JPH0730178B2 - ポリ(アリーレンエーテルケトン)の製造方法 - Google Patents

ポリ(アリーレンエーテルケトン)の製造方法

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JPH0730178B2
JPH0730178B2 JP60198416A JP19841685A JPH0730178B2 JP H0730178 B2 JPH0730178 B2 JP H0730178B2 JP 60198416 A JP60198416 A JP 60198416A JP 19841685 A JP19841685 A JP 19841685A JP H0730178 B2 JPH0730178 B2 JP H0730178B2
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レイケム・コーポレイシヨン
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    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリ(アリーレンエーテルケトン)の製造方
法に関し、特に、ポリ(アリーレンエーテルケトン)を
製造するための求電子分散重合法に関する。
ポリ(アリーレン)、特に全パラ結合ポリ(アリーレン
エーテルケトン)は、多くの望ましい性質、例えば高温
安定性、機械的強度、通常の溶媒に対する耐性を有す
る。本発明は、ポリ(アリーレン)、特に全パラ結合ポ
リ(アリーレンエーテルケトン)を製造するための改良
された求電子合成に関する。
求電子合成において重合段階は、カルボン酸または酸誘
導基ならびに活性水素原子、即ち、求電子反応条件下で
置換可能な水素原子を持つ芳香族炭素を有する芳香族化
合物からのアリールケトン基の形成を包含する。重合で
用いられるモノマー系は、例えば(a)芳香族炭素に酸
または酸誘導基および活性水素原子の両方を有する1つ
の芳香族化合物、例えば、p−フェノキシベンゾイルク
ロライド;または(b)ジカルボン酸または酸誘導体、
および2つの活性水素原子を有する芳香族化合物の2成
分系、例えば1,4−ジフェノキシベンゼンおよびテレフ
タロイルクロライドであってよい。
この種の求電子重合は、フリーデル−クラフツ重合とよ
く呼ばれる。典型的には、そのような重合は、反応体、
触媒(例えば、無水三塩化アルミニウム)、溶媒(例え
ば、メチレンクロライド、二硫化炭素、ニトロメタン、
ニトロベンゼンまたはo−ジクロロベンゼン)を含んで
成る反応媒体中で実施される。反応体および生成物のカ
ルボニル基は三塩化アルミニウムと錯体を形成し、よっ
て三塩化アルミニウムを失活させるので、一般に三塩化
アルミニウムは反応媒体中のカルボニル基の各当量当た
り1当量より多い量で用いられる。他の無機ハライド、
例えば塩化第二鉄を触媒として用いてよい。塩化第二鉄
はカルボニル基と錯体形成しないので、1モルより少な
い量を用いてよい。
そのようなフリーデル−クラフツ重合によって反応容器
から除去し精製するのが困難な取り扱いにくい反応生成
物が生成する。更に、望ましくない低分子量および/ま
たは熱不安定であるポリマーが生成する傾向にある。全
パラ結合ポリ(アリーレンエーテルケトン)は、そのよ
うなフリーデル−クラフツ条件下で製造するのが特に困
難である。典型的には、適切な希釈剤におけるルイス酸
触媒の懸濁液にモノマーまたはモノマー混合物を加える
場合、初めに形成する触媒/モノマー錯体は溶解性であ
るが、重合が進むと、成長ポリマー鎖および/またはそ
れのルイス酸触媒との錯体の相分離が生じ、反応容器の
壁および底は硬いゲルで覆われ、ゲルは反応を続けると
更に硬くなり、取り扱い困難になる。
この不満足な結果の原因となっているらしい1つの要因
は、パラ結合ポリマーが、このポリマーのオルト、メタ
または混合異性体よりずっと結晶性であり、よってその
ようなフリーデル−クラフツ反応で典型的に用いられる
反応媒体に対して一般に更に不溶性であることである
と、文献に報告されている。よって低分子量状態でのポ
リマーの尚早な沈殿が生じ易く、重合が進まない。これ
らの不満足な結果を導く他の要因は、ポリマー鎖の成長
を妨害する末端基のアルキル化または塩化アルミニウム
との錯体形成による末端アリールオキシ基の失活であ
る。更に、(特に、活性芳香環のオルト位での)副反応
によって、高温(例えば、ポリマー溶融加工で要求され
るような高温)で架橋する可能性の高いおよび/または
枝分れしたポリマーが生成する。比較的長時間および/
または高温でフリーデル−クラフツ反応を行う場合、ポ
リマーのオルト置換が起こる可能性が高くなることは一
般に知られている。米国特許第3,065,205号(ボナー(B
onner))、同第3,767,620号(アンジェロ(Angelo)
ら)、同第3,516,966号(ベール(Berr))、同第3,79
1,890号(ガンダー(Gander)ら)、同第4,008,203号
(ジョーンズ(Jones))、ならびに英国特許第971,227
および1,086,021号には、フリーデル−クラフツ重合に
よるポリ(アリーレンケトン)の製造が開示されてお
り、扱い易い溶融安定なポリマーの製造の困難さが一般
的に認められている。例えば、ガンダー(Gander)ら
は、ゲル化が生じる以前に反応混合物を特別に処理する
ことによる粒状ポリマーの製法を提案し、アンジェロ
(Angelo)らは、重合時に副反応によって生じポリマー
の熱不安定性の原因となる望ましくない末端基を減少さ
せるためのポリマー処理方法を提案している。
上記フリーデル−クラフツ重合によってポリ(アリーレ
ンケトン)を製造する時に生じる不都合を解消するた
め、無水フッ化水素中で三フッ化ホウ素触媒を用いるこ
とが提案されている。例えば、米国特許第3,441,538号
(マークス(Marks))、同第3,442,857号(ソーントン
(Thornton))、同第3,953,400号(ダール(Dahl))
および同第3,956,240号(ダール(Dahl)ら)を参照さ
れたい。この一般的方法は、溶液重合により、所望の熱
安定性高分子量ポリマーを工業的に製造するために用い
られる。しかし、三フッ化ホフ素およびフッ化水素の使
用には、工業的規模でこの方法を実際に行うのを困難に
する特別な技術および装置が必要である。
係属中の米国特許出願第594,503号には、用いるモノマ
ー系に応じて、調節剤または特定量のルイス酸触媒を用
いて調節された条件下でポリ(アリーレンケトン)を製
造する方法が記載されている。調節剤は一般に、高分子
量ポリマーへの重合が生じ得る膨潤ゲル状態または溶液
状態にポリマーを維持する。該出願に記載されているあ
る調節剤は、重合用の効果的な分散剤であることを見い
出した。更に、分散剤を用いてまたは用いずにポリマー
および/またはそれのルイス酸触媒との錯体を反応媒体
中において懸濁状態に保つ条件下で重合を行うことによ
って、実質的に線状の高分子量ポリマーを製造する別の
方法が得られる。本発明の方法によってポリマーは細分
された粒状に保たれ、ポリマーの回収および精製は大幅
に容易になる。
[発明の構成] 本発明の方法において、ポリマーおよび/またはそれの
触媒との錯体が反応媒体中で懸濁するような条件下にお
いてフリーデル−クラフツ重合によりポリ(アリーレン
エーテルケトン)を製造する。充分な量の分散剤を反応
媒体に含めてもよい。ポリマーまたはそれの触媒との錯
体は細分された粒状であり、反応混合物から容易に単離
され、精製される。
1つの要旨によれば、本発明は、一般式: [式中、それぞれのArは、置換および非置換フェニレン
ならびに置換および非置換多環式芳香族残基から独立的
に選択される。] で示される繰り返し単位を有するポリ(アリーレンエー
テルケトン)の製造方法であって、 (a)ホスゲンまたは芳香族二酸ジハライドと多環式芳
香族化合物、または(b)アリールエーテル残基を有す
る芳香族酸ハライドを含んでなるモノマー系を (A)酸ハライド1当量当たり0.03〜0.5当量のルイス
酸、(B)全反応混合物重量に対して20〜93重量%の量
の非プロトン性希釈剤であって、ポリ(アリーレンエー
テルケトン)またはそれのルイス酸との錯体に対する実
質的な非溶媒である非プロトン性希釈剤、および(C)
希釈剤中にポリ(アリーレンエーテルケトン)またはそ
れのルイス酸との錯体を懸濁状態で保つ、モノマー系の
重量に対して0.01〜10重量%の分散剤 を含んでなる反応媒体中で重合させることを特徴とする
方法を提供する。
本発明は、 (I)(i)ホスゲンまたは芳香族二酸ジハライドと (ii)一般式: H−(Ar−O)n−Ar[−(CO−Ar)o−(O−Ar)
p]q−H [式中、nは1、2または3であり、oは1または2で
あり、pは1、2または3であり、qは0、1、2また
は3である。] で示される多環式芳香族コモノマー、または (II)一般式: H−(Ar−O)x−Ar[−CO−Ar−(O−Ar)y]z−
COZ [式中、Zはハロゲンであり、xは1、2または3であ
り、yは0、1、2または3であり、zは0、1、2ま
たは3である。] で示される芳香族酸ハライド [上記式中、それぞれのArは、求電子置換に対して活性
化された置換および非置換フェニレンならびに置換およ
び非置換多環式芳香族残基から独立的に選択される。] を含んでなるモノマー系を (A)重合用触媒として働くのに充分な量のルイス酸、 (B)総反応混合物重量に対して20〜約93重量%であ
り、ポリ(アリーレンエーテルケトン)および/または
それのルイス酸との錯体に対して実質的に非溶媒である
非プロトン性希釈剤、および(C)モノマー系重量に対
して約0.01〜10重量%の分散剤 を含んでなる反応媒体中で重合させることを特徴とする
ポリ(アリーレンエーテルケトン)の製造方法を提供す
る。
分散剤は、反応条件下で、ポリ(アリーレンエーテルケ
トン)またはそれのルイス酸との錯体と実質的に相溶性
であるが希釈剤と実質的に非相溶性である少なくとも1
つの分子セグメント、および反応条件下で希釈剤と実質
的に相溶性であるがポリ(アリーレンエーテルケトン)
またはそれのルイス酸との錯体と実質的に非相溶性であ
る少なくとも1つの分子セグメントを有することが好ま
しい。分散剤はポリマーであってもなくてもよい。更
に、分散剤は他の化合物に非共有電子対を供与できる基
を含むことが好ましく、即ち、ルイス塩基であってよ
い。
本反応方法は、約2.6より小さい誘電率の比較的非極性
の希釈剤を用いて分散剤の不在下で行える。本方法にお
いて、モノマー系は、上記比較的非極性の希釈剤におけ
る触媒として充分な量のルイス酸の粒状分散液に加え
る。
従って、本発明は、ポリ(アリーレンエーテルケトン)
の製造方法であって、 (I)(i)ホスゲンまたは芳香族二酸ジハライドと (ii)一般式: H−(Ar−O)n−Ar[−(CO−Ar)o−(O−Ar)
p]q−H [式中、nは1、2または3であり、oは1または2で
あり、pは1、2または3であり、qは0、1、2また
は3である。] で示される多環式芳香族コモノマー、または (II)一般式: H−(Ar−O)x−Ar[−CO−Ar−(O−Ar)y]z−
COZ [式中、Zはハロゲンであり、xは1、2または3であ
り、yは0、1、2または3であり、zは0、1、2ま
たは3である。] で示される芳香族酸ハライド [上記式中、それぞれのArは、求電子置換に対して活性
化された置換および非置換フェニレンならびに置換およ
び非置換多環式芳香族残基から独立的に選択される。] を含んでなるモノマー系を (A)重合用触媒として働くのに充分な量のルイス酸、
および (B)2.6より小さい誘電率の非極性の希釈剤 を含んでなる反応媒体中で重合させることを含んでな
り、 重合は、製造ポリ(アリーレンエーテルケトン)または
それのルイス酸との錯体が該比較的非極性の希釈剤中で
懸濁するような条件において行う方法を提供する。
本発明の求電子重合においてポリ(アリーレンエーテル
ケトン)は適切なモノマー系から製造される。本発明の
製法によって生成するポリマーは一般式: [式中、各Arは、置換および非置換フェニレンならびに
置換および非置換多環式芳香族残基から独立的に選択さ
れる。] で示される繰り返し単位を有する。「多環式芳香族残
基」なる用語は、少なくとも2つ芳香環を有する芳香族
残基を表す。環は環縮合していてよく、直接結合または
結合基によって結合していてよい。芳香族残基において
芳香環を結合する結合基は、例えば、エーテル酸素、カ
ルボニル、スルホン、スルフィド、アミド、イミド、ア
ゾ、アルキレンおよびパーフルオロアルキレンなどを包
含する。
フェニレンおよび多環式芳香族残基は芳香環に置換基を
有してよい。そのような置換基は、例えば、フェニル、
ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキル、2−アラルケニ
ルおよびアルキニルなどを包含する。モノマーにおける
そのような置換基の存在が重合反応を目だつ程度に妨害
しないならば、そのような置換基を含むモノマーはポリ
マー製造において用い得る。
これらポリマーは、本発明に従って適切なモノマー系を
重合させることによって製造される。そのようなモノマ
ー系は、 (I)(i)ホスゲンまたは芳香族二酸ジハライドと (ii)一般式: H−(Ar−O)n−Ar[−(CO−Ar)o−(O−Ar)
p]q−H [式中、nは1、2または3であり、oは1または2で
あり、pは1、2または3であり、qは0、1、2また
は3である。] で示される多環式芳香族コモノマー、または (II)一般式: H−(Ar−O)x−Ar[−CO−Ar−(O−Ar)y]z−
COZ [式中、Zはハロゲンであり、xは1、2または3であ
り、yは0、1、2または3であり、zは0、1、2ま
たは3である。] で示される芳香族酸ハライド [上記式中、それぞれのArは、求電子置換に対して活性
化された置換および非置換フェニレンならびに置換およ
び非置換多環式芳香族残基から独立的に選択される。] を含んでなる。
用いる芳香族二酸ジハライドはジクロライドまたはジブ
マイドであることが好ましい。用い得る具体的な二酸ジ
ハライドは、例えば、 [式中、aは0〜4である。] を包含する。
そのような二酸ジハライドとともに用い得る具体的な多
環式芳香族コモノマーは、 である。
用い得る具体的な芳香族酸ハライドは、例えば、 を包含する。
モノマーの組合せを用い得る。例えば、化学量論的に正
確であるならば、1種またはそれ以上の二酸ジハライド
を1種またはそれ以上の多環式芳香族コモノマーととも
に用い得る。更に、1種またはそれ以上の酸ハライドを
用い得る。加えて、用いる1種またはそれ以上のコモノ
マーが少なくとも1つのエーテル酸素結合を有するなら
ば、エーテル結合を有しないモノマーを用い得る。その
ようなコモノマーは、例えば: を包含する。これらは、上記多環式芳香族コモノマーに
加えて用いられる場合、ホスゲンもしくはいずれかの二
酸ジハライドとの、またはエーテル含有二酸ジハライド
との唯一のコモノマーとして用い得る。同様に、 は、エーテル含有多環式芳香族酸ハライドとのコモノマ
ーとして、またはIに規定されるモノマー系との付加的
コモノマーとして用い得る。
本発明において、モノマー系はポリ(アリーレンエーテ
ルケトン)および/またはそれのルイス酸との錯体が反
応時に希釈剤中に懸濁するような条件において重合す
る。反応媒体は、重合用触媒として働くのに充分な量の
ルイス酸、ポリ(アリーレンエーテルケトン)またはそ
れのルイス酸との錯体が実質的に不溶性である非プロト
ン性希釈剤、および要すれば分散剤を含む。
本明細書において「ルイス酸」なる用語は、他の分子か
ら非共有電子対を受容できる物質を表す。本発明におい
て実際に使用できるルイス酸は、例えば、三塩化アルミ
ニウム、三臭化アルミニウム、五塩化アンチモン、五フ
ッ化アンチモン、三塩化インジウム、三塩化ガリウム、
三塩化ホウ素、三フッ化ホウ素、塩化亜鉛、塩化第二
鉄、塩化スズ、四塩化チタンおよび五塩化モリブデンで
ある。ルイス酸として実質的に無水の三塩化アルミニウ
ムを用いることが好ましい。
使用するルイス酸の量は、特定ルイス酸および特定モノ
マー系に応じて変化する。塩化第2鉄および塩化インジ
ウムなどのルイス酸は、カルボニル基と錯体を形成せ
ず、従来の触媒量、例えば酸ハライド1当量当たり約0.
03〜0.5当量で用いる。三塩化アルミニウムなどのルイ
ス酸は、カルボニル基と錯体を形成し、モノマー系中の
カルボニル基に対して少なくとも等当量で用いる。重合
用触媒として働くのに要するこの量を越えるルイス酸の
量はモノマー系に応じて変化する。
特に、それは、モノマー系中の非失活アリールオキシ基
の存在に応じて変化する。「非失活アリールオキシ基」
とは、少なくとも1つの他のアリールオキシ基によって
アリールカルボニル基から分離されているそれら基を意
味し、一般式: 「式中、Zはハロゲンである。] で示される化合物の末端アリールオキシ基によって例示
される。
一般に、モノマー系が非失活アリールオキシ基を含む場
合、三塩化アルミニウムを微量過剰、例えば、モノマー
系に存在する酸ハライド基1当量当たり0.03〜0.5当量
過剰に加える。しかし、モノマー系が実質量のp−ベン
ゼンジカルボニルジクロライドを含む場合、付加的なル
イス酸は、例えば、非失活アリールオキシ基1当量当た
り0.8当量以上であることが有益である。
モノマー系に非失活アリールオキシ基が存在しない場
合、即ち、全てのアリールオキシ基が隣接アリール残基
のカルボニル基の存在によって失活している場合、異な
った量のルイス酸が必要である。この場合、カルボニル
基と錯体形成するのに要するよりも過剰であるルイス酸
の量は、存在酸ハライド基1当量当たり少なくとも約0.
6当量、好ましくは少なくとも約0.8当量である。
上記のように、フリーデル−クラフツ重合反応は、充分
な量の分散剤(または分散させる薬剤)の存在下で行う
ことが好ましい。分散剤は、相分離あるいはポリマーま
たはポリマー/ルイス酸錯体の形成を制御するように働
き、従って、希釈剤に懸濁された細分粒状ポリマーおよ
びポリマー/ルイス酸錯体の所望懸濁液が得られる。そ
のような懸濁液は容易に分離かつ処理でき、所望の溶融
加工性を有する実質的に線状の高分子量ポリ(アリーレ
ンエーテルケトン)が得られる。
本発明の方法は、2種類の懸濁重合に適用可能である。
第1の方法において、初期反応混合物は2つの分離相か
らなり、重合は全体にわたって不均一である。第2の方
法において、反応混合物は初めに均一であるが、反応が
進むとともに、ポリマーまたはポリマー/ルイス酸錯体
は分離し、その後に反応は不均一で進む。
分散剤は、ポリ(アリーレンエーテルケトン)またはそ
れのルイス酸との錯体と実質的に相溶性であり希釈剤と
実質的に非相溶性である少なくとも1つのセグメント、
およびポリ(アリーレンエーテルケトン)またはそれの
ルイス酸との錯体に実質的に非相溶性であり希釈剤と実
質的に相溶性である少なくとも1つのセグメントを有す
る。
セグメントは、反応条件下でシータ溶媒によってよりも
希釈剤、ポリマーまたはポリマー/ルイス酸錯体によっ
て多く溶媒和される場合に、希釈剤、ポリマーまたはポ
リマー/ルイス酸錯体と実質的に相溶性であると言う。
逆に、セグメントは、反応条件下でシータ溶媒によって
よりも希釈剤、ポリマーまたはポリマー/ルイス酸錯体
によって少なく溶媒和される場合に、希釈剤、ポリマー
またはポリマー/ルイス酸錯体と実質的に非相溶性であ
ると言う。
本発明において用いる分散剤は、両親媒性であることが
好ましく、即ち、分子は顕著に異なった溶解性傾向をま
たは逆の溶解性傾向さえを有するセグメントを含むこと
が好ましい。本発明において特に有用である分散剤はル
イス塩基を包含する。そのようなルイス塩基は両親媒性
であってよく、あるいは潜在的に両親媒性であってよ
い。即ち、反応媒体中に存在するルイス酸とそのような
ルイス塩基の錯体は両親媒性特性を示す。本明細書にお
いて「ルイス塩基」となる語句は、ルイス酸へ非共有電
子対を供与し得る物質を表す。即ち、ルイス塩基は、反
応媒体中に用いられるルイス酸と錯体を形成する。ルイ
ス酸と錯体を形成するルイス塩基が好ましい。錯体は、
少なくとも約5kcal/モル、好ましくは少なくとも約10kc
al/モル、最も好ましくは約15kcal/モルの会合熱を有す
る。ルイス酸/ルイス塩基錯体の会合熱に関する説明
は、ディー・イー・エッチ・ジョーンズ(D.E.H.Jone
s)らのジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ
(J.Chem Soc.)(A),3132〜3135頁(1971年)にみら
れる。使用されるルイス塩基分散剤は反応条件下におい
てモノマー系と反応しないことが一般に好ましい。
用い得る典型的な分散剤は、例えば、両親媒性または潜
在的に両親媒性のアミド、アミンおよびその塩、エステ
ル、エーテル、ケトン、ニトリル、ニトロ化合物、ホス
フェート、ホスフィット、ホスホネート、ホスホナイ
ト、ホスフィン、ホスフィンオキシド、リンアミド、ス
ルフィド、スルホン、スルホンアミド、スルホキシド、
4級アンモニウム塩、有機カルボン酸、スルホン酸およ
びホルホン酸の塩、エステルならびに酸などを包含す
る。
本発明の1つの態様において、重合において用いる分散
剤は、一般式: RmXn [式中、それぞれのRは有機基であり、少なくとも1つ
のRは希釈剤が反応条件下でシータ溶媒よりも多く溶媒
和するような有機基であり、Xはポリ(アリーレンエー
テルケトン)および/またはそれのルイス酸との錯体と
実質的に相溶性であり希釈剤と実質的に非相溶性である
基であり、mは1〜4であり、nは1〜4である。] で示される構造を有するルイス塩基である。
それぞれのX基は他の分子に対して非共有電子対を供与
できる基を表す。Xは、 −O−、−O−CO−、−CHO、−CO−、−COOH、−CO−N
H2、−CO−NH−、CO−N<、−SO2−、−SO3H、−SO2
NH2、−SO2−NH−、 −SO3M、 [式中、Mはアルカリ金属、アンモニウムまたは置換ア
ンモニウムである。] から選択することが好ましい。
それぞれのR基は、アルキル、アリールアルキル、アル
キルアリール、アリール基およびそれらの置換誘導体か
ら独立的に選択してよい。そのような置換誘導体は上記
のような付加的なX基を含む。それぞれのR基は1〜約
30個の炭素原子を有することが好ましいが、分子中に存
在する総炭素数は少なくとも約8でなければならない。
分散剤の炭素数は約8〜120であることが好ましい。
好ましい分散剤は、脂肪族カルボン酸、アルデヒド、ケ
トンおよびアルコールならびにその誘導体、例えば、ア
ルカリ、アンモニウムまたは置換アンモニウム、金属
塩、エステルおよびアミドを包含する。特に好ましい分
散剤は、ステアリン酸、パルミチン酸のリチウム、ナト
リウムおよびカリウム塩および酸自体、メチルステアレ
ート、ステアリルアセテート、ラウリルステアレート、
ステアリルステアレート、ステアロアミド、ジメチルス
テアロアミド、モノメチルステアロアミド、セシルジメ
チルアンモニウムクロライド、セシルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、セシルピリジニウムクロライド、ス
テアリルメチルケトン、ステアリルフェニルケトン、ス
テアロニトリル、ジステアリルペンタエリスリトールジ
ホスフィットおよびジステアリルペンタエリスリトール
ジホスフェートなどを包含する。
本発明の他の態様において、重合に用いる分散剤は、分
子鎖に含められているまたは分子鎖からの側鎖である上
記の1つまたはそれ以上のX基を含むことが好ましく、
ポリ(アリーレンエーテルケトン)および/またはそれ
のルイス酸との錯体と実質的に相溶性であるセグメント
Aを有するポリマーであり、残りの分子鎖(セグメント
B)は希釈剤と実質的に相溶性である。ポリ(アリーレ
ンエーテルケトン)および/またはそれのルイス酸との
錯体と実質的に相溶性であるセグメント、即ちセグメン
トAは、少なくとも約150ダルトン、好ましくは少なく
とも約300ダルトン、更に好ましくは少なくとも約500ダ
ルトン、最も好ましくは少なくとも約1000ダルトン、特
に少なくとも約2000ダルトンの分子量を有することが好
ましい。セグメントAが主鎖に含められる場合、鎖の残
りの部分(セグメントB)それぞれは少なくとも約150
ダルトン、好ましくは少なくとも約300ダルトン、更に
好ましくは少なくとも約500ダルトン、最も好ましくは
少なくとも約1000ダルトン、特に少なくとも約2000ダル
トンの分子量を有する。そのようなポリマー分散剤の分
子量の上限は、希釈剤への溶解の容易さおよび溶解性を
考慮することによって設定できる。例えば、ポリマー分
散剤は約1x105ダルトン、または約2.5x105ダルトンの数
平均分子量を有してよい。しかし、そのようなポリマー
分散剤の数平均分子量は、少なくとも約1500ダルトン、
更に好ましくは少なくとも約3000ダルトン、最も好まし
くは少なくとも約5000ダルトンから約5x105ダルトン、
更に好ましくは約2.5x105ダルトン、最も好ましくは約1
x105ダルトンの間にあることが好ましい。
本発明のポリマー分散剤のBセグメントまたはブロック
は、線状もしくは枝分かれ鎖ポリオレフィン、パーフル
オロ化ポリオレフィン、パーフルオロポリエーテルまた
は1つの芳香環当たり少なくとも2つのフルオロ、クロ
ロもしくはブロモ置換基を有するポリ(ビニル芳香族)
残基もしくはポリ(アリールエーテル)残基から選択す
ることが好ましい。
線状もしくは枝分かれポリオレフィンセグメントまたは
ブロックは少量の炭素−炭素不飽和を有してよいが、実
質的に飽和であることが好ましい。それぞれの主鎖炭素
は2炭素原子および2水素原子、あるいは4炭素原子、
あるいは鎖末端において1炭素原子および3水素原子に
結合していることが更に好ましい。
パーフルオロポリオレフィンセグメントまたはブロック
は線状であってよいが、枝分かれしていることが好まし
い。
好ましいパーフルオロポリエーテルセグメントまたはブ
ロックは、繰り返し単位: または を有するものである。
好ましいポリビニル芳香族セグメントまたはブロックは
環置換されたモノ−またはポリ−フルオロ−、−クロロ
−、−ブロモ−、パーフルオロアルキル−またはパーフ
ルオロアルコキシ−スチレンまたは−アルファメチルス
チレンから誘導された繰り返し単位を有する。ポリマー
分散剤中の好ましいAセグメントまたはブロックは、ア
クリル化スチレン、ビニルピリジン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、メチルメタクリレートまたは
エチルアクリレート残基から誘導された繰り返し単位を
有する。
X基側鎖を有するポリマー分散剤は、コモノマーの1つ
がX基側鎖を有するランダムコポリマーであってよく、
あるいはフリーデル−クラフツ重合反応混合物に加える
前にまたは後に前駆ポリマーのアシル化により製造して
よい。
適したポリマー分散剤および前駆ポリマーは、スチレン
と(水素化)ブタジエンまたは(水素化)イソプレンの
ブロックコポリマー;4−クロロ(またはブロモ)スチレ
ン、3,4−ジクロロ(またはブロモ)スチレンまたは2,6
−ジクロロ(またはブロモ)スチレンと2−ビニルピリ
ジン、4−ビニルピリジン、メタクリロニトリル、アク
リロニトリル、C1〜C8アルキルメタクリレートまたはア
クリレート(例えば、メチルメタクリレートまたはエチ
ルアクリレート)のブロックコポリマー;またはイソブ
チレンとポリアミンのブロックコポリマー;エチレンと
アクリル酸またはそのアルキルエステル、アミドもしく
はアルキルアミドのコポリマー;エチレン/プロピレン
/ジエン弾性ターポリマー;実質的に非結晶性のテトラ
フルオロエチレン/パーフルオロプロピレンコポリマ
ー;ブチルゴム;またはポリイソブチレンなどである。
分散剤は、一般式: [AB]bAcまたは[BA]bBc [式中、bは1〜20であり、cは0または1であり、セ
グメントAおよびBは上記と同様である。] で示されるブロックコポリマーであることが好ましい。
本発明において特に有用な新規なポリマーは、Aがハロ
ゲン化スチレン、例えば、4−クロロスチレン、3,4−
ジクロロスチレンまたは2,6−ジクロロスチレン残基か
ら誘導された繰り返し単位を有するポリマー残基であ
り、Bが2−ビニルピリジンまたは4−ビニルピリジン
などの置換または非置換ビニルピリジン、メチルメタク
リレートなどのアルファ−、ベーター−不飽和エステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのアル
ファ−、ベーター−不飽和ニトリルである上記一般式の
ブロックコポリマーを包含する。
要すれば、上記ポリマーおよび非ポリマー分散剤の混合
物を用いる。
要すれば、いくつかの分散剤を用いてよい。例えば、上
記ポリマー分散剤およびルイス塩基分散剤の組み合わせ
を用いてよい。
本発明において分散剤を用いることに加えて、ルイス塩
基は、分散剤として機能しないルイス塩基であってよ
く、上記米国特許出願第541,083号および第594,503号に
従って用いてよい。このルイス塩基の使用によって、生
長ポリマーは懸濁状態で溶媒和され、枝分かれおよび/
または架橋を行う副反応は低減する。
重合の初めに分散剤を加えた場合に最良の結果が得られ
るが、分散剤は解離および/またはポリマーの分離を行
う前のいずれかの段階において加えてもよい。従って、
分散剤は、相分離の最初の兆候(通常、反応混合物での
濁り)があったときに、またはその後のいずれかの段階
において加えてよく、重合時に形成する懸濁液は安定化
される。
分散剤の量はその目的のため充分である必要があり、一
般に、モノマー系重量に対して約0.01〜10重量%であ
る。分散剤はモノマー系重量に対して約0.1〜5重量%
であることが好ましい。しかし、要すれば、10%より多
い量で用いてよいが、多量の分散剤を加えることによっ
て付加的な効果は通常、得られない。分散剤がルイス塩
基である、即ち、少なくとも1つの上記X基を有する場
合、比較的多量の分散剤を用いるときにおいて特に、ル
イス酸量を釣り合って増加させることが好ましい。
例えば、X(ルイス塩基の基)1当量当たり一般に約1
当量である付加量のルイス酸を用いる。塩化アルミニウ
ムをルイス酸として用いる場合、1当量とはAlCl3であ
る。
反応を行う温度は約−50〜+150℃である。反応は、モ
ノマー系が非常に反応性のモノマーを含む場合において
特に、低温、例えば約−50〜0℃で始めることが好まし
い。重合が始まった後、要すれば、温度を上昇させ、反
応速度を増加させる。約−30〜+100℃の温度で反応を
行うことが特に好ましいが、要すればより高い温度で行
ってもよい。
本発明の方法において、生長ポリマーおよび/またはそ
れのルイス酸との錯体を希釈剤中に細分粒状で懸濁して
いる際に、少なくとも一部分の重合が生じる。希釈剤
は、ポリマーおよび/またはポリマー・ルイス酸錯体が
希釈剤に対して実質的に不溶性であるように選択する。
「実質的に不溶性」とは、ポリマーおよび/またはそれ
のルイス酸との錯体が、希釈剤に対して10%より小さ
い、好ましくは5%より小さい、更に好ましくは3%よ
り小さい溶解性を有することを言う。しかし、希釈剤
は、ポリマーおよび/またはポリマー・ルイス酸錯体を
膨潤してよい。希釈剤はフリーデル−クラフツ反応に対
して比較的不活性である必要もある。
希釈剤は、極性または非極性であってよく、極性および
非極性成分の混合物を含む成分の混合物を含んでよい。
以下に説明するように、非極性希釈剤は、分散剤の無い
場合にさえ、ポリマーを懸濁するために用い得るので、
非極性成分の使用によって、そうでなければポリマーお
よび/またはそれのルイス酸との錯体を溶解するであろ
う極性成分の使用が可能になる。ある場合において、こ
の極性成分は生長ポリマーを懸濁粒子に溶媒和し、従っ
て、重合を促進する。適した希釈剤は、例えば、メチレ
ンクロライド、二硫化炭素、o−ジクロロベンゼン、1,
2,4−トリクロロベンゼン、o−ジフルオロベンゼン、
フッ素化およびパーフッ素化脂肪族化合物、1,2−ジク
ロロエタン、テトラクロロエチン、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン、シクロヘキサン、石油エーテル、ヘプタ
ン、ヘキサンならびにこれらの混合物を包含する。
希釈剤の量は、全反応混合物に対して少なくとも約15重
量%、好ましくは少なくとも約30重量%、および約93重
量%まで、好ましくは約80重量%まで、更に好ましくは
約70重量%までである。
ほとんどの場合においてルイス酸にモノマーを添加する
ことが好ましいが、要すれば、他の方法を用いてよい。
例えば、モノマーにルイス酸を添加してよく、あるいは
二酸ジハライドモノマー/ルイス酸錯体に多環式芳香族
コモノマーを添加してよく、あるいはこの逆であってよ
い。これら方法のいずれかにおいて、分散剤は、モノマ
ーおよびルイス酸に接触する前に初めにいずれかの成分
中に存在してよく、あるいは反応混合物からポリマーを
解離および/または分離する前のいずれかの段階におい
て添加してよい。
ある条件下において重合を行うことによって、分散剤を
使用することなく、ポリマーは希釈剤中に懸濁する。例
えば、これは、非極性の希釈剤を用いることによって行
える。「比較的非極性」とは、希釈剤が約2.6より小さ
い誘電率を有することを意味する。モノマー/ルイス酸
錯体、ポリマーおよび/またはポリマー/ルイス酸錯体
は非極性希釈剤に対して実質的に不溶性である。「実質
的に不溶性」とは、モノマー/ルイス酸錯体、ポリマー
および/またはそれのルイス酸との錯体が、非極性希釈
剤に対して5%またはそれ以下、好ましくは3%または
それ以下、更に好ましくは1%またはそれ以下である溶
解性を有することを意味する。
非極性希釈剤は、一般に、1種類またはそれ以上の非極
性成分、例えば、シクロヘキサン、石油エーテル、ヘプ
タンまたはヘキサンなどを含む。希釈剤は、非極性成分
の他に比較的極性の成分を更に含んでよい。「比較的極
性」とは、希釈剤が約2.6より大きい誘電率を有するこ
とを意味する。極性成分の存在は上記のように生長ポリ
マーおよび/またはそれのルイス酸との錯体を懸濁粒子
に溶媒和し、従って、重合を促進する。しかし、分散剤
を用いる場合と異なって、分散剤が無い場合に、ある量
の極性成分のみが希釈剤混合物に存在する。希釈剤混合
物は、全希釈剤混合物に対して非極性成分を少なくとも
約50重量%、好ましくは少なくとも約70重量%含む必要
がある。希釈剤混合物において用いてよい極性成分は、
例えば、メチレンクロライド、二硫化炭素、o−ジクロ
ロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、o−ジフル
オロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロエ
チレン、1,1,2,2−テトラクロロエタンおよびこれらの
混合物を包含する。
希釈剤混合物の量は、全反応混合物に対して少なくとも
約70重量%、好ましくは少なくとも約80重量%、および
約95重量%まで、好ましくは約90重量%までである。
モノマー、または錯体形成しないルイス酸が実質的にな
いモノマー/ルイス酸錯体は、要すれば希釈剤中に存在
する形で、重合要希釈剤における触媒的に充分な量のル
イス酸の懸濁液に添加する。懸濁液は、約500ミクロン
より小さ、好ましくは約20ミクロンより小さい平均粒子
寸法の粒子を含むことが好ましい。
分散剤の無い場合、モノマーまたはモノマー/ルイス酸
錯体は、反応媒体に添加される時に実質的に重合してい
ないことが必要である。モノマーまたはモノマー/ルイ
ス酸触媒は、希釈剤中に分散したまたは溶解した反応媒
体またはそれらの成分に添加することが好ましい。モノ
マー系が芳香族ハライドモノマーを含んでなる場合また
はホスゲンもしくは二酸ジハライドおよび多環式芳香族
コモノマーの両方が同じ希釈剤系において添加される場
合、時期早尚な重合を防止するため、希釈剤系は錯体形
成していないルイス酸を含まない必要がある。モノマー
系が二酸ジハライトおよび多環式芳香族コモノマーを含
む場合、一般に、コモノマーは二酸ジハライドを含む希
釈剤における触媒的に充分な量のルイス酸の懸濁液に添
加され、従って、時期尚早な重合は防止される。
本発明の方法は、懸濁液の形態で高分子量のポリ(アリ
ーレンエーテルケトン)を製造するため用いる。「高分
子量」とは、約0.6より大きいインヘレント粘度を有す
るポリマーを意味する。本発明の方法により製造したポ
リマーは約0.6〜2.0のインヘレント粘度を有することが
好ましい。
本明細書において「インヘレント粘度」とは、ソレンソ
ン(Sorenson)らの“プリパラティブ・メソッド・オブ
・ポリマー・ケミストリー(Preparative Methods of P
olymer Chemistry"インターサイエンス(Interscienc
e)1968年44頁の方法に従って(ポリマー0.1gを濃硫酸1
00mlに溶解し25℃で)測定したインヘレント粘度を意味
する。
要すれば、ポリマーの分子量、枝分かれの程度およびゲ
ル化度は、例えば米国特許第4,247,682号に記載される
ようなキャップ剤の使用によって調節できる。ポリマー
の分子量は、上記のような2成分モノマー系を用いる重
合反応において1種類のモノマーを少し過剰に用いるこ
とによっても調節できる。
キャップ剤は、使用する場合、ポリマー鎖の少なくとも
1つの末端でポリマーをキャップするため重合反応媒体
へ加えられる。これは、ポリマーインヘレント粘度で示
されるように、ポリマー鎖の連続的成長を停止させ、生
成ポリマー分子量を調節する。キャッピング剤の賢明な
選択によって、選択された狭い分子量分布を有し、重合
時にゲル形成が少なく、ポリマー鎖の枝分かれが少ない
ポリマーが生成し、溶融安定性が増加する。ポリマー鎖
の各末端をキャップするため、求核および求電子キャッ
プ剤の両方を用いてよい。
好ましい求核キャップ剤は4−クロロビフェニル、4−
フェノキシベンゾフェノン、4−(4−フェノキシフェ
ノキシ)ベンゾフェノンおよびビフェニル4−ベンゼン
スルホニルフェニルフェニルエーテルなどである。
典型的な求電子キャップ剤は式: [式中、▲A ▼はフェニル、3−クロロフェニル、
4−クロロフェニル、4−シアノフェニル、4−メチル
フェニルまたは電子吸引基で置換された芳香族基であ
り、Eはハロゲンまたは他の脱離基である。] で示される化合物である。好ましい求電子キャップ剤は
ベンゾイルクロライドおよびベンゼンスルホニルクロラ
イドなどを包含する。
解離は、重合完了後、解離塩基で重合反応混合物を処理
することによって行われる。反応媒体へ塩基を、または
塩基へ反応媒体を加えることができる。解離塩基は、ポ
リマー鎖の塩基性基と少なくとも同等にルイス酸に対し
て塩基性であるべきである。そのような解離は、ポリマ
ーを反応混合物から単離する前に行なうべきである。
用いる解離塩基の量は、反応混合物中の結合(錯体形
成)するおよび結合しないルイス酸の全量に対して過剰
量であるべきであり、好ましくはルイス酸の全量の2倍
であるべきである。用い得る典型的な解離塩基は、水、
希塩酸、メタノール、エタノール、アセトン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ピ
リジン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、トリメチルアミン、トリメチルアミン塩
酸塩、ジメチルスルフィド、テトラメチレンスルホン、
ベンゾフェノン、テトラメチルアンモニウムクロライド
およびブタノールなどを包含する。従来技術、例えば、
ルイス酸/ルイス塩基錯体を含む残りの反応混合物の溶
媒となるまたはそれと混和するポリマーに対する非溶媒
を加え;ポリマーの非溶媒中へ反応媒体を噴霧し;濾集
によってポリマーを分離し;または反応媒体から揮発分
を蒸発し、次いで適切な溶媒で洗い、残存する塩基/触
媒錯体をポリマーから除去するということによって、解
離したポリマーを分離できる。
[実施例] 以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
実施例1 滴下ロート、攪拌器および窒素導入口付きの100ml樹脂
容器にAlCl3(ウィトコ(Witco)0099)6.014g(45.1ミ
リモル)および1,2−ジクロロベンゼン(ODCB)24.2ml
を添加した。攪拌下、25℃でテレフタロイルクロライド
4.060g(20ミリモリ)、1,4−ジフェノキシベンゼン5.2
46g(20ミリモル)、第1表の分散剤1ミリモルおよびO
DCB14.0mlの溶液をAlCl3懸濁液に添加した。モノマー/
分散剤溶液の添加には0.5時間を要した。反応中、ポリ
マー・AlCl3錯体は、攪拌を止めれば沈降する細かい粒
子の懸濁液として溶液から沈澱したが、攪拌を始めると
容易に再び分散した。反応は25℃で24時間行った。攪拌
を止め、懸濁液を沈降させ、ODCB上澄み液を除去し、1.
2N塩酸(HCl)約300ml入1クォートワーリングブレンダ
ーに粒状ポリマー・ルイス酸錯体を加えた。解離粒状ポ
リマーを濾集により単離し、水300mlによりフィルター
上で洗浄し、MeOH300ml入ブレンダーに加え、濾集し、M
eOH300mlで洗浄し、MeOH300ml中で破砕し(50℃、16時
間)、真空乾燥した。
インヘレント粘度は、ソレンソン(Sorenson)らの“プ
リパラティブ・メソッド・オブ・ポリマー・ケミストリ
ー(Preparative Methods of Polymer Chemistry)”第
2版、インターサイエンス(Interscience)1968年44頁
の方法に従って、98%硫酸の0.1%溶液中で測定した。
結果を第1表に示す。
注)※:使用量は、全使用反応体の%として表す。
FC143、FC93およびFC135はミネソタ・マイニング・アン
ド・マニュファクチュアリング・シーオー(Minnesota
Mining and Manunfacturing Co.)の市販品。
実施例2 パートA クラトン(Kraton)G1650のベンゾイル化 窒素雰囲気中、攪拌下24℃で、クラトンG1650(水素添
加スチレン/ブタジエンブロックコポリマー、シェル・
ケム・シーオー(Shell Chem.Co.)市販品)3.54gおよ
びベンゾイルクロライド3.17g(0.0225モル)の1,2−ジ
クロロエンゼン50ml溶液に塩化アルミニウム3.61g(0.0
271モル)を徐々に加えた。反応混合物は24℃で1時間1
5分攪拌し、生成した淡だいだい色溶液を氷と希塩酸の
攪拌混合物に加えた。だいだい色層を分離し、水洗し、
希水酸化カリウム水溶液で洗浄した。シクロヘキサン洗
浄により分離濁水層を洗浄した。シクロヘキサン抽出物
はo−ジクロロベンゼン層と一緒にし、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒は回転式エバポレーターで真空下
で除去した。真空炉中において、120℃/1mmHgで残渣を
更に乾燥し、ゴム状青黄色生成物4.38gを得た。これ
は、以下、ベンゾイル化クラトンG1650と呼ぶ。6.02ミ
クロンのケトンカルボニルIRバンド、およびNMRにより
パラ置換スチレン残基を確認した。
パートB ポリマーの製造 窒素雰囲気中、攪拌下24℃で、塩化アルミニウム3.73g
(0.028モル)の二硫化炭素(アルドリッチ(Aldrich)
市販品、金ラベル)28ml懸濁液にp−フェノキシベンゾ
イルクロライド4.66g(0.020モル)を徐々に加えると、
淡黄色溶液が生成し、すぐに2つの液相になった。これ
は、振とうすると懸濁液を形成したが、続いて放置する
と急速な層分離を示した。攪拌下、同溶媒4mlおよびベ
ンゾイル化クラトンG1650(モノマーの2.0重量%)0.09
75gを反応混合物に滴下し、続いて振とうすると安定な
懸濁液が生成した。これを48時間攪拌して、平均直径約
20ミクロンの球状ポリマー/アルミニウムクロライド錯
体粒子の容易流動性黄だいだい色分散液を得た。過剰の
希塩酸により解離し、次いでメタノールを加え、濾集
し、メタノールに15時間浸漬し、再濾集し、次いでアセ
トンおよび水で洗浄し、130℃/真空で2時間乾燥し、
無色ポリマー粉末を得た。これを400℃でプレスして淡
色可撓性スラブを得た。
ベンゾイル化クラトンG1650の不在下での重合(本発明
の態様に従わない方法である。)により重合の初期段階
において徐々に頑丈にかつ硬くなる粘ちょうな付着性層
の分離が生じ、壁および底は覆われた。解離は徐々であ
り、硬化ポリマーの大きな塊が生成した。
実施例3 窒素雰囲気中、攪拌下24℃で、塩化アルミニウム3.80g
(0.0285モル)の二硫化炭素/シクロヘキサン(体積比
2:1)混合物30ml懸濁液にp−フェノキシベンゾイルク
ロライド4.67g(0.020モル)を徐々に加えると、淡黄色
溶液が生成し、すぐに2つの液相になった。これは、振
とうすると懸濁液を形成したが、続いて放置すると急速
な相分離を示した。攪拌下、同溶媒混合物3mlおよびベ
ンゾイル化クラトンG1650(モノマーの2.0重量%)0.10
0gを反応混合物に滴下し振とうすると安定な懸濁液が生
成した。これを40時間攪拌して、平均直径約20ミクロン
の球状ポリマー/塩化アルミニウム錯体粒子の容易に攪
拌可能な黄だいだい色分散液を得た。過剰の水により解
離し、次いでメタノールを加え、濾集し、濾集物をメタ
ノールに15時間浸漬し、次いでアセトンおよび水で洗浄
し、130℃/真空で2時間乾燥し、インヘレント粘度0.6
8の無色ポリマー粉末を得た。これを400℃でプレスして
淡色可撓性スラブを得た。
実施例4 窒素雰囲気中、攪拌下24℃で、塩化アルミニウム1.62g
(0.0121モル)のo−ジクロロベンゼン/シクロヘキサ
ン(体積比1:1)混合物7ml懸濁液にp−フェノキシベン
ゾイルクロライド1.42g(0.0061モル)を徐々に加え、
次いでベンゾイル化クラトンG1650 0.0284gの同溶媒混
合物2mlの部分溶液を徐々に加えると、淡黄色懸濁液が
生成した。これを24℃で6日間攪拌した。水およびメタ
ノールにより解離し、メタノールに18時間浸漬し、次い
でアセトンおよび水で洗浄し、130℃/1mmHgで乾燥し、
インヘレント粘度1.85の無色ポリマー粉末を得た。これ
を400℃でプレスして可撓性淡色スラブを得た。
実施例5 窒素雰囲気中、攪拌下約−20℃で、1,4−ジフェノキシ
ベンゼン2.62g(0.0100モル)およびテレフタロイルク
ロライド2.04g(0.0100モル)のo−ジクロロベンゼン4
2ml溶液に塩化アルミニウム(粗粉末)3.20g(0.024モ
ル)を約5分間で加えると、暗赤色溶液が生成した。次
いで、約−12℃でベンゾイル化クラトンG1650(モノマ
ーの2重量%)0.090gのo−ジクロロベンゼン3ml溶液
を加えた。激しく攪拌しながら反応温度を7分間で+10
℃に徐々に上げ、微細分散液を製造した。更に30分間で
反応温度は24℃になり、24℃で24時間攪拌し続けると
(顕微鏡により見られるように)微細球状粒子および粒
状クラスターからなる非常に流動性の赤色懸濁液が得ら
れた。過剰の水により解離し、次いでメタノールで希釈
し、濾集し、濾集物をメタノールに15時間浸漬し、次い
でアセトンおよび水で洗浄し、130℃/1mmHgで4時間乾
燥し、インヘレント粘度1.12の無色ポリマー粉末を得
た。これを400℃でプレスして淡色スラブを得た。
実施例6 窒素雰囲気中、攪拌下、0℃に冷却した塩化アルミニウ
ム1.42g(0.0061モル)のo−ジクロロベンゼン/シク
ロヘキサン(体積比1:1)混合物5ml懸濁液にジメチルア
セトアミド(DMAC、アルドリッチ(Aldrich)金ラベ
ル)0.50g(0.00574モル)を徐々に加えると、2つの液
相および過剰の固形アンモニウムクロライド粒子が生成
した。次いで、p−フェノキシベンゾイルクロライド1.
42g(0.0061モル)を約5分間以内で加えると、振とし
て放置する時に急速に層分離する2つの液相が生成し
た。攪拌下、反応混合物にベンゾイル化クラトンG1650
(モノマーの2重量%)0.0284gの同溶媒混合物2ml溶液
を(5分後)徐々に加えると、懸濁液(外観:黄色ミル
ク状)が生成した。更に40時間攪拌し続けた。反応混合
物は、非常に流動性の黄色ミルク状懸濁液として外観に
おいて本質的に変化しないままであった。顕微鏡観察に
よれば、これは平均直径約30ミクロンのほぼ球状のきれ
いな粒子からできていた。水により解離し、次いでメタ
ノール、アセトンおよび水で洗浄し、130℃/1mmHgで乾
燥し、インヘレント粘度2.17の無色ポリマー粉末を得
た。
実施例7〜9は、分散剤を使用しない粒状ポリマーおよ
びポリマー錯体の製造の例である。
実施例7 窒素雰囲気中、攪拌下60〜78℃で、塩化アルミニウム
(粗粉末)2.87g(0.0215モル)のシクロヘキサン(ア
ルドリッチ(Aldrich)、HPLC級)50ml懸濁液にp−フ
ェノキシベンゾイルクロライド2.50g(0.0107モル)を
1時間15分で徐々に加える(滴下、すこしづつ)と、ポ
リマー錯体の淡黄色懸濁液が生成した。攪拌しながら反
応混合物を還流下80〜82℃で3時間沸騰させ、重合を完
了した。得られた黄色粒子懸濁液の氷浴中で冷却し、攪
拌しながら水を加えることによって解離し、メタノール
を加え、濾集し、淡色粒状生成物を得た。これをメタノ
ールで洗浄し、メタノールに16時間浸漬し、水中で2時
間還流し、120℃/1mmHgで2時間乾燥し、インヘレント
粘度0.82の無色ポリマーを得た。これは、CF3CO2H/CH2C
l2中においてカルボニウムイオンの不在を示した。これ
を400℃で2分間プレスして可撓性淡色スラブを得た。
実施例8 氷浴中冷却しながら、p−フェノキシベンゾイルクロラ
イド1.42g(0.0061モル)の二硫化炭素5ml溶液に塩化ア
ルミニウム0.85g(0.0064モル)を徐々に加えた。混合
物を数分間攪拌すると、塩化アルミニウムが溶解し、2
つの液相が生成した。反応混合物を約0〜5℃に維持
し、過剰な重合を抑えた。窒素雰囲気中、攪拌下、70〜
78℃で塩化アルミニウム(微粉末)0.85g(0.0064モ
ル)のシクロヘキサン25ml懸濁液に、極性の下層(下層
はモノマーを含み、およびオリゴマー錯体を含むことが
ある。)を徐々に加えると、二硫化炭素および塩化水素
が発生し、ポリマー/塩化アルミニウム錯体の淡黄色沈
澱物の容易に攪拌可能なスラリーが生成した。加熱(80
〜82℃)および攪拌を2時間続け、0〜5℃において水
で解離し、メタノールで希釈し、濾集し、濾集物を室温
で過剰メタノールに16時間浸漬し、無色ポリマーを得
た。
実施例9 水浴中冷却しながら24℃で、p−フェノキシベンゾイル
クロライド1.42g(0.0061モル)のo−ジクロロベンゼ
ン2ml溶液に塩化アルミニウム0.85g(0.0064モル)を徐
々に加えた。混合物を数分間攪拌すると、塩化アルミニ
ウムのほとんどが溶解した。窒素雰囲気中、攪拌下60〜
70℃で、塩化アルミニウム(破砕粉末)0.85g(0.0064
モル)のシクロヘキサン30ml懸濁液に錯体溶液を徐々に
加えると、淡黄色懸濁液が生成した。これを氷浴で冷却
し、攪拌しながら水を徐々に加えて解離し、メタノール
を加え、淡色濾集物を得た。これをメタノールで洗浄
し、次いでメタノールに16時間浸漬し、120℃/1mmHgで
2時間乾燥し、無色ポリマー粉末を得た。
実施例10 窒素雰囲気中、攪拌下24℃で、塩化アルミニウム4.07g
(0.0305モル)のo−ジクロロベンゼン/シクロヘキサ
ン(体積比1:1)12ml懸濁液に(要すれば、水浴で冷却
しながら)DMAC0.506g(0.0057モル)を徐々に加え、次
いでp−フェノキシベンゾイルクロライド2.33g(0.010
モル)を徐々に加え、次いでクラトンG1650(モノマー
の2重量%)0.0932gの同溶媒混合物3ml溶液を加える
と、懸濁液が生成した。室温で16時間反応した後、反応
混合物を65℃に加熱した。実施例9と同様に反応混合物
を解離かつ処理し、インヘレント粘度2.27のほぼ無色の
ポリマー粉末を得た。これを400℃でプレスして可撓性
淡色スラブを得た。
実施例11 窒素雰囲気中、攪拌下、0℃に冷却した破砕塩化アルミ
ニウム8.47g(0.0635モル)のo−ジクロロベンゼン/
シクロヘキサン(体積比1:1)30ml懸濁液にDAMC1.0110g
(0.01148モル)を徐々に加えると、2つの液相および
過剰の固形アルミニウムクロライド粒子が生成した。次
いでp−フェノキシベンゾイルクロライド4.66g(0.020
0モル)を24℃で徐々に加えると、振とう後に放置する
と急速に分離する2つの液相が生成した。次いで、攪拌
下、反応混合物に、ベンゾイル化クラトンG1650(モノ
マーの2重量%)0.0932gおよびジオクタデシルジメチ
ルアンモニウムブロマイド0.100gの同溶媒混合物5ml溶
液を加えると、懸濁液が生成した(外観:黄色ミルク
状)。攪拌を48時間続け、水で解離し、メタノール、ア
セトンおよび水で洗浄し、130℃/1mmHgで乾燥し、無色
粉末を得た。これを400℃でプレスして可撓性淡色スラ
ブを得た。
実施例12 窒素雰囲気中、攪拌下、0℃に冷却した塩化アルミニウ
ム2.95g(0.0221モル)のo−ジクロロベンゼン/シク
ロヘキサン(体積比1:1)8ml懸濁液にn−ブチロニトリ
ル0.38g(0.0055モル)を徐々に加えた。次いでp−フ
ェノキシベンゾイルクロライド2.33g(0.0100モル)を2
4℃で徐々に加えると、振とう後に放置すると急速に分
離する2つの液相が生成した。次いで、攪拌下、反応混
合物に、水素化スチレン/ブタジエン(30/70、Mn=50x
105)ブロックコポリマー(モノマーの3重量%、フィ
リップス・ペトロレウム・シーオー(Phillips Petrole
um Co.)市販品)0.070gの同溶媒混合物3ml溶液を加え
ると、懸濁液が生成した(外観:黄色ミルク状)。攪拌
を24時間続けた。反応混合物は、非常に流動性の黄色ミ
ルク状懸濁液として外観が本質的に変化しないままであ
った。顕微鏡観察によれば、これはほぼ球状のきれいな
粒子からできていた。混合物を約50℃で1時間加熱し、
重合を完了した。水で解離し、メタノール、アセトンお
よび水で洗浄し、130℃/1mmHgで乾燥し、インヘレント
粘度1.85の無色粉末を得た。これを400℃でプレスして
可撓性淡色スラブを得た。
実施例13 窒素雰囲気中、攪拌下、0℃に冷却した塩化アルミニウ
ム2.99g(0.0224モル)のo−ジクロロベンゼン/シク
ロヘキサン(体積比1:1)10ml懸濁液にn−ブチロニト
リル0.39g(0.0057モル)を徐々に加えた。加熱しなが
ら、p−フェノキシベンゾイルクロライド2.35g(0.011
モル)のo−ジクロロベンゼン2ml溶液にエチレン/ア
クリル酸(15%)コポリマー(サイエンティフィック・
ポリマー・プロダクツ・インク(Scientific Polymer P
roducts Inc.)市販品)0.050gを溶解し、アシル化エチ
レン/アクリル酸溶液を調製した。激しく攪拌しながら
この冷溶液を塩化アルミニウム反応混合物に徐々に加え
ると、微細懸濁液が生成した(外観:黄色ミルク状)。
攪拌を24時間続けた。反応混合物は、非常に流動性の黄
色ミルク状懸濁液として外観が本質的に変化しないまま
であった。顕微鏡観察によれば、これは平均直径約10ミ
クロンのほぼ球状のきれいな粒子からできていた。水で
解離し、メタノール、アセトンおよび水で洗浄し、イン
ヘレント粘度1.65の無色ポリマー粉末を得た。これを40
0℃でプレスして可撓性淡色スラブを得た。
実施例14 窒素雰囲気中、攪拌下、0℃に冷却した塩化アルミニウ
ム3.00g(0.0225モル)のo−ジクロロベンゼン/シク
ロヘキサン(体積比1:1)8ml懸濁液にn−ブチロニトリ
ル0.39g(0.0057モル)を徐々に加えた。p−フェノキ
シベンゾイルクロライド2.35g(0.011モル)を24℃で徐
々に加える(滴下する)と、振とう後の放置時に急速に
層分離する2つの液相が生成した。加熱しながら、POCl
3約0.10gおよびDMAC微量を含むo−ジクロロベンゼン3m
lに、エチレン/アクリル酸(15%)コポリマー(サイ
エンティフィック・ポリマー・プロダクツ・インク市販
品)0.050gを溶解することによってホスホリル化エチレ
ン/アクリル酸コポリマー溶液を調製した。激しく攪拌
しながらこの冷溶液を反応混合物に徐々に加えると、乳
化液または懸濁液が生成した(外観:黄色ミルク状)。
攪拌を24時間続けた。反応混合物は、非常に流動性の黄
色ミルク状懸濁液として外観が本質的に変化しないまま
であった。顕微鏡観察によれば、これはほぼ粒状のきれ
いな粒子からできていた。水で解離し、メタノール、ア
セトンおよび水で洗浄し、インヘレント粘度0.77の無色
ポリマー粉末を得た。これを400℃でプレスして可撓性
淡色スラブを得た。
実施例15 窒素雰囲気中、攪拌下、0℃に冷却した塩化アルミニウ
ム3.00g(0.0225モル)のo−ジクロロベンゼン/シク
ロヘキサン(体積比1:1)10ml懸濁液にn−ブチロニト
リル0.39g(0.0057モル)を徐々に加えた。p−フェノ
キシベンゾイルクロライド2.33g(0.010モル)を24℃で
徐々に加える(滴下する)と、振とう後の放置時に急速
に層分離する2つの液相が生成した。加熱しながら、塩
化アルミニウム約0.050gを含むo−ジクロロベンゼン3m
lに、エチレン/アクリル酸(15%)コポリマー(サイ
エンティフィック・ポリマー・プロダクツ・インク市販
品)0.050gを溶解することによってエチレン/アクリル
酸コポリマー・塩化アルミニウム錯体溶液を調製した。
激しく攪拌しながらこの冷溶液を反応混合物に徐々に加
えると、小ゲル粒子の懸濁液が生成した。攪拌を24時間
続けた。水で解離し、メタノール、アセトンおよび水で
洗浄し、インヘレント粘度1.50の無色ポリマー粒子を得
た。これを400℃でプレスして可撓性淡色スラブを得
た。
実施例16 窒素雰囲気中、攪拌下、0℃に冷却した塩化アルミニウ
ム3.19g(0.024モル)のo−ジクロロベンゼン/シクロ
ヘキサン(体積比1:1)8ml懸濁液にブチロニトリル0.40
g(0.0057モル)を徐々に加えると、2つの液相および
過剰の固形アルミニウムクロライド粒子が生成した。24
℃でp−フェノキシベンゾイルクロライド2.33g(0.010
0モル)を徐々に加える(滴下する)と、振とう後の放
置時に急速に層分離する2つの液相が生成した。環臭素
化クラトンG1650(モノマーの2重量%)0.050gの同溶
媒混合物3ml溶液を、攪拌反応混合物に徐々に(約5分
で)加えると、懸濁液が生成した(外観:黄色ミルク
状)。攪拌を20時間続けた。反応混合物は、非常に流動
性の黄色ミルク状懸濁液または乳化液として外観が本質
的に変化しないままであった。顕微鏡観察によれば、こ
れは、平均直径約20ミクロンのほぼ球状のきれいな粒子
からできていた。水で解離し、メタノール、アセトンお
よび水で洗浄し、130℃/1mmHgで乾燥し、ポリマー粉末
を得た。これを400℃でプレスして可撓性淡色スラブを
得た。
実施例17 窒素雰囲気中、攪拌下、約−18℃に冷却した1,4−ジフ
ェノキシベンゼン2.623g(0.0100モル)、テレフタロイ
ルクロライド2.030g(0.0100モル)、セチルトリメチル
アンモニウムブロマイド(アルドリッチ市販品、120℃/
1mmHgで乾燥)、クラトンG1650 0.080gおよびベンゾイ
ル化クラトンG1650のo−ジクロロベンゼン/シクロヘ
キサン(体積比2:1)45ml溶液に塩化アリムニウム(粗
粉末)3.40g(0.0255モル)を約2分間で加えた。−10
℃に温め、不溶性塩化アルミニウムクロライドを含む薄
茶がかった赤だいだい色溶液を得た。(アルミニウムク
ロライド添加後約15分間以内に達する)0℃になるまで
に赤だいだい色乳化液または懸濁液を得、冷却浴を除去
した。24℃で更に1時間保った後、非常に流動性のだい
だい色乳化液を得た。これを室温で更に24時間攪拌し、
氷で冷却し、メタノールを徐々に加えて処理した。生成
した無色微細懸濁液を濾集し、濾集物をメタノール、水
およびアセトンで洗浄し、無色ポリマー粉末を得た。
実施例18 窒素雰囲気中、攪拌下24℃で、AlCl44355 2.40g(0.018
モル)のテトラクロロエチレン12ml懸濁液にp−フェノ
キシベンゾイルクロライド2.33g(0.0100モル)を徐々
に加え、淡黄色溶液を得た。これはすぐに2つの液相を
形成した。振とうすると、懸濁液が得られ、続いて放置
すると急速な層分離を示した。攪拌下、クラトンG1650
(モノマーの2.0重量%)0.050gの同溶媒3ml溶液を反応
混合物に滴下し、振とうし、安定乳化液または懸濁液を
調製した。これを16時間攪拌し、ポリマー・AlCl3錯体
の攪拌容易な黄だいだい色分散液を得た。攪拌下、反応
混合物を90℃に加熱し、冷却した。過剰の希塩酸で解離
し、メタノールを加え、濾集し、濾集物をメタノール中
で14時間浸漬し、アセトンおよび水で洗浄し、130℃/
真空で2時間乾燥し、無色ポリマー粉末を得た。これを
400℃でプレスして可撓性淡色スラブを得た。
実施例19 本実施例は、本発明において分散液としての特に有用な
ブロックコポリマーの製造を例示する。全てのモノマー
は水素化カルシウムを用いて新しく蒸留し、溶媒(テト
ラヒドロフラン)はナトリウムおよびベンゾフェノンの
混合物を用いて新しく蒸留した。攪拌下、乾燥フラスコ
中の溶媒55mlに3,4−ジクロロスチレンまたは4−クロ
ロスチレン6.44ml(0.05モル)を加え、全体を窒素雰囲
気中で−78℃に冷却した。開始剤、ブチルリチウムの2.
5モルヘキサン溶液0.20mlを加え、混合物を−78℃に1
時間保ち、2−ビニルピリジン2.73ml(0.025モル)を
加え、−78℃で更に1時間攪拌した。少量のメタノール
を加えてポリマーアニオンを消滅させた。水またはメタ
ノール入ブレンダーに注ぎ、ブロックコポリマーを沈澱
させ、数回洗浄し、約90℃で一晩真空炉中で乾燥した。
生成物の1HNMRスペクトル積算によれば、2:1ブロックコ
ポリマーであることがわかった。同様にして、4−クロ
ロスチレント、4−ビニルピリジン、メチルメタクリレ
ートおよびメタクリロニトリルのブロックコポリマー;
2,6−ジクロロスチレンとメチルメタクリレートのブロ
ックコポリマー;3,4−ジクロロスチレンと2−ビニルピ
リジンおよびメチルメタクリレートのブロックコポリマ
ーを調製し、1HNMRスペクトルにより特性づけを行っ
た。それぞれのポリマー調製において、第1モノマー:
第2モノマーのモル比、即ち「B」ブロックモノマー:
「A」ブロックモノマーのモル比は、2:1であった。
実施例20 攪拌下、10℃で塩化アルミニウ8.0gの二硫化炭素懸濁液
にp−フェノキシベンゾイルクロライド9.3g(全溶媒に
対して濃度12%)を10分間かけて加えた。実施例19で製
造した分散剤、ポリ(4−クロロスチレン/2−ビニルピ
リジン)0.47gを二硫化炭素5mlに溶解し、反応混合物に
加え、室温に温めた。1時間以内に清浄なだいだい色溶
液がミルク状だいだい色分散液になり、一晩放置すると
粒子寸法約40〜100ミクロンになった。反応生成物を沈
澱させ、ジメチルホルムアミドで洗浄し、希塩酸で洗浄
し、真空中で乾燥した。
分散剤を用いない本発明の範囲でない同様の実験におい
て反応混合物は2相、清浄な上澄み液およびフラスコ下
部の非常に硬く扱いにくい塊に分離した。
本発明の範囲内である同様の実験において、他の溶媒、
分散剤、希釈剤および反応条件を用いて第2表に示す結
果を得た。全ての場合において反応生成物は懸濁液また
は分散液として得られた。
実施例21 窒素雰囲気中、樹脂容器に、テレフタロイルクロライド
2.03g、4,4′−ジフェノキシベンゾフェノン3.66gおよ
びo−ジクロロベンゼン/シクロヘキサン(体積比1:
1)混合物43mlを仕込み、攪拌しながら全体を0℃に冷
却した。塩化アルミニウム5.2gを10分間で加え、次いで
ポリ(4−クロロスチレン/2−ビニルピリジン)0.25g
の溶媒混合物8ml溶液を加え、溶媒5mlで洗浄した。反応
混合物を室温に温めると、約5ミクロンの粒子を有する
だいだい色分散液が生成した。反応混合物を実施例20の
ように処理した。
実施例22 分散剤としてポリ(4−クロロスチレン/2−ビニルピリ
ジン)およびジステアリルジメチルアンモニウムブロマ
イド(それぞれモノマーに対して2.5%)の混合物を用
いる以外は実施例20の反応を繰り返した。反応混合物
は、1時間後にだいだい色分散液になった。得られたポ
リマーのインヘレント粘度は0.83であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステイーブン・ムーア アメリカ合衆国 94062 カリフオルニア、 レツドウツド・シテイ、グランド・ストリ ート 314番 (72)発明者 ロバート・ハワード・リーミー アメリカ合衆国 94061 カリフオルニア、 レツドウツド・シテイ、リネイト・コート ナンバー11 70番 (72)発明者 ポール・ベツカー アメリカ合衆国 94110 カリフオルニア、 サンフランシスコ、リンダ・ストリート 62番 (56)参考文献 特開 昭59−159825(JP,A) 特開 昭59−159826(JP,A) 特開 昭60−72923(JP,A) 特開 昭60−79040(JP,A) 特開 昭60−101119(JP,A) 特公 昭41−990(JP,B1)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: [式中、それぞれのArは、置換および非置換フェニレン
    ならびに置換および非置換多環式芳香族残基から独立的
    に選択される。] で示される繰り返し単位を有するポリ(アリーレンエー
    テルケトン)の製造方法であって、 (a)ホスゲンまたは芳香族二酸ジハライドと多環式芳
    香族化合物、または(b)アリールエーテル残基を有す
    る芳香族酸ハライドを含んでなるモノマー系を、 (A)酸ハライド1当量当たり0.03〜0.5当量のルイス
    酸、(B)全反応混合物重量に対して20〜93重量%の量
    の非プロトン性希釈剤であって、ポリ(アリーレンエー
    テルケトン)またはそれのルイス酸との錯体に対する実
    質的な非溶媒である非プロトン性希釈剤、および(C)
    希釈剤中にポリ(アリーレンエーテルケトン)またはそ
    れのルイス酸との錯体を懸濁状態で保つ、モノマー系の
    重量に対して0.01〜10重量%の分散剤 を含んでなる反応媒体中で重合させることを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】分散剤はモノマー系重量に対して0.1〜5
    重量%の量で存在する特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  3. 【請求項3】分散剤はポリマーである特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
  4. 【請求項4】分散剤は、エチレンとアクリル酸またはそ
    のアルキルエステル、アミドもしくはアルキルアミドの
    コポリマー;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマ
    ー;実質的に非結晶性のテトラフルオロエチレン/パー
    フルオロプロピレンコポリマー;ブチルゴム;またはポ
    リイソブチレンである特許請求の範囲第3項記載の方
    法。
  5. 【請求項5】分散剤はブロックコポリマーである特許請
    求の範囲第3項記載の方法。
  6. 【請求項6】分散剤は、スチレンと(水素化)ブタジエ
    ンまたは(水素化)イソプレンのブロックコポリマー;4
    −クロロ(またはブロモ)スチレン、3,4−ジクロロ
    (またはブロモ)スチレンまたは2,6−ジクロロ(また
    はブロモ)スチレンと2−ビニルピリジン、4−ビニル
    ピリジン、メタクリロニトリル、アクリロニトリル、C1
    〜C8アルキルメタクリレートまたはアクリレートのブロ
    ックコポリマー;またはイソブチレンとポリアミンのブ
    ロックコポリマーである特許請求の範囲第5項記載の方
    法。
  7. 【請求項7】分散剤は、一般式: RmXn [式中、それぞれのRは有機基であり、少なくとも1つ
    のRは反応条件下でシータ溶媒よりも高く溶媒和するよ
    うな基であり、Xは他の分子に対して非共有電子対を供
    与できる基であり、mは1〜4であり、nは1〜4であ
    る。] で示される有機化合物である特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  8. 【請求項8】分子中の総炭素数が少なくとも8であると
    いう条件の下、それぞれのRは炭素数1〜30のアルキ
    ル、アリールアルキル、アルキルアリール、アリール基
    およびその置換誘導体から独立的に選択された特許請求
    の範囲第7項記載の方法。
  9. 【請求項9】Xは、 −O−、−O−CO−、−CHO、−CO−、−COOH、−CO−N
    H2、−CO−NH−、CO−N<、−SO2−、−SO3H、−SO2
    NH2、−SO2−NH−、 および−SO3M [式中、Mは、アルカリ金属、アンモニウムまたは置換
    アンモニウムである。]から選択された特許請求の範囲
    第7項記載の方法。
  10. 【請求項10】分散剤は、ステアリン酸もしくはパルミ
    チン酸ならびにステアリン酸もしくはパルミチン酸のリ
    チウム、ナトリウムおよびカリウム塩;メチルステアレ
    ート;ステアリルアセテート;ラウリルステアレート;
    ステアリルステアレート;ステアロアミド;ジメチルス
    テアロアミド;モノメチルステアロアミド;セシルジメ
    チルアンモニウムクロライド;セシルトリメチルアンモ
    ニウムクロライド;セシルピリジニウムクロライド;ス
    テアリルメチルケトン;ステアリルフェニルケトン;ス
    テアロニトリル;ジステアリルペンタエリスリトールジ
    ホスフィット;およびジステアリルペンタエリスリトー
    ルジホスフェートからなる群から選択された特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  11. 【請求項11】モノマー系は、式: で示される芳香族酸ハライドを含んでなる特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  12. 【請求項12】モノマー系は、式: で示される芳香族二酸ジハライドおよび式: で示される多環式芳香族コモノマーを含んでなる特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  13. 【請求項13】非プロトン性希釈剤は、メチレンクロラ
    イド、二硫化炭素、o−ジクロロベンゼン、1,2,4−ト
    リクロロベンゼン、o−ジフルオロベンゼン、1,2−ジ
    クロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、シクロ
    ヘキサン、石油エーテル、ヘプタン、ヘキサンまたはこ
    れらの混合物を含んでなる特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  14. 【請求項14】ルイス酸は塩化アルミニウムである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
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