JP3943839B2 - 新聞輪転機の紙引き装置及び紙引き方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、印刷された複数枚の用紙を重ね合わせて紙引きを行い、前記用紙を折り部のフォーマーに送る新聞輪転機の紙引き装置及び紙引き方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
新聞の印刷に使用されている輪転機は、ロール状の巻き取り紙から用紙を供給する複数の給紙部と、この給紙部から供給された用紙の片面又は両面に印刷を行う印刷部と、この印刷部で印刷された用紙の走行経路を決定するレールフレーム部と、このレールフレーム部の下流に設けられ、前記用紙を断裁して折り畳み、重ね合わせて新聞を形成する折り部とを有している。
【0003】
前記した折り部には、重ね合わされた複数枚の用紙を折り畳む三角形状のフォーマーが設けられている。そして、このフォーマーの手前には、印刷部で印刷され、重ね合わされた複数枚の用紙を前記フォーマーに送り込むための紙引き装置が配置されている。この紙引き装置は、一般に、モータ等の駆動体の駆動によって回転駆動するドラッグローラと、このドラッグローラに前記用紙を押しつけるためのワリスとを有している。
この紙引き装置の概略を、図4及び図5に示す。紙引き装置は、フォーマー4の手前に設けられ、用紙Pの走行ルートの上流側に配置された上流側の紙引き部110と、下流側に配置された下流側の紙引き部120とから概略構成される。
【0004】
紙引き部110,120は、それぞれ、ドラッグローラ111,121とワリス112,122とを有している。ドラッグローラ111,121は、モータ等の駆動体によって回転駆動する。ドラッグローラ111,121の回転駆動は、重ね合わされた用紙Pを一様にフォーマー4に向けて送ることができるように、同じ周速になるように制御される。
【0005】
ワリス112,122は、用紙Pを一側から押圧して、ドラッグローラ111,121の回転力を用紙Pに伝えるもので、ドラッグローラ111,121の回転駆動と相俟って、用紙Pの紙引きを行う。
また、ワリス112,122は、重ね合わされた複数枚の用紙Pの紙引きを確実に行うために、新聞2頁幅の用紙Pの幅に対して複数設けられるのが一般的である。そして、図5に示すように、用紙Pの両側の余白部分及び中央の余白部分(頁と頁の間の余白部分)の三カ所で用紙Pを押さえて、しわ等を生じさせることなく確実に用紙Pの紙引きを行うことができるようにしている。
【0006】
しかしながら、上記構成の紙引き装置においては、複数枚重ね合わされた用紙Pを確実にフォーマー4に送るために、ワリス112,122はかなり強い押圧力で用紙Pをドラッグローラ111,121に押し付けている。そのため、ワリス112,122に直接当接する用紙Pに圧着痕等の汚れが生じることがある。
また、ドラッグローラ111,121の表面と用紙Pとの摩擦係数は、用紙同士の摩擦係数よりも小さいため、ドラッグローラ111,121の表面に接している用紙Pが、ドラッグローラ111,121の表面で滑ることがあり、この滑りによって、ワリス112,122によって押圧力を受けている部分で汚れが生じることがある。
新聞等の見開き面や一終面は、読者から見て汚れが目立つ部分である。特に、見開き面が全面カラー印刷である場合に紙面の中央に汚れがあると、新聞等の商品価値を著しく低下させることになる。そのため、見開き面や一終面の中央等の目立つ部分の汚れは、極力発生しないようにするのが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記したような問題点を解決するためになされたもので、主として新聞の見開き面や一終面となる一の用紙の目立つ部分に、ワリスによる汚れが生じることのない、簡単な構成の新聞輪転機における紙引き装置及び紙引き方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数の印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙を、折り部に設けられたフォーマーの上流で重ね合わせ、回転駆動するドラッグローラと複数箇所で前記新聞用紙に当接する複数のワリスとを有する上流側の紙引き部及び下流側の紙引き部で紙引きを行って、前記フォーマーに重ね合わせた前記新聞用紙を送る新聞輪転機の紙引き装置において、前記印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙の中の見開き面及び/又は一終面の新聞用紙を、前記上流側の紙引き部の手前で他の新聞用紙の走行ルートから分離させ、前記他の新聞用紙と別の走行ルートに導く分離手段と、前記別の走行ルート上に設けられ、紙引きを行う際に前記分離した新聞用紙の両端余白部でのみ当接する二つの前記ワリスとドラッグローラとを有し、前記他の新聞用紙から分離された前記新聞用紙の紙引きを行って、前記他の新聞用紙と同じ速度で前記分離した新聞用紙を前記下流側の紙引き部に送る副紙引き部とを有し、前記下流側の紙引き部のドラッグローラの円周上に、前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスを配置するとともに、この二つのワリスよりも前記ドラッグローラの円周に沿った下流側に、前記分離した新聞用紙と重ね合わせた前記他の新聞用紙の両端余白部及び中央余白部に当接する三つのワリスを配置した構成としてある。
【0009】
この構成によれば、新聞紙の見開き面及び/又は一終面が、上流側の紙引き部より手前で他の新聞用紙から分離されて別の走行ルートに導かれる。したがって、分離された新聞紙の見開き面及び/又は一終面が、上流側の紙引き部のワリスで汚されるという不都合が生じない。また、分離された新聞紙の見開き面及び/又は一終面は、副紙引き部によって紙引きが行われるが、この副紙引き部では、見開き面及び/又は一終面のみの紙引きを行えばよいので、ワリスの数を上流側及び下流側の紙引き部よりも少なくすることができる。すなわち、汚れの目立たない新聞紙の見開き面及び/又は一終面の両端部分にのみ当接する二つのワリスで紙引きを行うことができるので、前記見開き面及び/又は一終面の目立つ部分に、ワリスによって汚れが生じるということがない。
【0010】
また、本発明は、前記下流側の紙引き部のドラッグローラの円周上に、前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスを配置するとともに、この二つのワリスよりも前記ドラッグローラの円周に沿った下流側に、前記分離した新聞用紙と重ね合わせた前記他の新聞用紙の両端余白部及び中央余白部に当接する三つのワリスを配置した構成としてあるので、副紙引き部によって紙引きされた前記新聞紙の見開き面及び/又は一終面は、下流側の紙引き部においても、紙引き部のワリスが直接当接することがないので、ワリスによって前記見開き面及び/又は一終面が汚されるということがない。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記下流側の紙引き部に設けられた三つのワリス及び前記上流側の紙引き部に設けられた三つのワリスのうち、少なくとも一方の紙引き部に設けられた前記ワリスの中央に位置するワリスを回動自在にして、ペースタ時又は加減速時に前記中央に位置するワリスを前記用紙に当接させ、通常運転時には、前記中央に位置するワリスを前記用紙から退避させる構成としてある。
【0012】
このように構成することで、ペースタ時及び加減速時には三つのワリスを用紙に当接させて確実に紙引きを行い、これ以外の通常運転時には、三つのワリスのうち中央に位置するワリスを用紙から退避させて、汚れの発生を防止することができる。中央に位置するワリスを回動自在にするのは、上流側の紙引き部又は下流側の紙引き部のいずれか一方、若しくは両方であってもよいが、分離させた見開き面及び/又は一終面が他の新聞用紙と合流する下流側の紙引き部とすることが好ましい。このようにすることで、合流後に、前記見開き面及び/又は一終面が、下流側の紙引き部の中央のワリスによって汚されるということがない。
【0013】
請求項3に記載の発明は、複数の印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙を、折り部に設けられたフォーマーの上流で重ね合わせ、回転駆動するドラッグローラと複数箇所で前記新聞用紙に当接する複数のワリスとを有する上流側の紙引き部及び下流側の紙引き部で紙引きを行って、前記フォーマーに重ね合わせた前記新聞用紙を送る新聞輪転機の紙引き方法において、前記印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙の中の見開き面及び/又は一終面の新聞用紙を、前記上流側の紙引き部の手前で他の新聞用紙の走行ルートから分離させて別の走行ルートに導き、この分離した新聞用紙を、前記別の走行ルートに沿って、紙引きを行う際に前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスとドラッグローラとを有する副紙引き部に導き、この副紙引き部によって前記分離した新聞用紙の紙引きを他の新聞用紙の紙引きと同じ速度で行い、前記下流側の紙引き部におけるドラッグローラの円周上に、前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスを配置して前記分離した新聞用紙の紙引きを行うとともに、前記二つのワリスよりも前記ドラッグローラの円周に沿った下流側に、前記分離した新聞用紙と重ね合わされた前記他の新聞用紙の両端余白部及び中央余白部と当接する三つのワリスを配置して、前記重ね合わせた新聞用紙の紙引きを行って、前記フォーマーに送る方法としてある。
【0014】
この方法によれば、新聞紙の見開き面及び/又は一終面が、上流側の紙引き部より手前で他の新聞用紙から分離されて別の走行ルートに導かれる。したがって、分離された新聞紙の見開き面及び/又は一終面が、上流側の紙引き部のワリスで汚されるという不都合が生じない。また、分離された新聞紙の見開き面及び/又は一終面は、副紙引き部によって紙引きが行われるが、この副紙引き部では、見開き面及び/又は一終面のみの紙引きを行えばよいので、ワリスの数を上流側及び下流側の紙引き部よりも少なくすることができる。すなわち、汚れの目立たない新聞紙の見開き面及び/又は一終面の両端部分にのみ当接する二つのワリスで紙引きを行うことができるので、前記見開き面及び/又は一終面の目立つ部分に、ワリスによって汚れが生じるということがない。
【0015】
また、この方法によれば、副紙引き部によって紙引きされた前記新聞紙の見開き面及び/又は一終面は、下流側の紙引き部においても、紙引き部のワリスが直接当接することがないので、ワリスによって前記見開き面及び/又は一終面が汚されるということがない。
【0016】
請求項4に記載の発明は、少なくとも前記下流側の紙引き部に設けられた三つのワリスのうち、中央に位置するワリスを回動自在にして、ペースタ時又は加減速時に前記中央に位置するワリスを前記用紙に当接させ、通常運転時には、前記中央に位置するワリスを前記用紙から退避させる方法としてある。
したがって、この方法によれば、ペースタ時及び加減速時には三つのワリスを用紙に当接させて確実に紙引きを行い、これ以外の通常運転時には、三つのワリスのうち中央に位置するワリスを用紙から退避させて、汚れの発生を防止することができる。また、下流側の紙引き部の中央のワリスを回動自在とすることで、合流後に、前記一の用紙が、前記中央のワリスによって汚されるということがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を、図面にしたがって詳細に説明する。
図1は、本発明の紙引き装置の概略構成を説明するための側面図である。用紙Pは、ガイドローラ1によって上流側の紙引き部10に導かれ、この上流側の紙引き部10で重ねられて下流側の紙引き部20に送られる。上流側の紙引き部10は、モータ等の駆動体によって回転するドラッグローラ11と、このドラッグローラ11に押しつけられるワリス12とを有している。ワリス12は、図5に示すように、用紙Pの両端及び中央の三カ所で当接するように配置されている。
【0018】
新聞の見開き面となる一の用紙Psは、上流側の紙引き部10のワリス12と直接当接する。そこで、用紙Psの紙面がワリス12によって汚されないようにするために、用紙Psを他の用紙Pから分離用ローラ2で分離し、用紙Psと用紙Pとが別々の走行ルートを走行するようにする。
用紙Psは、他の用紙Pとは異なる走行ルートをたどって、副紙引き部30に導かれる。副紙引き部30は、モータ等の駆動体によって回転駆動するドラッグローラ31と、このドラッグローラ31に押しつけられるワリス32とを有している。ワリス32は、図2に示すように、汚れが目立たない用紙Psの両端のみに当接するように、二つだけ設けられている。副紙引き部30は、一枚の用紙Psだけの紙引きを行えばよいので、この二つのワリス32によって十分に紙引きを行うことが可能である。副紙引き部30によって送られた用紙Psは、ローラ5を経て下流側の紙引き部20に導かれる。
【0019】
この下流側の紙引き部20は、モータ等の駆動体によって回転駆動するドラッグローラ21と、ワリス22とを有している。
ワリス22は、重ね合わされた用紙Ps及び他の用紙Pの紙引きを行うためのもので、十分な力で重ね合わされた用紙P,Psの紙引きを行うことができるように、用紙Pの両端及び中央に当接するように三つ設けられている。三つのワリス22,22,22のうち、用紙P,Psの中央に位置するワリス22は、回動自在に設けられていて、ペースタ時及び加減速時にのみ用紙Pに当接させ、通常運転時には用紙Pから退避させるようにしている。中央に位置するワリス22の回動は、輪転機の運転を制御する図示しない制御部からの指令によって、自動的に行わせることが可能である。
この場合、新聞の見開き面となる用紙Psは、副紙引き部30によって紙引きされながらドラッグローラ21の表面に沿って送られるので、用紙Psがドラッグローラ21の表面で滑るということがなく、かつ、三つのワリス22,22,22のうちの中央に位置するワリス22が用紙Psに直接当接することもなく、また、ドラッグローラ21に押し付けられることもないので、用紙Psの目立つ部分が汚されるということはない。
【0020】
本発明の紙引き装置は、上記した上流側の紙引き部10,下流側の紙引き部20、副紙引き部30及び分離用ローラ2で概略構成される。各紙引き部10,20,30のドラッグローラ11,21,31は、同一の周速で回転するように図示しない制御装置によって制御され、用紙Ps及び用紙Pの各紙面がずれないようになっている。
また、各紙引き部10,20,30のワリス12,22,32は、最適な押圧力で用紙P,Psに当接するように、図示しないシリンダ等で押圧力が制御されるようになっている。
なお、紙引き部10に設けられた三つのワリス12,12,12についても、紙引き部20の三つのワリス22,22,22と同様に、中央に位置するワリス12を回動自在に設け、用紙Pから退避させることができるようにしてもよい。そして、ペースタ時及び加減速時に、中央のワリス12を回動させて、用紙Pに所定の押圧力で自動的に当接させ、通常運転時にはワリス12を用紙Pから自動的に退避させることができるようにするとよい。また、副紙引き部30のワリス32についても、紙引き部10,20と同様に、ワリス32を3つ設けておき、中央のワリス32を回動自在にして、適宜に用紙Psに当接させるように構成してもよい。
【0021】
[他の実施形態]
次に本発明の他の実施形態を、図3を参照しながら説明する。
なお、図3では、上記の実施形態と同一部位、同一部材には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
この実施形態では、下流側の紙引き部20のドラッグローラ21の円周に沿って離間した位置に、二種類のワリス22,23が設けられている。
ドラッグローラ21の回転方向上流側に配置されたワリス23は、副紙引き部30を経て送られた用紙Psの紙引きを行うためのものである。このワリス23は、図2に示す副紙引き部30のワリス32と同様に、用紙Psの両端と当接するように二つだけ設けられている。
【0022】
ドラッグローラ21の回転方向下流側に配置されたワリス22は、上記の実施形態と同様に、用紙Pの両端及び中央に当接するように三つ設けられている。
この実施形態によれば、用紙Psの紙引きを下流側の紙引き部20で行わせることが可能になり、先の実施形態と同様に、用紙Psがドラッグローラ21の表面で滑って汚されるということがない。
また、この実施形態では、副紙引き部30のドラッグローラ31をモータ等の駆動体で強制的に回転駆動させて用紙Psの紙引きを行う必要は必ずしもない。そのため、ドラッグローラ31及びワリス32を自由回転構造にすることができ、本発明の紙引き装置9の構成を簡素にすることができるという利点がある。また、用紙Psを下流側の紙引き部20に送ることができればよいので、必ずしもドラッグローラ31及びワリス32から副紙引き部30を構成する必要もない。
【0023】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、新聞の見開き面となる用紙のみを他の用紙から分離させて副紙引き部に導くようにしているが、副紙引き部に導く用紙は新聞の見開き面となる用紙には限られない。例えば、一終面を、前記副紙引き部に導くことも可能である。
【0024】
さらに、上記の説明では、副紙引き部を一つだけ設け、任意の一枚の用紙Psのみをこの副紙引き部に導くものとして説明したが、複数の副紙引き部を複数の異なる走行ルート上に設け、複数枚の用紙を他の用紙から分離させて各々紙引きを行うように構成することも可能である。このように構成することで、見開き面用の用紙に限らず、全面印刷の用紙や多色刷りの用紙についても、ワリスによる汚れが生じないようにすることが可能になる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、新聞の見開き面や一終面となる用紙が上流側の紙引き部より手前で分離されて別の走行ルートに導かれるので、当該見開き面や一終面が上流側の紙引き部のワリスによって汚されるという不都合が生じない。
また、分離された見開き面や一終面は、副紙引き部又は下流側の紙引き部によって紙引きが行われるが、前記副紙引き部又は下流側の紙引き部では、二つのワリスが、汚れの目立たない見開き面や一終面の両端部分にのみ当接するように設けられているので、ワリスによって汚れが生じるということがない。
【0026】
さらに、下流側の紙引き部におけるドラッグローラの円周上に、前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスを配置して前記分離した新聞用紙の紙引きを行うとともに、前記二つのワリスよりも前記ドラッグローラの円周に沿った下流側に、前記分離した新聞用紙と重ね合わされた前記他の新聞用紙の両端余白部及び中央余白部と当接する三つのワリスを配置して、前記重ね合わせた新聞用紙の紙引きを行っているので、下流側の紙引き部のワリスによって見開き面や一終面が汚されるということがない。
また、副紙引き部や下流側の紙引き部のドラッグローラに設けたワリスによって紙引きが行われるので、ドラッグローラの表面上で前記見開き面や一終面が滑るということがなく、この滑りによる汚れも生じない。
【0027】
また、前記下流側の紙引き部に設けられた三つのワリス及び前記上流側の紙引き部に設けられた三つのワリスのうち、少なくとも一方の紙引き部に設けられた前記ワリスの中央に位置するワリスを回動自在にして、ペースタ時又は加減速時に前記中央に位置するワリスを前記用紙に当接させ、通常運転時には、前記中央に位置するワリスを前記用紙から退避させることで、合流後に前記ワリスによって見開き面や一終面に汚れが生じる可能性を、ほぼ無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紙引き装置の概略構成を説明するための側面図である。
【図2】 副紙引き部における用紙とワリス及びドラッグローラの関係を説明するための斜視図である。
【図3】 本発明の紙引き装置の他の実施形態にかり、その概略構成を説明するための側面図である。
【図4】 本発明の従来例にかかり、紙引き装置の概略構成を説明するための側面図である。
【図5】 紙引き装置における用紙とワリス及びドラッグローラの関係を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドローラ
2 分離用ローラ(分離手段)
4 フォーマー
9 紙引き装置
10 上流側の紙引き部
20 下流側の紙引き部
30 副紙引き部
11,21,31 ドラッグローラ
12,22,23,32 ワリス
Ps 見開き面の用紙(一の用紙)
P 他の用紙
Claims (4)
- 複数の印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙を、折り部に設けられたフォーマーの上流で重ね合わせ、回転駆動するドラッグローラと複数箇所で前記新聞用紙に当接する複数のワリスとを有する上流側の紙引き部及び下流側の紙引き部で紙引きを行って、前記フォーマーに重ね合わせた前記新聞用紙を送る新聞輪転機の紙引き装置において、
前記印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙の中の見開き面及び/又は一終面の新聞用紙を、前記上流側の紙引き部の手前で他の新聞用紙の走行ルートから分離させ、前記他の新聞用紙と別の走行ルートに導く分離手段と、
前記別の走行ルート上に設けられ、紙引きを行う際に前記分離した新聞用紙の両端余白部でのみ当接する二つの前記ワリスとドラッグローラとを有し、前記他の新聞用紙から分離された前記新聞用紙の紙引きを行って、前記他の新聞用紙と同じ速度で前記分離した新聞用紙を前記下流側の紙引き部に送る副紙引き部とを有し、
前記下流側の紙引き部のドラッグローラの円周上に、前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスを配置するとともに、この二つのワリスよりも前記ドラッグローラの円周に沿った下流側に、前記分離した新聞用紙と重ね合わせた前記他の新聞用紙の両端余白部及び中央余白部に当接する三つのワリスを配置した
ことを特徴とする新聞輪転機の紙引き装置。 - 前記下流側の紙引き部に設けられた三つのワリス及び前記上流側の紙引き部に設けられた三つのワリスのうち、少なくとも一方の紙引き部に設けられた前記ワリスの中央に位置するワリスを回動自在にして、ペースタ時又は加減速時に前記中央に位置するワリスを前記用紙に当接させ、通常運転時には、前記中央に位置するワリスを前記用紙から退避させることを特徴とする請求項1に記載の新聞輪転機の紙引き装置。
- 複数の印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙を、折り部に設けられたフォーマーの上流で重ね合わせ、回転駆動するドラッグローラと複数箇所で前記新聞用紙に当接する複数のワリスとを有する上流側の紙引き部及び下流側の紙引き部で紙引きを行って、前記フォーマーに重ね合わせた前記新聞用紙を送る新聞輪転機の紙引き方法において、
前記印刷ユニットで印刷された複数枚の新聞用紙の中の見開き面及び/又は一終面の新聞用紙を、前記上流側の紙引き部の手前で他の新聞用紙の走行ルートから分離させて別の走行ルートに導き、
この分離した新聞用紙を、前記別の走行ルートに沿って、紙引きを行う際に前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスとドラッグローラとを有する副紙引き部に導き、
この副紙引き部によって前記分離した新聞用紙の紙引きを他の新聞用紙の紙引きと同じ速度で行い、
前記下流側の紙引き部におけるドラッグローラの円周上に、前記分離した新聞用紙の両端余白部のみと当接する二つのワリスを配置して前記分離した新聞用紙の紙引きを行うとともに、前記二つのワリスよりも前記ドラッグローラの円周に沿った下流側に、前記分離した新聞用紙と重ね合わされた前記他の新聞用紙の両端余白部及び中央余白部と当接する三つのワリスを配置して、前記重ね合わせた新聞用紙の紙引きを行って、前記フォーマーに送ることを特徴とする新聞輪転機の紙引き方法。 - 少なくとも前記下流側の紙引き部に設けられた三つのワリスのうち、中央に位置するワリスを回動自在にして、ペースタ時又は加減速時に前記中央に位置するワリスを前記用紙に当接させ、通常運転時には、前記中央に位置するワリスを前記用紙から退避させることを特徴とする請求項3に記載の新聞輪転機の紙引き方法。
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