JP3610492B2 - 連続紙処理装置における連続紙案内装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の連続紙を重ね合わせて後工程に案内して処理する、例えば新聞用輪転機のような連続紙処理装置において、連続紙処理装置内を走行する複数の連続紙を重ね合わせるべく案内する連続紙案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の連続紙を重ね合わせて後工程に案内して処理する連続紙処理装置としては、新聞用輪転機が代表例としてよく知られている。
【0003】
新聞用輪転機では、例えば、印刷工学便覧((社)日本印刷学会編、1983年5月1日1版1刷、技報堂出版(株)発行)の第889ページの図−5、13を写した図3に示すように、複数の連続紙W、W…がそれぞれ個別に、インフィードローラーI、印刷胴Cなどの駆動されて回転する回転部材によって牽引されかつ送り出され、給紙部Sから印刷部Pを経由し、折部Fに至る手前に設けられた、駆動されて回転するドラッグローラーDの外周面上で重ね合わせられ、当該ローラーに底辺を近接させるとともに頂角を下方前方に配して設けられた略2等辺三角形状のフォーマーFOに送り出されて、長手方向と平行に2つ折りされ、フォーマーFOの下方に設けられた切断折畳み機構FCに至らされて、予め定められた長さに切断され、4つ折りの新聞として搬出される。
【0004】
この新聞用輪転機では、各連続紙Wが折部Fに至る経路長さの相違、各連続紙Wごとの走行張力や物性の若干の相違などによって、あるいは、重ね合わせられた後の連続紙Wの集合体を走行させるべくこの集合体に一括して作用する力が、重ね合わせられた連続紙W相互間の摩擦力の相違によって各連続紙Wごとに相違が生じてしまうことによって、重ね合わせられる連続紙W、W…のいずれかがゆるんだり、いずれかにしわが生じたり、重ね合わせられた後の連続紙W、W…のそれぞれの走行に遅速が生じて切断位置のずれや連続紙Wの破損をまねくことがある。
【0005】
このような不都合に対し、これを防止するものとして、例えば、実開平2−137236号の全文明細書に示されるもの、特開平2−282155号公報に示されるもの、実公平4−19012号公報に示されるものなどが公知である。
【0006】
実開平2−137236号の全文明細書に示されるものは、印刷された複数の連続紙(走行紙)をそれぞれ複数のローラーで案内し、折部(フォルダ)の上流のドラッグローラーの外周面上で重ね合わせて折部に供給するようにした輪転機において、各連続紙ごとに、連続紙を案内するローラーの少なくとも1つにおいて制動を加えうるようになっており、各連続紙にその走行条件に応じて制動を加え、折部の上流の駆動されて回転するローラーの外周面上で連続紙を重ね合わせるときに、いずれの連続紙にもだぶつきが生じないようにしたものである。
【0007】
特開平2−282155号公報に示されるものは、印刷された複数の連続紙(ウエブ)をフォーマー(三角板折部)の上流のドラッグローラーの外周面上で重ね合わせて折部に供給するようにした輪転機において、前記駆動されて回転するローラーの外周面に針状突起を設け、連続紙の表面を刺して連続紙との摩擦係数を増大させるようになっており、連続紙を前記駆動されて回転するローラーの外周面で重ね合わせるときに最下層の連続紙の張力がゆるむのを防止し、張力のゆるみによる印刷品質の低下や、フォーマーの下流側の折部でのしわの発生がないようにしたものである。
【0008】
実公平4−19012号公報に示されるものは、多数の連続紙(料紙)をフォーマー近傍上流側で重ね合わせるようにした輪転機において、フォーマーの上流にドラッグローラーを2つ設け、上流側のドラッグローラーの外周面で多数の連続紙を重ね合わせるとともにこの外周面に重ね合わせた積層連続紙群の一方面が適宜の巻角だけ接触するよう案内し、次に、下流側のドラッグローラーの外周面に前記重ね合わせた積層連続紙群の他方面が適宜の巻角だけ接触するよう案内して、重ね合わせた積層連続紙群を、2つのドラッグローラーで両面から一斉に牽引するようになっており、重ね合わせられた多数の連続紙が、ドラッグローラーと連続紙の摩擦力及び連続紙相互の摩擦力で牽引されるときに、ドラッグローラーから遠い連続紙に作用する牽引力が小さくて当該連続紙の張力がゆるむのを防止し、張力のゆるみによる印刷品質の低下や、フォーマーの下流側の折部でのしわの発生がないようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記実開平2−137236号の全文明細書に示されるもの、特開平2−282155号公報に示されるもの、実公平4−19012号公報に示されるものには、それぞれ次に記載するように、それぞれに種々の問題がある上に、連続紙のいずれかがだぶついたり、いずれかにしわが生じたり、重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が生じて切断位置のずれや連続紙Wの破損をまねくといった不都合を無くし得なかった。
【0010】
すなわち、前記実開平2−137236号の全文明細書に示されるものでは、各連続紙にその走行条件に応じて制動を加えるための機構及び制御設備が必要であり、製造コスト、ラニングコストともに大きいものであった。加えて、制動を加えられるローラー(以下、制動ローラーとする)と折部の上流の駆動されて回転するローラーとの間の連続紙のだぶつきが無くなるものの、その分を制動ローラーの上流側に残すようにしているだけであるため、制動ローラーの上流側では、連続紙の張力が低下し、連続紙が幅方向にずれる所謂紙流れやしわが生じることを防止し得ないものであった。また、連続紙が重ね合わせられる際、連続紙の走行によって生じる気流が連続紙間に巻き込まれ、重ね合わせられた連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができず、重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が生じるのを防止しきれなかった。
【0011】
特開平2−282155号公報に示されるものでは、印刷後の連続紙に針状突起による穴が生じて商品価値を低下させるものであり、印刷画像の配置によっては使用できないものであるうえ、針状突起の消耗に対応してこれを交換する保守管理を必要とするものであった。また、連続紙が重ね合わせられる際、連続紙の走行によって生じる気流が連続紙間に巻き込まれ、重ね合わせられた連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができず、重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が生じるのを防止しきれなかった。
【0012】
実公平4−19012号公報に示されるものでは、連続紙が重ね合わせられる際、連続紙の走行によって生じる気流が連続紙間に巻き込まれ、重ね合わせられた連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができず、重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が生じるのを十分に防止しきることができるものではなかった。
【0013】
この発明は、例えば回転するローラーの外周面など、案内部材の外周面上で重ね合わせられる各連続紙それぞれに生じるゆるみを除去するとともに、重ね合わせられる連続紙間に気流が巻き込まれるのを防止し、重ね合わせられた連続紙相互の摩擦力を十分に得られるようにして、前記課題を解決することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明に係る連続紙処理装置における連続紙案内装置は、複数の連続紙を重ね合わせて後工程に案内して処理する連続紙処理装置における連続紙案内装置において、複数の上流案内部材から1つの下流案内部材の外周面に集中するように形成された複数の連続紙案内経路と、この連続紙案内経路に案内されて下流案内部材の外周面に集中し重ね合わせられた複数の連続紙を後工程にむけて走行させるべく重ね合わせられた連続紙の走行経路に設けられた連続紙牽引手段と、連続紙案内経路に案内され重ね合わせられる複数の連続紙が下流案内部材の上流側で形成する各連続紙間隔空間から吸気すべく、連続紙案内経路の内側に向けた開口部及びこの開口部の2方に設けられ重ね合わせられる複数の連続紙の外側に被されるフラップを有するとともに吸気管を接続した中空箱を、連続紙案内経路の複数の連続紙の両側を遮蔽するように、かつ連続紙案内経路の幅方向に移動可能にして、下流案内部材の近傍上流部の両側に設置した吸気手段と、吸気手段の各中空箱を個別に移動する移動手段と、を備え、重ね合わせられる前の位置における走行する複数の連続紙間の気圧を減圧し、走行中の連続紙の弛みを除去可能に設けた構成になっている。
【0015】
そして上記構成の紙処理装置における連続紙案内装置において、前記連続紙処理装置が輪転機であり、下流案内部材が、重ね合わせた連続紙をフォーマーに向けて送り出すべく駆動されて回転するローラーであって牽引手段を兼ねている構成になっている。
【0016】
【作 用】
前記構成によれば、複数の連続紙案内経路に従って、それぞれ別個の上流案内部材を経由した複数の連続紙が下流案内部材の外周面に集中させられて重ね合わせられ、適宜の連続紙牽引手段(例えば、下流案内部材である重ね合わせた連続紙をフォーマーに向けて送り出すべく駆動されて回転するローラー)によって牽引され、後工程にむけて走行させられる。
【0017】
この連続紙の走行時において、複数の連続紙が下流案内部材の外周面に集中させられて重ね合わせられるのに先立って、この下流案内部材の近傍において、下流案内部材の外周面で重ね合わせられる寸前の複数の連続紙が形成する各連続紙間隔空間から吸気手段にて吸気され、この各連続紙間隔空間の気圧が減圧される。
【0018】
この減圧により、ゆるみが生じている連続紙はより気圧の低い空間側に引き寄せられ、ゆるみが除去される。また、この吸気手段の作動による各連続紙間隔空間の気圧減圧によって、連続紙が互いに接触しやすい環境となるとともに、連続紙の走行によって生じた気流が乱されて連続紙間に空気が巻き込まれにくい環境となるので、重ね合わせられた連続紙相互の接触面積をより大きくすることができ、ひいては連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができる。
【0019】
そして移動手段を動作することにより、連続紙の幅に合わせて、または連続紙案内経路における連続紙の走行する位置に合わせて、連続紙案内経路の両側に位置する吸気手段が連続紙の幅方向に個別に移動される。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、この発明について、1つの実施の形態を示す図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明を新聞用輪転機に実施した1つの実施の形態を示す概略斜視図、図2は、図1に示す実施の形態において、図1に示すものとは幅の相違する連続紙を、輪転機の一方側に片寄せて案内する場合を示す概略斜視図である。
【0021】
図1において、この発明の連続紙案内装置は、複数の連続紙W、W…の走行を案内すべく設けられた、案内方向上流側の上流案内部材GIである複数のガイドローラー1、1…及び案内方向下流側の下流案内部材G2である1つのドラッグローラー2が形成する複数の連続紙案内経路3、3…を備えており、この連続紙案内経路3、3…は、ドラッグローラー2の外周面に集中するようになっている。
【0022】
前記ガイドローラー1、1…およびドラッグローラー2は、連続紙案内経路3、3…が設けられた空間を挟んで対向して設けられた図示しないフレームに、回転可能に設けられるとともに、ドラッグローラー2は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるように設けられている。そして、各連続紙案内経路3、3…には、それぞれ連続紙Wが案内され、各連続紙W、W…は、ドラッグローラー2の外周面で重ね合わせられる。
【0023】
また、連続紙案内装置は、ドラッグローラー2の外周面で重ね合わせられた連続紙W、W…を重ね合わせられた状態で走行させるべく、連続紙W、W…が重ね合わせられる位置を含めてその下流側の、重ね合わせられた状態の連続紙W、W…の走行経路に、連続紙牽引手段DRが設けられている。図1、図2の実施の形態では、下流案内部材G2であるドラッグローラー2が連続紙牽引手段DRを兼ねているが、連続紙牽引手段DRは、後工程機構側に設けられていてもよいことは勿論である。
【0024】
更に、連続紙案内装置は、ドラッグローラー2の近傍上流側かつ連続紙案内経路3、3…の両側に近接させて、吸気手段V、Vが設けられている。
【0025】
吸気手段V、Vは、いずれも、ドラッグローラー2の外周面で重ね合わせられる複数の連続紙W、W…の両外側の連続紙Wa、Wbが案内される最も外側の連続紙案内経路3a、3bの間隔距離よりも広くなるように、かつ連続紙案内経路3、3…の上流側から下流側に向かって幅が小さくなる略台形状の開口部を連続紙案内経路3、3…の内側に向けて設けられた中空箱4を備え、中空箱4の中空部は、図示しない吸気機構又は排気機構の吸気側に適宜の配管手段5で配管連結されている。図示の実施の形態では、配管手段5は、例えば蛇腹状の可撓性に富むとともに潰れ難い形状に形成されており、図示しないステーなどの適宜の手段で支持されている。
【0026】
また、中空箱4の開口部の2方には、前記両外側の連続紙Wa、Wbの外側に被されるフラップ4a、4bが設けられており、中空箱4とともにこのフラップ4a、4bにて両外側の連続紙Wa、Wbの連続紙案内経路3a、3b間の連続紙W、W…の幅方向両側を遮蔽するようになっている。このフラップ4a、4bは、重ね合わせられる連続紙W、W…の枚数が少なく両外側となる連続紙W、Wの連続紙案内経路3、3を形成するガイドローラー1、1が図示の最外側のガイドローラー1a、1bと相違するときは、両外側となる連続紙W、Wの連続紙案内経路3、3の位置に合わせてその角度を変更可能に設けられていて差し支えない。
【0027】
更にまた、前記中空箱4は、ともに移動手段SFによって連続紙案内経路3、3…の幅方向に移動可能に支持されている。
【0028】
移動手段SFは、中空箱4に取り付けられたブラケット6、連続紙W、W…の幅方向と平行に、前記対向して設けられた図示しないフレームに回転可能に設けられるとともに、それぞれ適宜の回転源8に連結されている、一対の支持棒7、7とを備えている。
【0029】
中空箱4に取り付けられたブラケット6には、前記一対の支持棒7、7の設置間隔と一致する間隔で連続紙W、Wの幅方向と平行な中心線にそった貫通雌ねじ穴6aと貫通案内穴6bが設けられている。また、一対の支持棒7、7は、その一方が一端から略中央まで、その他方は他端から略中央まで、それぞれ雄ねじ部7aが設けられており、いずれも、略中央からのこる端部まで滑らかな案内面7bが設けられている。そして、一対の支持棒7、7は、それぞれの雄ねじ部7aが、互いに別個の中空箱4に取り付けられたブラケット6の貫通雌ねじ穴6aにねじ連結されるとともに、それぞれの滑らかな案内面7bが、互いに別個の中空箱4に取り付けられたブラケット6の貫通案内穴6bに挿入されている。
【0030】
ここで、支持棒7の雄ねじ部7aとブラケット6の貫通雌ねじ穴6aのねじ連結を、ボールねじで構成してねじによる進退をより良好にしてよく、ブラケット6の貫通案内穴6bにおける支持棒7の滑らかな案内面7bとの接触部を、回転と直動を許容する軸受(例えば、(株)エイエスケイのボールブッシュ、大同メタル工業(株)のDUベアリングなど)で形成し、貫通案内穴6bと滑らかな案内面7bとのすべり案内作用をより良好にしてよい。更にまた、一対の支持棒7、7に連結された回転源8は、例えば回転操作ハンドルであっても電動機であってもよく、支持棒7、7を個別に回転操作可能に設けられている。
【0031】
なお、図1、図2において、9は、ドラッグローラー2の外周面で重ね合わせられた連続紙W、W…をその長手方向と平行に折り畳むフォーマー(図3におけるFO)、10は、フォーマー9を通過して長手方向と平行に折り畳まれた連続紙W、W…を案内するフォーミングローラー、11は、ドラッグローラー2の外周面で重ね合わせられた連続紙W、W…をその長手方向と平行に切断するスリッターである。
【0032】
以上記載の構成の動作について説明する。
新聞用輪転機に所望の新聞を作成可能であるように給紙部から折部に至るように連続紙W、W…を紙通しした状態で輪転機を稼動させる。すると、各連続紙Wは、印刷部の上流側のインフィードローラー、印刷胴及びドラッグローラー2によって牽引されかつ送り出されて走行させられ、ガイドローラー1とドラッグローラー2とで形成された連続紙案内経路3を経てドラッグローラー2の外周面上で重ね合わせられ、ドラッグローラー2の下流側のフォーマー9及びフォーミングローラー10を経て後工程に送り出される。
【0033】
また、輪転機が稼動を開始すると、吸気手段V、Vが吸気を開始する。すなわち、中空箱4と配管手段5を介して連結された図示しない吸気機構又は吸気側が連結された図示しない排気機構が作動し、中空箱4の開口部から吸気する。この吸気によって、ドラッグローラー2の外周面に集合すべく連続紙案内経路3、3…にそってドラッグローラー2の近傍上流側を走行する、重ね合わせられる寸前の連続紙W、W…相互の狭隘になった間隔空間が減圧される。すると、連続紙W、W…個々の物性の僅かな相違や、走行中の連続紙W、W…個々に作用する外力の相違などによってゆるみが生じている連続紙W、W…は、より気圧の低い空間側に引き寄せられ、弛みが除去される。
【0034】
また、この各連続紙間隔空間の気圧減圧によって、連続紙W、W…が互いに接触しやすい環境となるとともに、連続紙W、W…の走行によって各連続紙間隔空間に生じた気流が乱されて連続紙W、W…間に空気が巻き込まれにくい環境となるので、重ね合わせられた連続紙W、W…相互の接触面積をより大きくすることができ、ひいては重ね合わせられた連続紙W、W…相互の摩擦力を十分に得ることができる。
【0035】
なお、この吸気作用において、中空箱4の開口部の2方に設けられたフラップ4a、4bは、両外側の連続紙Wa、Wb側からの空気の自由流入を妨げて、吸気手段Vによる連続紙W、W…相互の間隔空間の減圧効率を高める一助となっている。したがって、フラップ4a、4bに最も近い位置を走行する重ね合わせられた連続紙W、W…両外側の連続紙W、Wが案内される連続紙案内経路3、3が、複数の連続紙案内経路3、3…の最も外側の連続紙案内経路3a、3bでないときは、前記フラップ4a、4bの角度を変えてその先端を、フラップ4a、4bに最も近い位置を走行する連続紙W、Wに接近させて、中空箱4の開口部の一部を遮蔽することにより、吸気手段Vによる連続紙W、W…相互の間隔空間の減圧効率の低下を緩和することができる。
【0036】
他方、図2に示すように、連続紙案内経路3、3…に案内される連続紙W、W…の幅が、連続紙案内経路3、3…の全幅に満たないときは、案内される連続紙W、W…の幅及び連続紙W、W…が案内される連続紙案内経路3、3…の幅方向の位置に合わせて、吸気手段V、Vを、それぞれ連続紙案内経路3、3…の幅方向に移動させる。具体的には、支持棒7、7に連結された回転源8をそれぞれ個別に手動又は給電などにより動作させ、支持棒7、7を個別に回転させる。すると、支持棒7の雄ねじ部7aに貫通雌ねじ穴6aがねじ連結されたブラケット6がねじの送り作用によって支持棒7の軸方向に移動させられ、ブラケット6に取り付けられた中空箱4が、支持棒7の軸方向、つまり、連続紙案内経路3、3…の幅方向に移動させられる。この吸気手段V、Vの移動に際し、ブラケット6の貫通案内穴6bに滑らかな案内面7bを挿入された他の支持棒7は、回転される支持棒7周りのブラケット6の回転を防止するとともに、ねじの送りによるブラケット6及び中空箱4の進退移動が円滑に行われるように案内する。また、この吸気手段V、Vの移動に際し、蛇腹状の配管手段5は、その可撓性によって中空箱4によく追従し、かつ潰れて吸気性能を低下させるようなこともない。
【0037】
【発明の効果】
以上記載のとおりでなので、この発明の実施により、複数の上流案内部材から1つの下流案内部材の外周面に集中して重ね合わせられる寸前の、連続紙相互の狭隘になった間隔空間が減圧されて、下流案内部材の外面上で重ね合わせられる各連続紙をより気圧の低い空間側に引き寄せることができ、それぞれに生じるゆるみを防止することができた。したがって、連続紙のいずれかがだぶついたり、いずれかにしわが生じたりすることがなくなった。
【0038】
また、重ね合わせられる連続紙間に空気が巻き込まれにくくなって重ね合わせられた連続紙相互の接触面積をより大きくし、連続紙相互の摩擦力を十分に得ることができるようになった。したがって、重ね合わせられた後の連続紙のそれぞれの走行に遅速が生じて切断位置のずれや連続紙Wの破損をまねくことが無くなった。
【0039】
また、吸引手段の中空箱に上側の連続紙と下側の連続紙を被るフラップを設けたことにより、吸気手段による連続紙相互の間隙空間の減圧効率の低下を緩和することができる。
【0040】
さらに、の発明では、連続紙案内経路の両側の中空箱を移動手段にて個別に移動できることにより、連続紙の幅や連続紙案内経路における連続紙の走行する位置が変わる場合でも、吸気手段による各連続紙間隔空間の気圧減圧の効果を低下させることなく前記効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を新聞用輪転機に実施した1つの実施の形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す実施の形態において、図1に示すものとは幅の相違する連続紙を、輪転機の一方側に片寄せて案内する場合を示す概略斜視図である。
【図3】この発明を実施することが可能な新聞用輪転機の概略構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…ガイドローラー、1a、1b…最外側のガイドローラー、2…ドラッグローラー、3…連続紙案内経路、3a、3b…最も外側の連続紙案内経路、4…中空箱、4a、4b…フラップ、5…配管手段、6…ブラケット、6a…貫通雌ねじ穴、6b…貫通案内穴、7…支持棒、7a…雄ねじ部、7b…滑らかな案内面、8…回転源、9…フォーマー、10…フォーミングローラー、11…スリッター、C…印刷胴、D…ドラッグローラー、DR…連続紙牽引手段、F…折部、FC…切断折畳み機構、FO…フォーマー、G1…上流案内部材、G2…下流案内部材、I…インフィードローラー、P…印刷部、S…給紙部、SF…移動手段、V…吸気手段、W…連続紙、Wa、Wb…重ね合わせられる複数の連続紙の外側の連続紙。

Claims (2)

  1. 複数の連続紙を重ね合わせて後工程に案内して処理する連続紙処理装置における連続紙案内装置において、
    複数の上流案内部材から1つの下流案内部材の外周面に集中するように形成された複数の連続紙案内経路と、
    この連続紙案内経路に案内されて下流案内部材の外周面に集中し重ね合わせられた複数の連続紙を後工程にむけて走行させるべく重ね合わせられた連続紙の走行経路に設けられた連続紙牽引手段と、
    連続紙案内経路に案内され重ね合わせられる複数の連続紙が下流案内部材の上流側で形成する各連続紙間隔空間から吸気すべく、連続紙案内経路の内側に向けた開口部及びこの開口部の2方に設けられ重ね合わせられる複数の連続紙の外側に被されるフラップを有するとともに吸気管を接続した中空箱を、連続紙案内経路の複数の連続紙の両側を遮蔽するように、かつ連続紙案内経路の幅方向に移動可能にして、下流案内部材の近傍上流部の両側に設置した吸気手段と、
    吸気手段の各中空箱を個別に移動する移動手段と、
    を備え、
    重ね合わせられる前の位置における走行する複数の連続紙間の気圧を減圧し、走行中の連続紙の弛みを除去可能に設けたことを特徴とする連続紙処理装置における連続紙案内装置。
  2. 連続紙処理装置が輪転機であり、下流案内部材が、重ね合わせた連続紙をフォーマーに向けて送り出すべく駆動されて回転するローラーであって牽引手段を兼ねている、請求項1記載の連続紙処理装置における連続紙案内装置。
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