JPH07314455A - タイヤ加硫機の締付機構 - Google Patents

タイヤ加硫機の締付機構

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JPH07314455A
JPH07314455A JP6138301A JP13830194A JPH07314455A JP H07314455 A JPH07314455 A JP H07314455A JP 6138301 A JP6138301 A JP 6138301A JP 13830194 A JP13830194 A JP 13830194A JP H07314455 A JPH07314455 A JP H07314455A
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tightening mechanism
space
cylinder member
tire
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夏四郎 嬉野
Hiroyuki Takebayashi
弘行 竹林
Hisashi Mitamura
久 三田村
Kotaro Ozaki
浩太郎 尾崎
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を削減することができると共に配置
スペースを減少させることができるタイヤ加硫機の締付
機構8を提供する。 【構成】 上モールド16および下モールド17を型締
してグリーンタイヤ7を加硫成形する加硫成形部39に
組み込まれるようになっている。上モールド16および
下モールド17のいずれか一方のモールド16・17を
他方のモールド17・16に押圧して型締させるモール
ド締付機構と、モールド締付機構の高さ位置をモールド
高さに応じて任意に変更可能なモールド高さ調整機構と
を一体化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上および下モールドを
型締してグリーンタイヤを加硫成形する加硫成形部に設
けられるタイヤ加硫機の締付機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤ加硫機は、下モールドと
上モールドとの型締により形成されるキャビティーにグ
リーンタイヤを装填し、グリーンタイヤの内面をブラダ
により押圧させながら加熱することによりグリーンタイ
ヤを加硫成形する加硫成形部を有している。
【0003】従来、上記のタイヤ加硫機は、例えば特開
昭59−12827号公報や特開平4−358808号
公報に示される直圧方式の場合、加硫成形部を支持する
ため、フロア面に設置されたベースフレームと、ベース
フレームから立ち上げられた複数のサイドフレームと、
これらのサイドフレームの上端に固設されたトップフレ
ームとを有している。そして、サイドフレーム間のベー
スフレームに下モールドを保持させると共に、トップフ
レームに設けられたモールド締付機構に上モールドを保
持させることによって、下モールドに対して上モールド
を昇降可能にし、上モールドをモールド締付機構により
下降させて下モールドに所定の締付力で当接させて型締
するようになっている。
【0004】また、タイヤ加硫機は、モールド締付機構
の高さ位置を任意に変更可能なモールド高さ調整機構を
例えばモールド締付機構と上モールドとの間に有してい
る。これにより、タイヤ加硫機は、モールド締付機構の
高さ位置をモールド高さに応じて調整できることから、
モールドの取り替えによりモールド高さが変化した場合
でも、上モールド昇降機構のストロークを変更すること
なく所定の締付力で型締を行えることになり、結果とし
て各種の仕様(タイヤ幅やタイヤ径等)のグリーンタイ
ヤを容易且つ安定して加硫成形できるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、モールドの型締とモールド高さの調整と
が全く異なる動作であるため、これらの動作を行うモー
ルド締付機構およびモールド高さ調整機構をそれぞれ独
立して組み立てた後、タイヤ加硫機に組み付けるように
なっている。従って、モールド締付機構とモールド高さ
調整機構とは、組み付け作業が容易化するように分離し
て配設されるようになっており、結果として、モールド
締付機構用の部品および配置スペースとモールド高さ調
整機構用の部品および配置スペースとがそれぞれ必要と
なって、コストアップ等の要因となる部品点数の増大お
よび装置の大型化を招来することになっている。特に、
部品点数の増大および装置の大型化は、加硫成形部を複
数有することにより複数のグリーンタイヤの加硫成形を
同時に行えるタイヤ加硫機にとって大きな問題になって
いる。
【0006】従って、本発明は、部品点数を削減するこ
とができると共に配置スペースを減少させることができ
るタイヤ加硫機の締付機構を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、上および下モールドを型締してグリーンタイヤを加
硫成形する加硫成形部に設けられるタイヤ加硫機の締付
機構であって、下記の特徴を有している。
【0008】即ち、締付機構は、上および下モールドの
いずれか一方のモールドを他方のモールドに押圧して型
締させるモールド締付機構と、該モールド締付機構の高
さ位置を上記上および下モールドの交換により変化する
モールド高さに応じて任意に変更可能なモールド高さ調
整機構とが一体化されたものであることをとしている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、モールド締付機構とモー
ルド高さ調整機構との一体化によって、両機構に共用さ
れる部品を発生させて部品点数を減少させることが可能
になっている。また、締付機構がモールド締付機構とし
ての機能とモールド高さ調整機構としての機能とを有し
ているため、モールド締付機構とモールド高さ調整機構
とを別個に配置する場合と比較して配置スペースを減少
させることが可能になり、結果としてタイヤ加硫機を小
型化させることが可能になっている。さらに、部品点数
の減少によりメンテナンス性を向上させることが可能に
なっている。
【0010】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1および図2を用い
て説明する。本実施例に係るタイヤ加硫機の締付機構
は、モールド締付機構とモールド高さ調整機構とを一体
化したものであり、例えば図1の構成を有するタイヤ加
硫機に使用されるようになっている。即ち、タイヤ加硫
機は、図1に示すように、フロア面に固定されたベース
フレーム1を有している。ベースフレーム1の中心部に
は、円柱形状のタイロッド3が立設されており、タイロ
ッド3は、ベースフレーム1の上方に位置するトップフ
レーム5の中心部に移動自在に嵌挿されるようになって
いる。
【0011】上記のタイロッド3は、ベースフレーム1
に貫設されて固定された基底部3aと、ベースフレーム
1から立ち上げられた中間部3bと、最上部に位置する
頭部3cとを有しており、頭部3cと中間部3bとの間
には、頭部3cおよび中間部3bの径よりも小さな径に
設定された周溝部3dが形成されている。そして、周溝
部3dには、一対のハーフブロック4・4が取り付けら
れるようになっており、ハーフブロック4・4は、型締
時にタイロッド3の頭部3cおよびトップフレーム5の
上面に当接することによって、トップフレーム5とベー
スフレーム1とをタイロッド3を介して固定させるよう
になっている。
【0012】上記のトップフレーム5には、タイロッド
3が中心位置となるように左右対象に配置された一対の
加硫成形部39・39が設けられている。これらの加硫
成形部39・39は、モールド締付機構およびモールド
高さ調整機構とが一体化された締付機構8・8を有して
おり、締付機構8・8の下端には、加熱源を内蔵した上
プラテン15が固設されている。
【0013】上記の各締付機構8は、図2に示すよう
に、回転しないように固定された中空状のシリンダ部材
9と、シリンダ部材9の中空部に移動自在に密嵌された
中空状のロッド部材10とを有しており、ロッド部材1
0の中空部には、割りモールド操作機構の割りシャフト
41が移動自在に貫挿されている。
【0014】上記のシリンダ部材9とロッド部材10と
は、上プラテン15側から第1空間部12と第2空間部
11とをこの順に形成しており、第1空間部11および
第2空間部12には、図示しないオイル供給手段から作
動オイルが圧入されるようになっている。そして、締付
機構8は、上記の構成によりモールド締付機構としての
機能を発揮するようになっている。即ち、締付機構8
は、第2空間部11に作動オイルが圧入されたときに、
ロッド部材10をシリンダ部材9から押し出して上プラ
テン15を図中下方向に位置する図1のベースフレーム
1方向に付勢し、トップフレーム5、タイロッド3、お
よびベースフレーム1を介して上モールド16および下
モールド17間に所定の締付力を発生させるようになっ
ている一方、第1空間部12に作動オイルが圧入された
ときに、ロッド部材10をシリンダ部材9に引き込んで
付勢を解除するようになっている。
【0015】また、締付機構8は、モールド高さ調整機
構を介してトップフレーム5に支持されている。モール
ド高さ調整機構は、シリンダ部材9の下部外周面に形成
された雄ねじ部9aと、トップフレーム5の隔壁に回転
自在に密嵌されたナット部材13とを有している。ナッ
ト部材13の内周面には、上記の雄ねじ部9aに螺合さ
れる雌ねじ部13aが形成されている。一方、ナット部
材13の外周面には、突設ギヤ部13bが形成されてお
り、突設ギヤ部13bは、トップフレーム5の隔壁に回
転自在に軸支されたピニオン14と歯合されている。ま
た、突設ギヤ部13bは、トップフレーム5の隔壁に形
成された保持部5aにより支持されており、ナット部材
13を上下方向に固定させるようになっている。
【0016】これにより、ナット部材13は、シリンダ
部材9との螺合により、シリンダ部材9を有する締付機
構8をトップフレーム5に対して上下方向に固定させる
ようになっていると共に、ピニオン14が図示しない回
転駆動手段により回転したときに、回転量に応じた移動
量でシリンダ部材9を上下方向に移動させるようになっ
ている。
【0017】上記の締付機構8に設けられた上プラテン
15の下面には、図1に示すように、上モールド16が
設けられており、上モールド16は、加硫成形時に上プ
ラテン15の加熱源により加熱されるようになってい
る。上モールド16の下方には、下モールド17が配置
されており、この下モールド17と上モールド16との
型締時に形成されるキャビティーにグリーンタイヤ7が
装填されるようになっている。
【0018】上記の下モールド17は、上プラテン15
と同様に加熱源を内蔵した下プラテン18を介してベー
スフレーム1に固設されており、下モールド17の中心
部には、中心機構19の昇降ロッド20が貫設されてい
る。昇降ロッド20は、ブラダ21を支持しており、ブ
ラダ21は、キャビティーに装填されたグリーンタイヤ
7の内面を外方向に付勢するようになっている。
【0019】上記の上モールド16を上プラテン15お
よび締付機構8を介して保持するトップフレーム5は、
図示しないフレーム昇降シリンダにより支持されている
と共に、タイロッド3の軸芯に平行に立設されたフレー
ムガイドレール30に移動自在に係合されている。そし
て、トップフレーム5は、フレーム昇降シリンダにより
フレームガイドレール30に沿って上昇し、タイロッド
3から抜脱されて図示2点鎖線で示す最高位置に到達可
能になっている一方、フレーム昇降シリンダによりフレ
ームガイドレール30に沿って下降し、タイロッド3を
嵌挿して図示実線で示す最低位置に到達可能になってい
る。
【0020】上記の構成において締付機構8の動作につ
いて説明する。加硫成形前のグリーンタイヤ7が加硫成
形部39の上モールド16と下モールド17との間に搬
送され、下モールド17に載置されると、トップフレー
ム5が下限位置まで下降されることになる。そして、ハ
ーフブロック4・4同士が当接するように移動されるこ
とによって、ハーフブロック4・4がタイロッド3の周
溝部3dに嵌合されることになる。これにより、トップ
フレーム5は、ハーフブロック4・4、周溝部3d、お
よび頭部3cとからなるロック機構によりタイロッド3
に固定されることによって、タイロッド3を介してベー
スフレーム1と固定されることになる。
【0021】この後、図2に示すように、モールド締付
手段8の第2空間部11に作動オイルが圧入され、ロッ
ド部材10が押し出されることによって、図1に示すよ
うに、上モールド16が下モールド17方向に押し下げ
られることになる。上モールド16の押し下げにより上
モールド16と下モールド17とが所定の締付力で型締
されると、上モールド16および下モールド17が加熱
されると共に、キャビティーに装填されたグリーンタイ
ヤ7の内面がブラダ21により押圧されることによっ
て、グリーンタイヤ7が加硫成形されることになる。
【0022】次に、仕様の異なるグリーンタイヤ7を加
硫成形する場合、グリーンタイヤ7の仕様に対応した上
モールド16および下モールド17に交換されることに
なる。そして、モールド16・17の交換によりモール
ド高さが変化すると、図2に示すように、ピニオン14
が回転されることによって、締付機構8の上下方向の位
置がモールド高さの変化に応じて調整されることにな
る。
【0023】即ち、ナット部材13の雌ねじ部13a
は、シリンダ部材9の雄ねじ部9aに螺合されており、
シリンダ部材9は、図示しない廻り止めにより回転しな
いように固定されている。従って、ナット部材13が回
転すると、ナット部材13の回転に伴ってシリンダ部材
9が上下方向に移動することになり、締付機構8は、ピ
ニオン14を介してナット部材13が回転されることに
よって、上下方向の位置がモールド高さの変化に応じて
調整されることになる。
【0024】この後、加硫成形前のグリーンタイヤ7が
加硫成形部39に搬送され、上述と同様の動作により所
定の締付力で型締された加硫成形部39・39において
グリーンタイヤ7の加硫成形されることになる。
【0025】尚、本実施例1における締付機構8、締付
機構8内に割りシャフト41を貫挿し、上モールド16
に取り付けられるようになっているが、これに限定され
ることはなく、締付機構内に中心機構19を貫挿し、下
モールド17に取り付けられるようになっていても良
い。また、割りシャフト41を設けずに充実の締付機構
としても良い。
【0026】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図3を
用いて説明する。尚、実施例1と同一の部材には同一の
符号を付記してその説明を省略する。
【0027】図3に示すように、本実施例に係るタイヤ
加硫機の締付機構50は、トップフレーム5の隔壁に固
定された中空状のシリンダ部材51を有している。シリ
ンダ部材51の中空部には、上プラテン15に下端が固
設された中空状のロッド部材52が設けられており、ロ
ッド部材52とシリンダ部材51とは、第1空間部55
を形成するようになっている。また、シリンダ部材51
の中空部におけるロッド部材52の上方には、割りシャ
フト41が貫挿された調整スクリュウ53と、調整スク
リュウ53に螺合されたナット部材54とが設けられて
おり、調整スクリュウ53は、ナット部材54によりシ
リンダ部材51に対して上下動可能に固定されている。
【0028】上記の調整スクリュウ53は、ロッド部材
52との間に第2空間部56を形成するようになってい
る。この第2空間部56および上述の第1空間部55に
は、図示しないオイル供給手段から作動オイルが圧入さ
れるようになっている。そして、締付機構50は、上記
の構成によりモールド締付機構として機能を発揮するよ
うになっており、具体的には、第2空間部56に作動オ
イルが圧入されたときに、ロッド部材52をシリンダ部
材51から押し出して上プラテン15を下方向に付勢す
るようになっている一方、第1空間部55に作動オイル
が圧入されたときに、ロッド部材52をシリンダ部材5
1に引き込んで付勢を解除するようになっている。
【0029】また、調整スクリュウ53には、モールド
高さ調整機構を構成するように、上部における外周面に
雄ねじ部53aが形成されており、雄ねじ部53aに
は、ナット部材54が螺合されている。ナット部材54
は、下部においてシリンダ部材51に回転自在に密嵌
し、上部においてシリンダ部材51の上端を保持するよ
うに形成されている。さらに、ナット部材54の上端外
周面には、ギヤ部54aが形成されており、このギヤ部
54aには、ピニオン58が歯合されている。そして、
ピニオン58は、ナット部材54をシリンダ部材51の
上端位置で回転させることによって、調整スクリュウ5
3を上下方向に移動させるようになっている。
【0030】上記の構成において、締付機構50の動作
について説明する。先ず、モールド高さを調整する場合
には、ピニオン58を介してナット部材54が回転され
ることになる。この際、ナット部材54は、調整スクリ
ュウ53の雄ねじ部53aに螺合されており、調整スク
リュウ53は、回転しないように固定されている。従っ
て、ナット部材54が回転すると、ナット部材54の回
転に伴って調整スクリュウ53が上下方向に移動し、調
整スクリュウ53の下面に当接するロッド部材52も調
整スクリュウ53と共に上下方向に移動することから、
締付機構50をモールド高さの変化に対応するように調
整できることになる。
【0031】この後、第2空間部56に作動オイルが圧
入されることによって、ロッド部材52がシリンダ部材
51から押し出されて上プラテン15が下方向に付勢さ
れ、所定の締付力で型締された後、加硫成形が行なわれ
ることになる。そして、加硫成形が終了すると、第1空
間部55に作動オイルが圧入されることによって、ロッ
ド部材52がシリンダ部材51に引き込まれて型締が解
除されることになる。
【0032】〔実施例3〕本発明の他の実施例を図4を
用いて説明する。尚、実施例1と同一の部材には同一の
符号を付記してその説明を省略する。
【0033】図4に示すように、本実施例に係るタイヤ
加硫機の締付機構60は、トップフレーム5の隔壁に固
定された中空状のシリンダ部材61を有している。シリ
ンダ部材61の中空部には、上プラテン15に下端が固
設された中空状のロッド部材62が設けられており、ロ
ッド部材62とシリンダ部材61とは、第1空間部65
を形成するようになっている。
【0034】また、ロッド部材62の内周面には、モー
ルド高さ調整機構を構成する雌ねじ部62aが形成され
ている。この雌ねじ部62aには、割りシャフト41を
貫挿した調整スクリュウ63の雄ねじ部63aが螺合さ
れており、調整スクリュウ63またはロッド部材62を
回転させることによって、ロッド部材62を調整スクリ
ュウ63に対して上下方向に移動可能になっている。
尚、ロッド部材62を回転させる場合は、ロッド部材6
2が上プラテン15に対して可回動である。即ち、上プ
ラテン15が回転せずに、ロッド部材62のみが回転す
るのが条件となる。
【0035】上記の調整スクリュウ63は、上述の雄ね
じ部63aが形成された大径部63bと、大径部63b
の上端から内周方向に曲折された曲折部63dと、曲折
部63dから割りシャフト41に沿って立ち上げられた
小径部63cとからなっている。曲折部63dの上面に
は、ピストン部材64が当接されており、ピストン部材
64の外周面は、シリンダ部材61の内周面に移動自在
に密接されている。さらに、ピストン部材64の上方に
は、シリンダ部材61の上縁と調整スクリュウ63の小
径部63cとの間隙を密栓する閉鎖部材66が設けられ
ており、この閉鎖部材66は、上述のピストン部材64
とで第2空間部67を形成するようになっている。
【0036】上記の第2空間部67および上述の第1空
間部65には、図示しないオイル供給手段から作動オイ
ルが圧入されるようになっている。そして、締付機構6
0は、第2空間部67および第1空間部65によりモー
ルド締付機構としての機能を発揮するようになってい
る。具体的には、第2空間部67に作動オイルが圧入さ
れたときに、ピストン部材64により調整スクリュウ6
3の曲折部63dを押圧し、大径部63bの雄ねじ部6
3aに螺合されたロッド部材62をシリンダ部材61か
ら押し出して上プラテン15を下方向に付勢するように
なっている。一方、第1空間部65に作動オイルが圧入
されたときに、ロッド部材62をシリンダ部材61に引
き込んで付勢を解除するようになっている。
【0037】上記の構成において、締付機構60の動作
について説明する。先ず、モールド高さを調整する場合
には、調整スクリュウ63またはロッド部材62が回転
されることになる。この際、調整スクリュウ63の雄ね
じ部63aが、ロッド部材62の雌ねじ部62aに螺合
されており、ロッド部材62が回転に伴って調整スクリ
ュウ63に対して上下方向に移動することになる。ま
た、調整スクリュウ63は、曲折部63dの上面がピス
トン部材64に当接しており、ピストン部材64により
上限位置が一定に設定されている。従って、調整スクリ
ュウ63またはロッド部材62を回転させると、ロッド
部材62のみが上下方向に移動することになり、結果と
してロッド部材62をモールド高さの変化に対応するよ
うに調整できることになる。
【0038】この後、第2空間部67に作動オイルが圧
入されることによって、ピストン部材64が調整スクリ
ュウ63の曲折部63dを押圧し、大径部63bの雄ね
じ部63aに螺合されたロッド部材62がシリンダ部材
61から押し出されることになる。そして、ロッド部材
62が上プラテン15を下方向に付勢して所定の締付力
で型締させた後、加硫成形が行なわれることになる。こ
の後、加硫成形が終了すると、第1空間部65に作動オ
イルが圧入されることによって、ロッド部材62がシリ
ンダ部材61に引き込まれて型締が解除されることにな
る。
【0039】〔実施例4〕本発明の他の実施例を図5を
用いて説明する。尚、実施例1と同一の部材には同一の
符号を付記してその説明を省略する。
【0040】図5に示すように、本実施例に係るタイヤ
加硫機の締付機構70は、トップフレーム5の隔壁に固
定された中空状のシリンダ部材71を有している。シリ
ンダ部材71の中空部には、上プラテン15に下端が固
設された中空状のロッド部材72が設けられており、ロ
ッド部材72には、割りシャフト41が貫挿されてい
る。また、ロッド部材72の上端外周面には、シリンダ
部材71の内周面に移動自在に密接された突設部71a
が形成されている。そして、ロッド部材72とシリンダ
部材71とは、突設部71aを介して第1空間部73と
第2空間部74を上下にそれぞれ形成するようになって
いる。
【0041】上記の第1空間部73および第2空間部7
4には、図示しないオイル供給手段から作動オイルが圧
入されるようになっている。そして、締付機構70は、
上記の構成によりモールド締付機構としての機能を発揮
するようになっており、第2空間部74に作動オイルが
圧入されたときに、ロッド部材72をシリンダ部材71
から押し出して上プラテン15を下方向に付勢するよう
になっている一方、第1空間部73に作動オイルが圧入
されたときに、ロッド部材72をシリンダ部材71に引
き込んで付勢を解除するようになっている。
【0042】また、シリンダ部材71の下部側面には、
モールド高さ調整機構を構成するように突設部71aが
形成されており、突設部71aには、ボルト75が螺合
されている。ボルト75は、割りシャフト41の軸芯に
平行な軸芯を有するように設けられており、突設部71
aを貫通した先端が上プラテン15の上面に先端を当接
するようになっている。そして、ボルト75は、上プラ
テン15の上限位置を設定することによって、シリンダ
部材71に対するロッド部材72の位置関係を設定し、
モールド高さの調整に使用されるようになっている。
【0043】上記の構成において、締付機構70の動作
について説明する。ボルト75を回転させることによっ
て、ボルト75の先端を上下動させることになる。そし
て、ボルト75の先端に当接した上プラテン15の上限
位置を設定することによって、上プラテン15に接続さ
れたロッド部材72をモールド高さの変化に応じて調整
することになる。
【0044】この後、第2空間部74に作動オイルが圧
入されることによって、ロッド部材72がシリンダ部材
71から押し出されることになり、上プラテン15を下
方向に付勢させて所定の締付力で型締させた後、加硫成
形が行なわれることになる。この後、加硫成形が終了す
ると、第1空間部73に作動オイルが圧入されることに
よって、ロッド部材72がシリンダ部材71に引き込ま
れて型締が解除されることになる。
【0045】以上のように、本実施例1〜4のタイヤ加
硫機の締付機構は、上モールドおよび下モールドを型締
してグリーンタイヤを加硫成形する加硫成形部に組み込
まれるようになっており、上モールドおよび下モールド
のいずれか一方のモールドを他方のモールドに押圧して
型締させるモールド締付機構と、モールド締付機構の高
さ位置をモールド高さに応じて任意に変更可能なモール
ド高さ調整機構とが一体化されている。
【0046】これにより、モールド締付機構とモールド
高さ調整機構との一体化によって、両機構に共用される
部品を発生させて部品点数を減少させることが可能にな
っている。また、締付機構がモールド締付機構としての
機能とモールド高さ調整機構としての機能とを有してい
るため、モールド締付機構とモールド高さ調整機構とを
別個に配置する場合と比較して配置スペースを減少させ
ることが可能になり、結果としてタイヤ加硫機を小型化
させることが可能になっている。さらに、部品点数の減
少によりメンテナンス性を向上させることが可能になっ
ている。
【0047】また、本実施例1〜4のタイヤ加硫機の締
付機構は、中空状に形成されている。これにより、締付
機能内に割りシャフト41や中心機構19を貫挿させる
ことができるため、上モールド16および下モールド1
7のいずれにも取り付けることが可能となり、メンテナ
ンス性を一層向上させることが可能になっている。
【0048】尚、本実施例1〜4における締付機構は、
図1の構成のタイヤ加硫機に適用された場合について説
明しているが、この構成のタイヤ加硫機に限定されるこ
とはない。即ち、図6に示すように、締付機構8・50
・60・70は、フレーム昇降シリンダ6により支持さ
れながら昇降するトップフレーム5と、各加硫成形部3
9・39にそれぞれ備えられたロック機構42・42と
を有した構成のタイヤ加硫機に適用することが可能であ
り、さらには、コラムロック方式やドームロック方式等
の各種のタイヤ加硫機に適用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上のように、上および下モ
ールドを型締してグリーンタイヤを加硫成形する加硫成
形部に設けられるものであって、上および下モールドの
いずれか一方のモールドを他方のモールドに押圧して型
締させるモールド締付機構と、該モールド締付機構の高
さ位置を上記上および下モールドの交換により変化する
モールド高さに応じて任意に変更可能なモールド高さ調
整機構とが一体化されている構成であるから、両機構に
共用される部品を発生させて部品点数を減少させること
が可能である。また、締付機構がモールド締付機構とし
ての機能とモールド高さ調整機構としての機能とを有し
ているため、モールド締付機構とモールド高さ調整機構
とを別個に配置する場合と比較して配置スペースを減少
させ、装置を小型化させることが可能である。さらに、
部品点数の減少によりメンテナンス性を向上させること
が可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ加硫機が型締した状態を正面視した説明
図である。
【図2】締付機構の縦断面図である。
【図3】締付機構の縦断面図である。
【図4】締付機構の縦断面図である。
【図5】締付機構の縦断面図である。
【図6】タイヤ加硫機が型締した状態を正面視した説明
図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 3 タイロッド 4 ハーフブロック 5 トップフレーム 6 フレーム昇降シリンダ 7 グリーンタイヤ 8 締付機構 9 シリンダ部材 10 ロッド部材 13 ナット部材 14 ピニオン 16 上モールド 17 下モールド 39 加硫成形部 50 締付機構 51 シリンダ部材 52 ロッド部材 60 締付機構 61 シリンダ部材 62 ロッド部材 70 締付機構 71 シリンダ部材 72 ロッド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00 (72)発明者 尾崎 浩太郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上および下モールドを型締してグリーン
    タイヤを加硫成形する加硫成形部に設けられるタイヤ加
    硫機の締付機構であって、 上記上および下モールドのいずれか一方のモールドを他
    方のモールドに押圧して型締させるモールド締付機構
    と、該モールド締付機構の高さ位置を上記上および下モ
    ールドの交換により変化するモールド高さに応じて任意
    に変更可能なモールド高さ調整機構とが一体化されてい
    ることを特徴とするタイヤ加硫機の締付機構。
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