JP3486035B2 - スローアウェイ式ボールエンドミル - Google Patents
スローアウェイ式ボールエンドミルInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
- B23C5/1027—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
- B23C5/1045—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
- B23C5/1009—Ball nose end mills
- B23C5/1027—Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボールエンドミ
ル本体の先端部にスローアウェイチップが取り付けられ
てなるスローアウェイ式ボールエンドミルに係り、特
に、ボールエンドミル本体の先端部に取り付けられたス
ローアウェイチップにおける破損等が少なくなると共
に、被切削物の切削が安定して行なえるスローアウェイ
式ボールエンドミルに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来より切削工具の一つとして、ボール
エンドミル本体の丸くなった先端部にスローアウェイチ
ップを取付部材によって取り付けるようにしたスローア
ウェイ式ボールエンドミルが用いられていた。 【０００３】ここで、このようなスローアウェイ式ボー
ルエンドミルとしては、様々な種類のものが用いられて
いたが、粗削り用のスローアウェイ式ボールエンドミル
としては、一般に、図１に示すように、ボールエンドミ
ル本体１の丸くなった先端部に主チップ取付部１ａと副
チップ取付部１ｂとを設け、この主チップ取付部１ａに
主切刃２ａを有するスローアウェイチップ２をネジ等の
取付部材４により取り付けると共に、副チップ取付部１
ｂに副切刃３ａを有するスローアウェイチップ３を同様
にネジ等の取付部材４によって取り付けるようにしたも
のが用いられていた。 【０００４】そして、このようなスローアウェイ式ボー
ルエンドミルによって切削を行なうにあたっては、上記
のように２枚のスローアウェイチップ２，３が先端部に
取り付けられたボールエンドミル本体１を回転させて各
スローアウェイチップ２，３に設けられた各切刃２ａ，
３ａによって被切削物を切削するようにしていた。 【０００５】しかし、このようにボールエンドミル本体
１の先端部に設けられた２枚のスローアウェイチップ
２，３によって被切削物を切削するようにした場合、主
に主切刃２ａを有するスローアウェイチップ２によって
被切削物が切削されるため、このスローアウェイチップ
２の主切刃２ａに加わる負荷が大きくなり、この主切刃
２ａが直ぐに破損して取り換えなければならなくなった
り、また切削性が悪くなって切削精度が低下したり、更
には主切刃２ａによって切削された被切削物の切り屑が
大きくなってその排出性が悪くなり、切り屑が詰まった
りする等の問題が生じ、被切削物を安定して精度よく切
削することが困難であった。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、ボールエ
ンドミル本体の先端部にスローアウェイチップが取り付
けられてなるスローアウェイ式ボールエンドミルにおけ
る上記のような問題を解決することを課題とするもので
ある。 【０００７】すなわち、この発明においては、上記のよ
うにボールエンドミル本体の先端部にスローアウェイチ
ップが取り付けられてなるスローアウェイ式ボールエン
ドミルにおいて、従来のスローアウェイ式ボールエンド
ミルのように、被切削物を切削する際に、主切刃を有す
るスローアウェイチップに大きな負荷が加わって主切刃
が直ぐに破損したり、またその切削性が悪くなって切削
精度が低下したり、更には主切刃によって切削された被
切削物の切り屑が大きくなって詰まったりするというこ
ともなく、被切削物を安定して精度よく切削できるよう
にすることを課題とするものである。 【０００８】 【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、ボールエンドミル本体
１０の先端部にスローアウェイチップ２０が取り付けら
れてなるスローアウェイ式ボールエンドミルにおいて、
回転中心の両側に切刃２１とすくい面２２とが設けられ
ると共に各すくい面２２に取付穴２３が設けられた先端
部が半円未満の円弧状になった１つの先端用のスローア
ウェイチップ２０を用いる一方、ボールエンドミル本体
１０の先端から軸方向に沿った排出溝１２をボールエン
ドミル本体１０の両側に設けると共に、ボールエンドミ
ル本体１０の先端部においてその回転中心から両側に上
記の先端用のスローアウェイチップ２０を装着させるチ
ップ取付部１１を設け、スローアウェイチップ２０の各
すくい面２２に設けられた取付穴２３を通して取付部材
３０によりこのスローアウェイチップ２０をボールエン
ドミル本体１０のチップ取付部１１に取り付けると共
に、この先端用のスローアウェイチップ２０より軸方向
後部側における各排出溝１２の部分に周囲切削用のスロ
ーアウェイチップ４０を取り付けるようにしたのであ
る。 【０００９】そして、この発明におけるスローアウェイ
式ボールエンドミルにおいては、上記のように回転中心
の両側に切刃２１とすくい面２２とが設けられたスロー
アウェイチップ２０をボールエンドミル本体１０の先端
部に設けられたチップ取付部１１に取り付け、この状態
でボールエンドミル本体１０を回転させ、上記のスロー
アウェイチップ２０において回転中心の両側に設けられ
た各切刃２１によって被切削物を切削するようになって
いる。 【００１０】このようにして被切削物を切削するように
した場合、スローアウェイチップ２０において回転中心
の両側に設けられた各切刃２１によって被切削物が均等
に切削されるようになり、各切刃２１に加わる負荷が軽
減されて、切削時における各切刃２１の破損が抑制され
ると共に、各切刃２１による被切削物の切削性が向上
し、精度の良い切削が安定して行なえるようになると共
に、切削により発生する切り屑の大きさも小さくなって
その排出性が向上し、切り屑が詰まるということも少な
くなる。 【００１１】また、この発明におけるスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、上記のようなスローアウ
ェイチップ２０をボールエンドミル本体１０のチップ取
付部１１に取り付けるにあたり、スローアウェイチップ
２０の各すくい面２２に設けられた各取付穴２３を通し
てネジ等の取付部材３０によってこのスローアウェイチ
ップ２０をボールエンドミル本体１０のチップ取付部１
１に取り付けるようにしたため、回転中心の両側におい
てスローアウェイチップ２０がボールエンドミル本体１
０のチップ取付部１１に強固に取り付けられるようにな
り、切削時におけるスローアウェイチップ２０のがたつ
きも抑制され、より安定した精度の良い切削が行なえる
ようになる。 【００１２】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
スローアウェイ式ボールエンドミルを添付図面に基づい
て具体的に説明する。 【００１３】ここで、この実施形態のスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、ボールエンドミル本体１
０の先端部に取り付ける先端用のスローアウェイチップ
２０として、図２（Ａ），（Ｂ）に示すように、ボール
エンドミル本体１０に取り付けて回転させる場合におけ
る回転中心の両側にそれぞれ切刃２１と各切刃２１に対
応したすくい面２２とが設けられ、各すくい面２２にス
ローアウェイチップ２０をボールエンドミル本体１０に
取り付けるための取付穴２３が設けられたものを用いて
いる。 【００１４】一方、このスローアウェイチップ２０を取
り付けるボールエンドミル本体１０においては、図３
（Ａ），（Ｂ）に示すように、その丸くなった先端部に
上記のスローアウェイチップ２０を装着させるためのチ
ップ取付部１１をその回転中心から両側に設けると共
に、このように回転中心の両側に設けられたチップ取付
部１１に、上記のスローアウェイチップ２０の各すくい
面２２に設けられた各取付穴２３と対応するようにして
ネジ穴１１ａを設けている。 【００１５】また、このボールエンドミル本体１０にお
いては、上記の各チップ取付部１１と連続するようにし
て切り屑を排出させる排出溝１２をこのボールエンドミ
ル本体１０の先端から軸方向に沿って設け、更に各排出
溝１２の部分に上記の先端用のスローアウェイチップ２
０とは異なった形状になった周囲切削用の各スローアウ
ェイチップ４０を取り付けるためのチップ取付部１３を
設けている。 【００１６】そして、このボールエンドミル本体１０の
先端部に設けられたチップ取付部１１に前記のように回
転中心の両側に切刃２１とすくい面２２とが設けられた
先端用のスローアウェイチップ２０を装着させ、このス
ローアウェイチップ２０の両側における各すくい面２２
に設けられた各取付穴２３と、回転中心の両側において
上記のチップ取付部１１に設けられた各ネジ穴１１ａと
を合致させ、この状態で、スローアウェイチップ２０の
各すくい面２２に設けられた各取付穴２３を通してネジ
３０をチップ取付部１１に設けられた各ネジ穴１１ａに
捩じ込んで、先端用のスローアウェイチップ２０をボー
ルエンドミル本体１０に設けられたチップ取付部１１に
着脱自在に取り付けるようにしている。 【００１７】このようにして先端用のスローアウェイチ
ップ２０をボールエンドミル本体１０の先端部に設けら
れたチップ取付部１１に取り付けると、このスローアウ
ェイチップ２０が回転中心の両側において２本のネジ３
０によってボールエンドミル本体１０のチップ取付部１
１に強固に取り付けられるようになる。 【００１８】また、この実施形態におけるスローアウェ
イ式ボールエンドミルにおいては、上記のようにボール
エンドミル本体１０の各排出溝１２の部分に設けられた
チップ取付部１３にもそれぞれ対応した形状になった周
囲切削用の各スローアウェイチップ４０を装着させ、上
記の先端用のスローアウェイチップ２０の場合と同様
に、各スローアウェイチップ４０に設けられた取付穴４
１を通してネジ３０により、これらの各スローアウェイ
チップ４０を所定のチップ取付部１３に取り付けるよう
にしている。 【００１９】そして、この実施形態におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルを回転させて被切削物を切削す
るようにした場合、ボールエンドミル本体１０の先端部
に取り付けられた先端用のスローアウェイチップ２０に
おいて、その回転中心の両側における各切刃２１により
被切削物が順々に切削されると共に、このボールエンド
ミル本体１０の排出溝１２の部分に設けられた周囲切削
用の各スローアウェイチップ４０によって被切削物の周
囲が切削され、これらの切削により生じた切り屑が上記
の排出溝１２を通して排出されるようになる。 【００２０】ここで、この実施形態におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルの場合、上記のようにボールエ
ンドミル本体１０の先端部に設けられた先端用のスロー
アウェイチップ２０において、その回転中心の両側に設
けられた各切刃２１により被切削物が均等に切削される
ようになり、各切刃２１に加わる負荷が軽減されて、切
削時における各切刃２１の破損が抑制され、この先端用
のスローアウェイチップ２０を長く使用することができ
ようになると共に、各切刃２１による被切削物の切削性
が向上し、精度の良い切削が安定して行なえるようにな
り、またこの各切刃２１による切削によって発生する切
り屑の大きさも小さくなり、この切り屑が上記の各排出
溝１２を通してうまく排出されるようになり、切り屑が
詰まったりするということが少なくなる。 【００２１】さらに、この先端用のスローアウェイチッ
プ２０が上記のようにその回転中心の両側において、ボ
ールエンドミル本体１０のチップ取付部１１にネジ３０
により強固に取り付けられるため、切削時にこの先端用
のスローアウェイチップ２０ががたついたりするという
ことがなく、より精度の良い切削が行なえるようにな
る。 【００２２】 【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
スローアウェイ式ボールエンドミルにおいては、回転中
心の両側に切刃とすくい面とが設けられたスローアウェ
イチップをボールエンドミル本体の先端部に取り付け、
このスローアウェイチップにおける回転中心の両側に設
けられた各切刃によって被切削物を切削するようにした
ため、各切刃によって被切削物が均等に切削されるよう
になり、各切刃に加わる負荷が軽減されて、切削時にお
ける各切刃の破損が抑制されるようになり、このスロー
アウェイチップを長く使用できるようになると共に、こ
のスローアウェイチップによる被切削物の切削性が向上
し、精度の良い切削が安定して行なえるようになり、ま
た切削により発生する切り屑の大きさも小さくなって、
その排出性が向上し、切り屑が詰まるということも少な
くなり、より安定した切削が行なえるようになった。 【００２３】また、この発明におけるスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、上記のスローアウェイチ
ップの各すくい面に設けられた各取付穴を通してネジ等
の取付部材により、このスローアウェイチップをボール
エンドミル本体のチップ取付部に取り付けるようにした
ため、回転中心の両側においてスローアウェイチップが
ボールエンドミル本体のチップ取付部に強固に取り付け
られるようになり、切削時におけるスローアウェイチッ
プのがたつきが抑制され、より安定した精度の良い切削
が行なえるようになった。
ル本体の先端部にスローアウェイチップが取り付けられ
てなるスローアウェイ式ボールエンドミルに係り、特
に、ボールエンドミル本体の先端部に取り付けられたス
ローアウェイチップにおける破損等が少なくなると共
に、被切削物の切削が安定して行なえるスローアウェイ
式ボールエンドミルに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来より切削工具の一つとして、ボール
エンドミル本体の丸くなった先端部にスローアウェイチ
ップを取付部材によって取り付けるようにしたスローア
ウェイ式ボールエンドミルが用いられていた。 【０００３】ここで、このようなスローアウェイ式ボー
ルエンドミルとしては、様々な種類のものが用いられて
いたが、粗削り用のスローアウェイ式ボールエンドミル
としては、一般に、図１に示すように、ボールエンドミ
ル本体１の丸くなった先端部に主チップ取付部１ａと副
チップ取付部１ｂとを設け、この主チップ取付部１ａに
主切刃２ａを有するスローアウェイチップ２をネジ等の
取付部材４により取り付けると共に、副チップ取付部１
ｂに副切刃３ａを有するスローアウェイチップ３を同様
にネジ等の取付部材４によって取り付けるようにしたも
のが用いられていた。 【０００４】そして、このようなスローアウェイ式ボー
ルエンドミルによって切削を行なうにあたっては、上記
のように２枚のスローアウェイチップ２，３が先端部に
取り付けられたボールエンドミル本体１を回転させて各
スローアウェイチップ２，３に設けられた各切刃２ａ，
３ａによって被切削物を切削するようにしていた。 【０００５】しかし、このようにボールエンドミル本体
１の先端部に設けられた２枚のスローアウェイチップ
２，３によって被切削物を切削するようにした場合、主
に主切刃２ａを有するスローアウェイチップ２によって
被切削物が切削されるため、このスローアウェイチップ
２の主切刃２ａに加わる負荷が大きくなり、この主切刃
２ａが直ぐに破損して取り換えなければならなくなった
り、また切削性が悪くなって切削精度が低下したり、更
には主切刃２ａによって切削された被切削物の切り屑が
大きくなってその排出性が悪くなり、切り屑が詰まった
りする等の問題が生じ、被切削物を安定して精度よく切
削することが困難であった。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、ボールエ
ンドミル本体の先端部にスローアウェイチップが取り付
けられてなるスローアウェイ式ボールエンドミルにおけ
る上記のような問題を解決することを課題とするもので
ある。 【０００７】すなわち、この発明においては、上記のよ
うにボールエンドミル本体の先端部にスローアウェイチ
ップが取り付けられてなるスローアウェイ式ボールエン
ドミルにおいて、従来のスローアウェイ式ボールエンド
ミルのように、被切削物を切削する際に、主切刃を有す
るスローアウェイチップに大きな負荷が加わって主切刃
が直ぐに破損したり、またその切削性が悪くなって切削
精度が低下したり、更には主切刃によって切削された被
切削物の切り屑が大きくなって詰まったりするというこ
ともなく、被切削物を安定して精度よく切削できるよう
にすることを課題とするものである。 【０００８】 【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、ボールエンドミル本体
１０の先端部にスローアウェイチップ２０が取り付けら
れてなるスローアウェイ式ボールエンドミルにおいて、
回転中心の両側に切刃２１とすくい面２２とが設けられ
ると共に各すくい面２２に取付穴２３が設けられた先端
部が半円未満の円弧状になった１つの先端用のスローア
ウェイチップ２０を用いる一方、ボールエンドミル本体
１０の先端から軸方向に沿った排出溝１２をボールエン
ドミル本体１０の両側に設けると共に、ボールエンドミ
ル本体１０の先端部においてその回転中心から両側に上
記の先端用のスローアウェイチップ２０を装着させるチ
ップ取付部１１を設け、スローアウェイチップ２０の各
すくい面２２に設けられた取付穴２３を通して取付部材
３０によりこのスローアウェイチップ２０をボールエン
ドミル本体１０のチップ取付部１１に取り付けると共
に、この先端用のスローアウェイチップ２０より軸方向
後部側における各排出溝１２の部分に周囲切削用のスロ
ーアウェイチップ４０を取り付けるようにしたのであ
る。 【０００９】そして、この発明におけるスローアウェイ
式ボールエンドミルにおいては、上記のように回転中心
の両側に切刃２１とすくい面２２とが設けられたスロー
アウェイチップ２０をボールエンドミル本体１０の先端
部に設けられたチップ取付部１１に取り付け、この状態
でボールエンドミル本体１０を回転させ、上記のスロー
アウェイチップ２０において回転中心の両側に設けられ
た各切刃２１によって被切削物を切削するようになって
いる。 【００１０】このようにして被切削物を切削するように
した場合、スローアウェイチップ２０において回転中心
の両側に設けられた各切刃２１によって被切削物が均等
に切削されるようになり、各切刃２１に加わる負荷が軽
減されて、切削時における各切刃２１の破損が抑制され
ると共に、各切刃２１による被切削物の切削性が向上
し、精度の良い切削が安定して行なえるようになると共
に、切削により発生する切り屑の大きさも小さくなって
その排出性が向上し、切り屑が詰まるということも少な
くなる。 【００１１】また、この発明におけるスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、上記のようなスローアウ
ェイチップ２０をボールエンドミル本体１０のチップ取
付部１１に取り付けるにあたり、スローアウェイチップ
２０の各すくい面２２に設けられた各取付穴２３を通し
てネジ等の取付部材３０によってこのスローアウェイチ
ップ２０をボールエンドミル本体１０のチップ取付部１
１に取り付けるようにしたため、回転中心の両側におい
てスローアウェイチップ２０がボールエンドミル本体１
０のチップ取付部１１に強固に取り付けられるようにな
り、切削時におけるスローアウェイチップ２０のがたつ
きも抑制され、より安定した精度の良い切削が行なえる
ようになる。 【００１２】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
スローアウェイ式ボールエンドミルを添付図面に基づい
て具体的に説明する。 【００１３】ここで、この実施形態のスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、ボールエンドミル本体１
０の先端部に取り付ける先端用のスローアウェイチップ
２０として、図２（Ａ），（Ｂ）に示すように、ボール
エンドミル本体１０に取り付けて回転させる場合におけ
る回転中心の両側にそれぞれ切刃２１と各切刃２１に対
応したすくい面２２とが設けられ、各すくい面２２にス
ローアウェイチップ２０をボールエンドミル本体１０に
取り付けるための取付穴２３が設けられたものを用いて
いる。 【００１４】一方、このスローアウェイチップ２０を取
り付けるボールエンドミル本体１０においては、図３
（Ａ），（Ｂ）に示すように、その丸くなった先端部に
上記のスローアウェイチップ２０を装着させるためのチ
ップ取付部１１をその回転中心から両側に設けると共
に、このように回転中心の両側に設けられたチップ取付
部１１に、上記のスローアウェイチップ２０の各すくい
面２２に設けられた各取付穴２３と対応するようにして
ネジ穴１１ａを設けている。 【００１５】また、このボールエンドミル本体１０にお
いては、上記の各チップ取付部１１と連続するようにし
て切り屑を排出させる排出溝１２をこのボールエンドミ
ル本体１０の先端から軸方向に沿って設け、更に各排出
溝１２の部分に上記の先端用のスローアウェイチップ２
０とは異なった形状になった周囲切削用の各スローアウ
ェイチップ４０を取り付けるためのチップ取付部１３を
設けている。 【００１６】そして、このボールエンドミル本体１０の
先端部に設けられたチップ取付部１１に前記のように回
転中心の両側に切刃２１とすくい面２２とが設けられた
先端用のスローアウェイチップ２０を装着させ、このス
ローアウェイチップ２０の両側における各すくい面２２
に設けられた各取付穴２３と、回転中心の両側において
上記のチップ取付部１１に設けられた各ネジ穴１１ａと
を合致させ、この状態で、スローアウェイチップ２０の
各すくい面２２に設けられた各取付穴２３を通してネジ
３０をチップ取付部１１に設けられた各ネジ穴１１ａに
捩じ込んで、先端用のスローアウェイチップ２０をボー
ルエンドミル本体１０に設けられたチップ取付部１１に
着脱自在に取り付けるようにしている。 【００１７】このようにして先端用のスローアウェイチ
ップ２０をボールエンドミル本体１０の先端部に設けら
れたチップ取付部１１に取り付けると、このスローアウ
ェイチップ２０が回転中心の両側において２本のネジ３
０によってボールエンドミル本体１０のチップ取付部１
１に強固に取り付けられるようになる。 【００１８】また、この実施形態におけるスローアウェ
イ式ボールエンドミルにおいては、上記のようにボール
エンドミル本体１０の各排出溝１２の部分に設けられた
チップ取付部１３にもそれぞれ対応した形状になった周
囲切削用の各スローアウェイチップ４０を装着させ、上
記の先端用のスローアウェイチップ２０の場合と同様
に、各スローアウェイチップ４０に設けられた取付穴４
１を通してネジ３０により、これらの各スローアウェイ
チップ４０を所定のチップ取付部１３に取り付けるよう
にしている。 【００１９】そして、この実施形態におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルを回転させて被切削物を切削す
るようにした場合、ボールエンドミル本体１０の先端部
に取り付けられた先端用のスローアウェイチップ２０に
おいて、その回転中心の両側における各切刃２１により
被切削物が順々に切削されると共に、このボールエンド
ミル本体１０の排出溝１２の部分に設けられた周囲切削
用の各スローアウェイチップ４０によって被切削物の周
囲が切削され、これらの切削により生じた切り屑が上記
の排出溝１２を通して排出されるようになる。 【００２０】ここで、この実施形態におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルの場合、上記のようにボールエ
ンドミル本体１０の先端部に設けられた先端用のスロー
アウェイチップ２０において、その回転中心の両側に設
けられた各切刃２１により被切削物が均等に切削される
ようになり、各切刃２１に加わる負荷が軽減されて、切
削時における各切刃２１の破損が抑制され、この先端用
のスローアウェイチップ２０を長く使用することができ
ようになると共に、各切刃２１による被切削物の切削性
が向上し、精度の良い切削が安定して行なえるようにな
り、またこの各切刃２１による切削によって発生する切
り屑の大きさも小さくなり、この切り屑が上記の各排出
溝１２を通してうまく排出されるようになり、切り屑が
詰まったりするということが少なくなる。 【００２１】さらに、この先端用のスローアウェイチッ
プ２０が上記のようにその回転中心の両側において、ボ
ールエンドミル本体１０のチップ取付部１１にネジ３０
により強固に取り付けられるため、切削時にこの先端用
のスローアウェイチップ２０ががたついたりするという
ことがなく、より精度の良い切削が行なえるようにな
る。 【００２２】 【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
スローアウェイ式ボールエンドミルにおいては、回転中
心の両側に切刃とすくい面とが設けられたスローアウェ
イチップをボールエンドミル本体の先端部に取り付け、
このスローアウェイチップにおける回転中心の両側に設
けられた各切刃によって被切削物を切削するようにした
ため、各切刃によって被切削物が均等に切削されるよう
になり、各切刃に加わる負荷が軽減されて、切削時にお
ける各切刃の破損が抑制されるようになり、このスロー
アウェイチップを長く使用できるようになると共に、こ
のスローアウェイチップによる被切削物の切削性が向上
し、精度の良い切削が安定して行なえるようになり、ま
た切削により発生する切り屑の大きさも小さくなって、
その排出性が向上し、切り屑が詰まるということも少な
くなり、より安定した切削が行なえるようになった。 【００２３】また、この発明におけるスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、上記のスローアウェイチ
ップの各すくい面に設けられた各取付穴を通してネジ等
の取付部材により、このスローアウェイチップをボール
エンドミル本体のチップ取付部に取り付けるようにした
ため、回転中心の両側においてスローアウェイチップが
ボールエンドミル本体のチップ取付部に強固に取り付け
られるようになり、切削時におけるスローアウェイチッ
プのがたつきが抑制され、より安定した精度の良い切削
が行なえるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のスローアウェイ式ボールエンドミルの概
略図である。 【図２】この発明の一実施形態におけるスローアウェイ
式ボールエンドミルにおいて、ボールエンドミル本体の
先端部に取り付けるスローアウェイチップを示した概略
説明図である。 【図３】同実施形態におけるスローアウェイ式ボールエ
ンドミルを示した概略説明図である。 【符号の説明】 １０ ボールエンドミル本体 １１ チップ取付部 ２０ スローアウェイチップ ２１ 切刃 ２２ すくい面 ２３ 取付穴 ３０ 取付部材（ネジ）
略図である。 【図２】この発明の一実施形態におけるスローアウェイ
式ボールエンドミルにおいて、ボールエンドミル本体の
先端部に取り付けるスローアウェイチップを示した概略
説明図である。 【図３】同実施形態におけるスローアウェイ式ボールエ
ンドミルを示した概略説明図である。 【符号の説明】 １０ ボールエンドミル本体 １１ チップ取付部 ２０ スローアウェイチップ ２１ 切刃 ２２ すくい面 ２３ 取付穴 ３０ 取付部材（ネジ）
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 ボールエンドミル本体１０の先端部にス
ローアウェイチップ２０が取り付けられてなるスローア
ウェイ式ボールエンドミルにおいて、回転中心の両側に
切刃２１とすくい面２２とが設けられると共に各すくい
面２２に取付穴２３が設けられた先端部が半円未満の円
弧状になった１つの先端用のスローアウェイチップ２０
を用いる一方、ボールエンドミル本体１０の先端から軸
方向に沿った排出溝１２をボールエンドミル本体１０の
両側に設けると共に、ボールエンドミル本体１０の先端
部においてその回転中心から両側に上記の先端用のスロ
ーアウェイチップ２０を装着させるチップ取付部１１を
設け、スローアウェイチップ２０の各すくい面２２に設
けられた取付穴２３を通して取付部材３０によりこのス
ローアウェイチップ２０をボールエンドミル本体１０の
チップ取付部１１に取り付けると共に、この先端用のス
ローアウェイチップ２０より軸方向後部側における各排
出溝１２の部分に周囲切削用のスローアウェイチップ４
０を取り付けたことを特徴とするスローアウェイ式ボー
ルエンドミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35296395A JP3486035B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | スローアウェイ式ボールエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35296395A JP3486035B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | スローアウェイ式ボールエンドミル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09174320A JPH09174320A (ja) | 1997-07-08 |
| JP3486035B2 true JP3486035B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=18427654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35296395A Expired - Fee Related JP3486035B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | スローアウェイ式ボールエンドミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3486035B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP35296395A patent/JP3486035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09174320A (ja) | 1997-07-08 |
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