JPH07313763A - 自動ミシンの縫製データ作成装置 - Google Patents

自動ミシンの縫製データ作成装置

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JPH07313763A
JPH07313763A JP6107027A JP10702794A JPH07313763A JP H07313763 A JPH07313763 A JP H07313763A JP 6107027 A JP6107027 A JP 6107027A JP 10702794 A JP10702794 A JP 10702794A JP H07313763 A JPH07313763 A JP H07313763A
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JP
Japan
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sewing
offset
pattern
sewing pattern
point
Prior art date
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Application number
JP6107027A
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English (en)
Inventor
Takashi Kondo
隆 近藤
Atsushi Kabano
淳 蒲野
Kazuji Inoue
和司 井上
Yoshihide Sugihara
良英 杉原
Toru Takemura
徹 竹村
Yoshihiro Hara
由浩 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲線を含む縫製パターンに平行な縫製パター
ンを、簡単な操作で、しかも正確に作成することができ
る自動ミシンの縫製データ作成装置を提供する。 【構成】 縫製パターンの作成中に、オフセット指令が
入力され、更にオフセットすべき縫製パターン,オフセ
ット方向,オフセット量,及びサンプリング長が入力さ
れると(S110〜S140:YES)、指定された縫製パターンを指
定されたサンプリング長で複数に分割して分割点を求め
る(S150)。そして縫製パターンの始点から各分割点を通
って終点に至る各点間を夫々直線で結び、各直線を指定
された方向並びに量だけ平行移動させたときの、始点及
び終点の位置と隣接する直線どうしが直接又はその延長
線上で交わる交点の位置とをそれぞれ演算する(S160,S1
70)。そして、各点間を元の縫製パターンに対応した線
にて接続し、その接続線を新たな縫製パターンとして設
定する(S180)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動ミシンを制御する
縫製データを作成するための、自動ミシンの縫製データ
作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ミシンモータに連動して上下
往復動する縫針と、縫針の下方に設けられて布等の被縫
製物を保持するワークホルダと、このワークホルダを縫
針に対して2次元方向(X,Y方向)に移動させる移動
機構とを備え、フロッピーディスクや半導体メモリ等の
記憶媒体に予め記憶された縫製データに基づいて、ワー
クホルダを順次移動させ、その移動毎に被縫製物へ縫針
を降ろして縫目を形成すことにより、被縫製物を所定の
縫製パターンで自動的に縫う自動ミシンが実用化されて
いる。
【0003】そして、このような自動ミシンを制御する
ための縫製データは、ワークホルダに保持された被縫製
物に対する針落位置(換言すれば縫針とワークホルダと
の相対位置)を表わす位置情報を、縫製順に登録するこ
とにより形成される。一方、こうした縫製データを作成
する縫製データ作成装置は、タブレットデジタイザ,マ
ウス,キーボード等からなる入力装置、CRT,液晶デ
ィスプレイ等からなる表示装置、縫製データ格納用の記
憶媒体に対して縫製データの読み書きを行なうドライブ
装置、及び、予め設定された制御プログラムに従って、
入力装置からの入力信号の取り込み,表示装置への画像
表示,縫製データの演算といった各種制御処理を実行す
るマイクロコンピュータ等から構成されている。
【0004】そして、この種の縫製データ作成装置で
は、マウス等の入力装置を操作して縫製パターン,縫製
ピッチ等を入力した後、縫製データの作成指令を入力す
ると、その入力された縫製パターンに沿って指定された
縫製ピッチで縫目を形成するための針落位置が縫製順に
自動演算されて、縫製データとして順次登録され、更に
作成後の縫製データの格納指令を入力すると、その縫製
データがドライブ装置を介して所定の記憶媒体に格納さ
れる。
【0005】従って、使用者は、縫製データの作成・編
集を簡単に行なうことができ、しかも作成後の縫製デー
タは記憶媒体に格納しておくことができるため、その縫
製データを用いていつでも被縫製物を縫製加工すること
ができるようになる。また、従来の縫製データ作成装置
において、縫製パターンは、マウス等の操作によって、
直線,円弧,自由曲線といった所望の線種を指定し、そ
の指定した線種に対応した縫製ラインを表示画面上に順
次描画することにより簡単に作成できるようにされてお
り、しかも一旦作成した縫製パターンの移動,複写とい
った編集作業も、マウス等の操作によって、表示画面を
見ながら簡単に行なうことができるようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
縫製データ作成装置においては、通常の移動,複写とい
った編集作業については問題なく行なうことができるも
のの、曲線を含む縫製パターンに平行な縫製パターンを
描画させる場合の手順が非常に面倒であるといった問題
がある。
【0007】すなわち、まず、既に作成されている縫製
パターンが、例えば図6に実線で示すような直線と円弧
とからなる場合、この縫製パターンに平行な縫製パター
ンを作成するには、縫製パターンをそのまま平行移動さ
せただけでは、円弧部分で平行なパターンを描画するこ
とができず、図6に点線で示すように、円弧部分をその
半径rを所定倍した半径a・rで描画する必要がある。
【0008】そこで、従来の縫製データ作成装置におい
ては、曲線を含む縫製パターンに平行な縫製パターンを
作成する場合(以下、単にオフセットという。)には、
まず、縫製パターンを円弧部分と直線部分とに分割し、
直線部分については、その直線部分をオフセットすべき
方向に所定のオフセット量だけ平行移動させた位置に直
線を描画し、円弧部分については、その円弧の半径をオ
フセット方向及びオフセット量に応じて増・減補正した
半径にて円弧を描画することにより元の円弧に平行な円
弧を描画する、といった手順で行なうようにされてい
た。
【0009】また、従来では、縫製パターンを円弧部分
と直線部分とに分割することにより、既に作成された縫
製パターンに平行な縫製パターンを作成するようにして
いたため、自由曲線で描画した縫製パターン等、円弧と
して認識できない曲線部分については自動でオフセット
することができず、使用者が自由曲線にて描画するしか
なかった。
【0010】このため、従来の縫製データ作成装置にお
いては、既に作成した縫製パターンをオフセットする場
合の手順が非常に面倒であったのである。本発明は、こ
うした問題に鑑みなされたものであり、曲線を含む縫製
パターンに平行な縫製パターンを、簡単な操作で、しか
も正確に作成することのできる自動ミシンの縫製データ
作成装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、図1に例示する
如く、外部からの指令に従い、自動ミシンが被縫製物に
縫目を形成する際の縫製パターンの作成・編集を行なう
縫製パターン作成・編集手段を備え、自動ミシンが上記
縫製パターンに沿って被縫製物に縫目を形成するための
針落位置を演算して、該針落位置を縫製順に登録するこ
とにより縫製データを作成する自動ミシンの縫製データ
作成装置において、上記縫製パターン作成・編集手段
は、既に作成された縫製パターンを、所定のオフセット
方向に所定のオフセット量だけ変位した位置に複写させ
るオフセット指令を、該オフセット方向及びオフセット
量と共に入力するためのオフセット指令入力手段と、該
オフセット指令入力手段からオフセット指令を受ける
と、上記縫製パターンを所定の長さで複数に分割して、
その分割点を求める分割点演算手段と、上記縫製パター
ンの始点から上記求められた分割点を通って終点に至る
各点間を夫々直線で結び、各直線を、上記オフセット方
向に上記オフセット量だけ平行移動させたときの、上記
始点及び終点の位置と、隣接する直線どうしが直接また
はその延長線上で交わる交点の位置とを、夫々演算する
オフセット位置演算手段と、該オフセット位置演算手段
にて求められた上記各点間を、上記縫製パターンにおけ
る実際の各点間の形状に対応した線にて夫々接続し、該
接続線にて形成されるパターンを上記縫製パターンをオ
フセットした新たな縫製パターンとして設定するオフセ
ットパターン作成手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0012】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の自動ミシンの縫製データ作成装置において、上記
縫製パターン作成・編集手段は、更に、上記分割点演算
手段が縫製パターンを複数に分割する際の長さを指定す
るためのサンプリング長指定手段を備え、上記分割点演
算手段は、該サンプリング長指定手段にて指定された長
さで、縫製パターンを分割することを特徴としている。
【0013】また更に請求項3に記載の発明は、上記請
求項1または請求項2に記載の自動ミシンの縫製データ
作成装置において、上記縫製パターン作成・編集手段
は、更に、既に作成された縫製パターンのうち、上記オ
フセット指令に従い複写すべき縫製パターンの領域を指
定するための領域指定手段を備え、上記分割点演算手
段,オフセット位置演算手段,及びオフセットパターン
作成手段は、該領域指定手段にて指定された領域の縫製
パターンに対して、上記演算動作を行なうことを特徴と
している。
【0014】
【作用】上記のように構成された請求項1に記載の自動
ミシンの縫製データ作成装置においては、オフセット指
令入力手段から、既に作成された縫製パターンを所定の
オフセット方向に所定のオフセット量だけ変位した位置
に複写させるオフセット指令が入力されると、まず、分
割点演算手段が、縫製パターンを所定の長さで複数に分
割してその分割点を求める。
【0015】すると、オフセット位置演算手段が、縫製
パターンの始点から分割点演算手段にて求められた分割
点を通って終点に至る各点間を夫々直線で結び、各直線
を、指定されたオフセット方向に且つ指定されたオフセ
ット量だけ平行移動させたときの、始点及び終点の位置
と隣接する直線どうしが直接またはその延長線上で交わ
る交点の位置とを夫々演算し、オフセットパターン作成
手段が、オフセット位置演算手段にて求められた各点間
を、縫製パターンにおける実際の各点間の形状に対応し
た線にて夫々接続して、この接続線にて形成されるパタ
ーンを、縫製パターンをオフセットした新たな縫製パタ
ーンとして設定する。
【0016】つまり、本発明の縫製データ作成装置によ
れば、縫製パターンの作成・編集を行なうに当たって、
既に作成した縫製パターンに平行な縫製パターンを作成
したい場合には、オフセット指令入力手段を介して、そ
の移動方向(オフセット方向)と移動量(オフセット
量)を指定し、更にオフセット指令を入力すれば、既に
作成した縫製パターンに平行な縫製パターンが自動で作
成されることになる。
【0017】次に請求項2に記載の自動ミシンの縫製デ
ータ作成装置においては、既に作成した縫製パターンに
平行な縫製パターンを作成するに当たって、分割点演算
手段が縫製パターンを複数に分割する際の長さを、サン
プリング長指定手段により指定できるようにされてお
り、分割点演算手段は、このサンプリング長指定手段に
て指定された長さで、縫製パターンを分割する。
【0018】一方、請求項3に記載の自動ミシンの縫製
データ作成装置においては、既に作成した縫製パターン
に平行な縫製パターンを作成するに当たって、領域指定
手段により、既に作成された縫製パターンのうち、オフ
セット指令に従い複写すべき縫製パターンの領域を指定
できるようにされており、分割点演算手段,オフセット
位置演算手段,及びオフセットパターン作成手段は、こ
の領域指定手段にて指定された領域の縫製パターンに対
して、上記演算動作を行なう。
【0019】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は実施例の縫製データ作成装置の外観を表
す外観図である。図2に示すように、本実施例の縫製デ
ータ作成装置は、予め用意された縫製データ作成用のプ
ログラムを実行するコンピュータ本体2と、コンピュー
タ本体2に数値データや文字データを入力するためのキ
ーボード4と、自動ミシンにおいて形成すべき縫製パタ
ーンを入力するためのマウス6と、作成後の縫製データ
を自動ミシン専用のフォーマットでフロッピーディスク
(前述の記憶媒体)に格納したり、このフロッピーディ
スクから縫製データを読み出すためのディスクドライブ
8と、マウス6の位置をカーソルとして表示すると共
に、作成中の縫製パターンを表わすイメージ画像、予め
設定された種々の機能を選択するためのメニュー画像等
を表示するCRTからなる表示装置(以下、CRTとい
う)10と、から構成されている。
【0020】次に、コンピュータ本体2は、図3のブロ
ック図に示すように、CPU12,ROM14,RAM
16,インターフェース回路18,フロッピィディスク
用のディスクドライブ20,及びこれら各部を接続する
コモンバス22等を備えた周知のパーソナルコンピュー
タにより構成されており、キーボード4,マウス6,デ
ィスクドライブ8,CRT10等の外部装置は、インタ
ーフェース回路18を介してコンピュータ本体2に接続
されている。
【0021】なお、ディスクドライブ20は、縫製デー
タ格納用のフロッピーディスクとは異なる所定のフォー
マットで初期化されたフロッピーディスクに対してデー
タの読み書きを行なうための内蔵ドライブであり、ここ
には、縫製データ作成用のプログラムやデータが格納さ
れたフロッピーディスクが装着される。
【0022】このように構成された本実施例の縫製デー
タ作成装置においては、使用者が図示しない電源スイッ
チをONして、コンピュータ本体2に電源を投入する
と、コンピュータ本体2は、ディスクドライブ20に挿
入されたフロッピーディスクから縫製データ作成用のプ
ログラムや各種データを読み込み、縫製データの作成・
編集が可能な編集モードに入る。
【0023】そして、この編集モードでは、使用者が、
マウス6の操作によってCRT10の表示画面上のカー
ソルを移動させて、表示画面上の任意の点及び各点間の
線種等を指定することにより、CRT10の表示画面上
に任意の縫製ラインを描画可能な状態となる。また、こ
の編集モードでは、マウス6を操作してCRT10の表
示画面上でカーソルを移動させることにより、所望の縫
製ラインを指定して、その縫製ラインを移動,複写させ
たり、その縫製ラインに平行な縫製ラインを新たに作成
するための、各種編集作業も行なうことができるように
されている。そして、この編集モードでは、CRT10
の表示画面上に縫製ラインが描画される度に、その縫製
ラインが順次RAM16内に格納される。つまり、RA
M16内には、CRT10上に描画された複数の縫製ラ
インからなる縫製パターンが、縫製ライン毎に順次格納
されるのである。
【0024】またこのように編集モードにて縫製パター
ンを作成した後、展開指令を入力すると、当該装置は展
開モードに入り、各縫製ライン毎に、縫製ラインに沿っ
て被縫製物に縫目を形成するための縫製データを作成す
る展開処理を実行する。この展開処理は、RAM16内
に格納された縫製パターンデータと、別途設定された縫
い方を表わす縫製ピッチ等の属性情報とに基づき、縫製
パターンに沿って且つ属性情報に対応した縫い方で被縫
製物に縫目を形成するための針落位置を順次演算し、そ
の針落位置を縫製ラインを表わす識別情報と共にRAM
16内に格納する、といった手順で実行される。
【0025】また、この展開処理にて縫製データが作成
されると、当該装置は、再度編集モードに入って、新た
な縫製ラインの作成、或は他の縫製ラインに対する展開
指令の入力が可能な状態となるが、この状態(つまり縫
製モード)で縫製データの格納指令を入力すると、当該
装置は、ディスクドライブ8に装着された縫製データ格
納用のフロッピーディスクに、作成した縫製データを所
望のファイル名にて格納可能なデータ格納モードに入
る。なお、このデータ格納モードでは、ディスクドライ
ブ8に装着された縫製データ格納用のフロッピーディス
クから所望の縫製データを読み出すことも可能であり、
フロッピーディスクから縫製データを読み出した際に
は、その縫製データを編集・加工して新たな縫製データ
を作成可能な状態となる。
【0026】このように、本実施例の縫製データ作成装
置においては、マウス操作によって所望の縫製パターン
を作成して、展開指令を入力すれば、その縫製パターン
に沿って被縫製物に縫目を形成するための針落位置が、
縫製パターンを構成する縫製ライン毎に自動演算され、
更にその格納指令を入力すれば、演算後の縫製データが
フロッピィディスクに格納されるため、使用者は、この
フロッピィディスクを所望の自動ミシンに装着して縫製
データを読み込ませることにより、被縫製物に対して所
望の縫製パターンで、且つ所望の縫い方で縫目を形成で
きる。
【0027】次に上記編集モードにおいて実行される縫
製パターンの作成及び編集のための各種処理のうち、本
発明にかかわる主要な処理であるオフセット処理につい
て図4に示すフローチャートに沿って説明する。このオ
フセット処理は、既に作成された縫製パターンを構成す
る縫製ライン毎に、その縫製ラインに平行な縫製ライン
を描画するための処理であり、キーボード4或はマウス
6を操作して、オフセット処理実行のための指令を外部
から入力することにより開始される。
【0028】図4に示す如く、このオフセット処理が開
始されると、まずS110にて、CRT10の表示画面
上にオフセットすべき縫製パターン(つまり縫製ライ
ン)を指定させるためのメッセージを表示して、使用者
がマウス操作によって所望の縫製ラインを指定するのを
待つ。そして、使用者が、オフセットすべき縫製パター
ンを指定すると、使用者にオフセット方向,オフセット
量,及びサンプリング長を入力させるためのメニュー画
面を表示し、S120,S130,S140にて、順
次、オフセット方向,オフセット量,サンプリング長が
入力されたか否かを判断することにより、オフセット方
向,オフセット量,及びサンプリング長が入力されるの
を待つ。
【0029】そして、使用者が、オフセット方向,オフ
セット量,及びサンプリング長を全て入力すると、S1
50に移行して、指定された縫製パターンをサンプリン
グ長で分割して、その分割点を求める分割点演算手段と
しての処理を実行する。この処理は、例えばオフセット
すべき縫製パターンが図5(a)に示すような曲線であ
る場合、その始点Paから順に縫製パターンに沿ってサ
ンプリング長にて区切り、分割点P1,P2,P3の位
置(X・Y座標)を順次演算する、といった手順で実行
される。
【0030】こうしてS150にて、縫製パターンがサ
ンプリング長で分割され、その分割点の位置が演算され
ると、S160に移行し、縫製パターンの始点からS1
50で求めた分割点を通って終点に至る各点間を接続す
る直線を求め、これら各直線を上記指定されたオフセッ
ト方向にオフセット量だけ平行移動させる。そして、続
くS170にて、この平行移動させた位置での縫製パタ
ーンの始点及び終点の位置(X・Y座標)と、隣接する
直線どうしが直接またはその延長線上で交わる交点の位
置(X・Y座標)とを、夫々、縫製パターンのオフセッ
ト位置として演算する。
【0031】つまり、このS160及びS170の処理
は、本発明のオフセット位置演算手段に相当する処理で
あり、縫製パターンが図5(a)に示すような曲線であ
る場合には、図5(b)に示す如く、この曲線を上記サ
ンプリング長にて分割した分割点P1,P2,P3の位
置と、縫製パターンの始点Pa及び終点Pbの位置とか
ら、始点Paから終点Pbに至る各点間、つまりPa−
P1間,P1−P2間,P2−P3間,及びP3−Pb
間、を接続する直線を求め、更にこの直線をオフセット
方向にオフセット量(図に示すL)だけ平行移動させた
位置での始点Pa′及び終点Pb′の位置と、隣接する
直線どうしが直接またはその延長線上で交わる交点P
1′,P2′,P3′の位置とを、夫々、縫製パターン
をオフセットしたときの始点Pa,終点Pb及び各分割
点P1,P2,P3の位置(オフセット位置)として演
算するのである。
【0032】なお、上記S150〜S170の処理は、
オフセット位置を求めるための演算処理を行なうための
ものであり、分割点,各点間を接続する直線、この直線
を平行移動した直線等をCRT10の表示画面上に実際
に表示するものではない。また、オフセット方向は、既
に作成した縫製パターンに平行な縫製パターンを作成す
る際の縫製パターンの変位方向を表わすものであるが、
このオフセット方向は、オフセットすべき縫製パターン
(つまり縫製ライン)の始点Paと終点Pbを接続する
直線に対してどちら側に縫製パターンを変位させるかを
指定することにより設定される。
【0033】また次に、上記S170の処理によって、
縫製パターンの始点,分割点,及び終点のオフセット位
置が求められると、今度はS180に移行し、縫製パタ
ーンの始点から分割点を通って終点に至る各点間のパタ
ーン(分割パターン)の特性を求め、オフセット位置で
の各点間をその分割パターンの特性に対応した線で接続
することにより、縫製パターンをオフセットした縫製パ
ターンを作成し、この縫製パターンを新たな縫製パター
ンとしてCRT10の表示画面上に表示すると共にRA
M16内に格納する、オフセットパターン作成手段とし
ての処理を実行し、当該オフセット処理を終了する。
【0034】すなわち、縫製パターンが図5(a)に示
すような曲線である場合には、S180では、オフセッ
トすべき縫製パターンにおける始点Pa,分割点P1〜
P3及び終点Pbの各点間のパターンの特性、換言すれ
ばこれら各分割パターンの特性を表わす数式を求め、図
5(c)に示す如く、S170にて縫製パターンのオフ
セット位置として求められた始点Pa′,交点P1′〜
P3′及び終点Pb′の各点間を、この特性に対応した
曲線で各々接続することにより、縫製パターンをオフセ
ットした新たな縫製パターンを作成し、これをCRT1
0の表示画面上に表示すると共にRAM16内に格納す
るのである。
【0035】以上説明したように、本実施例の縫製デー
タ作成装置によれば、縫製パターンの作成・編集を行な
うに当たって、縫製パターンをオフセットした縫製パタ
ーンを作成したい場合には、まずオフセット指令を入力
し、更にオフセットしたい縫製パターン、オフセット方
向、オフセット量、及びサンプリング長を順次指定する
ことにより、所望の縫製パターンを所望のオフセット方
向に所望のオフセット量だけオフセットした位置に、自
動で縫製パターンを作成させることができる。
【0036】また、縫製パターンのオフセットは、縫製
パターンを指定したサンプリング長にて分割し、その分
割点と縫製パターンの始点及び終点とのオフセット位置
を求めて、これら各点間を縫製パターンに対応した曲線
にて接続する、といった手順で実行されるため、従来装
置のように直線や円弧に限らず、どのような曲線であっ
てもオフセットすることができる。
【0037】従って、実施例によれば、既に作成した縫
製パターンに平行な縫製パターンを、極めて簡単に、し
かも正確に作成することができる。また本実施例では、
縫製パターンをオフセットするに当たって縫製パターン
を分割する際のサンプリング長を外部から指定できるよ
うにされているため、例えば、略直線に近い縫製パター
ンをオフセットする場合には、サンプリング長を長めに
設定することにより、分割点やオフセット位置を求める
ための演算回数を少なくして、オフセット処理を早く終
了させるとか、逆に複雑な曲線からなる縫製パターンを
オフセットする場合には、サンプリング長を短く設定す
ることにより、演算される分割点の数を増やして、オフ
セット処理の精度を上げるというような操作を、使用者
自らが行なうことができ、しかもオフセットされた縫製
パターンに不満がある場合には、サンプリング長を短く
して再度オフセット処理を実行させるといったこともで
きる。従って本実施例の縫製データ作成装置は、使用者
にとって非常に使い勝手のよい装置となる。
【0038】ここで、本実施例では、オフセット処理を
実行するに当たっては、既に作成されている縫製パター
ンを構成する所望の縫製ラインを指定することにより、
一つの縫製ライン毎にオフセット処理を行なうように構
成したが、例えば、既に作成されている縫製パターンの
全てを同一のオフセット方向に同一のオフセット量でオ
フセットさせるとか、既に作成されている縫製パターン
のうち、複数の縫製ラインからなる一部の縫製パターン
を同一のオフセット方向に同一のオフセット量でオフセ
ットさせたいということもあるので、例えば、オフセッ
ト処理を実行するに当たっては、既に作成した縫製パタ
ーンに対してオフセットすべき領域を指定できるように
しておき、その領域内の縫製パターンを構成する縫製ラ
イン全てに対して、オフセット処理を同時に実行できる
ようにするようにしてもよい。
【0039】また、本実施例のように縫製ライン毎にオ
フセット処理を行なう場合でも、オフセット処理を行な
うべき縫製ラインを領域指定によって同時に複数指定
し、その指定した縫製ライン毎にオフセット処理を順に
行なうようにしてもよい。また、本実施例では、キーボ
ード4やマウス6等の入力装置からの指令信号に従い縫
製データを順次作成する専用装置について説明したが、
例えば、自動ミシンに搭載されて、フロッピーディスク
等の記憶媒体から読み取った縫製データの編集・加工を
行なう装置であっても、本発明を適用して、上記実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
縫製データ作成装置によれば、縫製パターンの作成・編
集を行なうに当たって、既に作成した縫製パターンに平
行な縫製パターンを作成したい場合には、オフセット指
令入力手段を介して、その移動方向(オフセット方向)
と移動量(オフセット量)を指定し、更にオフセット指
令を入力すれば、既に作成した縫製パターンに平行な縫
製パターンが自動で作成される。また、こうした縫製パ
ターンのオフセットは、縫製パターンを所定の長さで分
割し、その分割点と縫製パターンの始点及び終点とのオ
フセットした位置を求めて、これら各点間を縫製パター
ンに対応した線にて接続する、といった手順で実行され
るため、従来装置のように直線や円弧に限らず、どのよ
うな曲線であってもオフセットすることができる。従っ
て、実施例によれば、既に作成した縫製パターンに平行
な縫製パターンを、極めて簡単に、しかも正確に作成す
ることができる。
【0041】次に請求項2に記載の自動ミシンの縫製デ
ータ作成装置よれば、縫製パターンをオフセットするに
当たって、縫製パターンを複数に分割する際の長さ(サ
ンプリング長)を指定できるようにされているため、使
用者は、縫製パターンの形状等に鑑みサンプリング長を
設定して、所望のオフセットパターンを作成することが
でき、使用者にとって非常に使い勝手のよい装置を提供
できる。
【0042】また更に請求項3に記載の縫製データ作成
装置においては、オフセットすべき縫製データの領域を
指定できるようにされているため、既に作成された縫製
パターンの所望の領域を、所望のオフセット方向に所望
のオフセット量でオフセットした縫製パターンを作成で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示する構成図である。
【図2】実施例の縫製データ作成装置の外観を表す外観
図である。
【図3】実施例のコンピュータ本体の構成を表すブロッ
ク図である。
【図4】実施例において実行されるオフセット処理を表
すフローチャートである。
【図5】実施例のオフセット処理の動作手順を説明する
説明図である。
【図6】従来装置において縫製パターンをオフセットす
る際の手順を説明する説明図である。
【符号の説明】
2…コンピュータ本体 4…キーボード 6…マウ
ス 8,20…ディスクドライブ 18…インターフェー
ス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉原 良英 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 竹村 徹 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 原 由浩 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの指令に従い、自動ミシンが被
    縫製物に縫目を形成する際の縫製パターンの作成・編集
    を行なう縫製パターン作成・編集手段を備え、自動ミシ
    ンが上記縫製パターンに沿って被縫製物に縫目を形成す
    るための針落位置を演算して、該針落位置を縫製順に登
    録することにより縫製データを作成する自動ミシンの縫
    製データ作成装置において、 上記縫製パターン作成・編集手段は、 既に作成された縫製パターンを、所定のオフセット方向
    に所定のオフセット量だけ変位した位置に複写させるオ
    フセット指令を、該オフセット方向及びオフセット量と
    共に入力するためのオフセット指令入力手段と、 該オフセット指令入力手段からオフセット指令を受ける
    と、上記縫製パターンを所定の長さで複数に分割して、
    その分割点を求める分割点演算手段と、 上記縫製パターンの始点から上記求められた分割点を通
    って終点に至る各点間を夫々直線で結び、各直線を、上
    記オフセット方向に上記オフセット量だけ平行移動させ
    たときの、上記始点及び終点の位置と、隣接する直線ど
    うしが直接またはその延長線上で交わる交点の位置と
    を、夫々演算するオフセット位置演算手段と、 該オフセット位置演算手段にて求められた上記各点間
    を、上記縫製パターンにおける実際の各点間の形状に対
    応した線にて夫々接続し、該接続線にて形成されるパタ
    ーンを上記縫製パターンをオフセットした新たな縫製パ
    ターンとして設定するオフセットパターン作成手段と、 を備えたことを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動ミシンの縫製デー
    タ作成装置において、 上記縫製パターン作成・編集手段は、更に、上記分割点
    演算手段が縫製パターンを複数に分割する際の長さを指
    定するためのサンプリング長指定手段を備え、 上記分割点演算手段は、該サンプリング長指定手段にて
    指定された長さで、縫製パターンを分割することを特徴
    とする自動ミシンの縫製データ作成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の自動ミ
    シンの縫製データ作成装置において、 上記縫製パターン作成・編集手段は、更に、既に作成さ
    れた縫製パターンのうち、上記オフセット指令に従い複
    写すべき縫製パターンの領域を指定するための領域指定
    手段を備え、 上記分割点演算手段,オフセット位置演算手段,及びオ
    フセットパターン作成手段は、該領域指定手段にて指定
    された領域の縫製パターンに対して、上記演算動作を行
    なうことを特徴とする自動ミシンの縫製データ作成装
    置。
JP6107027A 1994-05-20 1994-05-20 自動ミシンの縫製データ作成装置 Pending JPH07313763A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109722796A (zh) * 2019-03-05 2019-05-07 杰克缝纫机股份有限公司 圆弧轨迹缝制方法及其装置、缝纫机和存储介质

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109722796A (zh) * 2019-03-05 2019-05-07 杰克缝纫机股份有限公司 圆弧轨迹缝制方法及其装置、缝纫机和存储介质
CN109722796B (zh) * 2019-03-05 2021-07-06 杰克缝纫机股份有限公司 圆弧轨迹缝制方法及其装置、缝纫机和存储介质

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