JP2004142006A - 工具ホルダ及び工具ユニット並びに工具取付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外周面に平面部52が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具50を、工具挿入孔15に挿入して把持する工具ホルダ1であり、工具50のシャンク部を把持した際に、工具挿入側端面14の、平面部52の所定位置と対応する位置に、位置合わせマーク及びを形成した。位置合わせマーク17A及び17Bに支持されて工具50の挿入をガイドするガイド部材を用いるこもできる。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具を把持する工具ホルダ、及び工具ユニット、並びにこの工具を工具ホルダに取付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工具のシャンク部を把持する工具ホルダとして、工具ホルダに形成された工具挿入孔に工具のシャンク部を挿入し、工具ホルダの外周面から前記工具挿入孔に貫通形成したねじ孔に止めねじを螺合させ、当該止めねじで前記シャンク部の外周面を固定するサイドロックホルダが使用されている。
【0003】
例えば、登録実用新案公報第3029238号には、円柱状に形成された軸部の先端に切れ刃部が形成されるバイト(工具)と、全体が前記旋盤加工機に固定可能に形成され、内部には前記バイトが挿入される円筒状の挿入孔が形成され、さらに前記挿入孔内に挿入された前記バイトを固定する固定機構部が設けられたホルダと、を有する旋盤用バイトユニットが開示されている。(実用新案登録文献1)。
【0004】
また、特開2001−87969号公報には、外周面に平面部(フラット部)が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具を把持するサイドロックホルダが開示されている。具体的には、ホルダ本体に形成されたシャンク保持部に端面から軸方向に延びるシャンク挿入孔と、シャンク保持部の外周からそのシャンク挿入孔に貫通するねじ孔とを形成し、前記シャンク挿入孔の中心をホルダ本体の回転中心に対してねじ孔側に偏心させ、そのシャンク挿入孔に挿入された工具のシャンクの平面部を、ねじ孔にねじ込まれたロックねじの締付けによって固定するサイドロックホルダが開示されている。このサイドロックホルダの特徴は、前記シャンク挿入孔のねじ孔と反対側の内周に軸方向に延びる盗みが形成されていることである。(特許文献1)。
【0005】
【実用新案登録文献1】
登録実用新案公報第3029238号
【特許文献1】
特開2001−87969号公報
【発明が解決しようとする課題】
登録実用新案公報第3029238号に開示されている旋盤用バイトユニットでは、バイトの軸部を固定する固定機構部として、ホルダの側面から前記挿入孔に貫通するねじ孔と、当該ねじ孔に螺合して前記バイトの軸部の側面と圧接可能な止めねじを採用している。しかしながら、前記バイトの軸部は、円柱状に形成されているため、前記止めネジがバイトの軸部を圧接する面積を大きくとることができず、バイトの軸部を効果的に締め付けて固定することが困難になる虞がある。
【0006】
また、特開2001−87969号公報に開示されているサイドロックホルダは、工具をホルダのシャンク挿入孔に挿入する際に、両者の回転方向(円周方向)を位置合わせさせるための目印が形成されていないため、工具の先端に形成された刃先の位置合わせを正確に行うことが困難である。ここで、従来のサイドロックホルダでは、工具の平面部が形成されたシャンク部を固定(把持)する際に、工具がホルダに対して回転方向に多少ずれた状態で挿入されていても、当該工具を把持することができる。このため、ホルダに工具を取付けた際に、刃先の位置が芯上がりになったり、芯下がりになる可能性があり、工具が本来持っている性能を十分に発揮することが困難になるという虞がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、工具ホルダに対する工具の回転方向の位置決めを、容易かつ正確に行うことが可能な工具ホルダ、及び工具ユニット、並びに両者の取付方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具を、工具挿入孔に挿入して把持する工具ホルダであって、前記工具のシャンク部を把持した際に、工具挿入側端面の、前記平面部の所定位置と対応する位置に、位置合わせマークを形成してなる工具ホルダを提供するものである。
【0009】
この構成を備えた工具ホルダは、工具を工具挿入孔に挿入する際に、工具の平面部の所定位置と、位置合わせマークとを合わせることで、工具ホルダに対する工具の回転方向の位置決めを、目視により容易かつ正確に行うことができる。
【0010】
また、前記位置合わせマークは、平面部が複数形成された工具の少なくとも一つの平面部の所定位置と対応する位置に形成することもできる。
【0011】
そしてまた、前記位置合わせマークは、前記工具の平面部の長手方向に沿った両端と対応する位置に形成することもできる。
【0012】
また、前記位置合わせマークは、前記平面部の表面と同一線上に形成することもできる。
【0013】
前記位置合わせマークは、刻印してもよく、凸設あるいは凹設してもよい。また、位置合わせマークは、段部から形成してもよい。
【0014】
そしてまた、本発明は、外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具と、前述した工具ホルダを備えてなる工具ユニットを提供するものである。
【0015】
この構成を備えた工具ユニットは、工具を工具ホルダの工具挿入孔に挿入する際に、工具の平面部の所定位置と、工具ホルダに形成された位置合わせマークとを合わせることで、工具ホルダに対する工具の回転方向の位置決めを目視により容易に、かつ正確に行うことができる。
【0016】
さらにまた、本発明は、外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具と、前述した工具ホルダと、平坦な面を有し、前記工具ホルダに形成された位置合わせマークに支持されて、当該平坦な面を前記工具の挿入方向に対し平行に配置可能であり、前記工具を工具ホルダの工具挿入孔に挿入する際に、前記平坦な面によって当該工具の平面部をガイドするガイド部材と、を備えた工具ユニットを提供するものである。
【0017】
この構成を備えた工具ユニットは、前記工具を工具ホルダの工具挿入孔に挿入する際に、ガイド部材によって、工具の回転方向の位置を正確に規制することができる。したがって、工具ホルダに対する工具の回転方向の位置決めを、さらに容易に、かつ正確に行うことができる。
【0018】
また、本発明は、外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具を、前述した工具ホルダに取付ける工具取付方法であって、平坦な面を有するガイド部材を、前記工具ホルダに形成された位置合わせマークによって支持し、当該平坦な面を前記工具の挿入方向に対し平行に配置する工程と、前記工具の平坦面が、前記ガイド部材の平坦な面に対向するように当該工具を位置させ、当該ガイド部材をガイドとして当該工具を前記工具ホルダの工具挿入孔に挿入する工程と、を備えた工具取付方法を提供するものである。
【0019】
この取付方法によれば、前記工具を工具ホルダの工具挿入孔に挿入する際に、ガイド部材によって、工具の回転方向の位置を正確に規制することができる。したがって、工具ホルダに対する工具の回転方向の位置決めを、さらに容易に、かつ正確に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる工具ホルダ及び工具ユニットについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態1〜3は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入した状態を示す一部切欠き側面図、図2は、実施の形態1にかかる工具ホルダの工具挿入孔側から見た正面図、図3は、工具の斜視図、図4は、図1に示すIV−IV線に沿った拡大断面図である。
【0021】
図1、図2及び図4に示すように、実施の形態1にかかる工具ホルダ1は、略中央部に設けられたフランジ部11と、フランジ部11の一端側に形成されたテーパシャンク部12と、フランジ部11の他端側に形成され、工具50を把持する工具把持部13と、を備えて構成されている。
【0022】
工具把持部13は、工具把持部13の端面14から軸線O方向に延びる工具挿入孔15と、工具把持部13の外周面から軸線Oに対し略垂直な方向に開口し、工具挿入孔15に貫通するねじ孔16が設けられている。端面14には、後に詳述する工具50が工具挿入孔15に挿入された際に、工具50のシャンク部51に形成された平面部52の長手方向に沿った両端53A及び53B(図3参照)と対応した位置に、位置合わせマーク17A及び17Bが形成されている。具体的には、この位置合わせマーク17A及び17Bは、特に図4に示すように、工具50を工具挿入孔15に正しく挿入した際に、平面部52の長手方向に沿った両端53A及び53Bを結ぶ線と同一線上となるように形成されている。なお、位置合わせマーク17A及び17Bの形状や形成方法等は、特に限定されるものではないが、実施の形態1では、位置合わせマーク17A及び17Bは、レーザー刻印により形成した。
【0023】
工具50は、工具ホルダ1に形成された工具挿入孔15に挿入されて工具ホルダ1に把持されるシャンク部51と、シャンク部51の先端に形成されたバイト部54と、を備えて構成されている。シャンク部51には、長手方向に沿って平面部52が形成されており、バイト部54の先端には、チップ55が取付けられている。
【0024】
実施の形態1にかかる工具ホルダ1の工具挿入孔15に工具50を挿入する際は、工具50の長手方向に沿った両端53A及び53Bが、工具ホルダ1の位置合わせマーク17A及び17Bに、各々一致するように工具50の向きを調整し、工具挿入孔15に工具50を挿入する。このように、工具50の長手方向に沿った両端53A及び53Bと、位置合わせマーク17A及び17Bとを、目視により合わせるだけで、工具ホルダ1に対する工具50の回転方向の位置決めを、簡単に行うことができる。
【0025】
前記方法により工具50を工具ホルダ1の工具挿入孔15に挿入した後、図1に示すように、ねじ18をねじ孔16に螺合させ、ねじ18によって平面部52を押圧して工具ホルダ1に工具50を固定する。
【0026】
なお、実施の形態1では、位置合わせマーク17A及び17Bを、平面部52の長手方向に沿った両端53A及び53Bを結ぶ線と同一線上となるように形成した場合について説明したが、これに限らず、位置合わせマーク17A及び17Bは、工具ホルダ1の端面14の、平面部52の所定位置と対応する位置に形成すればよい。具体的な例としては、例えば、図5に示すように、工具50を工具挿入孔15に正しく挿入した際に、工具50の平面部52の長手方向に沿った両端53A及び53Bが配置される位置に、平面部52に対して略垂直に形成してもよい。また、図6に示すように、工具50の平面部52の周方向中心部に、長手方向に沿って位置合わせ用ライン56を形成し、図7に示すように、工具50を工具挿入孔15に正しく挿入した際に、位置合わせ用ライン56が配置される位置に、平面部52に対して略垂直に、位置合わせマーク17Aを形成してもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にかかる工具ホルダ及び工具ユニットについて図面を参照して説明する。
【0027】
図8は、本発明の実施の形態2にかかる工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入した状態を示す一部切欠き側面図、図9は、図8に示す工具ホルダの側面図、図10は、図8に示すX−X線に沿った拡大断面図、図11は、実施の形態2にかかるガイド部材の斜視図、図12は、図11に示すガイド部材を用いて、工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入する状態を示す側面図、図13は、図12の図10に対応する断面図である。
【0028】
なお、実施の形態2では、実施の形態1と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0029】
図8〜図10に示すように、実施の形態2にかかる工具ホルダ2の、実施の形態1にかかる工具ホルダ1との異なる点は、位置合わせマーク27A及び27Bを段差によって形成した点である。すなわち、工具ホルダ2の端面14には、工具50が工具挿入孔15に挿入された際に、工具50のシャンク部51に形成された平面部52の長手方向に沿った一端53Aと対応する位置から、シャンク部51の円弧状部分に対応する部分を経て、平面部52の長手方向に沿った他端53Bと対応する位置まで、工具挿入孔15に沿って突出した凸部28が形成されている。そして、この凸部28の両端(すなわち、平面部52の長手方向に沿った両端53A及び53Bと対応する位置)と、端面14とによって形成される段差部分によって、位置合わせマーク27A及び27Bが画定されている。
【0030】
この構成を備えた工具ホルダ2も、実施の形態1の工具ホルダ1と同様に、工具挿入孔15に工具50を挿入する際は、工具50の長手方向に沿った両端53A及び53Bが、工具ホルダ2の位置合わせマーク27A及び27Bに、各々一致するよう目視により合わせるだけで、工具ホルダ2に対する工具50の回転方向の位置決めを、簡単に行うことができる。
【0031】
また、実施の形態2では、工具ホルダ2の工具挿入孔15に工具50を挿入する際に、図11に示すようなガイド部材30を使用することもできる。このガイド部材30は、平坦な面31を有し、工具ホルダ2に形成された位置合わせマーク27A及び27B(すなわち段差部分)に支持されて、平坦な面31を工具50の挿入方向に対し平行に配置可能な板状を備えている。
【0032】
工具50を工具ホルダ2の工具挿入孔15に挿入する際に、このガイド部材30を使用するには、図12及び図13に示すように、工具ホルダ2に形成された凸部28の両端と、端面14との段差部分(すなわち、位置合わせマーク27A及び27B)によって、ガイド部材30を支持し、ガイド部材30の平坦な面31が、工具50の挿入方向と平行になるようにする。次に、工具50の平坦面52が、ガイド部材30の平坦な面31に対向するように工具50を位置させ、ガイド部材30の平坦な面31に、工具50の平面部52を沿わせてガイドし、工具50を工具挿入孔15に挿入すればよい。このようにすることで、工具ホルダ2に対する工具50の回転方向の位置決めを、より簡単に行うことができる。
【0033】
なお、実施の形態2では、工具ホルダ2に形成された凸部28の両端と、端面14とによって形成される段差部分によって、位置合わせマーク27A及び27Bを形成した場合について説明したが、これに限らず、位置合わせマーク27A及び27Bは、例えば、図14に示すように、凸部から構成してもよい。この場合、凸部から形成した位置合わせマーク27A及び27Bに、ガイド部材30を前記と同様に支持させることができる。
【0034】
また、図15に示すように、位置合わせマーク27A及び27Bは、凹部から形成してもよい。この場合、凹部にガイド部材30を挿入させることによって、ガイド部材30支持することができる。
【0035】
なお、実施の形態2では、ガイド部材30の形状を板状としたが、これに限らず、ガイド部材30は、平坦な面31を有し、工具ホルダ2に形成された位置合わせマーク27A及び27Bに支持されて、平坦な面31を工具50の挿入方向に対し平行に配置可能であり、工具50を工具挿入孔15に挿入する際に、平坦な面31によって工具50の平面部52をガイドすることが可能であれば、他の形状を備えていてもよく、取手やハンドル等、ユーザーが把持するための把持部が設けられていてもよい。
【0036】
また、位置合わせマーク27A及び27Bの形状や形成位置は、特に限定されるものではなく、実施の形態1で説明したように、工具ホルダ1の端面14の、平面部52の所定位置と対応する位置に形成すればよい。この場合、ガイド部材30を利用する際には、ガイド部材30の平坦な面31が、工具挿入方向に対し平行になるように、位置合わせマーク27A及び27Bに支持される支持部を形成してもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3にかかる工具ホルダ及び工具ユニットについて図面を参照して説明する。
【0037】
図16は、実施の形態3にかかる工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入した状態を示す一部切欠き側面図、図17は、図16に示すXVII−XVII線に沿った拡大断面図である。
【0038】
なお、実施の形態3では、実施の形態1及び2と同様の部材には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0039】
図16及び図17に示すように、実施の形態3にかかる工具ホルダ3の、実施の形態1にかかる工具ホルダ1との異なる点は、互いに90度位相した位置に平面部52及び62が形成された工具60に対応可能となっている点と、位置合わせマーク37Aの形成位置である。
【0040】
実施の形態3にかかる工具ホルダ3は、工具把持部13の外周面から軸線Oに対し略垂直な方向に開口し、工具挿入孔15に貫通するねじ孔16が、互いに90度位相した位置に設けられている。端面14には、後に詳述する工具60が工具挿入孔15に挿入された際に、工具60のシャンク部51に形成された平面部52の長手方向に沿った一端53Aと対応した位置に、位置合わせマーク17Aが、前述した実施の形態1と同様に形成されている。また、平面部62の長手方向に沿った一端63Aと対応した位置に、位置合わせマーク37Aが形成されている。位置合わせマーク37Aは、位置合わせマーク17Aと平行に形成されている。すなわち、位置合わせマーク37Aは、工具60を工具挿入孔15に正しく挿入した際に、平面部62の長手方向に沿った両端63A及び63Bを結ぶ線と同一線上となるように形成されている。なお、位置合わせマーク37Aも、その形状や形成方法等は、特に限定されるものではないが、実施の形態3では、レーザー刻印により形成した。
【0041】
工具60のシャンク部51には、実施の形態1と同様に、平面部52が形成されている。また、この平面部52の反対側には、平面部52と同様の形状の平面部62が形成されている。すなわち、平面部52及び62は、互いに90度位相した位置に形成されている。
【0042】
実施の形態3にかかる工具ホルダ3の工具挿入孔15に工具60を挿入する際は、工具60のシャンク部51に形成された平面部52の長手方向に沿った一端53Aが位置合わせマーク17Aに、シャンク部51に形成された平面部62の長手方向に沿った一端63Aが、位置合わせマーク37Aに、各々一致するように工具60の向きを調整し、工具挿入孔15に工具60を挿入する。このように、工具60の長手方向に沿った一端53A及び63Aと、位置合わせマーク17A及び37Aとを、目視により合わせるだけで、工具ホルダ3に対する工具60の回転方向の位置決めを、簡単に行うことができる。
【0043】
前記方法により工具60を工具ホルダ3の工具挿入孔15に挿入した後、図16に示すように、ねじ18をねじ孔16に螺合させ、ねじ18によって平面部52及び/または平面部62を押圧して工具ホルダ3に工具60を固定する。この時、ねじ18を全てのねじ孔16に螺合させて、ねじ18によって平面部52及び62を押圧して工具ホルダ3に工具60を固定してもよく、平面部52側あるいは平面部62側のいずれかに形成されたねじ孔16にねじ18を螺合させて、ねじ18によって平面部52あるいは、平面部62のいずれか一方を押圧して工具ホルダ3に工具60を固定してもよい。
【0044】
なお、位置合わせマークを形成する位置は、図17に示す位置に限らず、実施の形態1で説明した位置であってもよく、また、図18に示すように、シャンク部51に形成された平面部62の他端63Bと対応した位置に、平面部62の長手方向に沿った両端63A及び63Bを結ぶ線と同一線上となるように、位置合わせマーク37Bを形成してもよい。また、工具ホルダ3の端面に、位置合わせマーク17A、17B、37A及び37Bを形成してもよい。
【0045】
また、実施の形態3では、平面部52及び62が形成された工具60を把持する工具ホルダ3について説明したが、本発明は、平面部が3つ以上形成された工具ホルダにも適用できることは勿論である。
【0046】
そしてまた、実施の形態2で説明した段差部分や、凸部、凹部等によって、位置合わせマーク17A、17B、37A及び37Bを形成してもよく、ガイド部材30を利用することもできることは勿論である。
【0047】
そしてまた、実施の形態1〜3では、先端にチップ55が取付けられた工具50(60)を把持する工具ホルダ1(2、3)について説明したが、これに限らず、外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具であれば、あらゆる工具に応用可能であることは、勿論である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる工具ホルダ及び工具ユニットは、工具挿入孔が形成された端面に位置合わせマークが形成されているため、工具を工具挿入孔に挿入する際に、工具の平面部の所定位置と、位置合わせマークとを合わせることで、工具ホルダに対する工具の回転方向の位置決めを、目視により容易かつ正確に行うことができる。
【0049】
また、前述した構成のガイド部材をさらに備えた工具ユニットは、前記工具を前記工具挿入孔に挿入する際に、前記平坦な面によって当該工具の平面部をガイドすることができるため、工具ホルダに対する工具の回転方向の位置決めを、目視により、さらに容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入した状態を示す一部切欠き側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる工具ホルダの工具挿入孔側から見た正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる工具の斜視図である。
【図4】図1に示すIV−IV線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態にかかる図4に対応する図である。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかる工具の斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる図4に対応する図である。
【図8】本発明の実施の形態2にかかる工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入した状態を示す一部切欠き側面図である。
【図9】図8に示す工具ホルダの側面図である。
【図10】図8に示すX−X線に沿った拡大断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2にかかるガイド部材の斜視図である。
【図12】図11に示すガイド部材を用いて、工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入する状態を示す側面図である。
【図13】図12の図10に対応する断面図である。
【図14】本発明の他の実施の形態にかかる工具ホルダの側面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態にかかる工具ホルダの側面図である。
【図16】本発明の実施の形態3にかかる工具ホルダの工具挿入孔に工具を挿入した状態を示す一部切欠き側面図である。
【図17】図16に示すXVII−XVII線に沿った拡大断面図である。
【図18】本発明の他の実施の形態にかかる図17に対応する図である。
【符号の説明】
1、2、3 工具ホルダ
12 テーパシャンク部
14 端面
15 工具挿入孔
17A、17B、27A、27B、37A、37B 位置合わせマーク
28 凸部
30 ガイド部材
50、60 工具
51 シャンク部
52、62 平面部
Claims (11)
- 外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具を、工具挿入孔に挿入して把持する工具ホルダであって、
前記工具のシャンク部を把持した際に、工具挿入側端面の、前記平面部の所定位置と対応する位置に、位置合わせマークを形成してなる工具ホルダ。 - 前記位置合わせマークは、平面部が複数形成された工具の少なくとも一つの平面部の所定位置と対応する位置に形成されてなる請求項1記載の工具ホルダ。
- 前記位置合わせマークは、前記工具の平面部の長手方向に沿った両端と対応する位置に形成されてなる請求項1または請求項2記載の工具ホルダ。
- 前記位置合わせマークは、前記平面部の表面と同一線上に形成されてなる請求項3記載の工具ホルダ。
- 前記位置合わせマークは、刻印されてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の工具ホルダ。
- 前記位置合わせマークは、凸設されてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の工具ホルダ。
- 前記位置合わせマークは、凹設されてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の工具ホルダ。
- 前記位置合わせマークは、段部からなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の工具ホルダ。
- 外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具と、請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の工具ホルダを備えてなる工具ユニット。
- 外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具と、
請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載の工具ホルダと、
平坦な面を有し、前記工具ホルダに形成された位置合わせマークに支持されて、当該平坦な面を前記工具の挿入方向に対し平行に配置可能であり、前記工具を前記工具挿入孔に挿入する際に、前記平坦な面によって当該工具の平面部をガイドするガイド部材と、
を備えた工具ユニット。 - 外周面に平面部が形成された略円柱状のシャンク部を備えた工具を、請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載の工具ホルダに取付ける工具取付方法であって、
平坦な面を有するガイド部材を、前記工具ホルダに形成された位置合わせマークによって支持し、当該平坦な面を前記工具の挿入方向に対し平行に配置する工程と、
前記工具の平坦面が、前記ガイド部材の平坦な面に対向するように当該工具を位置させ、当該ガイド部材をガイドとして当該工具を前記工具挿入孔に挿入する工程と、
を備えた工具取付方法。
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