JPH11291102A - スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式ドリル - Google Patents

スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式ドリル

Info

Publication number
JPH11291102A
JPH11291102A JP9643198A JP9643198A JPH11291102A JP H11291102 A JPH11291102 A JP H11291102A JP 9643198 A JP9643198 A JP 9643198A JP 9643198 A JP9643198 A JP 9643198A JP H11291102 A JPH11291102 A JP H11291102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
throw
tool
cutting
cutting edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9643198A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Takagi
信行 高木
Yukio Matsuda
幸雄 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP9643198A priority Critical patent/JPH11291102A/ja
Publication of JPH11291102A publication Critical patent/JPH11291102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被削材への食いつき時の振動や騒音を防ぐと
ともに加工穴精度の劣化を防止し、さらに安定した穴加
工を可能とする。 【解決手段】 略三角形の平板状をなすチップ本体5A
の三角形面6A,6Bがすくい面とされるとともに側面
8A,8Bが逃げ面とされ、これらすくい面と逃げ面と
の稜線部に切刃9A,9Bが形成されてなり、切刃9
A,9Bの少なくとも一端部9bに連なるすくい面部分
を、切刃9A,9Bから離間するに従いチップ本体5A
の厚さ方向に陥没するように形成したスローアウェイチ
ップ5を、軸線O回りに回転される工具本体1に形成さ
れたチップ取付座4に、三角形面6を工具回転方向Tに
向け、切刃9の一端9aを工具先端の回転中心近傍に位
置させるとともに、切刃9を工具後端側に向かうに従い
工具外周側に向かうように配置させて着脱自在に装着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スローアウェイ式
ドリル(以下、ドリルと称する。)等のスローアウェイ
式切削工具に着脱自在に取り付けられる略三角形平板状
のスローアウェイチップ(以下、チップと称する。)、
および該チップを装着したドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような略三角形平板状のチップおよ
び該チップを装着したドリルとしては、例えば特開平4
−269108号公報に記載されたものが知られてい
る。この公報に記載されたチップは、正三角形板状のチ
ップ本体の表裏一対の三角形面の一方が選択的にすくい
面とされるとともに、3つの側面のうちの一つが選択的
に逃げ面とされ、これらすくい面と逃げ面との交差稜線
部に切刃が形成されたものであり、さらに上記すくい面
とされる三角形面と逃げ面とされる側面とが直交するネ
ガティブチップとされている。ここで、上記すくい面と
される三角形面のコーナ部のうち上記切刃の一端部に連
なるすくい面部分は、この切刃の一端側に向かうに従い
凸曲しつつ反対側の三角形面に向けてチップ本体の厚さ
方向に後退するように形成されており、これに伴い上記
切刃の一端部も、同様に該切刃の一端側に向けて凸曲す
るように形成されている。
【0003】そして、上記公報に記載のドリルにおいて
は、このように構成された一対のチップが、軸線回りに
回転される工具本体の先端部に形成されたチップ取付座
に、すくい面とされる上記三角形面を工具回転方向に向
け、かつこの三角形面の稜線部に形成された切刃の上記
一端を工具先端の回転中心から僅かに離間させてその近
傍に位置させるとともに、該切刃を工具後端側に向かう
に従い工具外周側に向かうように配置させて、上記軸線
に対して対称に着脱自在に装着されており、従って上記
切刃の一端部は、工具先端側に突出するようにして上記
工具回転中心近傍に位置し、かつ工具先端側から見て工
具回転方向に凸となるように配置されることとなる。こ
のため、かかるチップを装着した上記ドリルにおいて
は、特に大きな切削負荷が作用するドリルの回転中心部
近傍において、高い切刃強度を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
チップを装着した上記ドリルにおいては、当該チップが
すくい面と逃げ面とが直交するネガティブチップである
ので、逃げ面に工具回転方向後方側に向けて逃げを与え
るために、上記すくい面が切刃から離間して軸線方向後
端側に向かうに従い工具回転方向側に向かうように、す
なわち負の軸方向すくい角をなすようにチップを取り付
けなければならず、これに伴い上記切刃の一端部に連な
るすくい面部分も、負のすくい角となるように切刃から
離間するに従い工具回転方向側に向かうように傾斜して
配置される。ところがその一方で、上記切刃の一端部
は、工具先端側に突出して最初に被削材に食いつく部分
であることから、この切刃の一端部に連なるすくい面部
分が上述のように工具回転方向側に傾斜していると、切
刃が被削材に食いつくときの抵抗が大きなって振動や騒
音が発生してしまい、またこの振動によって加工穴の精
度が損なわれてしまうという問題が生じる。
【0005】さらに、このように切刃の軸方向すくい角
が負角に設定されていると、この切刃によって生成され
る切屑は、いわゆる剪断形となって、細かく分断された
状態で生成されることになり、特に工具回転中心の近傍
に配置される上記切刃の一端部においては、上述のよう
に切刃が凸曲形状をなすため切屑も凸状に湾曲して生成
されることや、工具回転中心近傍では切削速度が小さく
なって被削材を押しつぶすような切削形態となることと
も相俟って、切屑はさらに細かく分断された状態で生成
される。ところが、上記ドリルにおいては、上記一対の
チップがその切刃の一端を工具回転中心から僅かに離間
させて装着されていて、これらのチップの間には工具軸
線上にスリット状の隙間が画成される。このため、上記
ドリルでは、この隙間の部分に上述のように細かく分断
された切屑が詰まりを生じることにより、安定した穴加
工が阻害されるという問題もあった。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
ものであって、上述のように略三角形平板状に形成され
たチップの切刃の一端部に鋭い切れ味を与えることによ
り、この一端部を工具回転中心近傍に配置して該チップ
を装着したドリル等において、被削材への食いつき時の
振動や騒音を防ぐとともに加工穴精度の劣化を防止し、
さらに安定した穴加工を可能とすることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明のチップは、略
三角形の平板状をなすチップ本体の少なくとも一の三角
形面がすくい面とされるとともに一の側面が逃げ面とさ
れ、これらすくい面と逃げ面との稜線部に切刃が形成さ
れてなるチップにおいて、上記切刃の少なくとも一端部
に連なるすくい面部分を、該切刃から離間するに従い上
記チップ本体の厚さ方向に陥没するように形成したこと
を特徴とし、また本発明のドリルは、かかるチップを装
着したドリルであって、軸線回りに回転される工具本体
の先端部に形成されたチップ取付座に、上記チップを、
すくい面とされる上記三角形面を工具回転方向に向け、
かつこの三角形面の稜線部に形成された切刃の上記一端
を工具先端の回転中心近傍に位置させるとともに、該切
刃を工具後端側に向かうに従い工具外周側に向かうよう
に配置させて着脱自在に装着したことを特徴とするもの
である。
【0008】従って、このように構成されたチップにお
いては、切刃の一端部に連なるすくい面部分が陥没形成
されることにより、この切刃の一端部に正のすくい角が
与えられて鋭い切れ味を確保することが可能となるの
で、この一端を工具先端に突出させるとともに回転中心
近傍に配置して該チップを装着したドリルによれば、被
削材への食いつき時の抵抗を低減して振動や騒音を抑え
るとともに、この振動に伴う加工穴精度の劣化も防ぐこ
とができる。また、こうして正のすくい角が与えられる
ことにより、逃げ面に十分な逃げを与えつつも、チップ
装着時の切刃の一端部の軸方向すくい角を正角側に大き
く設定することができるので、ドリルの回転中心におい
て、細かく分断されない、いわゆる流れ形の切屑を生成
することが可能となり、一対のチップの間に隙間が画成
されていても、この隙間に切屑が詰まりを生じるのを防
いで安定した切削を促すことができる。
【0009】ここで、このように切刃の一端部に連なる
すくい面部分を陥没形成するに際して一つには、上記す
くい面に、上記切刃の少なくとも上記一端部に沿って凹
溝状のチップブレーカを形成し、このチップブレーカの
上記切刃に連なる底面を該切刃から離間するに従い陥没
するように形成すればよい。また、上記公報に記載のチ
ップと同様に、切刃の一端部に連なる上記すくい面部分
を、該切刃に沿ってその一端側に向かうに従い凸曲しつ
つ上記チップ本体の厚さ方向に後退するように形成し、
上記切刃の一端部を凸曲状に形成するようにした場合に
は、このすくい面部分自体を上述のように陥没形成する
ようにしてもよく、あるいはこのすくい面部分に上述の
ようなチップブレーカを形成するようにしてもよい。一
方、上記チップにおいて、その上記チップ本体を、該チ
ップ本体をその厚さ方向に二等分して直交する方向に貫
く対称軸回りに表裏対称に形成し、上記他の三角形面の
辺稜部に、この他の三角形面をすくい面とする他の切刃
を形成すれば、当該チップを反転させることにより1つ
のチップで2回の切刃の使い回しを図ることが可能とな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明のドリ
ルの一実施形態を示すものである。本実施形態におい
て、その工具本体1は軸線Oを中心とする略円柱状に形
成されており、その先端部外周には、工具本体1の先端
に開口して軸線O回りに工具回転方向Tの後方側に捩れ
つつ後端側に向かう一対の切屑排出溝2,2が、軸線O
を挟んで形成されている。また、この工具本体1の内部
には、その後端面1Aから軸線Oに沿ってシャンク1B
の部分を通って先端側に延び、先端部近傍において分岐
して工具本体1の先端面1Cに開口する潤滑冷却剤等の
供給路3が形成されている。さらに、上記切屑排出溝
2,2のそれぞれ先端部には、その工具回転方向T側を
向く内壁面に、工具回転方向Tの後方側に一段凹むよう
にしてチップ取付座4,4が形成されており、これらの
チップ取付座4,4に、図4ないし図8に示すような本
発明の第1の実施形態のチップ5がそれぞれ取り付けら
れている。
【0011】このチップ5は、そのチップ本体5Aが、
超硬合金等の硬質材料により略正三角形平板状(厳密に
は等脚台形平板状)に形成されてなるものであって、そ
の二つの三角形面6A,6Bの中央部には、チップ本体
5Aをその厚さ方向に貫くように取付穴7が形成されて
いる。そして、上記三角形面6A,6Bのうち一方の三
角形面6Aと、これら三角形面6A,6Bの周りに配置
されるチップ本体5Aの3つの側面8A〜8Cのうちの
一の側面8Aとの稜線部には、これら三角形面6Aをす
くい面とするとともに側面8Aを逃げ面とする第1の切
刃9Aが、また、他方の三角形面6Bと他の一の側面8
Bとの稜線部には、これら三角形面6Bをすくい面とす
るとともに側面8Bを逃げ面とする第2の切刃9Bが、
それぞれ形成されている。
【0012】なお、本実施形態のチップ5は、そのチッ
プ本体5Aが、該チップ本体5をその厚さ方向に二等分
する平面内にあって上記取付穴7の中心軸と上記側面8
A〜8Cのうちの残りの一の側面8Cとに直交する対称
軸Lに対し、表裏対称となるように形成されており、従
って上記第1、第2の切刃9A,9Bもこの対称軸Lに
対して回転対称となるように形成されている。また、本
実施形態のチップ5は、上記逃げ面とされる側面8A,
8Bがそれぞれ第1、第2の切刃9A,9Bから離間す
るに従いチップ本体5Aの内側(反対側の側面8B,8
A側)に向かうように傾斜することにより、これらの側
面8A,8Bに予め逃げ角が付されたポジティブチップ
とされている。さらに上記第1、第2の切刃9A,9B
にはホーニング10が形成されており、また上記両三角
形面6A,6Bと残りの一の側面8Cとの稜線部には、
それぞれ面取り部11,11が形成されている。
【0013】ここで、上記三角形面6A,6Bにおいて
上記側面8A,8Bと側面8Cとが交差するそれぞれの
コーナ部12の周辺は、上記第1、第2の切刃9A,9
Bの該コーナ部12先端に位置する一端9a側に向かう
に従い、円弧状に凸曲しつつチップ本体5Aの厚さ方向
に反対側の三角形面6B,6A側に向かって後退する凸
曲面6aに形成されており、これに伴い該コーナ部12
側に位置する上記第1、第2の切刃9A,9Bの一端部
9bも、上記一端9a側に向かうに従い反対側の三角形
面6B,6A側に向けて凸円弧状に湾曲するように形成
されている。また、上記コーナ部12の周辺においてこ
の凸曲面6aの上記第1、第2の切刃9A,9Bとは反
対側の部分は、それぞれ凸曲面6a側から離間するに従
い漸次隆起するように傾斜して、上記三角形面6A、6
Bのうちチップ本体5Aの厚さ方向に垂直な部分に連な
る傾斜平面6bとされている。
【0014】さらに、本実施形態のチップ5では、上記
切刃9A,9Bのすくい面とされる三角形面6A,6B
に、当該切刃9A,9Bに沿って、その上記一端9aか
ら上記凸曲面6aや傾斜平面6bを横切って上記他端9
cに至るように凹溝状のチップブレーカ13がそれぞれ
形成されている。そして、このチップブレーカ13の底
面13Aは、上記切刃9A,9Bに直交する断面におい
て凹円弧状をなすように形成されていて、この底面13
Aの切刃9A,9Bに上記ホーニング10を介して連な
る部分は、該切刃9A,9Bから離間するに従いチップ
本体5Aの厚さ方向に凹曲しつつ漸次陥没するように形
成されている。従って、このチップブレーカ13によ
り、上記三角形面6A,6Bのうち切刃9A,9Bに連
なるすくい面部分には、図7および図8に示すように切
刃9A,9Bの全長に亙って該切刃9A,9Bに対し、
正のすくい角αが与えられることとなる。
【0015】なお、本実施形態のチップ5では、上記一
の側面8Aと他の一の側面8Bとが交差するチップ本体
5Aの角部14は上記残りの一の側面8Cが延びる方向
に平行に切り欠かれており、これによって当該チップ本
体5Aは、上述のように厳密には等脚台形平板状に形成
されることとなる。そして、この切り欠かれた角部14
には、上記一方の三角形面6A側に第1の円筒面15A
が、また上記他方の三角形面6B側に第2の円筒面15
Bが、それぞれ上記側面8Cが延びる方向に中心軸を有
するように形成されており、これらの円筒面15A,1
5Bは、その上記中心軸に平行となる方向から見て図6
に示すように、三角形面6A,6B側から互いの交差稜
線S側に向かうに従いチップ本体5Aの外側に膨らむ凸
状をなして、この交差稜線Sにおいて互いに鈍角に交差
するとともに、当該円筒面15A,15Bが形成される
側の三角形面6A,6Bにも鈍角に交差するよう形成さ
れている。
【0016】このように構成された本実施形態のチップ
5は、図1ないし図3に示すようにその三角形面6A,
6Bのうち一の三角形面6を選択的にすくい面として工
具回転方向T側に向けるとともに、このすくい面とされ
る三角形面6に切刃9を介して隣接する側面8A,8B
のうちの一の側面8を先端逃げ面として工具先端側に向
け、また上記残りの一の側面8Cを上記軸線Oに平行に
工具内周側に向けて、工具本体1の上記チップ取付座
4,4に装着され、さらに上記取付穴7に挿通されたク
ランプネジ16によって工具本体1に固定される。この
とき、上記すくい面とされる三角形面6と逃げ面とされ
る側面8との稜線部に形成された切刃9は、その一端9
aを工具本体1先端の工具回転中心から僅かに外周側に
離間してその近傍に位置させるとともに、他端9cを工
具本体1の先端部外周側に突出するように位置させ、上
記軸線O方向後端側に向かうに従い工具外周側に向かう
ように配置されることになり、凸曲状に形成された上記
切刃9の一端部9bは、工具先端側から見て工具回転方
向T側に凸となるように配置される。
【0017】なお、両チップ取付座4,4に装着される
チップ5,5は、そのチップ本体5Aが互いに同大同形
状のものであって、軸線Oについて対称に取り付けられ
ており、このため両チップ5,5の上記切刃9,9がな
す先端角は略120°に設定されることとなる。また、
本実施形態のチップ5においては、該チップ5が上述の
ように工具本体1に取り付けられた状態で、その上記第
1、第2の円筒面15A,15Bのうちすくい面とされ
る三角形面6側に形成された円筒面15が、上記軸線O
を中心とし、かつ軸線Oから上記切刃9の他端9cまで
の距離半径とする円筒面となるように形成されており、
従ってこの円筒面15は、当該ドリルの外周面にあって
軸線O方向に延び、逃げ角が付されないマージン部を形
成することとなる。
【0018】しかるに、上述のように構成されたチップ
5においては、そのチップ本体5Aに形成される切刃9
に沿って凹溝状のチップブレーカ13が形成されること
により、この切刃9の全長に亙って該切刃9に連なるす
くい面部分が切刃9から離間するに従い陥没するように
形成されて、このすくい面部分に正のすくい角αが与え
られており、これによって切刃9に鋭い切れ味が与えら
れる。従って、このようなチップ5が装着された上記実
施形態のドリルによれば、チップ5自体の取付姿勢が従
来と同じであったとしても、切刃9に連なるすくい面部
分の軸方向すくい角は正角側に大きく設定することが可
能となるので、特に被削材に最初に食いつくことになる
該切刃9の一端部9bにおいて、食いつき時の抵抗を低
減して振動や騒音の発生を抑えることができるととも
に、この振動によって工具本体1に振れが生じて加工穴
の精度が劣化してしまうような事態を防止することが可
能となる。
【0019】また、本実施形態のドリルにおいても、上
述のように切刃9の一端9aが工具回転中心から僅かに
外周側に離間した位置に配置されることにより、工具本
体1の先端に取り付けられる一対のチップ5,5の間に
はスリット状の隙間Pが画成されることとなる。ところ
が、上記チップ5を装着したドリルによれば、このチッ
プ5の切刃9の軸方向すくい角を正角側に大きく設定さ
れることにより、特に工具回転中心近傍に位置する切刃
9の一端部9bにおいて、切削速度が小さくても、また
該一端部9bが凸曲状に形成されていても、細かく分断
されない流れ形の切屑を生成することが可能となる。従
って、本実施形態のドリルによれば、工具回転中心近傍
に位置する切刃9の一端部9bにより生成された切屑に
よって上記隙間Pに詰まりが生じるような事態をも未然
に防止することが可能となり、安定かつ抵抗の少ない効
率的な穴加工を図ることができる。
【0020】さらに、本実施形態のチップ5では上記切
刃9の一端部9bが凸曲状に形成されており、該チップ
5を装着した上記実施形態のドリルでは、工具回転中心
近傍に配されるこの凸曲状の一端部9bが、工具先端側
から見て工具回転方向T側に凸となるように向けられて
いる。このため、特に本実施形態のように切刃9に連な
るすくい面部分が陥没形成され、しかも逃げ面とされる
側面8にも逃げ角が付されることにより、切刃9の刃先
角が小さくなってしまうチップ5にあって、切削速度が
小さいために大きな負荷が作用することになるこの回転
中心近傍の一端部9bに対しても、上述した従来のドリ
ルと同様に高い強度を与えることが可能となって、この
切刃9の一端部9bに欠損が生じたりするのを防止する
ことができる。
【0021】さらにまた、本実施形態のチップ5では、
そのチップ本体5Aが、該チップ本体5Aをその厚さ方
向に二等分して該厚さ方向に直交する上記対称軸Lに対
して表裏対称となるように形成されており、従って、例
えば上記第1の切刃9Aを工具本体1の先端に向けてチ
ップ取付座4に装着して穴加工を行い、この第1の切刃
9Aに摩耗が生じたりした後に、チップ5を表裏反転さ
せてチップ取付座4に装着し直すことにより、上記第2
の切刃9Bを用いて同様の穴加工を行うことができ、す
なわち一つのチップ5で2回の切刃9の使い回しを可能
として、チップ素材の有効利用を図ることができる。ま
た、本実施形態のチップ5では、切刃9A,9Bが形成
される側面8A,8B同士の角部14に第1、第2の円
筒面15A,15Bが形成されており、該チップ5を装
着した上記ドリルでは、これらのうち一方の円筒面15
が選択的に当該ドリルのマージン部を形成することにな
るので、このマージン部により穴加工時の工具本体1の
直進性や加工穴の内周の仕上げ面粗度の向上を図って、
一層高い加工穴精度を得ることができるという効果も奏
する。
【0022】次に、図9ないし図13は、本発明の第2
の実施形態のチップ21を示すものであり、図4ないし
図8に示した第1の実施形態のチップ5と共通する部分
については同一の符号を配して説明を省略する。本実施
形態のチップ21では、そのチップ本体21Aの切刃9
A,9Bのすくい面とされる三角形面6A,6Bに形成
される凹溝状のチップブレーカ22が、第1の実施形態
のように該切刃9A,9Bの全長に亙って形成されては
おらずに、これらの切刃9A,9Bの一端部9bが上記
一端9a側に向けて凸曲し始める曲折点9dから当該切
刃9A,9Bの他端9cまでの間だけに形成されてい
て、凸曲状に形成される切刃9A,9Bの一端部9bに
は、ホーニング10を介して上記凸曲面6aが直接的に
連なってそのすくい面部分をなしており、この凸曲面6
a自体が図12に示すように切刃9A,9Bの一端部9
bから離間するに従って陥没するように形成されている
ことを特徴としている。
【0023】従って、この第2の実施形態のチップ21
においても、上記切刃9A,9Bの一端部9bに連なる
すくい面部分(凸曲面6a)には、図12に示すように
該切刃9A,9Bの一端部9bに対して正のすくい角β
が与えられることになるので、かかるチップ21を第1
の実施形態のチップ5と同様の姿勢で図1ないし図3に
示した実施形態のドリルのチップ取付座4,4に装着す
ることにより、該ドリルの工具回転中心における食いつ
き時の抵抗を低減して振動や騒音を抑え、また振動によ
る加工穴精度の劣化を防ぐとともに、工具回転中心に画
成されるスリット状の隙間への切屑の詰まりを防止する
ことができる。さらに、この第2の実施形態のチップ2
1では、チップブレーカ22が上記切刃9A,9Bの一
端部9bに連なるすくい面部分にまでは形成されずに、
このすくい面部分の凸曲面6a自体が陥没形成されるこ
とによって上記正のすくい角βが与えられており、従っ
てチップブレーカ22によるすくい角αや、その形状、
大きさ等に制限されることなくこのすくい角βを設定す
ることが可能となって、より加工条件に適したチップ2
1を提供することができるという利点も得られる。
【0024】また、図14ないし図17は、本発明の第
3の実施形態のチップ23を示すもので、このチップ2
3は、そのチップ本体23Aが第1、第2の実施形態の
チップ5,21よりも簡単な構成を採るものである。す
なわち、この第3の実施形態のチップ23では、切刃9
A,9Bは、その一端部9bが凸曲状には形成されず全
長に亙って直線状に形成されており、従ってこれら切刃
9A,9Bの一端部9bに連なるすくい面部分とされる
三角形面6A,6Bのコーナ部12周辺に凸曲面6aや
傾斜平面6bが形成されてはいない。また、本実施形態
では、これらの切刃9A,9Bの逃げ面とされる側面8
A,8B同士が交差する角部14に上記円筒面15A,
15Bが形成されてもおらず、この角部14は上記側面
8Cに平行に単に切り欠かれただけとなっている。さら
に、切刃9A,9Bにホーニングが施されてもいない。
【0025】そして、この第3の実施形態のチップ23
においては、第1の実施形態のチップ5と同様、切刃9
A,9Bのすくい面とされる三角形面6A,6Bに、切
刃9A,9Bに沿ってその一端9aから他端9cまでの
全長に亙り、図17に示すように切刃9A,9Bに直交
する断面が凹円弧をなす凹溝状のチップブレーカ24が
形成されており、このチップブレーカ24の切刃9A,
9Bに連なる底面24Aが切刃9A,9Bから離間する
に従い陥没するように形成されている。従って、この第
3の実施形態のチップ23においても、切刃9A,9B
の一端部9bに連なるすくい面部分には、切刃9A,9
Bに対して正のすくい角γが与えられることになり、上
記第1、第2の実施形態と同様に、食いつき時の振動、
騒音の発生防止や加工穴精度の劣化防止、あるいは工具
回転中心における切屑詰まりの防止といった効果を得る
ことができる。
【0026】なお、上記第1ないし第3の実施形態にお
いては、すくい面とされる三角形面6A,6Bのうち、
切刃9A,9Bの上記一端部9bから他端9cまでの間
に連なるすくい面部分にもチップブレーカ13,22,
24が形成されており、これによって切刃9A,9Bに
連なるすくい面部分は、該切刃9A,9Bの全長に亙っ
て陥没形成され、切刃9A,9Bに対して正のすくい角
α,β,γが与えられるようになされているが、食いつ
き時の振動や騒音を防いだり、加工穴精度の劣化や工具
回転中心の切屑詰まりを防止したりするには、上記すく
い面部分のうち少なくとも上記切刃9A,9Bの一端部
9bに連なるすくい面部分が、該一端部9bから離間す
るに従い陥没するように形成されていればよく、従っ
て、この一端部9bから他端9cの間においてはチップ
ブレーカ13,22,24が形成されていなくてもよ
い。また、図1ないし図3においては第1の実施形態の
チップ5をドリルに装着した場合について説明している
が、本発明のチップはドリルに装着するだけに拘わら
ず、例えばボーリングバーのような他の穴加工用のスロ
ーアウェイ式切削工具、あるいはその他のスローアウェ
イ式切削工具に用いることも、勿論可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチップに
おいては、その切刃の少なくとも一端部に連なるすくい
面部分が該切刃から離間するに従い陥没するように形成
されていて、このすくい面部分には切刃に対して正のす
くい角が与えられるので、かかるチップを上記一端部が
工具回転中心近傍に配置されるように装着したドリル等
にあっては、この工具回転中心近傍において切刃の軸方
向すくい角を正角側に大きく設定して、鋭い切れ味を得
ることができる。従って、このようなチップおよび該チ
ップを装着したドリルによれば、被削材への食いつき時
の抵抗を低減して振動や騒音の発生を抑えることができ
るとともに、この振動によって加工穴精度が損なわれる
のも防ぐことができ、さらに切屑が流れ形となるので、
工具回転中心に画成されたスリット状の隙間に切屑詰ま
りを生じるような事態も未然に防止することができ、安
定かつ高精度で、しかも効率的な加工を促すことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のスローアウェイチ
ップ5を装着した、本発明のスローアウェイ式ドリルの
一実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の先端部の拡大側面図で
ある。
【図3】 図1に示す実施形態の先端側から見た拡大正
面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態のスローアウェイチ
ップ5を示す斜視図である。
【図5】 図4に示す実施形態の平面図である。
【図6】 図4に示す実施形態の側面図である。
【図7】 図5におけるVV断面図である。
【図8】 図5におけるWW断面図である。
【図9】 本発明の第2の実施形態のスローアウェイチ
ップ21を示す斜視図である。
【図10】 図9に示す実施形態の平面図である。
【図11】 図9に示す実施形態の側面図である。
【図12】 図10におけるXX断面図である。
【図13】 図10におけるYY断面図である。
【図14】 本発明の第3の実施形態のスローアウェイ
チップ23を示す斜視図である。
【図15】 図14に示す実施形態の平面図である。
【図16】 図14に示す実施形態の側面図である。
【図17】 図15におけるZZ断面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 4 チップ取付座 5,21,23 スローアウェイチップ 5A,21A,23A チップ本体 6,6A,6B すくい面とされる三角形面 6a 凸状面 6b 傾斜平面 8,8A,8B 逃げ面とされる側面 9,9A,9B 切刃 9a 切刃9の一端 9b 切刃9の一端部 9c 切刃9の他端 12 すくい面とされる三角形面6A,6Bのコーナ部 13,22,24 チップブレーカ 13A,24A チップブレーカ13,24の切刃9
A,9Bに連なる底面 14 チップ本体5A,21A.23Aの側面8A,8
Bが交差する角部 15,15A,15B 角部14に形成される円筒面 O 工具本体11の回転軸線 T 工具本体11の回転方向 P 工具本体11先端の工具回転中心に画成されるスリ
ット状の隙間 α,β,γ 切刃9A,9Bに連なるすくい面部分の該
切刃9A,9Bに対するすくい角

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略三角形の平板状をなすチップ本体の少
    なくとも一の三角形面がすくい面とされるとともに一の
    側面が逃げ面とされ、これらすくい面と逃げ面との稜線
    部に切刃が形成されてなるスローアウェイチップにおい
    て、上記切刃の少なくとも一端部に連なるすくい面部分
    が、該切刃から離間するに従い上記チップ本体の厚さ方
    向に陥没するように形成されていることを特徴とするス
    ローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 上記すくい面には、上記切刃の少なくと
    も上記一端部に沿って凹溝状のチップブレーカが形成さ
    れており、このチップブレーカの上記切刃に連なる底面
    が該切刃から離間するに従い陥没するように形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ
    チップ。
  3. 【請求項3】 上記切刃の一端部に連なる上記すくい面
    部分が、該切刃に沿ってその一端側に向かうに従い凸曲
    しつつ上記チップ本体の厚さ方向に後退するように形成
    されていて、上記切刃の一端部が凸曲状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のス
    ローアウェイチップ。
  4. 【請求項4】 上記チップ本体は、該チップ本体をその
    厚さ方向に二等分して直交する方向に貫く対称軸回りに
    表裏対称に形成されており、上記他の三角形面の辺稜部
    には、この他の三角形面をすくい面とする他の切刃が形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載のスローアウェイチップ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のスローアウェイチップを装着したスローアウェイ式
    ドリルであって、軸線回りに回転される工具本体の先端
    部に形成されたチップ取付座に、上記スローアウェイチ
    ップが、すくい面とされる上記三角形面を工具回転方向
    に向け、かつこの三角形面の稜線部に形成された切刃の
    上記一端を工具先端の回転中心近傍に位置させるととも
    に、該切刃を工具後端側に向かうに従い工具外周側に向
    かうように配置させて着脱自在に装着されていることを
    特徴とするスローアウェイ式ドリル。
JP9643198A 1998-04-08 1998-04-08 スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式ドリル Pending JPH11291102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9643198A JPH11291102A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式ドリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9643198A JPH11291102A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式ドリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11291102A true JPH11291102A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14164828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9643198A Pending JPH11291102A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式ドリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11291102A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025129A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Yunitakku Kk 深孔切削用スローアウエイチップと深孔切削用スローアウエイドリル
EP1278609A1 (en) * 1999-12-22 2003-01-29 Greenfield Industries, Inc. Indexable drill and cutting inserts therefor
US7575400B2 (en) * 2002-09-09 2009-08-18 Komet Group Holding Gmbh Drilling tool with alternating cutting plates and alternating cutting plates for said drilling tool
WO2013015404A1 (ja) * 2011-07-27 2013-01-31 株式会社タンガロイ 刃先交換式回転切削工具およびこれに用いる切削インサート
JP2015093342A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 三菱マテリアル株式会社 切削インサートおよび刃先交換式穴加工工具
JP6052455B1 (ja) * 2016-04-19 2016-12-27 株式会社タンガロイ 切削インサートおよび切削工具

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1278609A1 (en) * 1999-12-22 2003-01-29 Greenfield Industries, Inc. Indexable drill and cutting inserts therefor
EP1278609A4 (en) * 1999-12-22 2007-06-27 Greenfield Ind Inc DRILL AND ITS CUTTER INSERTS
JP2003025129A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Yunitakku Kk 深孔切削用スローアウエイチップと深孔切削用スローアウエイドリル
JP4676655B2 (ja) * 2001-07-19 2011-04-27 ユニタック株式会社 深孔切削用スローアウエイドリル
US7575400B2 (en) * 2002-09-09 2009-08-18 Komet Group Holding Gmbh Drilling tool with alternating cutting plates and alternating cutting plates for said drilling tool
WO2013015404A1 (ja) * 2011-07-27 2013-01-31 株式会社タンガロイ 刃先交換式回転切削工具およびこれに用いる切削インサート
JP2015093342A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 三菱マテリアル株式会社 切削インサートおよび刃先交換式穴加工工具
JP6052455B1 (ja) * 2016-04-19 2016-12-27 株式会社タンガロイ 切削インサートおよび切削工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100776555B1 (ko) 드릴링 공구 및 인덱서블 드릴 비트
JPS59196107A (ja) スロ−アウエイチツプ
JPH10138033A (ja) スローアウェイチップ
US6126365A (en) Boring tool
JPH11291102A (ja) スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式ドリル
JPH11320232A (ja) 面取りカッタ
JPH11123609A (ja) スローアウェイ式エンドミル及びスローアウェイチップ
JP4608933B2 (ja) ドリル、スローアウェイ式ドリル及びスローアウェイチップ
JP3968943B2 (ja) スローアウェイ式ボールエンドミル
JP3418520B2 (ja) ドリル本体とスローアウェイチップとのセット、及びスローアウェイ式ドリルの主切刃の先端角調整方法
JP2002283119A (ja) ボールエンドミル用スローアウェイチッップ
JPH10296516A (ja) スローアウェイチップ
JPH07308807A (ja) スローアウェイチップ
JP2004314258A (ja) スローアウェイ式穴明け工具
JPH09295212A (ja) スローアウェイ式ドリルおよびスローアウェイチップ
JP3309664B2 (ja) スローアウェイ式ボールエンドミル
JPS6125935Y2 (ja)
JP2003094220A (ja) 穴明け工具
JP3852330B2 (ja) スローアウェイチップおよびスローアウェイ式ドリル
JPH11235606A (ja) スローアウェイチップおよび該スローアウェイチップを装着したスローアウェイ式穴明け工具
JPH0212015Y2 (ja)
JP3486035B2 (ja) スローアウェイ式ボールエンドミル
JPH1190715A (ja) スローアウェイ式ドリル
JP3166650B2 (ja) スローアウェイ式穴明け工具
JP3166601B2 (ja) スローアウェイ式ドリルおよびスローアウェイチップ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030624