JPH0474123B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属切削工具、とくに交換可能な切削
挿入片を用いたそのような工具に関するものであ
る。

切削工具において硬質金属の切削挿入片を用い
ることは今日では一般的なとこである。そのよう
な切削挿入片は通常ある種のクランプ装置によつ
工具ホルダまたはシヤンクに取付けられる。クラ
ンプ装置を用いる際の問題は、小さな工具に用い
る場合である。たとえば、一層小さなクランプは
一層構製困難であり、また小さな工具に対するク
ランプの寸法は相対的に大きくなる。しかして小
さな切削工具において切削挿入片は通常工具ホル
ダろう付けられるかまたは切削挿入片を貫通する
ねじで取付けられ、クランプ装置の使用によつて
生ずる不利益を回避している。小さな寸法の工具
に対して増大するクランプ装置の不利益は、シヤ
ンクまたは工具ホルダが工作機械の台の孔に挿入
して保持されなければならないことである。クラ
ンプが所定の場所に取付けられるとき、シヤンク
を孔内に嵌合させることができず、したがつてシ
ヤンクは一方の側からだけしか取付けることがで
きない。また幾種かの工作機械では、工具ホルダ
のすべてのシヤンクはシヤンクの挿入端部を孔内
に貫通させることによつて取付けられねばならな
い。

主として、切削挿入片を備えた切削工具は長手
方向の丸削り用または切込み作業用に用いられ
る。工作機械を丸削りまたは切込み作業用のいず
れかに限定する理由の一つは、切込み作業では工
具の実際の切削部分が工具ホルダをこえて比較的
長い距離伸長しなければならないことである。し
たがつて切削挿入片が適度に締付けられた切削作
業によつて生ずる力を耐えるため十分に強くなけ
ればならない。

また、前述した不利益、即ち、小さな寸法の工
具に対してクランプ装置を用いる場合には、その
工具に対するクランプ装置の寸法が相対的に大き
くなり、しかもクランプが所定の場所に取り付け
られるとき、シヤンクを取り付けるために所要の
空間が必要であるが、シヤンクが長い場合には金
属切削工具取付用機械台の孔を貫通して取り付け
るより仕方がない。そうすると、クランプ装置が
出張つているから取り付けることができないとい
うようなことも生ずる等の不利益があつた。

本発明の目的はそのような不利益を極力減ずる
か、或いは全くなくするようにしたことを特徴と
する金属切削工具を提供するにある。

本発明によれば、長手方向の一端に形成された
切削側端部、前記切削側端部の上部側に形成され
た長手方向に延びるポケツトを有する工具シヤン
クであつて、前記ポケツトが形成された前記切削
側端部は前記シヤンクの長手方向に延びる側面に
隣接する長手方向に延びる側壁を有し、長手方向
に延びて前記ポケツトを形成する一対のポケツト
面は相対的に角度をなしかつそれらの間に第１の
長手方向に延びたコーナーを形成し、前記一対の
ポケツト面の少なくとも一方は前記側壁に隣接さ
れた前記工具シヤンク、長手方向に延びた本体部
分を有し一対の切削部分が前記本体部分の長手方
向にかつその両側に一つずつ互いにほぼ平行に延
びる切削挿入片であつて、前記切削部分は互いに
横方向反対方向に向いた一対の刃を形成され、前
記本体部分は相対的に角度をなしかつ前記一対の
刃の間に前記第１の長手方向に延びたコーナーに
合致する第２の長手方向に延びたコーナーを形成
する一対の長手方向に延びた面を有する前記切削
挿入片、 及び前記工具シヤンクに取付けられかつ前記切
削挿入片に長手方向に対して横方向のクランプ力
を加え、前記クランプ力が前記切削挿入片の面を
前記一対のポケツト面にそれぞれ押圧する対角線
方向の成分を有するクランプ装置を含み、前記切
削挿入片を所定位置にクランプした状態の前記切
削側端部の断面寸法を前記工具シヤンクの断面寸
法とほぼ同じか小さく形成し、前記切削挿入片を
クランプした状態の切削側端部が該金属切削工具
取付用機械台の孔を貫通し得るように構成したこ
とを特徴とする金属切削工具が提供される。

好ましい形式において、本発明によつて提供さ
れる金属切削工具は、長手方向の一端に形成され
た切削側端部、前記切削側端部の上部側に形成さ
れた長手方向に延びるポケツトを有する工具シヤ
ンクであつて、前記ポケツトが形成された前記切
削側端部は前記シヤンクの長手方向に延びる側面
に隣接する長手方向に延びる側壁を有し、長手方
向に延びて前記ポケツトを形成する一対のポケツ
ト面は相対的に角度をなしかつそれらの間に第１
の長手方向に延びたコーナーを形成し、前記一対
のポケツト面の少なくとも一方は前記側壁に隣接
された前記工具シヤンク、長手方向に延びた本体
部分を有し一対の切削部分が前記本体部分の長手
方向にかつその両側に一つずつ互いにほぼ平行に
延びる切削挿入片であつて、前記切削部分は互い
に横方向反対方向に向いた一対の刃を形成され、
前記切削挿入片は前記ポケツト内に受入れ可能で
且つ転回可能であつていつでも一方の切削部分が
前記切削側端部を越えて延長し他方の切削部分及
び本体部分がポケツト内に保持され、前記本体部
分は相対的に角度をなしかつ前記一対の刃の間に
前記第１の長手方向に延びたコーナーに合致する
第２の長手方向に延びたコーナーを形成する長手
方向に延びた面を有する前記切削挿入片、 及び前記工具シヤンクに取付けられかつ前記切
削挿入片に長手方向に対して横方向のクランプ力
を加え、前記クランプ力が前記切削挿入片の面を
前記一対のポケツト面にそれぞれ押圧する対角線
方向の成分を有するクランプ装置を含み、前記切
削挿入片を所定位置にクランプした状態の前記切
削側端部の断面寸法を前記工具シヤンクの断面寸
法とほぼ同じか小さく形成し、前記切削挿入片を
クランプした状態の切削側端部が該金属切削工具
取付用機械台の孔を貫通し得るように構成したこ
とを特徴とするものである。

別の好ましい形式によれば、本発明は金属切削
工具に用いる長手方向に延びる切削挿入片を含
み、前記切削挿入片が本体部分、長手方向に延び
前記本体部分の両側に一つずつ互いに平行な一対
の切削部分を含み、各切削部分が互いに横方向反
対方向に向いた刃を形成され、前記本体部分が相
対的に角度をなしかつそれらの間に長手方向に延
びたコーナーを形成する一対の長手方向に延びた
切削挿入片の面を有し、前記切削挿入片の前記本
体部分がほぼＬ型断面のもので前記長手方向に延
びた切削挿入片の面を構成する内面を有する一対
の長手方向に延びたリムを有し、前記リムの反対
方向に向いた一対の長手方向に延びた延長部がそ
れぞれ前記切削部分を構成している。

本発明は例示として添付面図を図示されてい
る。

第１図に示された金属切削工具１１の好ましい
実施例においては、切削側端部１２ａを長手方向
の一端に形成された長い工具ホルダーまたはシヤ
ンク１２は、切削側端部１２の上部側に形成され
シヤンク１２の長手方向に延びたポケツト１２
ｂ、長手方向に延びたクランプ１３、長手方向に
延びた本体部分１４ａおよび本体部分１４ａの長
手方向にかつその両側に一つづつ延びまた互いに
ほぼ平行である一対の切削部分２９，３１を有す
る長手方向に延びた切削挿入片１４を含んでい
る。長手方向に延びたクランプ１３は、レンチ受
入れソケツト頭部１７を有するものとして示され
たさら頭ねじ付き締付具１６を使用してねじ込ま
れる。

第２図にもつともよく示されたように、工具の
切削側端部１２ａすなわち切削挿入片１４を備え
た端部の断面寸法は実質的にシヤンク１２の残部
と実質的に同じ断面寸法を有し、切削挿入片１４
を所定位置にクランプした切削側端部１２ａの断
面寸法は該切削側端部１２ａが金属切削工具取付
用機械台の孔を貫通することができる名目上十分
な大きさである。ねじ付締付具１６はシヤンク１
２のねじ付孔１８に挿入され、ねじ付締付具１６
はクランプ板によつて構成された長手方向に延び
たクランプ１３は締付けたりゆるめたりするのに
用いられる。ねじ付締付具１６の締付けは、長手
方向に延びたクランプ１３とシヤンク１２との間
の斜面１９のため、長手方向に延びたクランプ１
３を下向きにまた同時に外方に押圧する。しかし
て長手方向に延びたクランプ１３はその長手方向
に延びる一端部にテーパ面１９を形成され、また
その長手方向反対側にクランプ端部またはリブ２
２を有する。しかして締付具１６の締付けは長手
方向に延びたクランプ１３を、ほぼプリズム状
の、切削挿入片１４に係合させ、締付力が対角線
方向のベクトル２１に沿つて加えられる。長手方
向に延びたクランプ１３はクランプ端部またはリ
ブ２２として示された弓形の係合端部を有し、該
クランプ端部２２はねじ付締付具１６が締付けら
れるとき切削挿入片１４に押圧された切削挿入片
１４をポケツト１２ｂの面によつて形成された座
２３に押付ける。座２３は、断面図で見て、これ
が二つの軸方向に向いたポケツト面２４，２６を
含み、ポケツト面２４，２６はクランプ端部２２
と切削挿入片１４との間の二つの接触面２７，２
８に向き合つて配置されるようになものである。
また注目すべきことは、切削挿入片１４の切削部
分３１と座２３との間には空間２５が設けられて
いることである。これにより切削部分３１の一体
性にも係わらず切削挿入片１４の適当な位置決め
が保証される。ねじ付締付具１６が締付けられる
と、切削側端部１２ａの断面寸法はほぼシヤンク
全体の断面寸法と同じになる。

二つの切削部分２９，３１を有するものとして
示された切削挿入片１４は切削挿入片１４上に向
き合つて設置された刃２９ａ，３１ａを含み、そ
の刃２９ａ，３１ａは長手方向に延びた本体部分
１４ａの長手方向にかつ両側に一つずつ延びまた
ほぼ平行であることに注目すべきである。その
上、切削部分２９，３１はまた横方向に向いた刃
部２９ｂ，３１ｂを含んでいる。刃２９ａ，３１
ａは切削挿入片１４の二つの対角線方向に向き合
つた端部によつて限定されている。切削挿入片１
４は好ましい実施例において向き合つては配置さ
れた長手方向に延びる凹所３２，３３を有するこ
とを特徴とし、凹所３２，３３は位置決めおよび
固定面とて用いられ、切削挿入片１４が座２３の
所定の場所にロツクされた場合、たとえばシヤン
クの側面３４，３６に対してしたがつてシヤンク
１２の長手方向軸線に対して正確に位置決めされ
るのを保証する。

第２図に示されたように、ポケツト１２ｂは長
手方向に向いた側壁１２ｃを含む壁装置を有し該
側壁１２ｃはシヤンク１２の長手方向に向いた側
面１２ｄに近接している。ポケツト面２４，２６
は相対的に角度をなしかつそれらの間に長手方向
に延びた凸状コーナー３２ａを形成し、各ポケツ
ト面２４，２６は側壁１２ｃ側に設けられてい
る。刃２９ａ，３１ａおよび２９ｂ，３１ｂは互
いに横断方向において向かい合つている。

切削挿入片１４の本体部分１４ａは二対の長手
方向に延びた切削挿入片の面３０，３５および３
０ａ，３５ａを有し、該面は相対的に角度をなし
ている。長手方向に延びた切削片の面３０，３５
および３０ａ，３５ａはその各面の間に長い凹状
コーナー３３，３２をそれぞれ形成している。第
２図から分かるようにコーナー３２はコーナー３
２ａと対になつており、切削部分２９は切削側端
部１２ａをこえて延長し、その刃２９ａはシヤン
ク１２の長手方向に向いた側面１２ｄより突き出
た状態で長手方向に位置している。

シヤンク上に取付けられた長手方向に延びたク
ランプ１３は切削挿入片１４に横方向に向いたク
ランプ力を加えるようになつており、前記クラン
プ力はそれぞれの切削挿入片の面３０，３５およ
び３０ａ，３５ａをそれぞれポケツト面２４，２
６にクランプする直交する成分を有している。

ポケツト面２４，２６は側壁１２ｃのほほ直交
する面によつて構成されている。

第４図にもつともよく示されたように、座２３
には凹所３７が設けられ、該凹所３７は長手方向
に延びた座２３の位置決め面を二つの別々の係合
部分３８，３９に分割している。また長手方向に
おいて、長手方向に延びたクランプ１３は第３図
に示された三つの点４１，４２および４３上に載
置している。点４２，４３は長手方向に延びたク
ランプ１３の弓形端をなすクランプ端部２２上に
あつて切削挿入片１４と向き合つて接近し、点４
２，４３は座２３の係合部分３８，３９に接近し
ている。点４１は傾斜面１９においてシヤンク１
２と係合する長手方向に延びたクランプ１３の部
分の上にある。切削挿入片１４の後側４４は長手
方向の固定面として用いられ、シヤンク１２の座
形成壁４６と係合している。

断面寸法において、長手方向に延びたクランプ
１３は三つの接触点を有している。これらは長手
方向に延びたクランプ１３とシヤンク１２との間
の係合面、すなわち面１９、および切削挿入片の
転移部分すなわちシヤンク１２の頂面および底面
にほぼ平行な面３０上の接触面２８、および切削
挿入片１４の斜面３５上の接触面２７である。

金属切削工具の切削挿入片の転移型式および内
側の切削部分３１とシヤンク１２との間の空間２
５は切削挿入片１４が刃３１ａ，３１ｂの型式お
よび形状に係わらず座２３の所定位置に正確に着
座しかつ確実にクランプされることを可能にす
る。座は十分に強固かつ安定していて切削挿入片
長さのほぼ20％が工具ホルダから延長しまたは突
出することができる。切削挿入片の突出部分は工
具に適合して長い丸削り作業を実施するのに適し
た形状にされている。

第１図ないし第４図の実施例に加えて、他の実
施例もまた本発明の範囲内にある。たとえば、締
付け、着座および位置決め用の転移形状を有する
切削挿入片を用いることは必らずしも必要ではな
い。しかしながら、前記他の実施例の全体的に第
１図ないし第４図の実施例と同様でこのため詳細
には説明しない。

本発明の工具は、たとえば第５図に示された切
削挿入片５１のような他の形状の切削挿入片に対
して用いることができる。切削挿入片５１は締付
けおよび位置決め用転移側面を備えない基本的に
は長斜方形状に形成されているものとして示され
ている。座５２およびクランプ５３もまた第１図
ないし第４図の座２３およびクランプ１３とは異
なるものとして第５図に示されている。しかして
座５２は、クランプ５３によつて加えられた力を
受けかつそれに対向するように形成されなければ
ならない。第５図にはクランプ５３がどのように
して操作されるかは示されていない。その理由
は、第５図によつて実施された本発明の特徴はク
ランプ５３および切削挿入片５１を備えた工具が
シヤンクの残部の断面寸法とはほぼ同じ断面寸法
を有していなければならないことである、からで
ある。

本発明の構造の変型をさらに示すため、第６図
および第７図は第１図ないし第４図に示された実
施例とは異なる型のクランプ装置を示している。
第６図の平面図にもつともよく示されたように、
クランプは第１図ないし第４図の長手方向に延び
たクランプ装置に代わつて一層小さなクランプで
ある。第６図の実施例はレンチ作動ねじ付締付具
５６によつて締付けられるクランプ５４を用いて
いる。しかしながらとくに第７図に示されたよう
に、クランプ装置が傾斜した係合壁に基づくいか
なるくさび効果も利用していないことは注目され
るべきことである。その代わり、クランプ５４お
よびシヤンク５８の壁は垂直面５７で係合してい
る。締付具５６は単にクランプ５４を切削挿入片
１４に対して下降させるだけである。傾斜壁の形
状とは別の、座６１はほとんど第１図ないし第４
図の座２３と同じである。たとえば、断面図に
は、締付力を受けかつそれに対抗する二つの面６
２，６３が示されている。クランプ５４の弓形端
部６４は切削挿入片１４の傾斜側面３５を押圧し
て切削挿入片１４に偏倚力を加え切削挿入片１４
を座６１に押圧する。側面３０に対する偏倚力お
よび下向力もまた、図示されていない偏倚ベクト
ル力を生ずる。

第８図に示された切削挿入片６７の実施例は切
削挿入片１４と同様であるが、端部７０によつて
形成された切削面６９に隣接した溝６８を有して
いる。第８図では見ることができないが、同様な
溝が端部７０に対角線方向に向き合つて配置され
た端部７１に隣接して設けられている。溝６８は
加工物から削り取られるときチツプを形成する機
能を有する。溝６８は二方向に延び、すなわち溝
７２の部分が切削挿入片６７の縦軸線に対して横
方向に延びまた溝６８のもう一つの溝７３の部分
が切削挿入片６７の縦軸線と平行に延びているこ
とに留意されたい。これらの溝部分は、工具が切
込み作業や丸削り作業に用いられるときにはチツ
プ形成機能を奏する。

とくに第９図ないし第１１図に示された切削挿
入片７６および９１の実施例は、切込みおよび長
手方向の丸削り作業用に適している。第９図ない
し第１１図における切削挿入片の主な特徴は刃各
部の対称性である。しかして第９図および第１０
図には刃７７および刃７８が示されている。刃７
８を有する工具部分は、刃７７を有する工具部分
から水平変位量７９だけずらされている。同様に
切削挿入片の他側には水平変位８１が設けられ、
そこで工具は座の支持部をこえてその長さの20％
だけ延長している。同時に座と係合する通常の量
の支持面が設けられ、切削挿入片が工具ホルダを
こえてかなり延長するとしても、安定したかつ安
全な着座装置が得られる。

第１２ａ図および第１２ｂ図は異なつた切削角
をもつた切削挿入片７６を示している。第１２ｂ
図は刃８３およびチツプ形成溝８２を示してい
る。

第９図の工具７６は第１０図に横断面で示され
ている。支持および取付面は面８６，８７，８８
および８９として示されている。

第１１図の切削挿入片９１が刃が弓形端部９２
および９３として示されていること以外、第９図
および第１０図の切削挿入片７６と同じ方法で製
造される。

切削挿入片７６は第１３図においてはクランプ
１３によりシヤンク１２の座にクランプして示さ
てている。

第１４図、第１５図および第１６図の実施例
は、一対の長いリム９６ａ，９６ｂおよび二つの
向き合つて配置された切削部分９７および９８を
有するほぼＬ型の長い切削挿入片９６を有する金
属切削工具を示している。リム９６ａ，９６ｂは
それぞれ切削部分９７，９８に設けられた反対方
向に向いた延長部９６ｃ，９６ｄを有している。
この切削挿入片の形状は長い工具シヤンクまたは
ホルダ１００にクランプされるときいずれかの刃
を用いることを可能にする。第１４図ないし第１
６図は、それぞれ所定位置において内側または長
い挿入面ホルダ１００の溝面１０２ａ，１０２ｂ
および１０３ａ，１０３ｂと係合するリム９６
ａ，９６ｂを備えた切削挿入片を示している。ク
ランプ１０５のクランプ面１０４ａ，１０４ｂは
切削挿入片の中間または長い本体部分１０６ａの
外面に係合し、切削部分９７，９８は本体部分１
０６ａの長手方向にかつ両側に一つづつ延びてい
てまた互いに平行である。クランプはクランプね
じ１０７のような装置によつて締付けられ、ねじ
１０７はシヤンク１００に取付けられかつ切削挿
入片９６にクランプ力を横方向に加えるようにな
つており、前記クランプ力はそれぞれ前記挿入片
９６の面９９，１０１を面１０２ａ，１０２ｂお
よび１０３ａ，１０３ｂに対してクランプする対
角線方向に向いた成分を有する。クランプ面１０
８，１０９は安定のため壁１１３の壁面１１１，
１１２と係合している。

同様に切削挿入片９６の面１１７はホルダの面
１１８と係合して示されている。

第１４図から分かるように、工具シヤンク１０
０は長手方向の一端に切削側端部１２０を形成さ
れている。長手方向に延びたポケツト１０３が切
削側端部１２０に形成されている。ポケツト１０
３は、工具シヤンク１００の長手方向を向いた側
面１２３に隣接する長手方向を向いた側壁１２２
を含む壁を有する。一方では面１０２ａ，１０２
ｂがまた他方では面１０３ａ，１０３ｂは、相対
的に角度をなしまたそれらの間に第１の長手方向
に延びたコーナー１２８を形成する一対の軸線方
向に向いたポケツト面を構成し、前記ポケツト面
の双方は側壁１２２に設置されている。各切削部
分９７，９８は互いに横方向に対向する一対の刃
１２４，１２５および１２６，１２７をそれぞれ
形成されている。切削挿入片９６はポケツト１０
３にうけ入れ可能かつ転回可能でありいつでも切
削部分９７，９８の一方は切削側端部１２０をこ
えて延長し、また他方の切削側端部および本体部
分１０６ａはポケツト１０３内に保持される。相
対的に角度をなす長手方向に延びた切削挿入片９
６の面９９，１０１は、それらの間に第１の長手
方向に延びたコーナー１２８に合致するようにな
つた第２の長手方向に延びたコーナーを形成しそ
こで切削部分９７，９８のいずれかが切削側端部
１２０をこえて延長するとき、その刃はシヤンク
１００の長手方向に向いた側面１２３をこえて長
手方向に設置される。切削挿入片９６を所定位置
にクランプした切削側端部１２０の断面寸法は該
切削側端部１２０が金属切削工具取付用機械台の
孔を貫通することができる名目上十分な大きさで
ある。

切削部分９８を用いるためには、切削挿入片９
６は工具から外されるその縦軸線の周りに約90°
回転され面１１６が工具ホルダの頂部および工具
組立体において面１１４と交替する。つぎに切削
挿入片９６は面１１６の平面内において180°回転
され、切削挿入片９６はついで延長部９６ｃをポ
ケツト１０３に導入することにより工具内に再導
入される。ついで面９９が面１０３ａ，１０３ｂ
と並置され、一方面１０１は面１０２ａ、および
面１０２ｂと係合する。面１０６はクランプの面
１０４ａおよび１０４ｂに並置される。

以上詳述したように本発明は構成されているの
で、以下のような作用効果を奏する。

即ち、作業に際して、まず工具が組立てられ
る。クランプねじは緩められ、切削挿入片が座の
上に置かれ、クランプが締付けられる。クランプ
が締付けられると、シヤンクは工具の切削側端部
の寸法を含む同じ全断面寸法を有する。これによ
り切削挿入片は座に設置されることができ、締め
付けられたねじおよび工具全体は、シヤンクの切
削側端部を最初に金属切削工具機械台の孔内に進
入させることにより工具ホルダを挿入するのに十
分な空間がない場合でさえも、金属切削工具取付
用機械台の孔を通つて配置することができる。従
つて金属切削工具は十分な安定性をもつて座に沿
つて支持され、金属切削工具の切削挿入片がシヤ
ンクの長さのほぼ20％程度延長することを可能に
し、それで切込み作業ならびに長手方向の丸削り
作業に対する金属切削工具の使用を可能にする。
対称的な段付形状を備えた切削挿入片は、二つの
対角線上に配置された切削部分が用いられるのと
は無関係に、クランプの少なくとも一つの支持面
および二つの支持面を座部に対して露出させる。

本発明の原理が特定の装置および配置について
説明されたが、この説明が単に例示としてなされ
たものであつて特許請求の範囲によつて限定され
本発明の範囲を制限するものでないことを理解す
べきである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の金属切削工具の平面図、第２
図は第１図の−の矢印方向に見た横断面図、
第３図は第１図の金属切削工具の切削挿入片端部
の一層詳細な平面図、第４図は第１図の切削相挿
入片および金属切削工具の側面図、第５図は異な
つた形状の切削挿入片を備えた本発明の金属切削
工具の一部の断面図、第６図は異なつたクランプ
装置を用いる本発明の金属切削工具の切削挿入片
の切削片挿入端部の平面図、第７図は第６図の
−線の矢印方向に見たクランプ装置の断面図、
第８図は切削端部に隣接するチツプ形成溝を有す
る第１図に示されたもののような切削挿入片の
図、第９図は対向する切削面を有する部分が相対
的に変位した本発明の金属切削工具の変型切削挿
入片の図、第１０図は第９図の切削挿入片の断面
図、第１１は切削装置が丸くされた第９図に示す
別の変型切削挿入片の図、第１２ａ図および第１
２ｂ図は第９図の金属切削工具の刃の変形の図、
第１３図は第９図の切削挿入片が締め付けられた
金属切削工具の平面図、第１４図は切削挿入片お
よび工具ホルダのさらに別の実施例の展開図、第
１５図は第１４図の切削挿入片の平面図、第１６
図は第１５図の−線に沿う横断面図。 １１……金属切削工具、１２，５８，１００…
…シヤンク、１３，５３，５４……クランプ、１
４，５１，７６，９１，９６……切削挿入片、２
３，５２……座、２９，３１，９７，９８……切
削部分、２９ａ，２９ｂ，３１ａ，３１ｂ，７
７，７８，……刃。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 長手方向の一端に形成された切削側端部、前
   記切削側端部の上部側に形成された長手方向に延
   びるポケツトを有する工具シヤンクであつて、前
   記ポケツトが形成された前記切削側端部は前記シ
   ヤンクの長手方向に延びる側面に隣接する長手方
   向に延びる側壁を有し、長手方向に延びて前記ポ
   ケツトを形成する一対のポケツト面は相対的に角
   度をなしかつそれらの間に第１の長手方向に延び
   たコーナーを形成し、前記一対のポケツト面の少
   なくとも一方は前記側壁に隣接された前記工具シ
   ヤンク、 長手方向に延びた本体部分を有し一対の切削部
   分が前記本体部分の長手方向にかつその両側に一
   つずつ互いにほぼ平行に延びる切削挿入片であつ
   て、前記切削部分は互いに横方向反対方向に向い
   た一対の刃を形成され、前記本体部分は相対的に
   角度をなしかつ前記一対の刃の間に前記第１の長
   手方向に延びたコーナーに合致する第２の長手方
   向に延びたコーナーを形成する一対の長手方向に
   延びた面を有する前記切削挿入片、 及び前記工具シヤンクに取付けられかつ前記切
   削挿入片に長手方向に対して横方向のクランプ力
   を加え、前記クランプ力が前記切削挿入片の面を
   前記一対のポケツト面にそれぞれ押圧する対角線
   方向の成分を有するクランプ装置を含み、 前記切削挿入片を所定位置にクランプした状態
   の前記切削側端部の断面寸法を前記工具シヤンク
   の断面寸法とほぼ同じか小さく形成し、前記切削
   挿入片をクランプした状態の切削側端部が該金属
   切削工具取付用機械台の孔を貫通し得るように構
   成したことを特徴とする金属切削工具。 ２ 前記切削挿入片が本体部分、長手方向に延び
   前記本体部分の両側に一つずつ互いに平行な一対
   の切削部分を含み、各切削部分が互いに横方向反
   対方向に向いた刃を形成され、前記本体部分が相
   対的に角度をなしかつそれらの間に長手方向に延
   びたコーナーを形成する一対の長手方向に延びた
   切削挿入片の面を有し、前記切削挿入片の前記本
   体部分がほぼＬ型断面のもので、前記長手方向に
   延びた切削挿入片の面を構成する内面を有する一
   対の長手方向に延びたリムを有し、前記リムの反
   対方向に向いた一対の長手方向に延びた延長部が
   それぞれ前記切削部分を構成することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載の金属切削工具。 ３ 長手方向の一端に形成された切削側端部、前
   記切削側端部の上部側に形成された長手方向に延
   びるポケツトを有する工具シヤンクであつて、前
   記ポケツトが形成された前記切削側端部は前記シ
   ヤンクの長手方向に延びる側面に隣接する長手方
   向に延びる側壁を有し、長手方向に延びて前記ポ
   ケツトを形成する一対のポケツト面は相対的に角
   度をなしかつそれらの間に第１の長手方向に延び
   たコーナーを形成し、前記一対のポケツト面の少
   なくとも一方は前記側壁に隣接された前記工具シ
   ヤンク、 長手方向に延びた本体部分を有し一対の切削部
   分が前記本体部分の長手方向にかつその両側に一
   つずつ互いにほぼ平行に延びる切削挿入片であつ
   て、前記切削部分は互いに横方向反対方向に向い
   た一対の刃を形成され、前記切削挿入片は前記ポ
   ケツト内に受入れ可能で且つ転回可能であつてい
   つでも一方の切削部分が前記切削側端部を越えて
   延長し他方の切削部分及び本体部分がポケツト内
   に保持され、前記本体部分は相対的に角度をなし
   かつ前記一対の刃の間に前記第１の長手方向に延
   びたコーナーに合致する第２の長手方向に延びた
   コーナーを形成する長手方向に延びた面を有する
   前記切削挿入片、 及び前記工具シヤンクに取付けられかつ前記切
   削挿入片に長手方向に対して横方向のクランプ力
   を加え、前記クランプ力が切削挿入片の面を前記
   一対のポケツト面にそれぞれ押圧する対角線方向
   の成分を有するクランプ装置を含み、 前記切削挿入片を所定位置にクランプした状態
   の前記切削側端部の断面寸法を前記工具シヤンク
   の断面寸法とほぼ同じか小さく形成し、前記切削
   挿入片をクランプした状態の切削側端部が該金属
   切削工具取付用機械台の孔を貫通し得るように構
   成したことを特徴とする金属切削工具。 ４ 前記ポケツト面はそれらの間に第１の長手方
   向に延ぶた凸状コーナーを形成する前記側壁に対
   して鉛直な面における対角線方向に向いた面によ
   つて構成されたことを特徴とする特許請求の範囲
   第３項に記載の金属切削工具。 ５ 前記切削挿入片はほぼプリズム状であり、前
   記長手方向に延びる刃が切削挿入片の対角線方向
   に向き合つたコーナーの一つの対にそれぞれ形成
   され、対角線方向に向い合つたコーナーの別の対
   が凹んで一対の長手方向に延びる凹所を形成し、
   前記各凹所が長手方向に延びた切削挿入片の面の
   前記対を形成し、前記いずれかの刃が切削側端部
   をこえて延長するとき、前記ポケツト面が前記長
   手方向に延びる凹所の一つに合致し前記クランプ
   装置が前記長手方向に延びる凹所の他のものに作
   用することを特徴とする特許請求の範囲第４項に
   記載の金属切削工具。 ６ 前記クランプ装置がその長手方向に延びる一
   端部にテーパ面をまた反対側の長手方向に延びる
   端部にクランプリブを形成されたクランプ板を含
   み、前記切削側端部はクランプ板のテーパ面を支
   承する長手方向に延びるテーパ面が形成され、ま
   た前記クランプ板のテーパ面を前記切削側端部に
   ねじ結合するねじ装置を含み、そのねじ装置は前
   記テーパ面を他方のテーパ面に支承して前記クラ
   ンプリブが前記長手方向に延びる凹所の一つに押
   圧され、前記クランプ板の前記刃に向かう連続し
   たねじの締付けが前記切削挿入片に加えられて横
   方向を向いた合成力を生ずるようなものであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第５項に記載の金
   属切削工具。 ７ 前記切削挿入片の前記本体部分が、前記長手
   方向に延びた切削挿入片の面を構成する内面を有
   する、一対の長手方向に延びたリムを有するほぼ
   Ｌ型断面のものであり、前記リムの反対方向に向
   いた一対の長い延長部がそれぞれ前記切削部分を
   有し、また前記切削側端部に組み合わされたクラ
   ンプねじが切削挿入片の中間部分を押圧するよう
   になつている前記クランプねじの連続したねじの
   締付けが前記切削挿入片に加えられて横方向に向
   いた合成力を生ずることを特徴とする特許請求の
   範囲第４項に記載の金属切削工具。