JPS5811579Y2 - 用紙送り制御機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は用紙送り制御機構に係り、特に用紙繰出時、該
用紙に生ずるたるみを取除くことのできる用紙送り制御
機構に係る。

銀行端末たとえばキャッシュ・ディスペンサにおいては
、取引内容を印刷する印刷部が装置内部に組込まれてお
り、取引に応じて所定の印刷が用紙に記録され、一部は
レシートとして顧客に、一部は控として内部に保存され
る。

たとえば、レシートとなる感圧紙と控となる感圧紙（ジ
ャーナル用紙）とをロール状に又は折りたたみ状に重ね
て用意し、該用紙をプリンタの手前に置かれたスプロケ
ットホイールにより所定位置にセットし、しかる後印刷
する。

尚、レシート用紙とジャーナル用紙とはプリンタ後方の
経路を異にし、ジャーナル用紙はプリント後、テンショ
ンアームを介して巻取りリールにより逐次巻取られ、レ
シート用紙は切断及びプリント後装置外部等に排出され
る。

さて、か・る装置においてジャーナル用紙はテンション
アームにより適当なテンションをかけられ巻取りリール
により巻取られる。

このため、ジャーナル用紙にはたるみ、しわ等が生じる
ことがない。

しかし、レシート用紙については、該レシート用紙を所
定のプリント位置にセットする手段がプリンタの手前に
おかれたスプロケットホイールだけであるため、しわや
たるみを生じる。

このため、前記各用紙をセット後印刷すると、ジャーナ
ル用紙には良好な印刷が得られるが、レシート用紙には
字の不揃２文字の１部分がかける等、印字品質の低下を
きたす。

又、レシート用紙上の所定フォーマット１内に印刷が行
われないこともあり、極めて不都合であった。

本考案はかかる従来の欠点を除去することを目的として
おり、この目的は本考案において用紙を送る用紙送り手
段と、用紙が所定位置に到達したときこれを検知し、前
記用紙送り手段による用紙の送りを停止する用紙検知手
段と、用紙に所定のプリントを施すプリント手段とを備
えた装置において、用紙の移動経路であって前記検知手
段の前段に、印字ミス、取引未成立等により顧客に排出
されないレシート用紙を回収するとともに、用紙繰り出
し時の用紙たるみを除去するフリクションローラを設け
た用紙送り制御機構により達成される。

以下、図面に従って本考案を詳細に説明する。

図は本考案の用紙送り制御機構の概略図であす、１は感
圧紙よりなるジャーナル用紙、２は感圧紙よりなるレシ
ート用紙、３は用紙繰出し用のスプロケットホイール、
４は所定の印字を実行するプリンタ、５はプラテン、６
は移動刃及び固定刃より成るカッタ部、７はインプリン
ト部、８はエジェクト機構、９はピンチローラ、１０は
本考案に係るフリクションローラ、１１はフリクション
ローラを矢印方向（上下）に移動せしめるマグネット、
１２は用紙上に予め記録されたマーク又は用紙のエツジ
を検出する公知の検知手段、１３はジャーナル用紙巻取
りリール、１４はテンションアームである。

ジャーナル用紙及びレシート用紙１，２は予めロール状
又は折った・み状に重ね合せられており、又、その先端
はイニシアル時、スプロケットホイールによりカッタ部
に位置決めせられている。

さて、上記機構をキャッシュ、ディスペンサに適用した
とすると、キャッシュカード挿入後の顧客の繰作に基づ
き所定の印字がプリンタ４により実行される。

この印字が終了すればスプロケットホイール３．リール
１３に駆動がか・す、用紙１．２はそれぞれ矢印方向に
送られ、ジャーナル用紙は巻取リリール１３に逐次巻取
られる。

一方、レシート用紙はフリクションローラ１０とピンチ
ローラ９の間に進入する。

さて、レシート用紙がこれら両ローラ間に挾まれる前に
おいては、該レシート用紙にはひつ張り力が働かないた
め、摩擦等によりしわやたるみが生じる。

このようなしわ等が発生した状態でフリクションローラ
とピンチローラ間に用紙が進入すると、両ローラにより
レシート用紙にひっばり力が働らき、前記しわがのばさ
れる。

即ち、フリクッションローラ１０はスプロケットホイー
ルより高速で回転しているから、レシート用紙が前記両
ローラに挾まれ・ば該レシート用紙は急速に引っばられ
、且つ送られることになり、前記しわ等が消滅する。

ついで、レシート用紙の先端が検知手段１２により検知
され・ばスプロケットホイール及び巻取リリールの駆動
が停止し、用紙は所定位置にセットされたことになる。

尚、フリクションローラ１０も前記検出時マグネットの
動作により上方に逃される。

上記セットが終了すればインプリント部７によりキャッ
シュカードを用紙に押しつけ該カード上の氏名等を表示
する浮彫部を該用紙にインプリントする。

インプリントが終了すればカッタ６を動作させレシート
用紙を所定寸法にカットし、更にリジェクト機構８を紙
面と垂直方向に移動させしかる後、図示しないリジェク
トローラでカットされたレシート用紙を外部に排出する
。

尚、印字ミス、取引不成立の場合にはりジエクト機構８
を動作させずに、フリクションローラ１０をおろし排出
する。

以上、本考案によれば用紙検知部の手前にフリクション
ローラを設けたから、用紙に生じたしわ等が取り除かれ
、用紙は延ばされた状態でセットされる。

この結果、印字品質が低下することはなく、又、フォー
マットをはずれて印字されることがなく、その効果は大
きい。

更にこのフリクションローラによって印字ミス等の場合
に放棄する用紙を別の排出口から排出することが可能と
なり、本考案を備えた装置の使用途中でのキャンセル時
に不要な用紙が回収され、利用者へのサービス向上、及
び不要な用紙の悪用を避けることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る用紙送り制御機構の概略図である。 １・・・・・・ジャーナル用紙、２・・・・・・レシー
ト用紙、３・・・・・・スプロケットホイール、４・・
・・・・プリンタ、５・・・・・・プラテン、６・・・
・・・カッタ音Ｉｓ、７・・・・・・インプリント部、
８・・・・・・リジェクト機構、９・・・・・・ピッチ
ローラ、１０・・・・・・フリクションローラ、１１・
・・・・・マグネット、１２・・・・・・検知手段、１
３・・・・・・巻取リリール、１４・・・・・・テンシ
ョンアーム。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 レシート用紙とジャーナル用紙からなる二重の用紙を繰
   り出すスプロケット、 該スプロケットにより繰り出された二重用紙にプリント
   を行なうプリント手段、 該プリント手段の後段に設けられ、該二重用紙の内ジャ
   ーナル用紙を巻取る巻取リールからなる用紙送り手段、 該プリント手段の後段で且つ該用紙送り手段による用紙
   送りに伴ない該レシート用紙が送られる搬送路上に設け
   られ、該レシート用紙が該プリント手段の所定プリント
   位置に達した事を検知して該用紙送り手段による用紙送
   りを停止せしめる用紙検知手段、 該フリント手段の前段に設けられ、該プリント手段によ
   るプリント終了後該レシート用紙を切断するカッタ手段
   、 該プリント手段の側面に設けられ、該カッタ手段によっ
   て切断されたプリント完了後のレシート用紙を該用紙の
   搬送方向に対して直角方向に排出するりジエクト手段、 該レシート用紙の搬送路上であって該検知手段と該プリ
   ント手段との間に設けられ、該用紙送り手段による用紙
   搬送時および該リジェクト手段によりプリント済みのレ
   シート用紙が排出されない場合に、少なくとも該スプロ
   ケットによる用紙繰り出し速度よりも早い速度でレシー
   ト用紙を搬送方向へ搬送するフリクションローラ、 を備える事を特徴とする用紙送り制御機構。