JP2002001922A - 印刷機械の運転方法及び印刷機械 - Google Patents

印刷機械の運転方法及び印刷機械

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JP2002001922A
JP2002001922A JP2000189481A JP2000189481A JP2002001922A JP 2002001922 A JP2002001922 A JP 2002001922A JP 2000189481 A JP2000189481 A JP 2000189481A JP 2000189481 A JP2000189481 A JP 2000189481A JP 2002001922 A JP2002001922 A JP 2002001922A
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printing machine
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Hiroshi Obara
浩志 小原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、印刷機械の準備運転方法及び印刷
機械に関し、準備運転時のウェブの巻き込みを防止する
とともに、印刷再開時の損紙の発生を極力抑制できるよ
うにする。 【解決手段】 版胴24と圧胴15とを互いに当接さ
せ、圧胴15間にウェブ1を通して印刷し、版胴24を
胴抜き状態にして、版胴24の清掃や刷版25の交換等
の準備運転を行なう印刷機械の運転方法であって、印刷
運転終了後、印刷部2内のウェブ1に弛みの無い張力を
与え、張力を一定に保持した後、準備運転を行なうよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転機
等の印刷機械の運転方法及び印刷機械に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は一般的なオフセット輪転機に設備
された印刷装置において生じる課題を説明するための
図、図6は一般的なオフセット輪転機の全体の概略構成
を示す模式図である。図6に示すように、一般的なオフ
セット輪転機は、主な構成ユニットとしてウェブ供給装
置22、ウェブ1に適正なテンションを与えるためのイ
ンフィード装置30、ウェブ1の走行方向に沿って並設
された複数組の印刷装置2a〜2n、乾燥装置3、冷却
装置8、ウェブパス装置10及び折機11等をそなえて
構成されている。また、各印刷装置2a〜2nには、ブ
ランケット胴15及び刷板25が装着された版胴24が
設けられている。
【0003】上記各ユニットはそれぞれクラッチ27を
介して1本の駆動シャフト28に連結されており、1台
のモータMにより上記の全てのユニットが所定のタイミ
ングで連動して作動するように構成されている。前記構
成のもと、ウェブ供給装置22に設けられたロール状ウ
ェブ(巻き取り紙)12から供給されたウェブ1は、適
正なテンションを与えるため駆動されているローラに巻
回され、紙押えローラ31で押し付けられて正確に送り
出された後、印刷装置2a〜2n群を順次通過する途上
において所定の多色印刷が施され、さらに、乾燥装置3
及び冷却装置8に送り込まれて乾燥及び冷却等の処理が
施される。続いて、折機11等によりウェブ1の所定位
置で折り畳みや裁断等が行なわれ、目的とする形状(折
帖)に加工された後、外部へ搬出される。
【0004】ところで、前記ウェブ給紙装置22から印
刷装置2a〜2n群へ送り込まれるウェブ1には所定の
張力が付加されており、また、最終印刷装置2nにおい
て印刷を終えたウェブ1にも該印刷装置2nから下流の
乾燥装置3及び冷却装置8へ送り込まれる間において、
所定の張力が加えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】次に、上述のような印
刷機械における課題について説明する。従来のオフセッ
ト輪転機では、所定の印刷を終えた後、同じウェブ1を
使用して絵柄を変える場合、刷版25の差し替え交換や
清掃に際して、ウェブ1を通したまま版胴24やブラン
ケット胴15等を空転させる(以下、これを予備運転又
は準備運転という)。
【0006】このとき、図5中の*印に示すように、ウ
ェブ1が、ブランケット胴15の外周面に接触すると、
ブランケット胴15に残留したインキの粘性によってウ
ェブ1がブランケット胴15側へ付着して取られる(引
き付けられる)という課題があった。このため、ウェブ
1が破断し、通紙をやり直す必要が発生するのみなら
ず、ウェブ1がブランケット胴15と版胴24との間の
隙間以上にブランケット胴15に巻き付くと、ブランケ
ット胴15や版胴24の軸を曲げるなどの大きな不具合
が生じるという課題がある。
【0007】また、このようにウェブ1の弛んだ状態か
ら印刷を再開した場合、ウェブ1の走行が安定するまで
時間が掛かり、このため大量の損紙が発生するという課
題がある。本発明は、このような課題に鑑みて創案され
たものであり、準備運転時のウェブの巻き込みを防止す
るとともに、印刷再開時の損紙の発生を極力抑制できる
ようにした、印刷機械の運転方法及び印刷機械を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
印刷機械の運転方法では、版胴と圧胴とを互いに当接さ
せるとともに、該圧胴にウェブを当接させながら走行さ
せて該ウェブを印刷する印刷部を有し、該版胴を胴抜き
状態にして該版胴の清掃や刷版の交換等の準備運転を行
なう印刷機械の運転方法であって、印刷運転終了後、該
印刷部内の該ウェブに弛みの無い張力を与え、該張力を
一定に保持した後、該準備運転を行なうことを特徴とし
ている。
【0009】また、請求項2記載の本発明の印刷機械の
運転方法では、上記請求項1記載の構成に加えて、該準
備運転終了後、該版胴と該圧胴とを互いに当接させた
後、該ウェブを張力保持状態から開放し、次の印刷運転
を開始することを特徴としている。また、請求項3記載
の本発明の印刷機械の運転方法では、請求項1又は請求
項2記載の印刷機械の運転方法に加えて、該印刷部の上
流側に位置するウェブの供給部に制動力を付与し、該印
刷部の下流側に位置する排紙部を駆動して該ウェブを下
流側に引張ることにより該張力を該ウェブに与えるとと
もに、該印刷部内で該張力が与えられたウェブを、少な
くとも該印刷部の入口側及び出口側の2個所において把
持することにより該張力を一定に保持することを特徴と
している。
【0010】また、請求項4記載の本発明の印刷機械で
は、版胴と圧胴とを互いに当接させるとともに、該圧胴
にウェブを当接させながら走行させて該ウェブを印刷す
る印刷部を有し、該版胴を胴抜き状態にして該版胴の清
掃や刷版の交換等の準備運転を行なう印刷機械であっ
て、印刷運転終了後、該印刷部内のウェブに弛みの無い
張力を与える張力付与手段と、少なくとも該印刷部の入
口側及び出口側の2個所に設けられ、該張力が与えられ
た該ウェブを把持する把持手段とを有し、該印刷部内の
該ウェブを弛み無く把持した状態で、該準備運転を行な
うことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に
係る印刷機械及び印刷機械の運転方法について説明する
と、図1,図2は第1実施形態に係る印刷機械について
示すもので、図1は本発明が適用される印刷機械の全体
構成を示す模式図、図2はその要部としてのクランプ装
置の構成を示す模式図である。なお、以下の説明では、
従来の技術の欄で説明したものと同様の機能を有する部
材については同一の符号を付しその説明を一部省略す
る。
【0012】図1に示す印刷機械は商業用オフセット輪
転機であって、この輪転機にはウェブ1の走行方向に沿
って印刷装置(印刷部)2a〜2n群が並設されてい
る。また、図1及び図2に示すように、第1印刷装置2
aの上流部及び最終印刷装置2nの下流部の近傍には、
ウェブ1を上下から把持することによってウェブ1を把
持固定する把持手段としてのウェブクランプ装置(以
下、単にクランプ装置という)32がそなえられてい
る。なお、印刷装置2a〜2nについて各装置を区別し
ない場合には、符号2で示す。
【0013】そして、この第1実施形態のクランプ装置
32は、図2に示すようなリンク機構をそなえている。
以下、このリンク機構について説明すると、図示するよ
うに、装置幅方向(ウェブ1の幅方向、即ちウェブ1の
走行方向に対して直行する方向)の両端に位置するフレ
ーム16,16(図1参照)に取り付けられたブラケッ
ト21,21にそれぞれ軸受け17を介して支点軸5が
軸支されており、支点軸5にはアーム6が固設されて構
成されている。また、上記両アーム6の先端には押さえ
部材7が掛け渡されて固定されている。
【0014】そして、図2に示すように、上記のリンク
機構がウェブパスライン(ウェブ1の走行位置)の上下
に略対称的に配設されており、ウェブパスラインを挟ん
で配設される前記アーム6、6の中間には、それぞれレ
バー23の一端が回動可能に連結されている。また、こ
の上下一対のレバー23,23の他端はピン26により
いずれも共通の移動ブロック19に揺動可能に連結され
ている。
【0015】また、図示するように、移動ブロック19
は、レール(ガイド)18を介して水平方向へ案内され
るようになっている。なお、このようなレール18及び
移動ブロック19は、ウェブ1の幅方向の両端にそれぞ
れ設けられているが、このうち一方の移動ブロック19
にはエアシリンダ14のヘッド部(先端)が連結されて
いる。また、エアシリンダ14の後端はブラケット21
に突設された支柱4に支持されている。また、ウェブパ
スライン上下両側の支点軸5は、1本のシャフトとして
形成され、装置横幅方向両側に設けられた軸受け17,
17の間に掛け渡されており、ウェブ1の幅方向両側で
2つのリンク機構が同じ動作を行なうようになってい
る。また、ウェブパスラインの上下のリンク機構は連動
して駆動されるようになっている。
【0016】エアシリンダ14は、電磁弁13を介して
圧縮ポンプPに接続されており、電磁弁13の作動を適
宜制御することにより、エアシリンダ14へのエアの給
排状態を切り換えて、エアシリンダ14の伸縮状態が制
御されるようになっている。そして、上記構成のもと、
エアシリンダ14を伸縮作動させて移動ブロック19を
移動させることにより、ウェブパスライン上下に位置す
るレバー23を介して支点軸となるシャフト5を中心に
上下のアーム6が対向揺動し、先端の押さえ部材7が接
離するようになっている。そして、このように押さえ部
材7が離接することにより、ウェブ1の解放と保持(把
持)とを行なうことができるようになっている。なお、
押さえ部材7は、ウェブ1を確実に把持できるとともに
ウェブ1への傷を防止すべく、外周面にゴム20をライ
ニング(貼着)させて構成されている。
【0017】また、この印刷機械には、上記のクランプ
装置32の動作を適宜のタイミングで制御しうる制御装
置9が設けられている。この制御装置9は印刷機械の運
転を制御するものであって、上記制御装置9からの制御
信号に基づいてクラッチ27及びクランプ装置32(特
に、その電磁弁13)等の種々のユニットの作動が制御
されるようになっている。
【0018】また、印刷機械には、図示しない損紙低減
釦が付設されている。そして、この釦を押すと、制御装
置9により張力付与手段としてのウェブ供給装置22に
ブレーキがかかり、インフィード装置30の紙押さえロ
ーラ31が「脱」となり、上記ブレーキ力によりウェブ
1に張力(テンション)が加わるようになっている。そ
して、その後予め設定された所定時間だけ印刷機械が緩
動運転となり、印刷装置2のウェブ1のテンションがあ
る程度かかった状態で、最終の印刷面が折機11の特定
位置まで来ると(即ち、ウェブ1の所定位置で折畳みや
裁断等を行なえるような印刷胴との位相関係となる
と)、上記緩動運転が中止されるようになっている。ま
た、これと同時にクランプ装置32が「着」となり(図
2のウェブパスラインの下側に示すクランプ状態)、ウ
ェブ1が把持されて、冷却装置8,ウェブパス装置(図
6の符号10参照)及び折機11等,ウェブ1を駆動す
る駆動系統のクラッチ27が切断されるようになってい
る。なお、印刷機械の緩動運転とは、モータMを低速
(例えば8rpm程度)で駆動する運転をいう。
【0019】その後、印刷装置2のクラッチ27を接続
した状態でモータMを駆動して印刷機械を駆動し、刷板
25の交換や、刷版25又はブランケット胴(圧胴)1
5の洗浄や、これらの作業終了後次の印刷を始めるため
に清浄な刷版25に予め適正なインキを供給する運転な
どを行なった後、印刷機械を低速で駆動する。そして、
折機11のクラッチ27を所定のタイミング(ウェブ1
の所定位置で折畳みや裁断等を行なえる印刷胴との位相
関係)で連結し、ウェブ1を駆動する駆動系のクラッチ
27も連結するとともに、クランプ装置32を「脱」に
して(図2のウェブパスライン上側に示す開放状態)、
その後通常の印刷運転が行なわれるようになっているの
である。
【0020】なお、上述の損紙低減釦は手動で作動させ
てもよいし、刷版交換運転信号,刷版又はブランケット
胴洗浄運転信号,予備インキ供給運転信号等に基づいて
自動で作動させてもよい。本発明の第1実施形態に係る
印刷機械は上述のように構成されているので、印刷運転
を開始する前の各種準備運転、即ち、刷版25の交換,
版25やブランケット21の洗浄,刷版25へ予めイン
キ供給する予備運転等が以下の手順で実行されて印刷運
転開始時の損紙が低減される。
【0021】まず、通常運転終了後は印刷胴(版胴24
及びブランケット胴15)は離れた状態(胴抜き状態)
になっており、この状態で操作開始釦(損紙低減釦)を
操作する。これによって、まずインフィード装置31の
紙押さえローラ30が開放状態(離脱状態)となり、ウ
ェブ1を下流側へ搬送する力が低下し、ウェブ供給装置
22側の制動力(ブレーキ)によって所定の張力が作用
した状態となる。
【0022】そして、この状態で印刷機械を所定時間緩
動運転させる。これにより、印刷装置2を走行している
ウェブ1には張力がかかった状態になる。続いて、最終
の印刷面が折機11の特定位置にきた時に印刷機械の緩
動運転を止め、同時に電磁弁13を介してエアシリンダ
14に加圧エアを供給して、エアシリンダ14を伸長さ
せる。これにより、押さえ部材7,7が作動してウェブ
1が把持された状態でウェブ1の走行が停止する。ま
た、このとき折機11,ウェブパス装置(図6の符号1
0参照)及び冷却装置8等に駆動力を伝達しているクラ
ッチ27を切断する。
【0023】そして、この状態で印刷装置2をモータ
(主電動機)Mで駆動すると、ウェブ1に張力が作用し
た状態で、印刷装置2のみ運転を行なうことができ、こ
の状態で上述した各種準備運転が行なわれる。このと
き、ウェブ1を通したまま版胴24やブランケット胴1
5等を空転させても、ウェブ1に張力が作用しているの
で、ウェブ1が弛んでブランケット胴15に接すること
がなく、ウェブ1の胴巻きを防止することができるので
ある。
【0024】そして、各種準備運転終了後、印刷機械を
低速で駆動し、印刷装置2と折機11とが特定の位相関
係(即ち、ウェブ1の所定位置で折り畳みや裁断等が行
なえるような位相関係)になったとき、折機11のクラ
ッチ27を接合し、一旦駆動を停止させる。その後、ク
ランプ装置32を開放状態にして、インフィード装置3
0の紙押えローラ31を「着」にし、ウェブパス装置や
冷却装置8のクラッチ27を連結し、準備運転を終了す
る。そして、準備運転終了後、通常の印刷運転に入るこ
とができる状態となる。
【0025】したがって、本発明の第1実施形態では以
下のような効果が得られる。 (1)ウェブ1に張力が作用した状態で印刷装置2のみ
準備運転等の運転を行ない、その後ウェブ1に張力が作
用した状態を保持したまま印刷運転を始めることができ
るので、張力のゆるみによる損紙の発生を抑制すること
ができ、経済的な運転ができる。 (2)ウェブ1に所定の張力を作用させた状態でウェブ
1を把持し固定しているため、印刷装置2の準備運転等
のとき、ブランケット胴15にウェブ1が接触すること
がなくなり、ブランケット胴15の空転に際してウェブ
1を巻き込むおそれがなくなる。したがって、断紙(ウ
ェブ1の破断)を心配することなく作業を効率よく行な
うことができ、印刷胴(版胴24及びブランケット胴1
5)の損傷を起こすこともなくなる。 (3)上記により正紙が印刷できる状態までの時間を大
幅に短縮することが可能となり、生産時間を短縮でき、
生産性の向上が図れる等々、種々の効果を得ることがで
きる。
【0026】次に、本発明の第2実施形態に係る印刷機
械について説明すると、図3はその要部としてのクラン
プ装置32の構成及び動作を示す側面図である。本第2
実施形態は、クランプ装置32の構造のみが第1実施形
態と異なっており、これ以外の構成、例えばオフセット
輪転機の印刷部においてウェブ1の走行方向に沿って並
設された印刷装置導入部(第1印刷装置2a)の上流側
及び最終印刷装置2nの下流側に近接して、一対のクラ
ンプ装置32を配設するといった基本的な構成は第1実
施形態と同様である。
【0027】本第2実施形態のクランプ装置32は、図
3に示すように、ウェブパスラインの上側及び下側にお
いて2つのエアシリンダ14が対向するように設けら
れ、且つ各エアシリンダ14の作動方向がウェブ1の走
行方向に対し直行するように配設されている。具体的に
は、図示するように、クランプ装置32は、装置両幅端
部に掛け渡された支点軸5を中心として搖動しうる幅方
向両側の一対のアーム6a,6bと、上記アーム6a、
6bの前端に固設された押さえ部材7と、アーム6a,
6bの片側、例えば6bの一端に連結されたエアシリン
ダ14等とからなるリンク機構及び制御装置9等をそな
えて構成されており、このようなリンク機構がウェブ1
の上下に対称に配設されているのである。また、押さえ
部材7にはゴム20が貼着されている。
【0028】上記エアシリンダ14のヘッド部(先端)
は、アーム6bの後端にピン26を介して揺動自在に連
結されている。また、エアシリンダ14の後端はフレー
ム16bに取り付けたブラケット21から突設した支柱
4に取り付けられている。そして、上述以外は、第1実
施形態と同様に構成されている。
【0029】本発明の第2実施形態に係る印刷機械は上
述のように構成されているので、ブランケット胴15等
を空転させる場合の操作制御方法、例えばクランプ装置
32の機能や作動タイミング、クラッチ27を介して印
刷装置2以外の駆動を停止させる等の制御については第
1実施形態と同様であり、したがって、第1実施形態と
同様の効果を得ることができる。
【0030】次に、本発明の第3実施形態に係る印刷機
械について説明すると、図4はその要部としてのクラン
プ装置32の構成及び動作を示す側面図である。この第
3実施形態は、クランプ装置32の構造のみが第1及び
第2実施形態と異なっており、これ以外の構成、例えば
オフセット輪転機の印刷部においてウェブ1の走行方向
に沿って並設された印刷装置導入部(第1印刷装置2
a)の上流側及び最終印刷装置2nの下流側に近接し
て、一対のクランプ装置32を配設するといった基本的
な構成は上記各実施形態と同様である。
【0031】ところで、第3実施形態のクランプ装置3
2では、ウェブパスラインの上下両側において、ウェブ
1の走行方向と直行し、且つ互いに接離する押さえ部材
7の駆動手段が以下のように構成されている。すなわ
ち、図4に示すように、本第3実施形態ではウェブパス
ライン(ウェブ1)の上下両側において、一対の押さえ
部材昇降手段が対設されている。ここで、上下一方の昇
降手段に着目して説明すると、装置両幅端のフレーム1
6a,16bには、ブラケット21,21を介して一対
のエアシリンダ14a,14bが固設されている。各エ
アシリンダ14a,14bのヘッド部間には押さえ部材
7が掛け渡され、この押さえ部材7は幅方向両側のブラ
ケット21,21に固設されたレール18a,18bに
沿って案内される移動ブロック19a,19bに支持さ
れている。
【0032】そして、制御装置9からの制御信号に基づ
いて、上下の押さえ部材7が相対的に接離できるように
なっている。なお、押さえ部材7にはゴム20が貼着さ
れている。そして、上述以外は、第1実施形態と同様に
構成されている。本発明の第3実施形態に係る印刷機械
は上述のように構成されているので、ブランケット胴1
5等を空転させる場合の操作制御方法、例えばクランプ
装置32の機能や作動タイミング、クラッチ27を介し
て印刷装置2の駆動を停止させる等の制御については第
1実施形態及び第2実施形態と同様であり、したがっ
て、同様の上記各実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0033】なお、上記の各実施形態で例示したクラン
プ機構は適宜組み合わせて構成してもよい。この場合、
設置スペースに対応してクランプ機構を組み込むことが
でき、汎用性が向上する等、さらなる効果を得ることが
できる。その他、クランプ装置32の構成の変形例とし
ては、ウェブパスラインの上下両側から互いに接離する
押さえ部材7、7を駆動させる手段を、装置を両幅端の
フレームに取り付けられた偏心軸受け、該偏心軸受けの
回動手段、該偏心軸受けに取り付けられた押さえ部材7
等(いずれも図示省略)にて構成し、上記偏心軸受けを
エアシリンダやモータ等を介して回動し、該押さえ部材
7、7を接離させる等種々の機構が考えられる。
【0034】また、第2実施形態及び第3実施形態の応
用例として片面印刷型の輪転機等の場合、対を成す押さ
え部材7,7のうち、片側(下側)の位置をフレーム1
6部に対して固定された回転可能なローラにて形成し、
別側(上側)の押さえ部材のみ昇降移動装置(昇降移動
手段)を介してウェブ1に対し接離できる(昇降出来
る)構造としても良い(図示省略)。
【0035】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得るものである。例えば、上述ではア
クチュエータとしてエアシリンダ14,14a,14b
を用いたが、これに代えて油圧シリンダや電気モータ等
を用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の印刷機械の運転方法によれば、ウェブを張力を作
用させた状態で固定するため、準備運転のとき、圧胴に
ウェブが接触することがなくなり、圧胴の空転に際して
ウェブを巻き込むおそれがなくなる。したがって、断紙
(ウェブの破断)を心配することなく作業を効率よく行
なうことができ、版胴及び圧胴の損傷を回避できる利点
がある。これにより、正紙が印刷できる状態までの時間
を大幅に短縮することが可能となり、生産時間を短縮で
き、生産性の向上が図れるという利点がある。
【0037】また、請求項2記載の本発明の印刷機械の
運転方法によれば、ウェブに張力が作用した状態で準備
運転を行ない、その後ウェブに張力が作用した状態を保
持したまま印刷運転を始めることができるので、張力の
ゆるみによる損紙の発生を抑制することができ、経済的
な運転ができるという利点がある。また、請求項3記載
の本発明の印刷機械の運転方法によれば、簡単且つ確実
にウェブに張力を与えた状態でウェブを把持することが
できる利点がある。
【0038】また、請求項4記載の本発明の印刷機械に
よれば、ウェブを張力を作用させた状態で固定するた
め、準備運転のとき、圧胴にウェブが接触することがな
くなり、圧胴の空転に際してウェブを巻き込むおそれが
なくなる。したがって、断紙(ウェブの破断)を心配す
ることなく作業を効率よく行なうことができ、版胴及び
圧胴の損傷を回避できる利点がある。これにより、正紙
が印刷できる状態までの時間を大幅に短縮することが可
能となり、生産時間を短縮でき、生産性の向上が図れる
という利点がある。また、ウェブに張力が作用した状態
で準備運転を行ない、その後ウェブに張力が作用した状
態を保持したまま印刷運転を始めることができるので、
張力のゆるみによる損紙の発生を抑制できすることがで
き、経済的な運転ができるという利点がある。さらに
は、簡単且つ確実にウェブに張力を与えた状態でウェブ
を把持することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷機械の全体構
成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る印刷機械の要部と
してのクランプ装置の構成及び動作を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態に係る印刷機械の要部と
してのクランプ装置の構成及び動作を示す側面図であ
る。
【図4】本発明の第3実施形態に係る印刷機械の要部と
してのクランプ装置の構成及び動作を示す側面図であ
る。
【図5】一般的なオフセット輪転機に設備された印刷装
置において生じる課題を説明するための図である。
【図6】一般的なオフセット輪転機の全体の概略構成を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 ウェブ 2,2a〜2n 印刷装置(印刷部) 3 乾燥装置 4 支柱 5 支点軸 6 アーム 7 押さえ部材 8 冷却装置 9 制御装置 10 ウェブパス装置(排紙部) 11 折機(排紙部) 12 巻取紙 13 電磁弁 14,14a,14b エアシリンダ 15 ブランケット胴(圧胴) 16 フレーム 17 軸受け 18 レール 19 移動ブロック 20 ゴム 21 ブラケット 22 張力付与手段を構成するウェブ供給装置(供給
部) 23 レバー 24 版胴 25 刷版 26 ピン 27 クラッチ 28 駆動シャフト 29 ロールスタンド 30 インフィード装置 31 紙押えローラ 32 クランプ装置又はウェブクランプ装置(把持手
段) M モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴と圧胴とを互いに当接させるととも
    に、該圧胴にウェブを当接させながら走行させて該ウェ
    ブを印刷する印刷部を有し、該版胴を胴抜き状態にして
    該版胴の清掃や刷版の交換等の準備運転を行なう印刷機
    械の運転方法であって、 印刷運転終了後、該印刷部内の該ウェブに弛みの無い張
    力を与え、該張力を一定に保持した後、該準備運転を行
    なうことを特徴とする、印刷機械の運転方法。
  2. 【請求項2】 該準備運転終了後、該版胴と該圧胴とを
    互いに当接させた後、該ウェブを張力が保持された状態
    から開放し、次の印刷運転を開始することを特徴とす
    る、請求項1記載の印刷機械の運転方法。
  3. 【請求項3】 該印刷部の上流側に位置する該ウェブの
    供給部に制動力を付与し、該印刷部の下流側に位置する
    排紙部を駆動して該ウェブを下流側に引張ることにより
    該張力を該ウェブに与えるとともに、 該印刷部内で該張力が与えられたウェブを、少なくとも
    該印刷部の入口側及び出口側の2個所において把持する
    ことにより該張力を一定に保持することを特徴とする、
    請求項1又は請求項2記載の印刷機械の運転方法。
  4. 【請求項4】 版胴と圧胴とを互いに当接させるととも
    に、該圧胴にウェブを当接させながら走行させて該ウェ
    ブを印刷する印刷部を有し、該版胴を胴抜き状態にして
    該版胴の清掃や刷版の交換等の準備運転を行なう印刷機
    械であって、 印刷運転終了後、該印刷部内のウェブに弛みの無い張力
    を与える張力付与手段と、 少なくとも該印刷部の入口側及び出口側の2個所に設け
    られ、該張力が与えられた該ウェブを把持する把持手段
    とを有し、 該印刷部内の該ウェブを弛み無く把持した状態で、該準
    備運転を行なうことを特徴とする、印刷機械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009525206A (ja) * 2006-02-02 2009-07-09 ゴス インターナショナル アメリカス インコーポレイテッド 逆空気流ウェブ安定化装置
JP2009210493A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Yokogawa Electric Corp ハンドラのテープクランパー

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