JP3107135B2 - ガス漏洩検知装置 - Google Patents

ガス漏洩検知装置

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JP3107135B2
JP3107135B2 JP07075955A JP7595595A JP3107135B2 JP 3107135 B2 JP3107135 B2 JP 3107135B2 JP 07075955 A JP07075955 A JP 07075955A JP 7595595 A JP7595595 A JP 7595595A JP 3107135 B2 JP3107135 B2 JP 3107135B2
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毅一 陶山
隆臣 筏
明志 毛笠
純一 安藤
睦実 中村
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Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス漏洩検知装置に関
し、特にLPガスや都市ガスなどのガス供給管の低圧部
におけるガス漏洩の有無についてガス供給を停止するこ
となく検知するガス漏洩検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、LPガスや都市ガスなどの集団供
給設備において、マイコンガスメータからなるガス監視
装置上流の埋設管を含む低圧部のガス供給管のガス漏洩
の有無について、ガス供給を停止することなく検知する
ことのできるガス漏洩検知装置として、ガス流量が小さ
くなったときメイン供給路を閉じ、このメイン供給路と
並列に設けられたサブ供給路のみを通じてガスを供給で
きるようにし、サブ供給路に設けた流量検知手段により
サブ供給路に流れるガスの流量を監視することによっ
て、下流側の微少ガス漏洩を検知するようにしものが提
案されている。
【0003】この提案の装置では、夜間や深夜のガス消
費が殆どなくなってガス流量が小さくなったときメイン
供給路を閉じ、サブ供給路のみにガスが流れるように
し、このサブ供給路に設けた流量検知手段によってサブ
供給路を通じて流れる微少なガス流量を監視することが
できるようにしている。このためにガス流量が小さくな
ったときメイン供給路を閉じてサブ供給路のみを通じて
ガスを供給できるようにしたガス供給路切替手段を設け
ている。この時、ガス消費が全く無く、しかもガスの微
少漏洩も生じていなければ、サブ供給路の流量検知手段
はガス流量を検出することがなくなる。
【0004】そして、この様なことは、例えば30日の
比較的長い所定期間の間には少なくとも1回は生じるこ
とを前提にし、もしこの所定期間の間に流量検知手段が
ガス流量を検出しなくならないときには、微少ガス漏洩
が生じていると推定するものである。
【0005】このようにガス供給管の一部にバイパス流
路を設け、低流量時にガスをバイパス流路に流し、この
バイパス流路に設けた微少流量を検出できる流量検知手
段によって流量を監視して微少ガス漏洩を検知するよう
にしているので、ガス供給管のガス漏洩検知を、ガス供
給を強制的に停止することなく、容易にかつ確実に行う
ことができ、しかもガス流量の大小によって流路を切り
替えるようにしているため、圧力損失を殆ど生じること
がなくLPガスや都市ガスなどのガス供給管の低圧部に
おけるガス漏洩の有無を検知でき、しかも切替手段が簡
単になって装置の小型化が可能になっている。
【0006】以上のように装置通過時の圧力損失が大き
くなることがないので、都市ガスや簡易ガス設備等のよ
うに既に低圧状態にされたガスを供給する地中に埋設さ
れた低圧支管に対し同じく地中に埋設された灯外内管を
分岐して接続し、地表から開閉操作できる手動閉止弁を
途中に有するこの灯外内管を介してガスを集合住宅の集
団供給設備に供給するようにした既設のガス供給システ
ムに適用することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来提案
された装置では、地震によって、ガス漏洩検知装置から
マイコンガスメータで構成したガス監視装置までの埋設
管を含む低圧部のガス供給路が破損して大量のガス漏れ
が発生することに対し何らの手当てもされていない。こ
のため、このようなことに対応できるようにするために
は、ガスメータ交換や地中に埋設された低圧支管の取替
工事などの際にガスを遮断するために使用する手動ガス
遮断弁に感震遮断機能付きのものを設ける必要があっ
た。
【0008】しかも、従来の感震遮断機能付きの手動遮
断弁は、感震器によって所定値以上の震度を検出し、こ
の検出によって手動遮断弁内のソレノイドを電磁駆動す
ることによって弁体を閉状態に駆動してガス供給を遮断
するようになっていたため、電源とその供給のための配
線工事とを必要とし、実装性が悪くまたコスト高になる
他、断線していると結局ガス遮断が行えなくなるという
問題もあった。
【0009】また、手動ガス遮断弁の直ぐ後にガス漏洩
検知装置を接続し、手動ガス遮断弁とガス漏洩検知装置
とをピットと呼ばれる円筒形の容器に収納しょうとする
と大きな容器を必要とし、場所によっては大き過ぎて設
置出来なくなることがある。そして、このような場合に
は、提案の装置を設置するために、既設のガス供給管或
いは内管を大幅に変更したり、埋設管の一部を露出させ
て取り付け工事をする必要があり、作業が大掛かりとな
り、既設設備に対応するには面倒であった。
【0010】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
地震によって低圧部のガス供給路が破損しても大量のガ
ス漏れが発生することがないように感震遮断機能付きの
手動ガス遮断弁を組み込み一体化し、小型化に適した構
成を採ることができ、実装性が高く既設設備への対応を
極めて簡単に行うことができる小型化、低コスト化、軽
量化を図ったガス漏洩検知装置を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明により成されたガス漏洩検知装置は、ガス流量が
小さくなったときメイン供給路を閉じ、このメイン供給
路と並列に設けられたサブ供給路のみを通じてガスを供
給できるようにし、サブ供給路に設けた流量検知手段に
よる流量監視によって下流側のガス漏洩を検知するよう
にしたガス漏洩検知装置において、前記メイン供給路及
び前記サブ供給路の両方を遮断又は開放する弁体と、該
弁体を操作する手動操作手段とを有し、該手動操作手段
が前記弁体に前記両供給路を遮断させる第1の位置と両
方を開放させる第2の位置との間で移動操作可能となっ
ているガス遮断手段と、前記手動操作手段に前記第2の
位置から第1の位置の方向に常時付勢力を付与する付勢
手段と、前記第2の位置にある前記手動操作手段を前記
付勢手段による付勢力に抗して前記第2の位置に保持す
る係止手段と、所定値以上の震度の震動を受けて変位し
て前記係止手段による前記手動操作手段の保持を解除す
る感震手段とを備え、前記手動操作手段の保持の解除に
より、前記手動操作手段を前記付勢手段による付勢力に
よって前記第2の位置から前記第1の位置に移動させ、
前記弁体に前記両供給路を遮断させるようにしたことを
特徴としている。
【0012】前記手動操作手段が前記弁体に前記両供給
路を遮断させる第1の回転角度位置と両方を開放させる
第2の回転角度位置との間で回動操作可能となってお
り、前記付勢手段は、前記手動操作手段の外周に内端
が、固定部に外端がそれぞれ固定され、前記手動操作手
段の前記第1の回転角度位置から第2の回転角度位置へ
の回動によって巻き上げられて前記手動操作手段に前記
第2の位置から第1の位置の方向に常時付勢力を付与す
る発条バネからなることを特徴としている。
【0013】前記感震手段が、常時所定位置に保持さ
れ、所定値以上の震度の震動を受けて揺動する先端に重
量部を有する振子と、該揺動による振子の変位を前記係
止手段に伝達する伝達手段とを備え、該伝達手段を介し
て前記係止手段に伝達された変位により前記手動操作手
段の保持を解除することを特徴としている。
【0014】前記メイン供給路の途中に設けられた入口
弁口と、ガス消費時のガス流量の大きいときガス流によ
って浮上して前記入口弁口を開き、かつガス非消費時の
ガス流量の小さいとき自重によって下降して前記入口弁
口を閉じる弁体とを有し、前記サブ供給路と並列に設け
られた供給路切替手段を備え、前記ガス遮断手段の前記
弁体が、前記手動操作手段により操作されて、前記メイ
ン供給路に対する前記サブ供給路の下流側接続部よりも
下流側に設けられた出口弁口を開閉し、前記メイン供給
路及び前記サブ供給路の両方を開放又は遮断することを
特徴としている。
【0015】上記目的を達成するため本発明により成さ
れたガス漏洩検知装置はまた、ガス流量が小さくなった
ときメイン供給路を閉じ、このメイン供給路と並列に設
けられたサブ供給路のみを通じてガスを供給できるよう
にし、サブ供給路に設けた流量検知手段による流量監視
によって下流側のガス漏洩を検知するようにしたガス漏
洩検知装置において、ガス消費時のガス流量の大きいと
きガス流によって浮上して前記弁口を開き、かつガス非
消費時のガス流量の小さいとき自重によって下降して前
記弁口を閉じる弁体を有し、前記弁体による前記弁口の
閉止によって前記サブ供給路のみを通じてガスを供給す
るようにガス供給路を切り替える供給路切替手段と、前
記サブ供給路の流入口に設けられた弁口を開閉する弁体
を有する開閉手段と、前記供給路切替手段の弁体を閉状
態に拘束すると共に前記開閉手段の弁体を閉状態にする
第1の位置と、前記供給路切替手段の弁体の拘束を解い
て自由にすると共に前記開閉手段の弁体を開にする第2
の位置との間で移動操作可能となっている手動操作手段
と、該手動操作手段に前記第2の位置から第1の位置の
方向に常時付勢力を付与する付勢手段と、前記第2の位
置にある前記手動操作手段を前記付勢手段による付勢力
に抗して前記第2の位置に保持する係止手段と、所定値
以上の震度の震動を受けて変位して前記係止手段による
前記手動操作手段の保持を解除する感震手段とを備え、
前記手動操作手段の保持の解除により、前記手動操作手
段を前記付勢手段による付勢力によって前記第2の位置
から前記第1の位置に移動させ、前記供給路切替手段の
弁体を閉状態に拘束すると共に前記開閉手段の弁体を閉
状態にし、前記両供給路を遮断させるようにしたことを
特徴としている。
【0016】
【作用】上記構成により、サブ供給路と並列となるよう
にメイン供給路の途中に設けられた供給路切替手段の弁
体は、下方に入口弁口を、上方に出口弁口をそれぞれ有
するメイン供給路の途中の空所内に収容され、ガス消費
時のガス流量の大きいときガス流によって浮上して入口
弁口を弁開し、ガス流量が小さいとき自重によって下降
して入口弁口を弁閉するようになっていて、流量の大小
によって流路を切り替えるので、大きな圧力損失を生じ
ることはなく、弁体の重さの選択によって切替ガス流量
を簡単に設定できる。
【0017】メイン供給路及びサブ供給路の両方を遮断
又は開放する弁体に両供給路を遮断させる第1の位置と
両方を開放させる第2の位置との間で移動操作可能とな
っているガス遮断手段の手動操作手段に対し、付勢手段
が第2の位置から第1の位置の方向に常時付勢力を付与
するようになっているが、係止手段が第2の位置にある
手動操作手段を付勢手段による付勢力に抗して第2の位
置に保持している。そして、感震手段が所定値以上の震
度の震動を受けて変位して係止手段による手動操作手段
の保持を解除するので、手動操作手段が付勢手段による
付勢力によって第2の位置から第1の位置に移動させ、
弁体に両供給路を遮断させるので、大きな地震などの発
生時に、自動的にガス供給が遮断される。
【0018】手動操作手段が弁体に両供給路を遮断させ
る第1の回転角度位置と両方を開放させる第2の回転角
度位置との間で回動操作可能となっている。付勢手段
は、手動操作手段の外周に内端が、固定部に外端がそれ
ぞれ固定され、手動操作手段の第1の回転角度位置から
第2の回転角度位置への回動によって巻き上げられて手
動操作手段に第2の位置から第1の位置の方向に常時付
勢力を付与する発条バネからなっている。そして感震手
段が、常時所定位置に保持されている先端に重量部を有
する振子が所定値以上の震度の震動を受けて揺動して変
位すると、その変位を伝達手段が係止手段に伝達し、係
止手段に伝達された変位により手動操作手段の保持を解
除するので、手動ガス遮断に使用する手段の一部分を使
用して感震ガス遮断のための手段を構成し、また駆動源
として給電を必要とする電動機などを設ける必要がない
ので、小型化、低コスト化、軽量化が図られる。
【0019】サブ供給路と並列に設けられた供給路切替
手段は、その弁体がガス消費時のガス流量の大きいとき
ガス流によって浮上してメイン供給路の途中に設けられ
た入口弁口を開き、かつガス非消費時のガス流量の小さ
いとき自重によって下降して入口弁口を閉じてサブ供給
路のみのガスを流す。ガス遮断手段の弁体を手動操作手
段により操作すると、メイン供給路に対するサブ供給路
の下流側接続部よりも下流側に設けられた出口弁口を開
閉し、メイン供給路及びサブ供給路の両方を開放又は遮
断する。
【0020】また、上記構成において、供給路切替手段
はその弁体がガス消費時のガス流量の大きいときガス流
によって浮上して弁口を開き、かつガス非消費時のガス
流量の小さいとき自重によって下降して弁口を閉じてサ
ブ供給路のみを通じてガスを供給する。開閉手段はその
弁体がサブ供給路の流入口に設けられた弁口を開閉す
る。手動操作手段が、供給路切替手段の弁体を閉状態に
拘束すると共に開閉手段の弁体を閉状態にする第1の位
置と、供給路切替手段の弁体の拘束を解いて自由にする
と共に開閉手段の弁体を開にする第2の位置との間で移
動操作可能となっているので、メイン供給路だけでなく
サブ供給路もガス流を完全に遮断したり、遮断しなかっ
たりすることが任意に行え、既設のガス供給管や内管を
大幅に変更したり、あるいは修理したりする工事をする
必要が生じた時、ガス流を完全に遮断することができ、
工事を安全に行うことができるようになる。
【0021】この手動操作手段に対し、付勢手段が第2
の位置から第1の位置の方向に常時付勢力を付与するよ
うになっているが、係止手段が第2の位置にある手動操
作手段を付勢手段による付勢力に抗して第2の位置に保
持している。そして、感震手段が所定値以上の震度の震
動を受けて変位して係止手段による手動操作手段の保持
を解除するので、手動操作手段が付勢手段による付勢力
によって第2の位置から第1の位置に移動させ、弁体に
両供給路を遮断させるので、大きな地震などの発生時
に、自動的にガス供給が遮断される。
【0022】
【実施例】図1は集合住宅にガスを供給するガス供給設
備に本発明によるガス漏洩検知装置の一実施例を適用し
た配管系統図を示すブロック図である。同図において、
ガス漏洩検知装置1は、その入口1aが低圧支管11か
ら分岐された灯外内管13の供給元側に、出口1bが下
流側になるように灯外内管13の途中に接続され、噴出
ガス遮断弁と灯外内管の元バルブの機能が組み込まれた
流路切替型として構成されている。
【0023】ガス漏洩検知装置1は、灯外内管13に直
結されるメイン供給路13aとこのメイン供給路13a
の一部分にバイパス流路として並列に接続されたサブ供
給路13bとを有する。メイン供給路13aには、供給
路切替手段としての供給路切替弁2と、噴出ガスを遮断
する噴出ガス遮断と手動兼感震遮断の両方を行う遮断弁
手段としてのガス遮断弁3とが直列に設けられている。
また、サブ供給路13bには、このサブ供給路13bに
流れるガス流量を検知する流量検知手段としての流量検
知部4が設けられている。この流量検知部4は検知した
ガス流量に応じた検知信号を出力し、これを漏洩判定手
段としての漏洩判定部5に入力する。漏洩判定部5は入
力した検知信号に基づいてガス漏洩を判定する。
【0024】なお、6はガス遮断弁3の弁体を手動操作
する手動操作手段としての手段操作部である。手動操作
部6は弁体に両供給路13a及び13bを遮断させる第
1の位置と両方を開放させる第2の位置との間で手動操
作によって移動可能となっている。手動操作部6には、
付勢部7から第2の位置から第1の位置の方向に常時付
勢力が付与されている。係合部8が第2の位置にある手
動操作部6と互いに係合して付勢部7による付勢力に抗
して手動操作部6を第2の位置に保持する。感震部9が
所定値以上の震度の震動を受けて変位して手動操作部6
と係合部8との係合を解除する。よって、この手動操作
部6と係止部8との係合の解除によっても、手動操作部
6が付勢部7による付勢力によって第2の位置から第1
の位置に移動され、弁体に両供給路を遮断させる。
【0025】上記供給路切替弁2、噴出ガスを遮断する
噴出ガス遮断と手動兼感震遮断の両方を行うガス遮断弁
3、弁操作部6などは、複合弁装置Aとして図2〜4に
ついて後述するように一体に構成されている。
【0026】このようにメイン供給路13aの一部にバ
イパス流路としてサブ供給路13bを設け、低流量時に
ガスをサブ供給路13bのみに流し、このサブ供給路に
設けた微少流量を検出できる例えば小容量のガスメータ
からなる流量検知部4によって流量を監視して微少ガス
漏洩を検知するようにしているので、灯外内管13のガ
ス漏洩検知を、ガス供給を強制的に停止することなく、
容易にかつ確実に行うことができる。しかも、ガス流量
の大小によって流路を切り替えるようにしているため、
圧力損失を殆ど生じることがなくLPガスや都市ガスな
どのガス供給管の低圧部におけるガス漏洩の有無を検知
できる。そして、予め付勢力を与えて開状態に保持して
いる弁体を、所定値以上の震度の震動に応じて保持を解
除して付勢力によって自動的に弁閉させてガス遮断を行
うようにしているので、地震による灯外内管13の破損
によるガス漏洩を未然に防ぐことができ、しかも切替手
段が簡単になって装置の小型化が可能になっている。
【0027】サブ供給路13bは、入口が供給路切替弁
2の上流側において、出口が供給路切替弁2及びガス遮
断弁3の中間においてそれぞれメイン供給路13aに接
続されることで、供給流路切替弁2に並列に接続されて
いる。漏洩判定部5は、流量検知部4からの検知信号に
基づいてガス漏洩を判定する。
【0028】集合住宅14で使用されるLPガスや都市
ガスなどは、ガス供給源(図示されず)から低圧支管1
1、灯外内管13を通って集合住宅14の集団供給設備
15に供給される。低圧支管11は地中に埋設された管
であり、既に低圧圧力の状態にされたガスを供給する。
灯外内管13は、低圧支管11に対し分岐して接続され
た管であり、低圧支管11と同じく地中に埋設される。
【0029】図2〜図4は、図1の複合弁装置Aの具体
的な第1の実施例の構造を示し、図2はガス遮断弁3の
非遮断状態を、図3及び図4はガス遮断弁3の手動兼感
震ガス遮断弁3bの遮断状態をそれぞれ示す断面図であ
る。複合弁装置Aを示すこれらの図においては、供給路
切替弁2と、噴出ガス遮断を行う噴出ガス遮断弁3a及
び手動兼感震ガス遮断を行う手動兼感震ガス遮断弁3b
からなるガス遮断弁3と、手動兼感震ガス遮断弁3bの
弁操作部6とが一体に構成されている。
【0030】図2において、上記供給路切替弁2及び噴
出ガス遮断と手動兼感震ガス遮断の両方を行うガス遮断
弁3などは、下ケースC1と上ケースC2とによって形
成されるケース内に構成されている。下ケースC1に
は、ガス漏洩検知装置1を灯外内管13の途中に接続す
るため、ガス流入口21a及び流出口21bが左右反対
方向に向けて形成されている。ガス流入口21a及び流
出口21bの内周には、上流側及び下流側の灯外内管1
3の端をそれぞれねじ結合する雌ねじが形成され、特に
ガス流入口21aには、ゴミの進入を阻止するためのフ
ィルタ21cが装着されている。
【0031】下ケースC1にはまた、ガス流入口21a
及び流出口21bとの間に上流側と下流側とを仕切る隔
壁22が設けられ、かつこの隔壁22に隣接して上向き
に開口した2つの孔23a,23bが形成されている。
孔23aの内縁が上方に円筒状に突出されてガイド筒2
4aが形成されると共に、その周囲にはガイド筒24a
と同心円状に上向きに開口して突設された略円筒状の外
壁24bが形成されている。また、孔23bには上向き
に開口して突設されたガス共通路24cが連設されてい
る。外壁24b及びガス共通路24cは、これらの上方
において下ケース2aに気密リングC3を用いて取付け
られた湾曲した上ケースC3によって密封されている。
【0032】下ケースC1には更に、隔壁22の上流側
にこれと隣接して下向きに開口した孔25aと、後述す
る第2ガス通路S2 に連通するように上記孔23aに隣
接して下向きに開口した孔25bとが形成されている。
孔25aには小容量のガスメータからなる流量検知部4
のガス流入口4aが、孔25bには流量検知部4のガス
流出口4bに一端を接続したガス連通管4cの他端がそ
れぞれ接続されて、流量検知部4及びガス連通管4cか
らなるサブ供給路13bが形成されている。
【0033】上記略円筒状の外壁24bはガイド筒24
aと同心円状に形成されその内側には弁体ガイドを構成
する円筒状の弁収容部が設けられ、双方により2重の周
壁を形成している。弁収容部26は、その上端部が外壁
24bの内周面にOリング26aによって、その下端部
がガイド筒24aの内周面にOリング26bによって気
密を保たれて上下動自在に外壁24bに嵌合され、コイ
ルバネ27によって常時上方向にバネ付勢されて弁収容
部26の上端の一部が上ケースC2に当接された図示の
状態に保持されている。なお、外壁24bの内周面と弁
収容部26の外周面との間には第2ガス通路として働く
空間S2 が形成されている。
【0034】上記弁収容部26には、その下面及び上面
に入口弁口26c1 及び出口弁口26c2 がそれぞれ対
向して形成されると共に、その中間部に第2ガス通路S
2 に接続されたサブ供給路13bの下流端と出口弁口2
6c2 とを連通する連通孔26c3 が形成されている。
そして、弁収容部26の内部には弁体28が上下動自在
に収容され、弁収容部26の内周面には、弁体28との
接触抵抗を少なくするためと、弁収容部26の内周面と
弁体28の外周面との間に第1ガス通路として働く空間
1 を形成するために、3本のガイドリブ26c4 が形
成されている。弁体28は上下の端面が閉じた中空円筒
のフロートからなり、その上下面に入口弁口26c1
び出口弁口26c2 に接して各弁口を塞ぐ弁パッキング
28a及び28bがそれぞれ取り付けられている。弁パ
ッキング28a及び28bは弾性変形可能なゴムのよう
な材料から形成されている。
【0035】弁体28は、ガス非消費時のガス流量の小
さいとき自重によって下降して図示のように弁パッキン
グ28aが入口弁口26c1 に接触して弁閉し、ガス消
費時のガス流量の大きいときガス流によって浮上して弁
パッキング28aが入口弁口26c1 から離れて弁開す
る。
【0036】このことによって、ガス消費時のガス流量
の大きいとき弁体28が入口弁口26c1 を開き、ガス
流入口21aから孔23a、第1ガス通路S1 、ガス共
通路24c及び孔23bを経て流出口21bに到るメイ
ン供給路13aと、孔25aと、小容量のガスメータか
らなる流量検知部4のガス流入口4a、ガス流出口4
b、ガス連通管4c及び孔25bからなるサブ供給路1
3bと、第2ガス通路S 2 、連通孔26c3 と、出口弁
口26c2 と、ガス共通路24cと、孔23bとを経て
ガス流出口21bに到るサブガス供給路13bとの2通
路を通じてガスが供給される。
【0037】これに対し、ガス非消費時のガス流量の小
さいとき弁体28が入口弁口26c 1 を閉止し、ガス流
入口21aから孔25aと、小容量のガスメータからな
る流量検知部4のガス流入口4a、ガス流出口4b、ガ
ス管4c及び孔25bからなるサブ供給路13bと、第
2ガス通路S2 、連通孔26c3 と、出口弁口26c 2
と、ガス共通路24cと、孔23bとを経て流出口21
bに到るガス供給路を通じてのみガスが供給され、ガス
はサブ供給路13bを通じてのみ供給されるようにな
り、よって弁体28と入口弁口26c1 とはガス供給路
を切り替える供給路切替弁2を構成している。
【0038】なお、ガス流出口21bに接続された灯外
内管13が破損するなどして大量のガスが噴出した場合
のように、大量のガスがメイン供給路13aに流れるよ
うになると、内外の大きな差圧により弁体28はこれに
大きな浮上力が作用して弁体ガイド26内において上端
まで浮上され、弁パッキング28bが出口弁口26c 2
を閉じるようになる。このようになると、メイン供給路
13aだけでなくサブ供給路13bを通じて流れるガス
も閉止され、ガス漏洩検知装置1の下流側に供給される
ガスが完全に遮断されるようになる。よって、弁体28
のパッキング28bと出口弁口26c2 とは、ガス噴出
時の噴出ガスを遮断する噴出ガス遮断弁3aを構成して
いる。
【0039】上ケースC2には、その頂部31に手動操
作軸61を取り付けるための軸受孔62が開けられ、そ
の内部に支持板63がネジ64によって取り付けられて
いる。手動操作軸61は約90度の回転角度だけ軸受孔
62に回動自在に軸受され、その上端の操作部61aが
上ケースC2の上面に突出され、軸受孔62内に位置す
る部分の外周に気密Oリング61bが装着されて上ケー
スC2内外の気密が保持され、また上ケースC2内の下
端が支持板63の孔63aに回転自在に嵌合されて下受
けされている。手動操作軸61には軸受孔62と支持板
63との間において操作カム面65aを有する操作板6
5が取り付けられ、手動操作軸61が回転されると操作
板65も一緒に回転されるようになっている。操作板6
5は図6に示すように外周が90度より十分に大きな角
度の扇形に形成され、手動操作軸61が最大に反時計方
向に回転された第1の回転角度位置と、最大に時計方向
に回転された第2の回転角度位置とにおいて、その両側
面の各々が当接する図示しないストッパが上ケースC2
に形成され、手動操作軸61の回転角度が約90度に規
制されている。
【0040】上ケースC2の内面には、操作板65の回
動範囲においてその扇形外周面の一部に対して常に対向
する面を持った垂下壁62aが形成されている。この垂
下壁62aには、手動操作軸61が第2の回転角度位置
にあるとき、操作板65の外周面に形成された断面V字
状の係合凹部65bに落ち込む係止ボール81とこの係
止ボール81を押圧する押圧ピン82とを収容する案内
孔62bが形成されている。
【0041】上ケースC2の側壁62cには、案内孔6
2bの延長線上に支持孔62dが開けられ、この支持孔
62dには上ケースC2の外側に突出した振子91の基
部が揺動自在に支持されている。振子91は合金を含む
金属、合成樹脂、セラミック、ゴムなどの一体成形によ
って形成され、その自由端部には球状の重量部91aが
形成されている。また、振子91の上ケースC2内への
突出端には付勢軸91bがネジ結合され、振子91を上
ケースC2内に引っ張る方向の付勢力を付与するよう
に、付勢軸91bのスプリング受け91cと上ケースC
2の側壁62c内面との間にコイルスプリング91dが
縮設されている。この付勢軸91bを介して付与される
付勢力によって振子91はその鍔部91eが上ケースC
2の側壁62cの垂直な外側壁面に弾接され、図示の水
平状態に保持されている。
【0042】なお、上ケースC2の側壁62cに開けら
れた支持孔62dには、鍔部91eを支点として振子9
1が揺動できるように、上ケースC2の内側に向かって
広がるようにテーパが付されている。そして、上ケース
C2から突出された振子91は上ケースC2に気密状態
を保って取付けられた振子カバーC4内に収容されてい
る。
【0043】上記案内孔62bから突出している押圧ピ
ン82の端部には、図5に示すように、二股部82aが
形成され、この二股部82aに挟まれたリンク棒83の
一端が連結ピン82cにより回動自在に連結され、また
上記付勢軸91bの端部にも二股部91fが形成され、
この二股部91fに挟まれたリンク棒83の他端が連結
ピン91gによって回動自在に連結されている。従っ
て、コイルスプリング91dの付勢力が付勢軸91b、
リンク棒83を介して押圧ピン82に付与されている。
よって、押圧ピン82の先端にある係止ボール81が操
作板65の係合凹部65bに落ち込んでいる状態のと
き、すなわち、手動操作軸61が第2の回転角度位置に
あるとき、係止ボール81が係合凹部65bから脱出す
るためには、コイルスプリング91dの付勢力に抗して
係止ボール81が係合凹部65bの傾斜面を乗り越えて
案内孔62b内に入り込むことが必要である。(図6参
照)
【0044】手動操作軸61にはまた、操作板65の下
方において、内端が手動操作軸61に螺合されたナット
61cに、外端が支持板63に起立されたピン63cに
それぞれ固着されて発条バネ67が手動操作軸61を反
時計方向に付勢する負荷状態で取り付けられている。こ
の発条バネ67は、手動操作軸61が第1の回転角度位
置から第2の回転角度位置に時計方向への回転操作され
ると巻き上げられ、手動操作軸61に作用する付勢力が
最大になっているが、この第2の回転角度位置において
係止ボール81が係合凹部65bに落ち込んでいること
によって、手動操作軸61は第2の回転角度位置に保持
される。
【0045】支持板63にはまた、上記弁収容部26の
上面に形成した出口弁口26c2 に対応する位置に、ス
ラスト軸孔63bが形成されている。スラスト軸孔63
bには、コイルバネ66aにより上方に付勢されて上端
が操作カム面65aに弾接されたスラスト軸66が摺動
自在に嵌合されている。スラスト軸66の下端には、弁
体収容部26の出口である出口弁口26c2 を外側から
塞ぐ押圧部材である押圧閉塞体66bが一体に形成され
ている。押圧閉塞体66bは下向きの皿状をなし、その
下側縁にはリング状の弁パッキング66cが設けられて
いる。
【0046】図2に示すように、スラスト軸66がコイ
ルバネ66aによって付勢されて操作カム面65aの最
低面に弾接されているとき、すなわち、手動操作軸61
が第2の回転角度位置にあるときには、押圧閉塞体66
bは出口弁口26c2 の出口から離れた上方位置にあ
り、この状態は係止ボール81が係合凹部65bに落ち
込んでいることによって保持される(図5)。
【0047】しかし、操作部61aに図示しない操作ハ
ンドルが装着されて手動操作軸61が大きな力で第1の
回転角度位置の方向に回転操作されると、操作板65と
一緒に係合凹部65bが強引に移動され、これによって
係止ボール81がコイルスプリング91dの付勢力に抗
して係合凹部65bの傾斜面を乗り越えて係合凹部65
bから脱出し、案内孔62b内に後退される。
【0048】一度、係止ボール81が係合凹部65bか
ら脱出すると、手動操作軸61は巻き上げられている発
条バネ67による付勢力によって、図6に示すように、
第2の回転角度位置から第1の回転角度位置へ反時計方
向に略90度回動駆動され、操作板65が図示しないス
トッパに当接して停止する。このとき一緒に操作カム面
65aも90度回転されるので、スラスト軸66が弾接
される操作カム面65aが最低面から傾斜面を経て最高
面に変化する。このことによって、スラスト軸66がコ
イルバネ66aの付勢力に抗して押し下げられ押圧閉塞
体66bが下降されるようになる。
【0049】手動操作軸61の第2の回転角度位置にお
ける保持状態は、所定値、例えば震度5に相当する80
〜250ガル(1ガル=9.8×1000ニュートン)以
上の震度の例えば地震による震動が振子91の重量部9
1aに作用すると、振子91がコイルスプリング91d
による保持力に抗して、図4に示すように鍔部91eを
支点として下方に揺動する。この揺動によって、上ケー
スC2内の付勢軸91bが上方に変位し、この変位によ
って付勢軸91bとリンク棒83との間の連結部と、リ
ンク棒83と押圧ピン82との間の連結部とが回動しな
がらリンク棒83を介して押圧ピン82を引き出し後退
させる。
【0050】この押圧ピン82の移動後退により、係合
凹部65b内に落ち込んでいる係止ボール81の移動を
阻止していた力がなくなり、手動操作軸61に付与され
ている付勢力によって操作板65と共に係合凹部65b
が移動しようとすると、係止ボール81も案内孔62b
内に後退されて係合凹部65bから脱出するようにな
る。一度、係止ボール81が係合凹部65bから脱出す
ると、手動操作軸61は巻き上げられている発条バネ6
7による付勢力によって、図6に示すように、第2の回
転角度位置から第1の回転角度位置へ反時計方向に略9
0度回動駆動され、操作板65がストッパに当接して停
止する。このとき一緒に操作カム面65aも90度回転
されるので、スラスト軸66が弾接される操作カム面6
5aが最低面から傾斜面を経て最高面に変化する。この
ことによって、スラスト軸66がコイルバネ66aの付
勢力に抗して押し下げられ押圧閉塞体66bが下降され
るようになる。
【0051】押圧閉塞体66bが下降すると、出口弁口
26c2 の出口を塞ぐように弁パッキング66cが弁収
容部26の上面に当接するようになる。当接後も更に押
圧閉塞体66bが下降すると、次に弁収容部26を上方
へ付勢しているコイルバネ27に抗して弁収容部26を
押し下げるようになる。そして、図3或いは図4に示す
ように、スラスト軸66が操作カム面65aの最高面に
弾接した状態になると、押圧閉塞体66bのそれ以上の
下降が停止する。以上から、弁収容部26の上面に対す
る押圧閉塞体66bの弁パッキング66cの弾接力は、
弁収容部26を上方へ付勢しているコイルバネ27によ
って決められる。
【0052】以上の説明から明らかなように、押圧閉塞
体66bと出口弁口26c2 とが手動兼感震遮断弁3b
を構成し、手動操作軸61及び操作板65とが手動操作
部6を構成している。また、発条バネ67が手動操作軸
61に第2の位置から第1の位置の方向に常時付勢力を
付与する付勢部7を構成し、コイルスプリング91d、
付勢軸91b、リンク棒83、押圧ピン82及び係止ボ
ール81及び操作板65の係合凹部65bは、第2の位
置にある手動操作軸61を発条バネ67による付勢力に
抗して第2の位置に保持する係止部8を構成している。
更に、振子91は所定値以上の震度の震動を受けて変位
して係止部8による手動操作軸61の保持を解除する感
震部9を構成している。
【0053】流量検知部4を構成している小容量のガス
メータとしては、隔膜により仕切られた2つの部屋と、
隔膜の動きによって一方の部屋をガス流入室に、他方を
流出室に交互に切り替える切替弁とを備え、この切替動
作に応じて回動するマグネットによってリードスイッチ
をオン・オフさせて流量に応じた周期の検知信号を発生
する隔膜式のものが使用されている。
【0054】この検知信号はリード線Lを介して遠隔の
監視盤の漏洩判定部5に伝送される。漏洩判定部5に
は、漏洩判定表示5aの他に、電源表示5bと遮断表示
5cとが行われるようになっている。なお、遮断表示5
cは、手動操作軸61と共に回転する操作板65にマグ
ネット65c(図3)を設け、このマグネットを手動操
作軸61を閉塞位置に回転したときに移動させて上ケー
スC2の外側に設けたリードスイッチ65dをオンさ
せ、このリードスイッチのリード線L1 をリード線Lと
一緒にして漏洩判定部5まで引き込むことによって、点
灯されるようにすることができる。
【0055】漏洩判定部5は、流量検知部4からの検知
信号を入力してガス漏洩の有無を検知するためのもの
で、検知信号の連続入力あるいは間歇入力を監視し、例
えば検知信号の入力のないことによって流量0の状態の
回数をカウントでき、そのカウント値を保持できる例え
ばカウンタを設けたり、回数をメモリに記憶したりする
ことができるようになっている。そして、このカウント
の有無あるいは回数を例えば30日のある期間確認した
ときに漏洩の可能性の有無を判断する。更に、漏洩判定
部5による漏洩検知信号は、電話回線を介して管理セン
タ側へ送信し、漏洩の有無について漏洩監視を遠隔地に
おいて行うようにすることもできる。
【0056】以上説明した構造にすると、弁体28は、
ガス流量が大きいとき入口弁口26c1 を弁開し、ガス
流量が小さいとき弁閉するようになっていて、流量の大
小によって流路を切替えるので、大きな圧力損失を生じ
ることはない。また、弁体28の重さの選択によって切
替ガス流量を設定することができる。そして、灯外内管
13の破損などによってガスが大量に噴出したときには
弁体28が浮上して出口弁口26c2 を弁閉し、噴出ガ
スの漏洩を防止することができる。更に、所定値以上の
震度の震動を受けて振子91が振れると、又は手動操作
軸61が強制的に回転操作されると、発条バネ67の付
勢力に抗して手動操作軸61を保持していた係止が外れ
て、発条バネ67の付勢力によって手動操作軸61が自
動的に回転され、これと一緒に操作板65の操作カム面
65aも回転されるので、スラスト軸66が押し下げら
れ押圧閉塞体66bが下降し、出口弁口26c2 の出口
が塞がれるようになり、震動によって破損する前に予め
供給路を遮断して、破損したときの大量のガス漏洩を未
然に防ぐことができる。
【0057】上述した弁複合装置Aとこれと一体の流量
検知部4とは、灯外内管13を埋設した地中にある蓋付
きマンホール内に設置される。
【0058】次に、この実施例の動作について説明す
る。通常は、手動操作軸61は押圧閉塞体66bが上方
に位置するように操作カム面65aを回転させた第2の
回転角度位置に止まっている。メイン供給路13aにガ
スが流れていない時弁体28が自重により下がって弁パ
ッキング28aが入口弁口26c1 に接触している(図
2に示す状態)。大きな量のガスがメイン供給路13a
に流れると弁体28が持ち上げられて入口弁口26c1
は開き、ガスは入口弁口26c1 を通って第1ガス通路
1 、出口弁口26c2 へ流れて行くと共に、孔25a
を通って流量検知部4にも流れ込み、流量検知部4を出
たガスがガス管4cから孔25bを通って第2ガス通路
2 、出口弁口26c2 へ流れて行く。すなわち、メイ
ン供給路13aとサブ供給路13bの両方にガスが流れ
る。
【0059】夜間や深夜のように、ガス消費が殆どなく
なる時には、弁体28は自重により下がって弁パッキン
グ28aが入口弁口26c1 に接触し、入口弁口26c
1 を通るガス流は遮断され、孔25aを通って流量検知
部4へ流れて行くガスのみとなる。これにより流量検知
部4へ流れる微少なガス流量を監視することができるよ
うなる。この時、ガス消費が全く無く、しかもガスの微
少漏洩も生じていなければ、流量検知部4はガス流量を
検出することがなくなる。そして、従来と同様に、例え
ば30日の比較的長い所定期間の間にはこの様なことが
少なくとも1回は生じることを前提にし、もしこの所定
期間の間に流量検知部4がガス流量を検出することが無
くならない時には、微少ガス漏洩が生じていると判断す
る。
【0060】また、工事などの何らかの理由により灯外
内管13が破損して大量のガスが噴出する事態が発生し
た場合、メイン供給路13aを通じて大量のガスが流れ
て弁体28に大きな浮上力が働き、弁体28が大きく持
ち上げられて出口弁口26c 2 に弁パッキング28bが
接触し、出口弁口26c2 を通るメイン供給路13a及
びサブ供給路13bの両方のガス流が遮断されるので、
破損箇所からのガス漏洩が完全に解消されるようにな
る。
【0061】図4に示すように、地震などによる所定値
以上の震度の震動が作用して振子91が振れると、手動
操作軸61を第2の回転角度位置に保持している保持力
が解除される。保持力が解除されると、手動操作軸61
が発条バネ67の付勢力によって第1の回転角度位置ま
で自動的に回転されて操作カム面65aによって押圧閉
塞体66bが下方に押し下げられる。この押圧閉塞体6
6bの下降によって弁体収容部の出口が塞がれ、メイン
供給路13a及びサブ供給路13bの両方のガス流が遮
断されるようになり、その後灯外内管13が震動によっ
て破損することがあっても、大量のガスが噴出すること
が未然に防止されるようになる。
【0062】この構成により、従来は、感震遮断弁をガ
ス流の上流に別に設ける必要があったが、本実施例のガ
ス漏洩検知装置は、手動操作軸61を付勢する発条バネ
67や手動操作軸の係止及び解除する部材を付加するこ
とにより、感震遮断弁の機能を組み込んだ切替弁兼用型
となっているのでその必要がなく、従って、小型化、低
コスト化、軽量化が図れる。
【0063】そして、既設のガス供給管や内管を大幅に
変更したり、あるいは修理したりする工事をする必要が
生じた時、たとえ微少といえどもガスが流れていると具
合が悪いのでガス流を完全に遮断する必要がある。この
ような時には、図3に示すように、手動操作軸61を回
転させて押圧閉塞体66bを下げると、押圧閉塞体66
bの弁パッキング66cは弁収容部26の上面に当接し
て出口弁口26c2 を外側から塞ぐと共に、コイルバネ
27の付勢力に抗して弁収容部26を押し下げるので、
弁パッキング66cは弁体ガイド28の上面にコイルバ
ネ27の付勢力に相当する力で弾接された状態に保持さ
れる。この状態で、出口弁口26c2 を通るメイン供給
路13a及びサブ供給路13bの両方のガス流が完全に
遮断されるので、既設のガス供給管や内管を大幅に変更
したり、あるいは修理したりする工事を安全に行うこと
ができるようになる。
【0064】工事終了後、手動操作軸61を逆方向回転
させて押圧閉塞体66bを上げると、出口弁口26c2
の出口が開放され、ガスが正常に流れるようになる。従
来は、手動閉止弁をガス流の上流に別に設ける必要があ
ったが、本実施例のガス漏洩検知装置は、手動操作軸6
1と押圧閉塞体66bとを付加することにより流路閉止
弁の機能を組み込んだ切替弁兼用型となっているのでそ
の必要がなく、従って、小型化、低コスト化、軽量化が
図れる。
【0065】以上説明した実施例では、供給路切替弁2
の弁体28の上方に出口弁口26c 2 を設けると共に、
サブ供給路13bの出口を出口弁口26c2 の上流側で
メイン供給路13aに接続し、弁体28を大量のガス流
によって浮上させて弁体28によって出口弁口26c2
を弁閉させるようにして噴出ガス遮断弁3aを構成して
いるので、噴出ガス遮断弁3aの弁体28は、供給路切
替弁2の弁体と連動して噴出ガス流を完全に遮断するの
に寄与し、別途独立に噴出ガス遮断弁を設けることが必
要なくなっている。
【0066】手動操作軸61及び押圧閉塞体66bが出
口弁口26c2 の上方に設けられ、押圧閉塞体66bを
手動操作軸61の操作によって押し下げて出口弁口26
2の出口を上方から塞いで手動兼感震ガス遮断弁3b
を弁閉状態にするので、手動兼感震ガス遮断弁3bは噴
出ガス遮断弁3aの弁口を共用してガス流を完全に遮断
するのに寄与し、ガス流を完全に遮断したり、あるいは
遮断しなかったりすることが任意に行え、既設のガス供
給管や内管を大幅に変更したり、あるいは修理したりす
る工事をする必要が生じた時、ガス流を完全に遮断する
ことができ、工事を安全に行うことができるようにな
る。
【0067】なお、上述した実施例では、振子91は水
平に保持するようにして上下震動に有効に応答して感震
遮断を行うように構成されているが、左右方向の震動に
効果的に応答するようにする場合には、図7に示すよう
に振子91を垂直に起立させて配することも可能であ
る。更に、上下左右方向の両震動に効果的に応答するよ
うにするには、図2に示した実施例における振子91の
軸を図8に示すように途中で直角に曲げた構成とすれば
よい。このようにすると、先端の重量部91aに上下方
向、左右方向の何れの震動が作用しても振子91の基部
に図9に示すような変位が生じるようになって感震遮断
が有効に行われるようになる。
【0068】図10及び図11は他の実施例を示し、図
2などについて上述したものと同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明を省略する。図10は集合住宅に
ガスを供給するガス供給設備に本発明によるガス漏洩検
知装置の他の実施例を適用した配管系統図を示すブロッ
ク図である。同図において、ガス漏洩検知装置1は閉止
弁の機能が組み込まれて低圧支管11から分岐された灯
外内管の元バルブを兼用した流路切替型に構成されてい
る。メイン供給路13aには、供給路切替手段としての
供給路切替弁2が接続され、サブ供給路13aの流入口
には開閉手段としての開閉弁2aが接続されている。供
給路切替弁2と開閉弁2aは後で説明す手動操作部6に
より互いに連動されて弁閉されるようになっている。
【0069】図11は複合弁装置Aの具体的な構造を示
し、下ケースC1には、隔壁22を挟んで下向きに開口
した孔25a及び25b’が設けられ、これにガスメー
タからなる流量検知部4のガス流入口と流出口がそれぞ
れ接続されるようになっている。隔壁22を挟んで上向
きに開けられた孔23a及び23bは上ケースC2を密
封して取り付けることで互いに連通され、メイン供給路
の一部を形成している。上記孔23aのガイド筒24a
には、弁口26aを有する弁体ガイド26’の下端部が
Oリング26bを用いて気密にかつ摺動可能に取付けら
れている。また、弁体ガイド26’は、起立している3
〜4本の支柱26’aをその上端でリング26’bによ
って連結した形状に形成され、弁体28’が浮上したと
きに支柱26’aの間のガス通路S3 をガスが自由に通
過できるようになっている。弁体ガイド26’の弁口2
6aの下部には、3〜4本のアーム26’cの上端が等
角度で取付けられてガス通路S4 が形成され、そしてこ
れらのアーム26’cの下端が弁口26aより小径でか
つこれと同心円の円筒部26’dに取付けられている。
【0070】この円筒部26’dの中には弁棒26’e
がスラスト方向に摺動自在に挿通され、止めリング2
6’fと円筒部26’dとの間に縮設されたコイルバネ
26’gによって下方に突出されて保持されている。ア
ーム26’cと円筒部26’dとは一体に形成され、弁
棒26’eを支持する弁棒支持体を構成している。上記
弁体ガイド26’とガイド筒24aの外周部との間に
は、弁体ガイド26’を下から押し上げるようにコイル
バネ26’hが縮設されている。これにより弁体ガイド
26’が、その一部がストッパ26’iに当接するまで
押し上げられている。
【0071】上記弁体ガイド26’内に配される弁体2
8’は、その下面にのみ弁パッキング28aが取付けら
れている。弁体28’は弁体ガイド26’の内側を上下
動することが可能で、ガス流が大きいときはガス流に押
されて浮き上がり、弁パッキング28aが弁口26aか
ら離れ、ガスが弁口26a、ガス通路S3 を通って孔2
3bに至るようになり、ガス流が小さいときは自重によ
り下がり、弁パッキング28aが弁口26aに接触して
弁口26aを弁閉し、ガス流を遮断する。
【0072】サブ供給路の流入口が接続される孔25a
の上端には弁口25cが設けられ、弁体25dによって
開閉されるよういなっている。この弁体25dは釘状に
作られ、針部分がガイド棒として弁口25cの中に通さ
れている。コイルバネ25eが弁口25cの外側に設け
られ、弁体25dの釘頭を下方から支えている。弁体2
5dは通常コイルバネ25eにより持ち上げられて弁口
25cを開いているが、弁棒26’eで押し下げられる
と弁口25cを開く。
【0073】支持板63のスラスト軸孔63bに摺動自
在に嵌合されたスラスト軸66の下端には、押圧手段6
6dが一体に設けられている。押圧手段66dは弁体ガ
イド26’の上端を押す円盤部材66d1 と、弁体2
8’の上面を押す弁体押さえ部材66d2 と、円盤部材
46d1 と弁体押さえ部材66d2 とを支持する支持部
材66d3 とからなり、弁体押さえ部材66d2 は屈曲
部で回動自在に軸支された板バネからなる略L字状のて
こ部材からなり、その一端が弁体ガイド26’の上端縁
に弾接され、他端がその時計回転方向の回動によって下
方に変位して弁体28’の上端面に弾接されるようにな
っている。
【0074】図11の状態では、係止ボール81が操作
板65の係合凹部65dに落ち込んだ第2の回転角度位
置にあり、押圧手段66dの円盤部材66d1 及び弁体
押さえ部材66d2 は弁体ガイド26’及び弁体28’
から離れた上方に保持されているが、手動操作軸61が
大きな力で第1の回転角度位置の方向に回転操作される
と、操作板65の操作カム面65aも90度回転される
ので、スラスト軸66が弾接される操作カム面65aが
最低面から傾斜面を経て最高面に変化する。このことに
よって、スラスト軸66がコイルバネ66aの付勢力に
抗して押し下げられ押圧手段66dが下降されるように
なる。
【0075】この押圧手段66dの下降により、まず弁
体押さえ部材66d2 が時計回転方向に回動してその他
端が弁体28’の上面に突き当たり弁体28’を押し下
げ、弁体28’の弁パッキング28aを弁口26aに接
触させて弁口26aを閉する。そして、弁体28’がそ
れ以上下がらなくなるタイミングで円盤部材46d1
弁体ガイド26’に突き当たるが、これにより押圧手段
66dがコイルバネ26’hに抗して更に下降すると、
円盤部材46d1 が弁体ガイド26’を前記弁体28’
と共にコイルバネ26’hに抗して押し下げ、これと同
時に弁棒支持体の弁棒26’eが弁体25dをコイルバ
ネ25eに抗して押し下げる。弁体25dが押し下げら
れると、弁口25cが閉される。弁体25dが弁口25
cに当たってそれ以上下がらなくなるとコイルバネ2
6’gが圧縮して弁棒26’eが逃げるので、弁体ガイ
ド26’がそれ以上下降しても必要以上に大きな力が弁
体25及び弁口25cの開口にかからなくなっている。
【0076】手動操作軸61の第2の回転角度位置にお
ける保持状態はまた、所定値以上の震度の震動が振子9
1の重量部91aに作用し、鍔部91eを支点として下
方に揺動すると、リンク棒83を介して押圧ピン82を
後退させることにより解除される。この結果、手動操作
軸61を回転操作したときと同様に、手動操作軸61は
発条バネ67による付勢力によって第2の回転角度位置
から第1の回転角度位置へ反時計方向に略90度回動駆
動され、スラスト軸66がコイルバネ66aの付勢力に
抗して押し下げられ押圧手段66dが下降されると、弁
体25dが押し下げられて弁口25cが閉される。
【0077】以上の構成により、既設のガス供給管や内
管を大幅に変更したり、あるいは修理したりする工事を
する必要が生じた時、手動操作軸61を回転操作するこ
とで、メイン供給路13a及びサブ供給路13bの両方
を遮断してガス流を完全に遮断し、既設のガス供給管や
内管を大幅に変更したり、あるいは修理したりする工事
を安全に行うことができるようになる。
【0078】工事終了後、手動操作軸61を逆回転操作
することで、メイン供給路13a及びサブ供給路13b
の両方を開放してガス流を回復させ、ガスの使用を再開
させることができる。
【0079】そして、地震などの発生によって所定値以
上の震度の震動が加わったときに、自動的にメイン供給
路13a及びサブ供給路13bの両方を遮断してガス流
を完全に遮断するので、別個に感震機能付きの閉止弁を
設けることなく、灯外内管13が破損して大量のガス噴
出が発生することを未然に防止するので、小型化、低コ
スト化、軽量化が図れる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
量の大小によってメイン供給路を切替えるので、大きな
圧力損失を生じることがなく、また弁体を構成する部材
の重さの選択によって切替ガス流量を簡単に設定でき
る。
【0081】また、所定値以上の震度の震動によって、
メイン供給路とサブ供給路との両方を同時に弁閉状態に
することができるので、別途に感震機能付きの遮断弁を
設けることが必要なく、経済的で低コスト化が図れる同
時に小型化、軽量化が図れる。
【0082】更にまた、任意時点でメイン供給路とサブ
供給路とを同時に弁閉状態にすることができるので流路
閉止弁の機能を併せ持ち、別途手動遮断弁を設けること
が必要なく、経済的で低コスト化が図れる同時に小型
化、軽量化が図れる。
【0083】更に、別途手動遮断弁を設けることなく、
既設のガス供給管や内管を大幅に変更したり、あるいは
修理したりする工事を安全に行うことができ、実装性が
高く既設設備への対応を極めて簡単に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス漏洩検知装置の一実施例を適用し
た配管系統図を示すブロック図である。
【図2】図1の複合弁装置のガス遮断弁の開状態を示す
断面図である。
【図3】図1の複合弁装置のガス遮断弁の閉状態を示す
断面図である。
【図4】図1の複合弁装置の感震ガス遮断弁の閉状態を
示す断面図である。
【図5】図2の断面と直交する面での図2の一部分の拡
大断面図である。
【図6】図5と異なる状態における図2の断面と直交す
る面での図2の一部分の拡大断面図である。
【図7】図2の複合弁装置の一部分の一変形例を示す断
面図である。
【図8】図2の複合弁装置の一部分の他の変形例を示す
断面図である。
【図9】図8の例における異なる状態を示す断面図であ
る。
【図10】本発明のガス漏洩検知装置の他の実施例を適
用した配管系統図を示すブロック図である。
【図11】図10の複合弁装置のガス遮断弁の開状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガス漏洩検知装置 2 供給路切替手段(供給路切替弁) 2a 開閉手段 3 ガス遮断弁 3a 噴出ガス遮断弁 3b ガス遮断手段(手動兼感震ガス遮断
弁) 4 流量検知手段(流量検知部) 5 漏洩判定手段(漏洩判定部) 6 手動操作手段(手動操作部) 67 発条バネ 7 付勢手段(付勢部) 8 係止手段(係止部) 83 伝達手段(リンク棒) 9 感震手段(感震部) 91 振子 91a 重量部 13a メイン供給路 13b サブ供給路 28 弁体 26c2 出口弁口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細原 靖治 神奈川県横浜市金沢区釜利谷南3−21− 4−2 (72)発明者 陶山 毅一 神奈川県横浜市磯子区汐見台3−3 3305棟514号 (72)発明者 筏 隆臣 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 毛笠 明志 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 安藤 純一 愛知県名古屋市熱田区桜田町19−18 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 中村 睦実 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器 株式会社内 審査官 森口 正治 (56)参考文献 特開 平5−273072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 3/22 G01F 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流量が小さくなったときメイン供給
    路を閉じ、このメイン供給路と並列に設けられたサブ供
    給路のみを通じてガスを供給できるようにし、サブ供給
    路に設けた流量検知手段による流量監視によって下流側
    のガス漏洩を検知するようにしたガス漏洩検知装置にお
    いて、 前記メイン供給路及び前記サブ供給路の両方を遮断又は
    開放する弁体と、該弁体を操作する手動操作手段とを有
    し、該手動操作手段が前記弁体に前記両供給路を遮断さ
    せる第1の位置と両方を開放させる第2の位置との間で
    移動操作可能となっているガス遮断手段と、 前記手動操作手段に前記第2の位置から第1の位置の方
    向に常時付勢力を付与する付勢手段と、 前記第2の位置にある前記手動操作手段を前記付勢手段
    による付勢力に抗して前記第2の位置に保持する係止手
    段と、 所定値以上の震度の震動を受けて変位して前記係止手段
    による前記手動操作手段の保持を解除する感震手段とを
    備え、 前記手動操作手段の保持の解除により、前記手動操作手
    段を前記付勢手段による付勢力によって前記第2の位置
    から前記第1の位置に移動させ、前記弁体に前記両供給
    路を遮断させるようにしたことを特徴とするガス漏洩検
    知装置。
  2. 【請求項2】 前記手動操作手段が前記弁体に前記両供
    給路を遮断させる第1の回転角度位置と両方を開放させ
    る第2の回転角度位置との間で回動操作可能となってお
    り、 前記付勢手段は、前記手動操作手段の外周に内端が、固
    定部に外端がそれぞれ固定され、前記手動操作手段の前
    記第1の回転角度位置から第2の回転角度位置への回動
    によって巻き上げられて前記手動操作手段に前記第2の
    位置から第1の位置の方向に常時付勢力を付与する発条
    バネからなることを特徴とする請求項1記載のガス漏洩
    検知装置。
  3. 【請求項3】 前記感震手段が、常時所定位置に保持さ
    れ、所定値以上の震度の震動を受けて揺動する先端に重
    量部を有する振子と、該揺動による振子の変位を前記係
    止手段に伝達する伝達手段とを備え、該伝達手段を介し
    て前記係止手段に伝達された変位により前記手動操作手
    段の保持を解除することを特徴とする請求項1又は2記
    載のガス漏洩検知装置。
  4. 【請求項4】 前記メイン供給路の途中に設けられた入
    口弁口と、ガス消費時のガス流量の大きいときガス流に
    よって浮上して前記入口弁口を開き、かつガス非消費時
    のガス流量の小さいとき自重によって下降して前記入口
    弁口を閉じる弁体とを有し、前記サブ供給路と並列に設
    けられた供給路切替手段を備え、 前記ガス遮断手段の前記弁体が、前記手動操作手段によ
    り操作されて、前記メイン供給路に対する前記サブ供給
    路の下流側接続部よりも下流側に設けられた出口弁口を
    開閉し、前記メイン供給路及び前記サブ供給路の両方を
    開放又は遮断することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のガス漏洩検知装置。
  5. 【請求項5】 ガス流量が小さくなったときメイン供給
    路を閉じ、このメイン供給路と並列に設けられたサブ供
    給路のみを通じてガスを供給できるようにし、サブ供給
    路に設けた流量検知手段による流量監視によって下流側
    のガス漏洩を検知するようにしたガス漏洩検知装置にお
    いて、 ガス消費時のガス流量の大きいときガス流によって浮上
    して前記弁口を開き、かつガス非消費時のガス流量の小
    さいとき自重によって下降して前記弁口を閉じる弁体を
    有し、前記弁体による前記弁口の閉止によって前記サブ
    供給路のみを通じてガスを供給するようにガス供給路を
    切り替える供給路切替手段と、 前記サブ供給路の流入口に設けられた弁口を開閉する弁
    体を有する開閉手段と、 前記供給路切替手段の弁体を閉状態に拘束すると共に前
    記開閉手段の弁体を閉状態にする第1の位置と、前記供
    給路切替手段の弁体の拘束を解いて自由にすると共に前
    記開閉手段の弁体を開にする第2の位置との間で移動操
    作可能となっている手動操作手段と、 該手動操作手段に前記第2の位置から第1の位置の方向
    に常時付勢力を付与する付勢手段と、 前記第2の位置にある前記手動操作手段を前記付勢手段
    による付勢力に抗して前記第2の位置に保持する係止手
    段と所定値以上の震度の震動を受けて変位して前記係止
    手段による前記手動操作手段の保持を解除する感震手段
    とを備え、 前記手動操作手段の保持の解除により、前記手動操作手
    段を前記付勢手段による付勢力によって前記第2の位置
    から前記第1の位置に移動させ、前記供給路切替手段の
    弁体を閉状態に拘束すると共に前記開閉手段の弁体を閉
    状態にし、前記両供給路を遮断させるようにしたことを
    特徴とするガス漏洩検知装置。
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CN112113720B (zh) * 2020-09-14 2022-04-05 福建省产品质量检验研究院 一种多工位球类气密性测试装置
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