JP3852330B2 - スローアウェイチップおよびスローアウェイ式ドリル - Google Patents

スローアウェイチップおよびスローアウェイ式ドリル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸線回りに回転されるスローアウェイ式ドリル(以下、ドリルと称する。)のドリル本体先端に着脱可能に取り付けられてこのドリルの切刃を構成するスローアウェイチップ(以下、チップと称する。)、および該チップが取り付けられたドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のドリルにおいては、軸線回りに回転される略円柱状のドリル本体の先端部に一対の切屑排出溝が上記軸線を挟んで互いに反対側に形成され、これらの切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面の先端に形成された一対のチップ取付座に、同形同大をなす2つのチップがそれぞれ着脱可能に取り付けられたものが知られている。そして、さらにかかるドリルでは、上記一対の切屑排出溝のうち一方の切屑排出溝の先端に形成されるチップ取付座をドリル本体の上記軸線に対する径方向内周側、すなわち軸線の近傍に偏って形成して、このチップ取付座に取り付けられるチップの切刃も内周側に偏るように配置するとともに、他方の切屑排出溝先端のチップ取付座は外周側に偏って形成して、そのチップの切刃も外周側に偏って配置し、かつ軸線回りの回転軌跡においてこれらの切刃が互いにオーバーラップして交差するようにして、内周側のチップの切刃によって加工穴の内周側を、外周側のチップによって加工穴の外周側をそれぞれ加工するようにし、各切刃によって生成される切屑の幅を加工穴の半径の半分程度としてその排出性の向上を図ったものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成されたドリルでも、内径が小さくて穴深さが深い加工穴を形成するのに用いられるもののように、上記切刃の外径D、すなわち上記外周側のチップの切刃の外周端が軸線回りになす円の直径に対してドリル本体先端部の軸線方向の長さLがなす比L/Dが例えば5以上と大きいドリルでは切屑の排出性が損なわれるおそれがあった。しかるに、そのような場合には、切屑排出溝を深く幅広に形成してその断面積を増大させることにより切屑排出性を向上させればよいのであるが、上述のようにL/Dが大きなドリルにおいてこのように切屑排出溝の断面積を増大させると、逆にドリル本体の心厚は小さくなるためドリル剛性が損なわれて激しいビビリ振動を生じ、穴明け加工時に大きな騒音を発して周囲の環境を損なったりドリル本体の折損を招いたりするおそれがあるのは勿論、この穴明け加工時のドリル本体の振れや、この振れによって例えば加工物への食い付き時に切刃が所定の位置に食い付かないなどして、加工精度を劣化させるおそれもある。
【0004】
その一方で、このようなドリルや該ドリルに取り付けられるチップにおいては、例えば特開平9−150304号公報や特開平9−290310号公報、あるいは特開平10−71516号公報などに、多角形状をした板状体の上面辺稜部に切刃が形成されてなるチップにおいて、上記多角形の隅角部に一対のコーナーR部を有する突出部が形成されたチップ、およびこのようなチップをドリル本体先端の外周側に配置したドリルが提案されている。しかるに、このようなチップやドリルでは、上記外周側に配置されたチップの切刃によって生成される切屑が、この切刃の上記突出部のうち内周側のコーナーR部によって分断されるので、結果的に切屑は3つに分断されて生成されることとなって切屑排出性を確保することが可能ではあるが、内周側に配置されたチップの切刃によって生成される切屑は分断されずに排出されるため、この内周側のチップに連なる切屑排出溝の断面積を小さくすることは出来ず、従ってドリル本体の心厚も大きくはできなくなって、十分なドリル剛性を確保することは依然困難である。
【0005】
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のようなドリルに取り付けられて切屑分断性の一層の向上を図ることが可能なチップを提供し、またかかるチップを取り付けることにより、たとえL/Dが5以上であっても良好な切屑排出性を奏してドリル剛性を向上することが可能なドリルを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のチップは、ドリルのドリル本体先端に着脱可能に取り付けられるチップであって、略多角形平板状のチップ本体の多角形面をすくい面とするとともに、この多角形面の少なくとも1のコーナ部に交差する一対の辺稜部にそれぞれ切刃を形成し、これらの切刃には、上記すくい面に対向する平面視において上記一対の辺稜部がそれぞれ上記コーナ部から離間して延びる方向に向けて、上記すくい面の内側に凹む段差をなす段部をそれぞれ形成するとともに、この段部を含めて上記切刃を平板状の上記チップ本体の厚さ方向に垂直となる1の平面上に位置するように形成し、かつ少なくとも一方の上記切刃には、上記すくい面に対向する平面視において鈍角に折れ曲がる曲折部を形成するとともに、この切刃上に形成される上記段部を、この曲折部を間に上記コーナ部とは反対側に配設したことを特徴とし、また本発明のドリルは、軸線回りに回転させられるドリル本体の先端部に、2つの上記本発明によるチップが、それぞれその上記切刃の一つを上記ドリル本体の先端に突出させて、上記軸線を挟んで互いに反対側に着脱可能に取り付けられるドリルであって、上記2つのチップを、一方のチップが、その上記コーナ部を上記軸線近傍に位置させて、このコーナ部から上記すくい面の周回り方向に一方の側に延びる上記切刃を上記ドリル本体先端の内周側に突出させるとともに、他方のチップは、その上記コーナ部を上記ドリル本体先端の外周に位置させて、このコーナ部から上記周回り方向に他方の側に延びる上記切刃を上記ドリル本体先端の外周側に突出させ、かつ互いのドリル本体先端に突出した上記切刃が、上記軸線回りの回転軌跡において、上記段部よりも上記コーナ部とは反対側の部分で交差するとともに、上記曲折部が各スローアウェイチップにおいて上記ドリル本体の最先端に突出するように取り付けたことを特徴とする。
【0007】
従って、本発明のチップによれば、上記コーナ部に交差する辺稜部に形成された切刃の双方に上記段部が形成されることとなって、切屑を2つに分断して生成することができるので、このようなチップを2つ上述のようにドリル本体の先端に取り付けた本発明のドリルでは、内周側の切刃で2つ、外周側の切刃で2つの合計4つに切屑を分断させて生成することができる。このため、これら2つのチップに連なる切屑排出溝の断面積を小さくしても、良好な切屑排出性を確保することができるので、これによりドリル剛性を向上させて、ビビリ振動やドリル本体の折損、あるいは加工精度の劣化などを防ぐことが可能となる。
【0008】
さらに、上記コーナ部に交差する一対の辺稜部に形成された両切刃の上記段部をいずれも、上記一対の辺稜部がそれぞれ上記コーナ部から離間して延びる方向に向けて、上記すくい面の内側に凹む段差をなすようにすることにより、このコーナ部側で両切刃がすくい面の外側に一段凸となるような形状となるため、切刃長を長くすることができる。また、少なくとも一方の上記切刃に、上記すくい面に対向する平面視において鈍角に折れ曲がる曲折部を形成するとともに、この切刃上に形成される上記段部を、この曲折部を間に上記コーナ部とは反対側に配設することにより、上述のように上記辺稜部がコーナ部から離間する方向に向けて段部がすくい面の内側に凹むようにされているため、この曲折部が各チップにおいてドリル本体の最先端に突出するように該チップを取り付けることができ、例えば段部がドリル本体最先端に突出させられるときのように段部から切刃の欠損が生じ易くなるような事態を防止することができる。さらに、上記一対の辺稜部に形成される切刃を、上記コーナ部における該一対の辺稜部の二等分線について対称に形成すれば、1つのチップを上記ドリル本体先端の内周側と外周側とに取り付け直して2回の使用を可能とすることができ、さらにまた、上記チップ本体を略菱形平板状に形成して、その菱形面の鋭角をなす2つのコーナ部に交差する二対の辺稜部のそれぞれに上記切刃を形成すれば、1つのチップで合計4回の使用が可能となって経済的である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は本発明のドリルの一実施形態を示すものであり、図4はこのドリルに着脱可能に取り付けられる本発明のチップの一実施形態を示すものである。まず、本実施形態のドリルは、そのドリル本体1が軸線Oを中心とした略多段円柱状をなし、この軸線O回りにドリル回転方向Tに回転されつつ該軸線O方向先端側(図1および図2において左側)に向けて送り出されることにより、加工物に穴明け加工を施す。ここで、このドリル本体1の後端部はシャンク部2とされるとともに、このシャンク部2の先端側は一段大径とされた鍔部3とされ、さらにこの鍔部3よりも先端側は穴明け加工時に加工穴内に挿入される切刃部4とされている。そして、この切刃部4の先端、すなわちドリル本体1の先端から鍔部3にかけての外周には、上記軸線Oを間にして互いに反対側に、後端側に向かうに従い上記ドリル回転方向Tの後方側にねじれる一対の切屑排出溝5,5が形成され、これらの切屑排出溝5,5のドリル回転方向Tを向く壁面5A,5Aの先端に形成されたチップ取付座6,6に、それぞれ上記実施形態のチップ7,7がクランプネジ8によって着脱可能に取り付けられている。
【0010】
これらのチップ7,7は、本実施形態のドリルでは互いに同形同大とされていて、そのチップ本体9が超硬合金等の硬質材料により略菱形の平板状をなしており、この略菱形をなす上面がすくい面10とされるとともに、このすくい面10がなす菱形の辺稜部に切刃11が形成されている。この切刃11…は、上記すくい面10がなす菱形の2つの鋭角のコーナ部C,Cに交差する各一対の辺稜部に形成されたもの同士がそれぞれ対をなすようにされており、従って本実施形態のチップ7では、このすくい面10の二対の辺稜部に、合計4つの切刃11が形成されることとなる。なお、本実施形態では各コーナ部Cに交差する一対の辺稜部に形成される上記対をなす切刃11,11は、このコーナ部Cにおける該一対の辺稜部の二等分線Lについて対称に形成されている。また、上記4つの切刃11…間では、この二等分線L上のコーナ部C,C突端間の中点すなわちすくい面10の中心Xについて、各コーナ部C,Cからすくい面10外周の同じ周回り方向に延びるもの同士(図4において中心Xを中心にコーナ部C,Cから時計回り方向に延びるもの同士と、反時計回り方向に延びるもの同士)が180°回転対称になるように形成されている。従って、本実施形態では、両コーナ部C,Cに交差する一対ずつの切刃11…も、上記中心Xにおいて上記二等分線Lに直交する直線(すくい面10がなす菱形の鈍角コーナ部の二等分線)について対称に形成されることとなる。なお、各コーナ部C,Cに交差する上記一対の切刃11,11の交差部は凸円弧状に滑らかに接続されている。
【0011】
そして、各コーナ部Cに交差する一対の辺稜部上に形成された切刃11,11には、それぞれ上記すくい面10に対向する平面視において、上記辺稜部がコーナ部Cから延びる方向に対して段差をなすように、段部12が各々形成されている。ここで、これらの段部12…はいずれも、上記平面視において図4に示すように、切刃11が形成される各辺稜部が上記鋭角のコーナ部Cから離間して延びる方向に向けて、上記すくい面10の内側に凹む段差をなすように形成されたものであって、この段部12によって分断される切刃11のコーナ部C側の切刃部11Aとこれとは反対側の切刃部11Bとは互いに平行とされ、また段部12はこれらの切刃部11A,11Bに略垂直または僅かに鈍角に交差する方向に形成され、さらに切刃部11Aと段部12とが交差する部分は凸円弧状に、切刃部11Bと段部12とが交差する部分は凹円弧状にそれぞれ形成され、しかもこのうち後者の凹円弧の半径は前者の凸円弧の半径以下とされている。なお、この段部2を含めて上記4つの切刃11…は、平板状のチップ本体9の厚さ方向(図4の図面に直交する方向)に垂直となる1の平面上に位置するように形成されている。また、切刃11…が上述のように対称に形成されていることから、各切刃11における段部12の位置(コーナ部Cからの距離)や段差の大きさ(切刃部11Aに対する切刃部11Bの後退量)も互いに等しくされる。
【0012】
さらに、本実施形態では、この段部12によって分断された切刃11のコーナ部C側に切刃部11Aに、上記すくい面10に対向する平面視において鈍角に折れ曲がる曲折部13が形成されている。従って、切刃11上に形成される上記段部12は、この曲折部13を間にしてコーナ部Cとは反対側に配設されることとなり、またコーナ部Cに交差する上記一対の切刃11,11の交差角は、この曲折部13がなくて、段部12からコーナ部Cに向けて延びる切刃部11Aをそのまま交差させた場合よりも、大きく設定されることとなる。なお、この曲折部13の切刃11における位置やその曲折する角度も、各切刃11…間において互いに等しくされている。
【0013】
さらにまた、切刃11…を介して上記すくい面10と交差するチップ本体9の周面は逃げ面とされ、本実施形態のチップ7はこの逃げ面がすくい面10側から離間するに従い漸次後退するように傾斜したポジティブチップとされるとともに、すくい面10とは反対側のチップ本体9の下面は、上記チップ取付座6の底面に着座させられる着座面とされる(いずれも図示略)。ここで、上述のような段部12を備えた切刃11に連なる上記逃げ面を形成するに際しては、例えばこの逃げ面の傾斜角(逃げ角)を上記切刃部11A,11Bに連なる部分とも一定とするなどして、上記着座面が段部12を含めてすくい面10の外形形状を一回り小さくしたような形状となるように形成してもよいが、これとは逆に段部12によって一段凹んだ切刃部12Bに連なる逃げ面の傾斜角を、切刃部11Aに連なる逃げ面の傾斜角よりも小さくするなどして、着座面では段部が形成されずにこれら切刃部11A,11Bに連なる逃げ面と着座面との交差稜線が直線状に連なるようにされていてもよい。
【0014】
さらに、すくい面10の内側には、切刃11…が位置する上記1の平面から一段突出しつつ該すくい面10の内側に向かうように傾斜したブレーカ壁部14が形成されており、このブレーカ壁部14の外形は、上記平面視において切刃11…を切刃部11Aから切刃部11Bに段部12で段差を付けずにそのまま延長したもの(図4の二点鎖線参照)を一回り小さくした偏8角形状をなしている。従って、切刃11からこのブレーカ壁部14までの距離は、切刃部11Aからブレーカ壁部14までの距離が切刃部11Bからの距離よりも長くされている。また、すくい面10の中央からは、上記クランプネジ8が挿通される取付孔15が上記中心Xを中心としてチップ本体9を貫通するように形成されている。
【0015】
このように構成されたチップ7がそれぞれ取り付けられる上記チップ取付座6,6は、一方の切屑排出溝5の先端に形成されたチップ取付座6Aがドリル本体1の内周側に偏って配設されるとともに、他方の切屑排出溝5先端のチップ取付座6Bは外周側に偏って設けられている。そして、これらのチップ取付座6A,6Bにチップ7,7は、いずれもそのすくい面10をドリル回転方向T側に向けて、チップ取付座6Aに取り付けられた一方のチップ7Aが、その1のコーナ部Cを上記軸線O近傍に位置させ、このコーナ部Cから上記すくい面10の周回り方向に一方の側に延びる切刃(上記平面視においてコーナ部Cから反時計回り方向に延びる切刃)11をドリル本体1先端の内周側に突出させるとともに、チップ取付座6Bに取り付けられた他方のチップ7Bは、その1のコーナ部Cをドリル本体1先端の外周に位置させて、このコーナ部Cからすくい面10の周回り方向に、上記一方のチップ7Aとは逆に他方の側に延びる切刃(上記平面視においてコーナ部Cから時計回り方向に延びる切刃)11をドリル本体1先端の外周側に突出させて取り付けられており、こうして取り付けられたチップ7A,7Bのドリル本体1先端に突出した上記切刃11,11は、ドリル本体1の軸線O回りの回転軌跡において図5に示すように、該切刃11,11上の上記段部12,12よりもコーナ部C,Cとは反対側の部分、すなわち上記切刃部11B,11B同士が互いに交差するように配設されている。
【0016】
なお、これらドリル本体1先端に突出した切刃11,11は、いずれもその上記曲折部13が最も先端側に突出するようにされ、かつチップ7A,7B同士の先端の切刃11,11間で該曲折部13,13の位置が軸線O方向に同じ位置になるように配設されている。また、切刃11がドリル本体1先端の内周側に偏った上記一方のチップ7Aにおいては、その上記1のコーナ部Cがドリル本体1の軸線Oを越えて僅かにオーバーセンターとなるように配設される一方、上記他方のチップ7Bにおいては、ドリル本体1先端外周に位置する上記1のコーナ部Cからすくい面10の周回り方向に一方の側に延びる切刃11が、ドリル本体1の後端側に向かうに従い内周側に延びるように配設されている。さらに、チップ取付座6A,6Bには、各チップ7A,7Bの上記1のコーナ部Cとは反対側のコーナ部Cからこのコーナ部Cに交差する切刃11,11の上記段部12までの部分を収容可能な凹所がそれぞれ形成されている。
【0017】
このように、上記構成のチップ7においては、1のコーナ部Cに交差する一対の辺稜部に形成された切刃11,11に段部12が設けられており、このようなチップ7をドリル本体1先端の内外周に偏って取り付けた上記ドリルにおいては、一方のチップ7Aでは上記1のコーナ部Cから一方の側に延びる切刃11を、また他方のチップ7Bでは該コーナ部Cから他方の側に延びる切刃11をドリル本体1先端に突出させて配設することができる。従って、これらの切刃11,11においては、上記段部12により切屑がそれぞれ2つに分断されて生成されることとなるので、ドリル本体1が軸線O回りに1周する間に合計4つに分断された切屑が生成されることとなり、このため切屑排出溝5,5の断面積を小さくしてドリル剛性を向上させても、切屑詰まり等を防いで良好な切屑排出性を確保することができ、剛性不足によるビビリ振動やドリル本体1の折損、あるいは加工精度の劣化を生じたりするような事態を未然に防止することが可能となって、たとえL/Dが5以上となるような場合でも円滑かつ安定した穴明け加工を行うことができる。
【0018】
ところで、本実施形態のチップ7では、上記切刃11,11に形成された段部12,12が、いずれも該切刃11,11が形成される一対の辺稜部がコーナ部Cから離間する方向に向けてすくい面10の内側に凹むような段差をなすものであり、これにより切刃11は、コーナ部C側のすくい面10外側に突出した切刃部11Aと、コーナ部Cから離間した側のすくい面10内側に凹んだ切刃部11Bとによって構成されることとなるが、これとは逆に後述する別の実施形態のように、両切刃の上記段部を、上記辺稜部がコーナ部から離間する方向に向けてすくい面外側に凸となる段差をなすものとしたり、あるいはコーナ部から延びるいずれか1つの切刃の段部をすくい面内側に凹むものとするとともに、他の1つの切刃の段部はすくい面外側に凸となるようにしたりしてもよい。ただし、このように段部がコーナ部から離間する方向に向けてすくい面外側に凸となるようにされていると、逆にコーナ部側では切刃がすくい面内側に凹むこととなるため、コーナ部自体の位置もすくい面内側に後退することとなり、これにより切刃長が短くなったり、同じ切刃長を得るためにはチップ本体が大きくなったりしてしまうため、このような問題を生じさせないためには、本実施形態のように構成されるのが望ましい。
【0019】
また、本実施形態のチップ7では、すくい面10に対向する平面視に鈍角に折れ曲がる曲折部13が切刃11上に形成されており、しかもこの曲折部13に対してすくい面10の内側に凹む上記段部12はコーナ部Cから離れた側に配設されていて、これにより、コーナ部Cから段部12までの切刃部11Aは鈍角の凸V字状に形成されることとなる。従って、このようなチップ7によれば、上述のように切刃11が形成される辺稜部がコーナ部Cから離間する方向に向けて段部12がすくい面10の内側に凹む段差をなすものであることとも相俟って、本実施形態の上記ドリルのように、この曲折部13が切刃11上において最もドリル本体1の先端側に突出するようにチップ7,7を配設することにより、該切刃11をこの曲折部13の1点で加工物に食い付かせて食い付き性の向上を図ることができるとともに、こうして曲折部13を先端側に突出させて1点で食い付かせても、段部12が曲折部13よりもコーナ部Cから離間して後端側に位置した側にあるので、例えば曲折部と段部とが同じ位置にある場合のように食い付き時の衝撃的負荷が段部の角に作用して切刃に欠けを生じたりする事態を、防止することが可能となる。
【0020】
さらに、本実施形態のチップ7では、そのコーナ部Cにおいて、該コーナ部Cに交差する一対の辺稜部に形成される切刃11,11を、このコーナ部Cにおける該一対の辺稜部の二等分線Lについて対称に形成しており、従ってまずチップ7をドリル本体1先端のチップ取付座6A,6Bのうちの一方に取り付けて、これら一対の辺稜部の一方に形成された切刃11を、ドリル本体1先端の内外周一方の側に偏った切刃として使用した後、この切刃11に摩耗等が生じたなら、当該チップ7をチップ取付座6A,6Bの内の他方に取り付け直して、一対の辺稜部の他方に形成された切刃11をドリル本体1先端の内外周のうち他方に偏った切刃として使用することができる。このため、1つのチップ7で最低2回の使用が可能となり、経済的である。
【0021】
しかも、本実施形態ではこのチップ7のチップ本体9が菱形平板状に形成されていて、その菱形面がすくい面10とされ、このすくい面10がなす菱形の鋭角をなす2つのコーナ部C,Cに交差する二対の辺稜部のそれぞれに切刃11…が形成されている。従って、上述のように一方のコーナ部Cに交差する一対の辺稜部上に形成された切刃11,11を使用した後には、チップ本体9を上記中心X回りに180°回転させてチップ取付座6A,6Bに取り付け直すことにより、上記一方のコーナ部Cとは反対の他方のコーナ部Cに交差する一対の辺稜部上に形成された切刃11,11を使用に供することが可能となり、すなわち1つのチップ7で合計4回の切刃11…の使い回しが可能となるので、さらに経済的なチップ7を提供することが可能となる。なお、本実施形態ではこのようにチップ本体9を菱形平板状に形成しているが、例えばこれを略正三角形平板状として、3つのコーナ部に交差する各一対の辺稜部に切刃を形成するようにすれば、最大6回の切刃の使用を可能とすることもできる。
【0022】
図6、図7は、この発明の別の実施形態を示す図である。これらの図に示す実施の形態は、図4、図5に示すチップと基本的構成が同一であるが、チップの段付形状が異なっている。図6、図7において、図1から図5の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
図6、図7に示すチップ16は、前述した実施の形態を示す図1においてドリル本体1の先端から鍔部3にかけての外周に形成される切屑排出溝5のドリル回転方向Tを向く壁面5Aの先端に形成されたチップ取付座6に、クランプネジ8によって着脱可能に取り付けられて使用されるものである。
【0024】
これらのチップ16は、本実施形態のドリルでは互いに同形同大とされていて、そのチップ本体17、17が超硬合金等の硬質材料により略菱形の平板状をなしている。
【0025】
そして、各コーナ部Cに交差する一対の辺稜部上に形成された切刃11、11には、それぞれ上記すくい面10に対向する平面視において、上記辺稜部がコーナ部Cから延びる方向に対して段差をなすように、段部18が各々形成されている。ここで、これらの段部18はいずれも、上記平面視において図7に示すように、切刃11が形成される各辺稜部が上記鋭角のコーナ部Cから離間して延びる方向に向けて、上記すくい面10の外側に凸となる段差をなすように形成されたものであって、この段部18によって分断される切刃11のコーナ部C側の切刃部11Cとこれとは反対側の切刃部11Dとは互いに平行とされ、また段部18はこれらの切刃部11C、11Dに略垂直または僅かに鋭角に交差する方向に形成され、さらに切刃部11Cと段部18とが交差する部分は凹円弧状に、切刃部11Dと段部18とが交差する部分は凸円弧状にそれぞれ形成され、しかもこのうち後者の凸円弧の半径は前者の凹円弧の半径以上とされている。なお、この段部18を含めて上記4つの切刃11・・・は、平板状のチップ本体17の厚さ方向(図9の図面に直交する方向)に垂直となる1の平面上に位置するように形成されている。また、切刃11・・・が上述のように対称に形成されていることから、各切刃11における段部18の位置(コーナ部Cからの距離)や段部の大きさ(切刃部11Cに対する切刃部11Dの突起量)も互いに等しくされる。
【0026】
さらに、本実施形態では、この段部18によって分断された切刃11のコーナ部C側に切刃部11Cに、上記すくい面10に対向する平面視において鈍角に折れ曲がる曲折部13が形成されている。従って、切刃11上に形成される上記段部18は、この曲折部13を間にしてコーナ部Cとは反対側に配設されることとなり、またコーナ部Cに交差する上記一対の切刃11,11の交差角は、この曲折部13がなくて、段部18からコーナ部Cに向けて延びる切刃部11Cをそのまま交差させた場合よりも、大きく設定されることとなる。なお、この曲折部13の切刃11における位置やその曲折する角度も、各切刃11…間において互いに等しくされている。ここで、本実施形態のチップ16が取り付けられるスローアウェイ式ドリルにおいて、そのチップ取付座6は、上記構成のチップ16の形状に合わせて、前述した実施形態と同様に形成されており、チップ16が前述した実施形態と同様に取り付けられる。
【0027】
なお、ドリル本体1先端部に突出した切刃11、11は、段部18の切刃部11D側に形成されている上記凸円弧と切刃部11Dとが交差する点19が最も先端側に突出するようにされ、かつチップ16A、16B同士の先端の切刃11、11間で該交差点19の位置が軸線O方向に同じ位置になるように配設されている。
【0028】
このように、この実施形態においても、前述した実施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態のチップ16は、切刃11が形成される辺稜部がコーナ部Cから離間する方向に向けて段部18がすくい面10の外側に凸となる段差をなすものであることから、コーナ部Cから離間する方向に向けてチップ本体17を幅広に形成することができ、チップの剛性不足による加工精度の劣化、耐久性不良などを生じたりするような事態を未然に防止することも可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のチップによれば、その切刃に形成された段部によって切屑を2つに分断して生成させることができ、従ってこのようなチップをドリル本体先端のない外周に取り付けた本発明のドリルによれば、切屑を4つに分断して生成することができる。このため、切屑排出溝の断面積を大きくしたりせずとも良好な切屑排出性を確保することができ、たとえL/Dが5以上と大きなドリルであっても、ドリル本体の剛性を確保してビビリ振動の発生を抑制し、穴明け加工時の騒音や切刃の食い付き時の振れを抑え、高い加工精度を得ることが可能となるとともに、ドリル本体に折損が生じたりするのも防いで、円滑かつ安定した穴明け加工を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスローアウェイ式ドリルの一実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の側面図である。
【図3】 図1に示す実施形態の正面図である。
【図4】 図1に示すスローアウェイ式ドリルに取り付けられる、本発明の一実施形態のスローアウェイチップ7の平面図である。
【図5】 図1に示す実施形態におけるスローアウェイチップ7A,7Bの軸線O回りの回転軌跡を示す図である。
【図6】 図1に示すスローアウェイ式ドリルに取り付けられる、本発明の別の実施形態のスローアウェイチップ16の平面図である。
【図7】 図1に示す実施形態におけるスローアウェイチップ16A,16Bの軸線O回りの回転軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 ドリル本体
4 切刃部
5 切屑排出溝
6(6A,6B) チップ取付座
7(7A,7B),(16A、16B) スローアウェイチップ
9,17 チップ本体
10 すくい面
11 切刃
11A,11B,11C,11D 切刃部
12,18 段部
13 曲折点
O ドリル本体1の中心軸線
T ドリル本体1の回転方向
C コーナ部
L コーナ部Cの二等分線

Claims (4)

  1. スローアウェイ式ドリルのドリル本体先端に着脱可能に取り付けられるスローアウェイチップであって、略多角形平板状のチップ本体の多角形面がすくい面とされるとともに、この多角形面の少なくとも1のコーナ部に交差する一対の辺稜部にそれぞれ切刃が形成されており、これらの切刃には、上記すくい面に対向する平面視において上記一対の辺稜部がそれぞれ上記コーナ部から離間して延びる方向に向けて、上記すくい面の内側に凹む段差をなす段部がそれぞれ形成されるとともに、この段部を含めて上記切刃は平板状の上記チップ本体の厚さ方向に垂直となる1の平面上に位置するように形成され、かつ少なくとも一方の上記切刃には、上記すくい面に対向する平面視において鈍角に折れ曲がる曲折部が形成されるとともに、この切刃上に形成される上記段部は、この曲折部を間に上記コーナ部とは反対側に配設されていることを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 上記一対の辺稜部に形成される上記切刃は、上記コーナ部における該一対の辺稜部の二等分線について対称に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイチップ。
  3. 上記チップ本体は略菱形平板状に形成されていて、その菱形面の鋭角をなす2つのコーナ部に交差する二対の辺稜部のそれぞれに上記切刃が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスローアウェイチップ。
  4. 軸線回りに回転させられるドリル本体の先端部に、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の2つのスローアウェイチップが、それぞれその上記切刃の一つを上記ドリル本体の先端に突出させて、上記軸線を挟んで互いに反対側に着脱可能に取り付けられるスローアウェイ式ドリルであって、上記2つのスローアウェイチップは、一方のスローアウェイチップが、その上記コーナ部を上記軸線近傍に位置させて、このコーナ部から上記すくい面の周回り方向に一方の側に延びる上記切刃を上記ドリル本体先端の内周側に突出させるとともに、他方のスローアウェイチップは、その上記コーナ部を上記ドリル本体先端の外周に位置させて、このコーナ部から上記周回り方向に他方の側に延びる上記切刃を上記ドリル本体先端の外周側に突出させ、かつ互いのドリル本体先端に突出した切刃が、上記軸線回りの回転軌跡において、上記段部よりも上記コーナ部とは反対側の部分で交差するとともに、上記曲折部が各スローアウェイチップにおいて上記ドリル本体の最先端に突出するように取り付けられることを特徴とするスローアウェイ式ドリル。
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