JPH07310900A - ガス漏洩検知装置 - Google Patents

ガス漏洩検知装置

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JPH07310900A
JPH07310900A JP10673594A JP10673594A JPH07310900A JP H07310900 A JPH07310900 A JP H07310900A JP 10673594 A JP10673594 A JP 10673594A JP 10673594 A JP10673594 A JP 10673594A JP H07310900 A JPH07310900 A JP H07310900A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化、低コスト化、軽量化を図ったガス漏
洩検知装置を提供する。 【構成】 ガス供給路の途中に設けられた自動開閉弁手
段2が下流側でのガス消費の有無に応じて弁体24を自
動的に弁開・弁閉する。圧力検知手段3が自動開閉弁手
段の下流側の圧力を検知し、この検知圧力を判定手段4
の比較手段が予め定めた所定値と比較する。判定手段
は、計数手段により計数した所定期間の間に検知圧力が
所定値以上になった回数が所定数以下のときガス漏洩が
生じている可能性があると判定する。自動開閉弁手段の
上流側と下流側のガス圧力を受け両ガス圧力の差により
ダイヤフラム32が変位し、この変位をダイヤフラム3
2と弁体とを連結する弁体駆動手段47の連結部材47
b等により弁体に伝達する。ダイアフラムが差圧に抗す
る方向に弾性部材46により付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス漏洩検知装置に係
り、特に都市ガスなどを集合住宅の各戸に供給する集団
供給設備において、ガス供給管の特にマイコンメータ上
流側の部分や埋設管におけるガス漏洩の有無についてガ
ス供給を停止することなく検知するガス漏洩検知装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ガスなどの集団供給設備において、
各戸にはガス使用量を計量するガスメータが設けられて
いるが、最近のガスメータには、内蔵したマイクロコン
ピュータによりガスメータを通じて流れるガス流量を監
視し、ガスメータとガス機器との間のガス配管における
漏洩を判定できるようになった、所謂マイコンメータと
称されるものが使用されるようになってきている。この
ため、マイコンメータより下流側におけるガス漏洩につ
いては、ガスメータにその検知機能をもたせることによ
って安全を確保することができる。
【0003】一方、各戸のガスメータに至るガス供給管
におけるガス漏洩も検知できるように、集団供給設備に
おけるガス供給管の入口部分にもガス漏洩検知装置を設
け、ガス監視装置としても機能する各戸のガスメータの
上流の埋設管を含む低圧部のガス供給管のガス漏洩の有
無についてガス供給を停止することなく検知することも
提案されている。このような場所に設置されるガス漏洩
検知装置として、各戸のガスメータと同様な構成のもの
を使用することも考えられる。しかし、この場合には、
集団供給設備の入口部に流れる大量のガス流を許容する
大容量のガスメータを使用しなければならないので、微
少なガス漏洩を検知する感度が得られず成り立たない。
【0004】そこで、ガス流量が少なくなったときに、
大流路を閉じることによって大流路と並列に設けた小流
路としてのバイパス流路にのみガスが流れるようにして
流路を大流路から小流路に自動的に切り替える流路切替
手段を設けると共に、小流路に小容量の膜式ガスメータ
を設け、このガスメータの機能を流用することにより小
流路におけるガス流を監視して、マイコンメータまでの
ガス流路における微少ガス漏洩を検知するようにしたも
のも提案されている。
【0005】この提案の漏洩検知装置では、夜間や深夜
のガス消費が殆どなくなる時には流路切替手段により小
流路にのみガスが流れるようにし、この流路切替手段の
下流側のガス供給管を通じて流れる微少なガス流量を小
流路の膜式ガスメータにより監視することができるよう
にする。この時、ガス消費が全く無く、しかもガスの微
少漏洩も生じていなければ、膜式ガスメータはガス流量
を検出することがなくなる。
【0006】そして、この様なことは、例えば30日の
比較的長い所定期間の間には少なくとも1回は生じるこ
とを前提にし、もしこの所定期間の間に膜式ガスメータ
がガス流量を検出することがなくならないときには、微
少ガス漏洩が生じている可能性があると判断するもので
ある。
【0007】このようにガス供給管の一部にバイパス流
路を設け、低流量時にガスをバイパス流路に流し、この
バイパス流路に設けた微少流量を検出できるガスメータ
によって流量を監視して微少ガス漏洩を検知するように
しているので、ガス供給管のガス漏洩検知をガス供給を
強制的に停止することなく、容易にかつ確実に行うこと
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の装置において微少ガス流量を監視するため流用してい
る膜式ガスメータは、本来計量機能をもった構造が複雑
で高性能のものであるため、大型でしかも高価なもので
ある。このためガス漏洩検知装置が必要以上に大型化し
たりコスト高になったりするという問題があった。
【0009】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
小型化、低コスト化、軽量化を図ったガス漏洩検知装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明によりなされたガス漏洩検知装置は、ガス供
給路の途中に設けられ、下流側でのガス消費の有無に応
じて弁体が自動的に弁開・弁閉する自動開閉弁手段と、
該自動開閉弁手段の下流側の圧力を検知する圧力検知手
段と、該圧力検知手段により検知した圧力を予め定めた
所定値と比較し、該比較結果を所定期間監視してガス漏
洩を判定する判定手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0011】前記判定手段が、前記圧力検知手段により
検知した圧力を予め定めた所定値と比較する比較手段
と、所定期間の間に、前記比較手段による比較の結果、
検知圧力が所定値以上になった回数を計数する計数手段
とを有し、該計数手段による計数値が所定数以下のとき
ガス漏洩が生じている可能性があると判定することを特
徴としている。
【0012】前記自動開閉弁手段が、その上流側と下流
側のガス圧力を受け両ガス圧力の差により変位するダイ
ヤフラムと、該ダイヤフラムと前記弁体とを連結してダ
イヤフラムの変位を弁体に伝達する連結部材及び前記ダ
イアフラムを前記差圧に抗する方向に付勢する弾性部材
を有する弁体駆動手段とを具備するこことを特徴として
いる。
【0013】
【作用】上記構成により、ガス供給路の途中に設けられ
た自動開閉弁手段が、その下流側でのガス消費の有無に
応じて弁体を自動的に弁開・弁閉する。この自動開閉弁
手段の下流側の圧力を圧力検知手段が検知し、この検知
した圧力を判定手段が予め定めた所定値と比較し、該比
較結果を所定期間監視してガス漏洩を判定しており、単
にガス未使用時にガス供給路を自動的に遮断する自動開
閉弁手段とこの自動開閉弁手段の下流側の圧力を検知す
る圧力検知手段を設けるだけで、微少ガス流量を監視す
るための流量監視手段を設けることなくガス漏洩を検知
することができる。
【0014】判定手段が、比較手段により圧力検知手段
により検知した圧力を予め定めた所定値と比較し、所定
期間の間に計数手段が計数した、検知圧力が所定値以上
になった回数が所定数以下のときガス漏洩が生じている
可能性があると判定している。従って、所定期間の間に
はガス未使用時があって自動開閉弁手段が弁閉し、しか
もそのときガス漏洩がなければ温度上昇によって自動開
閉弁手段の下流側の圧力が所定値以上に上昇し、計数手
段が計数する検知圧力が所定値以上になった回数が所定
数以上となる。これに対し、ガス漏洩があれば温度上昇
しても自動開閉弁手段の下流側の圧力が所定値以上に上
昇せず、計数手段が計数する検知圧力が所定値以上にな
る回数が所定数以上になることがない。よって計数手段
の計数値によってガス漏洩のある可能性を確実に判定す
ることができる。
【0015】自動開閉弁手段のダイヤフラムがその上流
側と下流側のガス圧力を受け両ガス圧力の差により変位
し、このダイヤフラムと弁体とを連結する連結部材がダ
イヤフラムの変位を弁体に伝達し、差圧が大きくなると
弾性部材によるダイヤフラムに対する付勢力に抗してダ
イヤフラムが変位しこれが連結部材を介して弁体に伝達
されて弁開し、差圧が小さくなると弾性部材によるダイ
ヤフラムに対する付勢力によりダイヤフラムが変位しこ
れが連結部材を介して弁体に伝達されて弁閉するので、
弾性部材の弾性力の選択によって自動開閉弁手段が自動
的に開閉する差圧を簡単に設定できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は集合住宅にガスを供給するガス供給設備に
本発明のガス漏洩検知装置の一実施例を適用した配管系
統図を示すブロック図である。同図において、ガス漏洩
検知装置1は閉止弁の機能が組み込まれて低圧支管11
から分岐された灯外内管の元バルブを兼用した型に構成
されている。ガス漏洩検知装置1は、その入口1aが低
圧支管11から分岐された灯外内管13の供給元側に、
出口1bが下流側になるように灯外内管13の途中に接
続されている。
【0017】そしてガス漏洩検知装置1は、下流側にお
けるガスの使用及び未使用によって自動的に弁開及び弁
閉してガス供給路を開閉する自動開閉手段としての自動
開閉弁2と、この自動開閉弁2の下流側のガス圧力を検
知する圧力検知部3と、この圧力検知部3により検知し
たガス圧力によりガス漏洩を判定するガス漏洩判定部4
とを有する。なお、自動開閉弁2は手動操作部2aの手
動操作によって任意時点で強制的に弁閉されるようにな
っている。
【0018】自動開閉弁2は下流側におけるガスの未使
用によって自動的に弁閉するが、このような状態では、
地中温度や大気温度が変化すると開閉弁2の下流側に閉
じ込められたガスの熱膨張及び熱収縮によって自動開閉
弁2の下流側の圧力が上下しようとする。この現象を利
用した場合、圧力検知部3により検知した自動開閉弁2
の下流側のガス圧力を一定期間の間監視することにより
ガス漏洩の有無を判断することができる。
【0019】なお、自動開閉弁2の下流側のガス供給路
に所定値以上のガス漏れが発生していると、地中温度や
大気温度が変化しても自動開閉弁2の下流側の圧力は供
給圧力以上には上昇せず、このようなことに基づいてガ
ス漏洩判定部4がガス漏洩があると判断するのに対し、
ガス漏洩がない場合、ガスを使用していないとき、ガス
供給管内の温度が上昇すると、圧力検知部3により検知
した自動開閉弁2の下流側のガス圧力が供給圧力以上に
なったことが検知され、この検知によりガス漏洩判定部
4が正常と判断できる。
【0020】集合住宅14で使用されるLPガスや都市
ガスなどは、ガス供給源(図示されず)から低圧支管1
1、灯外内管13を通って集合住宅14の集団供給設備
15に供給される。低圧支管11は地中に埋設された管
であり、既に低圧圧力の状態にされたガスを供給する。
灯外内管13は、低圧支管11に対し分岐して接続され
た管であり、低圧支管11と同じく地中に埋設される。
ガス漏洩検知装置1は、灯外内管13の途中に設けられ
る。
【0021】図2は図1の自動開閉弁2の閉状態を示す
側断面図、図3は図2の自動開閉弁を強制的に弁閉させ
た状態の横断面図である。これらの図において、自動開
閉弁2はこれを強制的に弁閉させる手動操作部2a及び
自動開閉弁2の下流側のガス圧力を検知する圧力検知部
3とともに一体化されて構成されている。図2におい
て、自動開閉弁2と手動操作部2aなどは、ケース本体
C1とケース蓋体C2とによって形成されるケース内に
構成されている。ケース本体C1にはガス漏洩検知装置
1を灯外内管13の途中に接続するため、ガス流入口2
1a及び流出口21bが左右反対方向に向けて形成され
ている。ガス流入口21a及び流出口21bの内周に
は、上流側及び下流側の灯外内管13の端をそれぞれね
じ結合する雌ねじが形成されている。
【0022】ケース本体C1にはまた、ガス流入口21
a及び流出口21bとの間に形成される空間Sに図1に
示す自動開閉弁2が形成されるが、このためにガス流入
口21aと空間Sとの境界部には、弁口として環状のノ
ズル22が気密リング23を用いて取付けられている。
ノズル22は横方向(水平方向)に開口され、空間S側
から円形の弁体24の弁パッキング24aが接離されて
弁閉、弁開されるようになっている。弁体24の弁パッ
キング24aは、弁体の周囲に気密に取付けられ、弾性
変形可能なニトリルゴムのような材料から形成されてい
る。
【0023】弁口としてのノズル22の開口が横方向に
開いているので、ガス流に混入したごみがノズル22と
弁体24との間の接触部に堆積し難くなり、弁閉が損な
われるようなことがなくなく、完全な弁閉状態を保持す
ることができる。
【0024】弁体24にはその中心孔24bに弁軸24
cが気密を保って嵌挿されており、この弁軸24cはそ
の一端部が上記ノズル22の中心部にノズルとの一体成
形により形成した案内筒22aに、他端部が後述する動
力伝達リンク機構47の支持ブロック47aに形成した
案内孔47a1 にそれぞれ摺動自在に嵌挿され、弁軸2
4cが水平状態を保つように案内されている。
【0025】また、ケース本体C1には、流入口21a
とノズル22との間において、上方に向かって通路25
(この作用については後述する)があけられる共に空間
Sの上方に向かって開口26があけられ、開口26は気
密リング27を用いて気密に取付けられたケース蓋体C
2によって塞がれている。ケース蓋体C2には、上記空
間Sに対応する部分が上方に円錐台状に膨出されて膨出
部28が形成されている。この膨出部28にはケース蓋
体C2の内外に貫通した嵌挿孔28aが形成され、この
嵌挿孔28aにはその一部に形成されたネジ孔部28b
に螺合するネジ部2a11を有する手動操作部2aの手動
回転操作軸2a1 が気密を保って回転自在に嵌挿され、
手動回転操作軸2a1 はその回転操作によって上下動す
るようになっている。
【0026】ケース蓋体C2の内側には取付金具C3が
止めネジ31で固定され、この取付金具C3によってダ
イヤフラム32がその周辺部を気密リング33を介して
ケース蓋体C2の内面との間に気密を保って挟まれて取
付けられ、このダイヤフラム32によってケース本体C
1の空間Sと膨出部28に対応した空間S1とが仕切ら
れている。ケース蓋体C2にはまた、上記空間S1をケ
ース本体C1の通路25を通じて自動開閉弁2の上流側
に連通するための通路34が形成され、空間S1内の圧
力を自動開閉弁2の上流側の圧力に保つようにされてい
る。
【0027】ダイヤフラム32はゴムなどの可撓性を有
する弾性膜から形成され、その中央部分が受け円板32
aと押さえ円板32bによって挟まれて平坦に保たれて
いる。受け円板32aの中心には円筒部32a1 が下向
きに突設され、この円筒部32a1 はダイヤフラム32
の中心にあけられた孔に上方から嵌入されてダイヤフラ
ム32の下方に突出されている。この突出した円筒部3
2a1 の外周には、押さえ円板32bの中心に突設され
た円筒部32b1 が嵌合されている。そして、受け円板
32aの円筒部32a1 内には連結棒35が上方から挿
入され、その先端が円筒部32a1 から下方に突出され
ている。
【0028】この連結棒35にはその先端にネジ部35
aが形成されるとともに、このネジ部35aの上方に受
け円板32aの上面を受けるフランジ35bが形成され
ている。そして、先端ネジ部35aにはナット35cが
螺合されて締め付けられ、フランジ35bとナット35
cとの間に受け円板32a、ダイヤフラム32及び押さ
え円板32bが気密を保って挟み付けられてダイヤフラ
ム32と連結棒35が一体化されている。ダイヤフラム
32には、上記取付金具C3と押さえ円板32bとの間
に縮設して連結棒35と同心円状に位置決めし配置され
た弾性部材としてのコイルスプリング36により付勢力
が空間S1の方向に常時付与されている。
【0029】ダイヤフラム32と一体の連結棒35の上
端には係合鍔35dが一体に形成されると共に、手動回
転操作軸2a1 の下端には連結桿2a2 が固着され、手
動回転操作軸2a1 が回転操作されたときその回転を許
容し、かつ回転操作により手動回転操作軸2a1 が所定
位置以上に上方移動されたときに連結桿2a2 が係合鍔
35dに係合して連結棒35を上方へ引上げてその位置
に保持させる。
【0030】ダイヤフラム32と一体の連結棒35と、
弁体24と一体の弁軸24cとは、ダイヤフラム32の
上下動を弁体24に伝達して弁体24を水平方向に駆動
する水平動に変換して弁体24をノズル22に対して接
離させる連結部材としての動力伝達リンク機構47を介
して連結されている。動力伝達リンク機構47は、空間
S内にネジ48によって固定された支持ブロック47a
に一端が回動自在に軸支されたヘの字状のレバー47b
と、このレバーの他端に一端が、他端が上記弁軸24c
の他端部先端にそれぞれ回動自在に連結されたくの字状
のリンク47cと、ヘの字状のレバー47bの屈曲部に
一端が、他端が上記連結棒35の下端にそれぞれ回動自
在に連結された直線状のリンク47dとからなり、リン
ク47dは取付金具C3にあけられている開口C3
1 と、支持ブロック蓋47eの開口47fとに挿通され
ている。
【0031】この動力伝達リンク機構47は、ダイヤフ
ラム32の変位による連結棒35の変位量軸よりも弁軸
24cの移動量を小さくする縮小機構を構成しているの
で、小さい差圧であっても弁体24を駆動する大きな力
をうることができ、ガス流に敏感に応答させることがで
きる。また、リンクやレバーの連結を枢軸によっておこ
なっているので、摩擦抵抗が小さくなり、この点からも
小さい差圧で弁体24が駆動でき、ガス流に敏感に応答
させることができる。なお、ダイヤフラム32と動力伝
達リンク機構47は弁駆動手段を構成している。
【0032】ケース本体C1には、ケース本体C1に開
けた孔29を通じて自動開閉弁2の下流側の圧力を導入
して検知するための圧力検知部3が取付けられている。
この圧力検知部3は検知圧力に応じた検知信号を出力
し、これがケーブル30を介して遠隔の監視盤のガス漏
洩判定部4に伝送される。ガス漏洩判定部4には、漏洩
表示4aの他に、電源表示4bとリセットスイッチ4c
とが設けられている。
【0033】ガス漏洩判定部4は、圧力検知部3からの
圧力検知信号を入力してガス漏洩の有無を検知するため
のもので、図4に示すように、予め定めた制御プログラ
ムを格納したROM4d1 と各種のデータを格納するデ
ータエリヤや、タイマやカウンタなどを構成するワーク
エリアなど有するRAM4d2 とを内蔵し、制御プログ
ラムに従って処理を行うマイクロコンピュータ(CP
U)4dを有する。
【0034】CPU4dは圧力検知部3からの圧力検知
信号を所定の周期で入力し、この入力した圧力検知信号
をデジタル信号に変換して圧力を検出し、この検知圧力
を予め定めた所定圧力値と比較し、この比較の結果、検
知圧力が所定圧力値より大きいとき、RAM4d2 のワ
ークエリアに構成したカウンタの計数値をインクリメン
トする。この計数値は、所定の期間が経過した時点で設
定値以上となっているかどうかが判定され、設定値未満
であるときガス漏洩の可能性があると判定し、設定値以
上であるときガス漏洩がないと判定する。そして、ガス
漏洩の可能性があると判定したときには、漏洩表示4a
を点灯させて漏洩を警報する。また、図示しない電話回
線などの通信回線を介して管理センタ側に送信し、漏洩
の有無について漏洩監視を遠隔地において行うこともで
きる。
【0035】なお、図2及び図3について上述した自動
開閉弁2、手動操作部2a、圧力検知部3などは、灯外
内管13の途中に接続された状態で灯外内管13を埋設
した地中にある蓋付きマンホール内に設置されることが
できる。
【0036】以上の構成において、ガスが未使用状態に
あるとき、自動開閉弁2の下流側の空間S内の圧力が上
昇して、空間S内の圧力が自動開閉弁2の上流側に通路
34を通じて連通されている空間S1内の圧力に近づく
ようになる。このとき空間S内の圧力とコイルスプリン
グ36の付勢力とによる力が、空間S1内の圧力よりも
大きくなると、図2に実線で示すようにダイヤフラム3
2がコイルスプリング36の付勢力の方向に上昇するよ
うになり、これと一緒に連結棒35が上昇する。
【0037】連結棒35が上昇するとこれに連結されて
いるリンク47dを介してレバー47bが時計回転方向
に回動され、このレバー47bの回動により、レバー4
7bとリンク47cとの連結点がリンク47cと弁軸2
4cとの連結点とを結ぶ直線が弁軸24cの延長線上に
略位置するようになると、弁体24が最も左方向に移動
され、この状態において弁体24の弁パッキング24a
がノズル22に接触されて自動開閉弁2が自動的に弁閉
される。
【0038】これに対し、ガスが使用状態にあるときに
は、自動開閉弁2の下流側の空間S内の圧力が低下して
空間S1内の圧力と間に差圧が発生するようになる。こ
の差圧がコイルスプリング36の付勢力による力よりも
大きくなると、すなわち、空間Sの圧力とコイルスプリ
ング36の付勢力による力の和が空間S1内の圧力より
も小さくなると、図2に破線で示すようにダイヤフラム
32がコイルスプリング36の付勢力に抗して空間S側
に下降するようになり、これと一緒に連結棒35が下降
する。この連結棒35の下降により、これに連結されて
いるリンク47dを介してレバー47bが実線の状態か
ら破線の状態に反時計回転方向に回動され、リンク47
cと弁軸24cとの連結点が右側に移動され、この状態
において弁体24の弁パッキング24aがノズル22に
離間されて自動開閉弁2が自動的に弁開される。
【0039】手動回転操作軸2a1 が回転操作されて図
3に示すように所定位置以上に上方移動されると、連結
桿2a2 が係合鍔3に係合して連結棒35を上昇させる
ようになる。連結棒35が上昇されるとこれに連結され
ているリンク47dを介してレバー47bが時計回転方
向に回動され、弁体24が最も左方向に移動され、この
状態において弁体24の弁パッキング24aがノズル2
2に接触されて自動開閉弁2が手動により強制的に弁閉
される。
【0040】ガスが使用状態にあって自動開閉弁2が自
動的に弁開しているときには、圧力検知部3によって検
知される圧力はガス供給圧力以上に高くなることはな
い。しかし、ガスが未使用状態になって自動開閉弁2が
自動的に弁閉されるようになると、圧力検知部3により
検知される圧力も供給圧力より高めになる。このような
状態において、配管内温度が例えば1°C以上上昇し、
圧力検知部3によって検知される圧力が供給圧力より3
00パスカル(30mmH20 )以上上昇するようになる。
このように圧力検知部3によって検知される圧力が、供
給圧力よりも所定値以上高くなったときに、ガス漏洩判
定部4のCPU4d内において計数値をインクリメント
する。
【0041】しかし、設定以上のガス漏洩があれば、配
管内温度が上昇しても、供給圧力(都市ガスでは約2k
パスカル)以上になることはなく、上記計数値のインク
リメントは行われない。今仮に、30日の監視期間を設
定した場合には、30日間に昼間又は夜間のガス未使用
時間帯において、配管内温度が上昇し、供給圧力より3
00パスカル(30mmH20 )以上になるときが少なくと
も2回以上発生するはずである。従って、30日間に計
数値が2以上であれば、ガス漏洩ないと判定し、2未満
であればガス漏洩の可能性があると判定して異常信号を
出力するようにすることができる。
【0042】以上概略説明したガス漏洩検知部4の動作
の詳細を、CPU4dが予め定めた制御プログラムに従
って行う処理を示す図5のフローチャートを参照して以
下詳細に説明する。CPU4dは電源の投入又はガス漏
洩判定部4のリセットスイッチボタン4cのオン操作に
よって動作を開始し、その最初のステップS1において
初期化を行い、CPU4d中のRAM内に構成したタイ
マI及びタイマIIをリセットすると共にカウンタnをク
リアする。続いてステップS2に進んでタイマIが所定
の時間T1 (例えば60分)を計時したか否かを判定
し、このステップS2の判定がYESになるまでステッ
プS2の判定を繰り返す。ステップS2の判定がYES
になるとステップS3に進み、ここでタイマIをリセッ
トすると共に、圧力検知部3からの圧力検知信号をデジ
タル信号に変換して自動開閉弁2の下流側の圧力値Pを
読み込む。
【0043】その後ステップS4に進んで読み込んだ圧
力値Pと、CPU4d内のROMに格納された予め定め
た設定値P1 とを比較し、PがP1 よりも大きいか否か
を判定する。なお、P1 は上述したように供給圧力より
も300パスカル(30mmH20 )だけ大きい値に設定さ
れる。上記ステップS4の判定がYESのときにはステ
ップS5に進み、ここでカウンタnの内容をインクリメ
ントしてからステップS6に進み、ステップS4の判定
がΝOのとき、すなわち、読み込んだ圧力Pが所定値P
1 以下であるときにはステップS5を飛ばしてステップ
S6に進む。ステップS6においては、タイマIIが所定
日数T2 (例えば30日)を計時したか否かを判定し、
このステップS6の判定がΝOのときにはステップS2
に戻り、ステップS6の判定がYESになるまで上記ス
テップを繰り返す。
【0044】ステップS6の判定がYESのときにはス
テップS7に進んでカウンタnの内容である計数値が所
定値N(=2)未満であるか否かを判定し、この判定が
ΝOのとき、すなわち、カウンタnの計数値が2以上
で、ガス漏洩がないと判断したときにはステップS8に
進む。ステップS8においては、タイマII及びカウンタ
nをリセットしてから上記ステップS2に戻る。一方、
ステップS7の判定がYESのとき、すなわち、カウン
タnの計数値が2未満で、ガス漏洩があると判断したと
きにはステップS9に進む。ステップS9においては、
ガス漏洩があると判断して漏洩異常信号を発生し、この
信号に基づいて漏洩表示4aを点灯してガス漏洩を警報
したり、図示しない通報装置から管理センタにガス漏洩
通報を行わせた後、一連の動作を終了して停止する。こ
の停止状態は、リセットスイッチ4cがオン操作される
まで続く。
【0045】以上、CPU4dの行う処理を示すフロー
チャートを参照して行った説明から明らかなように、C
PU4dは圧力検知部3により検知した圧力を予め定め
た所定値と比較する比較手段と、所定期間の間に、比較
手段による比較の結果、検知圧力が所定値以上になった
回数を計数する計数手段として働き、計数手段による計
数値が所定数以下のときガス漏洩が生じている可能性が
あると判定する仕事を行う。
【0046】なお、上述した実施例では、計数手段によ
る計数値が所定数以下のときガス漏洩が生じている可能
性があると判定するためのCPU4dは、ケーブル30
を介して接続された遠隔の監視盤内に設けられている
が、ケース本体C1側に例えば圧力検知部3に隣接して
設けるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
ス未使用時にガス供給路を自動的に遮断する自動開閉弁
手段とこの自動開閉弁手段の下流側の圧力を検知する圧
力検知手段を設けるだけで、微少ガス流量を監視するた
めの流量監視手段を設けることなくガス漏洩を検知する
ことができるので、小型化、低コスト化、軽量化を図る
ことができる。
【0048】所定期間の間にガス未使用時があってガス
供給路が弁閉されていても、そのときガス漏洩があれ
ば、温度上昇に応じて下流側の圧力が所定値以上に上昇
せず、検知圧力が所定値以上になる回数が所定数以上に
なることがないので、その計数値によってガス漏洩のあ
る可能性を確実に判定することができる。
【0049】ガス未使用時にガス供給路を弁閉する弁を
上下流の差圧によるダイヤフラムの変位を利用し、その
変位差圧を弾性部材によるダイヤフラムに対する付勢力
により設定しているので、弾性部材の弾性力の選択によ
って弁を自動的に開閉する差圧を簡単に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集合住宅にガスを供給するガス供給設備に本発
明のガス漏洩検知装置の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のガス漏洩検知装置の要部である自動開閉
弁の閉状態を示す側断面図である。
【図3】図2の自動開閉弁を強制的に弁閉させた状態を
示す横断面図である。
【図4】ガス漏洩判定部の具体的な構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図5】図4中のCPUが行う処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 ガス漏洩検知装置 2 自動開閉弁手段(自動開閉弁) 3 圧力検知手段(圧力検知部) 4 判定手段(ガス漏洩判定部) 4d 比較手段(CPU) 4d2 計数手段(RAM) 13 ガス供給路(灯外内管) 24 弁体 32 ダイヤフラム 36 弾性部材(コイルスプリング) 47 弁駆動手段(動力伝達リンク機構) 47b等 連結部材(リンク等)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給路の途中に設けられ、下流側で
    のガス消費の有無に応じて弁体が自動的に弁開・弁閉す
    る自動開閉弁手段と、 該自動開閉弁手段の下流側の圧力を検知する圧力検知手
    段と、 該圧力検知手段により検知した圧力を予め定めた所定値
    と比較し、該比較結果を所定期間監視してガス漏洩を判
    定する判定手段とを備えることを特徴とするガス漏洩検
    知装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段が、前記圧力検知手段によ
    り検知した圧力を予め定めた所定値と比較する比較手段
    と、所定期間の間に、前記比較手段による比較の結果、
    検知圧力が所定値以上になった回数を計数する計数手段
    とを有し、該計数手段による計数値が所定数以下のとき
    ガス漏洩が生じている可能性があると判定することを特
    徴とする請求項1記載のガス漏洩検知装置。
  3. 【請求項3】 前記自動開閉弁手段が、その上流側と下
    流側のガス圧力を受け両ガス圧力の差により変位するダ
    イヤフラムと、該ダイヤフラムと前記弁体とを連結しダ
    イヤフラムの変位を弁体に伝達する連結部材等及び前記
    ダイアフラムを前記差圧に抗する方向に付勢する弾性部
    材を有する弁体駆動手段とを具備することを特徴とする
    請求項1又は2記載のガス漏洩検知装置。
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