JP2573098Y2 - スローアウェイ式切削工具 - Google Patents

スローアウェイ式切削工具

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JP2573098Y2
JP2573098Y2 JP1991050119U JP5011991U JP2573098Y2 JP 2573098 Y2 JP2573098 Y2 JP 2573098Y2 JP 1991050119 U JP1991050119 U JP 1991050119U JP 5011991 U JP5011991 U JP 5011991U JP 2573098 Y2 JP2573098 Y2 JP 2573098Y2
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chip mounting
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正彰 中山
昌之 大川
淳一 斉藤
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • B23B27/14Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material
    • B23B27/16Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material with exchangeable cutting bits or cutting inserts, e.g. able to be clamped
    • B23B27/1614Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material with exchangeable cutting bits or cutting inserts, e.g. able to be clamped with plate-like cutting inserts of special shape clamped against the walls of the recess in the shank by a clamping member acting upon the wall of a hole in the insert
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2200/00Details of cutting inserts
    • B23B2200/04Overall shape
    • B23B2200/049Triangular
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2205/00Fixation of cutting inserts in holders
    • B23B2205/04Fixation screws, bolts or pins of particular form
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2205/00Fixation of cutting inserts in holders
    • B23B2205/12Seats for cutting inserts

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工具本体の先端に形成
されたチップ取付座にスローアウェイチップ(以下、チ
ップと称する。)が装着されたバイト、ボーリングバ
ー、エンドミル等スローアウェイ式切削工具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】バイト、ボーリングバー、エンドミルな
どの切削工具では、防振性を高めてビビリの発生を抑え
る目的から、シャンク部に超硬合金を用いたものが知ら
れている。しかしながら切刃にチップを使用したスロー
アウェイ式の切削工具においては、工具本体全体を超硬
合金より成形したのではチップ取付座の形成が困難とな
るため、このチップが装着される工具本体の先端部分を
鋼材より成形し、これを超硬合金製のシャンク部に取り
付けることが行われている。
【0003】図9および図10は、このようなスローア
ウェイ式の切削工具の一例を示すものである。これらの
図において工具本体1は、超硬合金よりなる円柱状のシ
ャンク部2と、鋼材よりなるチップ取付部材3とから構
成されており、このチップ取付部材3の先端部に形成さ
れたチップ取付座4にチップ5が装着されてクランプ機
構6によって固定されている。チップ取付部材3は、基
端部3A側がシャンク部2と同径の円柱状に成形される
とともに、先端部3B側は上記円柱の軸線Oを含む平面
3Cによって切り取られて断面半円状に成形されてお
り、チップ取付部材3の基端面をシャンク部2の先端面
にロウ付けすることにより工具本体1先端に固着されて
いる。そして、このチップ取付部材3の上記平面3Cに
チップ取付座4およびクランプ機構6が設けられてい
る。
【0004】チップ5は、この例ではすくい面となる一
端面5A側からの平面視に略正三角形状をなすポジ型の
チップであって、上記一端面5Aと逃げ面となる3つの
周面5Bとがなす交差稜線部にはそれぞれ切刃5Cが形
成されている。一方、このチップ5が装着されるチップ
取付座4は、上記平面3Cよりも一段低められて成形さ
れたチップ取付座底面4Aと、このチップ取付座底面4
Aから屹立して上記平面3Cに連なる2つのチップ取付
座壁面4B,4Cとから構成されていて、これらチップ
取付座壁面4B,4Cがなす狭角は60°に設定されて
いる。さらにこのチップ取付座4は、チップ5を装着し
た状態でチップ5の切刃5Cが上記軸線Oに垂直に、か
つ該軸線O方向にチップ取付部材3の先端よりも僅かに
突出するように形成されている。
【0005】またクランプ機構6は、クランプネジ6A
をねじ込むことにより、クランプ駒6Bの先端に設けら
れた爪6Cをチップ取付座4に装着されたチップ5の上
記一端面5Aに押圧し、この押圧力によってチップ5の
着座面となる他端面5Dを上記チップ取付座底面4Aに
密着させて固定する構造となっている。そして、チップ
5の3つの周面5Bのうちの2つを上記チップ取付座壁
面4B,4Cに当接させた上で、このクランプ機構6に
よりチップ5を固定することでチップ5はその位置が決
定される。なお、図中の符号4Dはチップ5の周面5B
同志がなす角部とチップ取付座4との干渉を避けるため
の逃げ部である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
構成のスローアウェイ式切削工具では、上述のように工
具本体1は円柱状のシャンク部2の先端面と、これと同
径のチップ取付部材3の基端面とをロウ付け等によって
固着することにより構成されている。このため、両者の
ロウ付け面は工具軸線Oに垂直な方向に形成されること
になる。一方、このようなスローアウェイ式の工具によ
る切削において切削時に工具に作用する切削力Fは、図
10に白抜き矢線で示すように上記軸線Oに垂直な方向
に作用することとなる。従って、上記従来例の場合には
切削力Fの作用する方向と、シャンク部2とチップ取付
部材3との接合面がなす方向とが同じ方向となって、上
記切削力Fはこの接合面を剪断する方向に作用してしま
う。このため、チップ取付部材3にチップ5を介して過
大な切削力が作用した際には、この接合面からチップ取
付部材3がシャンク部2から分断されてしまう危険性が
あった。また分断に至らないまでも、上記構成の切削工
具では鋼材等から成るチップ取付部材3の占める部分が
比較的大きくならざるを得ず、このため工具先端部にお
いて工具の剛性が低くなることが避けられない。これに
より、防振性が損なわれて切削時の振動やビビリの発生
の原因となるおそれがあった。
【0007】一方、このような事態を避けるため、例え
ばシャンク部2の先端をV字型に突出する凸面とすると
ともにチップ取付部材3の基端面をこの凸面に合致する
V字谷形に成形したり、あるいは上記シャンク部2先端
を円錐凸面とするとともに上記基端面をこれに合致する
凹面とした切削工具も提案されている。しかし、このよ
うな切削工具においては、上記凸面と凹面とを正確に合
致させなければならず、これらの面の成形がきわめて困
難であり、またロウ付けも難しいという問題点があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような課
題を解決するためになされたもので、チップ取付部材を
シャンク部よりも靱性の高い鋼材により平板状に成形し
て、その一方の面側にチップ取付座を形成するととも
に、該チップ取付部材の他方の面には上記チップ取付座
の底面の裏側部分から突出するように嵌合突部を形成
し、この嵌合突部にチップ取付座底面からクランプネジ
穴を螺設する一方、上記シャンク部はチップ取付部材よ
りも剛性の高い超硬合金により形成して、その先端には
該シャンク部の長手方向に沿って取付面を形成するとと
もに、該取付面に上記嵌合突部に嵌合する嵌合孔を穿設
し、この嵌合孔に上記嵌合突部を嵌入した上で上記他方
の面を取付面に密着させてチップ取付部材を固定すると
ともに、チップにクランプネジを挿通せしめ、このクラ
ンプネジを上記クランプネジ穴に螺着してチップをチッ
プ取付座に装着し、超硬合金より成るシャンク部を、チ
ップに形成されて工具本体先端に位置する切刃の近傍に
まで延在せしめたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本考案では、チップ取付部材が平板状に成形さ
れているとともに、このチップ取付部材が取り付けられ
る取付面がシャンク部の長手方向に沿って形成されてお
り、このため工具本体の軸線に垂直な方向に作用する切
削力は上記取付面に対しても垂直な方向に作用すること
になる。すなわち、切削時に負荷がかかる方向に対し
て、これに垂直な面で負荷を受けることになり、切削力
がチップ取付部材とシャンク部とを剪断する方向に作用
するのを避けることができる。また、チップ取付部材が
固定される取付面をシャンク部の長手方向に沿って形成
し、剛性の高い超硬合金より成る該シャンク部を、工具
先端より突出するチップの切刃の近傍にまで延在せしめ
ることにより、工具先端部における当該切削工具の剛性
の向上を図ることが可能となる。一方、チップ取付部材
は、シャンク部よりも靱性が高い鋼材より形成されてい
るので加工性がよく、その成形を容易にするとともに正
確なチップ取付座の形成が可能となる。
【0010】
【実施例】図1ないし図5は、本考案の一実施例である
スローアウェイ式切削工具の先端部を示すものである。
これらの図に示されるように、本実施例においても工具
本体11はシャンク部12とチップ取付部材13とから
成り、この工具本体11の先端に形成されたチップ取付
座14にチップ15が装着された構成となっている。
【0011】シャンク部12は従来例同様に超硬合金よ
り成る略円柱状の部材であるが、その先端部は、工具軸
線Oを含まず、かつ該工具軸線Oに平行な方向に延びる
平面によって工具軸線Oを含む部分が切り欠かれてお
り、これによってこのシャンク部12の先端部には工具
軸線Oに平行な略正方形状の、チップ取付部材13の取
付面12Aが形成されている。なお、この取付面12A
の基端側は一旦該取付面12Aに対して垂直な方向に立
ち上がった後、傾斜してシャンク部12の外周面に連な
る面とされている。
【0012】一方、この取付面12Aに取り付けられる
チップ取付部材13は、外形が上記取付面12Aの平面
形状に対応した略正方形の平板状に成形されており、上
記シャンク部12を構成する超硬合金よりも靱性の高い
ハイス鋼等の鋼材から構成されている。そして、このチ
ップ取付部材13の一方の面13A側には、この一方の
面13Aからチップ取付部材13の厚さ方向内側に一段
低められるようにして凹み、この一方の面13Aと、該
チップ取付部材13の工具本体11先端側の周面13
B、および該周面13Bに交わる周面13Cに開口する
ようにして、チップ取付座14が形成されている。
【0013】ここで本実施例では、このチップ取付座1
4に装着されるチップ15は上記従来例と同様、すくい
面となる一端面15A側からの平面視に略正三角形状を
なすポジ型のチップであって、上記一端面15Aと逃げ
面となる3つの周面15Bとがなす交差稜線部にはそれ
ぞれ切刃15Cが形成されている。また、このチップ1
5には上記一端面15Aの中央から該チップ15の厚さ
方向に、後述するクランプネジ16が挿通される取付穴
15Dが貫設されている。
【0014】そして、これに対応してチップ取付部材1
3に形成されるチップ取付座14も、その底面14Aが
上記チップ取付部材13の厚さ方向からの平面視に略正
三角形状になるように成形されている。また、この底面
14Aから上記チップ取付部材13の一方の面13Aに
連なるチップ取付座14の2つの壁面14Bはその狭角
が60°になるように形成されており、かつそれぞれの
壁面14Bはチップ15の周面15Bの逃げに応じて広
がるように、その上記一方の面13A側の縁部が僅かに
傾斜せしめられている。さらに、このチップ取付座14
は上記チップ15を装着した状態で、該チップ15の一
の切刃15Cがチップ取付部材13の上記先端側の周面
13Bより突出し、かつ該一の切刃15Cが上記工具軸
線Oに垂直な面内に配設されるように成形されている。
なお、図中の符号14Cはチップ15の周面15B同志
の角部とチップ取付座14との干渉を避けるための逃げ
である。
【0015】そして本実施例では、このチップ取付部材
13の上記一方の面13Aとは反対側の他方の面13D
に、上記チップ取付座15の底面15Aの裏面部分から
該他方の面13Dに垂直に突出するようにして、円筒状
の嵌合突部13Eが当該チップ取付部材13に一体に形
成されている。他方、上記シャンク部12先端の取付面
12Aには、上記チップ取付部材13を固定したときに
上記嵌合突部13Eに対応する位置に該取付面12Aに
垂直に、上記嵌合突部13Eに嵌合し得る断面円形の嵌
合孔12Bが穿設されている。ここで、この嵌合突部1
3Eは該嵌合突部13Eがなす上記円筒の中心線が、上
記チップ取付座14にチップ15を装着した際に該チッ
プ15の中央に貫設された上記取付穴15Dの中心線よ
り僅かに上記逃げ14Cが形成されたチップ取付座14
の隅に偏心するように設定されている。また、上記嵌合
孔12Bは取付面12Aからシャンク部12の外周面に
向かって貫通するように形成されており、この嵌合孔1
2Bに嵌入される上記嵌合突部13Eの上記シャンク部
12外周面に露出する先端面は、該外周面に滑らかに連
なるように突曲面状に成形されている。さらに本実施例
では、このチップ取付部材13の嵌合突部13Eに、該
嵌合突部13Eの中心線に同軸に、上記チップ取付座1
4の底面14Aから該嵌合突部13Eの上記先端に向か
って、上記クランプネジ16に螺合するクランプネジ孔
13Fが螺設されている。
【0016】本実施例では、このようなチップ取付部材
13が、その嵌合突部13Eを上記嵌合孔12Bに嵌入
させ、かつその工具軸線O方向基端側の周面13Gをシ
ャンク部12の取付面12A基端側の工具軸線Oに垂直
な面12Cに当接させた状態で、上記他方の面13Dを
取付面12Aに密着させ、これら他方の面13Dと取付
面12Aとをロウ付けすることにより、シャンク部12
の先端に固定される。そして、この固定されたチップ取
付部材13に形成されたチップ取付座14にチップ15
が、その3つの周面15Bのうちの2つを上記チップ取
付座14の2つの壁面14Bに当接させた状態で装着さ
れ、取付穴15Dにクランプネジ16を挿通されてこの
クランプネジ16を上記嵌合突部13Eに形成されたク
ランプネジ穴13Fに螺合せしめて締め付けることによ
って固定されている。
【0017】このような構成のスローアウェイ式切削工
具によれば、切削時にチップ15に作用する切削力F
は、該チップ15からチップ取付座14の底面14Aを
介して、超硬合金より成るシャンク部12の工具軸線O
に平行な方向、すなわちシャンク部12の長手方向に沿
って形成された取付面12Aによって受け止められるこ
とになり、この切削力Fがシャンク部12とチップ取付
部材13との接合面に、これを剪断させる方向に働くの
を避けることができる。このため、切削負荷に対して高
い強度を確保することができ、過大な負荷が生じた場合
でも工具の分断等が起きるのを防ぐことが可能となる。
また、超硬合金より成るシャンク部12がチップ取付座
底面12Aとして切刃15C付近にまで延在してチップ
15を保持しているため、工具先端部においても高い剛
性を確保することができ、防振性の向上が図られて切削
作業中のビビリや振動の発生をより効果的に抑えること
が可能となる。
【0018】さらに上記構成のスローアウェイ式切削工
具によれば、取付面12Aに形成された嵌合孔12B
に、チップ取付部材13に形成された嵌合突部13Eが
嵌合した状態でチップ取付部材13がシャンク部12に
固定されている。このため、シャンク部12とチップ取
付部材12との接合をより強くかつ確実なものとするこ
とができ、切削負荷に対する強度を一層向上させること
が可能となる。また、この嵌合突部13Eと上記取付面
12Aに形成された嵌合穴12Bとを嵌合させることに
より、チップ取付部材13に形成されるチップ取付座1
4の位置を正確に設定することができ、これに伴ってチ
ップ15の切刃15Cもより正確に位置決めすることが
可能となる。また本実施例では、チップ取付部材13の
一つの周面13Gがシャンク部12の工具軸線Oに垂直
な面12Cに当接した状態でチップ取付部材13が固定
されているため、上記嵌合突部13Eと嵌合穴12Bと
の嵌合と相俟ってチップ取付座14の位置をより正確に
設定することができるとともに、これらの面が回り止め
となってチップ取付部材13の位置がずれるのを防ぐこ
とができる。
【0019】さらにまた上記構成のスローアウェイ式切
削工具では、チップ15に取付穴15Dを穿設して該取
付穴15Dにクランプネジ16を挿通し、このクランプ
ネジ16をチップ取付座14に螺設されたクランプネジ
穴13Fに螺着した上で該クランプネジ16を締め付け
て直接的にチップ15を固定する、いわゆるスクリュー
オン式とした場合でも、超硬合金より成るシャンク部1
2に上記クランプネジ穴13Fを形成する必要がないと
いう利点を得ることができる。すなわち、このようにチ
ップ取付部材13を平板状に成形するとともに該チップ
取付部材13を取り付ける取付面12Aをシャンク部1
2の長手方向に沿って形成した場合、チップ15をスク
リューオンによって固定するにはチップ取付部材13の
肉厚を大きくするか、チップ取付部材13を貫いてシャ
ンク部12にまでクランプネジ穴13Fを穿設しなけれ
ばならなくなる。しかしながら、チップ取付部材13の
肉厚を大きくすることは、取りも直さず工具本体11先
端部におけるシャンク部12の肉厚が小さくなることを
意味し、該先端部における工具剛性を保持するためには
好ましくない。他方、超硬合金より成る高硬度のシャン
ク部12にネジ穴を形成することは容易ではない。これ
に対して上記構成のスローアウェイ式切削工具では、シ
ャンク部12よりも靱性が高くて加工性のよい鋼材より
成るチップ取付部材13に一体に形成された嵌合突部1
3Eに上記クランプネジ穴15Dを螺設することによ
り、超硬合金より成るシャンク部12にネジ穴を設ける
ことなくチップ15をスクリューオンによって取り付け
ることが可能となる。また、このようにチップ取付部材
13の成形が容易になることから、このチップ取付部材
13の成形誤差を抑えてチップ取付座14を正確に形成
することも可能となるため、本実施例によればチップ1
5の取付精度の一層の向上を図ることもできる。しか
も、工具先端部におけるシャンク部12の肉厚が小さく
なることもないため、該工具先端部における剛性を十分
に保持することが可能となる。なお、本実施例ではチッ
プ15の取付穴15Dに対して嵌合突部13Eの上記中
心線がチップ取付座14の逃げ14C側に偏心せしめら
れており、このため該嵌合突部14Eに形成されるクラ
ンプネジ孔13Fもその中心が上記逃げ14C側に偏心
しているため、チップ15の取付時にその周面15Bが
強くチップ取付座壁面14Bに押圧されて、より強固に
チップ15を固定することができるという利点が獲られ
る。
【0020】次に、図6ないし図8は本考案の他の実施
例を示すものであり、図1ないし図5に示した実施例と
同じ部分には同一の符号を配して説明を省略する。本実
施例では、図1ないし図5に示した実施例のチップ取付
部材13がシャンク部12の取付面12Aにロウ付けに
よって取り付けられていたのに対し、チップ取付部材1
3にその厚さ方向にネジ穴17を螺設するとともに、こ
のネジ穴17の取付面12Aに対応する位置に貫通穴1
8および座ぐり部19を形成し、これらに止めネジ20
を挿通、螺着してチップ取付部材13を取付面12A側
に引き込んで固定したことを特徴とするものである。
【0021】このような構成のスローアウェイ式切削工
具においても、チップ取付部材13が平板状に成形され
るとともに取付面12Aがシャンク部12の長手方向に
形成され、かつ該取付面12Aに形成された嵌合穴12
Bにチップ取付部材13に形成された嵌合突部13Eが
嵌合した状態でチップ取付部材13が固定されているた
め、上記実施例と同様の効果を得ることができる。さら
に本実施例ではチップ取付部材13がネジ止めになって
いるため、チップ取付部材13の取り外しおよび取付け
が容易に可能であり、当該チップ取付部材13が破損し
た場合などでも、これを交換するだけでシャンク部12
はそのまま使用することができる。また、チップ15の
形状に応じて種々の形状のチップ取付座14が形成され
たチップ取付部材13を用意することにより、一つのシ
ャンク部12に複数の種類のチップ15を装着すること
が可能となる。
【0022】なお、これらの実施例では平板状のチップ
取付部材13の一方の面13A側に、該一方の面13A
より一段低められるようにしてチップ取付座14が形成
されている。このため、該チップ取付座14の底面14
Aからチップ取付部材13の他方の面13Dまでは比較
的肉厚の薄い部分となってしまう。ここで、この部分の
肉厚Tを薄く設定し過ぎるとチップ取付部材13の成形
がきわめて困難となってしまうため好ましくない。また
逆に、この肉厚Tが大きくなり過ぎるとチップ取付部材
13自体の肉厚が大きくなってしまい、上述のように工
具先端におけるシャンク部12の肉厚が小さくなってし
まうため、やはり好ましくない。これらの点を鑑みて、
上記肉厚Tは0.1mm〜2.0mmの範囲に収められるこ
とが望ましい。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、チ
ップ取付部材が固定される取付面が切削力のかかる方向
に対して垂直な方向に形成されるため、この切削力がチ
ップ取付部材とシャンク部との接合面を剪断するように
働くことはなく、該切削力に対する高い強度が確保さ
れ、また過大な切削負荷が作用した場合でもチップ取付
部材の分断等の発生を防ぐことができる。さらに、チッ
プ取付部材よりも剛性の高い超硬合金より成るシャンク
部が、チップに形成されて工具先端に位置する切刃の近
傍にまで延在しているため、工具先端部における剛性が
増し、防振性の向上が図られてビビリ等の発生を効果的
に抑えることが可能となる一方、チップ取付座が形成さ
れるチップ取付部材は、シャンク部よりも靱性が高い鋼
材より形成されているので加工性がよく、その成形を容
易にするとともにチップ取付座を正確に形成することが
可能となり、従ってチップ取付精度の向上を図ることが
できる。
【0024】さらにまた、チップ取付部材に形成された
嵌合突部とシャンク部の取付面に形成された嵌合穴とを
嵌合させることにより、両者の接合をより一層強化する
ことができる。そして、この嵌合突部にクランプネジ穴
を螺設することにより、チップをスクリューオンによっ
て装着する場合でも、超硬合金より成るシャンク部にネ
ジ穴を形成する必要なく、かつ工具本体先端部における
剛性を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す工具先端部の平面図で
ある。
【図2】図1の工具先端部の、チップ取付部材13の一
方の面13Aの斜め上側からの側面図である。
【図3】図1の工具先端部の軸線O方向先端側からの正
面図である。
【図4】図3におけるAA断面図である。
【図5】図1におけるBB断面図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す工具先端部の平面図
である。
【図7】図6におけるC−C断面図である。
【図8】図6におけるD−D断面図である。
【図9】従来のスローアウェイ式切削工具の先端部を示
す平面図である。
【図10】図9に示す従来例の側面図である。
【符号の説明】
1,11 工具本体 2,12 シャンク部 12A 取付面 12B 嵌合穴 3,13 チップ取付部材 13A チップ取付部材13の一方の面 13B,13C,13G チップ取付部材13の周面 13D チップ取付部材13の他方の面 13E 嵌合突部 13F クランプネジ穴 4,14 チップ取付座 4A,14A チップ取付座14の底面 4B,4C,14B チップ取付座14の壁面 5,15 チップ 15C 切刃 16 クランプネジ O 工具軸線 T チップ取付部材13の、チップ取付座14の底面1
4Aから他方の面13Dまでの肉厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉藤 淳一 東京都品川区西品川1丁目27番20号 三 菱マテリアル株式会社 東京製作所内 (56)参考文献 実開 昭60−29004(JP,U) 実開 昭61−205704(JP,U) 実開 昭62−92103(JP,U) 実開 昭62−113904(JP,U) 実開 平1−64306(JP,U) 実開 平1−138507(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 27/00 B23B 27/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状のシャンク部の先端にチップ取付部
    材が固定され、このチップ取付部材に形成されたチップ
    取付座にスローアウェイチップが装着されてなるスロー
    アウェイ式切削工具において、 上記チップ取付部材を上記シャンク部よりも靱性の高い
    鋼材により平板状に成形して、その一方の面側に上記チ
    ップ取付座を形成するとともに、該チップ取付部材の他
    方の面には該チップ取付座の底面の裏側部分から突出す
    るように嵌合突部を形成し、この嵌合突部に上記チップ
    取付座の底面からクランプネジ穴を螺設する一方、上記
    シャンク部は上記チップ取付部材よりも剛性の高い超硬
    合金により形成して、その先端には該シャンク部の長手
    方向に沿って取付面を形成するとともに、該取付面に上
    記嵌合突部に嵌合する嵌合孔を穿設し、 この嵌合孔に上記嵌合突部を嵌入した上で上記他方の面
    を上記取付面に密着させて上記チップ取付部材を固定す
    るとともに、上記スローアウェイチップにクランプネジ
    を挿通せしめ、該クランプネジを上記クランプネジ穴に
    螺着して上記スローアウェイチップを上記チップ取付座
    に装着し、超硬合金より成る上記シャンク部を、上記ス
    ローアウェイチップに形成されて工具本体先端に位置す
    る切刃の近傍にまで延在せしめたことを特徴とするスロ
    ーアウェイ式切削工具。
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