JPH07302422A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07302422A
JPH07302422A JP11756894A JP11756894A JPH07302422A JP H07302422 A JPH07302422 A JP H07302422A JP 11756894 A JP11756894 A JP 11756894A JP 11756894 A JP11756894 A JP 11756894A JP H07302422 A JPH07302422 A JP H07302422A
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magnetic recording
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JP11756894A
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English (en)
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隆男 ▲たか▼澤
Takao Takasawa
Taro Omura
太郎 大村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁性層2を有する磁気記録媒体において、磁
性層2を含む磁気記録媒体構成層のうち少なくとも1層
が、三級アミン基及び/又は四級アンモニウム塩基とカ
ルボン酸基(カルボキシル基)と水酸基とをそれぞれ有
する塩化ビニル系共重合体を含有していることを特徴と
する磁気記録媒体。 【効果】 分散性、塗膜強度と共に電磁変換特性に優
れ、磁気特性、走行耐久性に優れた磁気記録媒体を提供
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ等の磁気記録
媒体に関し、特に、磁性塗膜を磁性層として有する塗布
型磁気記録媒体、バックコート層を有する磁気記録媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる塗布型磁気記録媒体において
は、強磁性粉末、結合剤、分散剤、潤滑剤、研磨剤等を
有機溶剤に混練、分散してなる磁性塗料をポリエステル
フィルム等の非磁性支持体上に塗布することによって、
磁性塗膜が形成されている。
【0003】また、特にオーディオテープ、ビデオテー
プ、カートリッジ用磁気テープ等の磁気記録媒体におい
ては、走行安定性、テープ間の摩擦抵抗低減或いは帯電
特性の改善のために、磁性層と反対側の非磁性支持体上
に主として非磁性粉末と結合剤(バインダー樹脂)とか
らなるバックコート層が設けられている。
【0004】こうした磁性塗膜又はバックコート層に用
いられる結合剤としては、多くの熱可塑性樹脂あるいは
熱硬化性樹脂が使用されている。
【0005】例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポリエステルポ
リウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタン樹脂、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ニトロセルロ
ース、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等が単独に若しくは
複合して使用されている。
【0006】これらの樹脂のうち、磁性塗膜用として
は、磁性粉末に対する(或いは磁性粉末の)分散性が良
くかつ強靱性、耐摩耗性に優れたポリエステルポリウレ
タン樹脂と、磁性塗膜に塗膜強度を付与するポリ塩化ビ
ニル又は塩化ビニル系共重合体或いはニトロセルロース
とを組み合わせた結合剤が一般的に用いられている。
【0007】しかし、近年では、高密度記録の要求に伴
って、磁気記録媒体の薄膜化、磁性粉末の微粒子化がな
されており、このため、より分散性が高く、高い塗膜強
度を付与できる結合剤が求められるようになってきてい
る。
【0008】このような点から、従来の結合剤を見る
と、例えばニトロセルロースでは分散性が不足し、ま
た、アクリル樹脂を用いる磁気記録媒体も提案されてい
るが、ポリウレタン樹脂と相溶性が悪く、十分な耐久性
が得られない。
【0009】また、ポリ塩化ビニル又は塩化ビニル系共
重合体においても、各種極性基を含有する磁気記録媒体
が提案されている。しかしながら、例えば、硫黄系極性
基は分散性は高いが、塗膜強度が低く、三級アミン系極
性基は脱塩酸反応を加速し、塗膜を劣化させる等の問題
をかかえている。
【0010】他方、バックコート層についても、上記し
た樹脂のうち、分散性、強靱性、耐摩耗性に優れたポリ
エステルポリウレタン樹脂と、テープに塗膜強度を与え
るポリ塩化ビニル又は塩化ビニル系共重合体或いはニト
ロセルロースとを組み合わせた結合剤がバックコート層
に主に使用されている。
【0011】しかし、このようなバックコート層では、
走行安定性、耐久性等の点で未だ十分な性能が得られな
い。例えば、ニトロセルロースでは分散性が不足し、ま
た、ポリ塩化ビニル又は塩化ビニル系共重合体において
も各種極性基を含有するものが提案されているが、例え
ば、硫黄系極性基は分散性が高いものの塗膜強度が低
く、三級アミン系極性基は脱塩酸反応を促進し、バック
コート層を劣化させる等、上記した磁性塗膜におけると
同様の問題をかかえている。また、バックコート層から
の脱塩酸によって、特にテープ巻回時に磁性塗膜を劣化
させるという問題も生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の実情を鑑みてなされたものであって、その第
1の目的は、分散性、塗膜強度に優れた磁気記録媒体を
提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、分散性、塗
膜強度と共に電磁変換特性に優れた磁性塗膜を有し、磁
気特性、走行耐久性に優れた磁気記録媒体を提供するこ
とにある。
【0014】また、本発明の第3の目的は、分散性、塗
膜強度に優れたバック層を有し、電磁変換特性、走行耐
久性に優れた磁気記録媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、磁性層
を有する磁気記録媒体において、前記磁性層を含む磁気
記録媒体構成層のうち少なくとも1層が、三級アミン基
及び/又は四級アンモニウム塩基とカルボン酸基(カル
ボキシル基)と水酸基とをそれぞれ有する塩化ビニル系
共重合体を含有していることを特徴とする磁気記録媒体
に係るものである。
【0016】本発明は、上記の磁気記録媒体構成層が、
特に、磁性粉末と結合剤とを主体とし、非磁性支持体上
に形成された磁性層(磁性塗膜)であるときに効果を発
揮するものである。
【0017】上記した本発明の目的を達成するために、
本発明者が鋭意検討を重ねた結果、結合剤として所定の
単量体を共重合してなる塩化ビニル系共重合体を用いる
ことにより、高い分散性を保持した磁性塗料が得られ、
それから得られる磁気記録媒体は、耐久性が良好であ
り、かつ磁気特性、電磁変換特性に優れていることを見
出すに至った。
【0018】本発明はこのような知見に基いて完成され
たものであって、その好ましい態様によれば、非磁性支
持体上に、磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性塗膜が
形成されてなる磁気記録媒体において、上記結合剤が、
三級アミン基及び/又は四級アンモニウム塩基とカルボ
ン酸基(カルボキシル基)と水酸基とをそれぞれ有する
塩化ビニル系共重合体からなっている。
【0019】また、上記した本発明の目的を達成するた
めに、本発明者が鋭意検討を重ねた結果、結合剤として
所定の単量体を共重合してなる塩化ビニル系共重合体を
用いることにより、高い分散性を保持したバック層が得
られ、それから得られる磁気記録媒体は、耐久性が良好
であり、かつ電磁変換特性が優れていることを見出すに
至った。
【0020】本発明はこのような知見に基いて完成され
たものであって、その好ましい態様によれば、バック層
の結合剤が、三級アミン基及び/又は四級アンモニウム
塩基とカルボン酸基(カルボキシル基)と水酸基とをそ
れぞれ有する塩化ビニル系共重合体からなっていること
を特徴とするものである。
【0021】本発明の磁気記録媒体において、上記塩化
ビニル系共重合体は、塩化ビニルと、三級アミン基及び
/又は四級アンモニウム塩基を有する不飽和単量体と、
カルボン酸基(カルボキシル基)を有する不飽和単量体
と、水酸基を有する不飽和単量体と、これらの各単量体
と共重合可能な他の不飽和単量体との共重合体からなる
ことが望ましい。
【0022】本発明に使用する上記塩化ビニル系共重合
体においては、塩化ビニル量が70重量%以上であるこ
と、三級アミン基及び/又は四級アンモニウム塩基含有
単量体量が 0.3〜3重量%であること、カルボン酸基含
有単量体量が 0.5〜3重量%であること、水酸基含有単
量体量が1〜30重量%であることがそれぞれ望ましい。
【0023】本発明の磁気記録媒体において、非磁性支
持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とした磁性塗膜を設
ける場合、例えば、磁性粉末を結合剤中に分散させ、結
合剤の種類に応じてエーテル類、エステル類、ケトン
類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、塩素化炭化水素
等から選択された有機溶剤と共に混練して調製された磁
性塗料を、非磁性支持体上に塗布することにより、磁性
塗膜が形成される。
【0024】上記磁性塗膜を構成する結合剤として、本
発明では、塩化ビニル、三級アミン基及び/又は四級ア
ンモニウム塩基を有する不飽和単量体、カルボン酸基を
有する不飽和単量体、水酸基を有する不飽和単量体、及
びこれらの各単量体と共重合可能な他の不飽和単量体を
ラジカル発生剤等により共重合してなる塩化ビニル系共
重合体を使用する。
【0025】上記塩化ビニル系共重合体は、磁性粉末に
対する分散性に優れると共に、磁性塗膜に十分な塗膜強
度を付与できる。従って、このような塩化ビニル系共重
合体を用いることにより、磁気特性、電磁変換特性、走
行耐久性に優れた磁気記録媒体が得られることとなる。
【0026】本発明の磁気記録媒体において、バック層
が磁性層とは反対側の非磁性支持体のバック面上に形成
される場合、カーボン粉末を結合剤中に分散させ、結合
剤の種類に応じてエーテル類、エステル類、ケトン類、
芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、塩素化炭化水素等か
ら選択された有機溶剤と共に混練して調製されたバック
層用塗料を、非磁性支持体上に塗布することにより、バ
ック層が形成される。
【0027】上記バック層(バックコート層)を構成す
る結合剤として、本発明では、塩化ビニル、三級アミン
基及び/又は四級アンモニウム塩基を有する不飽和単量
体、カルボン酸基を有する不飽和単量体、水酸基を有す
る不飽和単量体、及びこれらの各単量体と共重合可能な
他の不飽和単量体をラジカル発生剤等により共重合して
なる塩化ビニル系共重合体を使用する。
【0028】上記塩化ビニル系共重合体は、カーボン粉
末に対する分散性に優れると共に、バック塗膜に十分な
塗膜強度を付与できる。従って、このような塩化ビニル
系共重合体を用いることにより、電磁変換特性、走行耐
久性に優れた磁気記録媒体が得られることとなる。な
お、このバックコート層を設ける場合、磁性層は必ずし
も上記の塩化ビニル系共重合体を含有していなくてもよ
く、また磁性塗膜でなくてもよい。
【0029】本発明に使用する上記塩化ビニル系共重合
体において、塩化ビニルの含有量は70重量%以上である
のが望ましい。これは、塩化ビニル量が70重量%未満で
は、塗膜強度が低下するためである。塩化ビニル量は更
に80〜90重量%とするのが一層望ましい。
【0030】また、三級アミン基を有する不飽和単量体
としては、アクリロイル基若しくはメタクリロイル基を
含む三級アミンが使用可能であり、具体的には、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エ
ステルや、ジメチルアクリルアミド等が挙げられる。
【0031】また、四級アンモニウム塩基を有する不飽
和単量体としては、アクリロイル基若しくはメタクリロ
イル基を含む四級アンモニウム塩基が使用可能であり、
具体的には、トリメチルアンモニウムエチル(メタ)ア
クリレート、トリエチルアンモニウムエチル(メタ)ア
クリレート等の(メタ)アクリル酸エステルや、トリメ
チルアクリル酸アンモニウム等が挙げられる。
【0032】上記の三級アミン基と四級アンモニウム塩
基とをそれぞれ有する複数の不飽和単量体を併用するこ
ともできる。
【0033】三級アミン基及び/又は四級アンモニウム
塩基を有する上記不飽和単量体によって共重合体に導入
される三級アミン基及び/又は四級アンモニウム塩基量
は、単量体量として 0.3〜3重量%(更には1〜2.5 重
量%)となるように調整することが望ましい。上記塩化
ビニル系共重合体において、三級アミン基及び/又は四
級アンモニウム塩基量が単量体量として 0.3重量%未満
の場合には、分散性が不十分になり易く、また3重量%
を超える場合には、溶剤溶解性が悪くなる傾向がある。
【0034】また、カルボン酸基を有する不飽和単量体
は、三級アミンによる脱塩酸を防止するのに不可欠であ
り、具体的には、アクリル酸、マレイン酸等が挙げられ
る。
【0035】カルボン酸基を有する上記不飽和単量体量
は 0.5〜3重量%(更には1〜2.5重量%)が望まし
い。 0.5重量%未満の場合には、塩化ビニル系共重合体
の脱塩酸反応を抑制することが困難となり易く、磁気記
録媒体の走行耐久性が悪くなる傾向があり、また3重量
%を超える時には、塗料が増粘し、分散が不十分となり
易い。
【0036】また、水酸基を有する不飽和単量体として
は、例えば、メタアクリル酸−2−ヒドロキシエチルエ
ステル、メタアクリル酸−2−ヒドロキシプロピルエス
テル等のα−不飽和酸、β−不飽和酸の炭素数2ないし
4のアルカノールエステル、3−ブテン−1−オール、
5−ヘキセン−1−オール等のオレフィン系アルコー
ル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、2−ヒドロ
キシプロピルビニルエーテル等のアルカノールビニルエ
ーテル、N−メチロールアクリルアミド等のアクリルア
ミド等が挙げられる。
【0037】水酸基を有する不飽和単量体量は1〜30重
量%(更には5〜25重量%)となるように調整すること
が望ましい。上記塩化ビニル系共重合体において、水酸
基を有する単量体量が1重量%未満の場合には、イソシ
アネートによる架橋形成が困難となり、また水酸基を有
する単量体量が30重量%を超える場合には、水酸基同士
の水素結合により、塗料粘度が増大して分散性が不足し
易い。
【0038】更に、上記塩化ビニル系共重合体は、上記
した各単量体と、必要に応じてこれらの各単量体と共重
合可能な他の不飽和単量体とを共重合させることによっ
ても合成可能である。このような他の不飽和単量体との
共重合は、結合剤を構成する他の樹脂(例えばポリウレ
タン)との相溶性の改善、軟化点の調節の他、塗膜の特
性、塗工工程の改善等の目的で行われるものであり、共
重合を行うための不飽和単量体はこれらの目的に応じて
適宜選択される。
【0039】そのような他の不飽和単量体としては、例
えば、酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル、メチ
ルビニルエーテル等のビニルエーテル、塩化ビニリデン
等のビニリデン、マレイン酸ジエチル、マレイン酸−ジ
−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸メチル等の不飽和
カルボン酸エステル、エチレン、プロピレン等のオレフ
ィン、(メタ)アクリロニトリル等の不飽和ニトリル、
スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル等が挙
げられる。
【0040】なお、上記した各単量体が共重合してなる
上記塩化ビニル系共重合体の平均重合度は 200〜500 が
適当である。
【0041】また、上記塩化ビニル系共重合体は、磁性
塗膜及び/又はバック層の結合剤として通常使用される
他の樹脂、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等の可塑性
樹脂と組み合わせて使用することが望ましい。但し、塩
化ビニル系共重合体は全結合剤量の20〜100 重量%(更
には20〜80重量%)を占めるのが望ましい。
【0042】これらの結合剤は、硬化剤である公知の芳
香族又は脂肪族ポリイソシアネート化合物を結合剤 100
重量部に対し望ましくは5〜30重量部の割合で使用して
架橋させることにより、耐久性を向上させることができ
る。また、上記したと同様の三級アミン基や、SO3
a、SO3 K、SO3 H、COOH、COONa、リン
酸エステル、リン酸等の極性基を導入して、分散性を向
上させることができる。
【0043】本発明の磁気記録媒体において、磁性塗膜
を構成する上記結合剤以外の構成成分、例えば磁性粉末
等は、通常この種の磁気記録媒体において用いられるも
のであれば、何れも使用可能である。
【0044】使用可能な磁性粉末としては、γ−Fe2
3 、コバルト被着γ−Fe2 3等の強磁性酸化鉄系
粒子、強磁性二酸化クロム系粒子、Fe、Co、Ni等
の金属やこれらを含んだ合金からなる強磁性金属粒子、
六角板状の六方晶フェライト微粒子等が例示される。特
に、好ましくは、pHが7以下の磁性粉または表面処理
された磁性粉が適している。また、磁性粉の比表面積が
40m2/g以上、特に50〜65m2/gのときに、本発明の塩化ビ
ニル系共重合体による分散効果が大きい。
【0045】また、上記磁性塗膜には、磁性粉末、結合
剤の他、添加剤として分散剤、研磨材、帯電防止剤、潤
滑剤等が添加されていてもよい。
【0046】分散剤としては、炭素数5〜25の脂肪酸、
及びそのアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩からな
る金属石鹸、脂肪酸エステル類、脂肪酸アミド、及びア
ミン、四級アンモニウム塩、燐酸エステル、ホウ酸エス
テル等の公知の分散剤を使用できる。
【0047】研磨剤としては、例えば、α−アルミナ、
β−アルミナ、溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロ
ム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コランダム、ダイヤモ
ンド、ケイ石、ザクロ石、ガーネット、窒化珪素、窒化
ホウ素、炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングステ
ン、酸化チタン等を主成分にした、モース硬度6以上の
公知の材料を単独にまたは組み合わせて使用できる。こ
れら研磨剤の平均粒径は、0.01〜2μmが好ましいが、
必要に応じて粒子サイズの異なる研磨剤を組合せたり、
単独の研磨剤でも粒度分布を広げたりして用いることが
できる。
【0048】帯電防止剤としては、カーボンブラック、
天然界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界
面活性剤等の公知の帯電防止剤を使用できる。
【0049】潤滑剤としては、シリコーンオイル、脂肪
酸変性シリコーン、弗素含有シリコーン、またはその他
の弗素系潤滑剤、ポリオレフィン、ポリグリコール、ア
ルキル燐酸エステルおよび金属塩、ポリフェニルエーテ
ル、弗化アルキルエーテル、炭素数12〜24のアルコール
類(それぞれ不飽和基を含んでも分岐していても構わな
い)、炭素数12〜24の高級脂肪酸及び脂肪酸エステル類
(それぞれ不飽和基を含んでも分岐していても構わな
い)、アルキルカルボン酸アミン塩及び弗化アルキルカ
ルボン酸アミン塩等のアミン系潤滑剤、などを使用でき
る。
【0050】上記の高級脂肪酸及び脂肪酸エステル類の
具体的な例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン
酸、オレイン酸、エイコ酸、エライジン酸、ヘベン酸、
リノール酸、リノレイン酸、ステアリン酸オクチル、ス
テアリン酸イソオクチル、ミリスチン酸オクチル、ミリ
スチン酸イソオクチル、ステアリン酸ブトキシエチル、
ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ヘプチル等がある。
また、潤滑剤は、複数の潤滑剤を混合して使用しても構
わない。
【0051】さらに、上記磁性塗膜又はバック層を形成
する非磁性支持体も従来より公知のものがいずれも使用
可能であり、何ら限定されるものではない。例えば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート
等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セル
ロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート
等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリアミドイミド、その他のプラスチ
ック、アルミニウム、銅等の金属、アルミニウム合金、
チタン合金等の軽合金、セラミックス、単結晶シリコン
等である。
【0052】非磁性支持体の形状も何ら限定されるもの
ではなく、テープ状、シート状、ドラム状等如何なる形
態であってもよい。更に、非磁性支持体には、その表面
性をコントロールするために、微細な凹凸が形成される
ような表面処理が施されてもよい。
【0053】本発明の磁気記録媒体において、場合によ
っては、接着強度を上げる等の理由で、非磁性支持体と
磁性層との間に、上述した本発明の塩化ビニル系共重合
体又は公知の結合剤を主成分とする層(下塗り層)を設
けても構わない。また、磁性層上に、防錆剤等よりなる
トップコート層を設けてもよい(このトップコート層
も、本発明の塩化ビニル系共重合体や公知の結合剤によ
って形成してよい)。
【0054】また、磁性層と反対側の非磁性支持体の面
上に、媒体の走行性の向上や帯電防止及び転写防止等を
目的として、非磁性のバックコート層を設ける場合、上
記磁気記録媒体において、バック塗膜を構成する上記し
た塩化ビニル系共重合体等の結合剤以外に、例えばカー
ボン粉末等を構成成分として添加してよいが、これらは
通常この種の磁気記録媒体において用いられるものであ
れば、何れも使用可能である。
【0055】バック層(更には、磁性層)に用いられる
カーボンブラックとしては、公知のカーボンブラックが
使用できる。例えば、アセチレンブラック、ファーネス
ブラック、カラー用ブラック等を任意に使用できる。ま
た、製造工程中のハンドリンクを良くするため、顆粒状
のものを使用しても構わない。カーボンブラックの平均
粒径は、10〜1000nmの範囲のものを使用するのが好まし
い。
【0056】また、上記バック塗膜には、カーボン粉
末、結合剤の他、添加剤として上述したと同様の分散
剤、研磨剤等が添加されていても良い。
【0057】バックコート層の厚みは 0.1〜2.0 μmが
よく、好ましくは 0.3〜1.0 μmである。
【0058】本発明の磁気記録媒体において、磁性層
(又はバックコート層)を形成する際、塗料を調製する
ための溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エ
チル、酢酸エチルモノエチルエーテル等のエステル系溶
媒、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグ
リコールエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素系溶媒、メチレンクロリド、エチ
レンクロリド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンク
ロロヒドリン、ジクロロベンゼン等の塩素含有系溶媒が
挙げられる。また、その従来公知の有機溶媒を使用する
ことができる。
【0059】塗料を調製する方法としては、いずれも公
知の方法が利用できる。例えば、ロールミル、ボールミ
ル、サンドミル、トロンミル、高速ストーンミル、バス
ケットミル、ディスパー、ホモミキサー、ニーダー、連
続ニーダー、エクストルーダー、ホモジナイザー及び超
音波分散機等を用いることができる。
【0060】磁性塗料を調製する場合、磁性粒子と他の
添加剤粒子とを、別々に分散した後、両者を混合しても
構わない。
【0061】磁性塗料の塗布に際しては、非磁性支持体
上に直接塗布する前に、接着剤等の下塗り層を形成した
り、非磁性支持体上に、コロナ放電処理や電子線照射処
理等の前処理を施しても構わない。
【0062】非磁性支持体上への塗布の方法としては、
エアードクターコート、ブレードコート、ロッドコー
ト、押し出しコート、エアナイフコート、スクイズコー
ト、含浸コート、リバースロールコート、グラビアコー
ト、トランスファーロールコート、キャストコート等の
方法を挙げることができる。
【0063】本発明の磁気記録媒体は、例えば図1に示
すように、非磁性支持体1上に、磁性層2を形成したも
のである。また、この磁性層とは反対側の支持体面には
バックコート層3が設けられてよいが、これは必ずしも
設ける必要はない。磁性層上にはオーバーコート層を設
けてもよい。
【0064】
【発明の作用効果】本発明の磁気記録媒体によれば、媒
体構成層のうち少なくとも1層(特に、磁性層及び/又
はバック層)の結合剤として、三級アミン基及び/又は
四級アンモニウム塩基、カルボン酸基、水酸基をそれぞ
れ有する塩化ビニル系共重合体を使用し、特に、塩化ビ
ニル、三級アミン基及び/又は四級アンモニウム塩基を
有する不飽和単量体、カルボン酸基を有する不飽和単量
体、水酸基を有する不飽和単量体をラジカル発生剤等に
より共重合してなる塩化ビニル系共重合体を使用してい
るので、磁性層の磁性粉末やバック層のカーボン粉末等
に対する分散性に優れるとともに、塩化ビニル系共重合
体の脱塩酸反応を抑制し、塗膜強度を良好にできる。従
って、このような塩化ビニル系共重合体を用いることに
より、磁気特性、電磁変換特性、走行耐久性に優れた磁
気記録媒体が得られる。
【0065】なお、上記塩化ビニル系共重合体におい
て、塩化ビニル含有量、三級アミン基及び/又は四級ア
ンモニウム塩基量、カルボン酸基量、水酸基量を適正化
することにより、分散性、塗料溶解性、イソシアネート
との架橋性がさらに向上し、結合剤として好適なものと
なる。
【0066】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を比較例と共
に示す。
【0067】実施例1〜44 まず、以下の組成を有する磁性塗料組成物を混合して磁
性塗料を調製した。
【0068】 Feメタル粉(比表面積54m2/g) 100重量部 塩化ビニル系共重合体(詳細は下記表−1参照) 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 10重量部 (平均分子量20,000、Tg=40℃、官能基としてN(CH3)2 0.05mモル/g) アルミナ(平均粒径 0.3μm) 5重量部 カーボンブラック(平均粒径 0.15μm) 5重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロへキサノン 100重量部
【0069】但し、上記磁性塗料において用いた塩化ビ
ニル系共重合体は、下記表−1に示す塩化ビニル含有単
量体量、三級アミン基(ジメチルアミン基)又は四級ア
ンモニウム塩基(トリメチルアンモニウム塩基)含有単
量体量、カルボン酸基含有単量体量、水酸基含有単量体
量の各単量体の共重合によって合成されたものである
(以下、同様)。ここで、各表中の%は重量%を示す
(以下、同様)。
【0070】また、この塩化ビニル系共重合体の合成方
法としては、単量体としてそれぞれ下記表−1に示す所
定量の塩化ビニル、ジメチルアミノエチルアクリレート
又はトリメチルアンモニウムエチルアクリレート、アク
リル酸、メタアクリル酸−2−ヒドロキシエチルエステ
ル、酢酸ビニルとラジカル発生剤とを混合し、この混合
物を60℃で20時間加熱し、硬化させることにより、目的
とする塩化ビニル系共重合体を得た(以下、同様)。
【0071】そして、上記の磁性塗料組成物の混合は、
磁性粉、カーボンブラック、アルミナ及び塩化ビニル系
共重合体とポリエステルポリウレタン樹脂をニーダーに
て混練した後、ディスパー付き攪拌機でそれ以外の材料
を加えて混合し、サンドミルを用いて塗料化することに
よって行った。
【0072】このようにして調製された塗料を硬化剤:
コロネートL(日本ポリウレタン社製)20重量部の添加
後に、14μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム
に乾燥後の厚さが4μmになるように塗布し、磁場配向
を行った後に乾燥し、巻き取った。更に、これをカレン
ダー処理した後、1/2インチ幅に裁断し、磁気テープ
を作製した。
【0073】比較例1〜12 塩化ビニル系共重合体として、下記表−2に示した組成
のものを使用した以外は実施例1と同様にして、磁気テ
ープを作製した。
【0074】このようにして作製した各種磁気テープに
ついて、下記のようにして角型比、電磁変換特性及びス
チル特性、及び保存テストを行った。その結果を下記表
−3、表−4に示す。
【0075】角型比:試料振動型磁力計(東英工業社製
のVSM)を用いて測定。
【0076】 電磁変換特性:1/2インチVTR(ソニー社製)によって測定。ソニー社製 (再生出力) の基準テープを0dBとして、その相対値で示した。
【0077】スチル特性:1/2インチVTR(ソニー
社製)によって測定。磁気テープに5MHz の信号を記録
し、この信号をスチル再生した時の再生出力が50%に減
衰するまでの時間で示した。
【0078】保存後スチル:温度40℃、湿度80%に3日
保存後、スチル特性を調べた。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】表−3及び表−4に示す結果から明らかな
ように、本発明に基いて、三級アミン基又は四級アンモ
ニウム塩基、カルボン酸基、水酸基をそれぞれ含有した
単量体を適量使用して得られる塩化ビニル系共重合体を
磁性塗膜の結合剤として使用することにより、磁気テー
プは角型比、電磁変換特性、耐久性、保存安定性の何れ
においても優れたものとなる。
【0088】特に、塩化ビニル系共重合体の塩化ビニル
量が70重量%以上、三級アミン基又は四級アンモニウム
塩基含有単量体量が 0.3〜3重量%、カルボン酸基含有
単量体量が 0.5〜3重量%、水酸基含有単量体量が1〜
30重量%の塩化ビニル系共重合体を用いた磁気テープ
は、上記特性が一層優れたものとなっている。これに反
し、比較例のものはいずれも、塩化ビニル系共重合体の
必須単量体の少なくとも1つを欠いているために、上記
した特性が不十分となっている。
【0089】以上のことから、本発明に基づく磁気記録
媒体では、磁性塗膜の結合剤として所定の単量体を共重
合してなる塩化ビニル系共重合体を用いるので、磁性層
中に微粒子の磁性粉末が均一に分散されるとともに、磁
性塗膜が強度に優れており、良好な磁気特性、電磁変換
特性、走行耐久性を得ることができる。従って、高密度
記録が可能であり、しかも実用性が極めて高い磁気記録
媒体を得ることができる。
【0090】実施例45〜88 磁性塗料は、下記の組成の原材料をボールミルにて48時
間混合して調製した。
【0091】 Feメタル粉(比表面積54m2/g) 100重量部 ポリメタクリル酸エステル樹脂 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 10重量部 (平均分子量20,000、Tg=40℃、官能基としてSO3Na 0.05モル%) アルミナ(平均粒径 0.3μm) 5重量部 カーボンブラック(平均粒径 0.15μm) 5重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0092】バックコート層用塗料は、下記組成の原材
料をボールミルにて48時間混合して調製した。
【0093】 顔料:カーボンブラック(コロンビヤン社製RAVEN−1255) 100重量部 塩化ビニル系共重合体 50重量部 (上記表−1で示したものと同じ:下記表−5参照) ポリエステルポリウレタン樹脂 50重量部 (分子量20,000、Tg=30℃、官能基としてSO3Na 0.05モル%) メチルエチルケトン 220重量部 トルエン 220重量部 シクロヘキサノン 220重量部
【0094】但し、上記バックコート層用塗料において
用いた塩化ビニル系共重合体の塩化ビニル成分、三級ア
ミン成分又は四級アンモニウム成分、カルボン酸成分、
水酸基成分の量は、上記表−1に示したものと同じとし
た。
【0095】このようにして調製されたバックコート層
用塗料を硬化剤コロネートL(日本ポリウレタン社製)
20重量部の添加後に、7μm厚のポリエチレンテレフタ
レートフィルムに乾燥後の厚さが 0.7μmになるように
塗布した後、フィルムの反対面に上記の磁性塗料を硬化
剤コロネートL20重量部の添加後に乾燥後の厚さが4μ
mとなるように塗布し、磁場配向を行った後、乾燥し、
巻き取った。これをカレンダー処理した後、1/2イン
チ幅に裁断し、磁気テープを作製した。
【0096】比較例13〜24 塩化ビニル系共重合体として、上記表−2に示した組成
のもの(下記表−6参照)を使用した以外は、実施例45
と同様にして磁気テープを作製した。
【0097】このようにして作製した各種磁気テープに
ついて、下記のようにして各性能をそれぞれ測定した。
その結果を下記表−5及び表−6に示す。
【0098】表面粗度(Ra):小坂研究所(株)製の
表面粗度計(SE−30H)にて測定した。測定条件
は、倍率50,000倍、測定長2mm、カットオフ値0.08mmで
行った。数値は小さい方が良く、20nm以下が望ましい。
【0099】摩擦係数:ステンレスガイドピンに対する
摩擦係数であり、数値が小さい程、摩擦が低い。直接テ
ープの走行性に関与する。テープのシャトル回数が10パ
ス目と 200パス目のデータを見ているが、数値の変動が
少なく、かつ数値が0.18以下が望ましい。
【0100】スチル保存特性:1/2インチVTR(ソ
ニー社製)によって測定した。磁気テープに5MHz の信
号を記録し、この信号をスチル再生したときの再生出力
が50%に減衰するまでの時間である。また、保存特性を
見るため、温度40度、湿度80%に3日間保存したテープ
のスチルを測定し、保存しないテープと比較をした。
【0101】RF出力:ソニー社製の1/2インチビデ
オデッキを用い、6MHz でのRF出力を測定した。実施
例45を0dBとし、相対値で示した。数値が大きいほど良
い。
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】表−5及び表−6に示す結果から明らかな
ように、本発明に基いて、三級アミン基又は四級アンモ
ニウム塩基、カルボン酸基、水酸基をそれぞれ含有した
単量体を適当量使用して得られる塩化ビニル系共重合体
をバックコート層の結合剤として使用することにより、
磁気テープは表面性、走行性、電磁変換特性、保存安定
性の何れにおいても優れたものとなる。
【0106】特に、塩化ビニル系共重合体の塩化ビニル
量が70重量%以上、三級アミン基又は四級アンモニウム
塩基含有単量体量が 0.3〜3重量%、カルボン酸基含有
単量体量が 0.5〜3重量%、水酸基含有単量体量が1〜
30重量%の塩化ビニル系共重合体を用いた磁気テープ
は、上記特性が優れたものとなっている。これに反し、
比較例のものはいずれも、塩化ビニル系共重合体の必須
単量体の少なくとも1つを欠いているために、上記した
特性が不十分となっている。
【0107】以上のことから、本発明に基づく磁気記録
媒体では、バックコート層の結合剤として所定の単量体
を共重合してなる塩化ビニル系共重合体を用いるので、
バックコート層中に固体粒子が均一に分散されるととも
に、バックコート層が強度に優れており、良好な走行
性、耐久性を得ることができる。さらに、脱塩酸が起こ
りにくく、保存安定性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく磁気記録媒体の一例の断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・非磁性支持体 2・・・磁性層 3・・・バックコート層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性層を有する磁気記録媒体において、
    前記磁性層を含む磁気記録媒体構成層のうち少なくとも
    1層が、三級アミン基及び/又は四級アンモニウム塩基
    とカルボン酸基と水酸基とをそれぞれ有する塩化ビニル
    系共重合体を含有していることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系共重合体の塩化ビニル量が
    70重量%以上である、請求項1に記載した磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系共重合体の三級アミン基及
    び/又は四級アンモニウム塩基含有単量体量が 0.3〜3
    重量%である、請求項1又は2に記載した磁気記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 塩化ビニル系共重合体のカルボン酸基含
    有単量体量が 0.5〜3重量%である、請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載した磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 塩化ビニル系共重合体の水酸基含有単量
    体量が1〜30重量%である、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載した磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 塩化ビニル系共重合体は、塩化ビニル
    と、三級アミン基及び/又は四級アンモニウム塩基を有
    する不飽和単量体と、カルボン酸基を有する不飽和単量
    体と、水酸基を有する不飽和単量体と、これらの各単量
    体と共重合可能な他の不飽和単量体との共重合体からな
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載した磁気記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性層
    が非磁性支持体上に形成されており、前記磁性層が請求
    項1〜6のいずれか1項に記載した塩化ビニル系共重合
    体を結合剤として含有している、請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載した磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 バック層が磁性層とは反対側の非磁性支
    持体のバック面上に形成されており、前記バック層が請
    求項1〜6のいずれか1項に記載した塩化ビニル系共重
    合体を結合剤として含有している、請求項1〜6のいず
    れか1項に記載した磁気記録媒体。
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