JP2003180009A - 電線の移線工法 - Google Patents
電線の移線工法Info
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- JP2003180009A JP2003180009A JP2001376057A JP2001376057A JP2003180009A JP 2003180009 A JP2003180009 A JP 2003180009A JP 2001376057 A JP2001376057 A JP 2001376057A JP 2001376057 A JP2001376057 A JP 2001376057A JP 2003180009 A JP2003180009 A JP 2003180009A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設鉄塔間に張設された電線(架空地線およ
び送電用電力線)を利用するため、既設鉄塔間に張設さ
れた電線を、既設鉄塔の側方に位置する新設鉄塔あるい
は仮設鉄塔に移線する際に移線用電線の高度調節を可能
とし、移線作業を安全、確実に行うこと。 【解決手段】 移線元の既設鉄塔1と移線先鉄塔2の塔
頂部間に主索4を張設し、これに走行用車輪、走行索4
0と巻上索41用の金車、荷吊用のフック付き滑車等が
取り付けられた搬器を掛け、この荷吊用のフック付き滑
車に、移線用電線30を支持する架線用のアルミ金車6
を吊設した運搬装置5により移線用電線30を空中移送
する。その際、ウインチ9を駆動して走行索40、巻上
索41により移線用電線30の移送のほか、資機材、工
具等の上げ下しなどを行う。
び送電用電力線)を利用するため、既設鉄塔間に張設さ
れた電線を、既設鉄塔の側方に位置する新設鉄塔あるい
は仮設鉄塔に移線する際に移線用電線の高度調節を可能
とし、移線作業を安全、確実に行うこと。 【解決手段】 移線元の既設鉄塔1と移線先鉄塔2の塔
頂部間に主索4を張設し、これに走行用車輪、走行索4
0と巻上索41用の金車、荷吊用のフック付き滑車等が
取り付けられた搬器を掛け、この荷吊用のフック付き滑
車に、移線用電線30を支持する架線用のアルミ金車6
を吊設した運搬装置5により移線用電線30を空中移送
する。その際、ウインチ9を駆動して走行索40、巻上
索41により移線用電線30の移送のほか、資機材、工
具等の上げ下しなどを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設鉄塔間に張設
された電線(架空地線および送電用電力線)を既設鉄塔
の側方に位置する新設鉄塔あるいは仮設鉄塔に移線する
電線の移線工法に関するものであり、特に移線する電線
の弛度が少なくなる電線の移線工法に関するものであ
る。
された電線(架空地線および送電用電力線)を既設鉄塔
の側方に位置する新設鉄塔あるいは仮設鉄塔に移線する
電線の移線工法に関するものであり、特に移線する電線
の弛度が少なくなる電線の移線工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の移線工法に関する公知の技術とし
ては、図6に示す工法がある。このときは、最初に移線
元の既設鉄塔1のアーム先に張架され支持された電線を
弛緩して切断後、割線を挿入してこれに接続した移線用
電線30に、カマロング81と図示しない金車を使って
引き止める。この金車に既設鉄塔1のアーム先より搬出
された送り出し用のワイヤロープ42と新設または仮設
の移線先鉄塔2のアーム先より繰り出された取り込みワ
イヤロープ43とを接続する。この双方のワイヤロープ
42、43の「やりとり」(地上に設置されたウインチ
9によるワイヤロープ42、43の送り出し、引き取
り)により移線用電線30を既設鉄塔1より移線先鉄塔
2に空中移送する工法である。
ては、図6に示す工法がある。このときは、最初に移線
元の既設鉄塔1のアーム先に張架され支持された電線を
弛緩して切断後、割線を挿入してこれに接続した移線用
電線30に、カマロング81と図示しない金車を使って
引き止める。この金車に既設鉄塔1のアーム先より搬出
された送り出し用のワイヤロープ42と新設または仮設
の移線先鉄塔2のアーム先より繰り出された取り込みワ
イヤロープ43とを接続する。この双方のワイヤロープ
42、43の「やりとり」(地上に設置されたウインチ
9によるワイヤロープ42、43の送り出し、引き取
り)により移線用電線30を既設鉄塔1より移線先鉄塔
2に空中移送する工法である。
【0003】また、図7に示す工法もある。この工法
は、まず、移線を行う既設鉄塔1と移線先鉄塔2との間
に親ワイヤ95を張り渡す。つぎに、その親ワイヤ95
に沿って移動可能な金車96に移線用電線30を支持す
るアルミ金車6を吊設する。そして、移線先鉄塔2に取
り付けられた金車82と金車96とに掛けわたされた走
行索44を操作して、金車96を既設鉄塔1から移線先
鉄塔2まで移動(スライド)させることにより、移線用
電線30を移送する工法である。両鉄塔1、2間に張設
した親ワイヤ95を上部から順次、下部へ張り替えるこ
とによって、上相、中相、下相を移線するが、この従来
のスライド移線工法は特開平11−205928号公報
に開示されている。
は、まず、移線を行う既設鉄塔1と移線先鉄塔2との間
に親ワイヤ95を張り渡す。つぎに、その親ワイヤ95
に沿って移動可能な金車96に移線用電線30を支持す
るアルミ金車6を吊設する。そして、移線先鉄塔2に取
り付けられた金車82と金車96とに掛けわたされた走
行索44を操作して、金車96を既設鉄塔1から移線先
鉄塔2まで移動(スライド)させることにより、移線用
電線30を移送する工法である。両鉄塔1、2間に張設
した親ワイヤ95を上部から順次、下部へ張り替えるこ
とによって、上相、中相、下相を移線するが、この従来
のスライド移線工法は特開平11−205928号公報
に開示されている。
【0004】さらに、図8に示す工法がある。この工法
は、図7の移線工法に加えて、既設鉄塔1および移線先
鉄塔2の双方から補助用のワイヤ97、98を掛け渡
し、このワイヤ97、98の先端に取り付けられたカマ
ロング81により移線用電線30を把持し、ワイヤ9
7、98の長さを適宜調節することにより、移線用電線
30の垂れを防止する移線工法である。この工法も特開
平11−205928号公報に開示されている。
は、図7の移線工法に加えて、既設鉄塔1および移線先
鉄塔2の双方から補助用のワイヤ97、98を掛け渡
し、このワイヤ97、98の先端に取り付けられたカマ
ロング81により移線用電線30を把持し、ワイヤ9
7、98の長さを適宜調節することにより、移線用電線
30の垂れを防止する移線工法である。この工法も特開
平11−205928号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の図6に
示される従来の一般工法における、既設鉄塔1と、移線
先鉄塔2から繰り出される2本のワイヤロープ42、4
3の「やりとり」は、微妙な操作技能が必要で、熟練し
た作業者でなければ、移線作業を安全に遂行することが
難しい。このため、移線用電線30の下の保安対策とし
て、防護ネット92およびその足場用鉄塔93等の設置
が必要であるか、または、多くの作業監視員を配置しな
ければならないという問題があった。
示される従来の一般工法における、既設鉄塔1と、移線
先鉄塔2から繰り出される2本のワイヤロープ42、4
3の「やりとり」は、微妙な操作技能が必要で、熟練し
た作業者でなければ、移線作業を安全に遂行することが
難しい。このため、移線用電線30の下の保安対策とし
て、防護ネット92およびその足場用鉄塔93等の設置
が必要であるか、または、多くの作業監視員を配置しな
ければならないという問題があった。
【0006】一方、図7に示すスライド移線工法では、
後述するように、吊設して移送中の移線用電線30を上
下移動することができないので、新旧線路の移線径間長
(鉄塔間の距離)の差あるいは電線支持点の高低差が大
きい場合に顕著となる移線用電線30の弛度(垂れ下が
り)の増加を抑制することができないという問題があっ
た。また、上相を移線した後、中、下相を移線する場合
には、親ワイヤ95の張設場所を下方に移し替える必要
があるなど、作業性、適応性に問題があった。さらに、
図8の移線工法では、万全を期して別途、一般工法と同
様に、既設鉄塔1と移線先鉄塔2の双方からワイヤ9
7、98を繰り出し、これを操作して移送途中の移線用
電線30の垂れ込みを抑制、調整しているが、上述した
図6に示す従来の一般工法と同様の問題を含んでいる。
後述するように、吊設して移送中の移線用電線30を上
下移動することができないので、新旧線路の移線径間長
(鉄塔間の距離)の差あるいは電線支持点の高低差が大
きい場合に顕著となる移線用電線30の弛度(垂れ下が
り)の増加を抑制することができないという問題があっ
た。また、上相を移線した後、中、下相を移線する場合
には、親ワイヤ95の張設場所を下方に移し替える必要
があるなど、作業性、適応性に問題があった。さらに、
図8の移線工法では、万全を期して別途、一般工法と同
様に、既設鉄塔1と移線先鉄塔2の双方からワイヤ9
7、98を繰り出し、これを操作して移送途中の移線用
電線30の垂れ込みを抑制、調整しているが、上述した
図6に示す従来の一般工法と同様の問題を含んでいる。
【0007】以上、どの工法も、径間長と移線用電線3
0の支持点の変化により生ずる弛度の異常な増加現象を
重視し、これを抑制するために、ワイヤによる「やりと
り」の実施とともに、万全を期して線下に保護ネットを
設置するなど、保安対策を講じているのが実状である。
0の支持点の変化により生ずる弛度の異常な増加現象を
重視し、これを抑制するために、ワイヤによる「やりと
り」の実施とともに、万全を期して線下に保護ネットを
設置するなど、保安対策を講じているのが実状である。
【0008】なお、移線作業時の最大の課題は、図9に
示す電線移線時の実長変化と弛度変化である。なお、こ
こで、「径間実長」は、鉄塔間の電線の実長であり、
「弛度」は電線が垂れ下がる距離である。例えば、径間
長が300m、弛度が約12mある場合、その電線を、
側方に30m離れた鉄塔に移線するため、電線を1m長
くすると、弛度が、その長さの約5倍の5m増えて17
mとなる。さらに、電線の支持点を20m高くすると、
その弛度が約3m増えるため、径間長が301mとなっ
た鉄塔への移線後の弛度は、約8m(5m+3m)増え
て約20mとなる。このため、図示しない線下工作物と
の離隔距離(配電線では7m以上、建造物では10m以
上)の確保が難しくなり、保安対策として、保護網の設
置等が必要になるといった不安定要素を抱える問題があ
る。
示す電線移線時の実長変化と弛度変化である。なお、こ
こで、「径間実長」は、鉄塔間の電線の実長であり、
「弛度」は電線が垂れ下がる距離である。例えば、径間
長が300m、弛度が約12mある場合、その電線を、
側方に30m離れた鉄塔に移線するため、電線を1m長
くすると、弛度が、その長さの約5倍の5m増えて17
mとなる。さらに、電線の支持点を20m高くすると、
その弛度が約3m増えるため、径間長が301mとなっ
た鉄塔への移線後の弛度は、約8m(5m+3m)増え
て約20mとなる。このため、図示しない線下工作物と
の離隔距離(配電線では7m以上、建造物では10m以
上)の確保が難しくなり、保安対策として、保護網の設
置等が必要になるといった不安定要素を抱える問題があ
る。
【0009】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、従来の移線工法における弛度の増加問題を解消する
ため、移線用電線の高さ調節を可能とすることにより、
一層の作業の安全性と、作業能率の向上によるコスト低
減を図るとともに、汎用性に富んだ移線工法を提供する
ものである。
は、従来の移線工法における弛度の増加問題を解消する
ため、移線用電線の高さ調節を可能とすることにより、
一層の作業の安全性と、作業能率の向上によるコスト低
減を図るとともに、汎用性に富んだ移線工法を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1の発明は請求項1に記載したとおりであ
る。上記第1の発明により、既設鉄塔間に張設された電
線を既設鉄塔の側方に位置した新設鉄塔または仮設鉄塔
に移線する電線の移線工法において、前記既設鉄塔と前
記新設鉄塔または前記仮設鉄塔との間に主索を張設し、
この主索に沿って移動可能とされ、移線用電線を運搬す
る運搬装置を設けるとともに、この運搬装置には移線用
電線の移送時における鉛直方向の位置を調節できる高さ
調節手段を備え、この高さ調節手段により移線用電線の
高さを調節しながら移線用電線の移送を行うので、容易
に移送用電線の下の障害物を避けて移送用電線を移送す
ることができる。
め、本願の第1の発明は請求項1に記載したとおりであ
る。上記第1の発明により、既設鉄塔間に張設された電
線を既設鉄塔の側方に位置した新設鉄塔または仮設鉄塔
に移線する電線の移線工法において、前記既設鉄塔と前
記新設鉄塔または前記仮設鉄塔との間に主索を張設し、
この主索に沿って移動可能とされ、移線用電線を運搬す
る運搬装置を設けるとともに、この運搬装置には移線用
電線の移送時における鉛直方向の位置を調節できる高さ
調節手段を備え、この高さ調節手段により移線用電線の
高さを調節しながら移線用電線の移送を行うので、容易
に移送用電線の下の障害物を避けて移送用電線を移送す
ることができる。
【0011】さらに、第2の発明は請求項2に記載した
とおりである。上記第2の発明により、既設鉄塔間に張
設された電線を既設鉄塔の側方に位置した新設鉄塔また
は仮設鉄塔に移線する移線工法において、前記既設鉄塔
の塔頂部と前記新設鉄塔または前記仮設鉄塔の塔頂部と
の間に主索を引き止めて張設し、この主索に沿って走行
可能な走行手段と、この走行手段を支持する支持部材と
を組み立て、この支持部材に走行索用滑車と巻上索用滑
車とを取り付けた搬器の前記走行手段を前記主索に掛け
るので、前記搬器が前記主索にそって走行可能となる。
そして、前記支持部材の走行索用滑車に掛け渡した走行
索をウインチで牽引することにより、前記搬器を前記主
索に沿って移動させることができる。このため、後述す
る移線用電線を前記主索に沿って移送することができ
る。
とおりである。上記第2の発明により、既設鉄塔間に張
設された電線を既設鉄塔の側方に位置した新設鉄塔また
は仮設鉄塔に移線する移線工法において、前記既設鉄塔
の塔頂部と前記新設鉄塔または前記仮設鉄塔の塔頂部と
の間に主索を引き止めて張設し、この主索に沿って走行
可能な走行手段と、この走行手段を支持する支持部材と
を組み立て、この支持部材に走行索用滑車と巻上索用滑
車とを取り付けた搬器の前記走行手段を前記主索に掛け
るので、前記搬器が前記主索にそって走行可能となる。
そして、前記支持部材の走行索用滑車に掛け渡した走行
索をウインチで牽引することにより、前記搬器を前記主
索に沿って移動させることができる。このため、後述す
る移線用電線を前記主索に沿って移送することができ
る。
【0012】さらに、巻上索を前記支持部材の前記巻上
索用滑車および荷吊り下げ用フック付き滑車に掛け渡
し、この荷吊り下げ用フック付き滑車を前記搬器の下方
に吊り下げ、前記荷吊り下げ用フック付き滑車に架線用
滑車を吊設し、前記走行索および前記巻上索をウインチ
に連繋した後、移線する電線を前記架線用滑車に架け渡
すので、前記巻上索をウインチで牽引することにより、
前記移線する電線を上下に移動させることができる。な
お、前記既設鉄塔から前記新設鉄塔または前記仮設鉄塔
への径間長および電線支持点の変更によって電線実長が
不足する場合は、前記既設鉄塔側において割線を移線用
電線に挿入接続することができる。
索用滑車および荷吊り下げ用フック付き滑車に掛け渡
し、この荷吊り下げ用フック付き滑車を前記搬器の下方
に吊り下げ、前記荷吊り下げ用フック付き滑車に架線用
滑車を吊設し、前記走行索および前記巻上索をウインチ
に連繋した後、移線する電線を前記架線用滑車に架け渡
すので、前記巻上索をウインチで牽引することにより、
前記移線する電線を上下に移動させることができる。な
お、前記既設鉄塔から前記新設鉄塔または前記仮設鉄塔
への径間長および電線支持点の変更によって電線実長が
不足する場合は、前記既設鉄塔側において割線を移線用
電線に挿入接続することができる。
【0013】さらに、第3の発明は請求項3に記載した
とおりである。上記第3の発明により、上記第2の発明
の作用とともに、前記走行手段が複数の車輪であり、こ
の複数の車輪の車軸を前記支持部材が支持し、前記支持
部材の走行方向の両端部のそれぞれに前記走行索用滑車
を設け、前記走行索用滑車のそれぞれに走行索を掛ける
ので、この走行索により前記搬器を前記主索に沿って移
送することが容易になる。
とおりである。上記第3の発明により、上記第2の発明
の作用とともに、前記走行手段が複数の車輪であり、こ
の複数の車輪の車軸を前記支持部材が支持し、前記支持
部材の走行方向の両端部のそれぞれに前記走行索用滑車
を設け、前記走行索用滑車のそれぞれに走行索を掛ける
ので、この走行索により前記搬器を前記主索に沿って移
送することが容易になる。
【0014】さらに、第4の発明は請求項4に記載した
とおりである。上記第4の発明により、第2の発明の架
線用滑車の代わりに、前記荷吊り下げ用フック付き滑車
に荷物を吊り下げて運搬する荷物保持具を吊設し、この
荷物保持具により移線作業現場の周辺に集積された資機
材(資材および機材を含む。)の荷揚げまたは荷下げ作
業を電線の移線と並行して行うので、電線の移線作業の
能率を上げることができる。
とおりである。上記第4の発明により、第2の発明の架
線用滑車の代わりに、前記荷吊り下げ用フック付き滑車
に荷物を吊り下げて運搬する荷物保持具を吊設し、この
荷物保持具により移線作業現場の周辺に集積された資機
材(資材および機材を含む。)の荷揚げまたは荷下げ作
業を電線の移線と並行して行うので、電線の移線作業の
能率を上げることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による
移線工法を示す。まず移転元の既設鉄塔1側で移線用電
線30に割線(実長変化分)を挿入接続するとともに、
主索4を既設鉄塔1と新設または仮設の移線先鉄塔2の
塔頂部間に引き留めて張設する。主索4は、後述する運
搬装置(キャリア)5の搬器54(図2参照)によって
移線用電線30を横方向に移送するための導索となる。
なお、主索4は、移送する移線用電線30を安全かつ容
易に空中移送するために必要な強度(運搬装置5の最大
吊上げ荷重)を持つ。
参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による
移線工法を示す。まず移転元の既設鉄塔1側で移線用電
線30に割線(実長変化分)を挿入接続するとともに、
主索4を既設鉄塔1と新設または仮設の移線先鉄塔2の
塔頂部間に引き留めて張設する。主索4は、後述する運
搬装置(キャリア)5の搬器54(図2参照)によって
移線用電線30を横方向に移送するための導索となる。
なお、主索4は、移送する移線用電線30を安全かつ容
易に空中移送するために必要な強度(運搬装置5の最大
吊上げ荷重)を持つ。
【0016】また、主索4の鉄塔1、2への取り付けに
ついては、主索4の引留張力に充分耐える強度を持った
鉄塔主柱材等の構造部材のうち移線用電線30のアルミ
金車6への乗り替え(移し替え)が容易に行える部位に
主索4を引き留める。なお、アルミ金車6は、本発明の
架線用滑車の一例である。後述するように、走行索(横
行索)40と巻上索41をウインチ9により操作して、
既設鉄塔1側に架設された電線3全てを主索4に吊設さ
れた運搬装置5によって、移線先鉄塔2側に空中移送す
る。
ついては、主索4の引留張力に充分耐える強度を持った
鉄塔主柱材等の構造部材のうち移線用電線30のアルミ
金車6への乗り替え(移し替え)が容易に行える部位に
主索4を引き留める。なお、アルミ金車6は、本発明の
架線用滑車の一例である。後述するように、走行索(横
行索)40と巻上索41をウインチ9により操作して、
既設鉄塔1側に架設された電線3全てを主索4に吊設さ
れた運搬装置5によって、移線先鉄塔2側に空中移送す
る。
【0017】両鉄塔1、2の塔頂部に張設する主索4の
取り付け個所および方法は以下のとおりである。即ち、
既設鉄塔1側では、主索4をa脚主柱材1aに取り付け
た上アーム主材に取り付けられている図示しない架線用
プレートを使用して引き留め、移線先鉄塔2側では、そ
の塔頂部でc脚主柱材2cに別途、図示しない引留金具
を取り付け、主索4を図示しないカマロング等を使用し
て前記引留金具に引き留めて張設する。主索4の張設
は、適正な張力および弛度によって行い、運搬装置5を
主索4に吊設後、ウインチ9と連繋された走行索40と
巻上索41を運搬装置5に掛け通す。なお、10は既設
鉄塔1の鉄塔本体であり、20は移線先鉄塔2の鉄塔本
体である。12は既設鉄塔1のアームであり、22は移
線先鉄塔2のアームである。また、7は、電線3を吊下
げる碍子連である。
取り付け個所および方法は以下のとおりである。即ち、
既設鉄塔1側では、主索4をa脚主柱材1aに取り付け
た上アーム主材に取り付けられている図示しない架線用
プレートを使用して引き留め、移線先鉄塔2側では、そ
の塔頂部でc脚主柱材2cに別途、図示しない引留金具
を取り付け、主索4を図示しないカマロング等を使用し
て前記引留金具に引き留めて張設する。主索4の張設
は、適正な張力および弛度によって行い、運搬装置5を
主索4に吊設後、ウインチ9と連繋された走行索40と
巻上索41を運搬装置5に掛け通す。なお、10は既設
鉄塔1の鉄塔本体であり、20は移線先鉄塔2の鉄塔本
体である。12は既設鉄塔1のアームであり、22は移
線先鉄塔2のアームである。また、7は、電線3を吊下
げる碍子連である。
【0018】具体的には、ウインチ9により走行索40
と巻上索41とを操作して、運搬装置5を既設鉄塔1側
に引き寄せ、アルミ金車6をアーム12の先に引き寄
せ、予め金車コード61に吊架された移線用電線30を
アルミ金車6に移替えた後、ウインチ9の操作により走
行索40を牽引して移線用電線30を移線先鉄塔2に移
送する。移送中の移線用電線30の弛度(垂れ下がり)
が中間地点で主索4の弛度(図5参照)と重畳して大き
くなるため、その後の移線用電線30の移送(特に下
相)に当たっては、移線用電線30とその下の工作物
(線下工作物)との保安離隔を確保するため、移線用電
線30を支持するアルミ金車6が点斜線で表示した電線
移動範囲56(図5参照)の下方に下がらぬよう、その
下降状況を監視しつつウインチ9により巻上索41を牽
引(運転制御)する。
と巻上索41とを操作して、運搬装置5を既設鉄塔1側
に引き寄せ、アルミ金車6をアーム12の先に引き寄
せ、予め金車コード61に吊架された移線用電線30を
アルミ金車6に移替えた後、ウインチ9の操作により走
行索40を牽引して移線用電線30を移線先鉄塔2に移
送する。移送中の移線用電線30の弛度(垂れ下がり)
が中間地点で主索4の弛度(図5参照)と重畳して大き
くなるため、その後の移線用電線30の移送(特に下
相)に当たっては、移線用電線30とその下の工作物
(線下工作物)との保安離隔を確保するため、移線用電
線30を支持するアルミ金車6が点斜線で表示した電線
移動範囲56(図5参照)の下方に下がらぬよう、その
下降状況を監視しつつウインチ9により巻上索41を牽
引(運転制御)する。
【0019】図2は、主索4を走行(横行)して移線用
電線30を移送する運搬装置5を示している。運搬装置
5は、2組の走行用車輪51、走行索用および巻上索用
滑車としての金車(スナッチブロック)52、荷吊用の
フック付き滑車(ロージングブロック)53および架線
用滑車としてのアルミ金車6を備え、走行索40および
巻上索41により操作される。運搬装置5の搬器54
(キャレージ)は、主索4に沿って走行可能な走行手段
としての走行用車輪51と、この走行用車輪51を支持
する支持部材としての側板50を組み立て、この側板5
0に走行索用および巻上索用の金車52とを取り付けた
ものである。なお、前記支持部材は、側板50およびそ
の付属部材を含む。
電線30を移送する運搬装置5を示している。運搬装置
5は、2組の走行用車輪51、走行索用および巻上索用
滑車としての金車(スナッチブロック)52、荷吊用の
フック付き滑車(ロージングブロック)53および架線
用滑車としてのアルミ金車6を備え、走行索40および
巻上索41により操作される。運搬装置5の搬器54
(キャレージ)は、主索4に沿って走行可能な走行手段
としての走行用車輪51と、この走行用車輪51を支持
する支持部材としての側板50を組み立て、この側板5
0に走行索用および巻上索用の金車52とを取り付けた
ものである。なお、前記支持部材は、側板50およびそ
の付属部材を含む。
【0020】具体的には、搬器54の巻上索41に荷吊
用のフック付き滑車53を吊設し、この荷吊用のフック
付き滑車53に移線用電線30を支持する滑車、例えば
アルミ金車(1輪または3輪)6を吊り下げ、移線用電
線30を1条または2条同時に移送することができるよ
うにする。また、移送中の移線用電線30の上下動およ
び変位をワイヤ操作(走行索40および巻上索41の操
作)により制御しながら移線用電線30を円滑に空中移
送することができるようにする。
用のフック付き滑車53を吊設し、この荷吊用のフック
付き滑車53に移線用電線30を支持する滑車、例えば
アルミ金車(1輪または3輪)6を吊り下げ、移線用電
線30を1条または2条同時に移送することができるよ
うにする。また、移送中の移線用電線30の上下動およ
び変位をワイヤ操作(走行索40および巻上索41の操
作)により制御しながら移線用電線30を円滑に空中移
送することができるようにする。
【0021】そして、その主索4上を走行するため、2
組の走行用車輪51と、この走行用車輪51の車軸を支
持する側板50とを組立て、側板50の両側に走行索4
0用の金車52ならびに巻上索41用の金車52を取り
付けて構成した搬器54を主索4に掛けるとともに、走
行索40および巻上索41をそれぞれの金車52に掛け
渡す。さらに、両索40、41(操作用ワイヤ)を、そ
れぞれ地上に設置したウインチ9(図1参照)に連繋
し、このウインチ9の操作により両索40、41を牽引
して、アルミ金車6の横方向の移動および上げ下ろし作
業等が容易に行えるようにする。
組の走行用車輪51と、この走行用車輪51の車軸を支
持する側板50とを組立て、側板50の両側に走行索4
0用の金車52ならびに巻上索41用の金車52を取り
付けて構成した搬器54を主索4に掛けるとともに、走
行索40および巻上索41をそれぞれの金車52に掛け
渡す。さらに、両索40、41(操作用ワイヤ)を、そ
れぞれ地上に設置したウインチ9(図1参照)に連繋
し、このウインチ9の操作により両索40、41を牽引
して、アルミ金車6の横方向の移動および上げ下ろし作
業等が容易に行えるようにする。
【0022】また、図3に示すように、荷吊用のフック
付き滑車53に、荷物保持具として例えば玉掛用具8を
吊設することにより、鉄塔現場の周辺に集積された移線
工事用の資機材55(碍子連、架線金具など)の上げ下
げ作業等の実施がこの玉掛用具8を使用することにより
可能となる。
付き滑車53に、荷物保持具として例えば玉掛用具8を
吊設することにより、鉄塔現場の周辺に集積された移線
工事用の資機材55(碍子連、架線金具など)の上げ下
げ作業等の実施がこの玉掛用具8を使用することにより
可能となる。
【0023】図4は、移線区間の平面図である。既設鉄
塔01〜1〜02間の径間の電線3を既設鉄塔1の側方
に位置する移線先鉄塔2側に移線するため、既設鉄塔1
と移線先鉄塔2との間に主索4を張設する。Saは、既
設鉄塔1側の径間長であり、Sbは、移線後の径間長で
ある。また、Dは、既設鉄塔1と移線先鉄塔2との離隔
距離である。また、1L、2Lは、それぞれ回線番号で
ある。
塔01〜1〜02間の径間の電線3を既設鉄塔1の側方
に位置する移線先鉄塔2側に移線するため、既設鉄塔1
と移線先鉄塔2との間に主索4を張設する。Saは、既
設鉄塔1側の径間長であり、Sbは、移線後の径間長で
ある。また、Dは、既設鉄塔1と移線先鉄塔2との離隔
距離である。また、1L、2Lは、それぞれ回線番号で
ある。
【0024】図5は、移線を行う両鉄塔1、2間に高低
差がある場合に、両鉄塔1、2間のアルミ金車6の吊下
げ位置および範囲を示す。この場合、高い既設鉄塔1
と、その側方38mに位置する低い移線先鉄塔2の電線
の支持点に32mの差(支持点高低差H)があり、移線
用電線30を主索4に沿って上方から下方に移送する場
合に生ずる移線用電線30の垂れ下がり即ち弛度の状況
を判断する必要がある。両鉄塔1、2間に張設された主
索4に掛架した運搬装置5の巻上索41(図2参照)の
操作により移線用電線30を上下移動させることで移線
用電線30の弛度を制御する。特に、下相を移送する場
合は、垂れ下がった移線用電線30とその線下工作物と
が異常に接近するので、上述のように移線用電線30が
電線移動範囲56の下方に下がらぬようにする(段落0
018参照)ほか、両鉄塔1、2間に最低電線保持ライ
ンを図示しない標識等により明示する。
差がある場合に、両鉄塔1、2間のアルミ金車6の吊下
げ位置および範囲を示す。この場合、高い既設鉄塔1
と、その側方38mに位置する低い移線先鉄塔2の電線
の支持点に32mの差(支持点高低差H)があり、移線
用電線30を主索4に沿って上方から下方に移送する場
合に生ずる移線用電線30の垂れ下がり即ち弛度の状況
を判断する必要がある。両鉄塔1、2間に張設された主
索4に掛架した運搬装置5の巻上索41(図2参照)の
操作により移線用電線30を上下移動させることで移線
用電線30の弛度を制御する。特に、下相を移送する場
合は、垂れ下がった移線用電線30とその線下工作物と
が異常に接近するので、上述のように移線用電線30が
電線移動範囲56の下方に下がらぬようにする(段落0
018参照)ほか、両鉄塔1、2間に最低電線保持ライ
ンを図示しない標識等により明示する。
【0025】このようにして、移線用電線30の移線時
の電線実長変化により著しく増加する移線用電線30の
弛度を抑制、緩和することができる。長くなった移線用
電線30の移線と同時に生ずる垂れ下がりを容易に取り
込む手段として、移線用電線30の支持点をワイヤ操作
によって上下に移動させることにより、移線用電線30
が線下工作物等へ異常に接近することを回避することが
できる。このため、従来必要としていた線下保安対策お
よび樹木の伐採の問題を解消するとともに、移線作業の
一層の効率化とコストの低減を図ることができる。
の電線実長変化により著しく増加する移線用電線30の
弛度を抑制、緩和することができる。長くなった移線用
電線30の移線と同時に生ずる垂れ下がりを容易に取り
込む手段として、移線用電線30の支持点をワイヤ操作
によって上下に移動させることにより、移線用電線30
が線下工作物等へ異常に接近することを回避することが
できる。このため、従来必要としていた線下保安対策お
よび樹木の伐採の問題を解消するとともに、移線作業の
一層の効率化とコストの低減を図ることができる。
【0026】なお、上記実施の形態において、ウインチ
は地上に設置されているが、これに限定されず、ウイン
チを鉄塔上に設置してもよい。ウインチを鉄塔上に設置
すると、ウインチと主索に沿って走行する運搬装置とに
掛け渡された巻上索を鉄塔上の金車に掛け渡した場合、
前記金車からウインチまでの巻上索の長さを短くするこ
とができ、そのため、その重量が軽くなるので、巻上索
の牽引を緩めたときに、運搬装置の自重による下降を容
易にすることができる。また、走行用車輪は、2組の走
行用車輪が使用されているが、これに限定されず、1以
上の任意の数の車輪でもよい。
は地上に設置されているが、これに限定されず、ウイン
チを鉄塔上に設置してもよい。ウインチを鉄塔上に設置
すると、ウインチと主索に沿って走行する運搬装置とに
掛け渡された巻上索を鉄塔上の金車に掛け渡した場合、
前記金車からウインチまでの巻上索の長さを短くするこ
とができ、そのため、その重量が軽くなるので、巻上索
の牽引を緩めたときに、運搬装置の自重による下降を容
易にすることができる。また、走行用車輪は、2組の走
行用車輪が使用されているが、これに限定されず、1以
上の任意の数の車輪でもよい。
【0027】
【発明の効果】本願の第1の発明により、運搬装置の高
さ調節手段により移線用電線の高さを調節しながら移線
用電線の移送を行うので、容易に移送用電線の下の障害
物を避けて移送用電線を移送することができる。このた
め、従来の補助ワイヤによる「やりとり」操作は不要と
なり、線下保安対策(保護ネットおよびその足場等の構
築)問題も解消する。
さ調節手段により移線用電線の高さを調節しながら移線
用電線の移送を行うので、容易に移送用電線の下の障害
物を避けて移送用電線を移送することができる。このた
め、従来の補助ワイヤによる「やりとり」操作は不要と
なり、線下保安対策(保護ネットおよびその足場等の構
築)問題も解消する。
【0028】さらに、第2の発明により、移送中の電線
を容易に上下に変位させながら移動できるため、電線の
垂れ下がりの抑制が可能となり、電線がその下の工作物
あるいは樹木等と異常接近することが回避される。この
ため、第1の発明と同様に、従来の補助ワイヤによる
「やりとり」操作は不要となり、線下保安対策(保護ネ
ットおよびその足場等の構築)問題も解消する。
を容易に上下に変位させながら移動できるため、電線の
垂れ下がりの抑制が可能となり、電線がその下の工作物
あるいは樹木等と異常接近することが回避される。この
ため、第1の発明と同様に、従来の補助ワイヤによる
「やりとり」操作は不要となり、線下保安対策(保護ネ
ットおよびその足場等の構築)問題も解消する。
【0029】また、移線元鉄塔と移線先鉄塔の塔頂部間
に、最初に張設した主索と、これに吊設した運搬装置を
使用することによって、電線1〜2条の同時移送のほ
か、主索を移線(張り替え)することなく電線の全てを
移線することができる。
に、最初に張設した主索と、これに吊設した運搬装置を
使用することによって、電線1〜2条の同時移送のほ
か、主索を移線(張り替え)することなく電線の全てを
移線することができる。
【0030】さらに、第3の発明により、上記第2の発
明の効果とともに、走行索により運搬装置の搬器を前記
主索に沿って移送することが容易になる。このため、前
記搬器により移線用電線を主索に沿って円滑に移送する
ことができる。
明の効果とともに、走行索により運搬装置の搬器を前記
主索に沿って移送することが容易になる。このため、前
記搬器により移線用電線を主索に沿って円滑に移送する
ことができる。
【0031】さらに、第4の発明により、新設鉄塔ある
いは架設鉄塔の本体組み立て後、塔頂部に張設された主
索と運搬装置を使用して、鉄塔のアーム材、架線用資機
材あるいは工具等の塔上への上げ下ろし作業等を行うこ
とが可能となり作業効率が一層向上する。
いは架設鉄塔の本体組み立て後、塔頂部に張設された主
索と運搬装置を使用して、鉄塔のアーム材、架線用資機
材あるいは工具等の塔上への上げ下ろし作業等を行うこ
とが可能となり作業効率が一層向上する。
【図1】本発明の電線の移線工法の実施態様を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の電線の移線工法に使う運搬装置を示す
部分図である。
部分図である。
【図3】本発明の電線の移線工法に使う運搬装置の玉掛
用具使用による資機材の移送状態を示す部分図である。
用具使用による資機材の移送状態を示す部分図である。
【図4】本発明の電線の移線工法により移線を行う送電
線の平面図である。
線の平面図である。
【図5】移線を行う新旧鉄塔間に高低差がある場合に、
アルミ金車の搬器吊下げ位置および範囲の説明図であ
る。
アルミ金車の搬器吊下げ位置および範囲の説明図であ
る。
【図6】従来の移線工法におけるワイヤの「やりとり」
操作により電線を空中移送する工法を示す斜視図であ
る。
操作により電線を空中移送する工法を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の移線工法における新旧鉄塔間に張架した
親ワイヤに掛着した移動金車に電線を支持した後、走行
索を操作して電線を空中移送する工法を示す斜視図であ
る。
親ワイヤに掛着した移動金車に電線を支持した後、走行
索を操作して電線を空中移送する工法を示す斜視図であ
る。
【図8】図7の移線工法において、さらにワイヤの「や
りとり」操作による電線の垂れ下がり防止工法を示す斜
視図である。
りとり」操作による電線の垂れ下がり防止工法を示す斜
視図である。
【図9】従来の電線の移線時における電線の実長変化と
弛度変化を示す表である。
弛度変化を示す表である。
1 既設鉄塔
2 移線先鉄塔(新設鉄塔または仮設鉄塔)
3 電線
30 移線用電線
4 主索
40 走行索
41 巻上索
5 運搬装置
50 側板(支持部材)
51 走行用車輪(走行手段)
52 金車(滑車)
53 荷吊用のフック付き滑車
54 搬器
55 資機材
6 アルミ金車(架線用滑車)
8 玉掛用具(荷物保持具)
9 ウインチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 濱田 俊生
愛知県名古屋市熱田区横田2丁目3番24号
中部電力株式会社基幹系統建設センター
内
Claims (4)
- 【請求項1】 既設鉄塔間に張設された電線を既設鉄塔
の側方に位置した新設鉄塔または仮設鉄塔に移線する電
線の移線工法において、 前記既設鉄塔と前記新設鉄塔または前記仮設鉄塔との間
に主索を張設し、この主索に沿って移動可能とされ、移
線用電線を運搬する運搬装置を設けるとともに、この運
搬装置には移線用電線の移送時における鉛直方向の位置
を調節できる高さ調節手段を備え、この高さ調節手段に
より移線用電線の高さを調節しながら移線用電線の移送
を行うことを特徴とする電線の移線工法。 - 【請求項2】 既設鉄塔間に張設された電線を既設鉄塔
の側方に位置した新設鉄塔または仮設鉄塔に移線する電
線の移線工法において、 (イ)前記既設鉄塔の塔頂部と前記新設鉄塔または前記
仮設鉄塔の塔頂部との間に主索を引き止めて張設し、こ
の主索に沿って走行可能な走行手段と、この走行手段を
支持する支持部材とを組み立て、この支持部材に走行索
用滑車と巻上索用滑車とを取り付けてなる搬器をその走
行手段を介して前記主索に掛け、 (ロ)前記支持部材の走行索用滑車に走行索を掛け渡
し、巻上索を前記支持部材の前記巻上索用滑車および荷
吊り下げ用フック付き滑車に掛け渡し、この荷吊り下げ
用フック付き滑車を前記搬器の下方に吊り下げ、 (ハ)前記荷吊り下げ用フック付き滑車に架線用滑車を
吊設し、 (ニ)前記走行索および前記巻上索をウインチに連繋し
た後、移線する電線を前記架線用滑車に架け渡し、 (ホ)前記ウインチを操作して前記移線する電線を前記
新設鉄塔または前記仮設鉄塔側に移送することを特徴と
する電線の移線工法。 - 【請求項3】 請求項2に記載された電線の移線工法で
あって、 前記走行手段が複数の車輪であり、この複数の車輪の車
軸を前記支持部材が支持し、前記支持部材の走行方向の
両端部のそれぞれに前記走行索用滑車を設け、前記走行
索用滑車のそれぞれに走行索を掛けることを特徴とする
電線の移線工法。 - 【請求項4】 請求項2に記載された電線の移線工法で
あって、 架線用滑車の代わりに、前記荷吊り下げ用フック付き滑
車に荷物を吊り下げて運搬する荷物保持具を吊設し、こ
の荷物保持具により移線作業現場の周辺に集積された資
機材の荷揚げおよび荷下げ作業を電線の移線と並行して
行うことを特徴とする電線の移線工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001376057A JP2003180009A (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 電線の移線工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001376057A JP2003180009A (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 電線の移線工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003180009A true JP2003180009A (ja) | 2003-06-27 |
Family
ID=19184332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001376057A Pending JP2003180009A (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 電線の移線工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003180009A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009060770A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-03-19 | Tlc:Kk | 電線張替工法 |
CN103046791A (zh) * | 2012-11-29 | 2013-04-17 | 安徽华电工程咨询设计有限公司 | 一种采用双回路电缆t接引下的输电线路直线塔 |
CN104314355A (zh) * | 2014-10-21 | 2015-01-28 | 温州电力设计有限公司 | 一种横担异形的t接钢管杆 |
CN105155916A (zh) * | 2015-09-07 | 2015-12-16 | 安徽华电工程咨询设计有限公司 | 一种单回路正逆相序变换角钢塔 |
CN112366599A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-02-12 | 国网山东省电力公司烟台供电公司 | 一种输电线路四分裂导线走线检查专用工具 |
CN113629579A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-11-09 | 成都聚合智创科技有限公司 | 一种具有升降功能的装置 |
CN114629056A (zh) * | 2022-04-13 | 2022-06-14 | 贵州电网有限责任公司 | 一种移动式配网带电作业机器人 |
JP7417325B1 (ja) | 2023-02-06 | 2024-01-18 | 株式会社青木電気工事 | 送電線を用いた資材の簡易キャリア運搬装置及び当該運搬装置を使用した資材の運搬方法 |
-
2001
- 2001-12-10 JP JP2001376057A patent/JP2003180009A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009060770A (ja) * | 2007-09-04 | 2009-03-19 | Tlc:Kk | 電線張替工法 |
CN103046791A (zh) * | 2012-11-29 | 2013-04-17 | 安徽华电工程咨询设计有限公司 | 一种采用双回路电缆t接引下的输电线路直线塔 |
CN103046791B (zh) * | 2012-11-29 | 2015-06-03 | 安徽华电工程咨询设计有限公司 | 一种采用双回路电缆t接引下的输电线路直线塔 |
CN104314355A (zh) * | 2014-10-21 | 2015-01-28 | 温州电力设计有限公司 | 一种横担异形的t接钢管杆 |
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CN112366599A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-02-12 | 国网山东省电力公司烟台供电公司 | 一种输电线路四分裂导线走线检查专用工具 |
CN112366599B (zh) * | 2020-11-25 | 2022-04-12 | 国网山东省电力公司烟台供电公司 | 一种输电线路四分裂导线走线检查专用工具 |
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CN114629056A (zh) * | 2022-04-13 | 2022-06-14 | 贵州电网有限责任公司 | 一种移动式配网带电作业机器人 |
CN114629056B (zh) * | 2022-04-13 | 2024-05-07 | 贵州电网有限责任公司 | 一种移动式配网带电作业机器人 |
JP7417325B1 (ja) | 2023-02-06 | 2024-01-18 | 株式会社青木電気工事 | 送電線を用いた資材の簡易キャリア運搬装置及び当該運搬装置を使用した資材の運搬方法 |
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---|---|---|---|
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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