JP2001001204A - 溝入れカッタのクランプ機構 - Google Patents

溝入れカッタのクランプ機構

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JP2001001204A
JP2001001204A JP11170301A JP17030199A JP2001001204A JP 2001001204 A JP2001001204 A JP 2001001204A JP 11170301 A JP11170301 A JP 11170301A JP 17030199 A JP17030199 A JP 17030199A JP 2001001204 A JP2001001204 A JP 2001001204A
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bolt
tip
grooving cutter
receiving surface
clamping mechanism
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Tomoyoshi Sakamoto
知良 坂本
Norio Aso
典夫 麻生
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スローアウェイチップのクランプ部の支点か
ら力点までの距離を確保し、しかもクランプ部がクラン
プ力で弾性変形しても、力点の位置が安定的に確保可能
となる。 【解決手段】 シャンク本体1aの先端に、スローアウ
ェイチップ2を載置するチップ取付座6を設け、シャン
ク本体1aに基端部が連結されていて先端にスローアウ
ェイチップ2を押圧する押さえ面7aが設けられる弾性
変形可能なクランプ部7を設ける。このクランプ部7に
ボルト孔10を形成し、シャンク1aに、ボルト9が螺
着されるネジ孔12をボルト孔10の軸線上に合致させ
て形成する。このボルト孔10内に設けられてボルト孔
10及びネジ孔12に螺着されるボルト9の頭部下面9
bを受ける受け面11を、その先端部が同基端部よりも
高くなるように傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの切削加工
に用いる溝入れカッタのクランプ機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溝入れカッタは、旋盤またはマシニング
センタ等の工作機械に取り付けられる切削工具であっ
て、その刃部がワークに対して押し付けられた状態で、
ワークに対して相対的に移動させることで刃部に設けら
れた切刃によってワークを切削し、ワークに溝入れ加工
を行うものである。そして、溝入れカッタとしては、図
3に示すように、工作機械のチャック(図示せず)に把
持されるシャンク1に、刃部としてスローアウェイチッ
プ2を取り付けた溝入れカッタ3aが知られている。
【0003】スローアウェイチップ2は、例えば超硬合
金からなるものであって、図3(a)の正面図及び図3
(c)の左側面図に示すように、断面視略五角形の角柱
形状に形成されるものである。そして、その長さ方向の
両端部分は、それぞれ一側面をすくい面2aとし、これ
に隣接する面、すなわちすくい面2aを挟んだ二つの側
面及び先端面が、すくい面2aに対して逃げ角が取られ
て逃げ面2bとされている。そして、すくい面2aとこ
れら逃げ面2bとが交差する稜線部分が切刃2cを構成
している。また、すくい面2aと対向する底面、すなわ
ち残りの二側面が形成される側は、図3(c)に示すよ
うに、断面視略山形に形成された底部2dとされてい
る。ここで、スローアウェイチップ2は、長さ方向の中
心を境にして両端が対称形状に形成されており、シャン
ク1へ取り付ける向きを変えることで、長さ方向の両端
にそれぞれ形成される切刃2cを入れ替えて使用するこ
とができるようになっている。以下より、本明細書中で
は、溝入れカッタ3aにおいて、シャンク1の長さ方向
の、スローアウェイチップ2が取り付けられる側を先端
側、他端側を基端側とし、スローアウェイチップ2のす
くい面2aの向く方向を上方とする。
【0004】スローアウェイチップ2(以下チップ2と
呼ぶ)を用いる溝入れカッタのクランプ機構4は、図3
(a)に示すように、シャンク本体1aの先端部に設け
られる台座部1bの上面に形成されるチップ取付座6
と、シャンク本体1aに基端側が連結されていてチップ
2を押圧する押さえ面7aを先端に設けたクランプ部7
とを備えている。ここで、チップ取付座6及びクランプ
部7の下面の基端側には、それぞれぬすみ6a、7bが
形成されている。台座部1bは、図3(b)に示すよう
に、シャンク本体1aの幅方向の片側部分から、シャン
ク本体1aの幅よりも狭い幅で、先端側に向けて突出し
て設けられている。チップ取付座6は、図3(c)に示
すように、断面視略山形に形成されるチップ2の底部2
dが着座するよう、シャンク1の長さ方向に沿った断面
視略V字の溝形状に形成されている。
【0005】クランプ部7は、図3(a)に示すよう
に、シャンク本体1aに先端側から基端側方向へ向けて
チップ取付座6と略平行な面に沿って切り込まれたスリ
ット8により、基端側がシャンク本体1aに連結された
状態で、チップ取付座6に対向するようにして設けられ
ている。そして、クランプ部7は、基端側から先端側に
かけて上方に張り出すように肉厚に形成されるととも
に、基端側、すなわちクランプ部7の付け根部分が肉薄
に形成されていて、この部分を支点として弾性変形する
ことで先端に設けられる押さえ面7aをチップ取付座6
に対して近接する方向に変位できるよう配されている。
そして、クランプ部7の底面は、その先端に設けられる
押さえ面7aのみがチップ2に接触して、この部分でチ
ップ2の上面の略中間部分を押厚するよう、基端側に形
成されるぬすみ7bから、先端側に行くにつれて下方に
突出するよう傾斜して設けられている。ここで、クラン
プ部7の肉厚に形成される部分には、ボルト9の頭部9
a(以下ボルト頭部9aと呼ぶ)を収容するためのボル
ト孔10が形成され、ボルト孔10には、ボルト頭部9
aの下面9b(以下頭部下面9bと呼ぶ)を受ける受け
面11が形成されている。また、前記シャンク本体1a
には、ボルト孔10の軸線上に合致させて、ボルト9の
ネジ部分9cが螺着されるネジ穴2が形成されている。
【0006】そして、溝入れカッタのクランプ機構4に
よるチップ2のシャンク1への取付は、次のようにして
行われる。まず、図3(a)に示すように、チップ2の
底部をチップ取付座6に着座させかつチップ2の基端側
の端部をシャンク本体1aの先端側に当接させ、チップ
取付座6とクランプ部7の押さえ面7aとの間に位置さ
せる。そして、ボルト孔10及びネジ孔12にボルト9
を挿通してそのネジ部分9cをネジ孔12に螺着緊締す
ることで、クランプ部7をシャンク本体1aに締めつけ
固定し、これによって押さえ面7aでチップ2をチップ
取付座6に向けて押圧し、チップ2を押圧固定する。こ
こで、溝入れカッタのクランプ機構4の構造を示すため
に、図4に図3(b)におけるA−A矢視拡大断面図を
示す。図4に示されるように、ボルト9によるクランプ
部7のシャンク本体1aへの締めつけ固定は、ボルト9
の頭部下面9bによってボルト孔10の受け面11を押
圧し、これによってクランプ部7をチップ取付座6に向
けて押圧することで行われる。
【0007】このように構成される溝入れカッタのクラ
ンプ機構4においては、図4に示されるように、頭部下
面9bとボルト孔10に設けられる受け面11は面接触
するので、ボルト9の推力F1、すなわち頭部下面9b
が受け面11を押圧してクランプ部7をチップ取付座6
に向けて押圧する力は、受け面11の、頭部下面9bと
の接触面にほぼ均等に加えられるものと考えられる。こ
のため、頭部下面9bが受け面11を押圧する力点、す
なわち溝入れカッタのクランプ機構4における力点a
は、近似的にはボルト9の中心軸O上に位置するものと
される。また、溝入れカッタのクランプ機構4における
支点bはクランプ部7の付け根部分、すなわちスリット
8の基端側の部分近傍であり、作用点cはクランプ部7
に形成される押さえ面7aの部分である。ここで、力点
aから支点bまでの距離(シャンク1の長さ方向の距
離)をL1、作用点cから支点bまでの距離をL2(>
L1)とすると、作用点cに生じるクランプ力F2、す
なわちクランプ部7によってチップ2が押圧される力
は、次式で表される。 F2=(L1/L2)×F1 (1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、溝入れカッ
タ3aにおいて、ワークを切削加工する際の負荷による
チップ2のびびり(振動)を抑えてワークの加工精度を
向上させるために、チップ2をシャンク1に強固に固定
する必要がある。
【0009】チップ2を強固に固定するには、クランプ
部7によるチップ2のクランプ力F2を大きくすればよ
く、そのためには式(1)の右辺が大きくなるようにす
ればよい。ここで、ボルト9の推力F1の大きさには上
限があるため、式(1)の右辺を大きくするには、例え
ば図4で二点鎖線で示すように、スリット8を基端側に
延長することで支点bを力点a及び作用点cから離間さ
せて作用点cから支点bまでの距離L2に対する力点a
から支点bまでの距離L1の比を小さくすること、すな
わち(L1/L2)の値を大きくすることが考えられ
る。しかし、この場合には、同時にクランプ部7の肉厚
部分も基端側に延長する必要があるため、溝入れカッタ
3aを工作機械のチャックに取り付ける際にチャックに
よるシャンク1の把持位置が溝入れカッタ3aの先端か
ら遠くなってしまう。すると、溝入れカッタ3aによる
ワークの加工時に、びびり振動を生じやすく、ワークの
加工精度が低下してしまうという問題が生じる。
【0010】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、びびり振動等を生じさせることなくスローアウェ
イチップの把持力を向上してより安定的に固定できるよ
うにした溝入れカッタのクランプ機構を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、次のような構成を有する溝入れカッタの
クランプ機構を採用する。すなわち、請求項1記載の溝
入れカッタのクランプ機構においては、シャンクの先端
にスローアウェイチップを載置するチップ取付座が形成
され、前記シャンクに基端側が連結されていて前記スロ
ーアウェイチップを押圧する押さえ面を先端に設けた弾
性変形可能なクランプ部を備え、前記クランプ部をボル
トによって前記シャンクに締めつけ固定することで前記
押さえ面で前記スローアウェイチップを押圧してなる溝
入れカッタのクランプ機構において、前記ボルトの締め
つけ時に前記クランプ部に形成された受け面の先端部を
ボルト頭部が押圧してスローアウェイチップを押圧する
力点とすることを特徴とする。
【0012】このように構成される溝入れカッタのクラ
ンプ機構においては、ボルトの締めつけ時にクランプ部
に形成された受け面の先端部をボルト頭部が押圧してス
ローアウェイチップを押圧する力点とされているので、
図1(c)に示すように、クランプ部においてボルトの
推力の加わる部分、すなわちスローアウェイチップを押
圧する力点aの位置が、受け面の先端部になる。
【0013】請求項2記載の溝入れカッタのクランプ機
構においては、請求項1記載の溝入れカッタのクランプ
機構において、前記受け面の先端部が、同基端部より高
くなるように傾斜されていることを特徴とする。このよ
うに構成される溝入れカッタのクランプ機構において
は、受け面の先端部が同基端部より高くなるように傾斜
されているので、ボルトを螺着緊締する際に、ボルトの
頭部下面が、受け面の基端部より先に受け面の先端部に
当接してこれを押圧する。
【0014】請求項3記載の溝入れカッタのクランプ機
構においては、請求項1記載の溝入れカッタのクランプ
機構において、前記受面と前記ボルト頭部の下面との間
に、前記ボルト頭部側に向く面の片側が他方の側よりも
高く形成される仲介部材が、その最も高く形成される部
分を先端部に位置させた状態で配置されていることを特
徴とする。このように構成される溝入れカッタのクラン
プ機構においては、受け面とボルトの頭部下面との間
に、ボルト頭部側に向く面の片側が他方の側よりも高く
形成される仲介部材が、その最も高く形成される部分を
先端部に位置させた状態で配置されているので、ボルト
を螺着緊締する際に、ボルトの頭部下面が仲介部材を介
して、受け面の基端部より先に受け面の先端部に当接し
てこれを押圧する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の溝入れカッタのク
ランプ機構の実施形態について、図1及び図2を用いて
説明する。図1に、実施形態の溝入れカッタのクランプ
機構5を備える溝入れカッタ3bの構成及び構造を示
す。図1(a)は溝入れカッタ3bの正面図、図1
(b)は溝入れカッタ3bの平面図、図1(c)は、図
1(b)におけるA−A矢視拡大断面図である。ここ
で、溝入れカッタ3bは、従来技術である溝入れカッタ
3aとほぼ同様の構成からなるものであり、溝入れカッ
タ3aと同じ部材については同じ符号を付して詳細な説
明を省く。
【0016】この溝入れカッタのクランプ機構5は、図
1(c)に示されるように構成されている。ここで、符
合6はチップ取付座、符号7はクランプ部、符号7aは
押さえ面、符号8はスリット、符号9はボルト、符号1
0はボルト孔、符号12はネジ孔、符号13は受け面で
ある。そして、ボルト孔10に設けられる受け面13
は、先端部13aが同基端部13bよりも高くなるよう
に傾斜されている。
【0017】このように構成される溝入れカッタのクラ
ンプ機構5によるチップ2のシャンク1への取り付け
は、次のようにして行われる。すなわち、溝入れカッタ
3aにおける溝入れカッタのクランプ機構4と同様、図
1(c)に示すように、チップ2がチップ取付座6とク
ランプ部7との間に位置するようにしてチップ2をチッ
プ取付座6に載置する。そして、ボルト孔10及びネジ
孔12にボルト9を挿通してネジ孔12に螺着緊締する
ことでクランプ部7をシャンク本体1aに締めつけ固定
し、これによって押さえ面7aでチップ2をチップ取付
座6に向けて押圧し、チップ2を押圧固定する。そし
て、ボルト9によるクランプ部7のシャンク本体1aへ
の締めつけ固定は、ボルト9の頭部下面9bによって受
け面13を押圧し、これによってクランプ部7をチップ
取付座6に向けて押圧することで行われる。
【0018】このように構成される溝入れカッタのクラ
ンプ機構5においては、受け面13の先端部13aが、
同基端部13bよりも高くなるように傾斜されているの
で、溝入れカッタのクランプ機構5によりチップ2をシ
ャンク1へ取り付けた際、すなわちボルト9を螺着緊締
する際に、ボルト9の頭部下面9bが、受け面13の基
端部13bより先に受け面13の先端部13aに当接し
てこれを押圧する。これによって、ボルト9の推力F1
は、受け面13の先端部13aに集中し、この部分が溝
入れカッタのクランプ機構5における力点aとなる。ま
た、受け面13の傾斜角度を十分に確保することで、ク
ランプ部7がクランプ力で弾性変形しても、力点aの位
置が安定的に確保可能となる。ここで、溝入れカッタの
クランプ機構5における支点bはスリット8の基端側の
端部近傍であり、作用点cはクランプ部7の押さえ面7
aの先端側の端部である。
【0019】この結果、このように構成される溝入れカ
ッタのクランプ機構5において、図1(c)に示すよう
に、力点aの位置が先端側に移動するので、作用点cか
ら支点bまでの距離L2に対する力点aから支点bまで
の距離L1の比が小さくなる。 すなわち、(L1/L
2)の値が大きくなって前記した式(1)における右辺
が大きくなるので、作用点cに加わるクランプ力F2を
大きくすることができ、チップ2をシャンク1に対して
より強固に固定することができる。これにより、チップ
2のクランプ部7の支点bから力点aまでの距離を確保
し、しかもクランプ部7がクランプ力で弾性変形して
も、力点cの位置が安定的に確保可能となる。また、工
作機械のチャックによるシャンク1の把持位置は、従来
の溝入れカッタ3aと同じ位置であるので、溝入れカッ
タ3bのびびり振動が増大することはない。
【0020】上記実施の形態において、溝入れカッタの
クランプ機構5として、ボルト9を螺着緊締する際に、
ボルト9の頭部下面9bが、受け面13の基端部より先
に受け面13の先端部に当接してこれを押圧するよう、
クランプ部7のボルト孔10に設けられた受け面13に
傾斜を設けた例を示したが、これに限られることなく、
図2に示すように、従来の溝入れカッタ3aにおいて、
受け面11とボルト9の頭部下面9bとの間に、仲介部
材として、例えばボルト孔10の開口部側、すなわちボ
ルト頭部9a側に向く面14aの片側が他方の側よりも
高く形成されるワッシャ14を、その最も高く形成され
る部分14bを受け面11の先端部11aに位置させた
状態で配置することによって、ボルト9を螺着緊締する
際に、ボルト9の頭部下面9bが、受け面11の基端部
11bより先に、ワッシャ14の最も高く形成される部
分14bを介して受け面11の先端部11aに当接して
これを押圧するよう配した溝入れカッタのクランプ機構
5aを採用しても構わない。これによって、ボルト9の
推力F1をワッシャ14の最も高く形成される部分14
bに集中させて、この受け面11の先端部11aを力点
aとすることができ、チップ(スローアウェイチップ)
のクランプ部の支点bから力点aまでの距離を確保し、
しかもクランプ部7がクランプ力で弾性変形しても、力
点aの位置が安定的に確保可能となる。また、従来の溝
入れカッタ3aのボルト孔10内にこのワッシャ14を
配置することで本発明の溝入れカッタのクランプ機構5
と同様の効果を得ることができるので、溝入れカッタ3
aに特別な加工を施さずに済み、製造コストを低減する
ことができる。ここで、この場合には、ワッシャ14の
ボルト孔10内での移動または回転を防止して、ワッシ
ャ14の最も高く形成される部分14bを先端部11a
に位置決めできるよう、ボルト孔10の内面とワッシャ
14の外面に、これらを位置決めした状態で係止する係
合部(図示せず)を設けるなどしておく。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の溝入れカッタの
クランプ機構によれば、ボルトの締めつけ時にクランプ
部に形成された受け面の先端部をボルト頭部が押圧して
スローアウェイチップを押圧する力点とされているの
で、ボルトを螺着緊締する際に、ボルトの頭部下面が、
受け面の先端部に先に当接してこれを押圧する。これに
よって、びびり振動等を生じることなくスローアウェイ
チップのクランプ部の支点から力点までの距離を確保
し、しかもクランプ部がクランプ力で弾性変形しても、
力点の位置が安定的に確保可能となる。
【0022】請求項2記載の溝入れカッタのクランプ機
構によれば、受け面の先端部が同基端部より高くなるよ
うに傾斜されているので、ボルトを螺着緊締する際に、
ボルトの頭部下面が、受け面の基端部より先に受け面の
先端部に当接してこれを押圧する。これによって、スロ
ーアウェイチップのクランプ部の支点から力点までの距
離を確保し、しかもクランプ部がクランプ力で弾性変形
しても、力点の位置が安定的に確保可能となる。
【0023】請求項3記載の溝入れカッタのクランプ機
構によれば、受け面とボルトの頭部下面との間に、ボル
ト頭部側に向く面の片側が他方の側よりも高く形成され
る仲介部材が、その最も高く形成される部分を先端部に
位置させた状態で配置されているので、ボルトを螺着緊
締する際に、ボルトの頭部下面が仲介部材を介して、受
け面の基端部より先に受け面の先端部に当接してこれを
押圧する。これによって、スローアウェイチップのクラ
ンプ部の支点から力点までの距離を確保し、しかもクラ
ンプ部がクランプ力で弾性変形しても、力点の位置が安
定的に確保可能となる。また、この仲介部材を従来の溝
入れカッタのボルト孔内に配置することで、本発明の溝
入れカッタのクランプ機構と同様の効果を得ることがで
きるので、溝入れカッタに特別な加工を施さずに済み、
製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における溝入れカッタ及
び溝入れカッタのクランプ機構の構成及び構造を示す図
であって、図1(a)は溝入れカッタの正面図、図1
(b)は平面図、図1(c)は図1(a)におけるA−
A矢視拡大断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態における溝入れカッタの
クランプ機構の他の実施の形態を示す断面図である。
【図3】 従来の溝入れカッタの構成及び構造を示す図
であって、図3(a)は正面図、図3(b)は平面図、
図3(c)は左側面図である。
【図4】 従来の溝入れカッタのクランプ機構の構成及
び構造を示す図であって、図3(a)におけるA−A矢
視拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シャンク 1a シャ
ンク本体 2 チップ(スローアウェイチップ) 3a、3b
溝入れカッタ 5、5a 溝入れカッタのクランプ機構 6 チップ
取付座 7 クランプ部 7a 押さ
え面 8 スリット 9 ボルト 9a ボルト頭部(ボルトの頭部) 9b 頭部
底面(ボルトの頭部の底面) 10 ボルト孔 12 ネジ
孔 13 受け面 13a
(受け面の)先端部 13b (受け面の)基端部 14 ワッ
シャ(仲介部材) 14a (ワッシャの)ボルト頭部側に向く面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンクの先端にスローアウェイチップ
    を載置するチップ取付座が形成され、前記シャンクに基
    端側が連結されていて前記スローアウェイチップを押圧
    する押さえ面を先端に設けた弾性変形可能なクランプ部
    を備え、 前記クランプ部をボルトによって前記シャンクに締めつ
    け固定することで前記押さえ面で前記スローアウェイチ
    ップを押圧してなる溝入れカッタのクランプ機構におい
    て、 前記ボルトの締めつけ時に前記クランプ部に形成された
    受け面の先端部をボルト頭部が押圧して前記スローアウ
    ェイチップを押圧する力点とすることを特徴とする溝入
    れカッタのクランプ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の溝入れカッタのクランプ
    機構において、前記受け面の先端部が、同基端部より高
    くなるように傾斜されていることを特徴とする溝入れカ
    ッタのクランプ機構。
  3. 【請求項3】請求項1記載の溝入れカッタのクランプ機
    構において、前記受け面と前記ボルト頭部の下面との間
    に、前記ボルト頭部側に向く面の片側が他方の側よりも
    高く形成される仲介部材が、その最も高く形成される部
    分を先端部に位置させた状態で配置されていることを特
    徴とする溝入れカッタのクランプ機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100355520C (zh) * 2004-06-16 2007-12-19 张邦南 多功能机夹车刀
WO2011074571A1 (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 京セラ株式会社 切削工具用ホルダおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法

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