JP3107138B2 - ガス漏洩検知装置 - Google Patents

ガス漏洩検知装置

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JP3107138B2
JP3107138B2 JP07075958A JP7595895A JP3107138B2 JP 3107138 B2 JP3107138 B2 JP 3107138B2 JP 07075958 A JP07075958 A JP 07075958A JP 7595895 A JP7595895 A JP 7595895A JP 3107138 B2 JP3107138 B2 JP 3107138B2
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Tokyo Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス漏洩検知装置に係
り、特に都市ガスなどを集合住宅の各戸に供給する集団
供給設備において、各戸へのガス供給管の途中に設けた
マイコンメータ上流側の部分や埋設管におけるガス漏洩
の有無についてガス供給を停止することなく検知するガ
ス漏洩検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ガスなどの集団供給設備において、
各戸にはガス使用量を計量するガスメータが設けられて
いるが、最近のガスメータには、内蔵したマイクロコン
ピュータによりガスメータを通じて流れるガス流量を監
視し、ガスメータとガス機器との間のガス配管における
漏洩を判定できるようになった、所謂マイコンメータと
称されるものが使用されるようになってきている。この
ため、マイコンメータより下流側におけるガス漏洩につ
いては、ガスメータにその検知機能をもたせることによ
って安全を確保することができる。
【0003】一方、各戸のガスメータに至るガス供給管
におけるガス漏洩も検知できるように、集団供給設備に
おけるガス供給管の入口部分にもガス漏洩検知装置を設
け、ガス監視装置としても機能する各戸のガスメータの
上流の埋設管を含む低圧部のガス供給管のガス漏洩の有
無についてガス供給を停止することなく検知することも
提案されている。このような場所に設置されるガス漏洩
検知装置として、各戸のガスメータと同様な構成のもの
を使用することも考えられる。しかし、この場合には、
集団供給設備の入口部に流れる大量のガス流を許容する
大容量のガスメータを使用しなければならないので、微
少なガス漏洩を検知する感度が得られず成り立たない。
【0004】そこで、ガス流量が少なくなったときに、
大流路を閉じることによって大流路と並列に設けた小流
路としてのバイパス流路にのみガスが流れるようにして
流路を大流路から小流路に自動的に切り替える流路切替
手段を設けると共に、小流路に小容量の膜式ガスメータ
を設け、このガスメータの機能を流用することにより小
流路におけるガス流を監視して、マイコンメータまでの
ガス流路における微少ガス漏洩を検知するようにしたも
のも提案されている。
【0005】この提案の漏洩検知装置では、夜間や深夜
のガス消費が殆どなくなる時には流路切替手段により小
流路にのみガスが流れるようにし、この流路切替手段の
下流側のガス供給管を通じて流れる微少なガス流量を小
流路において監視することができるようにする。この
時、ガス消費が全く無く、しかもガスの微少漏洩も生じ
ていなければ、ガス流量を検出することがなくなる。
【0006】そして、この様なことは、例えば30日の
比較的長い所定期間の間には少なくとも1回は生じるこ
とを前提にし、もしこの所定期間の間にガス流量を検出
することがなくならないときには、微少ガス漏洩が生じ
ている可能性があると判断するものである。
【0007】このようにガス供給管の一部にバイパス流
路を設け、低流量時にガスをバイパス流路に流し、この
バイパス流路に設けた微少流量を監視して微少ガス漏洩
を検知するようにしているので、ガス供給管のガス漏洩
検知をガス供給を強制的に停止することなく、容易にか
つ確実に行うことができる。
【0008】上述のガス漏洩検知装置は、集団住宅の集
団供給設備に至る灯外内管と称されるガス供給管の途中
に直接接続して取り付けられることが考えられている。
具体的には、図17に示すように、集合住宅14で使用
される都市ガスなどは、ガス供給源(図示せず)から低
圧支管11、ガス漏洩検知装置A及び灯外内管13を通
って集合住宅14の集団供給設備15に供給される。集
団供給設備15の各戸に対応する設備15aには、図示
しないマイコンメータが含まれ、このマイコンメータに
はその下流側のガス漏洩について判定する機能を持たせ
ることができる。低圧支管11は地中に埋設された管で
あり、既に低圧圧力の状態にされたガスを供給する。灯
外内管13は、低圧支管11から分岐して接続された管
であり、低圧支管11と同じく地中に埋設される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
接続した場合には、ガス漏洩検知装置Aにメンテナンス
を加えたり、装置を交換したりするとき、ガス漏洩検知
装置の上流側に弁体を設けてこれを閉止することが必要
となるが、このようなことを行うとガス漏洩検知装置以
降のガス供給が止められるようになる。
【0010】このようなことを無くしてメンテナンス性
を向上するには、図18に示すように、ガス漏洩検知装
置Aと並列にバイパス路Bを設ければよいが、このよう
にしたときにはバイパス路Bとして働く専用の配管を設
けるとともに、ガス漏洩検知装置Aの上下流とバイパス
路Bとに専用の弁体V1 〜V3 を設けなければならなく
なる。このため設備が大型化し、施工が煩わしいものと
なり、かつ高額な配管費用がかかってしまうなどの問題
があった。
【0011】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、漏洩検知部のメンテナンス性の向上を図るために
バイパス路を内蔵させ、施工性の向上、低コスト化及び
小型化を図ったガス漏洩検知装置を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明によりなされたガス漏洩検知装置は、漏洩検
知部の入口と出口が着脱自在に連結されて一体化され、
漏洩検知部をガス供給路の途中に接続するための接続部
を備え、該接続部が、前記漏洩検知部の入口と出口との
間にそれぞれ設けられ閉によって前記漏洩検知部を前記
ガス供給路から切り離す流路切替開閉弁と、前記漏洩検
知部をバイパスするバイパス路、該バイパス路の途中に
設けられ前記バイパス路を開閉するバイパス開閉弁とを
有することを特徴としている。
【0013】前記漏洩検知部は、弁体の上流側及び下流
側のガス圧力をダイヤフラムの両面にそれぞれ導き、上
流側及び下流側の圧力差によるダイヤフラムの変位を連
結部材を介して前記弁体に伝達して弁体を開閉する自動
開閉手段を有し、該自動開閉手段が閉しているときの該
自動開閉手段と並列に設けたバイパス通路のガス流、或
いは該自動開閉手段が閉しているときの前記弁体の下流
側の圧力を監視してガスの微少漏洩を検知することを特
徴としている。
【0014】前記接続部が、前記流路切替開閉弁を手動
操作する開閉操作手段と、前記バイパス開閉弁を手動操
作する開閉操作手段とを有することを特徴としている。
【0015】前記漏洩検知部及び前記接続部が、前記弁
体の上流側及び下流側を前記流路切替開閉弁の出口及び
入口にそれぞれ接続するように両者間を着脱自在に連結
する連結手段3を有することを特徴としている。
【0016】
【作用】上記構成により、漏洩検知部の入口と出口が着
脱自在に連結されて一体化された接続部が漏洩検知部を
ガス供給路の途中に接続しており、また接続部が有する
流路切替開閉弁が漏洩検知部の入口と出口との間にそれ
ぞれ設けられ、その閉によって漏洩検知部をガス供給路
から切り離し、かつバイパス開閉弁が漏洩検知部をバイ
パスするバイパス路の途中に設けられているので、接続
部から漏洩検知部を取り外しでも、ガスが噴出すること
がなく、またバイパス開閉弁の開によって漏洩検知部を
バイパスするガス供給路が形成されるので、ガス供給に
も支障をきたすことがない。
【0017】上記漏洩検知部は、弁体の上流側及び下流
側のガス圧力が両面に導かれるダイヤフラムが上流側及
び下流側の圧力差によって変位し、この変位を連結部材
を介して伝達して弁体を開閉する自動開閉手段が閉のと
き、この自動開閉手段と並列に設けたバイパス通路のガ
ス流、或いは弁体の下流側の圧力を監視してガスの微少
漏洩を検知するので、ガス供給に支障をきたすことな
く、微少ガス漏洩を常時監視して検知することができ
る。
【0018】上記接続部の開閉操作手段で流路切替開閉
弁を手動操作すると共に開閉操作手段でバイパス開閉弁
を手動操作することで、漏洩検知部をガス供給路から切
り離し、かつ漏洩検知部をバイパスするガス供給路を形
成することができるので、メンテナンスのため接続部か
ら漏洩検知部を取り外しでもガス供給にも支障をきたす
ことがない。
【0019】上記連結手段が、弁体の上流側及び下流側
を流路切替開閉弁の出口及び入口にそれぞれ接続するよ
うに漏洩検知部及び接続部間を着脱自在に連結している
ので、この連結手段による連結を外すことで簡単に分離
することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は集合住宅にガスを供給するガス供給設備に
適用される本発明のガス漏洩検知装置の一実施例の概略
構成を示すブロック図である。同図において、ガス漏洩
検知装置Aは、装置を低圧支管から分岐されたガス供給
路としての灯外内管13の途中に接続するための接続部
1と、この接続部1を介して灯外内管に接続され下流側
の灯外内管での微少ガス漏洩を検知する漏洩検知部2
と、接続部1及び漏洩検知部2とを接離自在に連結する
連結手段3とからなる。
【0021】上記接続部1は、灯外内管の一次側(上流
側)が接離自在に接続される一次接続口11aと二次側
(下流側)が接離自在に接続される二次接続口11bと
を有する。両接続口11a,11b間には、開によって
バイパス路12を形成するためのバイパス開閉弁12a
が設けられ、このバイパス開閉弁12aは開閉操作手段
12bによって開閉操作されるようになっている。上記
接続部1はまた、入口が一次接続口11aに連通された
流路切換開閉弁13aと出口が二次接続口11bに連通
された流路切換開閉弁12bとを有し、これらの開閉弁
13a,13bは開閉操作手段13cによって同時に開
閉操作されるようになっている。
【0022】上記漏洩検知部2は入口21aと出口21
bとの間にメイン供給路22aとガスバイパス通路22
bとが形成されている。メイン供給路22aの途中に
は、メイン供給路22aに流れるガスの流量に応じて自
動的に開閉してガス流路をガスバイパス通路22bのみ
に切り替える自動開閉手段としての自動開閉部23が設
けられている。具体的には、ガス流量が大きいときメイ
ン供給路22aを開し、所定値以下になったときメイン
供給路22aを閉するように働く。ガスバイパス通路2
2bの途中には、漏洩検知部2において下流側の微少な
ガスの漏洩があるか否かを検知するため、ガスバイパス
通路22bに流れるガス流の有無を検知するガス流検知
部24が設けられている。なお、ガス流検知部2は、ガ
スバイパス通路22bの途中にこの通路に流れるガス流
を検知してガス流検知信号を出力し、このガス流検知信
号に基づいて漏洩検知部2の図示しないガス漏洩判定手
段がガス漏洩の有無を判定する。
【0023】上記連結手段3は、接続部1の流路切替開
閉弁13aの出口及び漏洩検知部2の入口21aと、接
続部1の流路切替開閉弁13bの入口及び漏洩検知部2
の出口21aとをそれぞれ連結するように、接続部1と
漏洩検知部2とを接離自在に連結する。接続部1と漏洩
検知部2との連結を解くことによって、接続部1と漏洩
検知部2とが分離されるので、特に、接続部1を灯外内
管13に接続したままにして漏洩検知部2だけを取り外
すことができる。
【0024】なお、接続部1と漏洩検知部2との連結を
解いて漏洩検知部2を分離するに当たって、灯外内管1
3を通じてのガス供給が損なわれないようにするため、
まず閉状態にあるバイパス開閉弁12aを開閉操作手段
12bを操作して開状態にする。このことによって一次
側と二次側とがバイパス開閉弁12aを通じて直結さ
れ、バイパス開閉弁12aを通じてガスが供給されるよ
うになる。次に、共に開状態にある流路切替開閉弁13
a及び13bを開閉操作手段13cを操作して閉状態に
する。このことによってガス供給はバイパス開閉弁12
aのみを通じて行われるようになる。従って、連結手段
3による接続部1と漏洩検知部2との連結を解いて、接
続部1から漏洩検知部2を分離して取り外してもガス供
給に支障をきたすことがない。取り外した漏洩検知部2
は修理したり、或いは新しいものと交換することができ
る。
【0025】以上の構成において、ガス漏洩検知装置A
の下流側の集団供給設備においてガス消費がある場合、
自動開閉部23がメイン供給路22aを開し続けてガス
消費をまかうなうに十分なガスをメイン供給路22aを
通じて供給する。このときガスバイパス通路22bにも
ガスが流れ続ける。下流側のガス消費がほとんどなくな
ると、自動開閉部23がメイン供給路22aを閉して完
全に遮断させこの供給路22aを通じてのガス供給をな
くすので、ガス供給は専らガスバイパス通路22bを通
じて行うようになる。ガス流検知部24は、ガスバイパ
ス通路22bにガスが流れ続ける限りガス流検知信号を
出力し続け、下流側でのガス消費が完全になくなり、か
つ微少ガス漏洩が生じていないときガス流検知信号を出
力しなくなる。
【0026】一般に、例えば30日の比較的長い所定の
期間の間には、ガス消費が全くなくなることが少なくと
も所定回数生じるが、このことを前提とすると、微少ガ
ス漏洩が生じていないときには、所定期間の間にはガス
流検知部24からのガス流検知信号の発生がなくなる。
よって、漏洩検知部2は、このガス流検知信号を所定期
間の間監視し、ガス流検知信号の発生がなくなる回数が
所定回数以下のときには、微少ガス漏洩が生じている可
能性があると判定する。また、所定期間の間に、ガス流
検知信号の発生のない回数が所定回数以上のときには、
微少ガス漏洩が生じていないと判定する。
【0027】図1について上述したガス漏洩検知装置A
は、図2の外観図に示すように、接続部1と漏洩検知部
2が連結手段3により一体化され、地中に埋設された灯
外内管の途中に設けられたピットと呼ばれる筒形の容器
に収容できるようにコンパクトに構成されている。図2
において、(a)は正面図、(b)は上流側から見た側
面図、(c)は上面図であり、これらの図には図1の概
略図に対応した符号を付してある。
【0028】図2において、接続部1は単一の一体ブロ
ックとして取り扱えるように構成され、破線で示す灯外
内管13の一次側(上流側)が接離自在に接続される一
次接続口11aと二次側(下流側)が接離自在に接続さ
れる二次接続口11bとを有する。一次接続口11aと
二次接続口11bは一直線上において正反対に開口する
ように配され、この直線を挟んでその両側には、図2
(b)の側面図及び図2(c)の上面図に示すように、
バイパス開閉弁を開閉操作する手段としての摘み12b
と、流路切替開閉弁を開閉操作する手段としての摘み1
3cとが配されている。
【0029】漏洩検知部2は、接続部1と同様に単一の
一体ブロックとして取り扱えるように構成され、接続部
1を構成するブロック上に載置された上で、連結手段と
してのボルト3を漏洩検知部2のフランジ2aの孔を通
じて接続部1のネジ孔にネジ込むことによって接続部1
に対して接離自在に連結されて接続部1と一体化されて
いる。
【0030】上記接続部1及び漏洩検知部2の詳細構成
を、図2の装置についての各部の断面を示す図3〜図5
を参照して以下説明する。図3は一線上に位置する一次
接続口11aと二次接続口11bに沿った図2中のA−
A線についてとった断面を、図4は図3中のB−B線に
ついての断面を、そして図5は図3中のC−C線につい
ての断面をそれぞれ示す。
【0031】図3〜図5において、上記接続部1の両接
続口11a,11b間には、開によってこれらの接続口
を結ぶバイパス路を形成するためのバイパス開閉弁12
aが設けられ、このバイパス開閉弁12aは開閉操作手
段としての摘み12bによって開閉操作されるようにな
っている。上記接続部1はまた、入口が一次接続口11
aに連通された流路切換開閉弁13aと出口が二次接続
口11bに連通された流路切換開閉弁12bとを有し、
これらの開閉弁13a,13bは開閉操作手段としての
摘み13cによって同時に開閉操作されるようになって
いる。
【0032】上記漏洩検知部2は、図3に示すように、
入口21aと出口21bとの間にメイン供給路22aと
ガスバイパス通路(符号なし)とが形成されている。メ
イン供給路22aの途中にはメイン供給路22aに流れ
るガスの流量に応じて自動的に開閉してガス流をガスバ
イパス通路22bのみに切り替える自動開閉部23が設
けられている。具体的には、ガス流量が大きいときメイ
ン供給路22aを開し、所定値以下になったときメイン
供給路22aを閉するように働く。ガスバイパス通路の
途中にはこの通路のガス流の有無を検知するガス流検知
部24が設けられ、このガス流検知部24がガス流を検
知して発生するガス流検知信号に基づいて下流側の微少
なガスの漏洩があるか否かをガス漏洩判定手段が判定す
る。
【0033】上記連結手段3は、接続部1の流路切替開
閉弁13aの出口及び漏洩検知部2の入口21aと、接
続部1の流路切替開閉弁13bの入口及び漏洩検知部2
の出口21aとがそれぞれ接続されるように、接続部1
と漏洩検知部2とを接離自在に連結する。接続部1と漏
洩検知部2との連結を解くことによって、接続部1と漏
洩検知部2とが分離されるが、接続部1を灯外内管に接
続したままにして漏洩検知部2だけを取り外すことがで
きる。
【0034】なお、接続部1と漏洩検知部2との連結を
解いて漏洩検知部2を分離するに当たって、灯外内管を
通じてのガス供給が損なわれないようにするため、まず
閉状態にあるバイパス開閉弁12aを開閉操作手段12
bを操作して開状態にする。このことによって一次側と
二次側とがバイパス開閉弁12aを通じて直結され、バ
イパス開閉弁12aを通じてガスが供給されるようにな
る。次に、共に開状態にある流路切替開閉弁13a及び
13bを開閉操作手段13cを操作して閉状態にする。
このことによってガス供給はバイパス開閉弁12aのみ
を通じて行われるようになる。従って、連結手段3によ
る接続部1と漏洩検知部2との連結を解いて、接続部1
から漏洩検知部2を分離して取り外してもガス供給に支
障をきたすことがない。取り外した漏洩検知部2は修理
したり、或いは新しいものと交換することができる。
【0035】図3〜5においては、バイパス開閉弁12
aは閉、流路切替開閉弁13a及び13bは開状態にあ
り、かつ自動開閉部23などはガス未使用時の状態を示
している。上記バイパス開閉弁12a並びに流路切替開
閉弁13a及び13bなどは接続部ケース体C1などに
よって形成されるケース内に構成されている。ケース体
C1には、ガス漏洩検知装置を灯外内管13の途中に接
続するため、一次接続口11a及び二次接続口11bが
反対方向に向けて形成されている。
【0036】ケース体C1において、一次接続口11a
及び二次接続口11bの間には一次接続口11a寄りに
隔壁C1aが形成され、この隔壁C1aの上流側にバイ
パス開閉弁12aの弁口12a1 が設けられ、この弁口
12a1 を開閉する弁体12a2 はコイルバネのような
付勢部材12a3 によって、弁口12a1 を弁閉させる
方向に常時付勢されている。また、上記弁口12a1
対向して流路切替開閉弁13aの弁口13a1 が設けら
れ、この弁口13a1 を開閉する弁体13a2はコイル
バネのような付勢部材13a3 によって、弁口13a1
を弁閉させる方向に常時付勢されている。更に、ケース
体C1には、その二次接続口11b寄りに流路切替開閉
弁13bの弁口13b1 が設けられ、この弁口13b1
を開閉する弁体13b2 はコイルバネのような付勢部材
13b3 によって、弁口13b1を弁閉させる方向に常
時付勢されている。
【0037】ケース体C1には、上記バイパス開閉弁1
2aを開閉操作するための開閉機構を収容したケース体
C11が添設され、ケース体C1の開口C1bを塞いで
その内部にバイパス路を形成している。ケース体C11
内には、ケース外において一端に摘み12bが固着さ
れ、この摘み12bによって回転操作される回転軸12
cには回転レバー12dが固着されている。また、ケー
ス体C11内には、一端が回動自在に軸支された揺動レ
バー12eが設けられ、この揺動レバー12eの他端と
上記回転レバー12dの一端は、連結リンク12fによ
って連結されている。ケース体C1の開口C1bを塞い
でいるケース体C11の壁C11aには、弁体12a2
の弁軸12a4 を気密を保って摺動自在に案内するガイ
ド孔C11bが形成され、このガイド孔C11bに挿通
された弁軸12a4 の端部に上記揺動レバー12eの他
端が連結されている。なお、C11c及びC11dは回
転軸12cの90度の往復回転によって、回転レバー1
2dの各端が突き当たってそれ以上の回転を阻止するス
トッパ段部である。
【0038】ケース体C1にはまた、上記流路切替開閉
弁13a及び13bを開閉操作するための開閉機構を収
容したケース体C12が、ケース体C1の開口C1c及
びC1dを塞ぐように添設されている。ケース体12内
には、ケース外において一端に摘み13cが固着され、
この摘み13bによって回転操作される回転軸13dに
は回転レバー13eが固着されている。また、ケース体
C12内には、中間部が回動自在に軸支された回動レバ
ー13f及び13gが設けられ、これらの回動レバー1
3f及び13gの一端は、摺動自在に案内されると共に
付勢部材としてのコイルバネ13hによって突出方向に
付勢されたガイド軸13iの端部に連結され、このガイ
ド軸13iの端部と回転レバー13eとは連結リンク1
3jによって連結されている。ケース体C1の開口C1
c及びC1dを塞いでいるケース体C12の壁C12a
及びC12bには、弁体13a2 の弁軸13a4 及び弁
体13b2 の弁軸13b4 を気密を保って摺動自在に案
内するガイド孔C12c及びC12dが形成され、この
ガイド孔C12c及びC12dに挿通された弁軸12a
4 及び12b4 の端部に上記回動レバー13f及び13
gの他端が連結されている。なお、C12e及びC12
fは回転軸13dの約90度の往復回転によって、回転
レバー13dの一部が突き当たってそれ以上の回転を阻
止するストッパ段部である。
【0039】上記自動開閉部23などは漏洩検知部ケー
ス体C2などによって形成されるケース内に構成されて
いる。ケース体C2には、下向きのガス流入口21aを
形成する流入口ブロックC21が連結されると共にガス
流出口21bが下向きに形成され、ガス流入口21a及
び流出口21bが上記流路切替開閉弁13aの下流側及
び流路切替開閉弁13bの上流側にそれぞれ連通される
ように、ケース体C2が接続部1のケース体C1上に載
置されて連結されている。ガス流入口21a及び流出口
21bとの間のガス流入口21a寄りには、自動開閉部
23の開閉弁23aが構成されるが、このためにガス流
入口21a寄りに弁口23a1 が設けられ、この弁口2
3a1 を境にその下流側に空間Sが形成される。弁口2
3a1 は横方向(水平方向)に開口され、空間S側から
円形の弁体23a2 が接離されて弁閉、弁開されるよう
になっている。なお、弁口23a1 が横方向に開いてい
るので、ガス流に混入したごみが弁体23a2 との間の
接触部に堆積し難く、弁閉を損なうなことがなく、完全
な弁閉状態を保持することができる。
【0040】弁体23a2 の弁軸23a3 はその一端部
が上記弁口23a1 の中心部に一体成形により形成した
案内筒23a4 に、他端部が後述する動力伝達リンク機
構23bの支持ブロック23cに形成した案内孔23c
1 にそれぞれ摺動自在に嵌挿され、弁軸23a3 が水平
状態を保つように案内されている。
【0041】また、ケース体C2には、流入口21aと
弁口23a1 との間において、上方に向かって導孔C2
aが形成される共に空間Sの上方に向かって開口C2b
があけられている。上記孔C2aの上端には、2つの弁
口25a及び25bとこれらの弁口を交互に開閉する弁
体25cとを有する三方弁からなるパイロット弁25が
設けられ、導孔C2aが弁口25aに連通されている。
上記開口C2bはケース部C31及びC32からなるケ
ース蓋体C3により塞がれている。上記空間Sに対応す
るケース蓋体C3の上方には、半導体圧力センサからな
る差圧センサ7を収容するための空間を形成するキャッ
プ状の容器C4が気密に取付けられている。ケース部C
31及びC32の間には、気密リング23dを介してダ
イヤフラム23eの周囲が気密を保って挟まれ、このダ
イヤフラム23eによって、圧力室としての空間Sの上
方にこの空間Sから隔離した圧力室Rを形成している。
【0042】上記圧力室Rは、パイロット弁25の弁体
25cの状態により、ケース体C2及びケース部C32
にあけた導孔C2c及びC32aと、パイロット弁25
の弁口25aと、上記ケース体C2にあけた孔C2aと
を通じて流路切替開閉弁13bの上流側のガス流入口2
1aに連通されるか、又は、導孔C31a及びC32a
と、パイロット弁25の弁口25bと、ケース体C2及
びケース部C32にあけた導孔C2d及びC32bとを
通じて流路切替開閉弁13bの下流側の空間Sに連通さ
れる。
【0043】また、上記圧力室R内には、上記容器C4
内に収容された差圧センサ7の一方の受圧面に圧力室R
内の圧力を導くための導圧管71が挿入されている。ま
た、ケース部C32には導孔C32bから分岐した分岐
孔C32cがあけられ、この分岐孔C32cと導圧管7
2を介して差圧センサ7の一方の受圧面に圧力室として
の空間Sの圧力が導かれている。よって、差圧センサ7
は空間Sと圧力室R内の圧力の差に相当する大きさの差
圧信号を出力し、この差圧信号は容器C4から気密を保
って引き出された信号線L1 を介して遠隔の監視盤KB
のソレノイド制御部(図示せず)に伝送される。なお、
監視盤KBは集合住宅の管理人室などに設置される。
【0044】上記パイロッ弁25は、図6の部分拡大図
に示すように、導孔C2cを導孔C2a又はC2bに選
択的に連通するためのもので、弁体25cの弁軸25d
が弁口25bを通じて延長されラッチ機能付きの電磁ソ
レノイド26のプランジャ26aに連結されている。プ
ランジャ26aにはコイルバネ26bが装着され、この
コイルバネ26bは弁体25cが弁口25aを閉じる方
向に常時付勢力を付与しているが、ソレノイドコイル2
6cに対して一方向の通電を行うと、プランジャ26a
がコイルバネ26bによる付勢力に抗して吸引され、図
示のように弁口25bが弁体25cによって閉じられ、
弁口25aが開される。そして、この吸引状態がソレノ
イドコイル26cへの通電をなくしても、図示しないマ
グネットの吸着力により保持される。また、ソレノイド
コイル26cに対して他方向の通電を行うと、マグネッ
トの吸着力を打ち消す磁界が発生されて、プランジャ2
6aはコイルバネ26bによる付勢力により動かされ、
弁口25aが弁体25cによって閉され、弁口25bが
開される。
【0045】ダイヤフラム23eはゴムなどの可撓性を
有する弾性膜から形成され、その中央部分には大径の円
板23e1 が添設されて平坦に保たれている。大径の円
板23e1 にはその中央の貫通孔を通じて連結軸23e
2 が挿通され、大径の円板23e1 の下面側の連結軸2
3e1 の先端には連結リンク23fの一端が連結され、
この連結リンク23fを介して動力伝達リンク機構23
bが連結されている。動力伝達リンク機構23bは、支
持ブロック23cに一端が回動自在に軸支され他端が連
結リンク23fの他端に回動自在に連結されたくの字型
の回動レバー23b1 と、この回動レバー23b1 の中
間部に一端が、弁軸23a3 に他端がそれぞれ回動自在
に連結されたくの字型のリンク23b2 とからなってい
る。ダイヤフラム23eには、その大径の円板23e1
と支持ブロック23cとの間に連結片22a4 と同心円
状に位置決めされて縮設された弾性部材としてのコイル
バネ23e3 により、付勢力が圧力室Rの方向に常時付
与されている。この付勢力によってダイヤフラム23e
が動かされると、動力伝達リンク機構23bにより流路
切替開閉弁13bの弁体23a2 が弁口23a1 を閉す
る方向に駆動される。
【0046】なお、上述した動力伝達リンク機構23b
は、ダイヤフラム23eの変位による連結リンク23f
の変位量よりも弁軸23a3 の移動量を小さくする縮小
機構を構成しているので、小さい差圧であっても弁体2
3a2 を駆動する大きな力をうることができ、ガス流に
敏感に応答させることができる。また、リンクやレバー
の連結を枢軸によって行っているので、摩擦抵抗が小さ
くなり、この点からも小さい差圧で弁体23a2 が駆動
でき、ガス流に敏感に応答させることができる。なお、
ダイヤフラム23eと動力伝達リンク機構23bは流路
切替開閉弁13bの弁駆動手段を構成している。
【0047】ケース体C2には、図7及び図8に示すよ
うに、その側面に微少漏洩検知手段24のガス流検知部
24を構成するための凹部C2fが形成され、この凹部
C2fの底部には圧力室Rに連通するための孔C2gが
あけられている。ケース体C2の側面にはまた、凹部C
22aを有する容器C22が気密リングを介して取付け
られ、凹部C2f及びC22aによって流量検知室が形
成される。この流量検知室はケース体C2と容器C22
との間に周辺部が挟まれたダヤフラム24a1によっ
て、連通孔C2gなどを通じて圧力室Rに連通された入
口圧力室24a11と、出口圧力室24a12とに仕切られ
ている。なお、出口圧力室24a12は、容器C22に形
成された連通孔C22bと、ケース体C2に形成された
連通孔2hとを通じて空間S、すなわち、流路切替開閉
弁13bの下流側に連通されている。
【0048】図9の拡大図に示すように、ダイヤフラム
24a1 の一方の面には受け円板24a2 が添設され、
この受け円板24a2 及びダイヤフラム24a1 の中央
には、中心に入口圧力室24a11と出口圧力室24a12
とを連通する微細孔24b1が、一端に鍔24b2 が、
外周にねじ24b3 がそれぞれ形成されたノズル部材2
4bが挿入されている。そして、受け円板24a2 、ダ
イヤフラム24a1 及びノズル部材24bは、ノズル部
材24bの挿入端外周のねじ24b3 にナット24b4
を螺合することにより、受け円板24a2 及びダイヤフ
ラム24a1 が鍔24b2 とナット24b4 との間に挟
まれて一体化されている。
【0049】ノズル部材24bの鍔24b2 側には、微
細孔24b1 の真下に間隙をもってマグネット24cを
保持するためのマグネットホルダ24dが加締め止めさ
れており、マグネットホルダ24dには出口圧力室24
11と微細孔24b1 を連通するための流路24d1
形成されている。なお、容器C22とダイヤフラム24
1 との間にはコイルバネ24eが縮設されてダイヤフ
ラム24a1 が図において左方向に、すなわち、入口圧
力室24a12側に付勢されている。
【0050】容器C22の外側には収容ケースC23が
取付けられ、このケース内にはマグネット24cと対向
する部位にマグネット24cの接近によりオンし、離間
によりオフするリードスイッチ27が容器C22の気密
を保って固定され、またこのリードスイッチ27のオン
・オフ信号を流量検知信号として出力し、これが信号線
3 を介して遠隔の監視盤KBのガス漏洩判定部に伝送
される。
【0051】上述した構成のガス流検知部24におい
て、微細孔24b1 にガスが流れると、その流量をQ
(m3 /h)、微細孔24b1 の直径をD(mm)、微
細孔24b1 により入口圧力室24a11と出口圧力室2
4a12との間に発生する差圧ΔP(mmH2 O)、ガス
密度をρ(空気を基準にした数値)、係数をk(0.00
92)とすると次式が成り立ち、入口圧力室24a11
出口圧力室24a12との間に差圧ΔPが生じる。 Q=k×D2 ×(ΔP/ρ)1/2
【0052】上式から明らかなように、微細孔24b1
の直径Dを適当に設定することによって、微少ガス流に
よって所定値以上の差圧ΔPを発生させ、この圧力差を
利用してダイヤフラム24a1 をコイルバネ24eの付
勢力に抗して右方向に変位させることができる。このダ
イヤフラム24a1 の変位は、これと共に変位するマグ
ネット24cがリードスイッチ27に接近してリードス
イッチ27をオンさせることによって検知することがで
きる。従って、上記所定値を検知すべき微少ガス漏洩に
応じて設定することによって、微少ガス漏洩に伴うガス
流によってもリードスイッチ27をオン状態に保持する
ことができるようになる。
【0053】監視盤KBは、ソレノイド制御部及びガス
漏洩判定部を内蔵すると共に、電源電圧低下表示8a、
漏洩表示8b、遮断表示8c、過流量表示8d、感震表
示8eの他に、ガス供給及びガス遮断させる際に操作さ
れる開閉スイッチ8f及び8gとが設けられると共に、
感震器9が接続されている。
【0054】以上の構成において、バイパス開閉弁12
aが閉され、流路切替開閉弁13a及び13bが開され
ている状態において、流路自動切替部23の下流側の集
団供給設備において容量範囲内のガス消費がある場合、
空間S内の圧力が低下し、図3においてダイヤフラム2
3eは空間Sと圧力室Rの差圧によってコイルスプリン
グ23e3 の付勢力に抗して下方に変位する。この変位
によって、動力伝達リンク機構23bのリンク23fが
下降してレバー23b1 を反時計回転方向に回動させ
る。このレバー23b1 の回動によってリンク23b2
とこれに連結された弁軸23a3 とこの弁軸23a3
一体の弁体23a2 が右方向に一緒に移動され、これに
よって弁口23a1 から弁体23a2 が離間されて弁開
される。
【0055】また、図8において、ガス流検知部24の
出口圧力室24a12内の圧力も低下し、微細孔24b1
を通じてガスが流れ、この微少ガス流によって入口圧力
室24a11と出口圧力室24a12との間に差圧ΔPが生
じる。この圧力差がダイヤフラム24a1 をコイルバネ
24eの付勢力に抗して右方向に変位させ、このダイヤ
フラム24a1 の変位によって、マグネット24cがリ
ードスイッチ27に接近してリードスイッチ27をオン
させる。このリードスイッチ27のオンによってガス流
のあることを示すガス流検知信号が発生される。
【0056】次に、自動開閉部23の下流側のガス消費
がほとんどなくなると、下流側に連通した空間S内の圧
力が圧力室R内の圧力に略等しくなって差圧がなくなる
ことにより、図3に示すようにダイヤフラム23eがコ
イルスプイリング23e3 の付勢力によって上方に変位
し、この変位が動力伝達リンク機構23bを介して弁体
23a2 に伝達されて自動開閉部23が自動的に弁閉状
態になり、メイン供給路22aは完全に遮断される。し
かし、僅かであるがガス流検知部24の微細孔24b1
を通じてガスが流れるので入口圧力室24a11と出口圧
力室24a12の間に差圧が生じ、この差圧によって、ダ
イヤフラム24a1 がコイルスプリング24eの付勢力
に抗して図示の状態から右方向に変位してリードスイッ
チ27がオンし、このリードスイッチ27のオンによっ
てガス流があることを示すガス流検知信号が発生され
る。このようなガス流検知信号は下流側でのガス使用時
には勿論のこと、下流側での微少ガス消費や微少ガス漏
洩が完全になくならない限り出力され続ける。
【0057】このような信号は、微少ガス漏洩がないと
きには、例えば30日の比較的長い所定の期間の間に必
ず所定回数なくなるが、微少ガス漏洩が生じているとき
にはガス流検知信号が発生され続ける。従って、ガス流
検知信号が所定期間に所定回数以上入力されなくなるこ
とがないときには、微少ガス漏洩が生じている可能性が
あると判定することができる。
【0058】また、図示しない下流側の灯外内管が何ら
かの理由により破損し、そこから大量のガスが噴出した
場合、空間S内の圧力が大きく低下して空間S及び圧力
室R間の差圧が非常に大きくなり、ダイヤフラム23e
はコイルスプリング23e3の付勢力に抗して下方に変
位する。このことによって動力伝達リンク機構23bを
介して弁体23a2 が右方向にいっぱいに移動され、弁
口23a1 から弁体23a2 が接離されて開度最大に弁
開されるが、このとき差圧センサ7には大きな差圧が加
わり大きなレベルの差圧信号が出力される。従って、こ
の差圧信号を入力する監視盤KBにおいて、差圧信号の
レベルにより、通常のガス消費によっては生じない所定
値以上の差圧が生じていることを検出し、大量のガス噴
出が生じていることを判定する。
【0059】大量のガス噴出が生じて所定値以上の差圧
が発生し大きなレベルの差圧信号が生じたときには、監
視盤KB内のソレノイド制御部が電磁ソレノイド26の
ソレノイドコイル26cに逆方向の電流を流し、図6に
示すようにプランジャ26aをコイルバネ26bに抗し
て吸着している吸着力を打ち消す磁界を発生させる。こ
のことによってプランジャ26aとこれに連結された弁
軸25dがコイルバネ26bの付勢力によって付勢方向
に移動され、弁口25bを閉じていた弁体25cが弁口
25bを開し、その代わりに弁口25aを閉じるように
なる。このように弁口25bが開、弁口25aが閉され
ることにより、圧力室Rは自動開閉部23の上流側から
遮断され、その代わりに導孔C32a及びC2c、弁口
25b、導孔C32b及びC2dを通じて空間Sと連通
されるようになる。
【0060】このように空間Sと圧力室Rとが連通され
て両者の圧力が等圧になると、ダイヤフラム23eはコ
イルバネ23e3 の付勢力によって図3に示すような位
置に上昇され、これに伴って動力伝達リンク機構23b
を介して弁体23a2 が左方向にいっぱいに移動され、
これによって弁体23a2 が弁口23a1 を閉じて弁閉
させる。従って、大量のガス噴出が生じても、メイン供
給路22a(図1)とガスバイパス通路22b(図1)
の両方が自動的に遮断され、大量のガス噴出が継続する
ことがない。
【0061】また、感震器9が所定震度以上の震動に応
じて感震信号が出力した場合にも、監視盤KB内のソレ
ノイド制御部が感震信号の入力に応じてパイロット弁2
5の電磁ソレノイド26のソレノイドコイル26cに逆
方向の電流を流す。このことによってプランジャ26a
と弁軸25dがコイルバネ26bによって移動され、弁
体25cが弁口25bを開、弁口25aを閉して圧力室
Rと空間Sとを連通させ、両者の圧力を等圧にする。よ
って、ダイヤフラム23eがコイルバネ23e 3 によっ
て上昇され、これに伴って動力伝達リンク機構23bを
介して弁体23a2 が移動されて弁体23a2 が弁口2
3a1 を閉じて弁閉させる。従って、地震によって下流
側のガス供給路が破損しても大量のガス噴出が生じるこ
とを未然に防止できる。
【0062】勿論、閉スイッチ8gを操作したときに
も、監視盤KB内のソレノイド制御部が電磁ソレノイド
26のソレノイドコイル26cに逆方向の電流を流し、
空間Sと圧力室Rとを連通させ、ダイヤフラム23eが
コイルバネ23e3 の付勢力によって上昇されるように
する。このダイヤフラム23eの上昇に伴って動力伝達
リンク機構23bを介して弁体23a2 が移動され、弁
口23a1 を閉じて弁閉させるので、メイン供給路22
a(図1)とガスバイパス通路22b(図1)の両方が
遮断されるようになる。
【0063】上述のように電磁ソレノイド26によりガ
スを遮断する状態に駆動されたパイロット弁25を、安
全の確認後にガス供給状態に復帰させる場合には、開ス
イッチ8fを操作すればよい。この開スイッチ8fの操
作によりソレノイド制御部は電磁ソレノイド26のソレ
ノイドコイル26cに一方向の電流を流して付勢する。
この通電によりソレノイドコイル26cは、下降してい
るプランジャ25aを吸引する磁界を発生し、このこと
によってプランジャ25aがコイルスバネ26bの付勢
力に抗して吸引されて図2の状態に復帰されるようにな
る。
【0064】上述した監視盤KB内には、図10に示す
ように、予め定めた制御プログラムを格納したROM1
00a、及び各種のデータを格納するデータエリアと共
に各種のワークエリアが形成されたRAM100bを有
し、上述したソレノイド制御部やガス漏洩判定部などと
して働くマイクロコンピュータ(CPU)100が設け
られている。監視盤KB内の回路は電池111を電源と
する電源回路110から供給される電源電圧により動作
し、電源回路110内の電池電圧を監視し、その低下を
検出する電池電圧低下検出回路120が設けられ、その
出力がCPU100に入力されるようになっている。
【0065】監視盤KB内には、差圧センサ7、感震器
9及びガス流検知部24からの信号をCPU100が入
力するためのインタフェース(I/F)回路101a〜
101cが設けられると共に、電磁ソレノイド26を駆
動制御するためのソレノイド駆動回路102が設けられ
ている。CPU100には、電池電圧低下検出回路12
0からの信号に基づく電源電圧低下表示8a、ガス流検
知部24からの信号によるガス漏洩の判定に基づく漏洩
表示8b、電磁ソレノイド26を駆動して弁体25bを
弁閉状態にしたことを示す遮断表示8c、差圧センサ7
からの信号に基づく過流量表示8d及び感震器8からの
信号に基づく感震表示8eをそれぞれ行わせる発光ダイ
オードLEDa〜LEDeが接続されると共に、ガス供
給路を遮断させる際に操作される閉スイッチ8g及び遮
断状態を復帰させる際に操作される開スイッチ8fが接
続されている。
【0066】上記ソレノイド駆動回路102は、電池1
11を電源として電磁ソレノイド26を駆動するため充
電電荷の放電電流を利用するように構成され、CPU1
00からの充電開始信号に応じて充電を開始し、ソレノ
イドを駆動するに十分な充電が行われたことを検出して
検出信号をCPU100に対して送出すると、これに応
じCPU100が出力する信号に応じて充電電荷を放電
させてソレノイドコイルに一方向の電流を流させる。ま
た、CPU100からの充電開始信号に応じて充電を開
始し、ソレノイドを駆動するに十分な充電が行われたこ
とを検出して検出信号をCPU100に対して送出する
と、これに応じCPU100が出力する信号に応じて充
電電荷を放電させてソレノイドコイルに逆方向の電流を
流させる。
【0067】以上の構成において、CPU100は微少
ガス警告処理、圧力異常遮断処理、感震器遮断処理及び
電池電圧低下警告処理を行う。微少ガス遮断処理におい
ては、例えば10分間の所定時間毎にガス流検知部24
のリードスイッチ27がオンしているかどうかを監視
し、すなわち、リードスイッチ27のオンによりガス流
があることを判断する。ガス流が24時間継続してある
ときには漏洩計測日数をカウントアップする。このカウ
ントアップされた漏洩計測日数はガス流がなくなったこ
との検出によってリセットされる。
【0068】カウントアップした漏洩計測日数が30日
となると、漏洩表示8bを点滅させる。すなわち、30
日の間連続してガス流が検知され続けリードスイッチ2
7がオンしたままのときには、ガス漏洩があると判断し
て漏洩を警報する漏洩表示8bを点滅させる。
【0069】上記圧力異常遮断処理においては、差圧セ
ンサ7からの差圧信号により、差圧が例えば20mmH2O
の所定圧力値以上をx秒の間継続しているときには、ガ
ス流が3l/h以上であることをリードスイッチ27のオ
ンにより検出すると、電磁ソレノイド26を駆動してソ
レノイドコイル26cに逆方向の電流を流し、プランジ
ャ26aの吸着を解消してコイルバネ26bの付勢力に
よって弁体25cが移動して弁口25bを開すると共に
弁口25aを閉する。その後流量表示8dを点滅させ
る。
【0070】上記感震器遮断処理においては、感震器9
が内蔵する感震スイッチがオンすると感震器8からの信
号を監視し、図11(a)に示すように、3秒間に40
ms以上のオン・オフを繰り返すメイク信号を発生して
いるかどうかを判定する。メイク信号の発生を判定する
と、ガス流検知部24のリードスイッチ27がオンして
いるかどうかによりガス流があるかどうかを判断し、図
11(b)に示すようにガス流があるときには直ちに、
図11(c)に示すようにガス流がないときにはその後
も例えば2分間の所定時間以内にガス流が生じたことを
確認してから、弁体25cにより弁口25aを閉させる
と共に遮断表示8cを点滅させて、開スイッチ8fが操
作されるのを待つ。開スイッチ8fがオンされると、復
帰信号を出力して弁体25cより弁口25bを閉させる
と共に弁口25aを開させ、かつ遮断表示8cの点滅が
停止される。
【0071】上記電池電圧低下警告処理においては、電
源回路110に内蔵している電池111の電池電圧を例
えば48時間の一定時間毎にチェックし、電圧が低下し
ているとき、電池電圧低下表示8aを点滅して警告す
る。
【0072】以上概略説明したガス漏洩検知装置の動作
の詳細を、CPU100が予め定めた制御プログラムに
従って行う処理を示す図12〜図16のフローチャート
を参照して以下詳細に説明する。CPU100は電源の
投入によって図12のメインルーチンの動作を開始し、
その最初のステップS1において微少ガス漏洩警告処理
を、次のステップS3において圧力異常遮断処理を、ス
テップS5において感震器遮断処理を、そしてステップ
S7において電池電圧低下警告処理をそれぞれ行ってか
ら上記ステップS1に戻る。
【0073】ステップS1の微少ガス漏洩警告処理は、
図13のサブルーチンにより行われ、その最初のステッ
プS11において例えば10分タイマの計時が経過した
か否かを判定し、この判定がΝOのときには元のメイン
ルーチンに戻る。10分が経過してステップS11の判
定がYESになるとステップS12に進んでガス流検知
部24のリードスイッチ27がオンしているか否かを判
定し、ガス流があるかどうかを判断する。
【0074】ステップS12の判定がYESのときに
は、ステップS13に進んで24時間タイマの計時が経
過したか否かを判定し、この判定がΝOのときには元の
メインルーチンに戻る。ステップS13の判定がYES
のとき、すなわち、10分間隔で監視したガス流が24
時間の間流れたままであるときにはステップS14に進
んで漏洩計測日数カウンタをカウントアップする。な
お、上記ステップS12の判定がΝOのとき、すなわ
ち、ガス流が3l/h以上でなくリードスイッチ27が
オフしているときにはステップS15に進んで漏洩計測
日数カウンタの計数内容をリセットしてから元のメイン
ルーチンに戻る。
【0075】上記ステップS14において漏洩計測日数
カウンタをカウントアップした後はステップS16に進
み、ここで漏洩計測日数カウンタの内容が30になって
いるか否かを判定する。すなわち、30日の間ガス流が
なくならない状態が継続したたどうかを判断する。この
判定がΝOのときには元のメインルーチンに戻り、判定
がYESのときにはステップS17に進んで漏洩表示8
bの点滅を開始させる。その後ステップS18に進んで
開スイッチ8fのオンを待ち、開スイッチ8fがオンさ
れるとステップS19に進んで漏洩表示8bの点滅を停
止させてからメインルーチンに戻る。
【0076】ステップS3の圧力異常遮断処理は、図1
4のサブルーチンにより行われ、その最初のステップS
31において差圧センサ7からの圧力信号により差圧が
20mmH2O 以上であるか否かを判定する。これは、通常
のガス使用状態では生じない圧力低下が例えばガス供給
管の破損による大量のガス噴出により下流側に生じてい
る可能性を判断するためのものである。ステップS31
の判定がΝOのとき、すなわち、大きな差圧が生じてい
ないときには元のメインルーチンに戻り、判定がYES
のときにはステップS32に進んでx秒タイマをスター
トさせる。
【0077】その後ステップS33に進み、ここで再
度、差圧センサ7からの圧力信号により差圧が20mmH2
O 以上であるか否かを判定し、判定が依然YESのとき
にはステップS34に進んでx秒タイマがタイムアップ
したか否かを判定する。このステップS34の判定がΝ
OのときにはステップS33に戻り、以下ステップS3
3の判定がΝOになるか又はステップS34の判定がY
ESになるまでステップS33及びS34の処理を繰り
返す。
【0078】ステップS33の判定がΝOになったと
き、すなわち、x秒タイマがタイムアップする前に差圧
センサ7からの圧力信号による差圧が20mmH2O 以上で
なくなったときにはステップS35に進んでx秒タイマ
をストップさせてから元のメインルーチンに戻る。一
方、ステップS34の判定がYESになると、すなわ
ち、差圧センサ7からの圧力信号による差圧が20mmH2
O 以上である状態がx秒継続したときにはステップS3
6に進む。ステップS36においては、ガス流が3l/
h以上でありリードスイッチ27がオンしているか否か
を判定する。
【0079】このステップS36の判定がΝOのときに
は、下流側での大量のガス噴出により20mmH2O 以上の
差圧が生じたのではないと想定して上記ステップS33
に戻る。ステップS36の判定がYESのときには、2
0mmH2O 以上の差圧が下流側での大量のガス噴出により
生じたと想定して、次のステップS37において電磁ソ
レノイド26を付勢してガス供給路を遮断させる遮断信
号を出力し、更に次のステップS38において遮断表示
8cの点滅を開始させる。
【0080】その後ステップS39に進んで開スイッチ
8fのオンを待ち、開スイッチ8fがオンされるとステ
ップS40に進んで遮断表示8cの点滅を停止させてか
らメインルーチンに戻る。
【0081】ステップS5の感震器遮断処理は、図15
のサブルーチンにより行われ、その最初のステップS5
1において感震器9からの信号により感震器9がオンし
ているか否かの判定を行う。このステップS51の判定
がΝOのときには元のメインルーチンに戻り、ステップ
S51の判定がYESのときにはステップS52に進ん
で感震器メイク判定処理を行う。ステップS52におい
て感震器9のメイクを判定するとステップS53に進ん
でガス流検知部24のリードスイッチ27がオンしてい
るか否かを判定し、ガス流があるかどうかを判断する。
ステップS53の判定がYESでガス流があると判断し
たときにはステップS54に進んで遮断信号を出力し、
弁体25cが弁口25bを開、弁口25aを閉させる方
向の電流を電磁ソレノイド26に流すようにする。これ
に対しステップS53の判定がΝOでガス流がないとき
にはステップS55に進んで2分タイマをスタートさ
せ、その後ステップS56に進んでガス流検知部24の
リードスイッチ27がオンしているか否かを判定し、ガ
ス流があるかどうかを判断する。ステップS53の判定
がYESでガス流があると判断したときにはステップS
54に進んで遮断信号を出力し、判定がΝOのときには
ステップS57に進んで2分が経過したか否かを判定
し、経過していなければ上記ステップS56に戻ってス
テップS56及びステップS57の判定を繰り返し、2
分間にガス流が生じなければメインルーチンに戻る。
【0082】上記ステップS54において遮断信号を出
力した後はステップS58に進み、ここで遮断表示8c
の点滅を開始させる。その後ステップS59に進んで開
スイッチ8fのオンを待ち、開スイッチ8fがオンされ
るとステップS60に進んで復帰信号を出力してステッ
プS54において電磁ソレノイド26に流した電流と逆
方向に電流を流して弁体25cにより弁口25aを弁
閉、25bを弁開させ、次のステップS61において遮
断表示8cの点滅を停止させてからメインルーチンに戻
る。
【0083】ステップS7の電池電圧低下警告処理は、
図16のサブルーチンにより行われ、その最初のステッ
プS71において48時間タイマの計時が経過したか否
かを判定し、この判定がΝOのときには元のメインルー
チンに戻る。48時間が経過してステップS71の判定
がYESになるとステップS72に進んで電池電圧低下
したか否かを判定し、このステップS72の判定がΝO
のときには元のメインルーチンに戻る。ステップS72
の判定がYESのときにはステップS73に進み、ここ
で電池低下表示8aの点滅を開始させてからメインルー
チンに戻る。この電池低下表示8aの点滅は新しい電池
と交換してCPU100を再度起動させない限り停止さ
れない。
【0084】上述した実施例では、ガスバイパス通路2
2bに流れるガス流をガス流検知部24により検知して
得られるガス流検知信号に基づいてガス漏洩を検出する
ようにしているが、ガスバイパス通路を設けず、この代
わりにメイン供給路22aの途中に設けた自動開閉弁2
3aの下流側の圧力を圧力検知部により検知して得られ
る下流側の圧力検知信号に基づいてガス漏洩判定部がガ
ス漏洩を検出するようにすることもできる。すなわち、
自動開閉弁23aは下流側におけるガスの未使用によっ
て自動的に弁閉するが、このような状態では、地中温度
や大気温度が変化するとその下流側に閉じ込められたガ
スの熱膨張及び熱収縮によって下流側の圧力が上下する
ようになる。この現象を利用した場合、圧力検知部によ
り検知した下流側のガス圧力を一定期間の間監視するこ
とによりガス漏洩の有無を判断することができる。
【0085】なお、自動開閉弁23aの下流側のガス供
給路に所定値以上のガス漏れが発生していると、地中温
度や大気温度が変化しても下流側の圧力は供給圧力以上
には上昇せず、このようなことに基づいてガス漏洩判定
部がガス漏洩があると判断する。これに対し、ガス漏洩
がない場合には、ガスを使用していないとき、ガス供給
管内の温度が上昇すると、圧力検知部により検知した下
流側のガス圧力が供給圧力以上になったことを検知さ
れ、この検知によりガス漏洩判定部が正常と判断でき
る。
【0086】ガスが使用状態にあって自動開閉弁23a
が自動的に弁開しているときには、圧力検知部によって
検知される圧力はガス供給圧力以上に高くなることはな
い。しかし、ガスが未使用状態になって自動的に弁閉さ
れるようになると、圧力検知部により検知される圧力も
供給圧力より高めになる。このような状態において、配
管内温度が例えば1°C以上上昇し、圧力検知部によっ
て検知される圧力が供給圧力より300パスカル(30
mmH20 )以上上昇するようになる。このように圧力検知
部によって検知される圧力が、供給圧力よりも所定値以
上高くなったときに、ガス漏洩判定部において計数値を
インクリメントする。
【0087】しかし、設定以上のガス漏洩があれば、配
管内温度が上昇しても、供給圧力(都市ガスでは約2k
パスカル)以上になることはなく、上記計数値のインク
リメントは行われない。今仮に、30日の監視期間を設
定した場合には、30日間に昼間又は夜間のガス未使用
時間帯において、配管内温度が上昇し、供給圧力より3
00パスカル(30mmH20 )以上になるときが少なくと
も2回以上発生するはずである。従って、30日間に計
数値が2以上であれば、ガス漏洩がないと判定し、2未
満であればガス漏洩の可能性があると判定して異常信号
を出力するようにすることができる。
【0088】上述した実施例では、漏洩検知部2に使用
されているダイヤフラム23eや24a1 はゴムなどの
弾性膜によって形成されているため、長い時間の使用に
よって破損する可能性があるので、定期的に漏洩検知部
2をオーバホールしたり或いは交換することが必要にな
るが、このようなときに漏洩検知部2のフランジ2aの
孔を通じて接続部1のネジ孔にネジ込でいるボルト3を
外して接続部1と漏洩検知部2との連結を解いて漏洩検
知部2を分離することができる。この分離の際に、まず
閉状態にあるバイパス開閉弁12aを開閉操作手段12
bを操作して開状態にし、このことによって一次側と二
次側とをバイパス開閉弁12aを通じて直結し、バイパ
ス開閉弁12aを通じてガス供給できるようにする。次
に開状態にある流路切替開閉弁13a及び13bを開閉
操作手段13cを操作して閉状態にし、このことによっ
てガス供給をバイパス開閉弁12aのみを通じて行うよ
うにする。このようにすることによって、接続部1から
漏洩検知部2を分離して取り外してもガス供給に支障を
きたすことがなく、メンテナンス性に優れたものとなっ
ている。
【0089】特に、漏洩検知部2は、接続部1を構成す
るブロック上に載置された上で、連結手段としてのボル
ト3により接続部1に対して接離自在に連結されて接続
部1と一体化されているので、バイパス路が内蔵さた一
体構成となり、施工性の向上、低コスト化及び小型化が
図られるようになっている。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、漏
洩検知部が着脱自在に連結されて一体化された接続部が
漏洩検知部をガス供給路の途中に接続し、また接続部が
有する流路切替開閉弁がその閉によって漏洩検知部をガ
ス供給路から切り離し、かつバイパス開閉弁がその開に
よって漏洩検知部をバイパスするバイパス路を形成する
ので、接続部から漏洩検知部を取り外しでも、ガスが噴
出することがなく、またガス供給にも支障をきたすこと
がなく、メンテナンス性の向上が図られ、またバイパス
路が内蔵さた一体構成となり、施工性の向上、低コスト
化及び小型化が図られるようになって
【0091】また、漏洩検知部の自動開閉手段がガスが
下流側で使用されていないときに閉し、このとき自動開
閉手段と並列に設けたバイパス通路のガス流、或いはそ
の下流側の圧力を監視してガスの微少漏洩を検知するの
で、ガス供給に支障をきたすことなく、微少ガス漏洩を
常時監視して検知することができ、面倒なガス漏洩検知
のための面倒な保守管理が必要なくなっている。
【0092】更に、漏洩検知部の保守或いは交換時に2
つの開閉操作手段を操作するだけで、漏洩検知部をガス
供給路から切り離し、かつ漏洩検知部をバイパスするガ
ス供給路を形成しているので、面倒な作業なしにしかも
ガス供給に支障をきたすことなく、メンテナンスのため
接続部から漏洩検知部を取り外すことができる。
【0093】また、連結手段による連結を解くだけの簡
単な作業で、漏洩検知部を接続部から外して分離するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス漏洩検知装置の一実施例を示す概
略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のガス漏洩検知装置の一実施例を示す外
観図であり、(a)は側面図、(b)上面図及び(c)
は端面図である。
【図3】図2(c)中のA−A線について側断面図であ
る。
【図4】図3中のB−B線についての横断面図である。
【図5】図3中のC−C線についての断面図である。
【図6】図3中の一部分の拡大断面図である。
【図7】図3中のD−D線についての断面図である。
【図8】図7中の一部分の拡大断面図である。
【図9】図8中の一部分の拡大断面図である。
【図10】監視盤内の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図11】図10中の各部の信号を示すタイミングチャ
ートである。
【図12】図10中のCPUが行う処理を示すメインフ
ローチャートである。
【図13】図12中の微少ガス漏洩警告処理のフローチ
ャートである。
【図14】図12中の圧力異常遮断処理のフローチャー
トである。
【図15】図12中の感震器遮断処理のフローチャート
である。
【図16】図12中の電池電圧低下警告処置のフローチ
ャートである。
【図17】従来のガス漏洩検知装置の一設置例を示す図
である。
【図18】従来のガス漏洩検知装置の他の設置例を示す
図である。
【符号の説明】
1 接続部 2 漏洩検知部 3 連結手段(ボルト) 12 バイパス路 12a バイパス開閉弁 12b 開閉操作手段 13 ガス供給路 13a,13b 流路切替開閉弁 13c 開閉操作手段 21a 入口 21b 出口 23 自動開閉手段(自動開閉部) 23a3 弁体 23b 連結部材(動力伝達機構) 23e ダイヤフラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細原 靖治 神奈川県横浜市金沢区釜利谷南3−21− 4−2 (72)発明者 陶山 毅一 神奈川県横浜市磯子区汐見台3−3 3305棟514号 (72)発明者 筏 隆臣 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 毛笠 明志 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 安藤 純一 愛知県名古屋市熱田区桜田町19−18 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 中村 睦実 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器 株式会社内 審査官 森口 正治 (56)参考文献 特開 平5−273072(JP,A) 特開 平4−60290(JP,A) 実開 平3−33325(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 3/22 G01F 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏洩検知部の入口と出口が着脱自在に連
    結されて一体化され、漏洩検知部をガス供給路の途中に
    接続するための接続部を備え、 該接続部が、前記漏洩検知部の入口と出口との間にそれ
    ぞれ設けられ閉によって前記漏洩検知部を前記ガス供給
    路から切り離す流路切替開閉弁と、前記漏洩検知部をバ
    イパスするバイパス路、該バイパス路の途中に設けられ
    前記バイパス路を開閉するバイパス開閉弁とを有するこ
    とを特徴とするガス漏洩検知装置。
  2. 【請求項2】 前記漏洩検知部は、弁体の上流側及び下
    流側のガス圧力をダイヤフラムの両面にそれぞれ導き、
    上流側及び下流側の圧力差によるダイヤフラムの変位を
    連結部材を介して前記弁体に伝達して弁体を開閉する自
    動開閉手段を有し、該自動開閉手段が閉しているときの
    該自動開閉手段と並列に設けたバイパス通路のガス流、
    或いは該自動開閉手段が閉しているときの前記弁体の下
    流側の圧力を監視してガスの微少漏洩を検知することを
    特徴とする請求項1記載のガス漏洩検知装置。
  3. 【請求項3】 前記接続部が、前記流路切替開閉弁を手
    動操作する開閉操作手段と、前記バイパス開閉弁を手動
    操作する開閉操作手段とを有することを特徴とする請求
    項1又は2記載のガス漏洩検知装置。
  4. 【請求項4】 前記漏洩検知部及び前記接続部が、前記
    弁体の上流側及び下流側を前記流路切替開閉弁の出口及
    び入口にそれぞれ接続するように両者間を着脱自在に連
    結する連結手段を有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のガス漏洩検知装置。
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