JPH07310783A - ダイナミックダンパ - Google Patents
ダイナミックダンパInfo
- Publication number
- JPH07310783A JPH07310783A JP10579294A JP10579294A JPH07310783A JP H07310783 A JPH07310783 A JP H07310783A JP 10579294 A JP10579294 A JP 10579294A JP 10579294 A JP10579294 A JP 10579294A JP H07310783 A JPH07310783 A JP H07310783A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leaf spring
- plate spring
- mass portion
- main plate
- main leaf
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発生応力を許容値以下とする。
【構成】 慣性力を発生する質量を有する質量部２を有
する。そして一端において質量部２に結合し他端におい
てブラケットを介して排気管に結合すると共に排気管の
振動により質量部２から慣性力を受けて弾性振動する主
板バネ３と、主板バネ３に重ねられてブラケットに取付
けられ主板バネ３の振幅を抑制する補助板バネ４とを備
える。主板バネ３は、ステンレス製のテーパ比１：２の
テーパの付いた対称な板材をテーパの方向に折り返して
Ｕ字状に湾曲させたものであり、テーパの大端部３１が
ブラケットに結合しテーパの小端部３２が質量部２に結
合する。補助板バネ４はブラケットに結合して主板バネ
３の内側に沿ってテーパの方向に折り曲げられ湾曲して
いる。主板バネ３の応力がテーパにより均一に分布し低
減する。質量部２の振幅が増大すると主板バネ３が補助
板バネ４に接触しバネ定数が高くなり共振点がずれ、共
振の振幅が一定以下になる。
する。そして一端において質量部２に結合し他端におい
てブラケットを介して排気管に結合すると共に排気管の
振動により質量部２から慣性力を受けて弾性振動する主
板バネ３と、主板バネ３に重ねられてブラケットに取付
けられ主板バネ３の振幅を抑制する補助板バネ４とを備
える。主板バネ３は、ステンレス製のテーパ比１：２の
テーパの付いた対称な板材をテーパの方向に折り返して
Ｕ字状に湾曲させたものであり、テーパの大端部３１が
ブラケットに結合しテーパの小端部３２が質量部２に結
合する。補助板バネ４はブラケットに結合して主板バネ
３の内側に沿ってテーパの方向に折り曲げられ湾曲して
いる。主板バネ３の応力がテーパにより均一に分布し低
減する。質量部２の振幅が増大すると主板バネ３が補助
板バネ４に接触しバネ定数が高くなり共振点がずれ、共
振の振幅が一定以下になる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、排気管等の振動を制振
するダイナミックダンパに関する。
するダイナミックダンパに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のダイナミックダンパは、慣性力を
発生する質量を有する質量部と制振しようとする振動体
に質量部を結合し弾性変形するゴム製の振動部材とを組
み合わせたものが一般的である。
発生する質量を有する質量部と制振しようとする振動体
に質量部を結合し弾性変形するゴム製の振動部材とを組
み合わせたものが一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来のダイナ
ミックダンパは、振動部材が使用環境温度により特性が
大きく変化し、またゴムが劣化し易いことからステンレ
ス等の金属と比較した場合コストが高くなるという欠点
があった。これらの欠点を回避するため振動部材にゴム
の代わりにステンレス等の金属を使用した場合、ステン
レスはゴムの有する内部減衰がないため、振動部材は共
振状態が続くと次第に振幅が大きくなり発生応力がステ
ンレス等の金属の許容応力を越えてしまい破壊に繋がる
恐れがあった。本発明の目的は、使用中の発生応力を許
容値以下とすることができる金属板バネを用いたダイナ
ミックダンパの提供にある。
ミックダンパは、振動部材が使用環境温度により特性が
大きく変化し、またゴムが劣化し易いことからステンレ
ス等の金属と比較した場合コストが高くなるという欠点
があった。これらの欠点を回避するため振動部材にゴム
の代わりにステンレス等の金属を使用した場合、ステン
レスはゴムの有する内部減衰がないため、振動部材は共
振状態が続くと次第に振幅が大きくなり発生応力がステ
ンレス等の金属の許容応力を越えてしまい破壊に繋がる
恐れがあった。本発明の目的は、使用中の発生応力を許
容値以下とすることができる金属板バネを用いたダイナ
ミックダンパの提供にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、慣性力を発生
させる質量を有する質量部と、金属製のテーパの付いた
板材がテーパの方向に折り返されてＵ字状に湾曲し、前
記テーパの小端部において前記質量部に結合し前記テー
パの大端部において制振しようとする振動体に連結する
と共に、前記振動体の振動により前記質量部から慣性力
を受けて弾性振動する主板バネと、一端が前記振動体に
前記主板バネの前記大端部と共に連結し前記主板バネの
湾曲に沿って前記主板バネに間隙を設けて重ねられ、前
記主板バネの振幅を抑制する補助板バネとを備えるダイ
ナミックダンパを技術的手段として採用する。
させる質量を有する質量部と、金属製のテーパの付いた
板材がテーパの方向に折り返されてＵ字状に湾曲し、前
記テーパの小端部において前記質量部に結合し前記テー
パの大端部において制振しようとする振動体に連結する
と共に、前記振動体の振動により前記質量部から慣性力
を受けて弾性振動する主板バネと、一端が前記振動体に
前記主板バネの前記大端部と共に連結し前記主板バネの
湾曲に沿って前記主板バネに間隙を設けて重ねられ、前
記主板バネの振幅を抑制する補助板バネとを備えるダイ
ナミックダンパを技術的手段として採用する。
【０００５】本発明は、前記補助板バネは前記主板バネ
の湾曲の内側に重ねられることを特徴とするダイナミッ
クダンパを技術的手段の第１の実施態様として採用す
る。本発明は、技術的手段のダイナミックダンパにおい
て、前記補助板バネは前記主板バネの湾曲の外側に重ね
られることを特徴とするダイナミックダンパを技術的手
段の第２の実施態様として採用する。
の湾曲の内側に重ねられることを特徴とするダイナミッ
クダンパを技術的手段の第１の実施態様として採用す
る。本発明は、技術的手段のダイナミックダンパにおい
て、前記補助板バネは前記主板バネの湾曲の外側に重ね
られることを特徴とするダイナミックダンパを技術的手
段の第２の実施態様として採用する。
【０００６】
【作用および発明の効果】質量部の振動によって主板バ
ネに発生する応力は均一に分布するためテーパなしの主
板バネを用いた場合よりピーク応力値を低減できる。ま
た質量部が共振して質量部の振幅がある程度になると主
板バネが補助板バネに接触し、バネ定数が高くなり共振
点がずれる。これにより共振の振幅が一定値以下に抑え
られ、応力が許容値以下に保たれる。
ネに発生する応力は均一に分布するためテーパなしの主
板バネを用いた場合よりピーク応力値を低減できる。ま
た質量部が共振して質量部の振幅がある程度になると主
板バネが補助板バネに接触し、バネ定数が高くなり共振
点がずれる。これにより共振の振幅が一定値以下に抑え
られ、応力が許容値以下に保たれる。
【０００７】
【実施例】次に、本発明のダイナミックダンパを図に示
す一実施例に基づき説明する。図１ないし図２は、本実
施例のダイナミックダンパを示し、図１はダイナミック
ダンパの３面図、図２はダイナミックダンパの取付け状
態を示す斜視図である。
す一実施例に基づき説明する。図１ないし図２は、本実
施例のダイナミックダンパを示し、図１はダイナミック
ダンパの３面図、図２はダイナミックダンパの取付け状
態を示す斜視図である。
【０００８】〔実施例の構成〕本実施例のダイナミック
ダンパは、自動車の排気管の制振のため排気管にブラケ
ットを介して取付けて用いられる。本実施例のダイナミ
ックダンパ１は図１の正面図（ａ）、平面図（ｂ）、側
面図（ｃ）に示すように、慣性力を発生させる質量を有
する質量部２を有する。そして一端において質量部２に
結合し他端においてブラケット６を介して排気管７に結
合すると共に排気管７の振動により質量部２から慣性力
を受けて弾性振動する主板バネ３と、主板バネ３に１ｍ
ｍの間隙を設けて重ねられてブラケット６に取付けられ
主板バネ３の振幅を抑制する補助板バネ４とを備える。
ダンパは、自動車の排気管の制振のため排気管にブラケ
ットを介して取付けて用いられる。本実施例のダイナミ
ックダンパ１は図１の正面図（ａ）、平面図（ｂ）、側
面図（ｃ）に示すように、慣性力を発生させる質量を有
する質量部２を有する。そして一端において質量部２に
結合し他端においてブラケット６を介して排気管７に結
合すると共に排気管７の振動により質量部２から慣性力
を受けて弾性振動する主板バネ３と、主板バネ３に１ｍ
ｍの間隙を設けて重ねられてブラケット６に取付けられ
主板バネ３の振幅を抑制する補助板バネ４とを備える。
【０００９】質量部２は、鉄製で円柱形状である。主板
バネ３は、ステンレス製のテーパの付いた（テーパ比
１：２）対称な板材をテーパの方向に折り返してＵ字状
に湾曲させたものであり、テーパの大端部３１がブラケ
ット６に結合しテーパの小端部３２が質量部２に結合す
る。補助板バネ４はステンレス製でテーパ形状をなし主
板バネ３の他端と共にブラケット６に結合する取付け部
４１を有し、この取付け部４１から主板バネ３の内側に
沿ってテーパの方向に折り曲げられ湾曲している。主板
バネ３の質量部２およびブラケット６との結合はボルト
５により行われる。
バネ３は、ステンレス製のテーパの付いた（テーパ比
１：２）対称な板材をテーパの方向に折り返してＵ字状
に湾曲させたものであり、テーパの大端部３１がブラケ
ット６に結合しテーパの小端部３２が質量部２に結合す
る。補助板バネ４はステンレス製でテーパ形状をなし主
板バネ３の他端と共にブラケット６に結合する取付け部
４１を有し、この取付け部４１から主板バネ３の内側に
沿ってテーパの方向に折り曲げられ湾曲している。主板
バネ３の質量部２およびブラケット６との結合はボルト
５により行われる。
【００１０】〔実施例の作動〕質量部２の振動によって
主板バネ３に発生する応力は均一に分布するためテーパ
なしの主板バネ３を用いた場合より共振時の応力が２５
％低減する。質量部２が共振して質量部２の振幅がある
程度になると主板バネ３が補助板バネ４に接触し、バネ
定数が約２．８倍に高くなり共振点がずれる。これによ
り共振の振幅が一定値以下に抑えられ、応力が許容値以
下に保たれる。
主板バネ３に発生する応力は均一に分布するためテーパ
なしの主板バネ３を用いた場合より共振時の応力が２５
％低減する。質量部２が共振して質量部２の振幅がある
程度になると主板バネ３が補助板バネ４に接触し、バネ
定数が約２．８倍に高くなり共振点がずれる。これによ
り共振の振幅が一定値以下に抑えられ、応力が許容値以
下に保たれる。
【００１１】〔実験結果〕図３に共振時に主板バネ３に
生ずる応力と周波数との関係を示す。応力が、矩形の板
バネを用いた場合（ア）に比べ主板バネ３のテーパ形状
の効果（イ）と補助板バネ４の効果（ウ）とにより０Ｈ
ｚから５０Ｈｚまでの周波数について低減していること
が分かる。また図４に加振力に対する加速度応答の比を
表す伝達関数の値ＤＢ（Ｃ・ｌｏｇ（Ｇ／ＫＧ）、Ｃは
係数、Ｇは加速度、ＫＧは加振力を表す）の周波数に関
する挙動を示す。ステンレス製の主板バネ３を用いたダ
ンパ（エ）の方がゴムを用いたダンパ（オ）よりも制振
効果が大きいことが分かる。
生ずる応力と周波数との関係を示す。応力が、矩形の板
バネを用いた場合（ア）に比べ主板バネ３のテーパ形状
の効果（イ）と補助板バネ４の効果（ウ）とにより０Ｈ
ｚから５０Ｈｚまでの周波数について低減していること
が分かる。また図４に加振力に対する加速度応答の比を
表す伝達関数の値ＤＢ（Ｃ・ｌｏｇ（Ｇ／ＫＧ）、Ｃは
係数、Ｇは加速度、ＫＧは加振力を表す）の周波数に関
する挙動を示す。ステンレス製の主板バネ３を用いたダ
ンパ（エ）の方がゴムを用いたダンパ（オ）よりも制振
効果が大きいことが分かる。
【００１２】〔実施例の効果〕本実施例のダイナミック
ダンパ１は、温度による影響を受けず高温で使用するこ
とが可能である。また本実施例のダイナミックダンパ１
は、制振効果、耐久性、耐腐食性に優れている。さらに
本実施例のダイナミックダンパ１は、総重量が小さくコ
ストがゴム製のダイナミックダンパに比べて低い。
ダンパ１は、温度による影響を受けず高温で使用するこ
とが可能である。また本実施例のダイナミックダンパ１
は、制振効果、耐久性、耐腐食性に優れている。さらに
本実施例のダイナミックダンパ１は、総重量が小さくコ
ストがゴム製のダイナミックダンパに比べて低い。
【００１３】〔変形例〕主板バネの質量部およびブラケ
ットとの結合はリベットによってもよい。質量部は、鉛
製でもよい。主板バネおよび補助板バネは、バネ用鋼材
に耐錆加工を施したものでもよい。
ットとの結合はリベットによってもよい。質量部は、鉛
製でもよい。主板バネおよび補助板バネは、バネ用鋼材
に耐錆加工を施したものでもよい。
【図１】ダイナミックダンパの３面図である。
【図２】ダイナミックダンパの取付け状態を示す斜視図
である。
である。
【図３】共振時に主板バネに生ずる応力と周波数との関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図４】制振効果を示す図である。
１ ダイナミックダンパ ２ 質量部 ３ 主板バネ ４ 補助板バネ ７ 排気管（振動体） ３１ 大端部 ３２ 小端部
Claims (3)
- 【請求項１】 （ａ）慣性力を発生させる質量を有する
質量部と、（ｂ）金属製のテーパの付いた板材がテーパ
の方向に折り返されてＵ字状に湾曲し、前記テーパの小
端部において前記質量部に結合し前記テーパの大端部に
おいて制振しようとする振動体に連結すると共に、前記
振動体の振動により前記質量部から慣性力を受けて弾性
振動する主板バネと、（ｃ）一端が前記振動体に前記主
板バネの前記大端部と共に連結し前記主板バネの湾曲に
沿って前記主板バネに間隙を設けて重ねられ、前記主板
バネの振幅を抑制する補助板バネとを備えるダイナミッ
クダンパ。 - 【請求項２】 前記補助板バネは前記主板バネの湾曲の
内側に重ねられることを特徴とする請求項１に記載のダ
イナミックダンパ。 - 【請求項３】 請求項１に記載のダイナミックダンパに
おいて、前記補助板バネは前記主板バネの湾曲の外側に
重ねられることを特徴とするダイナミックダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10579294A JPH07310783A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ダイナミックダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10579294A JPH07310783A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ダイナミックダンパ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07310783A true JPH07310783A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14416989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10579294A Pending JPH07310783A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ダイナミックダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07310783A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100705405B1 (ko) * | 2005-07-26 | 2007-04-12 | 기아자동차주식회사 | 차량용 다이내믹 댐퍼 |
| US8233241B2 (en) | 2008-07-31 | 2012-07-31 | Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. | Positioning weight assemblies along a dynamic loop section of a flex cable to reduce flex cable oscillation |
| JP6007334B2 (ja) * | 2013-08-29 | 2016-10-12 | パイオニア株式会社 | 虚像表示装置及び取付装置 |
| WO2024106352A1 (ja) * | 2022-11-14 | 2024-05-23 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 | 制振装置及び制振方法 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP10579294A patent/JPH07310783A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100705405B1 (ko) * | 2005-07-26 | 2007-04-12 | 기아자동차주식회사 | 차량용 다이내믹 댐퍼 |
| US8233241B2 (en) | 2008-07-31 | 2012-07-31 | Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. | Positioning weight assemblies along a dynamic loop section of a flex cable to reduce flex cable oscillation |
| JP6007334B2 (ja) * | 2013-08-29 | 2016-10-12 | パイオニア株式会社 | 虚像表示装置及び取付装置 |
| JPWO2015029192A1 (ja) * | 2013-08-29 | 2017-03-02 | パイオニア株式会社 | 虚像表示装置及び取付装置 |
| WO2024106352A1 (ja) * | 2022-11-14 | 2024-05-23 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 | 制振装置及び制振方法 |
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