JPH0730959B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0730959B2
JPH0730959B2 JP63153007A JP15300788A JPH0730959B2 JP H0730959 B2 JPH0730959 B2 JP H0730959B2 JP 63153007 A JP63153007 A JP 63153007A JP 15300788 A JP15300788 A JP 15300788A JP H0730959 B2 JPH0730959 B2 JP H0730959B2
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compressor
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信英 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はレシーバを配置した冷媒回路を有する空気調和
装置に係り、特にレシーバにおける冷媒の蒸発作用に起
因する凝縮器の液溜り防止対策に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば実開昭52−41556号公報に開示される
如く、レシーバを配置した冷媒回路を有する空気調和装
置において、レシーバの上部を閉鎖弁を介して圧縮機の
吸入側にバイパスし、ポンプダウン時にのみ閉鎖弁を開
弁して冷媒回路中の冷媒を効率よく回収しようとするも
のは知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、冷媒が凝縮器で凝縮されたときに凝縮圧力相
当飽和温度がレシーバの温度よりも低い場合、レシーバ
内の冷媒が一部蒸発してガス状態で上方に滞留すること
があり、そのときには、レシーバの容積が有効に理容さ
れず、液冷媒が凝縮器出口付近に溜り込むことになる。
したがって、凝縮器の凝縮用伝熱面積が本来の値よりも
減小して、凝縮圧力が十分下りきらないないために、運
転効率が低下するという問題がある。
そこで、上記従来のもののように、レシーバの上部から
圧縮機の吸入側に冷媒をバイパスさせてガス冷媒の滞留
を防止することが考えられる。しかしながら、その場
合、ガス冷媒のバイパス量が多すぎると、凝縮器出口側
で未凝縮のガス冷媒が液冷媒に流れ込むいわゆる冷媒の
フラッシュ状態が生じ、冷媒からバイパスされる冷媒量
が過剰になって、やはり運転効率が低下するという問題
が生ずる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その第
1の目的は、レシーバ上部を吸入側にバイパスするとと
もに、バイパスする冷媒量を適切に調節して、凝縮面積
の減小と凝縮器出口におけるフラッシュ状態の発生とを
防止することにより、所定の運転効率を確保することに
ある。
また、そのとき、冷媒の凝縮圧力が低下すると、それに
つれて低圧も低下することになるが、圧縮機の運転容量
がそのままでは、高い運転効率を得ることができない。
本発明の第2の目的は、斯かる点に鑑み、凝縮圧力の低
下に応じて圧縮機の運転容量を低下させる手段を講ずる
ことにより、運転効率の向上を図ることにある。
一方、上記のような問題は、通常の冷媒回路に加えて蓄
熱媒体を内蔵する蓄熱槽を配置し、その蓄熱媒体に蓄え
られた冷熱を利用して、吐出ガスを凝縮して冷房運転を
行ういわゆる蓄冷熱回収冷房運転を行う際にも生ずる虞
れがあり、特に、蓄熱槽に配置される熱交換コイルは通
常の凝縮器よりも熱交換面積が小さく設定されているた
めに、冷媒の溜り込みによる伝熱面積の減少の影響がよ
り大きい。本発明の第3、第4の目的は、斯かる点に鑑
み、蓄熱槽を設けた場合の蓄冷熱回収運転時にも、上記
と同様の効果を得ることにより、運転効率の低下を防止
することにある。
さらに、本発明の第5の目的は、簡易な構成でもって、
上記のような問題を解消することにある。
(課題を解決するための手段) 上記各目的を達成するため、本発明では、それぞれ請求
項(1)〜(4)に対応する第1〜第4の解決手段を講
じた。
第1の解決手段は、第2図に示すように、圧縮機
(1)、凝縮器(3)、レシーバ(9)、減圧機構
(5)および蒸発器(6)を順次接続してなる冷媒回路
(10)を備えた空気調和装置を前提とする。
そして、上記レシーバ(9)の上部を圧縮機(1)の吸
入ライン(8b)にガス冷媒のバイパス可能に接続するバ
イパス管(19)と、該バイパス管(19)に介設された流
量制御弁(20)と、上記冷媒回路(10)の冷媒との熱交
換により冷熱の蓄熱可能な蓄熱媒体を有する蓄熱槽(1
2)と、上記圧縮機(1)のガス管(8a)と液管(8c)
との間を接続するバイパス路(16)と、該バイパス路
(16)に介設され上記蓄熱槽(12)の蓄熱媒体と冷媒と
の熱交換を行う熱交換コイル(13)と、冷媒の流れを上
記冷媒回路(10)とバイパス路(16)とに切換える切換
機構と、上記切換機構の切換えにより吐出冷媒がバイパ
ス路(16)の熱交換コイル(13)を経て凝縮器(3)出
口側にバイパスされる蓄冷熱回収冷房運転時、上記熱交
換コイル(13)の出口における冷媒の過冷却度を検出す
る冷媒状態検出手段(30)と、該冷媒状態検出手段(3
0)で検出される冷媒の過冷却度が所定範囲内に維持さ
れるよう上記流量制御弁(20)の開度を制御する開度制
御手段(31)とを設ける構成としたものである。
また、第2の解決手段は、第2図に示すように、上記第
1の解決手段と同様の空気調和装置を対象とし、第1の
解決手段の構成に加えて、低圧を検出する低圧検出手段
(P2)と、該低圧検出手段(P2)で検出される低圧が一
定値になるように上記圧縮機(1)の運転容量を制御す
る容量制御手段(32)とを設けたものである。
第3の解決手段は、第2図に示すように、上記第1又は
第2の解決手段の構成において、圧縮機(1)、凝縮器
(3)およびレシーバ(9)を室外ユニット(A)内
に、減圧機構(5)および蒸発器(6)を室内ユニット
内(B)に、蓄熱槽(12)、熱交換コイル(13)および
バイパス路(16)を上記室外ユニット(A)および室内
ユニット(B)とは別の蓄熱ユニット(D)内にユニッ
ト化して装着したものである。
また、第4の解決手段は、上記第1,第2又は第3の解決
手段において、上記レシーバ(9)の下流側となる液ラ
インに液冷媒を過冷却するための過冷却機構(24)を設
ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、蓄熱槽
(12)に蓄えられた蓄冷熱を凝縮源として回収する蓄冷
熱回収冷房運転時、吐出ガスがバイパス路(16)の熱交
換コイル(13)で凝縮され、レシーバ(9)に貯溜され
た後、減圧機構(5)で減圧され、蒸発器(6)で蒸発
して圧縮機(1)に戻るように循環する。その場合、熱
交換コイル(13)で凝縮された冷媒の凝縮圧力相当飽和
温度が低くてレシーバ(9)内で液冷媒が気化しても、
レシーバ(9)上部と圧縮機(1)の吸入ライン(8b)
との間にバイパス管(19)が設けられているので、レシ
ーバ(9)の上部にガス冷媒が滞留することはない。そ
して、熱交換コイル(13)出口の冷媒の過冷却度に応じ
て、開度制御手段(31)により、流量制御弁(20)の開
度が冷媒のフラッシュを生じない範囲に制御されるの
で、過剰のバイパス量を生ずることなく、熱交換コイル
(13)の凝縮面積が確保される。よって、運転効率の低
下が防止されることになる。
請求項(2)の発明では、請求項(1)発明の作用に加
えて、容量制御手段(32)により、低圧検出手段(P2
で検出された低圧が一定になるように圧縮機(1)の運
転容量が制御される。したがって、凝縮圧力の低下に伴
なう低圧の低下に大して圧縮機(1)の運転容量の低減
で対応することが可能となり、運転効率が向上する。
請求項(3)の発明では、各機器が室外ユニット,室内
ユニット及び蓄熱ユニットにそれぞれユニット化されて
いるので、量産化に適した構成となる。
請求項(4)の発明では、凝縮器(3)で凝縮された冷
媒がレシーバ(9)に貯溜された後、過冷却機構(24)
で過冷却されて蒸発器(6)で蒸発する。したがって、
凝縮器(3)で冷媒がフラッシュ状態となっても、その
後過冷却されて液冷媒中のガス冷媒が再び液化するの
で、蒸発器(6)で所定の冷房能力が確保される。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面に基づき説明す
る。
第1図は第1実施例に係る冷房専用の空気調和装置の全
体構成を示し、(1)は圧縮機、(3)は該圧縮機
(1)の吐出ガスを凝縮する凝縮器としての室外熱交換
器、(9)は該室外熱交換器(3)で凝縮された冷媒を
貯溜するためのレシーバ、(5)は液冷媒を減圧する減
圧機構としての電動膨張弁、(6)は該電動膨張弁
(5)で減圧されたガス冷媒と空気との熱交換を行う蒸
発器としての室内熱交換器であって、上記各機器は、冷
媒配管(8)により冷媒の流通可能に接続されていて、
室外熱交換器(3)で室外空気との熱交換により付与さ
れた冷熱を室内熱交換器(6)で室内空気に移動させる
主冷媒回路(10)が構成されている。
そして、本発明の特徴として、上記レシーバ(9)の上
部は、バイパス管(19)により、圧縮機(1)の吸入ラ
イン(8b)にガス冷媒のバイパス可能に接続されてい
て、該バイパス管(19)には、バイパス量を可変に調節
し得る流量制御弁(20)が介設されている。すなわち、
レシーバ(9)内に滞留するガス冷媒を必要に応じ、必
要量だけ吸入ライン(8b)側にバイパスするようになさ
れている。
また、装置にはセンサ類が配置されていて、(P1)は凝
縮圧力相当飽和温度Tcを検出するための圧力センサ、
(Th1)は室外熱交換器(3)出口における冷媒の温度T
2を検出するための温度センサであって、該2つのセン
サ(P1),(Th1)により、冷媒の過冷却度Sc(=Tc−T
2)を検出する冷媒状態検出手段(30)が構成されてい
る。
そして、上記2つのセンサ(P1),(Th1)は装置の制
御ユニット(図示せず)に内蔵される第1コントローラ
(31)に信号の入力可能に接続されていて、該第1コン
トローラ(31)は、上記冷媒状態検出手段(30)で検出
された冷媒の過冷却度に基づき上記流量制御弁(20)の
開度を制御する開度制御手段として機能するものであっ
て、室外熱交換器(3)出口において主冷媒回路(10)
中の冷媒の過減少により未凝縮のガス冷媒が液冷媒中に
混入するいわゆるフラッシュが生じて過冷却度Scが所定
値(例えば5℃程度)以下に減少しない範囲で流量制御
弁(20)のバイパス量を調節するようになされている。
一方、上記圧縮機(1)はインバータ(22)によりその
運転周波数を可変に駆動されている。そして、吸入ライ
ン(8b)にも低圧Teを検出する低圧検出手段としての圧
力センサ(P2)が配置されていて、該圧力センサ(P2
の信号は、制御ユニットに内蔵される第2コントローラ
(32)に入力可能になされている。該第2コントローラ
(32)は、圧力センサ(低圧検出手段)(P2)で検出さ
れる低圧Teが一定値になるように上記圧縮機(1)の運
転容量を制御する容量制御手段としての機能を有するも
のである。
さらに、レシーバ(9)−電動膨張弁(5)間の液管
(8c)に第1電磁開閉弁(11)が介設され、該第1電磁
開閉弁(11)の前後に主冷媒回路(10)の冷媒を一時的
にバイパスするバイパス路(18)が設けられている。こ
こで、該バイパス路(18)には、第2電磁開閉弁(15)
と過冷却コイル(14)が介設されていて、該過冷却コイ
ル(14)は冷水との熱交換により冷媒を過冷却するため
の冷却装置(23)内に設置されている。すなわち、該冷
却装置(23)および過冷却コイル(14)により、レシー
バ(9)から流れる冷媒を過冷却する過冷却機構(24)
が構成されている。なお、この場合、冷媒状態検出手段
(30)および第1のコントローラ(31)によるバイパス
量の調節は必ずしも必要でない。よって、温度センサ
(Th1)および圧力センサ(P1)は必要でなく、上記バ
イパス管(19)に設けられた流量制御弁(20)は冷房運
転時に開くようにされた電磁開閉弁で代用することがで
きる。
したがって、上記実施例では、圧縮機(1)から吐出さ
れた冷媒が室外熱交換器(3)で凝縮され、レシーバ
(9)に貯溜された後、電動膨張弁(5)で減圧され、
室内熱交換器(6)で蒸発して圧縮機(1)に戻るよう
に循環する。
そのとき、室外熱交換器(3)で凝縮された冷媒の凝縮
圧力相当飽和温度T2がレシーバ(9)における温度より
も低い場合、レシーバ(9)内で冷媒が蒸発してその上
部に溜り、液冷媒の貯溜容量が減少すると、室外熱交換
器(3)内では出口付近に液冷媒が溜り込んで、熱交換
面積の減少による圧縮機(1)の所要動力が増大して運
転効率の悪化を招く虞れが生ずるが、バイパス管(19)
を介して、レシーバ(9)の上部から圧縮機(1)の吸
入ライン(8b)にガス冷媒がバイパスされるので、レシ
ーバ(9)の冷媒貯溜容量が減少することなく、よっ
て、室外熱交換器(3)の熱交換面積の減少を防止する
ことができる。また、第1コントローラ(開度制御手
段)(31)により、レシーバ(9)から吸入ライン(8
b)への冷媒のバイパス量が室外熱交換器(3)におけ
る過冷却度Scに応じ、室外熱交換器(3)出口において
フラッシュが生じない範囲でガス冷媒をバイパスするよ
うになされているので、バイパス量が多すぎて主冷媒回
路(10)の冷媒流量が少なくなり、冷房効率がかえって
悪化することはない。よって、運転効率の減少を有効に
防止することができる。
また、室外熱交換器(3)における熱交換(凝縮)面積
の確保により凝縮圧力が十分低下するが、それに伴ない
低圧Tcも低下しようとする。そのとき、容量制御手段
(32)により、低圧Teが一定になるように圧縮機(1)
の運転容量が小さく制御されるので、成績係数つまり運
転効率か向上することにる。すなわち、さらに運転効率
を向上させることができるのである。
そして、レシーバ(9)から流れる冷媒が過冷却される
ので、室外熱交換器(3)から流れる液冷媒中にフラッ
シュによるガス冷媒が混入していても、それが液化され
て室内熱交換器(6)に送られる冷媒中にガス冷媒が混
入することはなく、室内熱交換器(6)における冷房効
果を損ずることはない。よって、上記バイパス管(15)
へのバイパス量の調節によってフラッシュが完全に防止
できないような条件下においても、下流へのガス冷媒の
混入が防止され、簡易な構成でもって所定の冷房効果を
得ることができるのである。
なお、上記室外熱交換器(3)出口における冷媒の過冷
却度を検出する手段として、2つのセンサ(Th1)およ
び(P1)により過冷却度を検出するようにしたが、例え
ば、フラッシュを直接検知したり、凝縮圧力と室外熱交
換器(3)の吸込空気温度(水冷式の場合には水温)と
を検知するかして、これらの検出値に応じて電動膨張弁
(5)開度を制御するようにしてもよい。
上記第1実施例において、室外熱交換器(3)は空冷式
でも水冷式でもよいが、特に、水冷式の場合には、凝縮
冷媒の温度がレシーバ(9)よりもかなり低くなること
があるので、上記効果が顕著にになる。
次に、第2実施例について説明する。
第2図は本発明の第2実施例に係る空気調和装置の全体
構成を示し、1台の室外ユニット(A)に2台の室内ユ
ニット(B),(C)が接続されたいわゆるマルチ形空
気調和装置が構成されている。上記室外ユニット(A)
には、上記第1実施例と同様に、圧縮機(1)と、室外
熱交換器(3)と、レシーバ(9)とが配置されている
とともに、それらに加えて、暖房運転時には図中実線の
ごとく、冷房運転時には図中破線のごとく接続を切換え
る四路切換弁(2)と、第1電動膨張弁(4)と、圧縮
機(1)への吸入ガス中の液冷媒を分離するためのアキ
ュムレータ(7)とが主要機器として配置されている。
また、上記各室内ユニット(B),(C)は同一構成で
あって、上記第1実施例と同様に、減圧機構としての第
2電動膨張弁(5)と、室内熱交換器(6)とが主要機
器として配置されている。そして、上記各機器(1)〜
(7)および(9)は冷媒配管(8)によって順次冷媒
の流通可能に接続されており、室内熱交換器(6)で空
気との熱交換により冷媒に付与された熱を室外熱交換器
(3)で室外空気に放出する主冷媒回路(10)が構成さ
れている。
さらに、上記第1実施例と同様に、上記レシーバ(9)
の上部は、バイパス管(19)により圧縮機(1)の吸入
ライン(8b)に冷媒のバイパス可能に接続されていて、
該バイパス管(19)に流量制御弁としての第4電動膨張
弁(20)が介設されている。
一方、上記室外ユニット(A)と室内ユニット(B),
(C)との間には、蓄熱媒体としての水を内蔵してなる
蓄熱槽(12)を備えた蓄熱ユニット(D)が配置されて
おり、上記蓄熱槽(12)には、蓄熱媒体と配管内部の媒
体との熱交換を行う熱交換コイルとしての第1コイル
(13)と、上記請求項(5)の発明における過冷却機構
としての機能(蓄熱槽(12)と共に)を有する第2コイ
ル(14)とが設けられている。
そして、上記主冷媒回路(10)の液管(8c)に介設され
たレシーバ(9)からガス管(8a)側まで冷媒回路(1
0)の冷媒をガス管(8a)側にバイパスする第1バイパ
ス路(16)が分岐していて、該第1バイパス路(16)に
上記蓄熱槽(12)内の第1コイル(13)が設けられ、該
第1コイル(13)とレシーバ(9)との間に、減圧機能
を有する第3電動膨張弁(17)が介設されている。
なお、上記蓄熱ユニット(D)の液管(8c)には液管
(8c)中の冷媒の流れを開閉制御する第1電磁開閉弁
(11)が介設されていて、該第1電磁開閉弁(11)の両
端から主冷媒回路(10)をバイパスする第2バイパス路
(18)が分岐し、該第2バイパス路(18)に、冷媒の流
れを開閉制御する第2電磁開閉弁と上記蓄熱槽(12)の
第2コイル(14)とが設けられている。そして、空気調
和装置の冷房運転時、上記第1電磁開閉弁(11)を閉
じ、第2電磁開閉弁(15)を開いて、上記第2コイル
(14)で蓄熱槽(12)内の蓄熱媒体の冷熱を冷媒に付与
して冷媒を過冷却し、冷房能力を増大させるようになさ
れている。
さらに、装置には、第1コイル(13)出口の冷媒の過冷
却度を検出する冷媒状態検出手段(30)としての圧力セ
ンサ(P1)および温度センサ(Th1)がそれぞれ蓄熱ユ
ニット(D)における第1バイパス路(16)のガス管側
(第1コイル(13)の凝縮利用時における入口側)およ
び液管(第1コイル(13)の凝縮利用時における出口)
側に取付けられ、室外ユニット(A)の圧縮機(1)の
吸入ライン(8b)には、低圧検出手段としての圧力セン
サ(P2)が取付けられている。これらのセンサ(P1),
(Th1)および(P1)の信号は、装置全体の運転を制御
する制御ユニット(23)に内蔵され、第1実施例と同様
の構成を有する第1,第2コントローラ(31),(32)に
それぞれ入力可能になされていて、この2つのコントロ
ーラ(31),(32)は、上記バイパス管(19)の流量制
御弁(20)およびインバータ(22)出力周波数を制御す
るようにした開度制御手段および容量制御手段としての
機能を有する。
なお、(21a)〜(21b)は、冷媒配管(8)の室外ユニ
ット(A)出入口に介設された手動開閉弁である。
次に、以上の第1,第2,第3電動膨張弁(4),(5),
(17)の開度制御、第1,第2電磁開閉弁(11),(15)
の開閉制御および四路切換弁(2)の切換えにより制御
される冷房運転、冷房運転用の蓄冷熱運転、蓄冷熱回収
運転等の運転モードについて、第2図ないし第4図に基
づき説明する。
通常の冷房運転時、第3図に示すように、四路切換弁
(2)を図中実線のごとく切換え、第1,電動膨張弁
(4)を全開に、かつ第1電磁開閉弁(11)を開き第3
電動膨張弁(17),第2電磁開閉弁(15)および流量制
御弁(20)を閉じた状態で、各第2電動膨張弁(5),
(5)の開度を調節して運転が行われる。すなわち、冷
媒が室外熱交換器(3)で凝縮され、レシーバ(9)を
経て各第2電動膨張弁(5),(5)で減圧され、各室
内熱交換器(6),(6)で蒸発して圧縮機(1)に戻
るように循環する。
また、冷房運転用の蓄冷熱運転時、第4図に示すよう
に、四路切換弁(2)を図中実線のごとく切換え、第1
電動膨張弁(4)を全開に、かつ第2電動膨張弁
(5),(5)、第1,第2電磁開閉弁(11),(15)お
よび流量制御弁(20)をいずれも閉じた状態で、第1バ
イパス路(16)の第3電動膨張弁(17)の開度を適度に
開いて運転が行われる。すなわち、冷媒が室外熱交換器
(3)で凝縮された後、レシーバ(9)から第1バイパ
ス路(16)に流れ、第3電動膨張弁(17)で減圧されて
第1コイル(13)で蒸発して圧縮機(1)に戻るように
流れる。そのとき、冷媒と蓄熱槽(12)の蓄熱媒体との
熱交換により、冷熱蓄熱媒体に蓄えるつまり蓄冷熱を行
う。
なお、第3図に示す冷房運転中に、第3電動膨張弁(1
7)の開度と各第2電動膨張弁(5),(5)の開度を
適宜調節して、主冷媒回路(10)の冷媒の一部を第1バ
イパス路(16)側にバイパスして、冷房運転を行いなが
ら、冷房負荷に対する能力の余剰分を蓄熱媒体に蓄えて
おくこともできる。
そして、上記蓄冷熱運転で蓄熱媒体に蓄えられた蓄冷熱
を凝縮源とする蓄冷熱回収冷房運転的には、第2図に示
すように、四路切換弁(2)を図中実線のごとく切換
え、第1電動膨張弁(4)を全閉に、かつ第3電動膨張
弁(17)を開いた状態で、各第2電動膨張弁(5),
(5)および流量制御弁(20)の開度を調節しながら運
転が行われる。すなわち、吐出ガス冷媒をすぐに第1バ
イパス路(16)側にバイパスして、第1コイルいさで蓄
熱媒体との熱交換により冷媒を凝縮し、レシーバ(9)
に冷媒をいったん貯溜した後、各第2電動膨張弁
(5),(5)で減圧して各室内熱交換器(6),
(6)における冷房を行うようになされている。つま
り、蓄熱媒体の蓄冷熱を凝縮源として利用することによ
り、冷媒を大きく過冷却して高い冷房効果を得るように
なされている。
そのとき、上記第1実施例と同様に、レシーバ(9)に
おいて、第1コイル(13)で凝縮された液冷媒の凝縮圧
力相当飽和温度は通常レシーバ(9)の温度よりもかな
り低くなっているために、液冷媒が気化してレシーバ
(9)の上部に滞留する虞れがある。特に、蓄熱媒体と
の熱交換を行う第1コイル(13)は通常小さく設定され
ているので、上記の結果第1コイル(13)に液冷媒が溜
り込むと、大きな運転効率の低下を生ずる虞れがある。
しかし、本実施例では、第1コイル(13)で凝縮された
冷媒の凝縮圧力相当相当飽和温度が低くてレシーバ
(9)内で液冷媒が気化しても、レシーバ(9)上部と
圧縮機(1)の吸入ライン(8b)との間にバイパス管
(19)が設けられているので、レシーバ(9)の上部に
ガス冷媒が滞留することなく吸入ラインに流れる。そし
て、第1コイル(13)出口の冷媒の過冷却度に応じて、
開度制御手段(31)により、流量制御弁(20)の開度が
冷媒のフラッシュを生じない範囲に制御されるので、過
剰のバイパス量を生ずることなく、第1コイル(13)の
凝縮面積が確保され、よって、運転効率の低下が防止さ
れることになる。
また、容量制御手段(31)で低圧Teの値が一定になるよ
うにインバータ(22)の出力周波数の調節を介して圧縮
機(1)の運転容量を制御することにより、凝縮圧力の
低下による低圧の低下に対して圧縮機(1)の運転容量
の低減で応ずることになり、圧縮機(1)の所要動力を
低下させることができるので、特にピークカットに対し
て著効を得る。
さらに、上記蓄冷熱運転において、第1,第2電磁開閉弁
(11),(15)は交互に開閉することができ、特に、第
1電磁開閉弁(11)を閉じ第2電磁開閉弁(15)を開い
た場合には、蓄熱媒体の蓄冷熱を利用してレシーバ
(9)から流れる冷媒をさらに過冷却することができ、
液冷媒中のガス冷媒が再び液化するので、蒸発器(6)
で所定の冷房能力を確保することができる。
また、説明は省略するが、上記実施例の空気調和装置
は、暖房運転についても、通常の暖房運転、蓄暖熱運
転、蓄暖熱回収運転等を行うことができるものである。
次に、第3実施例について説明する。第5図は、第3実
施例に係る空気調和装置の全体構成を示し、各主要機器
の配置および冷媒系統の接続は上記第1実施例(第2
図)と同様であって、この場合、圧力センサ(P1)の取
付位置のみを室外ユニット(A)の吐出管(8a)にして
いる。このようにすることによって、圧力センサ(P1
を暖房運転時における高圧一定制御用に併用しうる利点
がある。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、凝
縮器の出口側にレシーバを配置した空気調和装置におい
て、レシーバの上部を流量制御弁を介してバイパス管で
吸入ラインに接続するとともに、蓄熱槽の蓄熱媒体との
熱交換を行う熱交換コイルを介して液ラインと吸入ライ
ンとをバイパス接続しておき、蓄熱媒体の蓄冷熱を凝縮
源として利用する蓄冷熱回収運転時、レシーバ上部への
ガス冷媒の滞留を解消して蓄冷熱回収用熱交換コイルの
凝縮面積を確保するようにしたので、熱交換コイル出口
におけるガス冷媒のフラッシュを防止することができ、
よって、運転効率の低下を有効に防止することができ
る。
請求項(2)の発明によれば、上記請求項(1)の発明
に加えて、圧縮機を容量可変形とし、低圧を検知して、
低圧が一定になるように圧縮機の運転容量を制御するよ
うにしたので、圧縮機の運転容量の低減で凝縮圧力の低
下に対応することができ、特にピークカットに対応する
ことができる。
請求項(3)の発明によれば、請求項(1)又は(2)
の発明において、空気調和装置の各機器を、室外ユニッ
ト,室内ユニット及び蓄熱ユニットにそれぞれ収納する
構成としたので、量産化に対応することができる。
請求項(4)の発明によれば、レシーバから流れる冷媒
を過冷却するようにしたので、凝縮器出口で液冷媒中に
ガス冷媒のフラッシュが生じても、その後ガス冷媒が過
冷却により液化されるので、下流へのガス冷媒の混入を
防止することができ、よって、簡易な構成でもって、所
定の冷房効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1実施例に係
る空気調和装置の冷媒配管系統図、第2図は第2実施例
に係る空気調和装置の冷媒配管系統図であって蓄冷熱回
収冷房運転時における接続状態を示す図、第3図および
第4図はそれぞれ第2実施例における通常冷房運転およ
び蓄冷熱運転の運転モードを示す図、第5図は第3実施
例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図である。 (1)……圧縮機、(3)……室外熱交換器(凝縮
器)、(5)……第2電動膨張弁(減圧機構)、(6)
……室内熱交換器(蒸発器)、(8a)……ガス管、(8
b)……吸入ライン、(8c)……液管、(9)……レシ
ーバ、(10)……主冷媒回路、(12)……蓄熱槽、(1
3)……第1コイル(熱交換コイル)、(16)……第1
バイパス路、(19)……バイパス管、(20)……流量制
御弁、(24)……過冷却機構、(30)……冷媒状態検出
手段、(31)……開度制御手段、(32)……容量制御手
段、(A)……室外ユニット、(B),(C)……室内
ユニット、(D)……蓄熱ユニット、(P2)……低圧検
出手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)、凝縮器(3)、レシーバ
    (9)、減圧機構(5)および蒸発器(6)を順次接続
    してなる冷媒回路(10)を備えた空気調和装置におい
    て、 上記レシーバ(9)の上部を圧縮機(1)の吸入ライン
    (8b)にガス冷媒のバイパス可能に接続するバイパス管
    (19)と、 該バイパス管(19)に介設された流量制御弁(20)と、 上記冷媒回路(10)の冷媒との熱交換により冷熱の蓄熱
    可能な蓄熱媒体を有する蓄熱槽(12)と、 上記圧縮機(1)のガス管(8a)と液管(8c)との間を
    接続するバイパス路(16)と、 該バイパス路(16)に介設され上記蓄熱槽(12)の蓄熱
    媒体と冷媒との熱交換を行う熱交換コイル(13)と、 冷媒の流れを上記冷媒回路(10)とバイパス路(16)と
    に切換える切換機構と、 上記切換機構の切換えにより吐出冷媒がバイパス路(1
    6)の熱交換コイル(13)を経て凝縮器(3)出口側に
    バイパスされる蓄冷熱回収冷房運転時、上記熱交換コイ
    ル(13)の出口における冷媒の過冷却度を検出する冷媒
    状態検出手段(30)と、 該冷媒状態検出手段(30)で検出される冷媒の過冷却度
    が所定範囲内に維持されるよう上記流量制御弁(20)の
    開度を制御する開度制御手段(31)と を備えたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の空気調和装置におい
    て、 低圧を検出する低圧検出手段(P2)と、 該低圧検出手段(P2)で検出される低圧が一定値になる
    ように上記圧縮機(1)の運転容量を制御する容量制御
    手段(32)と を備えたことを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)記載の空気調和装
    置において、 上記圧縮機(1)、凝縮器(3)およびレシーバ(9)
    は室外ユニット(A)内に、減圧機構(5)および蒸発
    器(6)は室内ユニット内(B)に、蓄熱槽(12)、熱
    交換コイル(13)およびバイパス路(16)は上記室外ユ
    ニット(A)および室内ユニット(B)とは別の蓄熱ユ
    ニット(D)内にユニット化して装着されていることを
    特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】請求項(1),(2)又は(3)記載の空
    気調和装置において、 上記レシーバ(9)の下流側となる液ラインに液冷媒を
    過冷却するための過冷却機構(24)を備えたことを特徴
    とする空気調和装置。
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