JP3166650B2 - スローアウェイ式穴明け工具 - Google Patents

スローアウェイ式穴明け工具

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JP3166650B2 JP04642097A JP4642097A JP3166650B2 JP 3166650 B2 JP3166650 B2 JP 3166650B2 JP 04642097 A JP04642097 A JP 04642097A JP 4642097 A JP4642097 A JP 4642097A JP 3166650 B2 JP3166650 B2 JP 3166650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具本体の外周に
切屑排出溝が捩れ溝として形成されたドリル等のスロー
アウェイ式穴明け工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加工物に穴明け加工を施すドリル等の穴
明け工具においては、いわゆるツイストドリルのよう
に、工具本体の外周に形成される切屑排出溝が、工具本
体の後端側に向かうに従い工具回転方向後方側に捩れた
捩れ溝に形成されたものが知られている。しかるに、こ
のような穴明け工具では、切屑排出溝の先端に設けられ
た切刃によって生成された切屑は、工具本体の回転に伴
い切屑排出溝の捩れに沿って後端側に送り出されて排出
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、このように捩
れた切屑排出溝を備えた穴明け工具では、この切屑排出
溝の捩れに沿って切屑が送り出されるため、切屑を円滑
に送り出すには、この切屑排出溝の捩れの角度、すなわ
ち捩れ角を大きくすればよい。しかしながら、こうして
捩れ角を大きくすると、切屑排出溝の全長が長くなって
しまうため、先端で生成されて後端側に送り出された切
屑が溝内に滞留し、却って切屑排出性が損なわれるおそ
れが生じる。一方、このような不都合を避けるために上
記捩れ角を小さくすると、切屑排出溝の長さは短くなる
ものの、切屑を後端側に押し出す作用が小さくなり、や
はり切屑排出に支障を来すおそれがある。
【0004】さらに、この種の穴明け工具では、上述し
たツイストドリルとして一般的な、工具本体の先端に直
接的に切刃が形成されたソリッドドリルや、工具本体の
先端に形成された取付座に切刃チップがろう付けされた
ろう付けドリルの他に、切刃が形成されたスローアウェ
イチップ(以下、チップと称する。)工具本体先端に装
着された、いわゆるスローアウェイ式のドリルが知られ
ている。そして、このようなスローアウェイ式のドリル
のうち、特に一対の切屑排出溝の先端にそれぞれチップ
が装着された、いわゆる2枚刃のスローアウェイチップ
式ドリルにおいては、チップの一つの切刃の長さよりも
大きな径の加工穴を形成するために、これらのチップを
工具本体の内周側と外周側とに偏って配設したものが種
々提案されている。ところが、このようなスローアウェ
イ式ドリルにおいては、内周側に偏ったチップが配設さ
れる切屑排出溝に比べ、外周側に偏ったチップが配設さ
れる切屑排出溝はその溝深さが浅く形成されることが多
く、このため切屑の排出が阻害されがちとなるという問
題もある。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、特に上述した2枚刃のスローアウェイ式ドリ
ルなどにおいても、切屑を滞留させることなく、しかも
確実に押し出して、速やかに後端側に排出することが可
能なスローアウェイ式穴明け工具を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、切屑排出溝
が、少なくとも切刃の周辺よりも後端側の部分において
は、後端側に向かうに従い工具回転方向の後方側に向か
う捩れ溝とされるとともに、その捩れ角が後端側に向か
うに従い小さくなるように形成され、一方の切屑排出溝
の先端に装着されるスローアウェイチップは、他方の切
屑排出溝の先端に装着されるスローアウェイチップに対
して工具本体の内周側に配置されていて、先端で一方の
切屑排出溝の溝深さは他方の切屑排出溝の溝深さよりも
深く形成されていると共に切屑排出溝が捩れ溝となる後
端側の部分では両切屑排出溝の溝深さが等しくなるよう
にしたことを特徴とする。従って、切刃に近い先端側に
おいては切屑排出溝に大きな捩れ角を与えて、切刃によ
り生成された切屑を確実に後端側に押し出することがで
きる一方、後端側においては捩れ角が小さくされること
により、切屑排出溝の全長が長くなるのを防いで切屑の
滞留を抑え、速やかに切屑を排出することが可能とな
る。しかも、チップが内周側と外周側とに偏って配置さ
れたため、上述のように内周側に偏ったチップが配設さ
れる切屑排出溝に比べ、外周側に偏ったチップが配設さ
れる切屑排出溝においては溝深さが浅くされ、このため
切屑の排出が阻害されがちとなるので、そのような穴明
け工具においてこそ、良好な切屑排出性を確保するため
に本発明は好適であるといえる。
【0007】ここで、上記切屑排出溝が後端側に向かう
に従い上記捩れ角が小さくなる捩れ溝となる部分の先端
位置における捩れ角が大きすぎると、後端側に向けて捩
れ角を小さくしても切屑排出溝の全長が長くなることが
避けられなくなるおそれが生じる。このため、捩れ角が
最大となる上記先端位置における捩れ角は45°以下に
設定されるのが望ましい。
【0008】一方、チップが内周側と外周側とに偏って
配置された2枚刃のスローアウェイ式ドリルでは、上述
のように内周側に偏ったチップが配設される切屑排出溝
に比べ、外周側に偏ったチップが配設される切屑排出溝
においては溝深さが浅くされることが多く、このため切
屑の排出が阻害されがちとなるので、そのような穴明け
工具においてこそ、良好な切屑排出性を確保するために
本発明は好適であるといえる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の一実
施形態を示すものであって、本発明を上述のような2枚
刃のスローアウェイ式ドリルに適用したものである。本
実施形態において工具本体1は、軸線Oを中心とする外
観略多段円柱状をなし、その先端から後端側に向けて、
外径略円柱状のドリル部2と、このドリル部2から一段
拡径した略円錐台状のフランジ部3と、外径がこのフラ
ンジ部3より小さくドリル部2よりも大きい略円柱状の
シャンク部4とから構成されている。このシャンク部4
の外周面には、後端側に向かうに従い外周側に切れ上が
る取付面4Aが形成されており、またこのシャンク部4
の後端面4Bから工具本体1の先端側に向けては軸線O
に沿って切削油剤の供給孔5が形成されていて、この供
給孔5は、上記フランジ部3において、その外周側から
穿設された副供給孔6に連通されているとともに、2つ
に分岐して工具本体1の先端側に延び、ドリル部2の先
端面2A、すなわち工具本体1の先端面に開口せしめら
れている。なお、この副供給孔6には、その未使用時に
該副供給孔6を封止するプラグ7が螺着される。
【0010】また、工具本体1の外周には、上記ドリル
部2の先端面2Aからフランジ部3にかけて、軸線Oを
間に挟んで互いに反対側に位置するように一対の切屑排
出溝8,9が形成されている。さらに、これらの切屑排
出溝8,9の工具回転方向T側を向く壁面8A,9Aの
先端にはチップ取付座10,11が形成されており、こ
れらのチップ取付座10,11にそれぞれチップ12が
クランプネジ13によって着脱自在に装着されていて、
これにより本実施形態における切刃14が提供されてい
る。ここで、これらのチップ取付座10,11は、一方
の切屑排出溝8の先端に形成されるチップ取付座10
が、他方の切屑排出溝9の先端に形成されるチップ取付
座11に対して工具本体1の内周側に偏って配置されて
おり、これに伴い本実施形態では、上記チップ12,1
2も工具本体1の内周側と外周側に偏った位置に装着さ
れている。
【0011】ここで、これらのチップ12,12は、本
実施形態では超硬合金等の硬質材料から形成された互い
に同形同大の略菱形平板状をなすものであり、その一方
の菱形面をすくい面として工具回転方向T側に向けると
ともに、このすくい面の辺稜部に形成された上記切刃1
4…の一つを工具本体1の先端に突出させて、上記チッ
プ取付座10,11に取り付けられている。そして、こ
の取付状態においてこれらのチップ12,12は、工具
内周側に位置するチップ12の切刃14の内周端が軸線
Oを越えてオーバーセンターとなるとともに、工具外周
側のチップ12の切刃14の外周端がドリル部2の外周
面よりも僅かに外周側に突出し、かつこれらの切刃1
4,14の軸線O回りの回転軌跡が互いにオーバーラッ
プするように配設されている。
【0012】一方、上記切屑排出溝8,9は、図2に示
すように上記チップ取付座10,11が形成される先端
部においては、上記壁面8A,9Aが軸線Oに平行な方
向に形成される一方、これよりも後端側においては軸線
O方向に工具本体1の後端側に向かうに従い工具回転方
向Tの後方側に向かって捩れる捩れ溝に形成されてい
る。また、これらの切屑排出溝8,9は、上記工具本体
1の先端部においては、上記壁面8A,9Aと工具回転
方向Tの後方側を向く壁面8B,9Bとにより図3に示
すように略V字型に画成される一方、これよりも後端側
では、上記壁面8A,9Aと壁面8B,9Bとの間に、
壁面8A,9Aに対して軸線O側に凹み、かつ壁面8
B,9Bに滑らかに連なる円弧状の凹曲面8C,9Cが
形成されている。なお、上述のようにチップ12,12
が工具本体1の内周側と外周側とに偏って配置されるの
に伴い、本実施形態では上記切屑排出溝8,9は、図3
に示すように内周側に偏ったチップ12が先端に配置さ
れる一方の切屑排出溝8に対し、外周側に偏ったチップ
12が先端に配置される他方の切屑排出溝9の方がその
溝深さが浅く、すなわち軸線Oに直交する断面において
該軸線Oから一方の切屑排出溝8の溝底面までのウェブ
の厚さが他方の切屑排出溝9よりも小さくなるようにな
されている。
【0013】そして、本実施形態では、これらの切屑排
出溝8,9は、上記捩れ溝となる後端側の部分におい
て、その捩れ角θが軸線O方向後端側に向かうに従い小
さくなるように形成されている。すなわち、上記壁面8
A,9Aが軸線Oと平行となる切屑排出溝8,9の先端
部から該切屑排出溝8,9が捩れ溝となる位置P1にお
ける切屑排出溝8,9の捩れ角θをθ1とし、この位置
1から後端側に向けて位置P2,P3を設定してその捩
れ角θをそれぞれθ2,θ3とし、さらにドリル部2の後
端の位置P4における捩れ角θをθ4としたとき、θ1
θ2>θ3>θ4なる関係が成り立っているのである。な
お、因みに本実施形態では、捩れ溝となる切屑排出溝
8,9の先端位置P1における捩れ角θ1が20°とさ
れ、またドリル部2の先端面2Aから切屑排出溝8,9
の全長の1/3、2/3の位置P2,P3における捩れ角
θ2,θ3がそれぞれ15°、10°とされ、さらにドリ
ル部2の後端位置P4における捩れ角θ4が5°に設定さ
れている。また、本実施形態では、これらの切屑排出溝
8,9は、その捩れ角θが後端側に向けて漸次小さくな
るように形成されている。
【0014】このようにして構成されたスローアウェイ
式穴明け工具において、工具本体1の最先端のチップ1
2の切刃14により生成された切屑は、該チップ12の
上記すくい面および軸線Oに平行な切屑排出溝8,9の
先端部の上記壁面8A,9Aの上を擦過して、切屑排出
溝8,9後端側の捩れ溝となる部分に流れ込み、工具本
体1の回転に伴い切屑排出溝8,9の捩れに沿って後端
側に送り出される。しかるに、本実施形態では、この切
屑排出溝8,9が捩れ溝となる先端位置P1における捩
れ角θ1が20°と比較的大きな角度に設定されている
ので、流れ込んだ切屑は工具本体1の回転によって確実
にその後端側に送り出されてゆく。一方、この切屑排出
溝8,9は、上記先端位置P1から位置P2,P3を経て
後端位置P4に向かうに従い、その捩れ角θがθ2
θ3,θ4と漸次小さくなって行くので、大きな捩れ角θ
1のまま切屑排出溝が延びている場合に比べて切屑排出
溝8,9の全長は短くなり、従って先端側から送り出さ
れた切屑は、切屑排出溝8,9内に滞留することなく速
やかに後端側に排出される。
【0015】このように、上記構成のスローアウェイ式
穴明け工具によれば、切刃14によって生成された切屑
は、切屑排出溝8,9の先端側から確実に後端側に送り
出されて、該溝内に滞留することなく速やかに排出され
る。このため、かかる穴明け工具による穴明け加工にお
いて、切屑の排出性の大幅な向上を図ってより円滑かつ
安定した加工を促すことが可能となる。これは、本実施
形態のようにチップ12,12が工具本体1の内周側と
外周側とに偏って配置されるのに伴い、外周側にチップ
12が配置された他方の切屑排出溝9の溝深さが浅くな
り、このため該切屑排出溝9において切屑排出性が損な
われがちな2枚刃のスローアウェイ式ドリルにおいて、
特に有効である。
【0016】なお、本実施形態ではこのようにチップ1
2,12が工具本体1の内周側と外周側とに偏って配置
されるのに伴い、他方の切屑排出溝9の溝深さが一方の
切屑排出溝8よりも浅く、従って軸線Oから溝底面まで
のウェブの厚さは一方の切屑排出溝8が他方の切屑排出
溝9よりも小さくなるように形成されているが、他方の
切屑排出溝9の溝深さが一方の切屑排出溝8よりも浅
く、すなわち一方の切屑排出溝8の溝深さが深く形成さ
れなければならないのは、上記チップ12が装着される
工具本体1の先端部だけであるので、この一方の切屑排
出溝8の溝深さを上記チップ取付座10の後端位置から
上記位置P1に至るまでの間に漸次増大させるなどし
て、切屑排出溝8,9が捩れ溝となる部分においては、
両切屑排出溝8,9の溝深さが等しくなるようにしても
よい。しかるに、このような構成を採った場合には、上
記先端部を除いたドリル部2の後端側において、軸線O
から両切屑排出溝8,9の溝底面まで(凹曲面8C,9
Cまで)のウェブの厚さが等しくなるので、このドリル
部2の重心が軸線Oに一致し、これにより穴明け加工時
の工具本体1の振れを抑えることができるという効果が
得られる。
【0017】また、本発明は、上記実施形態のようにチ
ップ12,12が工具本体1の内周側と外周側とに偏っ
て配置された2枚刃のスローアウェイ式ドリルに適用し
て好適であることは上述した通りではあるが、このよう
なもののみに限定されることはなく、例えば切屑排出溝
の数については、本実施形態のような一対(2条)の切
屑排出溝8,9の他に、1条あるいは3条以上のものに
も適用可能であり、またチップ12の数についても、1
または3以上のものでも適用可能である。ただし、本発
明のようなスローアウェイ式ドリルでは、チップ取付座
を形成するためや切刃に適当なすくい角を与えるため
に、この切刃の周辺においては切屑排出溝の捩れ角が制
約されることが多い。従って本発明では、そのような場
合には、例えば上記実施形態において上記位置P1より
も後端側において捩れ角θが漸減しているように、この
切刃の周辺よりも後端側において捩れ角が後端側に向か
うに従い小さくなるように形成されていればよい。
【0018】一方、本実施形態では、上述のように切屑
排出溝8,9が捩れ溝となってその捩れ角θが最大とな
る先端位置P1における捩れ角θ1が20°とされるとと
もに、捩れ角θが最小となる切屑排出溝8,9の後端位
置P4における捩れ角θ4が5°とされているが、上記先
端位置P1における捩れ角θ1が大きすぎると、後端側に
向けて捩れ角θを小さくしても、切屑排出溝8,9の全
長が長くなることが避けられなくなるおそれが生じる。
このため、上記先端位置P1における捩れ角θ1は45°
以下に設定されるのが望ましい。なお、後端位置P4
おける捩れ角θ4については、これが小さすぎて例えば
負角となり、すなわちドリル部2の後端側において切屑
排出溝8,9が後端側に向かいに従い工具回転方向T側
に向かうようになったりすると、やはり切屑排出溝8,
9が長くなるとともに、工具本体1の回転による切屑の
押し出し作用が逆方向に作用することになる。このた
め、この後端位置P4における捩れ角θ4は少なくとも0
°以上に設定されるのが望ましく、すなわち捩れ溝とな
る切屑排出溝8,9の捩れ角θは、0〜45°の範囲で
後端側に向かうに従い小さくなるように形成されるのが
望ましい。
【0019】さらにまた、本実施形態では、切屑排出溝
8,9の捩れ角θを、先端位置P1から後端位置P4に向
けて後端側に向かうに従い捩れ角θ1,θ2,θ3,θ4
漸次徐々に小さくなるようにしているが、これを、先端
位置P1から後端側に向けて所定の位置P2までは捩れ角
θ1とし、この位置P2からさらに後端側に向けて所定の
位置P3までは小さな捩れ角θ2とするなどして、捩れ角
θが後端側に向けて段階的に小さくなるようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切刃に近い切屑排出溝の先端側においては切屑を確実に
後端側に送り出すことができる一方、後端側においては
切屑排出溝が長くなるのを防いで、切屑を滞留させるこ
となく速やかに排出することができ、従って切屑の排出
性を大幅に向上させて、より円滑かつ安定した穴明け加
工を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1に示す実施形態を軸線Oに平行とされた
切屑排出溝9の壁面9Aの先端部に平行な方向から見た
側面図である。
【図3】 図1に示す実施形態を軸線O方向先端側から
見た正面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 2 ドリル部 8,9 切屑排出溝 12 スローアウェイチップ 14 切刃 P1 切屑排出溝8,9が捩れ溝となる先端位置 P4 ドリル部2における切屑排出溝8,9の後端位置 θ(θ1,θ2,θ3,θ4) 切屑排出溝8,9の捩れ角 O 工具本体1の軸線 T 工具回転方向
フロントページの続き (72)発明者 川出 保彦 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地 三菱マテリアル株式会社 岐 阜製作所内 (56)参考文献 特開 平7−164227(JP,A) 特開 平9−11015(JP,A) 特開 平10−180514(JP,A) 実開 昭62−178011(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 51/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱状の工具本体先端部の外周に、こ
    の工具本体の先端から後端側に向けて延びる一対の切屑
    排出溝が形成され、これら切屑排出溝の先端に、切刃が
    形成されたスローアウェイチップが着脱自在に装着され
    てなるスローアウェイ式穴明け工具であって、 上記切屑排出溝は、少なくとも上記切刃の周辺よりも後
    端側の部分においては、後端側に向かうに従い工具回転
    方向の後方側に向かう捩れ溝とされるとともに、その捩
    れ角が後端側に向かうに従い小さくなるように形成さ
    れ、一方の上記切屑排出溝の先端に装着される上記スローア
    ウェイチップは、他方の切屑排出溝の先端に装着される
    上記スローアウェイチップに対して上記工具本体の内周
    側に配置されていて、前記先端で一方の切屑排出溝の溝
    深さは他方の切屑排出溝の溝深さよりも深く形成されて
    いると共に上記切屑排出溝が捩れ溝となる後端側の部分
    では両切屑排出溝の溝深さが等しくなるようにした こと
    を特徴とするスローアウェイ式穴明け工具。
  2. 【請求項2】 上記切屑排出溝が後端側に向かうに従い
    上記捩れ角が小さくなる捩れ溝となる部分の先端位置に
    おける捩れ角が、45°以下の範囲に設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式穴明
    け工具。
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