JP2525959Y2 - 切削工具 - Google Patents
切削工具Info
- Publication number
- JP2525959Y2 JP2525959Y2 JP1989064348U JP6434889U JP2525959Y2 JP 2525959 Y2 JP2525959 Y2 JP 2525959Y2 JP 1989064348 U JP1989064348 U JP 1989064348U JP 6434889 U JP6434889 U JP 6434889U JP 2525959 Y2 JP2525959 Y2 JP 2525959Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin member
- mounting hole
- locator
- throw
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、切削工具に関し、特に中心取付け穴を有す
るスローアウェイチップが楔片および締付けねじによっ
て傾むけられるピン部材の両者によって固定されるよう
にしたものである。
るスローアウェイチップが楔片および締付けねじによっ
て傾むけられるピン部材の両者によって固定されるよう
にしたものである。
(従来の技術) 従来、この種の切削工具としては、例えば、特公昭55
-11514号公報にみられるように、ロケータには、ピンを
凸出させたチップ座を設け、このチップ座内には、穴付
きのスローアウェイチップを配置し、これを楔片で固定
するようにしたものがある。したがって、この切削工具
は、ピンによる押圧固定の概念はなく、むしろ楔片をゆ
るめたときの脱落防止が主力になっているものである。
-11514号公報にみられるように、ロケータには、ピンを
凸出させたチップ座を設け、このチップ座内には、穴付
きのスローアウェイチップを配置し、これを楔片で固定
するようにしたものがある。したがって、この切削工具
は、ピンによる押圧固定の概念はなく、むしろ楔片をゆ
るめたときの脱落防止が主力になっているものである。
また、実開昭53-71884号公報、実開昭63-116203号公
報にみられるように、穴つきのスローアウェイチップを
固定するピンが締付けねじによって傾けられるようにし
て、スローアウェチップを固定するようにしたものも知
られている。したがって、この切作工具も特公昭55-115
14号公報と同様、締付け力の増加という点では何ら配慮
されていない。
報にみられるように、穴つきのスローアウェイチップを
固定するピンが締付けねじによって傾けられるようにし
て、スローアウェチップを固定するようにしたものも知
られている。したがって、この切作工具も特公昭55-115
14号公報と同様、締付け力の増加という点では何ら配慮
されていない。
さらに、実開昭55-17724号公報にみられるように、穴
なしのスローアウェイチップを楔片で着脱するにあた
り、チップ座の中央に脱落防止用の弾発部材を備えるよ
うにしたものも知られている。したがって、この切削工
具も前述したものと同様に締付け力の増加という点では
何ら配慮されていない。
なしのスローアウェイチップを楔片で着脱するにあた
り、チップ座の中央に脱落防止用の弾発部材を備えるよ
うにしたものも知られている。したがって、この切削工
具も前述したものと同様に締付け力の増加という点では
何ら配慮されていない。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前述した切削工具は、高速回転した場
合、工具が摩耗してきた場合などでは、締付け力が弱く
なるという問題点があった。したがって、楔片だけでな
く、別の固定手段を付加したいわゆるダブルクランプの
切削工具の開発が要望されていた。
合、工具が摩耗してきた場合などでは、締付け力が弱く
なるという問題点があった。したがって、楔片だけでな
く、別の固定手段を付加したいわゆるダブルクランプの
切削工具の開発が要望されていた。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、スローア
ウェイチップとしては中心取付け穴を有するものを適用
し、楔片以外の固定手段として締付けねじにより傾むけ
られるピン部材を利用したものである。
ウェイチップとしては中心取付け穴を有するものを適用
し、楔片以外の固定手段として締付けねじにより傾むけ
られるピン部材を利用したものである。
また、本考案では、スローアウェイチップの交換時間
を配慮したことから、ピン部材は、取付け穴内でスプリ
ングの関連配置により出没可能になるようにしたもので
ある。
を配慮したことから、ピン部材は、取付け穴内でスプリ
ングの関連配置により出没可能になるようにしたもので
ある。
(作用) 本考案の切削工具は、楔片によるクランプに対して、
ピン部材によるクランプを付加して、いわゆるダブルク
ランプとしたことから、スローアウェイチップのクラン
プが強固に行なわれるようになったものである。
ピン部材によるクランプを付加して、いわゆるダブルク
ランプとしたことから、スローアウェイチップのクラン
プが強固に行なわれるようになったものである。
また、スローアウェイチップの取外し時には、ピン部
材に対する締付けねじを緩めれば、ピン部材の押圧頭部
がチップ座に穿設された取付け穴内に沈み込むように作
用する。したがって、スローアウェイチップの交換時間
もそれほど増加しないものである。
材に対する締付けねじを緩めれば、ピン部材の押圧頭部
がチップ座に穿設された取付け穴内に沈み込むように作
用する。したがって、スローアウェイチップの交換時間
もそれほど増加しないものである。
(実施例) 以下、本考案切削工具における一実施例について、図
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
第1図乃至第3図において、(1)は、環状体をなし
ている切削工具の本体であり、この本体(1)の外周側
部には、取付け溝(2)が設けられている。この取付け
溝(2)内には、第4図(a)〜(c)で明示されるよ
うなロケータ(3)が締付けねじ(12)によって取付け
られ、このロケータ(3)のチップ座(5)内には、中
心取付け穴(6)を有する例えば正方形板状のスローア
ウェイチップ(7)が固定される。
ている切削工具の本体であり、この本体(1)の外周側
部には、取付け溝(2)が設けられている。この取付け
溝(2)内には、第4図(a)〜(c)で明示されるよ
うなロケータ(3)が締付けねじ(12)によって取付け
られ、このロケータ(3)のチップ座(5)内には、中
心取付け穴(6)を有する例えば正方形板状のスローア
ウェイチップ(7)が固定される。
このスローアウェイチップ(7)の固定は、第1に取
付け溝(2)に隣接された凹部(8)内にある楔片
(9)およびこの楔片(9)にねじ込まれた締付けねじ
(10)により行なうものである。また、第2にスローア
ウェイチップ(7)の中心取付け穴(6)を利用してピ
ン部材(11)およびロケータ(3)の側部に備えられた
締付けねじ(12)により行なうものである。この場合、
ピン部材(11)は、チップ座(5)に穿設された取付け
穴(13)内に配置されるが、このピン部材(11)は、取
付け穴(13)内では、前記締付けねじ(12)によって直
径方向に移動させられるとともに、スプリング(14)に
よって取付け穴(13)内からその押圧頭部(11a)が出
没する。そして、締付けねじ(12)により押圧固定され
ていないときには、スプリング(14)によって取付け穴
(13)内に没しているものである。これは、スローアウ
ェイチップ(7)の交換時間を増加させない配慮であ
る。すなわち、楔片(9)を緩めたときには、スローア
ウェイチップ(7)をそのまゝ取外せるようにしたもの
である。
付け溝(2)に隣接された凹部(8)内にある楔片
(9)およびこの楔片(9)にねじ込まれた締付けねじ
(10)により行なうものである。また、第2にスローア
ウェイチップ(7)の中心取付け穴(6)を利用してピ
ン部材(11)およびロケータ(3)の側部に備えられた
締付けねじ(12)により行なうものである。この場合、
ピン部材(11)は、チップ座(5)に穿設された取付け
穴(13)内に配置されるが、このピン部材(11)は、取
付け穴(13)内では、前記締付けねじ(12)によって直
径方向に移動させられるとともに、スプリング(14)に
よって取付け穴(13)内からその押圧頭部(11a)が出
没する。そして、締付けねじ(12)により押圧固定され
ていないときには、スプリング(14)によって取付け穴
(13)内に没しているものである。これは、スローアウ
ェイチップ(7)の交換時間を増加させない配慮であ
る。すなわち、楔片(9)を緩めたときには、スローア
ウェイチップ(7)をそのまゝ取外せるようにしたもの
である。
なお、ピン部材(11)の沈み込み状態は、第5図に明
示されているが、ピン部材(11)の下端部にはフランジ
(11b)が設けられるとともに、スプリング(14)が取
付け穴(13)の拡大部分(13a)に位置するようになっ
ている。なお、ピン部材(11)を取付け穴(13)から凸
出させるときには、取付け溝(2)の凹部(15)内に向
って延びる操作穴(16)からピン押棒(図示せず)を挿
入してピン部材(11)を押出すものである。そして、こ
の状態で、前記締付けねじ(12)をねじ込んでピン部材
(11)を押圧すれば、ピン部材(11)の押圧頭部(11
a)がスローアウェイチップ(7)を押圧固定する。
示されているが、ピン部材(11)の下端部にはフランジ
(11b)が設けられるとともに、スプリング(14)が取
付け穴(13)の拡大部分(13a)に位置するようになっ
ている。なお、ピン部材(11)を取付け穴(13)から凸
出させるときには、取付け溝(2)の凹部(15)内に向
って延びる操作穴(16)からピン押棒(図示せず)を挿
入してピン部材(11)を押出すものである。そして、こ
の状態で、前記締付けねじ(12)をねじ込んでピン部材
(11)を押圧すれば、ピン部材(11)の押圧頭部(11
a)がスローアウェイチップ(7)を押圧固定する。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように楔片(9)によるクラ
ンプに加えたピン部材(11)によるクランプを付加した
ものであるから、高速回転下の重切削で使用しても、ス
ローアウェイチップ(7)の飛び出しのおそれがなく、
有効な作業が行なえるものである。
ンプに加えたピン部材(11)によるクランプを付加した
ものであるから、高速回転下の重切削で使用しても、ス
ローアウェイチップ(7)の飛び出しのおそれがなく、
有効な作業が行なえるものである。
また、ピン部材(11)は、取付け穴(13)内で出没可
能となるように構成したことから、チップ交換において
もそれほど交換時間の増加にならないものである。
能となるように構成したことから、チップ交換において
もそれほど交換時間の増加にならないものである。
第1図は、本考案切削工具における一実施例を示す正面
図、第2図は平面図、第3図は断面図、第4図(a)〜
(c)は、ロケータを示す図で、第4図(a)は正面
図、第4図(b)は平面図、第4図(c)は側面図、第
5図は、ピン部材によるスローアウェイチップのクラン
プ状態を概念的に示す説明図である。 (1)……工具本体、(2)……取付け溝 (3)……ロケータ、(5)……チップ座 (7)……スローアウェイチップ、(9)……楔片 (11)……ピン部、(11a)……押圧頭部 (12)……締付けねじ、(13)……取付け穴
図、第2図は平面図、第3図は断面図、第4図(a)〜
(c)は、ロケータを示す図で、第4図(a)は正面
図、第4図(b)は平面図、第4図(c)は側面図、第
5図は、ピン部材によるスローアウェイチップのクラン
プ状態を概念的に示す説明図である。 (1)……工具本体、(2)……取付け溝 (3)……ロケータ、(5)……チップ座 (7)……スローアウェイチップ、(9)……楔片 (11)……ピン部、(11a)……押圧頭部 (12)……締付けねじ、(13)……取付け穴
Claims (1)
- 【請求項1】工具本体(1)の取付け溝(2)内には、
ロケータ(3)が取付けられ、しかも中心取付け穴
(6)を有するスローアウェイチップ(7)がロケータ
(3)のチップ座(5)内で楔片(9)によって固定さ
れ、またチップ座(5)の取付け穴(13)内にあるピン
部材(11)およびこれを押圧する締付けねじ(12)によ
って固定されるようにした切削工具において、 前記ロケータ(3)は、前記取付け溝(2)内に配置
されたときには、前記ピン部材(11)を受入れる取付け
穴(3)が取付け溝(2)の凹部(15)および操作穴
(16)にそれぞれ連通するように位置しており、 前記ピン部材(11)は、一端に押圧頭部(11a)、他端
にフランジ(11b)がそれぞれ設けられ、しかも前記押
圧頭部(11a)が取付け穴(13)の拡大穴(13a)内に位
置するスプリング(14)およびフランジ(11b)によっ
て没するようになっており、 前記締付けねじ(12)は、ロケータ(3)の側部に設け
られ、しかも前記ピン部材(11)が工具本体(1)の操
作穴(16)から押出され、その押圧頭部(11a)がスロ
ーアウェイチップ(7)の中心取付け穴(6)内に位置
したときには、ねじ込まれることによってピン部材(1
1)の側部を押圧して前記頭部(11a)を傾むけ、これに
伴ってスローアウェイチップ(7)の中心取付け穴
(6)が押圧固定されるようにしたことを特徴とする切
削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989064348U JP2525959Y2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989064348U JP2525959Y2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 切削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH037413U JPH037413U (ja) | 1991-01-24 |
JP2525959Y2 true JP2525959Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=31595213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989064348U Expired - Lifetime JP2525959Y2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 切削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525959Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4544380B2 (ja) * | 2000-06-22 | 2010-09-15 | Toto株式会社 | 面状ヒータ |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5371884U (ja) * | 1977-11-09 | 1978-06-15 | ||
JPS5511514A (en) * | 1978-07-10 | 1980-01-26 | Tokuyama Soda Co Ltd | Preparation of colloidal solution of organic phosphorus- containing zirconium salt |
JPS5517724U (ja) * | 1978-07-14 | 1980-02-04 | ||
DE3220363C2 (de) * | 1982-05-29 | 1991-06-13 | Santrade Ltd., Luzern | Fräsmesserkopf für Schruppbearbeitung |
JPH0321843Y2 (ja) * | 1987-01-20 | 1991-05-13 |
-
1989
- 1989-06-01 JP JP1989064348U patent/JP2525959Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH037413U (ja) | 1991-01-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |