JP3477343B2 - 輪転機折り部の紙引き装置 - Google Patents

輪転機折り部の紙引き装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、輪転機の印刷部か
ら送出される複数の走行紙を重ね合わせて折り部に案内
する、輪転機折り部の紙引き装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、複数の巻き取り紙(印刷紙又
は走行紙)を同時に用いて多ページの印刷を行なう輪転
機では、印刷部から送り出される複数枚の走行紙を重ね
合わせた状態で紙引き装置によって一斉に引っ張り、三
角板を用いて縦折りし、断裁・折り畳み装置により所定
の寸法に断裁し、折り畳んで機外に排出している。 【0003】図4〜図6は従来の紙引き装置の一例とし
ての新聞輪転機の折り部における紙引き装置20を示す
ものである。この紙引き装置20は、三角板2と、三角
板2の入り口に配設され輪転機の版胴(図示省略)より
も若干速い速度で回転するドラグローラ3と、このドラ
グローラ3に接する複数の走行紙1a,・・・1n(又
は、単に走行紙1という)を紙幅の両縁部及び中央部の
三か所でドラグローラ3に押し付け可能な紙押さえロー
ラ4a,4b,4cと、これらの紙押さえローラ4a〜
4cをドラグローラ3と同じ速度で回転駆動させる駆動
装置5とから構成されている。 【0004】このような従来の紙引き装置20では、回
転しているドラグローラ3と紙押さえローラ4a〜4c
との間に、図示しない印刷部から送り出される複数枚の
走行紙1a〜1nを重ね合わせた状態で通した後、これ
らの紙押さえローラ4a〜4cをドラグローラ3側に押
し付け(着状態にして)、走行紙1をドラグローラ3と
紙押さえローラ4との間に挟み込み、走行紙1を送り出
すようになっている。この場合、図4(a)に示すよう
に、ドラグローラ3上の走行紙1a〜1nの両縁及び中
央位置、即ち、通常の新聞における罫線外の余白部分で
ある非印刷位置が紙押さえローラ4a,4b,4cによ
ってドラグローラ3に押し付けられる。 【0005】また、それぞれのローラ3,4a,4b,
4cが版胴より若干速い速度で回転することにより、走
行紙1a〜1nには適度の張力が与えられ、これによ
り、走行紙1a〜1nの縦折り精度が保たれるのであ
る。なお、この縦折り作業は、三角板2上を移動する走
行紙1の両幅を、三角板2の2つの斜辺に沿って内側に
折り込み、フォーミングローラ6を通すことにより実行
される。つまり、走行紙1の進行方向の中心を境に、左
右側が互いに対向するように向きが変更されて、走行紙
が縦折りされるのである。 【0006】ところで、例えば新聞の見開き面がワイド
版による2ページ続きの多色印刷面などである場合に
は、通常通りに3つの紙押さえローラ4a,4b,4c
で走行紙1を押さえていると、図4(b)に示すよう
に、中央のローラ4bにより見開き面中央部の印刷面に
汚れが発生してしまう。これは、各ローラ4a,4b,
4cに滑り防止のための筋目加工を施しているためであ
り、中央のローラ4bの筋目が印刷面に押し付けられる
ことにより汚れが生じるのである。このため、見開き面
が2ページ続きの印刷である場合には、印刷面の汚れを
防止するために、図4(c)に示すごとく、中央部の紙
押さえローラ4cを解除して(脱状態にして)、紙幅の
両縁部のみを押し付けていた。 【0007】また、従来の紙引き装置では、作動開始時
の紙通し作業として、三角板2上に送り出されてくる紙
1の先端を作業員が引っ張りながら三角板2の表面に沿
って滑り落とし、三角板2の先端に設けられた縦折りを
行なうための一対のフォーミングローラ6,6の間に引
き入れていた。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の紙引き装置では、以下のような問題点や課題
があった。すなわち、見開き面が2ページ続きの印刷に
なる場合に紙幅の中央位置における紙押さえローラを脱
状態にしていると、上述のような見開き面の中央部の汚
れは解消される反面、走行紙の引っ張りが不十分で張力
が不安定となり、三角板上の内側紙と外側紙との張力差
によって、折り精度が不安定になるほか、皺の発生や紙
詰まりの原因となる場合があった。 【0009】また、紙通しの作業時には、三角板上に送
出された紙の先端を作業員が紙を弛ませないように手作
業で引っ張りながら三角板の表面に沿って移動させ、回
転しているフォーミングローラ間に案内しているが、こ
の作業は熟練を要する作業であった。なお、特開平8−
187834号公報や実開昭60−173326号公報
等にも関連する技術が開示されているが、上述のような
課題を解決するようなものではなかった。 【0010】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、見開き面に2ページ続きの印刷がある場合の
印刷品質の向上と折り精度の安定化を図るとともに、紙
通しの作業が容易にできるようにした、輪転機折り部の
紙引き装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】このため、本発明の輪転
機折り部の紙引き装置は、輪転機折り部の三角板入り口
に配設され該輪転機の版胴よりも速い周速で回転駆動す
るドラグローラと、該ドラグローラに重合して接する複
数の走行紙の両縁部を該ドラグローラに押し付ける複数
の紙押さえローラとを有する輪転機折り部の紙引き装置
において、該三角板の両辺から重合しながら送出される
該複数の走行紙の両縁部に当接する一対の引き込みロー
ラと、該一対の引き込みローラをそれぞれ回転駆動させ
る駆動手段と、該複数の走行紙を該一対の引き込みロー
ラとの間で挟み込むように押し付け可能な一対の押し付
けローラと、該一対の押し付けローラを該一対の引き込
みローラに対してそれぞれ押し付ける状態と該一対の押
し付けローラを該一対の引き込みローラからそれぞれ離
隔させる状態とを切換可能な着脱手段と、をそなえてい
ることを特徴としている。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての輪転機折り部の紙引き装置について説明
すると、図1はその全体構成を示す模式的な正面図、図
2はその全体構成を示す模式的な側面図であって図1に
おけるX方向矢視図、図3はその要部構成を示す模式図
であって図2におけるY方向矢視図である。 【0013】図2において、1は印刷されて折り部に送
られてくる走行紙であって、1aは重なった状態で走行
する複数の走行紙の最上面紙、1nは重合した状態で走
行する複数の走行紙の最下面紙である。なお、この走行
紙1,1a,1nは、図1,図3では省略している。ま
た図1〜図3において、2は走行紙1を縦方向に折るた
めの三角板、3は三角板2の入り口に配設され輪転機の
版胴(図示省略)よりも若干速い周速で回転駆動するド
ラグローラ、4a,4bはドラグローラ3に接する走行
紙1の両縁部を押し付ける紙押さえローラ、5は紙押さ
えローラ4a,4bをドラグローラ3と等速で回転駆動
させるための駆動装置である。 【0014】さて、本実施形態の紙引き装置10は、新
聞輪転機の折り部に適用したものであって、図2及び図
3に示すように、三角板2の両辺から重合した状態で下
降する走行紙1の最下面紙1nの内面側両縁部に当接す
る一対の引き込みローラ11a,11bと、これらの引
き込みローラ11a,11bをそれぞれドラグローラ3
と同じ周速で回転駆動させる駆動手段12と、上記の一
対の引き込みローラ11a,11b上を走行する走行紙
1の最上面紙1aの外面側両縁部を引き込みローラ11
a,11bに押し付け可能な一対の押し付けローラ13
a,13bと、この押し付けローラ13a,13bを、
引き込みローラ11a,11bに押し付ける状態(着状
態)とローラ11a,11bへの押し付けを解除する状
態(脱状態)とを切り換る着脱手段14とをそなえてい
る。なお、押し付けローラ13a,13b及び着脱手段
14は、図3に示すように、三角板2の略中央部に吊設
されている。 【0015】以下、まず上述の駆動手段12について簡
単に説明する。上記引き込みローラ11a,11bは、
図2及び図3に示すように、三角板2の裏面に吊着され
た一対の支持軸15,15の先端に図示しないベアリン
グを介して回転自在に取り付けられた円板上のローラで
あり、このローラ11a,11bに隣接して引き込みロ
ーラ11a,11bを回転駆動するための溝車(プー
リ)37が設けられている。 【0016】また、図1,図3に示すように、駆動手段
12は、ドラグローラ3に対して平行に配設された駆動
軸34をそなえている。この駆動軸34は、三角板2の
裏面に吊着されたブラケット36a,36bに回転自
在、且つ軸方向に摺動可能に支持されており、ドラグロ
ーラ3の軸端部に設けられた歯付きベルトプーリ31
(図1参照)から歯付きベルト33及び歯付きベルトプ
ーリ32を介して回転駆動されるようになっている。 【0017】また、駆動軸34にはブラケット36a,
36bとともに軸方向に摺動可能であって、駆動軸34
と一体に回転する2つの溝車(プーリ)35,35がそ
れぞれ設けられており、各プーリ35,35は、引き込
みローラ11a,11bと一体に回転するプーリ37に
Vベルト39を介して連結されている。なお、この駆動
手段12では、ドラグローラ3の回転速度を増減速する
ことなく引き込みローラ11a,11bに伝達するよう
になっており、これにより、ドラグローラ3と引き込み
ローラ11a,11bとは等速で回転駆動されるように
なっている。また、この引き込みローラ11a,11b
の駆動手段12は、本実施形態のごとく、ドラグローラ
3を介して機械的に駆動する以外に、引き込みローラ1
1a,11bに単独の可変速モータを取り付け、ドラグ
ローラ3と等速で回転駆動するようにしてもよい。 【0018】次に、着脱手段14について説明すると、
この着脱手段14は、図3に示すように、エアシリンダ
41,41と可動アーム44a,44bとをそなえてい
る。ここで、上記エアシリンダ41,41の一端は、三
角板2の裏面に吊着された一対のブラケット43a,4
3bに接続され、各エアシリンダ41,41のロッド4
2,42の先端は略L字型に形成された可動アーム44
a,44bの一端に回動可能に接続されている。 【0019】一方、上記押し付けローラ13a,13b
は、引き込みローラ11a,11bと同様に、円板状の
ローラであって、図3に示すように、可動アーム44
a,44bの先端に設けられた支持軸16に図示しない
ベアリングを介して回転自在に取り付けられている。ま
た、各可動アーム44a,44bは、略中央部において
支持軸45を支点として回動可能に三角板2に支持され
ている。 【0020】したがって、着脱手段14を作動させて、
押し付けローラ13a,13bが引き込みローラ11
a,11bに押し付けられた状態(着状態)からローラ
11a,11bへの押し付けを解除する状態(脱状態)
に切り換えた場合には、エアシリンダ41のピストン4
2が図示しないエア供給源からの高圧エアにより図3中
下方に移動する。 【0021】これにより、可動アーム44a,44bが
軸45を中心に旋回して、押し付けローラ13a,13
bが引き込みローラ11a,11bから離隔して脱状態
となるのである。また、脱状態から着状態に切り換えた
場合には、エアシリンダ41のピストン42が上方に移
動することにより、引き込みローラ11a,11bが押
し付けローラ13a,13b側に押し付けられるのであ
る。 【0022】なお、図1〜図3に示すように、三角板2
の先端側には、従来技術と同様に一対のフォーミングロ
ーラ6,6が設けられ、このフォーミングローラ6,6
により縦折りが行なわれるようになっている。本発明の
一実施形態としての輪転機折り部の紙引き装置は上述の
ように構成されているので、図示しない印刷部から送り
出された走行紙1は、重ね合わされた状態で折り部に送
出される。そして、ドラグローラ3と紙押さえローラ4
a,4bとにより、走行紙1の両縁部(即ち、新聞の罫
線外の両側余白部)が挟まれながら、ドラグローラ3及
び紙押さえローラ4a,4bの回転力により、一斉に引
っ張られて三角板2上に送り出される。 【0023】このとき、ドラグローラ3及び紙押さえロ
ーラ4a,4bは、図示しない輪転機の版胴よりも速い
周速で回転駆動しているので、走行紙1は適度な張力が
付与された状態で引っ張られることになる。そして、紙
引き装置10の作動開始時の紙通し作業時には、三角板
2の斜面を滑り降りてくる走行紙1a〜1nの先端の両
側を三角板2の両斜辺に沿ってそれぞれ内側に折り込
み、紙の先端が引き込みローラ11a,11bの位置に
達したときに着脱手段14のエアシリンダ41を作動さ
せて可動アーム44a,44bを旋回させることによっ
て、押し付けローラ13a,13bを引き込みローラ1
1a,11bに対して着状態にする。 【0024】これにより、走行紙1a〜1nの両縁部
は、引き込みローラ11a,11bと押し付けローラ1
3a,13bとの間に挟まれるので、これらの引き込み
ローラ11a,11bと押し付けローラ13a,13b
との回転によって、走行紙1は自動的に引っ張られなが
ら下降することになる。また、引き込みローラ11a,
11bは、駆動手段12によりドグローラ3と等速で駆
動されており、各押し付けローラ13a,13bが、相
対する引き込みローラ11a,11bに押し付けられる
ことにより、押し付けローラ13a,13bと引き込み
ローラ11a,11bとが協働して紙1を送り出すので
ある。 【0025】したがって、紙通し作業時には、作業員
は、三角板2の先端側にある一対のフォーミングローラ
6,6間に走行紙1a〜1nの先端を導くだけでよく、
紙通し作業を簡単且つ安全に行なうことができる。そし
て、この紙通し作業を行なった後、輪転機が印刷運転を
開始すると、走行紙1は、三角板2の斜面に沿って滑り
降り、三角板2の両辺からそれぞれ内側に折り込まれな
がら下降する。このとき、引き込みローラ11a,11
b及びドラグローラ3が輪転機の版胴よりも僅かに速い
回転速度で駆動されているので、押し付けローラ13
a,13bと引き込みローラ11a,11bとによりそ
の両縁部が挟まれた複数の走行紙1は、三角板2上では
弛みのない均一に張られた状態になるとともに、三角板
2の両辺では左右がそれぞれ自動的に内側に折り込まれ
る状態となって、フォーミングローラ6へ向けて送り出
される。 【0026】このように、本発明の一実施形態としての
輪転機折り部の紙引き装置によれば、押し付けローラ1
3a,13bと引き込みローラ11a,11bとが三角
板2の入り口のドラグローラ3と協働して、複数の走行
紙1の両縁部を挟んで引っ張り、走行紙1がフォーミン
グローラ6,6に案内されるので、以下のような利点が
ある。すなわち、三角板2の両辺から下降する複数の走
行紙1の両縁部を引き込みローラ11a,11bと押し
付けローラ13a,13bとの間に挟んで版胴の周速よ
りも速い速度で一斉に引っ張るので、三角板2上の複数
の走行紙1は弛みなく均一に張られ、全ての紙の張力が
安定した状態で折り部に送出される。この結果、三角板
2入り口のドラグローラ3の中央位置における紙押さえ
ローラが不要となり、例えば新聞の見開き面に2ページ
続きの印刷、特に多色刷りを行なう場合には、見開き面
の中央部の汚れが解消されるほか、折り精度も向上し、
高品質の多ページ多色刷りが可能となる。 【0027】また、紙通し時には、三角板2上に送出さ
れてきた複数の走行紙1は、その両縁部が引き込みロー
ラ11a,11bと押し付けローラ13a,13bとの
間に挟まれて、三角板2上で弛まないように引っ張られ
ながら三角板2の両辺で左右がそれぞれ内側に折り込ま
れる状態になってフォーミングローラ6,6へ送出され
るので、従来、特に人手を要していた折り部における紙
通し作業を一人の作業員で安全且つ容易に行なうことが
できるようになり、作業効率が大幅に改善されるのであ
る。 【0028】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の輪転機折
り部の紙引き装置によれば、輪転機から送出され、重合
してドラグローラに接する複数の走行紙の両縁部は、紙
押さえローラによって押し付けられ、ドラグローラが走
行紙を送り出す方向に回転することによって、複数の走
行紙は一斉に引っ張られて三角板上に送出される。 【0029】そして、紙通し作業時には、三角板上を通
る走行紙の両縁部を三角板の両辺に沿ってそれぞれ内側
に折り込まれる状態にして、走行紙の先端が引き込みロ
ーラの位置に達したときに着脱手段を作動させ、押し付
けローラを引き込みローラに押し付ける状態にすると、
それぞれの押し付けローラは相対する引き込みローラに
押し付けられて複数の走行紙の両縁部が挟み込まれる。
また、一対の引き込みローラは、駆動手段によりそれぞ
れ回転駆動しているので、押し付けローラが引き込みロ
ーラに押し付けられると、引き込みローラと協働して走
行紙を送り出す方向に回転する。したがって、押し付け
ローラと引き込みローラとに挟まれた複数の走行紙は引
っ張られながら移動することになり、作業員は容易に紙
通し作業を行なうことができる。 【0030】この紙通し作業が終了し、輪転機が印刷運
転を開始すると、走行紙は三角板に沿って移動し、三角
板の両辺がそれぞれ内側に折り込まれながら移動する。
そして重合した複数の走行紙は、その両縁部を挟んだ押
し付けローラがドラグローラとともに輪転機の版胴より
幾分速い回転速度で駆動されることにより三角板上では
弛みのない均一に張られた状態になるとともに三角板の
両辺で左右がそれぞれ自動的に内側に折り込まれる状態
となる。 【0031】これにより、複数の走行紙はそれぞれ紙張
力が安定した状態で送出されるので、三角板入り口のド
ラグローラの中央位置における紙押さえローラが不要と
なり、例えば多ページ新聞の見開き面にワイド版を用い
て2ページ続きの印刷、特に多色刷りを行なう場合に
は、見開き面の中央部の汚れが解消されるほか、折り精
度も向上し、高品質の多ページ多色刷りを行なうことが
できる利点がある。 【0032】また、紙通し作業時には、三角板上に送出
される複数の走行紙は、その両縁部が引き込みローラと
押し付けローラとの間に挟まれて、三角板上で弛まない
ように引っ張られながら三角板の両辺で左右がそれぞれ
自動的に内側に折り込まれる状態になって送出されるの
で、従来、特に人手を要していた折り部における紙通し
作業が一人の作業で安全且つ快適にできるようになり、
作業効率が大幅に改善される。 【0033】このように、本発明の輪転機折り部の紙引
き装置によれば、多ページで見開き面に2ページ続きの
多色刷りがある場合の印刷品質の向上させるとともに折
り精度の安定化を向上させ、紙通しの作業も容易なもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態としての輪転機折り部の紙
引き装置における全体構成を示す模式的な正面図であ
る。 【図2】本発明の一実施形態としての輪転機折り部の紙
引き装置における全体構成を示す模式的な側面図であっ
て、図1におけるX方向矢視図である。 【図3】本発明の一実施形態としての輪転機折り部の紙
引き装置における要部構成を示す模式図であって、図2
におけるY方向矢視図である。 【図4】(a)〜(c)はいずれも従来の紙引き装置を
説明するための図である。 【図5】従来の紙引き装置を説明するための図である。 【図6】従来の紙引き装置を説明するための図である。 【符号の説明】 1 走行紙 1a 重なり合った複数の走行紙の最上面紙 1n 重なり合った複数の走行紙の最下面紙 2 三角板 3 ドラグローラ 4a,4b,4c 紙押さえローラ 5 駆動装置 6 フォーミングローラ 10,20 紙引き装置 11a,11b 引き込みローラ 12 駆動手段 13a,13b 押し付けローラ 14 着脱手段 15 引き込みローラ用の支持軸 16 押し付けローラ用の支持軸 31,32 歯付きベルトプーリ 33 歯付きベルト 34 駆動軸 35,37 溝車(プーリ) 36a,36b 駆動軸用ブラケット 39 Vベルト 41 エアシリンダ 42 エアシリンダのロッド 43a,43b エアシリンダ用ブラケット 44a,44b 可動アーム 45 可動アーム用支持軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 45/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 輪転機折り部の三角板入り口に配設され
    該輪転機の版胴よりも速い周速で回転駆動するドラグロ
    ーラと、該ドラグローラに重合して接する複数の走行紙
    の両縁部を該ドラグローラに押し付ける複数の紙押さえ
    ローラとを有する輪転機折り部の紙引き装置において、 該三角板の両辺から重合しながら送出される該複数の走
    行紙の両縁部に当接する一対の引き込みローラと、 該一対の引き込みローラをそれぞれ回転駆動させる駆動
    手段と、 該複数の走行紙を該一対の引き込みローラとの間で挟み
    込むように押し付け可能な一対の押し付けローラと、 該一対の押し付けローラを該一対の引き込みローラに対
    してそれぞれ押し付ける状態と該一対の押し付けローラ
    を該一対の引き込みローラからそれぞれ離隔させる状態
    とを切換可能な着脱手段と、をそなえていることを特徴
    とする、輪転機折り部の紙引き装置。
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