成
となっているが、本発明の運転方法が適用される切換式
連続運転用印刷機の印刷ユニットの台数は任意であり、
例えば、二台〜四台、あるいは六台以上としてもよい。
そして、このように設置された任意の複数台の印刷ユニ
ットのうち切換用の印刷ユニットの台数は、前記実施例
のように二台である必要はなく、三台以上の複数台であ
ってもよい。なお、切換式連続運転用印刷機を全部で二
台の印刷ユニットを備えた構成とする場合には、二台と
も切換用の印刷ユニットとしておけばよい。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、印
刷ユニット切換期間中にブランケット洗浄を行うので、
印刷ユニット切換操作に伴って発生する損紙と、ブラン
ケット洗浄に伴って発生する損紙とを重ね合わせること
ができるため、全体として損紙の低減を図ることがで
き、印刷効率を向上できるという効果がある。
【0043】また、通常の印刷速度からブランケット洗
浄速度まで減速してブランケット洗浄を行うようにした
場合には、損紙をより低減できるうえ、洗浄に適切なブ
ランケット胴の回転数でのブランケット洗浄を実現で
き、洗浄能率を向上できるという効果がある。
【0044】さらに、ブランケット洗浄の完了後に、切
換用の印刷ユニットのうち切換後に印刷運転に使用され
ない印刷ユニットのブランケット胴を印刷用の連続用紙
に対して一旦着状態としてから脱状態とする場合には、
この印刷ユニットのブランケット上に付いた洗浄液を連
続用紙に確実に吸収させることができるので、印刷運転
再開後にブランケット上に残った洗浄液により印刷不良
が発生するという不都合を未然に防止できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す切換式連続運転用印刷
機であるオフセット輪転印刷機の全体構成図。
【図2】前記実施例のオフセット輪転印刷機を構成する
印刷ユニットの詳細構成図。
【図3】前記実施例の印刷ユニット切換期間中における
ブランケット洗浄のタイミングチャートを示す説明図。
【符号の説明】
10 切換式連続運転用印刷機であるオフセット輪転印
刷機 11,12 切換用の印刷ユニット 13,14,15 ベース印刷用の印刷ユニット 16 ウェブ(連続用紙) 24U,24L ブランケット胴 41 自動切換制御装置 50 ブランケット洗浄装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印刷ユニットのうちの少なくとも
    二以上の印刷ユニットが切り換えて選択使用される切換
    用の印刷ユニットとされ、印刷用の連続用紙を走行させ
    たままの状態でこれらの切換用の印刷ユニットを切り換
    えて連続印刷を行う切換式連続運転用印刷機の運転方法
    であって、 前記切換式連続運転用印刷機の印刷ユニット切換期間中
    にブランケット洗浄を行うことを特徴とする切換式連続
    運転用印刷機の運転方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した切換式連続運転用印
    刷機の運転方法において、前記複数の印刷ユニットのう
    ち印刷状態となっている印刷ユニットを通常の印刷速度
    からブランケット洗浄速度まで減速してブランケット洗
    浄を行うとともに前記切換用の印刷ユニットのうち切換
    後に印刷状態となる切換用の印刷ユニットを停止状態か
    らブランケット洗浄速度まで増速して回転中の他の印刷
    ユニットに同期させ、前記ブランケット洗浄の完了後
    に、前記複数の印刷ユニットのうち切換後に印刷運転に
    使用される印刷ユニットを通常の印刷速度まで増速する
    とともに前記切換用の印刷ユニットのうち切換後に印刷
    運転に使用されない印刷ユニットを停止させることを特
    徴とする切換式連続運転用印刷機の運転方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した切換
    式連続運転用印刷機の運転方法において、前記ブランケ
    ット洗浄の完了後に、前記切換用の印刷ユニットのうち
    切換後に印刷運転に使用されない印刷ユニットのブラン
    ケット胴を印刷用の連続用紙に対して一旦着状態として
    から脱状態とし、その後、この印刷ユニットを停止させ
    ることを特徴とする切換式連続運転用印刷機の運転方
    法。
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