JPH07312358A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH07312358A
JPH07312358A JP3458295A JP3458295A JPH07312358A JP H07312358 A JPH07312358 A JP H07312358A JP 3458295 A JP3458295 A JP 3458295A JP 3458295 A JP3458295 A JP 3458295A JP H07312358 A JPH07312358 A JP H07312358A
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JP
Japan
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cleaning
cleaning liquid
specific resistance
cleaned
pure water
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Pending
Application number
JP3458295A
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English (en)
Inventor
Sakuo Koyata
作夫 小谷田
Makoto Matsuba
誠 松葉
Hiroshi Watabe
博 渡部
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KYORITSU SEISAKUSHO
KYORITSU SEISAKUSHO KK
Sony Corp
Original Assignee
KYORITSU SEISAKUSHO
KYORITSU SEISAKUSHO KK
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by KYORITSU SEISAKUSHO, KYORITSU SEISAKUSHO KK, Sony Corp filed Critical KYORITSU SEISAKUSHO
Priority to JP3458295A priority Critical patent/JPH07312358A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電気により被洗浄物に付着している微細な
ダストなどを効果的に除去することができ、また、アル
コールを含む洗浄液を用いた場合に引火による爆発を防
止することができる洗浄装置を提供する。 【構成】 被洗浄物8を支持する手段3、5、被洗浄物
8に洗浄液を供給する手段6、洗浄液の比抵抗を測定す
る手段31、被洗浄物8を支持する手段3、5を回転さ
せるためのエアーモーター4などにより洗浄装置を構成
する。洗浄液の比抵抗を測定する手段31により比抵抗
を管理し、例えば25MΩ・cm以下の比抵抗を有する
洗浄液を用いて被洗浄物8を洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄装置に関し、特
に、静電気を帯びやすい物質から成る被洗浄物の洗浄に
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造工程においては、
半導体ウエーハを収納するためにウエーハキャリアが用
いられる。このうち、エッチング等のウエットプロセス
では、主としてテフロン製ウエーハキャリアが用いられ
ている。
【0003】従来、このテフロン製ウエーハキャリアの
洗浄方法として、ブラシ洗浄、高圧ジェット洗浄、酸・
アルカリ浸漬洗浄、低圧スプレー洗浄等が用いられてい
る。このうち、高圧ジェット洗浄ではn−メチル−2−
ピロリディン(NMP)と純水とを順次用いて洗浄を行
い、低圧スプレー洗浄では例えばパラノニルフェニルポ
リエチレングリコールのような界面活性剤と純水との混
合液を用いて洗浄を行い、ブラシ洗浄及び酸・アルカリ
浸漬洗浄では硫酸及び過酸化水素の水溶液と純水とを順
次用いて洗浄を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の検討によれば、上述の従来の洗浄方法は、比較的大
きなダストや汚れを除去することはできるが、キャリア
に存在する静電気によりこのキャリアの表面に吸着して
いるダストや金属イオンの除去効果はほとんどなく、む
しろ逆にキャリアに静電気が発生してダスト等が付着し
てしまう。このため、このテフロン製ウエーハキャリア
を用いて半導体ウエーハにウエットプロセス処理等を施
した場合には、半導体ウエーハにダスト等が付着してし
まい、この半導体ウエーハを用いて製造される半導体集
積回路等の歩留まり低下を招いていた。
【0005】従って、本発明の第1の目的は、静電気に
より被洗浄物に付着している微細なダストや金属イオン
を効果的に除去することができる洗浄装置を提供するこ
とにある。
【0006】本発明の第2の目的は、アルコールを含む
洗浄液を用いた場合に、この洗浄液に引火して爆発が生
じるのを防止することができる洗浄装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述のような問題を解決すべく鋭意検討を行った
結果、次のような結論に達した。
【0008】全ての物質はその物質固有の静電気を有し
ている。特に、半導体集積回路等の製造工程で用いられ
るテフロン製ウエーハキャリアは、大きな負電荷を有し
ている。これに対し、表面に酸化膜(SiO2 膜)が形
成されているシリコンウエーハは、小さな正電荷を有し
ている。このことから、半導体集積回路等の製造で問題
になる微細ダストは正電荷を有すると考えられ、大きな
負電荷を有するテフロン製ウエーハキャリアにこの正電
荷を有する微細なダストが吸着される。また、このテフ
ロン製ウエーハキャリアには、微細ダストばかりでなく
正電荷を有する金属イオンも吸着される。この正電荷を
有する微細ダスト等は、静電気による吸着力により、自
然の状態ではキャリアから遊離拡散することはない。し
かし、例えばエッチングに用いられるフッ酸等の電解水
溶液中ではこのキャリアの静電気が減少するため、この
キャリアに吸着された正電荷を有する微細ダスト等は遊
離しやすい状態になっている。
【0009】また、表面に酸化膜が形成されているシリ
コンウエーハをテフロン製ウエーハキャリアにセットし
てフッ酸等の電解水溶液によりこの酸化膜をエッチング
除去した後、このシリコンウエーハを電解水溶液からキ
ャリアごと引き上げ、その後このシリコンウエーハ表面
の電解水溶液を純水で置換すると、電解水溶液によって
中和されていた静電気は固有の大きさに戻る。酸化膜が
除去されたシリコンウエーハは、テフロン製ウエーハキ
ャリアの負電荷よりも大きな負電荷を有すると考えられ
る。このため、フッ酸等の電解水溶液を純水で置換中
に、それまでキャリアに付着していて遊離しやすい状態
になっていた正電荷を有する微細ダスト等がこのキャリ
アよりも大きな負電荷を有するシリコンウエーハに移動
し、結果的にこのシリコンウエーハが微細ダスト等によ
り汚染されることになる。このことから、テフロン製ウ
エーハキャリアのような静電気を帯びやすいものの洗浄
は、この静電気を減少させながら行うのが最も効果的で
あることがわかる。
【0010】本発明者の検討によれば、この静電気を減
少させるためには、アルコールと純水と炭酸ガスとを含
む洗浄液を用い、アルコールの親水性と純水の親和性と
炭酸ガスの導電性とを利用して洗浄を行うのが最も好ま
しい。ここで、この洗浄液中の炭酸ガスは、吹き込み等
により強制的に溶解させたものでも、空気中の炭酸ガス
が自然に溶解したものでもよい。この洗浄液は、単にア
ルコールと純水と炭酸ガスとを含むだけではなく、比抵
抗が25MΩ・cm以下である必要がある。これは次の
ような理由による。図2は、アルコールと純水と炭酸ガ
スとから成る洗浄液の比抵抗と、この洗浄液を用いて洗
浄を行ったテフロン製ウエーハキャリアを用いた場合の
半導体ウエーハ表面に付着したダスト数との関係を示
す。この実験は、ウエーハキャリアに5インチのシリコ
ンウエーハをセットし、半導体製造ラインにおいてこの
ウエーハキャリアのエッチング液へのディッピング、純
水による流水洗浄及びスピンドライヤーによる乾燥を行
った後、シリコンウエーハ表面に付着している0.3μ
m径以上のダスト数を測定することにより行った。図2
からわかるように、洗浄液の比抵抗が25MΩ・cm以
下である場合には、シリコンウエーハ表面に付着した微
細ダスト数は20個程度以下と少ない。このことから、
洗浄液の比抵抗が25MΩ・cm以下であると顕著な洗
浄効果が得られることがわかる。
【0011】上述のように、良好な洗浄効果を得る上で
洗浄液の比抵抗は重要であり、適切な値に管理する必要
がある。一方、上述の洗浄液のようなアルコールを含む
洗浄液を用いる場合には、引火による爆発を未然に防止
するための対策を洗浄装置に講ずることが必要とされ
る。
【0012】本発明は、以上の検討結果に基づいて案出
されたものである。すなわち、本発明は、所定の比抵抗
を有する洗浄液を用いて被洗浄物の洗浄を行うようにし
た洗浄装置において、被洗浄物を支持する手段と、被洗
浄物に洗浄液を供給する手段と、洗浄液の比抵抗を測定
する手段と、被洗浄物を支持する手段を回転させるため
のエアーモーターとを有することを特徴とするものであ
る。
【0013】本発明においては、典型的には、洗浄液と
して、少なくともアルコールと純水とにより作製された
ものが用いられる。より具体的には、この洗浄液は、ア
ルコールと純水と炭酸ガスとを含む。ここで、このアル
コールは、典型的にはイソプロピルアルコール(IP
A)であるが、エタノール、メタノール、ブタノール等
であってもよい。
【0014】この場合、洗浄液の比抵抗は、良好な洗浄
効果を得る見地から、25MΩ・cm以下に選ばれる。
【0015】ここで、図2からわかるように、この洗浄
液の比抵抗は低いほどダスト数の減少効果が高くなる。
この場合、洗浄液の比抵抗が20MΩ・cm以下になる
とダスト数は10個程度以下に減少し、洗浄効果が極め
て顕著となる。従って、この洗浄液の比抵抗は20MΩ
・cm以下であるのがより好ましい。
【0016】図3は、IPAと純水(H2 O)と炭酸ガ
ス(CO2 )とから成る洗浄液中の水分量とこの洗浄液
の比抵抗との関係を示す(△で示されるデータ)。この
洗浄液は、比抵抗が6MΩ・cmの純水に炭酸ガスを3
ppm 溶解させることにより作製した比抵抗が0.2MΩ
・cmの炭酸ガス入り純水を99.5%IPAと混合す
ることにより作製したものである。また、図3には、9
9.5%IPAと比抵抗が6MΩ・cmの純水との混合
液及び99.9%IPAと比抵抗が6MΩ・cmの純水
との混合液のそれぞれの水分量とこの混合液の比抵抗と
の関係も比較のために併せて示してある。
【0017】図3からわかるように、IPAと純水と炭
酸ガスとから成る洗浄液の比抵抗は液中の水分量が高く
なるに従って単調に減少する。また、この洗浄液の比抵
抗はIPAと純水との混合液の比抵抗よりもかなり低い
こともわかる。既に述べたように、良好な洗浄効果を得
るために洗浄液の比抵抗は25MΩ・cm以下である必
要があるが、図3より、このためには水分量は約20vo
l %以上でなければならないことがわかる。しかし、こ
の20vol %という値は比抵抗が6MΩ・cmの純水を
用いた場合の値である。図3には図示していないが、比
抵抗がより低い純水を用いた場合に測定された同様なデ
ータを考慮すると、洗浄液の比抵抗を25MΩ・cm以
下にするためには水分量を10vol %以上にすればよ
い。一方、洗浄液中のIPAの量が少なすぎるとレジス
ト等のダストの溶解能力が小さくなってしまう。本発明
者の検討によれば、レジスト等のダストの溶解能力を得
るためにはIPAは5vol %以上であるのが好ましく、
従って水分量で言えば95vol %以下であるのが好まし
い。以上をまとめると、洗浄液中の純水の量は10〜9
5vol %であるのが好ましい。さらに、より高い洗浄力
及び溶解能力を得るためには、洗浄液中の純水の量は6
0〜80vol %であるのがより好ましい。
【0018】次に、洗浄液中の炭酸ガスは微量でよい
が、液中の炭酸ガス量が増えるほど洗浄液の比抵抗が減
少する。図4は、IPAに比抵抗が18.3MΩ・cm
の純水を30vol %混合した混合液に吹き込まれた炭酸
ガスの量と洗浄液の比抵抗との関係を示す。ここで、炭
酸ガスの吹き込み量は、IPAと純水との混合液1リッ
トルに吹き込まれる炭酸ガスの容積をリットルで表した
ものである。
【0019】図4からわかるように、炭酸ガスの吹き込
み量が増えるに従って洗浄液の比抵抗は急激に減少し、
吹き込み量が5リットル・CO2 /リットル・IPAの
場合には、比抵抗は約2MΩ・cmまで減少する。洗浄
液中の炭酸ガス量の上限は、IPAと純水との混合液に
対する炭酸ガスの飽和溶解度で決まる。一方、あらかじ
め炭酸ガスを溶解させた純水とIPAとを混合すること
により洗浄液を作製する場合には、洗浄液中の炭酸ガス
量の上限は純水に対する炭酸ガスの飽和溶解度で決ま
る。この純水に対する炭酸ガスの飽和溶解度は15℃で
1925ppm である。
【0020】なお、洗浄液は、必要に応じてアルコー
ル、純水及び炭酸ガス以外の成分、例えば界面活性剤の
ようなものを含んでもよい。
【0021】
【作用】上述のように構成された本発明による洗浄装置
によれば、洗浄液の比抵抗を測定する手段を有している
ことにより、この比抵抗の測定結果に基づいて洗浄液、
例えばアルコールと純水と炭酸ガスとを含む洗浄液の比
抵抗を所定値に管理することができ、したがってこの所
定の比抵抗を有する洗浄液を用いて洗浄を行うことによ
り、静電気により被洗浄物に付着している微細なダスト
や金属イオンを効果的に除去することができる。また、
被洗浄物を支持する手段を回転させるためのモーターと
してエアーモーターを用いているので、アルコールを含
む洗浄液を用いた場合に、モーターの運転によりこの洗
浄液に引火して爆発が生じるのを防止することができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。まず、本実施例による洗浄装置の構
成を図1に基づいて説明する。
【0023】図1に示すように、本実施例による洗浄装
置においては、筒状のチャンバー1、蓋2、回転板3、
エアーモーター4、キャリア収納治具5、シャワーノズ
ル6及び排気ダクト7により本体が構成されている。
【0024】上記キャリア収納治具5内には、洗浄が行
われる例えばテフロン製ウエーハキャリア8が収納され
るようになっている。上記回転板3は、上記エアーモー
ター4により、その回転軸3aの回りに回転可能になっ
ている。上記蓋2は、エアーシリンダ9によって開閉可
能になっている。また、上記排気ダクト7と上記チャン
バー1との間には、エアーシリンダ10によって開閉可
能に排気ダンパ11が設けられている。
【0025】符号12はドライエアー供給用の配管を示
す。この配管12は、上記エアーシリンダ9、10及び
エアーモーター4に接続されている。また、この配管1
2は、チャンバー1への導入配管13を介してシャワー
ノズル6に接続されている。なお、この導入配管13に
至る上記配管12の途中にはフィルター14が設けら
れ、このフィルター14によりダスト等が濾過された清
浄なドライエアーが上記シャワーノズル6に供給される
ようになっている。また、エアーモーター4に至る配管
12の途中にはエアーコントローラー15が設けられ、
このエアーコントローラー15により、エアーモーター
4へのエアーの供給が制御されるようになっている。
【0026】符号16は、例えばIPAのようなアルコ
ールと純水と炭酸ガスとから成る洗浄液17を収納した
洗浄液ボトルを示す。この洗浄液ボトル16には、窒素
(N2 )ガス供給用の配管18により、この配管18の
途中に設けられたフィルター19により濾過された清浄
なN2 ガスが供給されるようになっている。そして、こ
のN2 ガスの圧力により、洗浄液ボトル16内の洗浄液
17を配管20を通じて洗浄液回収タンク21内に回収
することができるようになっている。なお、上記洗浄液
ボトル16の空表示はセンサー22により行われる。
【0027】上記洗浄液回収タンク21内に回収された
洗浄液17は、管23を通じてエアーポンプ24により
配管25に供給される。この配管25に供給された洗浄
液17は、この配管25に設けられたフィルター26に
より濾過された後、導入配管13を介してシャワーノズ
ル6に供給されるようになっている。なお、上記エアー
ポンプ24にはドライエアー供給用の配管12が接続さ
れ、この配管12から供給されるエアーにより作動する
ようになっている。また、上記洗浄液回収タンク21に
は、洗浄液17の液面を感知し、この液面の位置をあら
かじめ設定された上限及び下限内に保つためのセンサー
27、28が設けられている。なお、上記洗浄液回収タ
ンク21内は、図示省略したポンプにより排気されるよ
うになっている。さらに、この洗浄液回収タンク21内
の洗浄液17はドレンに流すことができるようになって
いる。
【0028】一方、上記チャンバー1の底部は、配管2
9により上記洗浄液回収タンク21の上部に接続され、
このチャンバー1の底部に溜まった洗浄液18を上記洗
浄液回収タンク21内に回収することができるようにな
っている。この配管29は、配管30により上記配管2
5に接続されている。
【0029】符号31は洗浄液17の比抵抗を測定する
ための比抵抗計を示す。この場合、この比抵抗計31
は、配管25からフィルター26を通って導入配管13
に到る経路の途中に設けられている。従って、この比抵
抗計31により、シャワーノズル6に供給される直前の
洗浄液17の比抵抗を測定することができる。また、符
号V1 〜V7 は電磁弁、符号V8 〜V11はエアー弁、符
号V12〜V15はレギュレーター弁、符号V16はエアーで
作動する三方弁を示す。
【0030】次に、上述のように構成された本実施例に
よる洗浄装置によりウエーハキャリアを洗浄する方法に
ついて説明する。
【0031】通常、ウエーハキャリアを洗浄する前にチ
ャンバー1、回転板3、キャリア収納治具5等の洗浄
(自己洗浄)をまず行うので、最初にこれについて説明
する。
【0032】図1において、まずキャリア収納治具5に
ウエーハキャリア8を収納しない状態でチャンバー1の
蓋2を閉め、エアーモーター4を回転させる。このエア
ーモーター4の回転により、回転板3とともにキャリア
収納治具5が回転する。次に、排気ダンパ11を閉め、
回転板3の回転数が設定回転数に達したら、シャワーノ
ズル6より洗浄液17をチャンバー1内に散布(または
噴霧)する。設定時間終了後、排気ダンパ11を開け、
フィルター14により濾過されたドライエアーの噴霧で
乾燥を行う。その後、回転板3の回転が停止して自己洗
浄が終了する。なお、洗浄液17及びドライエアーの切
り換えはエアー弁V8 、V9 の切り換えにより行う。ま
た、洗浄液噴霧時は、三方弁V16の切り換えにより、チ
ャンバー1の底部に溜まった洗浄液17を洗浄液回収タ
ンク21内に回収する。
【0033】次に、ウエーハキャリアの洗浄方法につい
て説明する。まず、チャンバー1の蓋2を開け、キャリ
ア収納治具5内にウエーハキャリア8を収納した後、蓋
2を閉める。次に、排気ダンパ11を閉め、エアーモー
ター4により回転板3を回転させ、この回転板3の回転
数が設定回転数に達したら、シャワーノズル6より洗浄
液17を噴霧し、回転による噴霧粒との衝突及び遠心力
の作用でウエーハキャリア8の洗浄を行う。設定時間終
了後、排気ダンパ11を開け、シャワーノズル6よりド
ライエアーを吹き出し、遠心力及びドライエアーの作用
により速やかに乾燥を行う。これによって、ウエーハキ
ャリア8の洗浄が終了する。
【0034】なお、洗浄液回収タンク21内の洗浄液1
7の液面がセンサー28の位置、すなわち下限の位置に
なったら、液面が上限の位置にくるまで洗浄液ボトル1
6より洗浄液回収タンク21内に洗浄液17を移送して
その減少量を補う。
【0035】図5は、本実施例による洗浄方法の効果を
説明するために既に述べたと同様な方法により5インチ
のシリコンウエーハの表面に付着したダスト数の測定結
果を示す。このダスト数は複数個のデータの平均値であ
る。図5において、Aは洗浄無しのウエーハキャリアと
比抵抗が25MΩ・cmの洗浄液を用いて洗浄を行った
ウエーハキャリアとをそれぞれ用いた場合のダスト数を
示し、Bはブラシ洗浄を行ったウエーハキャリアと比抵
抗が25MΩ・cmの洗浄液を用いて洗浄を行ったウエ
ーハキャリアとをそれぞれ用いた場合のダスト数を示
し、Cは洗浄無しのウエーハキャリアと比抵抗が0.5
MΩ・cmの洗浄液を用いて洗浄を行ったウエーハキャ
リアとをそれぞれ用いた場合のダスト数を示す。Dは比
較のために測定したデータであり、洗浄無しのウエーハ
キャリアと純水に炭酸ガスを溶解させた液を用いて洗浄
を行ったウエーハキャリアとをそれぞれ用いた場合のダ
スト数を示す。
【0036】データAからわかるように、洗浄無しのウ
エーハキャリアを用いた場合のダスト数は平均82個で
あるのに対し、比抵抗が25MΩ・cmの洗浄液で洗浄
を行ったウエーハキャリアを用いた場合のダスト数は平
均10個と極めて少ない。また、データBからわかるよ
うに、ブラシ洗浄を行ったウエーハキャリアを用いた場
合のダスト数は平均45個であるのに対し、比抵抗が2
5MΩ・cmの洗浄液で洗浄を行ったウエーハキャリア
を用いた場合のダスト数は平均13個と極めて少ない。
さらに、データCからわかるように、洗浄無しのウエー
ハキャリアを用いた場合のダスト数は平均1051個で
あるのに対し、比抵抗が0.5MΩ・cmの洗浄液で洗
浄を行ったウエーハキャリアを用いた場合のダスト数は
平均11個と極めて少ない。これらの結果から、アルコ
ールと純水と炭酸ガスとから成る洗浄液を用いてウエー
ハキャリアを洗浄することにより、ウエーハに付着する
ダスト数を著しく少なくすることができることがわか
る。一方、データDからわかるように、洗浄無しのウエ
ーハキャリアを用いた場合のダスト数は平均82個であ
るのに対し、純水に炭酸ガスを溶解させた液を用いて洗
浄を行ったウエーハキャリアを用いた場合のダスト数は
平均40個と多い。このことは、純水と炭酸ガスとから
成る液では洗浄の効果が少なく、純水及び炭酸ガス以外
に親水性を有するアルコールを成分として含むことが必
要であることを裏付けている。
【0037】さらに、アルコールと純水と炭酸ガスとか
ら成る洗浄液中の金属イオンの濃度及びこの洗浄液を用
いてウエーハキャリアの洗浄を行った後に回収された洗
浄液中の金属イオンの濃度を測定したところ、表1に示
すような結果が得られた。測定は原子吸光分析法により
行った。なお、この表1には洗浄効果が特に高かった金
属イオンのみが載せられているが、これらの金属イオン
以外に重金属イオンを含む各種の金属イオンが洗浄され
ることが確認されている。
【0038】 表1 ────────────────────── イオン 濃度(ppb) 洗浄前 洗浄後 ────────────────────── Mg+ 0.12 21.3 Ca+ 0.25 6.0 Na+ <1 162 K+ <1 28 ──────────────────────
【0039】表1からわかるように、アルコールと純水
と炭酸ガスとから成る洗浄液により、Mg+ 、Ca+
Na+ 、K+ の各金属イオンを特に良く洗浄することが
できることがわかる。
【0040】以上のように、本実施例によれば、アルコ
ールと純水と炭酸ガスとから成り、かつ比抵抗計31に
より比抵抗が25MΩ・cm以下、より好適には20M
Ω・cm以下に管理された洗浄液17を用いてウエーハ
キャリア8の洗浄を行っているので、静電気によりこの
ウエーハキャリア8に付着した微細なダストや金属イオ
ンを効果的に除去することができ、ウエーハキャリア8
を清浄化することができる。これによって、エッチング
等のウエットプロセスにおいてこのウエーハキャリア8
に収納される半導体ウエーハ(図示せず)に付着するダ
スト数を低減することができ、従ってこの半導体ウエー
ハを用いて製造される半導体集積回路やCCD(電荷結
合素子)の歩留まりの向上を図ることができる。
【0041】また、本実施例による洗浄装置によれば、
キャリア収納治具5及び回転板3を回転させるためのモ
ーターとして電気を用いないエアーモーター4を用い、
さらに装置本体周辺部の弁にはエアー弁V8 〜V10及び
エアー三方弁V16を用いている。これによって、上述の
ようにアルコールを含む洗浄液を用いた場合に、モータ
ーや弁の作動によりアルコールに引火して爆発が生じる
のを防止することができる。
【0042】以上、本発明を実施例につき具体的に説明
したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能であ
る。
【0043】例えば、上述の実施例においては、アルコ
ールと純水と炭酸ガスとから成る洗浄液を洗浄液ボトル
16内に入れているが、例えばあらかじめ炭酸ガスが溶
解された純水を配管によりアルコールボトル内に導入
し、このアルコールボトル内でアルコールと混合するこ
とにより洗浄液を作製することも可能である。また、上
述の実施例においては、本発明をウエーハキャリア8の
洗浄に適用した場合について説明したが、本発明は各種
のテフロン製品はもとよりテフロン以外の材料を用いた
各種の被洗浄物に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による洗浄装
置によれば、静電気により被洗浄物に付着している微細
なダストや金属イオンを効果的に除去することができる
とともに、アルコールを含む洗浄液を用いた場合に、こ
の洗浄液に引火して爆発が生じるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による洗浄装置を示すブロッ
ク図である。
【図2】アルコールと純水と炭酸ガスとから成る洗浄液
の比抵抗とダスト数との関係を示すグラフである。
【図3】アルコールと純水と炭酸ガスとから成る洗浄液
中の水分量とこの洗浄液の比抵抗との関係を示すグラフ
である。
【図4】IPAと純水との混合液への炭酸ガス吹き込み
量とこの液の比抵抗との関係の一例を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の一実施例において用いる洗浄液により
ウエーハキャリアを洗浄した場合の洗浄効果を説明する
ためのグラフである。
【符号の説明】
1 チャンバー 3 回転板 4 エアーモーター 5 キャリア収納治具 6 シャワーノズル 8 ウエーハキャリア 16 洗浄液ボトル 17 洗浄液 21 洗浄液回収タンク 31 比抵抗計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 博 東京都千代田区猿楽町2丁目5番8号 株 式会社協立製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の比抵抗を有する洗浄液を用いて被
    洗浄物の洗浄を行うようにした洗浄装置において、 上記被洗浄物を支持する手段と、 上記被洗浄物に上記洗浄液を供給する手段と、 上記洗浄液の比抵抗を測定する手段と、 上記被洗浄物を支持する手段を回転させるためのエアー
    モーターとを有することを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記洗浄液が少なくともアルコールと純
    水とにより作製されたものであることを特徴とする請求
    項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記洗浄液がアルコールと純水と炭酸ガ
    スとを含むことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記アルコールがイソプロピルアルコー
    ルであることを特徴とする請求項2記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 上記比抵抗が25MΩ・cm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 上記比抵抗が20MΩ・cm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
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