JP4951701B2 - 折装置 - Google Patents

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Description

本発明は、折胴周面に出没する折ブレードによって、一対の折込みローラ間に紙を突き入れて折丁を作成する折胴を備える折装置に関するものである。
巻取紙に印刷する輪転機においては、印刷部で印刷した一枚乃至複数枚の用紙を折装置で折り畳んで折丁の形で排紙することが行われている。この種の折装置の一例として、新聞用輪転機では、折ブレードを装備した折胴と、フォルディングローラと呼ばれる折込みローラとを組み合わせて用紙を折り畳むブレード折装置が知られている。この折装置の概略構造を図2に、折胴周辺の概略構造を図3に示す。
図2において、印刷されたウェブ5aは、ドラッグローラ1によって折装置に導かれ、三角形状のフォーマー2及びその下部に設けられた一対のフォーミングローラ3、3によって矢印で示す用紙の進行方向に対して平行な方向で二つ折り(縦折り)され、縦折りウェブ5bとなる。縦折りウェブ5bは、フォーミングローラ3、3の下部に2組設けられたニッピングローラ対4、4に挟み込まれ、折胴7及び鋸胴6の間へと送り込まれる。
鋸胴6には、図3に示すように、2個の鋸台61に支持された鋸歯62が周長方向の等分位置に配置されて組み込まれており、対向配置された折胴7及び鋸胴6の回転作動によって、折胴7の外周面に設けられた図示しない受け台との間で、縦折りウェブ5bを進行方向に直角に、一定ピッチで断裁する。
さらに折胴7には、針レバー72bの先端に装着された針72a及び針レバー72bを支える針軸72cからなる針機構72が、周長方向の等分位置に2個所組み込まれており、針軸72cが図示されていないカム機構によって往復角変位するのに伴って針レバー72bが揺動し、これに伴って針72aの先端が折胴7の外周面から出没する。
そして、鋸歯62が縦折りウェブ5bを断裁する前に、針72aは縦折りウェブ5bの断裁位置の進行方向直上流の位置を突き刺し、断裁された端部である下流側端Saを図中の矢印12の方向に、折胴7の外周に沿わせながら移送する。
2個の針機構72、72の折胴7外周面の周長方向における略中央部には、2個の折ブレード機構71、71が、周長方向の等分位置に配置されて組み込まれている。折ブレード機構71は、折胴7の定まった回転位相位置で折ブレード軸71bに取り付けられた折ブレード71aの先端が折胴7の外周面から突出する構造になっている。また、折胴7の下流側には、一対のフォルディングローラ9、9が外周面を対向させて平行に配置されており、矢印方向に駆動されて回転している。折ブレード71aは、この一対のフォルディングローラ9、9の中央位置に突き出すように位相調整されている。
針72aに断裁位置の直上流位置を突き刺されて、折胴7の外周面に沿って巻き込まれた縦折りウェブ5bは、次の鋸歯62の断裁動作によって、上流側端Sbの位置で一定長に断裁され、断裁された用紙52となる。これに先立って、まだ断裁されない縦折りウェブ5bがフォルディングローラ9、9上部を通過する際に、断裁後に断裁された用紙52の略中央になる位置に、折胴7の外周面から折ブレード71aが突出し、当該略中央位置をフォルディングローラ9、9の間に差し込む。この動作に同期して、縦折りウェブ5bの下流側端Saの直上流位置を突き刺した針72aが折胴7の外周面から没して縦折りウェブ5bの先端部を解放するとともに、縦折りウェブ5bは前述のように鋸歯62によって断裁されて上流側端Sbとなるので、縦折りウェブ5bは断裁されて両端が自由な用紙52となる。
当該断裁された用紙52は、前述のようにその中央部をフォルディングローラ9、9の間に差し込まれて、図3に示すように進行方向に直角に折られた(横折りされた)横折り目Scを有する四つ折状態の折丁53となって下方へと送り出される。
折胴7の下方には、フォルディングローラ9、9に引き込まれる断裁された用紙52の、横折り目Scとなる位置より下流側を案内するペーパーガイド81及び横折り目Scとなる位置より上流側を案内するペーパーガイド82が折胴7の周面と一定の間隔をおいて設けられている。断裁された用紙52の下流側端Sa及び上流側端Sbが寄せ合わされ、フォルディングローラ9、9によって下方へと送り出された折丁53は、デリバリーファン10を介してデリバリーベルト11上に所定のピッチでラップした状態で整列され、機外へと排紙される。そして、折装置とは別に設けられた搬送装置により、後工程へと運ばれる。
上述の従来構造において、断裁された用紙52の上流側端Sbが、後続の縦折りウェブ5bの下流側端Saに追突されないように、フォルディングローラ9、9の外周速度は折胴6の外周速度よりも、通常10%程度早目になっている。
実開昭61−88961号公報 特開2003−341926号公報
上述した従来の折装置による折り畳み作動の際の断裁された用紙52の挙動を観察すると、断裁された用紙52の上流側端Sbは、鋸歯62に断裁されるやいなや、それまでの進行速度よりも高速でフォルディングローラ9、9に引っ張られることとなる。また、針72aによって折胴7の外周に沿って移送されていた下流側端Saは、針72aから開放されて自由になるやいなや、フォルディングローラ9、9によって、それまでの進行方向とは全く逆の方向に引き戻されることとなる。この急激な挙動の変化から、断裁された用紙52の両端近傍部、特に下流側端Saの近傍部は、印刷速度が速くなる程激しいバタツキによる波打ちが起こりやすくなることが分かっていた。
さらに、断裁された用紙52のバタツキによる波打ちなどの不安定な挙動が、フォルディングローラ9、9間を通過する直前の折丁53の進行方向における上流端Sb近傍に、しばしばめくれや折れ曲がりを発生させ、これらが矯正されないまま、フォルディングローラ9、9の間に引き込まれて、いわゆる耳折れ(端折れ)や段折れ、縦皺などの不具合を起こすことが知られていた。
そこで、上記のような不具合の原因となる現象を防ぐために、種々の技術が提案され公知となっている。
例えば、上掲した特許文献1に開示されている技術は、用紙の上流側と接する、折胴の外周部に突起部を設けた構成が開示されている。特許文献1の技術においては、断裁された用紙の横折り目となる位置より後行側(上流側)を、折胴周面に設けられた突起部に押し付けながら、フォルディングローラで引くことによって、断裁された用紙の横折り目となる位置より後行側端部近傍のめくれや折れ曲がりを防ぎ、耳折れ(端折れ)、段折れ、縦皺などの不具合の発生を防いでいる。
しかしながら、特許文献1の技術は、断裁された用紙の横折り目位置より先行側(下流側)の端部近傍の、バタツキによる波打ちを抑えることができるものではなかった。
また、上掲した特許文献2に開示されている技術は、断裁された用紙の横折り目位置より先行側(下流側)と接する折胴の外周部に部分的な突起を設け、該突起が折胴と用紙との間に空気層を形成することによって、断裁された用紙の横折り目位置より先行側が折胴周面に密着することを防止して、用紙が滑らかにフォルディングローラへと送られるようにすることで、耳折れ(端折れ)を防止するものであった。
しかしながら、本願発明者は、前記折り畳み作動の際の用紙の挙動を解析した結果、用紙の横折り目位置より下流側が針から開放され、進行方向が逆方向に引き戻される急激な変化の際に、用紙の横折り目位置より下流側が慣性によって折胴7の回転方向にわずかに伸び、伸びた用紙がその弾性によって下流側端近傍がフォルディングローラによる用紙の引き込み速度より速い速度でフォルディングローラ側に向かって跳ね寄り、バタツイて、折胴表面とペーパーガイドとの隙間で波打ちが生じてしまうことを明らかとした。また、本願発明者は、この用紙上に生じる波打ちは、山と谷の差が大きいものであり、その山(谷)の方向が用紙の進行方向に略直角な方向であることも明らかとした。さらに、本願発明者は、用紙上に生じた当該波打ちが解消されないまま用紙がフォルディングローラに吸い込まれることによって、耳折れ(端折れ)、段の折れなどの不具合が発生してしまうことを明らかとした。
上述した不具合の原因は、特許文献2に課題として記載されているような用紙が版胴周面に密着する現象とは異なる理由であることから、たとえ特許文献2に記載された技術を用いたとしても、用紙の横折り目位置より先行側の挙動を十分に安定させることは困難である。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、断裁された用紙の、特に横折り目となる位置より下流側端部近傍において、印刷速度が速くなる程激しく発生するバタツキによる波打ちを抑えることにより、用紙の横折り目位置より下流側の挙動が安定した状態で用紙がフォルディングローラに吸い込まれ、耳折れ(端折れ)、段折れなどの発生を好適に防止することのできる技術を提供することにある。
本発明に係る折装置は、折胴周面に出没する折ブレードによって、一対の折込みローラ間に紙を突き入れて折丁を作成する折装置であって、折ブレードを折胴周面に出没可能に収容するために形成された凹部に、折ブレードの出現位置を避けて、折胴の周長方向に折胴周面と略連続して渡されて取り付けられているブリッジ外周面に設けられた突起部と、前記折胴と所定の隙間を隔てて設置されるペーパーガイドと、を備え、前記突起部は、すべての折ブレードに対応して配置されるとともに、前記折胴の軸心から半径方向外側を見たときに前記ブリッジ外周面であって折ブレード軸の軸心の直外側近傍に設けられ、前記突起部と前記ペーパーガイドとが協働して、裁断された用紙の、横折り目となる位置より下流側端部近傍を抑えるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、断裁された用紙の、特に横折り目となる位置より下流側端部近傍において、発生するバタツキによる波打ちを抑えることが可能となる。その結果、耳折れ(端折れ)、段折れなどの不具合の無い折丁を得ることのできる折装置を提供することができる。
本実施形態に係る折胴17とその周辺の断面図であり、特に、折ブレード71aが縦折用紙52をフォルディングローラ9、9の間に差し込んだ状態を示している。 本実施形態に係る折胴17とその周辺の断面図であり、特に、縦折用紙52がフォルディングローラ9、9に引き込まれている途中の状態を示している。 本実施形態に係る折胴を装備可能な折装置の概略構成を示す正面図である。 従来の折装置の折胴の、軸心に対して直角な断面の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。さらに、背景技術の欄で説明した部材と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
図1A及び図1Bは、本実施形態に係る折胴17とその周辺の断面図であり、特に、図1Aは折ブレード71aが縦折用紙52を折込みローラとしてのフォルディングローラ9、9の間に差し込んだ状態を示し、図1Bは縦折用紙52が折込みローラとしてのフォルディングローラ9、9に引き込まれている途中の状態を示している。なお、針機構72については、針72aの他は図示を省略している。
本実施形態に係る折ブレード機構71は、折胴17外周面の周長方向における針72a、72aの略中央部に2個所、等分位置に配置されて組み込まれている。そして、折胴17の回転とともに折ブレード71aが取り付けられた折ブレード軸71bが、矢印13で示す方向に回転することによって折胴17の定まった回転位相位置で、折ブレード71aの先端が折胴17の外周面から突出する構造になっている。
折ブレード軸71bと、折ブレード71aが回転によって収容される範囲は、折胴17に設けられた凹部70となっている。鋸刃62による断裁位置の進行方向直上流の位置を針72aによって突き刺されて、折胴17の外周に巻き込まれる縦折りウェブ5bが、前記折胴17の凹部70に落ち込まないよう、折胴17の周長方向に、折胴17の周面と略連続した円弧表面を有する帯状板部材(以下、「ブリッジ73」と記す。)を、凹部70の開口部の面端間に渡して取り付けている。ブリッジ73は、凹部70の折胴17の軸方向に間隔をおいて複数取り付けることによって、縦折りウェブ5bが、凹部70に落ち込むことを防ぐとともに、間隔をおいて取り付けられたブリッジ73とブリッジ73との間から折ブレード71aの先端が折胴17の外周面に突出できるようになっている。
ブリッジ73の円弧表面の、折胴17周長方向中央部位置は、折胴半径方向において、折ブレード軸71aの軸心と同一平面上に位置している。そして、各ブリッジ73の円弧表面の折胴17回転方向中央部、すなわち折胴17の軸心から半径方向外側を見たときブリッジ73の円弧表面の折ブレード軸71b軸心の直外側近傍に突起部Pを設けている。
本実施形態では、突起部Pを、ブリッジ73とは別に作られた部品、すなわち突起部材Ppをブリッジ73の所定の位置に図示しないボルトによって取り付けている。なお、突起部Pについては、ブリッジ73とは別に作られた突起部材を、ブリッジ73の所定の位置にボルトあるいは溶接等によって取り付けるようにしてもよい。もしくは、予め突起部Pを設けた形状のブリッジを形成してもよい。
突起部Pの高さは、折胴17の回転によって、突起部Pがフォルディングローラ9の外周面に最も近づいたとき、フォルディングローラ9外周面と突起部Pとの間を移動する縦折りウェブ5b、あるいは縦折りウェブ5bが断裁された縦折用紙52の移動を妨げることがない高さである。また、突起部Pの高さは、折胴17とペーパーガイド81との隙間も考慮して設定されており、折胴17の回転によって、突起部Pがペーパーガイド81の内周面に最も近づいたとき、ペーパーガイド81内周面と突起部Pとの間を移動する縦折りウェブ5bの移動を妨げることがなく、かつ、後述するように突起部Pが縦折用紙52の先行側に生じている波打ちを下流先端Saの方向へ押しやるとともに下流先端Sa近傍のバタツキを押さえるように作用する高さとなっている。ちなみに、本実施形態の突起部Pの高さは、折胴17周面の半径より1.5mm突出するように設定されている。
また、突起部Pの折胴17周長方向長さ(弧長)は、この突起部Pが縦折用紙52に作用する際に、縦折用紙52に傷や破れを生じさせることがないよう、突起部Pと縦折用紙52との間に生じる接触力が適度となる程度の長さである。本実施形態での突起部Pの折胴17周長方向長さ(弧長)は、ブリッジ72の中央前後に約10mmずつ、全弧長で約20mmである。そして、突起部Pの幅は、ブリッジ72の幅と同じか、それ以下である。
さらに、突起部Pのかど部、特に折胴17の周長方向に対して直角の方向に位置するかど部は、突起部Pが縦折用紙52に接触しながら折胴17の回転とともに移動する際に、縦折用紙52に傷や破れを生じさせることがないよう、面取り、R加工、又はその両方を施すか、あるいはブリッジ73の周面から突起部Pの高さまで滑らかにつながる曲面又は斜面としてもよい。
なお、既存の折胴のブリッジに新たに突起部材を取り付ける場合には、折胴に巻き付けられる縦折りウェブの長さが増加することとなる。したがって、折胴の引き率が上がることへの対応として、折胴に備わる外径(引き率)調整機構を調整することにより、適切な引き率にすることが必要となる。折胴の外径(引き率)調整機構として、ブリッジの周面高さを下げて(ブリッジ外周面の折胴軸心から距離を小さくして)調整する場合、ブリッジに取り付ける突起部材の高さは、ブリッジの高さを下げることを考慮した高さとすればよい。
次に、本実施形態に係る折胴17を有する折装置による、折丁53の製作過程を説明する。
フォーマー2及びその下部に設けられた一対のフォーミングローラ3、3によって用紙の進行方向に平行に二つ折り(縦折り)された縦折りウェブ5bは、ニッピングローラ4、4に挟み込まれ、鋸胴6及び折胴17の間へと送り込まれる。対向配置された鋸胴6及び折胴17の回転作動によって、縦折りウェブ5bは断裁される。鋸刃62が縦折りウェブ5bを断裁する前に、針72aは断裁位置の進行方向直上流の位置を突き刺し、断裁された端部を下流側端Saとする用紙52を、折胴17の外周に巻き付けていく。
針72aに断裁位置即ち下流側端Saの直上流位置を突き刺されて、折胴17の外周面に沿って巻き付けられた縦折りウェブ5bは、次の鋸刃62の断裁動作によって、上流側端Sbの位置で一定長に断裁され、断裁された用紙52となるが、これに先立って、まだ断裁されていない縦折りウェブ5bがフォルディングローラ9、9上部を通過する際に、断裁後に断裁された用紙52の略中央位置に、折胴17の外周面から折ブレード71aが突出し、当該略中央位置をフォルディングローラ9、9の間に差し込む。この動作に同期して、用紙52の下流側端Saの直上流位置を突き刺していた針72aが折胴17の外周面から没して用紙52の先端部を拘束から解き、更に縦折用紙52の後端部は前述のように鋸刃62によって断裁されて上流側端Sbとなるので、縦折りウェブ5bは両端が自由な断裁された用紙52となる。当該断裁された用紙52は、前述のようにその中央部をフォルディングローラ9、9の間に差し込まれる(図1A参照)。
断裁された用紙52の上流側端Sbは、鋸刃62に断裁されると略同時に、それまでの進行方向に、それまでの進行速度よりもやや早い速度でフォルディングローラ9、9に引っ張られる。
また、折胴17の外周に沿って針72aに移送されていた下流側端Saは、針72aから解放されて自由になるやいなや、フォルディングローラ9、9によって、それまでの進行方向とは全く逆の方向に引き戻される。
このときに、用紙52の横折り目位置より先行側(下流側)が針から解放され、進行方が逆に引き戻される急激な変化の際に、折胴17の回転方向に進んでいた用紙52の横折り目位置より下流側が慣性によって折胴17の回転方向にわずかに伸び、伸びた用紙がその弾性によってフォルディングローラ9側に向かってフォルディングローラ9が引き寄せる速度以上の速さで跳ね寄り、バタツイて、折胴17表面(ブリッジ73表面を含む)とペーパーガイド81との隙間で用紙に波打ちが生じる。
一方、フォルディングローラ9、9上部で、折胴17の外周面から折ブレード71aが突出し、当該略中央位置をフォルディングローラ9、9の間に差し込み終えた折ブレード71aは、折胴17の回転にともなって折胴17の外周面から没するとともに、各ブリッジ72の円弧表面の周長方向中央前後に設けられている突起部Pが下流側へと進む。そして、折胴17表面とペーパーガイド81との隙間で波打った状態でフォルディングローラ9方向に引き寄せられる用紙52に対して、回転移動する突起部Pが接触しながら移動し、用紙52の波打をペーパーガイド81との間で押さえ伸ばす。すなわち、突起部Pは、用紙52の先行側に生じている波打ちを下流側端Saの方向へ押しやるとともに下流側端Sa近傍のバタツキを押さえる作用を発揮する。
こうして、断裁された用紙52の下流側(先行側)に生じるバタツキによる波打ちなどの不安定な挙動が、突起部Pによって押さえ伸ばされて、ペーパーガイド81、あるいは折胴17表面に沿った安定した状態でフォルディングローラ9、9間を通過するので、折丁53の進行方向における下流端Sdに、めくれや折れ曲がりが発生することなく、フォルディングローラ9、9の間に引き込まれて、いわゆる耳折れ(端折れ)、段折れなどの不具合を起こすことがなくなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、折胴周面に出没する折ブレードによって、一対の折込みローラ間に紙を突き入れて折丁を作成する折胴を備える折装置に利用可能である。
1 ドラッグローラ、2 フォーマー、3 フォーミングローラ、4 ニッピングローラ、5a ウェブ、5b 縦折りウェブ、6 鋸胴、7 折胴、9 フォルディングローラ、10 デリバリーファン、11 デリバリーベルト、17 折胴、52 用紙、53 折丁、61 鋸台、62 鋸刃、70 凹部、71 折ブレード機構、71a 折ブレード、71b 折ブレード軸、72 針機構、72a 針、72b 針レバー、73 ブリッジ、81、82 ペーパーガイド、Sa 下流側端、Sb 上流側端、Sc 横折り目、Sd 進行方向における下流端、P 突起部、Pp 突起部材。

Claims (1)

  1. 折胴周面に出没する折ブレードによって、一対の折込みローラ間に紙を突き入れて折丁を作成する折装置であって、
    折ブレードを折胴周面に出没可能に収容するために形成された凹部に、折ブレードの出現位置を避けて、折胴の周長方向に折胴周面と略連続して渡されて取り付けられているブリッジ外周面に設けられた突起部と、
    前記折胴と所定の隙間を隔てて設置されるペーパーガイドと、を備え、
    前記突起部は、すべての折ブレードに対応して配置されるとともに、前記折胴の軸心から半径方向外側を見たときに前記ブリッジ外周面であって折ブレード軸の軸心の直外側近傍に設けられ、
    前記突起部と前記ペーパーガイドとが協働して、裁断された用紙の、横折り目となる位置より下流側端部近傍を抑えるように構成されていることを特徴とする折装置。
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