JPH0730585B2 - 鉄骨ラ−メン構造用柱・はり接合金物 - Google Patents

鉄骨ラ−メン構造用柱・はり接合金物

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JPH0730585B2
JPH0730585B2 JP22648386A JP22648386A JPH0730585B2 JP H0730585 B2 JPH0730585 B2 JP H0730585B2 JP 22648386 A JP22648386 A JP 22648386A JP 22648386 A JP22648386 A JP 22648386A JP H0730585 B2 JPH0730585 B2 JP H0730585B2
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俊一 山田
邦昭 佐藤
周衛 鈴木
英成 松尾
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Kajima Corp
Hitachi Metals Ltd
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Kajima Corp
Hitachi Metals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,鉄骨ラーメン構造に使用する柱とはりとの接
合金物に関するものであり,特に軽量であると共に継手
効率を向上させた柱・はり接合金物に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 従来鉄骨ラーメン構造の構造物の建設に際しては,H形鋼
その他の形鋼を建設現場において高力ボルト接合手段を
介して接合する工法を採用しているのが一般である。こ
の場合,予め柱にはりと接合すべきそでばりを設けてお
く必要があり,輸送効率が低いと共に,柱と溶接するそ
でばりに開先を設ける必要があり,溶接量が極めて多い
ため,構造物の精度および省力化の推進の点で種々問題
があった。これらの点を改良するために,接合金物によ
り柱とはりとを接合する方法が開示されている。
第6図は上記方法の一例を示す説明図であり,例えばH
形鋼からなる柱1のフランジ1aの所定の位置に接合金物
2をボルト3を介して固着し,次に例えばH形鋼からな
るはり4を組み込んだ後,ボルト5によってはり4のフ
ランジ4aを接合金物2に締結固着するのである。
第7図は上記接合方法に使用する接合金物2の拡大側面
図であり,前記柱1と密着するフランジ部21と,前記は
り4の端部と接合する突出部22とが直交して一体に形成
される。23,24は夫々ボルト穴であり,フランジ部21と
突出部22とに複数個設けられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の接合金物を使用する接合方法によると,溶接量が
少ないため構造物の信頼性が向上すると共に,継手効率
の向上,構造物の耐震性の向上,作業の大幅な省力化が
可能等の利点があるとされている。しかしながら,上記
接合金物を使用する場合においては、柱にボルト穴を設
ける必要があり,しかもボルト穴は柱の曲げ応力の大な
る部分に設けられるため,構造物の使用目的によって
は,上記ボルト穴穿設に起因する断面欠損分を勘案し
て,構造物の耐力を低く評価しなければならない場合が
ある。一方上記断面欠損を補うための手段としては、接
合金物とは別個に柱にカバープレートを接合するのが通
常であるが,カバープレートの加工および接合のための
工数を消費しなければならないという問題点がある。
本発明は上記の問題点を解消し、構造物の耐力を充分に
確保すると共に,カバープレートによる補強の必要のな
い鉄骨ラーメン構造用柱・はり接合金物を提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点解決のために,本発明においては,鉄骨ラ
ーメン構造の柱とはりとを接合する金物において,柱構
成部分と締結部材を介して密着接合するフランジ部と,
はりの端部と締結手段若しくは溶接手段を介して接合す
る突出若しくはその延長部分とが直交する位置から,前
記フランジ部端部までの距離を前記はりに臨む側より他
の側の方を大に形成する,という技術的手段を採用した
のである。
〔作用〕
上記の構成により,フランジ部のはりから離れる側(前
記「他の側」)の柱長手方向の寸法が大になり,かつこ
の部分における曲げ応力は低減されているから,当該部
分におけるボルト穴穿設による断面欠損があっても柱の
耐力減少の原因とはならない。また上記のように接合金
物の柱との密着接合部分が増大若しくは延長されること
により,柱の応力の一部を接合金物のフランジ部に伝達
することができるため,断面欠損による耐力低下を補強
することとなるのである。
〔実施例〕
第1図および第2図は各々本発明の実施例を示す側面図
および斜視図であり,同一部分は前記第6図および第7
図と同一の参照符号で示す。第1図において25は貫通中
空部であり,フランジ部21と突出部22との直交部分に設
ける。而して貫通中空部25の断面は,第1図に示すよう
に例えばフランジ部21側を底辺とし,突出部22側を頂点
とする三角形状に形成する。
次にフランジ部21は,突出部22の延長部分がフランジ部
21と直交する位置Pから端部までの寸法L1,L2をL2>L1
となるように形成する。すなわち接合金物2に前記第6
図に示すようにはり4を接合した場合に,はり4に臨む
フランジ部21aより,はり4から離れたフランジ部21bの
長さを大にする。而して上記フランジ部21bにはボルト
穴23aを設ける。
以上の構成により,第3図に示すように柱1とはり4と
を組付けるのであるが,この場合に接合金物2近傍にお
いて柱1に作用する曲げ応力σを線図で併記してある。
第3図において,柱1のボルト3の取合部P′は,曲げ
応力σが大きな位置にある。而してこの曲げ応力σは,
はり4との接合部側においてはパネルとしての挙動であ
るため問題とはならない。一方柱1の側においては,線
図で示されるように,曲げ応力σの値は,柱1が負担す
るせん断応力とボルト3の取合部P′からの距離との積
の分だけ漸減している。従って接合金物2のフランジ部
21bにおいては,上記曲げ応力σは大幅に低減されてお
り,この位置におけるボルト穴穿設による断面欠損は,
柱1の耐力低減には寄与しないのが通常である。一方上
記接合により,柱1に作用する応力の一部を接合金物2
のフランジ部21に伝達させることができるので,ボルト
3による断面欠損に起因する耐力低下を補強することが
できる。なお接合金物2に矢印で示すように伝達された
応力は,フランジ部21の面内応力として流れ,ボルト3
を介して柱1のフランジ1aに戻される。柱1には床荷重
を支持するために圧縮荷重が常時作用しているため,ボ
ルト穴による断面欠損が問題になるのは,柱1に作用す
る曲げ応力のうちの圧縮側である。また曲げ応力は主に
地震や風等の横方向外力に抵抗するときに生じる。而し
てこの圧縮側においては,前記接合金物2にははり4か
らの曲げ応力による圧縮力が作用しているため,ボルト
3および接合金物2のフランジ部21には何等応力が作用
していない状態である。従ってフランジ部21を柱1の補
強に活用することは,応力加算による断面のサイズアッ
プの必要がなく,極めて合理的であるということができ
る。また貫通中空部25を包囲する構成部分26,27は,三
角形状のトラスを形成し,接合金物2に印加される応力
を伝達することができるから,第7図に示すような従来
のT型断面の接合金物と比較して,はりからの曲げ応力
による引張力が作用する場合に継手効率を極めて高くす
ることができる。また同一継手効率のものにおいては,
各構成部分の肉厚を減少させ得るため,接合金物全体の
重量を低減させることができる。
第4図は本発明の他の実施例を示す斜視図であり,第5
図に示すようにはり4との接合を溶接手段とした場合の
例である。すなわち前記第1図〜第3図に示す突出部22
を小さく形成すると共に,開先28およびリブ29を設けた
ものである。その他の構成は,前記実施例と同様であ
り,作用もまた同一である。
本実施例においては,貫通中空部の断面形状が略三角形
のものを示したが,上記断面形状は円形若しくは楕円形
その他の形状としても,更には上記貫通中空部を省略し
た所謂T型形状のものであっても作用は同一である。更
に柱とはりとがH形鋼以外の形鋼であっても,本発明の
接合金物を適用できることは当然である。
〔発明の効果〕
本発明は以上記述のような構成および作用であるから,
下記の効果を期待できる。
(1)ボルト穴穿設に起因する断面欠損があっても,接
合金物のフランジ部の延長部分によって補強できるた
め,構造物の耐力を低く評価する必要がない。
(2)断面欠損による耐力低下補強のためのカバープレ
ートを接合する必要がなくなるため,カバープレートの
製作費用,加工工数低減の効果があると共に,建設現場
の施工性を大幅に向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は各々本発明の実施例を示す側面図
および斜視図,第3図は同柱・はり接合状態を示す説明
図,第4図は本発明の他の実施例を示す斜視図,第5図
および第6図は接合金物による柱・はり接合状態を示す
説明図,第7図は従来の接合金物を示す拡大側面図であ
る。 21,21a,21b:フランジ部,22:突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 周衛 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 日 立金属株式会社内 (72)発明者 松尾 英成 福岡県北九州市若松区北浜1丁目9番1号 日立金属株式会社若松工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨ラーメン構造の柱とはりとを接合する
    金物において,柱構成部分と締結部材を介して密着接合
    するフランジ部と,はりの端部と締結手段若しくは溶接
    手段を介して接合する突出部若しくはその延長部分とが
    直交する位置から,前記フランジ部端部までの距離を前
    記はりに臨む側より他の側の方を大に形成したことを特
    徴とする鉄骨ラーメン構造用柱・はり接合金物。
JP22648386A 1986-09-25 1986-09-25 鉄骨ラ−メン構造用柱・はり接合金物 Expired - Lifetime JPH0730585B2 (ja)

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JPS6383340A JPS6383340A (ja) 1988-04-14
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