JPH08290775A - ステアリングホイールの振動抑制装置 - Google Patents
ステアリングホイールの振動抑制装置Info
- Publication number
- JPH08290775A JPH08290775A JP7096620A JP9662095A JPH08290775A JP H08290775 A JPH08290775 A JP H08290775A JP 7096620 A JP7096620 A JP 7096620A JP 9662095 A JP9662095 A JP 9662095A JP H08290775 A JPH08290775 A JP H08290775A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration suppressing
- elastic support
- mass body
- steering wheel
- mounting plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】狭いスペースを有効に活用して装置の小型化を
図ると共にその振動抑制機能を十分に発揮させるステア
リングホイールの振動抑制装置を提供する。 【構成】ステアリングホイール本体に固着される取付プ
レート(2) と質量体(4) との間が複数の弾性支持脚部
(3) によりその周面の少なくとも一部を傾斜させて連結
されており、前記複数の弾性支持脚部(3) のうち少なく
とも2本の脚部の傾斜方向が互いに反対方向を向いてい
る。そのため、質量体(4) が取付プレート(2) に対して
殆ど上下に揺動することなく略水平に揺動すると共に、
前記2本の脚部(3) によりその傾斜方向へ質量体(4) が
揺動するのを互いに規制しあい、質量体(4) が周辺部材
と干渉することなく、所望の振動抑制機能が発揮され
る。また従来のごとく余分な部材が存在しない合理的な
構成であるため、装置全体を小型化することができる。
更には、同弾性支持脚(3) の断面積を変化させること
で、どんな振動特性に対しても適度な抑制機能を発揮す
ることができる。
図ると共にその振動抑制機能を十分に発揮させるステア
リングホイールの振動抑制装置を提供する。 【構成】ステアリングホイール本体に固着される取付プ
レート(2) と質量体(4) との間が複数の弾性支持脚部
(3) によりその周面の少なくとも一部を傾斜させて連結
されており、前記複数の弾性支持脚部(3) のうち少なく
とも2本の脚部の傾斜方向が互いに反対方向を向いてい
る。そのため、質量体(4) が取付プレート(2) に対して
殆ど上下に揺動することなく略水平に揺動すると共に、
前記2本の脚部(3) によりその傾斜方向へ質量体(4) が
揺動するのを互いに規制しあい、質量体(4) が周辺部材
と干渉することなく、所望の振動抑制機能が発揮され
る。また従来のごとく余分な部材が存在しない合理的な
構成であるため、装置全体を小型化することができる。
更には、同弾性支持脚(3) の断面積を変化させること
で、どんな振動特性に対しても適度な抑制機能を発揮す
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの作動時や車
両の走行時に発生する振動によりステアリングシャフト
を介して拡大するステアリングホイールの振動を抑制す
るための振動抑制装置に関する。
両の走行時に発生する振動によりステアリングシャフト
を介して拡大するステアリングホイールの振動を抑制す
るための振動抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の振動抑制装置は、ステアリング
シャフト上端のボスプレートに固着されたステアリング
ホイールに設置されるもので、ボスプレート上面に配設
された取付プレートと、同取付プレートの上方に配置さ
れる適宜形状をもつ鋳鉄製の質量体と、前記取付プレー
トと前記質量体とを複数個所で連結する複数の弾性支持
脚とを備えている。車両のアイドリング時や走行時に発
生する振動がステアリングシャフトを伝わりステアリン
グホイールを共振させる。このステアリングホイールの
共振は極めて大きなものとなるが、このとき上記振動抑
制装置の質量体が弾性支持脚部を介して振動し、前記ス
テアリングホイールの振動を抑制する。
シャフト上端のボスプレートに固着されたステアリング
ホイールに設置されるもので、ボスプレート上面に配設
された取付プレートと、同取付プレートの上方に配置さ
れる適宜形状をもつ鋳鉄製の質量体と、前記取付プレー
トと前記質量体とを複数個所で連結する複数の弾性支持
脚とを備えている。車両のアイドリング時や走行時に発
生する振動がステアリングシャフトを伝わりステアリン
グホイールを共振させる。このステアリングホイールの
共振は極めて大きなものとなるが、このとき上記振動抑
制装置の質量体が弾性支持脚部を介して振動し、前記ス
テアリングホイールの振動を抑制する。
【0003】ところで、近年のステアリングホイールに
は各種の電装部品が装着されるようになって、同ホイー
ルの重量が増大しているのに加えて、更に重量物である
エアバッグ装置を装備することが多くなってきたため、
その重量は益々増大している。そのため、必然的にステ
アリングホイールの上記振動の幅も増大し、上記質量体
の振動も大きな振幅となる。更に加えて、前述のごとく
多種多様な部材がステアリングホイールの中央部に集中
的に配設されるため、それら部材の設置空間も著しく制
約されるようになってきている。
は各種の電装部品が装着されるようになって、同ホイー
ルの重量が増大しているのに加えて、更に重量物である
エアバッグ装置を装備することが多くなってきたため、
その重量は益々増大している。そのため、必然的にステ
アリングホイールの上記振動の幅も増大し、上記質量体
の振動も大きな振幅となる。更に加えて、前述のごとく
多種多様な部材がステアリングホイールの中央部に集中
的に配設されるため、それら部材の設置空間も著しく制
約されるようになってきている。
【0004】この設置空間の制約は上記振動抑制装置に
も及び、特に同振動抑制装置の質量体周辺部にも多数の
部材が近接して配設されるため、前記質量体の形状が制
約され、ステアリングホイールの振動に伴って質量体が
振動するとき、近接する部材に衝接して異音を発生させ
ることが多くなる。これは、運転者に大きな不安と不快
感を与える。
も及び、特に同振動抑制装置の質量体周辺部にも多数の
部材が近接して配設されるため、前記質量体の形状が制
約され、ステアリングホイールの振動に伴って質量体が
振動するとき、近接する部材に衝接して異音を発生させ
ることが多くなる。これは、運転者に大きな不安と不快
感を与える。
【0005】こうした問題点を解決する一手段として、
従来も例えば特開昭62−149552号公報に開示さ
れているように、取付プレートの一部を切り起こして弾
性支持脚部の搖動幅を規制して上記質量体の振幅を制限
するためのストッパーとする提案がなされている。
従来も例えば特開昭62−149552号公報に開示さ
れているように、取付プレートの一部を切り起こして弾
性支持脚部の搖動幅を規制して上記質量体の振幅を制限
するためのストッパーとする提案がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記ストッパーは、ス
テアリングホイールをステアリングシャフトに締結する
ためのナットに対して所定の間隔を隔てて同ナットを中
心とする同一円周上に複数が配設されるため、その切起
し空間のため無駄なスペースを費やすることになり、振
動抑制装置の大型化につながる。
テアリングホイールをステアリングシャフトに締結する
ためのナットに対して所定の間隔を隔てて同ナットを中
心とする同一円周上に複数が配設されるため、その切起
し空間のため無駄なスペースを費やすることになり、振
動抑制装置の大型化につながる。
【0007】本発明は、かかる課題を解決すべくなされ
たものであり、その目的は狭いスペースを有効に活用し
て装置の小型化を図ると共にその振動抑制機能を十分に
発揮させるステアリングホイールの振動抑制装置を提供
することにある。
たものであり、その目的は狭いスペースを有効に活用し
て装置の小型化を図ると共にその振動抑制機能を十分に
発揮させるステアリングホイールの振動抑制装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ス
テアリングホイール本体に固着される取付プレートと質
量体との間が複数の弾性支持脚部により連結されてなる
ステアリングホイールの振動抑制装置において、前記弾
性支持脚部の周面の少なくとも一部が取付プレートと質
量体との間に所定の傾斜角をもって連結されてなること
により達成される。また同装置において前記複数の弾性
支持脚部のうち少なくとも2本の脚部がその傾斜方向が
互いに反対方向を向いて連結されることが好ましい。
テアリングホイール本体に固着される取付プレートと質
量体との間が複数の弾性支持脚部により連結されてなる
ステアリングホイールの振動抑制装置において、前記弾
性支持脚部の周面の少なくとも一部が取付プレートと質
量体との間に所定の傾斜角をもって連結されてなること
により達成される。また同装置において前記複数の弾性
支持脚部のうち少なくとも2本の脚部がその傾斜方向が
互いに反対方向を向いて連結されることが好ましい。
【0009】更に、前記弾性支持脚部は角柱又は円柱か
らなり、好ましくは同弾性支持脚部の断面積を質量体と
取付プレートの一方から他方に向けて漸増して形成す
る。
らなり、好ましくは同弾性支持脚部の断面積を質量体と
取付プレートの一方から他方に向けて漸増して形成す
る。
【0010】
【作用】車両のアイドリング時や走行時にステアリング
シャフトを伝わって増幅されるステアリングホイールの
振動を打ち消す方向に弾性支持脚に支持された質量体が
搖動する。本発明は、前記弾性支持脚の特性を有効に利
用するものである。即ち通常、前記弾性支持脚は弾性ゴ
ム材から構成されているため、水平方向の力に対して撓
みやすいが、長さ方向の圧縮力及び引っ張り力に対する
変形は少ない。
シャフトを伝わって増幅されるステアリングホイールの
振動を打ち消す方向に弾性支持脚に支持された質量体が
搖動する。本発明は、前記弾性支持脚の特性を有効に利
用するものである。即ち通常、前記弾性支持脚は弾性ゴ
ム材から構成されているため、水平方向の力に対して撓
みやすいが、長さ方向の圧縮力及び引っ張り力に対する
変形は少ない。
【0011】本発明のごとく、前記弾性支持脚を質量体
の移動方向に対して向き合わせるようにその傾斜方向を
反対にして連結する場合には、質量体の移動方向の前後
に配された弾性支持脚の変形量は一方が水平方向に大き
く撓もうとするとき、他方の弾性支持脚の引っ張り力又
は圧縮力がこれに抗して一方の弾性支持脚の変形を抑制
する。従って質量体の揺動を移動方向の前後に位置する
弾性支持脚によって相互に抑制し、いたずらに上下方向
及び水平方向の揺動をなくして、近接する周辺部材と干
渉することがなくなり、質量体が周辺部材に衝接せず異
音の発生もない。しかも、前記振動抑制装置は従来のよ
うにストッパー等の余分な部材を必要とせず且つ質量体
の揺動を最小限に抑制するため、ステアリングホイール
の限られた空間を有効に利用でき、極めてコンパクトに
収まる。
の移動方向に対して向き合わせるようにその傾斜方向を
反対にして連結する場合には、質量体の移動方向の前後
に配された弾性支持脚の変形量は一方が水平方向に大き
く撓もうとするとき、他方の弾性支持脚の引っ張り力又
は圧縮力がこれに抗して一方の弾性支持脚の変形を抑制
する。従って質量体の揺動を移動方向の前後に位置する
弾性支持脚によって相互に抑制し、いたずらに上下方向
及び水平方向の揺動をなくして、近接する周辺部材と干
渉することがなくなり、質量体が周辺部材に衝接せず異
音の発生もない。しかも、前記振動抑制装置は従来のよ
うにストッパー等の余分な部材を必要とせず且つ質量体
の揺動を最小限に抑制するため、ステアリングホイール
の限られた空間を有効に利用でき、極めてコンパクトに
収まる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例である第1実
施例の振動抑制装置1について図面に基づいて具体的に
説明する。図1は本発明に係る振動抑制装置1を装着し
たステアリングホイールの中央部を示す縦断面図であ
る。前記振動抑制装置1は、従来と同様に取付プレート
2、弾性支持脚3及び質量体4を備えており、ステアリ
ングホイールのボス6に溶接されたボスプレート7の上
面に図示せぬビス等により固設されている。前記ボス6
は、ステアリングシャフト5の先端に形成されたセレー
ションとボス6の内面に形成されたセレーションとを嵌
合させてナット8により締結されている。
施例の振動抑制装置1について図面に基づいて具体的に
説明する。図1は本発明に係る振動抑制装置1を装着し
たステアリングホイールの中央部を示す縦断面図であ
る。前記振動抑制装置1は、従来と同様に取付プレート
2、弾性支持脚3及び質量体4を備えており、ステアリ
ングホイールのボス6に溶接されたボスプレート7の上
面に図示せぬビス等により固設されている。前記ボス6
は、ステアリングシャフト5の先端に形成されたセレー
ションとボス6の内面に形成されたセレーションとを嵌
合させてナット8により締結されている。
【0013】図2〜図4は、本発明の代表的な実施例で
ある前記振動抑制装置1を示し、図2は同装置の全体斜
視図、図3は同装置の要部を示す部分側面図、図4は同
上図面である。これらの図から明らかなように、本実施
例による振動抑制装置1では質量体4は取付プレート2
に平行に3本の弾性支持脚3により連結支持されてい
る。
ある前記振動抑制装置1を示し、図2は同装置の全体斜
視図、図3は同装置の要部を示す部分側面図、図4は同
上図面である。これらの図から明らかなように、本実施
例による振動抑制装置1では質量体4は取付プレート2
に平行に3本の弾性支持脚3により連結支持されてい
る。
【0014】上記取付プレート2は鈑金からなり、矩形
板材の一角部が方形状に切り欠かれている。この方形状
に切除された長辺部分の残部と短辺部分の残部からはそ
れぞれボスプレート7の取付孔2aを有する取付部2b
が延設され、また切除された部分の短辺及び切除角部の
対角部からは上記弾性支持脚3の連結部2cが延設され
ている。
板材の一角部が方形状に切り欠かれている。この方形状
に切除された長辺部分の残部と短辺部分の残部からはそ
れぞれボスプレート7の取付孔2aを有する取付部2b
が延設され、また切除された部分の短辺及び切除角部の
対角部からは上記弾性支持脚3の連結部2cが延設され
ている。
【0015】また、鋳鉄製の前記質量体4の形状も周辺
部材の影響を受けて、上記公報に開示されているような
略六角柱状の形状を採用せず、前記取付プレート2と同
様の形状を有するものであり、略直方体のブロックの一
角部を方形に切除された平面形状を有すると共に、その
切除された部分の二隅角部及びその対向する隅角部の三
隅角部の途中から底面にかけて部分的な切除部4aを形
成している。しかして、前記取付プレート2及び質量体
4の形状は、図示例に限定されるものではなく、振動抑
制装置1が設置されるステアリングホイールの設置空間
に応じて適宜決定できる。
部材の影響を受けて、上記公報に開示されているような
略六角柱状の形状を採用せず、前記取付プレート2と同
様の形状を有するものであり、略直方体のブロックの一
角部を方形に切除された平面形状を有すると共に、その
切除された部分の二隅角部及びその対向する隅角部の三
隅角部の途中から底面にかけて部分的な切除部4aを形
成している。しかして、前記取付プレート2及び質量体
4の形状は、図示例に限定されるものではなく、振動抑
制装置1が設置されるステアリングホイールの設置空間
に応じて適宜決定できる。
【0016】弾性支持脚3は従来と同様の天然ゴム、或
いは加硫ブチルゴム等の合成ゴムから構成される角柱で
あり、図4において最も右に位置する第1弾性支持脚3
aと最も左に位置する第3弾性支持脚3cとを向き合う
ように傾斜させて、また中央下方に位置する第2弾性支
持脚3bを第1弾性支持脚3aと平行に傾斜させて、そ
れぞれ上端を前記質量体4の切除部4aに、下端を前記
取付プレート2の対応する位置に加硫接着し、一体的に
取り付けられている。
いは加硫ブチルゴム等の合成ゴムから構成される角柱で
あり、図4において最も右に位置する第1弾性支持脚3
aと最も左に位置する第3弾性支持脚3cとを向き合う
ように傾斜させて、また中央下方に位置する第2弾性支
持脚3bを第1弾性支持脚3aと平行に傾斜させて、そ
れぞれ上端を前記質量体4の切除部4aに、下端を前記
取付プレート2の対応する位置に加硫接着し、一体的に
取り付けられている。
【0017】以上の構成からなる第1実施例の振動抑制
装置1を装着した図示せぬステアリングホイールは、車
両がアイドリング時や走行時に振動すると、同振動はス
テアリングシャフト5を介して増幅されてステアリング
ホイールに伝達される。一方、上記取付プレート2に弾
性支持脚3を介して平行に支持されている質量体4は大
きな質量(マス)を有しているため、この車両の振動に
対して慣性力により取付プレート2に平行な状態を維持
しようとして反復揺動する。この反復揺動によりステア
リングホイールに伝達された車両の振動が打ち消され
る。
装置1を装着した図示せぬステアリングホイールは、車
両がアイドリング時や走行時に振動すると、同振動はス
テアリングシャフト5を介して増幅されてステアリング
ホイールに伝達される。一方、上記取付プレート2に弾
性支持脚3を介して平行に支持されている質量体4は大
きな質量(マス)を有しているため、この車両の振動に
対して慣性力により取付プレート2に平行な状態を維持
しようとして反復揺動する。この反復揺動によりステア
リングホイールに伝達された車両の振動が打ち消され
る。
【0018】本実施例では第1弾性支持脚3aと第2弾
性支持脚3bが図2の矢印Aの方向に傾斜しており、一
方、第3弾性支持脚3cが矢印A′の方向に傾斜して、
取付プレート2及び質量体4を連結支持している。質量
体4が取付プレート2に対して矢印Bの方向に揺動する
ときに揺動方向と同方向に傾斜している第1弾性支持脚
3a及び第2弾性支持脚3bは更に大きく傾斜しようと
して、これら支持脚3a,3bには曲げ力及び引っ張り
力が作用する。この曲げ力と引っ張り力を比較すると、
第1及び第2弾性支持脚3a,3bは揺動方向へ傾斜し
ているため、引っ張り力よりも曲げ力の方が大きく作用
する。一方揺動方向と反対方向に傾斜している第3弾性
支持脚3cは傾斜を減じる方向に立ち上がろうとして、
同支持脚3cには曲げ力及び圧縮力が作用する。この曲
げ力と圧縮力では、第3弾性支持脚3cは揺動方向と反
対の方向に傾斜しているため、圧縮力がより大きく作用
する。
性支持脚3bが図2の矢印Aの方向に傾斜しており、一
方、第3弾性支持脚3cが矢印A′の方向に傾斜して、
取付プレート2及び質量体4を連結支持している。質量
体4が取付プレート2に対して矢印Bの方向に揺動する
ときに揺動方向と同方向に傾斜している第1弾性支持脚
3a及び第2弾性支持脚3bは更に大きく傾斜しようと
して、これら支持脚3a,3bには曲げ力及び引っ張り
力が作用する。この曲げ力と引っ張り力を比較すると、
第1及び第2弾性支持脚3a,3bは揺動方向へ傾斜し
ているため、引っ張り力よりも曲げ力の方が大きく作用
する。一方揺動方向と反対方向に傾斜している第3弾性
支持脚3cは傾斜を減じる方向に立ち上がろうとして、
同支持脚3cには曲げ力及び圧縮力が作用する。この曲
げ力と圧縮力では、第3弾性支持脚3cは揺動方向と反
対の方向に傾斜しているため、圧縮力がより大きく作用
する。
【0019】ここで弾性支持脚3はその材質の特性に起
因して、比較的小さい曲げ力が作用しただけで同支持脚
3自身に曲げ変形を生じるが、引っ張り力及び圧縮力に
対しては大きな抗力を発揮し、伸び変形及び圧縮変形は
生じにくいといった性質を有している。質量体4が矢印
Aの方向に揺動するときに、第1弾性支持脚3a及び第
2弾性支持脚3bには曲げ力が作用するため、これら支
持脚3a,3bは大きく変形しようとする。これに対
し、第3弾性支持脚3cには曲げ力よりも圧縮力がより
多く作用するため変形量は少なく、また、質量体4には
この圧縮変形の力に対する抗力よりも少ない反力が作用
する。そのため、第1及び第2弾性支持脚3a,3bの
変形は第3弾性支持脚3cにより抑制され、質量体4は
殆ど上下動することなく取付プレート2に対して平行に
移動するが、このときA方向への移動は適度に規制され
る。同様に質量体4が矢印A′の方向に揺動するときに
は、第3弾性支持脚3cの変形が第1及び第2弾性支持
脚3a,3bにより抑制されるため、質量体4は殆ど上
下動することなく取付プレート2に対して平行に移動す
るが、このときA′方向への移動は適度に規制される。
因して、比較的小さい曲げ力が作用しただけで同支持脚
3自身に曲げ変形を生じるが、引っ張り力及び圧縮力に
対しては大きな抗力を発揮し、伸び変形及び圧縮変形は
生じにくいといった性質を有している。質量体4が矢印
Aの方向に揺動するときに、第1弾性支持脚3a及び第
2弾性支持脚3bには曲げ力が作用するため、これら支
持脚3a,3bは大きく変形しようとする。これに対
し、第3弾性支持脚3cには曲げ力よりも圧縮力がより
多く作用するため変形量は少なく、また、質量体4には
この圧縮変形の力に対する抗力よりも少ない反力が作用
する。そのため、第1及び第2弾性支持脚3a,3bの
変形は第3弾性支持脚3cにより抑制され、質量体4は
殆ど上下動することなく取付プレート2に対して平行に
移動するが、このときA方向への移動は適度に規制され
る。同様に質量体4が矢印A′の方向に揺動するときに
は、第3弾性支持脚3cの変形が第1及び第2弾性支持
脚3a,3bにより抑制されるため、質量体4は殆ど上
下動することなく取付プレート2に対して平行に移動す
るが、このときA′方向への移動は適度に規制される。
【0020】即ち、複数の弾性支持脚3の少なくとも1
本を揺動方向とは逆方向に傾斜させて設けているため、
質量体4は取付プレート2に対し略平行に揺動すること
ができ、また、揺動方向とは逆方向に傾斜させた前記支
持脚3により揺動方向への質量体4の移動量をも同時に
規制することができる。従って、質量体4は近接する周
辺部材と干渉することがなく、異音の発生もない。しか
も、前記振動抑制装置1には既述したような切起し片か
らなるストッパー等の余分な部材が存在しないため、極
めてコンパクトに収まり小型化が達成される。
本を揺動方向とは逆方向に傾斜させて設けているため、
質量体4は取付プレート2に対し略平行に揺動すること
ができ、また、揺動方向とは逆方向に傾斜させた前記支
持脚3により揺動方向への質量体4の移動量をも同時に
規制することができる。従って、質量体4は近接する周
辺部材と干渉することがなく、異音の発生もない。しか
も、前記振動抑制装置1には既述したような切起し片か
らなるストッパー等の余分な部材が存在しないため、極
めてコンパクトに収まり小型化が達成される。
【0021】図5に本発明の第2実施例である振動抑制
装置1′の平面図を示す。同振動抑制装置1′の取付プ
レート2及び質量体4は上述した振動抑制装置1と実質
的に同一の構造であるためここではそれらの説明を省略
する。この振動抑制装置1′において、弾性支持脚3′
は、図5において最も右に位置する第1弾性支持脚3
a′と最も左に位置する第3弾性支持脚3c′は中央に
位置する第2弾性支持脚3b′に向けて傾斜し、第2弾
性支持脚3b′は第1弾性支持脚3a′に向けて傾斜し
て、それぞれ上端を前記質量体4の切除部4aに、下端
を前記取付プレート2の対応する位置に加硫接着して一
体的に取り付けられている。
装置1′の平面図を示す。同振動抑制装置1′の取付プ
レート2及び質量体4は上述した振動抑制装置1と実質
的に同一の構造であるためここではそれらの説明を省略
する。この振動抑制装置1′において、弾性支持脚3′
は、図5において最も右に位置する第1弾性支持脚3
a′と最も左に位置する第3弾性支持脚3c′は中央に
位置する第2弾性支持脚3b′に向けて傾斜し、第2弾
性支持脚3b′は第1弾性支持脚3a′に向けて傾斜し
て、それぞれ上端を前記質量体4の切除部4aに、下端
を前記取付プレート2の対応する位置に加硫接着して一
体的に取り付けられている。
【0022】以上の構成を備えた第2実施例の振動抑制
装置1′では、上述の第1実施例の振動抑制装置1と同
様に、ステアリングホイールに伝達された車両の振動に
対して、質量体4が慣性力に従って取付プレート2に平
行な状態を維持しようとして反復揺動し、この反復揺動
により同振動が打ち消される。
装置1′では、上述の第1実施例の振動抑制装置1と同
様に、ステアリングホイールに伝達された車両の振動に
対して、質量体4が慣性力に従って取付プレート2に平
行な状態を維持しようとして反復揺動し、この反復揺動
により同振動が打ち消される。
【0023】この反復揺動に対し、本実施例装置1′に
よれば弾性支持脚3はそれぞれ図5におけるA,A′方
向だけでなく、B,B′方向にも傾斜しているため、
A,A′方向への揺動に加えて、B,B′方向への揺動
に対しても上記抑制機能が作用する。即ち、本実施例装
置1′によれば、上述の第1実施例装置1の作用効果に
加えて、第1及び第3弾性支持脚3a′,3c′と第2
弾性支持脚3b′とが互いに矢印B,B′の方向への揺
動をも規制できるといった効果が得られる。
よれば弾性支持脚3はそれぞれ図5におけるA,A′方
向だけでなく、B,B′方向にも傾斜しているため、
A,A′方向への揺動に加えて、B,B′方向への揺動
に対しても上記抑制機能が作用する。即ち、本実施例装
置1′によれば、上述の第1実施例装置1の作用効果に
加えて、第1及び第3弾性支持脚3a′,3c′と第2
弾性支持脚3b′とが互いに矢印B,B′の方向への揺
動をも規制できるといった効果が得られる。
【0024】図6は本発明の第3実施例である振動抑制
装置1″の弾性支持脚3″の斜視図である。同振動抑制
装置1″の取付プレート2及び質量体4は上述した振動
抑制装置1と実質的に同一の構造であるためここではそ
れらの説明を省略する。この振動抑制装置1″におい
て、弾性支持脚3″の一側面のみを上端面から底面に向
けて傾斜させ、他の三側面は垂直にして、取付プレート
2及び質量体4を連結支持している。即ち、弾性支持脚
3″が取付プレート2から質量体4にかけてその断面積
を漸次増加させると共に、その中心線を取付プレート2
に対して所定の角度で傾斜させて質量体4に連結支持す
るものである。
装置1″の弾性支持脚3″の斜視図である。同振動抑制
装置1″の取付プレート2及び質量体4は上述した振動
抑制装置1と実質的に同一の構造であるためここではそ
れらの説明を省略する。この振動抑制装置1″におい
て、弾性支持脚3″の一側面のみを上端面から底面に向
けて傾斜させ、他の三側面は垂直にして、取付プレート
2及び質量体4を連結支持している。即ち、弾性支持脚
3″が取付プレート2から質量体4にかけてその断面積
を漸次増加させると共に、その中心線を取付プレート2
に対して所定の角度で傾斜させて質量体4に連結支持す
るものである。
【0025】図7は本振動抑制装置1″の質量体4が揺
動したときの状態を示す説明図である。同図において2
点鎖線で示す位置は、質量体4に外力が作用していない
状態を表す。いま、質量体4に図7の矢印C方向の力が
作用すると、弾性支持脚3″は質量体4から取付プレー
ト2にかけてその断面積を増加させているため、弾性支
持脚3″の上部は下部に比べて大きく撓むが、引っ張り
応力を受けても全体としての伸びは少なく、且つ上部か
ら下部にかけて曲げに対する抗力が大きくなり、下方に
なるに従って変形量が少なくなる。
動したときの状態を示す説明図である。同図において2
点鎖線で示す位置は、質量体4に外力が作用していない
状態を表す。いま、質量体4に図7の矢印C方向の力が
作用すると、弾性支持脚3″は質量体4から取付プレー
ト2にかけてその断面積を増加させているため、弾性支
持脚3″の上部は下部に比べて大きく撓むが、引っ張り
応力を受けても全体としての伸びは少なく、且つ上部か
ら下部にかけて曲げに対する抗力が大きくなり、下方に
なるに従って変形量が少なくなる。
【0026】前記弾性支持脚3″が適用された振動抑制
装置1″の同装置1″に加わる振動エネルギー量とその
質量体4の揺動量との特性曲線を図8に示す。同図にお
いて、振動エネルギー量が少ないときには、その量の増
加に伴い揺動量は著しく増加するが、振動エネルギー量
が所定量を越えると、振動エネルギーの増加に関わらず
殆ど揺動量の変化をもたらさないような特性曲線を描
く。即ち、本実施例のように弾性支持脚3″の断面積を
取付プレート2から質量体4にかけて漸次増加させるこ
とにより、振動抑制装置1″に加わる振動エネルギー量
が僅かな場合に質量体4は同振動を抑制するのに充分な
振幅で揺動する一方で、振動抑制装置1″に加わる振動
エネルギー量が過大となった場合にも質量体4は所定の
揺動量で振動し、必要以上に大きな振幅にはならないと
いった効果が得られる。勿論、同構造の支持脚3″を採
用したことで、上述の第1実施例で得られる効果を減じ
ることはない。
装置1″の同装置1″に加わる振動エネルギー量とその
質量体4の揺動量との特性曲線を図8に示す。同図にお
いて、振動エネルギー量が少ないときには、その量の増
加に伴い揺動量は著しく増加するが、振動エネルギー量
が所定量を越えると、振動エネルギーの増加に関わらず
殆ど揺動量の変化をもたらさないような特性曲線を描
く。即ち、本実施例のように弾性支持脚3″の断面積を
取付プレート2から質量体4にかけて漸次増加させるこ
とにより、振動抑制装置1″に加わる振動エネルギー量
が僅かな場合に質量体4は同振動を抑制するのに充分な
振幅で揺動する一方で、振動抑制装置1″に加わる振動
エネルギー量が過大となった場合にも質量体4は所定の
揺動量で振動し、必要以上に大きな振幅にはならないと
いった効果が得られる。勿論、同構造の支持脚3″を採
用したことで、上述の第1実施例で得られる効果を減じ
ることはない。
【0027】なお本発明は、以上の弾性制御装置の実施
例で適用された弾性支持脚以外にも種々の形状の弾性支
持脚を採用することができる。これら弾性支持脚の他の
変形例を図9乃至図15に斜視図で示す。なお以降、変
形例の弾性支持脚を符号3で表す。
例で適用された弾性支持脚以外にも種々の形状の弾性支
持脚を採用することができる。これら弾性支持脚の他の
変形例を図9乃至図15に斜視図で示す。なお以降、変
形例の弾性支持脚を符号3で表す。
【0028】図9は上端面と下端面を水平方向に偏位さ
せた円筒形状をなし、その断面積が長さ方向に一定であ
る弾性支持脚3を示す。図10は上端面と下端面を水平
方向に偏位させた裁頭円錐形状をなし、その断面積が上
端面から下端面に向けて漸次増加する弾性支持脚3を示
す。また、図11に示す弾性支持脚3は上端面から見た
とき円周状の一点を共有し、その断面積を上部から下部
に向けて漸次増加した異径の円柱を複数段積み重ねた形
状をなす。これらの変形例において、その上下端面が円
形であるため、上述の第1及び第2実施例にこれらの変
形例を適用するとき、その傾斜角度に適合させて取付プ
レート2及び質量体4に対し無作為に斜めに連結するだ
けで適用することができ、特に図10及び図11に示す
変形例にあってはそれぞれ第1及び第2実施例の作用効
果に加えて第3実施例の作用効果をも得られるものであ
る。
せた円筒形状をなし、その断面積が長さ方向に一定であ
る弾性支持脚3を示す。図10は上端面と下端面を水平
方向に偏位させた裁頭円錐形状をなし、その断面積が上
端面から下端面に向けて漸次増加する弾性支持脚3を示
す。また、図11に示す弾性支持脚3は上端面から見た
とき円周状の一点を共有し、その断面積を上部から下部
に向けて漸次増加した異径の円柱を複数段積み重ねた形
状をなす。これらの変形例において、その上下端面が円
形であるため、上述の第1及び第2実施例にこれらの変
形例を適用するとき、その傾斜角度に適合させて取付プ
レート2及び質量体4に対し無作為に斜めに連結するだ
けで適用することができ、特に図10及び図11に示す
変形例にあってはそれぞれ第1及び第2実施例の作用効
果に加えて第3実施例の作用効果をも得られるものであ
る。
【0029】図12及び図13に示す弾性支持脚3は、
図6に示した第3実施例の弾性支持脚3″の変形例を示
し、前記弾性支持脚3″の傾斜面が複数の段状の形成さ
れている。これら変形例でも前記第3実施例と同一の作
用効果が得られるものである。
図6に示した第3実施例の弾性支持脚3″の変形例を示
し、前記弾性支持脚3″の傾斜面が複数の段状の形成さ
れている。これら変形例でも前記第3実施例と同一の作
用効果が得られるものである。
【0030】弾性支持脚は上述の図示例に限るものでは
なく、例えば断面が楕円形、ハート型或いは雲型などの
不定型である柱体とすることで、特定方向への変形特性
を得ることができる。このように弾性支持脚の形状寸法
は、変形の特性に方向性を持たせて質量体の振幅を規制
できるように、多様な変形が可能である。なお、以上の
説明においては複数の弾性支持脚のうち少なくとも2本
の支持脚の上端を互いに接近する方向に傾斜させている
が、2本の支持脚の上端を互いに離反する方向に向けて
傾斜させてもよい。更には、図6に示す第3実施例と図
10〜図13に示す同実施例の変形例にて採用された上
記弾性支持脚は、その断面積を質量体から取付プレート
に向けて漸次増加して設けているが、反対に同弾性支持
脚の断面積を取付プレートから質量体に向けて漸次増加
させて設けることもできる。
なく、例えば断面が楕円形、ハート型或いは雲型などの
不定型である柱体とすることで、特定方向への変形特性
を得ることができる。このように弾性支持脚の形状寸法
は、変形の特性に方向性を持たせて質量体の振幅を規制
できるように、多様な変形が可能である。なお、以上の
説明においては複数の弾性支持脚のうち少なくとも2本
の支持脚の上端を互いに接近する方向に傾斜させている
が、2本の支持脚の上端を互いに離反する方向に向けて
傾斜させてもよい。更には、図6に示す第3実施例と図
10〜図13に示す同実施例の変形例にて採用された上
記弾性支持脚は、その断面積を質量体から取付プレート
に向けて漸次増加して設けているが、反対に同弾性支持
脚の断面積を取付プレートから質量体に向けて漸次増加
させて設けることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
に係るステアリングホイールの振動抑制装置によれば、
弾性支持脚部がその周面の少なくとも一部を取付プレー
トと質量体との間に所定の角度をもたせて傾斜させて連
結しているため、質量体が揺動するときに弾性支持脚部
には曲げ力だけでなく、引っ張り力又は圧縮力が作用す
る。弾性支持脚部は前記引っ張り力或いは圧縮力によっ
ては大きく変形しないため、質量体が取付プレートに対
して殆ど上下に揺動することなく、略水平方向にのみ揺
動する。更に複数の弾性支持脚部のうち少なくとも2本
を互いに逆方向に傾斜させて連結することで、同傾斜方
向へ質量体が揺動するのを互いに規制しあうことができ
る。そのため、ステアリングホイールの振動時において
も質量体が周辺部材と干渉することなく、振動抑制機能
が発揮され、質量体と周辺部材間の衝接により異音を発
生することなく、運転者に不安感や不快感を与えること
がない。更には、同弾性支持脚の断面積を多様に変化さ
せることで、どんな振動強度においても適度な抑制機能
を発揮することができるようになる。また、本発明の前
記振動抑制装置には従来のごとく余分な部材が存在しな
い合理的な構成としたため、装置全体を小型化すること
ができ、もともと狭い設置空間内にもコンパクトに設置
することを可能にしている。
に係るステアリングホイールの振動抑制装置によれば、
弾性支持脚部がその周面の少なくとも一部を取付プレー
トと質量体との間に所定の角度をもたせて傾斜させて連
結しているため、質量体が揺動するときに弾性支持脚部
には曲げ力だけでなく、引っ張り力又は圧縮力が作用す
る。弾性支持脚部は前記引っ張り力或いは圧縮力によっ
ては大きく変形しないため、質量体が取付プレートに対
して殆ど上下に揺動することなく、略水平方向にのみ揺
動する。更に複数の弾性支持脚部のうち少なくとも2本
を互いに逆方向に傾斜させて連結することで、同傾斜方
向へ質量体が揺動するのを互いに規制しあうことができ
る。そのため、ステアリングホイールの振動時において
も質量体が周辺部材と干渉することなく、振動抑制機能
が発揮され、質量体と周辺部材間の衝接により異音を発
生することなく、運転者に不安感や不快感を与えること
がない。更には、同弾性支持脚の断面積を多様に変化さ
せることで、どんな振動強度においても適度な抑制機能
を発揮することができるようになる。また、本発明の前
記振動抑制装置には従来のごとく余分な部材が存在しな
い合理的な構成としたため、装置全体を小型化すること
ができ、もともと狭い設置空間内にもコンパクトに設置
することを可能にしている。
【図1】本発明の振動抑制装置を装着したステアリング
ホイールの要部を示す縦断面図である。
ホイールの要部を示す縦断面図である。
【図2】同振動抑制装置の第1実施例を示す全体斜視図
である。
である。
【図3】同装置の一部側面図である。
【図4】同装置の上面図である。
【図5】第2実施例の振動抑制装置の上面図である。
【図6】第3実施例の振動抑制装置における弾性支持脚
の斜視図である。
の斜視図である。
【図7】同装置の質量体が揺動したときの状態を示す説
明図である。
明図である。
【図8】同振動抑制装置に加わる振動エネルギー量と質
量体の揺動量との特性曲線である。
量体の揺動量との特性曲線である。
【図9】本発明の上記弾性支持脚の変形例を示す斜視図
である。
である。
【図10】本発明の上記弾性支持脚の他の変形例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図11】本発明の上記弾性支持脚の更に他の変形例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図12】本発明の上記弾性支持脚の更に他の変形例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図13】本発明の上記弾性支持脚の更に他の変形例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
1 振動抑制装置 2 取付プレート 2a 取付孔 2b 取付部 2c 連結部 3,3a〜3c 弾性支持脚 4 質量体 4a 切除部 5 ステアリングシャフト 6 ボス 7 ボスプレート 8 ナット
Claims (5)
- 【請求項1】 ステアリングホイール本体に固着される
取付プレートと質量体との間が複数の弾性支持脚部によ
り連結されてなるステアリングホイールの振動抑制装置
において、前記弾性支持脚部の周面の少なくとも一部が
取付プレートと質量体との間に所定の傾斜角をもって連
結されてなることを特徴とするステアリングホイールの
振動抑制装置。 - 【請求項2】 前記複数の弾性支持脚部のうち少なくと
も2本の脚部の傾斜方向が互いに反対方向である請求項
1記載の振動抑制装置。 - 【請求項3】 前記弾性支持脚部が角柱である請求項1
又は2記載の振動抑制装置。 - 【請求項4】 前記弾性支持脚部が円柱である請求項1
又は2記載の振動抑制装置。 - 【請求項5】 前記弾性支持脚部の断面積が質量体と取
付プレートの一方から他方に向けて漸増してなる請求項
3又は4記載の振動抑制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096620A JPH08290775A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ステアリングホイールの振動抑制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096620A JPH08290775A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ステアリングホイールの振動抑制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08290775A true JPH08290775A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14169895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7096620A Pending JPH08290775A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | ステアリングホイールの振動抑制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08290775A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030021441A (ko) * | 2001-09-06 | 2003-03-15 | 현대자동차주식회사 | 차량용 동 흡진기 |
KR100471896B1 (ko) * | 2002-11-28 | 2005-03-09 | 현대자동차주식회사 | 차량의 스티어링휠장치 |
JP2008008314A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Kurashiki Kako Co Ltd | ダイナミックダンパ |
CN114312965A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-04-12 | 东风汽车有限公司东风日产乘用车公司 | 方向盘振动频率调节装置及方法 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP7096620A patent/JPH08290775A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030021441A (ko) * | 2001-09-06 | 2003-03-15 | 현대자동차주식회사 | 차량용 동 흡진기 |
KR100471896B1 (ko) * | 2002-11-28 | 2005-03-09 | 현대자동차주식회사 | 차량의 스티어링휠장치 |
JP2008008314A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Kurashiki Kako Co Ltd | ダイナミックダンパ |
CN114312965A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-04-12 | 东风汽车有限公司东风日产乘用车公司 | 方向盘振动频率调节装置及方法 |
CN114312965B (zh) * | 2022-02-28 | 2023-06-02 | 东风汽车有限公司东风日产乘用车公司 | 方向盘振动频率调节装置及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8151954B2 (en) | Vibration damping apparatus | |
JP2003106370A (ja) | 制振装置 | |
JP2009222094A (ja) | ダイナミックダンパ | |
JPH08290775A (ja) | ステアリングホイールの振動抑制装置 | |
JP3542850B2 (ja) | 車両のパワユニット後部マウント構造 | |
JPS644929B2 (ja) | ||
JP2007263341A (ja) | 防振装置 | |
JP4497685B2 (ja) | ダイナミックダンパ | |
JP3117586B2 (ja) | ステアリングホイールの振動抑制装置 | |
JPH07266896A (ja) | ラジエータの支持構造 | |
JP4124369B2 (ja) | ダイナミックダンパ | |
JP2004011273A (ja) | 免震ダンパ | |
JP2009174600A (ja) | エンジンマウント装置 | |
JP2001082139A (ja) | 車両における排気系の支持装置 | |
JP4012826B2 (ja) | 振動減衰装置 | |
JPS6143214B2 (ja) | ||
JPH08159248A (ja) | シフトレバーの振動防止装置 | |
JP2920264B2 (ja) | 排気管支持装置 | |
KR100356871B1 (ko) | 진동감쇄기 | |
JP2003028234A (ja) | ダイナミックダンパ | |
JPH08128493A (ja) | 防振装置における振動ストッパ構造 | |
JP5137523B2 (ja) | 防振装置 | |
JP2000230605A (ja) | 自動車用パワーユニットの支持装置 | |
JP2003170750A (ja) | ラジエータ取付構造 | |
JPH0717776Y2 (ja) | 排気管の支持装置 |