JPH07314215A - クランプ用部材 - Google Patents

クランプ用部材

Info

Publication number
JPH07314215A
JPH07314215A JP13928994A JP13928994A JPH07314215A JP H07314215 A JPH07314215 A JP H07314215A JP 13928994 A JP13928994 A JP 13928994A JP 13928994 A JP13928994 A JP 13928994A JP H07314215 A JPH07314215 A JP H07314215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
clamp member
clamp
clamping member
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13928994A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Otani
清高 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daico Mfg Co Ltd
Original Assignee
Daico Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daico Mfg Co Ltd filed Critical Daico Mfg Co Ltd
Priority to JP13928994A priority Critical patent/JPH07314215A/ja
Publication of JPH07314215A publication Critical patent/JPH07314215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプ材のぐらつきをなくしてワークを精
密加工できること。 【構成】 クランプ材21の凸条25をベース1の位置
決め溝6に凹凸嵌合させて、ボルトをクランプ材21の
穴23とベース1のボルト挿通孔5に挿通し、ナットを
螺着することでクランプ材21がベース1に固定され
る。クランプ材21を固定したベース1をチャックにボ
ルト止めする。ベース1とクランプ材21との位置決め
用の位置決め溝6と凸条25とは比較的狭幅に形成し、
従来のように広幅ではないため同じ加工精度で加工した
場合に寸法誤差が小さい。したがって位置決め溝6と凸
条25との嵌め合いがしっくりいき、1本のボルトでク
ランプ材21をベース1に固定してもクランプ材21が
ベース1に対して回動変位するのを防止し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は旋盤等のチャックに複
数取付けられてワークを掴むクランプ用部材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、旋盤等のチャックにおいてワーク
を掴むための生爪と呼ばれるクランプ用部材は、ワーク
を傷つけないために焼き入れ等の熱処理を施しておら
ず、そのためクランプ用部材のワークを押接する面であ
るクランプ面が傷つきやすいという問題があった。した
がってクランプ用部材を頻繁に交換する必要があり、結
果として加工物のコストが高くなっていた。
【0003】そこでクランプ用部材を2つに分割し、チ
ャック側に取着されるベースと、このベースにボルトに
より着脱自在に装着されクランプ面を形成しているクラ
ンプ材とで構成するということが考えられる。そしてこ
の場合、クランプ材の底面に広幅の凹溝を形成し、この
凹溝内にベースの取付面全体を嵌入した構造の固定構造
の実用化を試みてみた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしかかる構造にお
いては、上記凹溝及び取付面の各幅寸法が比較的大きい
ため、加工部の寸法誤差が大きくなり、そのためボルト
にてクランプ材をベースに固定した場合、クランプ材が
ベースに対して回動し、ワークを精密加工できないとい
う問題があった。
【0005】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、クランプ材の回
動変位を少なくしてワークを精密加工することが可能な
クランプ用部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のクラン
プ用部材は、工作機械のチャックに複数取付けられてワ
ークを掴むクランプ用部材であって、上記チャックに固
定されるベース1と、上記ベース1の一面にボルト等に
より着脱自在に装着され一端面にはクランプ面22を形
成したクランプ材21とから成り、上記ベース1とクラ
ンプ材21とを凹凸嵌合させる位置決め溝6と凸条25
とのいずれか一方をベース1に、その他方をクランプ材
21にそれぞれ形成していることを特徴としている。
【0007】また請求項2のクランプ用部材は、上記ベ
ース1を略L型に形成し、このL型の段面8に該ベース
1に凹凸嵌合しているクランプ材21の他端面24を当
接させたことを特徴としている。
【0008】さらに請求項3のクランプ用部材は、上記
クランプ材21の他端面24はクランプ面22を非形成
としていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記請求項1のクランプ用部材では、ベース1
とクランプ材21とを凹凸嵌合させるべく位置決め溝6
と凸条25とは、このいずれかをベース1、クランプ材
21に形成しているので、従来の取付面の全体に嵌合可
能な広幅の凹溝を形成していた場合と比べて幅寸法を減
少し得る。したがって同じ加工精度でもって加工した場
合に、加工部の寸法誤差が小さくなり、そのためベース
1に対するクランプ材21の嵌め合いがしっくりいき、
クランプ材21の回動変位を少なくした状態でベース1
に固定することができる。したがってワークに対して精
密加工を行うことができる。
【0010】また請求項2のクランプ用部材では、ベー
ス1の段面8にクランプ材21の他端面24を当接して
いるので、位置決め溝6と凸条25の凹凸嵌合に加えて
ベース1の動きを規制することができる。したがってク
ランプ材21をベース1に、より確実に固定することが
できる。
【0011】さらに請求項3のクランプ用部材では、ク
ランプ材21の他端面24には予めクランプ面22を形
成しないので、クランプ材21のクランプ面22が傷つ
いて使用できなくなった場合には、クランプ材21をベ
ース1から取り外してベース1の他端面24を加工して
クランプ面22を形成すれば、ベース1を再度使用でき
てワークに転嫁されるコストを低減させることができ
る。
【0012】
【実施例】次にこの発明のクランプ用部材の具体的な実
施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
〜図5において、図1はクランプ用部材の分解斜視図を
示している。焼き入れ等の熱処理される前の生爪と呼ば
れるクランプ用部材は、ベース1と、このベース1に1
本のボルトにて着脱自在に装着されるクランプ材21と
の2つの部材で構成されている。なお図1において、ク
ランプ材21は理解しやすいように上下を逆にして描い
ている。図2はベース1の平面図を、図3はベース1の
断面図をそれぞれ示している。また図4はクランプ材2
1の平面図を、図5は図4のA方向から見た図である。
【0013】まずベース1について説明すると、このベ
ース1は図1〜図3に示すように略直方体状に形成され
ており、一端側にはチャックに取付けるためのボルト挿
通用の挿通孔2が上下に貫通して設けられている。また
ベース1の下面の略中央には、チャックに取付ける際の
位置決め用の突起3が突設してある。さらにベース1の
他端側は、上記クランプ材21のクランプ面22の形状
に合わせて略三角形状にしてある。このベース1の下面
における長手方向には全長にわたって溝4が形成されて
おり、この溝4もチャックにベース1を取付ける際の位
置決め用である。またベース1の他端側にはボルトにて
上記クランプ材21を着脱自在に装着するためのボルト
挿通孔5が上下に貫通して穿孔してある。そしてこのボ
ルト挿通孔5の両側に延びる方向(ベース1の長手方
向)にクランプ材21を位置決めする位置決め溝6が1
条形成されている。この位置決め溝6の先端はベース1
の端面より開口した形状となっている。
【0014】次にクランプ材21は、図1、図4及び図
5に示すように略円柱状に形成されていて、その中央に
はボルト挿通用の穴23が上下に貫通して形成してあ
る。クランプ材21の一端面はワークを押接して掴むク
ランプ面22が加工形成されていて、このクランプ面2
2は略三角形状に突出した形状となっている。またクラ
ンプ材21の他端面24はクランプ面22を形成してい
ない非加工面とし、クランプ面22が傷ついて使用でき
なくなった場合に、該他端面24を加工してクランプ面
22を形成するようにしている。クランプ材21の下面
(図1では便宜上、上側となっている)には、上記ベー
ス1の位置決め溝6に嵌まり込む凸条25が両端に至る
ように1条形成してある。この凸条25の中央には上記
穴23が位置し、この穴23に面する凸条25の内側の
端部には、ベース1のボルト挿通孔5の段部7の面に当
接する突部26が一体に形成してある。なお上記クラン
プ面22の中央部の上下に形成されている平坦状の部分
が、ワークに実際に当接するクランプ部27である。
【0015】クランプ材21をベース1に装着する場合
には、クランプ材21の凸条25をベース1の位置決め
溝6に凹凸嵌合させて、ボルト(図示せず)をクランプ
材21の穴23とベース1のボルト挿通孔5に挿通し、
ナットを螺着することでクランプ材21がベース1に固
定されることになる。そしてクランプ材21を固定した
ベース1をチャックにボルトにて取付ける。
【0016】ここでベース1とクランプ材21との位置
決め用の位置決め溝6と凸条25とは狭幅に形成し、従
来のように広幅ではないため同じ加工精度で加工した場
合に寸法誤差が小さい。したがって位置決め溝6と凸条
25との嵌め合いがしっくりいき、1本のボルトでクラ
ンプ材21をベース1に固定してもクランプ材21がベ
ース1に対してぐらつくことがない。よってワークを確
実に掴むことができ、ワークの精密加工ができる。また
クランプ材21のクランプ面22が傷ついた場合には、
クランプ材21の他端面24を加工してクランプ面22
を形成することで、コストの低減化を図ることができ
る。
【0017】なお実施例ではベース1に位置決め溝6
を、クランプ材21に凸条25を形成した場合について
説明したが、逆に位置決め溝をクランプ材21に、凸条
25をベースに形成するようにしてもよい。
【0018】(実施例2)実施例2を図6〜図9に示
す。本実施例では図7に示すようにベース1を略L型に
形成し、そのL型の部分の段面8にクランプ材21の他
端面24を当接してクランプ材21の動きを規制するよ
うにしている。なお位置決め溝6の閉塞部分が段面8に
入り込む形で形成されている。したがって本実施例で
は、ベース1の位置決め溝6とクランプ材21の凸条2
5との凹凸嵌合と共に、クランプ材21の他端面24が
ベース1の段面8に当接していることで、クランプ材2
1のベース1に対するぐらつきをほぼなくすことができ
る。なお他の構成は先の実施例と同様なので、同一の機
能を有する要素には同一の番号を付してその説明は省略
する。
【0019】(実施例3)図10〜図13に実施例3を
示す。本実施例は図1〜図5に示す実施例に対応したも
のであり、大型のワークに対応させて生爪であるクラン
プ用部材を大きく形成した場合である。そのため本実施
例ではベース1を長手方向に長くしてチャックにボルト
止めするための挿通孔2を2つ穿孔している。またベー
ス1やクランプ材21の厚みも厚く形成している。
【0020】(実施例4)実施例4を図14〜図18に
示す。本実施例は先の実施例2に対応したものであり、
実施例3の場合と同様に形状を大きくした場合である。
この場合も挿通孔2を2つ穿孔してある。他の基本的な
構成は実施例1の場合と同じである。
【0021】
【発明の効果】以上のように請求項1のクランプ用部材
では、ベースとクランプ材とを凹凸嵌合させるべく位置
決め溝と凸条とは、このいずれかをベース、クランプ材
に形成しているので、従来の取付面の全体に嵌合可能な
広幅の凹溝を形成していた場合と比べて幅寸法を減少し
得る。したがって同じ加工精度でもって加工した場合
に、加工部の寸法誤差が小さくなり、そのためベースに
対するクランプ材の嵌め合いがしっくりいき、クランプ
材を回動変位を少なくした状態でベースに固定すること
ができる。したがってワークに対して精密加工を行うこ
とができる。
【0022】また請求項2のクランプ用部材では、ベー
スの段面にクランプ材の他端面を当接しているので、位
置決め溝と凸条の凹凸嵌合に加えてベースの動きを規制
することができる。したがってクランプ材をベース1
に、より確実に固定することができる。
【0023】さらに請求項3のクランプ用部材では、ク
ランプ材の他端面には予めクランプ面を形成しないの
で、クランプ材のクランプ面が傷ついて使用できなくな
った場合には、クランプ材をベースから取り外してベー
スの他端面を加工してクランプ面を形成すれば、ベース
を再度使用できてワークに転嫁されるコストを低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のクランプ用部材の分解斜視
図である。
【図2】この発明の実施例のベースの平面図である。
【図3】この発明の実施例のベースの断面図である。
【図4】この発明の実施例のクランプ材の平面図であ
る。
【図5】この発明の実施例の図4におけるA方向から見
た図である。
【図6】この発明の実施例2のベースの平面図である。
【図7】この発明の実施例2のベースの断面図である。
【図8】この発明の実施例2のクランプ材の平面図であ
る。
【図9】この発明の実施例2の図8におけるA方向から
見た図である。
【図10】この発明の実施例3のベースの平面図であ
る。
【図11】この発明の実施例3のベースの断面図であ
る。
【図12】この発明の実施例3のクランプ材の平面図で
ある。
【図13】この発明の実施例3の図12におけるA方向
から見た図である。
【図14】この発明の実施例4のベースの平面図であ
る。
【図15】この発明の実施例4のベースの断面図であ
る。
【図16】この発明の実施例4のクランプ材の平面図で
ある。
【図17】この発明の実施例4の図16におけるA方向
から見た図である。
【符号の説明】
1 ベース 3 位置決め溝 8 段面 21 クランプ材 27 クランプ面 24 他端面 25 凸条

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械のチャックに複数取付けられて
    ワークを掴むクランプ用部材であって、上記チャックに
    固定されるベース(1)と、上記ベース(1)の一面に
    ボルト等により着脱自在に装着され一端面にはクランプ
    面(22)を形成したクランプ材(21)とから成り、
    上記ベース(1)とクランプ材(21)とを凹凸嵌合さ
    せる位置決め溝(6)と凸条(25)とのいずれか一方
    をベース(1)に、その他方をクランプ材(21)にそ
    れぞれ形成していることを特徴とするクランプ用部材。
  2. 【請求項2】 上記ベース(1)を略L型に形成し、こ
    のL型の段面(8)に該ベース(1)に凹凸嵌合してい
    るクランプ材(21)の他端面(24)を当接させたこ
    とを特徴とする請求項1のクランプ用部材。
  3. 【請求項3】 上記クランプ材(21)の他端面(2
    4)はクランプ面(22)を非形成としていることを特
    徴とする請求項1のクランプ用部材。
JP13928994A 1994-05-18 1994-05-18 クランプ用部材 Pending JPH07314215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13928994A JPH07314215A (ja) 1994-05-18 1994-05-18 クランプ用部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13928994A JPH07314215A (ja) 1994-05-18 1994-05-18 クランプ用部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07314215A true JPH07314215A (ja) 1995-12-05

Family

ID=15241821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13928994A Pending JPH07314215A (ja) 1994-05-18 1994-05-18 クランプ用部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07314215A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4938276A (ja) * 1972-08-16 1974-04-09
JPS6444248U (ja) * 1987-09-11 1989-03-16

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4938276A (ja) * 1972-08-16 1974-04-09
JPS6444248U (ja) * 1987-09-11 1989-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002538010A (ja) 着脱式ブレードを備えるツールホルダ
KR101330482B1 (ko) 인서트 탈착식 공구
US4118138A (en) Cutting tool
US6354179B1 (en) Fixing device for tools
JPH032604B2 (ja)
JPS63229206A (ja) 旋盤チャック用の締付けあごとそれを使用したチャック
US4137000A (en) Cutting tool
JPS5946721B2 (ja) 切削工具
JPH07314215A (ja) クランプ用部材
JPH0644564Y2 (ja) スローアウエイチツプのクランプホルダ
JPH0474123B2 (ja)
JP2781619B2 (ja) スローアウエイチツプ
JP2004142006A (ja) 工具ホルダ及び工具ユニット並びに工具取付方法
JPH11309525A (ja) パンチ或いはボタンダイ用のリテーナ
JPS6325095Y2 (ja)
US20230052596A1 (en) Triple Vice Machining Fixture
JPS5917549Y2 (ja) 固定用治具
JPH0724190Y2 (ja) 切削工具の交換治具
JP2872712B2 (ja) 切削工具のスローアウェイチップのクランプ構造
SU1583219A1 (ru) Режуща пластина
JP4069761B2 (ja) スローアウェイ式切削工具
JP2506792Y2 (ja) 切削工具
JPH07214404A (ja) 微調整機構付バイト
JP2548085Y2 (ja) 切削工具
JP2525959Y2 (ja) 切削工具