JPH07304582A - エスカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置 - Google Patents
エスカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH07304582A JPH07304582A JP9668394A JP9668394A JPH07304582A JP H07304582 A JPH07304582 A JP H07304582A JP 9668394 A JP9668394 A JP 9668394A JP 9668394 A JP9668394 A JP 9668394A JP H07304582 A JPH07304582 A JP H07304582A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- truss
- escalator
- escalator truss
- carrying
- loading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エスカレータトラスの搬入および搬出を既設
建物の構造に制約されずに容易に行なえるようにしたエ
スカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置を提供
する。 【構成】 エスカレータの上下乗降口の床2に門型構造
物4,5をボルトで締結し、門型構造物4,5の上部に
エスカレータ前後方向に移動できる巻上機9を設け、こ
の巻上機9からそれぞれ伸長されるワイヤロープ22を
分割トラス25の長手方向にそれぞれ玉掛けすると共
に、ローラガイド装置6を搬出する分割トラスの下部に
取り付け、建屋に据え付けられているエスカレータトラ
ス26との間にローラガイド装置6が介在するようにし
て、それぞれのワイヤロープ22で牽引しながら分割ト
ラス25を搬出するようにした。
建物の構造に制約されずに容易に行なえるようにしたエ
スカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置を提供
する。 【構成】 エスカレータの上下乗降口の床2に門型構造
物4,5をボルトで締結し、門型構造物4,5の上部に
エスカレータ前後方向に移動できる巻上機9を設け、こ
の巻上機9からそれぞれ伸長されるワイヤロープ22を
分割トラス25の長手方向にそれぞれ玉掛けすると共
に、ローラガイド装置6を搬出する分割トラスの下部に
取り付け、建屋に据え付けられているエスカレータトラ
ス26との間にローラガイド装置6が介在するようにし
て、それぞれのワイヤロープ22で牽引しながら分割ト
ラス25を搬出するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエスカレータトラスの搬
入搬出方法およびその装置に係わり、特に、既設の建物
のエスカレータの撤去新設時のトラス運搬に好適なエス
カレータトラスの搬入搬出方法およびその装置に関す
る。
入搬出方法およびその装置に係わり、特に、既設の建物
のエスカレータの撤去新設時のトラス運搬に好適なエス
カレータトラスの搬入搬出方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のエスカレータトラスの搬入につい
ては、例えば実公昭61−43819号公報中に記載さ
れているように、エスカレータのトラスを分割して据え
付け現場に搬入し、この分割されたトラスをワイヤーロ
ープとクレーンで揚重すると共に移動して、上部階床支
持梁と下部階床支持梁の間に据付けたり、あるいは分割
されたトラスを現地で組み立てて、ワイヤーロープとク
レーンで揚重すると共に移動して、上部階床支持梁と下
部階床支持梁の間に据付けることが考えられていた。
ては、例えば実公昭61−43819号公報中に記載さ
れているように、エスカレータのトラスを分割して据え
付け現場に搬入し、この分割されたトラスをワイヤーロ
ープとクレーンで揚重すると共に移動して、上部階床支
持梁と下部階床支持梁の間に据付けたり、あるいは分割
されたトラスを現地で組み立てて、ワイヤーロープとク
レーンで揚重すると共に移動して、上部階床支持梁と下
部階床支持梁の間に据付けることが考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既設の
建物内のエスカレータを撤去した後に同位置に新設エス
カレータを設置する場合、従来のエスカレータトラスの
搬入方法を採用しようとすると、建物の中にクレーンが
入らなかったり、上方に梁がないため重量物を揚重する
ことができなかったり、また、天井を一旦取り外してエ
スカレータの設置を行ない、設置が完了した後に再び天
井を取り付けるという二度手間で大がかりな作業を行な
わなければならなかった。
建物内のエスカレータを撤去した後に同位置に新設エス
カレータを設置する場合、従来のエスカレータトラスの
搬入方法を採用しようとすると、建物の中にクレーンが
入らなかったり、上方に梁がないため重量物を揚重する
ことができなかったり、また、天井を一旦取り外してエ
スカレータの設置を行ない、設置が完了した後に再び天
井を取り付けるという二度手間で大がかりな作業を行な
わなければならなかった。
【0004】本発明の目的とするところは、エスカレー
タトラスの搬入および搬出を既設建物の構造に制約され
ずに容易に行なえるエスカレータトラスの搬入搬出方法
およびその装置を提供するにある。
タトラスの搬入および搬出を既設建物の構造に制約され
ずに容易に行なえるエスカレータトラスの搬入搬出方法
およびその装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、エスカレータトラスを複数に分割して搬入
搬出するエスカレータトラスの搬入搬出方法において、
エスカレータの上下乗降口にそれぞれ設置した門型構造
物の巻上機から伸長されるロープを上記エスカレータト
ラスの分割トラスにそれぞれ連結し、上記両巻上機によ
って、設置されている部分の上記エスカレータトラスの
上部に上記分割トラスを載せながら上記分割トラスを移
動させるようにしたことを特徴とする。
するために、エスカレータトラスを複数に分割して搬入
搬出するエスカレータトラスの搬入搬出方法において、
エスカレータの上下乗降口にそれぞれ設置した門型構造
物の巻上機から伸長されるロープを上記エスカレータト
ラスの分割トラスにそれぞれ連結し、上記両巻上機によ
って、設置されている部分の上記エスカレータトラスの
上部に上記分割トラスを載せながら上記分割トラスを移
動させるようにしたことを特徴とする。
【0006】また本発明は上記目的を達成するために、
エスカレータトラスを複数に分割して搬入搬出するエス
カレータトラスの搬入搬出装置において、エスカレータ
の上下乗降口にそれぞれ門型構造物を設置し、この両門
型構造物にそれぞれ上記エスカレータトラスの分割トラ
スにそれぞれ連結するロープを有した巻上機を設け、上
記分割トラスの下部および設置されている部分の上記エ
スカレータトラスの上部の少なくともいずれか一方にロ
ーラガイド装置を設けたことを特徴とする。
エスカレータトラスを複数に分割して搬入搬出するエス
カレータトラスの搬入搬出装置において、エスカレータ
の上下乗降口にそれぞれ門型構造物を設置し、この両門
型構造物にそれぞれ上記エスカレータトラスの分割トラ
スにそれぞれ連結するロープを有した巻上機を設け、上
記分割トラスの下部および設置されている部分の上記エ
スカレータトラスの上部の少なくともいずれか一方にロ
ーラガイド装置を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によるエスカレータトラスの搬入搬出方
法は、上述のようにエスカレータの上下乗降口にそれぞ
れ配置した一対の門型構造物の巻上機を用いて、搬入搬
出する分割トラスを吊ると共に、設置されているエスカ
レータトラスの上部を利用して移動させるようにしたた
め、天井に吊り点を設けることなく、エスカレータトラ
スの搬入および搬出を既設建物の構造に制約されずに上
下乗降口側から巻上機を用いて容易に行なうことができ
る。
法は、上述のようにエスカレータの上下乗降口にそれぞ
れ配置した一対の門型構造物の巻上機を用いて、搬入搬
出する分割トラスを吊ると共に、設置されているエスカ
レータトラスの上部を利用して移動させるようにしたた
め、天井に吊り点を設けることなく、エスカレータトラ
スの搬入および搬出を既設建物の構造に制約されずに上
下乗降口側から巻上機を用いて容易に行なうことができ
る。
【0008】また本発明によるエスカレータトラスの搬
入搬出装置は、上述のように上下乗降口にそれぞれ巻上
機を有する門型構造物を配置し、両巻上機に連結されて
搬入搬出するエスカレータトラスの下部および設置され
ているトラスの上部の少なくともいずれか一方にローラ
ガイド装置を設けて構成したため、一対の門型構造物の
巻上機を用いて、搬入搬出する分割トラスを吊ると共に
移動させ、しかも設置されているエスカレータトラスの
上部を利用しながらローラガイド装置によって移動させ
るため容易に搬入搬出させることができ、天井に吊り点
を設けることなく、エスカレータトラスの搬入および搬
出を既設建物の構造に制約されずに上下乗降口側から容
易に行なうことができる。
入搬出装置は、上述のように上下乗降口にそれぞれ巻上
機を有する門型構造物を配置し、両巻上機に連結されて
搬入搬出するエスカレータトラスの下部および設置され
ているトラスの上部の少なくともいずれか一方にローラ
ガイド装置を設けて構成したため、一対の門型構造物の
巻上機を用いて、搬入搬出する分割トラスを吊ると共に
移動させ、しかも設置されているエスカレータトラスの
上部を利用しながらローラガイド装置によって移動させ
るため容易に搬入搬出させることができ、天井に吊り点
を設けることなく、エスカレータトラスの搬入および搬
出を既設建物の構造に制約されずに上下乗降口側から容
易に行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は本発明の一実施例によるエスカレータトラス
の搬入搬出方法を採用したエスカレータの側面図であ
る。この実施例におけるエスカレータは、エスカレータ
トラスの据え付け位置の上部に空調ダクト等が設置され
ていて、上部天井に重量物を揚重する吊り点を確保する
ことができず、あるいは天井1の強度が不十分で重量物
を揚重する吊り点を確保することができず、しかも床2
から天井1までの高さが低い搬出入空間3を有している
状況を示している。傾斜した床2の下部乗降口には門型
構造物4がボルトで締結され、また、傾斜した床2の上
部乗降口には門型構造物5がボルトで締結されている。
る。図1は本発明の一実施例によるエスカレータトラス
の搬入搬出方法を採用したエスカレータの側面図であ
る。この実施例におけるエスカレータは、エスカレータ
トラスの据え付け位置の上部に空調ダクト等が設置され
ていて、上部天井に重量物を揚重する吊り点を確保する
ことができず、あるいは天井1の強度が不十分で重量物
を揚重する吊り点を確保することができず、しかも床2
から天井1までの高さが低い搬出入空間3を有している
状況を示している。傾斜した床2の下部乗降口には門型
構造物4がボルトで締結され、また、傾斜した床2の上
部乗降口には門型構造物5がボルトで締結されている。
【0010】これら門型構造物4,5は搬入搬出装置の
一部を構成するもので、それぞれ同一構造となってお
り、図5の斜視図に示すようにH鋼材である4本の柱7
を床2にボルト締結によって立設させ、この4本の柱7
の上部間をU鋼もしくはH鋼の梁17で締結して四方側
面から見ると門型形状となっており、各柱7と各梁17
間はそれぞれボルトで締結された補強材8によって補強
されている。門型構造物4,5の上部にはエスカレータ
の進行方向に延びた支持レール10が設けられ、この支
持レール10に対して移動可能に巻上機9が係合されて
いる。この巻上機9は1本の柱7に設置されている操作
ボックス21からの操作によって、支持レール10上を
移動したり、巻上機9のワイヤロープを巻き取ったり緩
めたりすることができる。また、図1に示すように巻上
機9のワイヤーロープ22の先端には、搬出のために分
割した分割トラスに引っかける玉掛け用フック23が設
けられている。一方、搬出する分割トラスの下部にはロ
ーラ支持体であるローラガイド装置6が取り付けられて
いる。このローラガイド装置6は搬入搬出装置の他の一
部を構成するもので、図6の斜視図に示すように、二点
鎖線で示す分割トラス25を載置するように配置したロ
ーラ6aと、このローラ6aを可回転的に支持した支持
部材6bと、この支持部材6bを分割トラス25に係合
させて固定する固定部材6cとから構成されている。よ
り詳細には、固定部材6cは図7に示すように分割トラ
ス25に係合する折り曲げ部40aと、つば40bとか
ら成り、図8に示すようにローラ6aを可回転的に支持
した支持部材6bの取付け面41aにつば40bを載
せ、これら両者を貫通して設けた孔41bに図6に示し
たボルト6eを挿入して、支持部材6bと固定部材6c
間が連結されて構成されている。
一部を構成するもので、それぞれ同一構造となってお
り、図5の斜視図に示すようにH鋼材である4本の柱7
を床2にボルト締結によって立設させ、この4本の柱7
の上部間をU鋼もしくはH鋼の梁17で締結して四方側
面から見ると門型形状となっており、各柱7と各梁17
間はそれぞれボルトで締結された補強材8によって補強
されている。門型構造物4,5の上部にはエスカレータ
の進行方向に延びた支持レール10が設けられ、この支
持レール10に対して移動可能に巻上機9が係合されて
いる。この巻上機9は1本の柱7に設置されている操作
ボックス21からの操作によって、支持レール10上を
移動したり、巻上機9のワイヤロープを巻き取ったり緩
めたりすることができる。また、図1に示すように巻上
機9のワイヤーロープ22の先端には、搬出のために分
割した分割トラスに引っかける玉掛け用フック23が設
けられている。一方、搬出する分割トラスの下部にはロ
ーラ支持体であるローラガイド装置6が取り付けられて
いる。このローラガイド装置6は搬入搬出装置の他の一
部を構成するもので、図6の斜視図に示すように、二点
鎖線で示す分割トラス25を載置するように配置したロ
ーラ6aと、このローラ6aを可回転的に支持した支持
部材6bと、この支持部材6bを分割トラス25に係合
させて固定する固定部材6cとから構成されている。よ
り詳細には、固定部材6cは図7に示すように分割トラ
ス25に係合する折り曲げ部40aと、つば40bとか
ら成り、図8に示すようにローラ6aを可回転的に支持
した支持部材6bの取付け面41aにつば40bを載
せ、これら両者を貫通して設けた孔41bに図6に示し
たボルト6eを挿入して、支持部材6bと固定部材6c
間が連結されて構成されている。
【0011】次に、エスカレータトラスを解体して搬出
しようとするときの搬出方法について説明する。先ず、
図2に示すように上部乗降口と下部乗降口にそれぞれ門
型構造物4,5を組み立てて床2に固定し、各門型構造
物4,5には図5に示すようにそれぞれ巻上機9を取り
付けておく。次に、図1に示すように複数に分割された
エスカレータトラスのうち、搬出しようとする分割トラ
ス25の下部両端に図6で示したようにローラガイド装
置6を取り付け、搬出しようとする分割トラス25の上
下両端部を玉掛けワイヤ27a,27bで玉掛けし、こ
の玉掛けワイヤ27aに門型構造物4における巻上機9
のワイヤーロープ22の先端に設けた玉掛け用フック2
3を取り付け、玉掛けワイヤ27bには門型構造物5に
おける巻上機9のワイヤーロープ22の先端に設けた玉
掛け用フック33を取り付ける。その後、分割トラス2
5における他のエスカレータトラス26との接続部のボ
ルトを外したり、または溶接部分を切断して分割する。
この分割トラス25の接続部は、例えば据付した状態で
水平になっていると滑らかに移動を行なうことができ
る。
しようとするときの搬出方法について説明する。先ず、
図2に示すように上部乗降口と下部乗降口にそれぞれ門
型構造物4,5を組み立てて床2に固定し、各門型構造
物4,5には図5に示すようにそれぞれ巻上機9を取り
付けておく。次に、図1に示すように複数に分割された
エスカレータトラスのうち、搬出しようとする分割トラ
ス25の下部両端に図6で示したようにローラガイド装
置6を取り付け、搬出しようとする分割トラス25の上
下両端部を玉掛けワイヤ27a,27bで玉掛けし、こ
の玉掛けワイヤ27aに門型構造物4における巻上機9
のワイヤーロープ22の先端に設けた玉掛け用フック2
3を取り付け、玉掛けワイヤ27bには門型構造物5に
おける巻上機9のワイヤーロープ22の先端に設けた玉
掛け用フック33を取り付ける。その後、分割トラス2
5における他のエスカレータトラス26との接続部のボ
ルトを外したり、または溶接部分を切断して分割する。
この分割トラス25の接続部は、例えば据付した状態で
水平になっていると滑らかに移動を行なうことができ
る。
【0012】その後、門型構造物4,5の両方の巻上機
9を巻き上げ、分割トラス25を支持していた中間支持
部24から離し、持ち上げる。その後、下部乗降口に設
置した門型構造物4の巻上機9を巻き分割トラス25を
下向きへ引き、また同時に上部乗降口に設置した門型構
造物5の巻上機9の巻きを緩めてローラガイド装置6が
既設のエスカレータトラス26の上に乗るように動か
す。そして、下部乗降口に設置した門型構造物4の巻上
機9の引きと上部乗降口に設置した門型構造物5の巻上
機9の緩めにより、ローラガイド装置6が既設のエスカ
レータトラス26上を走行するようにして下部階床まで
運ぶ。その後は、図示しない台車上に分割トラス25を
載せて搬出する。また同様にして、図3で示す中間部の
分割トラス26を搬出し、更に、図4に示しているよう
に最後の分割トラス28は、門型構造物4,5両方の巻
上機9を巻き上げて上部天井方向に引き上げ、その後、
門型構造物4に設置した支持レール10上の巻上機9を
左方に移動させると共に、上部に設置した門型構造物5
の巻上機9の緩めて、下部階床上に用意した図示しない
台車上に載せ搬出する。
9を巻き上げ、分割トラス25を支持していた中間支持
部24から離し、持ち上げる。その後、下部乗降口に設
置した門型構造物4の巻上機9を巻き分割トラス25を
下向きへ引き、また同時に上部乗降口に設置した門型構
造物5の巻上機9の巻きを緩めてローラガイド装置6が
既設のエスカレータトラス26の上に乗るように動か
す。そして、下部乗降口に設置した門型構造物4の巻上
機9の引きと上部乗降口に設置した門型構造物5の巻上
機9の緩めにより、ローラガイド装置6が既設のエスカ
レータトラス26上を走行するようにして下部階床まで
運ぶ。その後は、図示しない台車上に分割トラス25を
載せて搬出する。また同様にして、図3で示す中間部の
分割トラス26を搬出し、更に、図4に示しているよう
に最後の分割トラス28は、門型構造物4,5両方の巻
上機9を巻き上げて上部天井方向に引き上げ、その後、
門型構造物4に設置した支持レール10上の巻上機9を
左方に移動させると共に、上部に設置した門型構造物5
の巻上機9の緩めて、下部階床上に用意した図示しない
台車上に載せ搬出する。
【0013】エスカレータトラスを据え付けるために複
数に分割した分割トラスを搬入するときは、上記の方法
を逆に行なえばよい。このように門型構造物5,6と巻
上機9を用いれば、エスカレータ設置個所の天井や壁等
の環境に係わりなく、また天井の吊り点を用いることな
くエスカレータトラスの据付を行なえる。また、ローラ
ガイド装置6を設けることにより、エスカレータトラス
同志の摩擦を減らすことでできるため、巻上機9の動力
は小さいもので良く、小型、軽量にすることができる。
数に分割した分割トラスを搬入するときは、上記の方法
を逆に行なえばよい。このように門型構造物5,6と巻
上機9を用いれば、エスカレータ設置個所の天井や壁等
の環境に係わりなく、また天井の吊り点を用いることな
くエスカレータトラスの据付を行なえる。また、ローラ
ガイド装置6を設けることにより、エスカレータトラス
同志の摩擦を減らすことでできるため、巻上機9の動力
は小さいもので良く、小型、軽量にすることができる。
【0014】図9および図10は本発明の他の実施例に
エスカレータトラスの搬入搬出装置を示すそれぞれ斜視
図である。この実施例におけるローラガイド装置43
は、図9に示すように略U字状のローラ支持体43aの
凹部内に複数のローラ43bを可回転的に配置して構成
し、今、搬出しようとする分割トラスがその上部を移動
することになる既設のエスカレータトラス28の上部に
図10に示すようにローラガイド装置43を周知の手段
によって固定している。このローラガイド装置43を設
けることにより、図1に示したように搬出しようとする
分割トラス25の下部にローラガイド装置6を取付ける
必要はなくなり、また既設のエスカレータトラス28の
上部に取付けているため、その取付け作業性が向上す
る。
エスカレータトラスの搬入搬出装置を示すそれぞれ斜視
図である。この実施例におけるローラガイド装置43
は、図9に示すように略U字状のローラ支持体43aの
凹部内に複数のローラ43bを可回転的に配置して構成
し、今、搬出しようとする分割トラスがその上部を移動
することになる既設のエスカレータトラス28の上部に
図10に示すようにローラガイド装置43を周知の手段
によって固定している。このローラガイド装置43を設
けることにより、図1に示したように搬出しようとする
分割トラス25の下部にローラガイド装置6を取付ける
必要はなくなり、また既設のエスカレータトラス28の
上部に取付けているため、その取付け作業性が向上す
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるエスカ
レータトラスの搬入搬出方法は、エスカレータの上下乗
降口にそれぞれ配置した一対の門型構造物の巻上機を用
いて、搬入搬出する分割トラスを吊ると共に、設置され
ているエスカレータトラスの上部を利用して移動させる
ようにしたため、天井に吊り点を設けることなく、エス
カレータトラスの搬入および搬出を既設建物の構造に制
約されずに上下乗降口側から容易に行なうことができ
る。
レータトラスの搬入搬出方法は、エスカレータの上下乗
降口にそれぞれ配置した一対の門型構造物の巻上機を用
いて、搬入搬出する分割トラスを吊ると共に、設置され
ているエスカレータトラスの上部を利用して移動させる
ようにしたため、天井に吊り点を設けることなく、エス
カレータトラスの搬入および搬出を既設建物の構造に制
約されずに上下乗降口側から容易に行なうことができ
る。
【0016】また本発明によるエスカレータトラスの搬
入搬出装置は、上下乗降口にそれぞれ巻上機を有する門
型構造物を配置し、両巻上機に連結されて搬入搬出する
分割トラスの下部および設置されているエスカレータト
ラスの上部の少なくともいずれか一方にローラガイド装
置を設けて構成したため、一対の門型構造物の巻上機を
用いて、搬入搬出する分割トラスを吊ると共に、設置さ
れているエスカレータトラスの上部を利用しながらロー
ラガイド装置によって容易に移動させることができ、天
井に吊り点を設けることなく、エスカレータトラスの搬
入および搬出を既設建物の構造に制約されずに上下乗降
口側から容易に行なうことができる。
入搬出装置は、上下乗降口にそれぞれ巻上機を有する門
型構造物を配置し、両巻上機に連結されて搬入搬出する
分割トラスの下部および設置されているエスカレータト
ラスの上部の少なくともいずれか一方にローラガイド装
置を設けて構成したため、一対の門型構造物の巻上機を
用いて、搬入搬出する分割トラスを吊ると共に、設置さ
れているエスカレータトラスの上部を利用しながらロー
ラガイド装置によって容易に移動させることができ、天
井に吊り点を設けることなく、エスカレータトラスの搬
入および搬出を既設建物の構造に制約されずに上下乗降
口側から容易に行なうことができる。
【図1】本発明の一実施例によるエスカレータトラスの
搬入搬出方法を採用した搬出初期状態を示す側面図であ
る。
搬入搬出方法を採用した搬出初期状態を示す側面図であ
る。
【図2】図1に示すエスカレータトラスの搬出前の状態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図3】図1に示すエスカレータトラスの搬出中期の状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図4】図1に示すエスカレータトラスの搬出終期の状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施例によるエスカレータトラスの
搬入搬出装置の一部を示す斜視図である。
搬入搬出装置の一部を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例によるエスカレータトラスの
搬入搬出装置の他の要部を示す斜視図である。
搬入搬出装置の他の要部を示す斜視図である。
【図7】図6に示したローラ支持体の要部を拡大して示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図8】図6に示したローラ支持体の他の要部を拡大し
て示す斜視図である。
て示す斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例によるエスカレータトラス
の搬入搬出装置の要部を示す斜視図である。
の搬入搬出装置の要部を示す斜視図である。
【図10】図9に示したローラ支持体を取り付けた状態
を示すエスカレータトラスの斜視図である。
を示すエスカレータトラスの斜視図である。
4,5 門型構造物 6,43 ローラガイド装置 9 巻き上げ機 22 ワイヤーロープ 25,26 分割トラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤谷 健一 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 山本 諭 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内
Claims (2)
- 【請求項1】 エスカレータトラスを複数に分割して搬
入搬出するエスカレータトラスの搬入搬出方法におい
て、エスカレータの上下乗降口にそれぞれ設置した門型
構造物の巻上機から伸長されるロープを上記エスカレー
タトラスの分割トラスにそれぞれ連結し、上記両巻上機
によって、設置されている部分の上記エスカレータトラ
スの上部に上記分割トラスを載せながら上記分割トラス
を移動させるようにしたことを特徴とするエスカレータ
トラスの搬入搬出方法。 - 【請求項2】 エスカレータトラスを複数に分割して搬
入搬出するエスカレータトラスの搬入搬出装置におい
て、エスカレータの上下乗降口にそれぞれ門型構造物を
設置し、この両門型構造物にそれぞれ上記エスカレータ
トラスの分割トラスにそれぞれ連結するロープを有した
巻上機を設け、上記分割トラスの下部および設置されて
いる部分の上記エスカレータトラスの上部の少なくとも
いずれか一方にローラガイド載置を設けたことを特徴と
するエスカレータトラスの搬入搬出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9668394A JPH07304582A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | エスカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9668394A JPH07304582A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | エスカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07304582A true JPH07304582A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14171598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9668394A Pending JPH07304582A (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | エスカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07304582A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006232489A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Hitachi Ltd | 傾斜型乗客コンベア設備及びその設置方法並びにその搬出方法 |
JP2008280165A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Mitsuhashi Seisakusho:Kk | 重量物の揚重構造 |
JP2011140382A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | キャリヤ用簡易昇降装置 |
JP7115574B1 (ja) * | 2021-02-25 | 2022-08-09 | フジテック株式会社 | マンコンベヤ用運搬具のガイド装置及びマンコンベヤの製造方法 |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP9668394A patent/JPH07304582A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006232489A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Hitachi Ltd | 傾斜型乗客コンベア設備及びその設置方法並びにその搬出方法 |
JP4694859B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2011-06-08 | 株式会社日立製作所 | 傾斜型乗客コンベア設備及びその設置方法並びにその搬出方法 |
JP2008280165A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Mitsuhashi Seisakusho:Kk | 重量物の揚重構造 |
JP2011140382A (ja) * | 2010-01-07 | 2011-07-21 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | キャリヤ用簡易昇降装置 |
JP7115574B1 (ja) * | 2021-02-25 | 2022-08-09 | フジテック株式会社 | マンコンベヤ用運搬具のガイド装置及びマンコンベヤの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006348691A (ja) | 建物の外壁部の施工システム | |
CN106241618A (zh) | 一种幕墙型材起吊装置 | |
CN211078274U (zh) | 一种吊运搬运一体化装置 | |
JP2008248664A (ja) | カーテンウォールの揚重方法 | |
US20230322522A1 (en) | Construction arrangement of an elevator and method | |
JPH07304582A (ja) | エスカレータトラスの搬入搬出方法およびその装置 | |
WO2004069727A2 (en) | Hoist for construction material | |
JPH06272389A (ja) | 仮設荷受けステージ | |
JP2003180009A (ja) | 電線の移線工法 | |
JP2551161Y2 (ja) | 天井走行クレーン装置 | |
JPS5935822B2 (ja) | 工事用エレベ−タの据付工法 | |
CN209778102U (zh) | 一种安装悬索桥劲性梁的缆载吊机装置 | |
JPH07315740A (ja) | エスカレータトラスの搬出方法 | |
CN112377672A (zh) | 旧厂房除尘管道改造安装方法及其专用的管道移动吊装装置 | |
JPH0834584A (ja) | エスカレータトラスの搬出方法 | |
JPH0834585A (ja) | エスカレータトラスの搬出入方法 | |
JP2000257945A (ja) | 空調用ダクトユニット及びこのユニットを用いて行う空調ダクトの施工法 | |
KR0139129B1 (ko) | 건축공사용 기자재의 양중장치및 양중방법 | |
JP4825425B2 (ja) | 乗客コンベアの架設方法 | |
JPH0940338A (ja) | エスカレータフレームの搬送装置 | |
CN217417980U (zh) | 一种简易悬臂起重设备 | |
JPH10167668A (ja) | 垂直・水平搬送装置およびその運転方法 | |
CN217756625U (zh) | 一种既有建筑屋面吊装系统 | |
JP2583612B2 (ja) | ケーブルバンドの架設装置 | |
JPH084301A (ja) | 索道を用いた外壁パネルの施工法及びその装置 |