JPH0618869B2 - アリ−ルエ−テルケトンポリマ− - Google Patents

アリ−ルエ−テルケトンポリマ−

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JPH0618869B2
JPH0618869B2 JP60503911A JP50391185A JPH0618869B2 JP H0618869 B2 JPH0618869 B2 JP H0618869B2 JP 60503911 A JP60503911 A JP 60503911A JP 50391185 A JP50391185 A JP 50391185A JP H0618869 B2 JPH0618869 B2 JP H0618869B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/12Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/127Macromolecular compounds containing atoms other than carbon in the main chain of the macromolecule derived from carbon dioxide, carbonyl halide, carboxylic acids or their derivatives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、ポリ(アリールエーテルケトン)に関し、詳
しくはアリールエーテルケトンのコポリマーに関する。
ポリ(アリーレンケトン)、特に全パラ結合ポリ(アリ
ールエーテルケトン)は、好ましい性質、例えば、高温
安定性、機械的強度および耐溶媒性を有する。文献に
は、ポリ(アリールエーテルケトン)製造の2つの異な
った方法が記載されている。第1の方法は、アリールケ
トン結合が形成される求電子合成である。第2の方法
は、アリールエーテル結合が形成される求核合成であ
る。
近年、これらポリマーの工業的製造における経済的な方
法の開発が注目を浴びている。経済性における1つの要
因は、ポリマー製造において用いられるモノマーの価格
である。1つの経済的に有利なポリマーは、ボナー(Bon
ner)のアメリカ合衆国特許第3,065,205号に記
載されており、ジフェニルエーテルおよびテレフタロイ
ルクロライドから製造される。生成ポリマーは、全パラ
結合を有するが、ベール(Berr)のアメリカ合衆国特許第
3,516,966号において、非溶融加工性であり、
溶融加工条件において劣化すると報告されている。ベー
ルによれば、この問題は、テレフタロイルおよびイソフ
タロイルクロライドの混合物をジフェニルエーテルとと
もに使用することにより防止されている。
ボナーおよびベールが記載している求電子法によりジフ
ェニルエーテルおよびテレフタロイルクロライドから誘
導された全パラ結合ポリマーの製造によれば、かなり低
い分子量のポリマーが得られる。ポリマーの別の欠点
は、アンジェロら(Angelo et al)のアメリカ合衆国特許
第3,767,620号に記載されている。ジフェニル
エーテルならびにテレフタロイルクロライドまたはテレ
−およびイソフタロイルクロライド混合物から製造され
るポリマーは、ポリマーを溶融不安定にする傾向がある
キサントヒドロール末端基を有すると記載されている。
この問題に対するアンジェロの解決法はポリマーを還元
剤と反応させることである。そのような還元は、或る程
度、溶融安定性を改良するが、還元された末端基は、第
3水素原子の存在に原因して高温で空気酸化され易い。
本発明者らは、工業的に可能な、高分子量で溶融加工可
能なポリマーを、適当なコモノマーの添加によりジフェ
ニルエーテルおよびテレフタロイルクロライドから製造
できることを見い出した。生成コポリマーは、ジフェニ
ルエーテルおよびテレフタロイルクロライドから製造さ
れたポリマーに比較して、改良された溶融安定性、低い
キサントヒドロール末端基含量および高い分子量を有す
る。
発明の概要 1つの要旨によれば、本発明は、式: および [式中、nは1または2を表し、繰り返し単位Aおよび
Cの合計数は繰り返し単位Bの数に等しい。] で示される繰り返し単位を有し、繰り返し単位Bと繰り
返し単位AまたはCが交互に存在し、繰り返し単位Aと
繰り返し単位Cのモル比が95:5〜5:95であり、
インヘレント粘度が0.6〜2.0であるポリ(アリー
ルエーテルケトン)を提供する。
他の要旨によれば、本発明は、前記ポリ(アリールエー
テルケトン)の製法であって、フリーデルクラフツ条件
においてルイス酸の存在下で、 (a) (b) および (c) [式中、Xはフリーデルクラフツ重合条件において置換
可能な基を表し、nは1または2を表し、(a)と(c)のモ
ル数は(b)のモル数に等しい。] で示されるモノマーを反応させることを特徴とする製法
を提供する。
特に好ましいポリマーは、テレフタロイルクロライド、
ジフェニルエーテルおよび1,4−ジフェノキシベンゼ
ンから製造される。
図面の簡単な説明 第1図は、コポリマー中においてジフェノキシベンゼン
量が増加するとともにキサントヒドロール末端基の形成
が減少することを示すグラフである。
第2図は、コポリマー中のジフェノキシベンゼン量が増
加するとともに、インヘレント粘度により測定して、得
られる分子量が高くなることを示すグラフである。
発明の詳細な説明 本発明のポリ(アリールエーテルケトン)の製造におい
て用いるモノマー(a)は、ジフェニルエーテル、即ち、
式: (a) で示される化合物である。
モノマー(b)は、式: (b) [式中、Xはフリーデルクラフツ重合条件下で置換可能
な基である。] で示される二酸化合物である。Xは例えば、ヒドロキ
シ、ハロ、例えば、クロロ、フルオロまたはブロモ、ま
たはアルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシまたはブトキシなどであってよい。
(b)はテレフタロイルクロライドであることを好まし
い。
モノマー(c)は、式: (c) [式中、nは1または2である。] で示されるアリールエーテル、即ち1,4−ジフェノキ
シベンゼンおよび1−フェノキシ-4-(p-フェノキシフェ
ノキシ)ベンゼンである。
(a)および(c)の合計モル数は、(b)のモル数に実質的に
等しい。(a):(c)のモル比は、95:5〜5:95であ
ってよく、即ち、ジフェニルエーテル95〜5モルに対
して1,4−ジフェノキシベンゼンまたは1−フェノキ
シ−4−(p−フェノキシフェノキシ)ベンゼン5〜95
モルであってよい。(a):(c)のモル比は、80:20〜
20:80であることが好ましい。
ポリマーはフリーデルクラフツ重合により製造される。
通常、本方法は、ルイス酸の存在下、複数のモノマーを
反応させることを含む。
「ルイス酸」なる語句は、他の分子から非共有電子対を
受容する物質を意味する。本発明の実施において使用で
きるルイス酸は、例えば、三塩化アルミニウム、三臭化
アルミニウム、五塩化アンチモン、五フッ化アンチモ
ン、三塩化インジウム、三塩化ガリウム、三塩化ホウ
素、三フッ化ホウ素、塩化亜鉛、塩化第二鉄、塩化ス
ズ、四塩化チタンおよび五塩化モリブデンを包含する。
重合は、希釈剤の存在下に行ってよい。好ましい希釈剤
は、例えば、塩化メチレン、二硫化炭素、o−ジクロロ
ベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、o−ジフ
ルオロベンゼン、1,2−ジクロロエタンおよび1,
1,2,2−テトラクロロエタンなどを包含する。
本発明のコポリマーを製造する好ましい方法は、反応媒
体としてフッ化水素および三フッ化ホウ素を使用するこ
とを含んで成る。この方法は、ダール(Dahl)のアメリカ
合衆国特許第4,247,682号および第3,95
3,400号ならびにダール(Dahl)およびジャンスン(J
anson)のアメリカ合衆国特許第3,956,240号に記載され
ている。
本発明のコポリマーを製造する第2の、最も好ましい方
法は、アメリカ合衆国特許出願第594,503号(出
願日1984年3月29日)に記載されている。この出
願は、この種のフリーデルクラフツ重合を制御するまた
は適度にする方法を開示する。これは、特定量のルイス
酸を使用することにより、または制御剤として働くルイ
ス塩基を添加することにより行える。本明細書において
「ルイス塩基」なる語句は、ルイス酸へ非共有電子対を
供与できる物質を意味する。
本発明のコポリマーを製造するのに好ましいルイス塩基
は、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−
2−ピロリドン、テトラメチレンスルホン(スルホラン
としても知られている)、n−ブチロニトリル、ジメチ
ルスルフィド、イミダゾール、アセトン、ベンゾフェン
ノン、トリメチルアミン、トリメチルアミン塩酸塩、テ
トラメチルアンモニウムクロライド、ピリジン−N−オ
キシド、1−エチルピリジニウムクロライド、塩化リチ
ウム、臭化リチウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウ
ム、塩化カリウム、臭化カリウムおよびこれら混合物で
ある。
ルイス塩基の量は、モノマー系中の酸ハライド基1当量
当たり0〜約4当量である。要すれば、4当量よりも多
い量を用いてもよい。しかし、更に多くの量を加えても
付加的な制御効果は通常、得られない。従って、4当量
以下、通常、2当量以下を用いることが好ましい。反応
を制御するためにルイス塩基を用いる場合に、酸ハライ
ド基1当量当たり少なくとも約0.01当量、好ましく
は少なくとも約0.05当量、最も好ましくは少なくと
も約0.5当量のルイス塩基を用いるべきである。
反応を行う温度は、限定されないが、約−70〜+15
0℃、またはそれ以上であってよい。モノマー系が高反
応性モノマーを含む場合に特に、低温、例えば約−50
〜−10℃で反応を開始させることが好ましい。重合が
始まった後、要すれば、例えば反応速度を増加させるた
め、温度を上昇させてよい。約−30〜+25℃(室
温)の温度で反応を行うことが一般に好ましい。
反応は適当に過剰のルイス酸を用いることによっても制
御できる。一般に、ルイス酸は、反応混合物中のカルボ
ニルおよび他の塩基性基1当量当たり少なくとも1当量
および触媒として働くのに有効な量で用いる。本発明の
コポリマーの製造において、触媒として働くのに有効な
量は、酸ハライド基1当量当たり約0.003〜0.5
である。
本発明のコポリマーは高分子量ポリマーである。「高分
子量」とは、約0.6よりも大きいインヘレント粘度を
有するポリマーを意味する。本発明の方法により製造さ
れたポリマーのインヘレント粘度は約0.6〜2.0で
あることが好ましい。機械的性質、例えば引張強さおよ
び伸びが劣るので、約0.6よりも小さいインヘレント
粘度のポリマーは一般に有用でない。約2.0よりも大
きいインヘレント粘度のポリマーは、溶融加工がたいへ
ん困難であり、脆い傾向にある。本明細書において「イ
ンヘレント粘度」とは、ソレンソンら(Sorenson et a
l),「ポリマーケミストリーの製法(Preparative Metho
ds of Polymer Chemistry)」,インターサイエンス(Int
erscience),44頁(1968年)の方法に従って(ポ
リマー0.1gを濃硫酸100mlに溶解し25℃で)測定
したインヘレント粘度を意味する。
要すれば、ポリマーの分子量、分岐度およびゲル化量
は、例えば、ダール(Dahl)のアメリカ合衆国特許第4,
247,682号に記載されているキャッピング剤を用
いることにより制御できる。ポリマーの分子量は、上記
2成分モノマー系を用いる重合反応においても、わずか
に過剰の1種類のモノマーを用いることにより制御でき
る。
キャッピング剤は、用いる場合に、ポリマー鎖の少なく
とも1つの末端でポリマーをキャッピングするために重
合反応媒体に加えられる。キャプ剤は、鎖の連続生長を
停止し、ポリマーの固有粘度で示される生成ポリマー分
子量を制御する。キャッピング剤の適切な使用により、
狭い選択分子量範囲、重合時の低いゲル形成、ポリマー
鎖の低い分岐および高い溶融安定性を有するポリマーが
得られる。ポリマー鎖のそれぞれの末端でポリマーをキ
ャッピングするため、求核および求電子キャッピング剤
の両方を用いてもよい。
好ましい求核キャッピング剤は、4−クロロビフェニ
ル、4−フェノキシベンゾフェノン、4−(p−フェノキ
シフェノキシ)−ベンゾフェノン、ビフェニルおよび4
−ベンゼンスルホニルフェニルフェニルエーテルなどで
ある。
典型的な求電子キャッピング剤は、式: [式中、Ar″はフェニル、3−クロロフェニル、4−
クロロフェニル、4−シアノフェニル、4−メチルフェ
ニル、フェノキシフェニル、ナフチル、ビフェニルまた
は電子吸引置換基により置換された芳香族基、Eはハロ
ゲンまたは他の脱離基を表す。] で示される化合物である。好ましい求電子キャッピング
剤はベンゾイルクロライドおよびベンゼンスルホニルク
ロライドなどを包含する。
本発明のコポリマーの製造において、ルイス酸を用い
る。その結果、ポリマーは、ポリマーのカルボニル基と
錯形成したルイス酸を有する。多くの重合において、ル
イス酸は、ポリマー中の実質的に全てのカルボニル基と
錯体を形成する。この種のポリマーにおいて知られてい
るように、触媒残渣は除去せねばならない、即ち、ルイ
ス酸をポリマーから解離し、除去しなければならない。
触媒残渣を除去する方法は、ダール(Dahl)のアメリカ合
衆国特許第4,237,884号に記載されている。
解離は、重合完了後に解離塩基で重合反応混合物を処理
することによって行える。塩基を反応媒体に加えてもよ
く、または反応媒体を塩基に加えてもよい。解離塩基
は、ポリマー鎖上の塩基性基と少なくとも同程度にルイ
ス酸に対して塩基性でなければならない。そのような解
離は、反応混合物からポリマーを単離する前に、行うべ
きである。
用いる解離塩基の量は、反応混合物に存在する結合(錯
体形成)および非結合ルイス酸の総量より多くなければ
ならず、ルイス酸総量の2倍であることが好ましい。用
いることができる典型的な解離塩基は、水、希塩酸、メ
タノール、エタノール、アセトン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ピリジ
ン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、トリメチルアミン、トリメチルアミン塩酸
塩、ジメチルスルフィド、テトラメチレンスルホン、ベ
ンゾフェノン、テトラメチルアンモニウムクロライドお
よびイソプロパノールなどを包含する。解離されたポリ
マーは、従来技術によって、例えば、濾過によりポリマ
ーを分離し;ルイス酸/ルイス塩基錯体およびルイス酸
と混和するまたはこれらの溶媒であるポリマーの非溶媒
を加え;ポリマーの非溶媒に反応媒体を噴霧し;または
反応媒体から揮発分を蒸発し、次いで適切な溶媒で洗浄
してポリマーから、残存する塩基/触媒錯体および希釈
剤を除去することによって回収できる。
反応混合物からのポリマーの回収において、要すれば、
アール・リーミィ(R.Reamy)のアメリカ合衆国特許出願
第594,502号(出願日1984年3月29日)に
記載されている方法により、反応混合物を液状化しても
よい。
以下に実施例を示し、本発明の典型的なコポリマーの製
造を具体的に説明する。
実施例1 以下の標準的な方法を用いて、テレフタロイルクロライ
ド、ジフェニルエーテルおよび1,4−ジフェノキシベ
ンゼンのコポリマーを製造した。5つのランのそれぞれ
において用いた成分の量を第1表に示す。
100ml樹脂容器に、AlCl(ウィトコ(Witco)ナ
ンバー0099)、Licl(アルファ)および25ml
ジクロロエタンを加え、スラリーを形成した。約−15
℃に冷却し、N雰囲気下でメカニカルスターラーによ
り攪拌した。モノマーのジクロロエタン31.1ml溶液
を調製し、−15℃でスラリーに15分間かけて滴下し
た。反応を0℃浴中で行い、24時間攪拌を続けた。
処理−反応混合物を取り出し、10v/v%HCl約40
0mlが入った混合器に仕込み、5分間混合した。濾集
し、水1で洗浄した。メタノール400ml中で5分間
混合した。濾集し、メタノール500mlで洗浄した。メ
タノール約400ml中において約50℃で一晩ポリマー
を攪拌した。濾集し、HO 1で洗浄した。H
500ml中で2時間還流し、濾集(2x)し、乾燥した。
製造ポリマー試料のインヘレント粘度(IV)は、ソレ
ンソンら(Sorenson et al),「ポリマーケミトスリーの
製法(Preparative Methods of Polymer Chemistry)」,
インターサイエンス(Interscience),44頁(1968
年)の方法に従って(ポリマー0.1gを濃硫酸100ml
に溶解し25℃で)測定した。それぞれの試料の融点も
測定した。結果を第2表に示す。
インヘレント粘度と使用ジフェニルエーテル(モル%)
の関係を示すグラフを第2図に示す。グラフに示すよう
に、得られるインヘレント粘度は、コポリマー中のジフ
ェニルエーテルが減少し、それに対応してジフェノキシ
ベンゼン量が増加することに伴って、増加する。それぞ
れの試料の紫外(UV)および可視スペクトルを分析
し、452ナノメーター(nm)での標準吸収を測定した。
この波長での吸収は(キサントヒドロール末端基の形成
に応じた)トリスアリールカルボニウムイオンの存在に
原因する。トリスアリールカルボニウムの相対量は、ジ
フェノキシベンゼンのモル%の関数として第1図のグラ
フに示す。グラフからわかるように、ジフェノキシベン
ゼンの割合が増加し、ジフェニルエーテルの量が減少す
ると、ポリマー中のトリスアリールカルボニウムイオン
の量は減少する。
実施例2 本実施例は、ジフェニルエーテル:ジフェノキシベンゼ
ンの比が20:80であるテレフタロイルクロライド、
ジフェニルエーテルおよび1,4−ジフェノキシベンゼ
ンのコポリマーのHF/BF3中での製造を例示する。
120mlKel−F反応チューブに、ジフェニルエーテル
0.3474g(0.00204モル)、1,4−ジフ
ェノキシベンゼン2.1415g(0.00816モ
ル)およびテレフタロイルクロライド2.0725g
(0.0102モル)を仕込んだ。反応チューブを封止
し、ドライアイス/アセトン浴中で冷却し、無水HF
(マテソン(Matheson)、99.9%)20mlを添加し、
マグネティックスターラー棒を突っ込んだ。反応チュー
ブをKel−Fマニホールドに取り付け、BF3による3
0psiの圧力を適用した。反応チューブを室温空中に置
き、徐々に温め、透明な溶液を得た。発生HClが逃げ
るように、系を2度(ゆっくりと)脱ガスし、BF3
0psiで加圧し、室温(24℃)で16時間攪拌した。
生成した粘ちょうな赤色溶液を氷浴中で冷却し、周囲圧
力へと徐々に圧力低下させ、HF70mlで希釈した。生
成した低粘度の溶液を、ワーリング(Waring)混合器中で
急速に攪拌されている氷水約750mlの中に徐々に注い
だ。生成沈殿ポリマー分散物を約30分間放置し、ポリ
マーを濾集し、フィルタ上で水洗した。メタノール中で
桃色のフィルタケーキを再び混合することにより、綿毛
状でほぼ無色の生成物を得た。これを水(約30分)お
よびメタノール(約30分)に浸漬し、回収しおよび乾
燥した(160℃、2時間)。
生成灰白色コポリマー(3.40g)のインヘレント粘
度は2.83であり、これを強じんな可撓性(クエンチ
およびアニールした)スラブに圧縮(3分/400℃)
した。クエンチしたスラブのDSC(100〜400
℃、20℃/分)は165.5℃でTg、196℃で結晶
発熱、および351℃でTm最大吸熱(4.66cal/
g)を示した。
実施例3 本実施例は、ジフェニルエーテル:ジフェノキシベンゼ
ンの比が50:50であるテレフタロイルクロライド、
ジフェニルエーテルおよび1,4−ジフェノキシベンゼ
ンのコポリマーのHF/BF3中での製造を例示する。
60mlKel−F(ポリクロロトリフルオロエチレン、ト
ーホー化成(株)(日本、大阪在))反応チューブに、
ジフェニルエーテル0.4255g(0.00250モ
ル)、1,4−ジフェノキシベンゼン0.6557g
(0.00250モル)およびテレフタロイルクロライ
ド1.0151g(0.00500モル)を仕込んだ。
反応チューブを封止し、ドライアイス/アセトン浴中で
冷却し、無水HF(マテソン(Matheson)、99.9%)
10mlを添加し、マグネティックスターラー棒を突っ込
んだ。反応チューブをKel−Fマニホールドに取り付
け、BF3による30psiの圧力を適用した。反応チュー
ブを室温空中に置き、徐々に温め、透明な溶液を得た。
発生HClが逃げるように、系を2度(ゆっくりと)脱
ガスし、BF330psiで加圧し、室温(24℃)で16
時間攪拌した。生成した粘ちょうな赤色溶液を氷浴中で
冷却し、周囲圧力へと徐々に圧力低下させ、HF40ml
で希釈した。生成した低粘度の溶液を、ワーリング(War
ing)混合器中で急速に攪拌されている氷水約500mlの
中に徐々に注いだ。生成沈殿ポリマー分散物を約30分
間放置し、ポリマーを濾集し、フィルタ上で水洗した。
メタノール中で桃色のフィルタケーキを再び混合するこ
とにより、綿毛状でほぼ無色の生成物を得た。これを水
(約30分)およびメタノール(約30分)に浸漬し、
回収しおよび乾燥した(160℃、2時間)。
生成灰白色コポリマー(1.14g)のインヘレント粘
度は2.05(0.1g/濃H2SO4)であり、これを
強じんな可撓性(クエンチおよびアニールした)スラブ
に圧縮(3分/400℃)した。クエンチしたスラブの
DSC(100〜400℃、20℃/分)は166.8
℃でTg、203℃で結晶発熱、および358℃でTm最大
吸熱(4.1cal/g)を示した。
実施例4 本実施例は、ジフェニルエーテル:ジフェノキシベンゼ
ンの比が80:20であるテレフタロイルクロライド、
ジフェニルエーテルおよび1,4−ジフェノキシベンゼ
ンのコポリマーのHF/BF3中での製造を例示する。
120mlKel−F反応チューブに、ジフェニルエーテル
1.3695g(0.00805モル)、1,4−ジフ
ェノキシベンゼン0.527g(0.00201モル)
およびテレフタロイルクロライド2.0419g(0.
01006モル)を仕込んだ。反応チューブを封止し、
ドライアイス/アセトン浴中で冷却し、無水HF(マテ
ソン(Matheson)、99.9%)20mlを添加し、マグネ
ティックスターラー棒を突っ込んだ。反応チューブをK
el−Fマニホールドに取り付け、BF3による30psiの
圧力を適用した。反応チューブを室温空中に置き、徐々
に温め、透明な溶液を得た。発生HClが逃げるよう
に、系を2度(ゆっくりと)脱ガスし、BF330psiで
加圧し、室温(24℃)で16時間攪拌した。生成した
粘ちょうな赤色溶液を氷浴中で冷却し、周囲圧力へと徐
々に圧力低下させ、HF60mlで希釈した。生成した低
粘度の溶液を、ワーリング(Waring)混合器中で急速に攪
拌されている氷水約700mlの中に徐々に注いだ。生成
沈殿ポリマー分散物を約30分間放置し、ポリマーを濾
集し、フィルタ上で水洗した。メタノール中で桃色のフ
ィルタケーキを再び混合することにより、綿毛状でほぼ
無色の生成物を得た。これを水(約30分)およびメタ
ノール(約30分)に浸漬し、回収しおよび乾燥した
(160℃、2時間)。
生成灰白色コポリマー(2.50g)のインヘレント粘
度は1.75であり、これを強じんな可撓性(クエンチ
およびアニールした)スラブに圧縮(3分/400℃)
した。クエンチしたスラブのDSC(100〜400
℃、20℃/分)は171.5℃でTg、204℃で結晶
発熱、および361℃でTm最大吸熱(3.62cal/
g)を示した。溶液(希釈したものおよび希釈しないも
の)を大きな容器の内壁に被覆し、窒素気流下、24℃
で乾燥し、過剰のメタノールおよび水で洗浄し、120
℃/真空で乾燥し、無色透明の可撓性フィルムを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダール、クラウス・ヨアヒム アメリカ合衆国 94025 カリフオルニア、 アサートン、ジユニパー・ストリート 98 番 (56)参考文献 特開 昭59−159825(JP,A) 特公 昭47−31440(JP,B1) 米国特許3956240(US,A) 米国特許3065205(US,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: および [式中、nは1または2を表し、繰り返し単位Aおよび
    Cの合計数は繰り返し単位Bの数に等しい。] で示される繰り返し単位を有し、繰り返し単位Bと繰り
    返し単位AまたはCが交互に存在し、繰り返し単位Aと
    繰り返し単位Cのモル比が95:5〜5:95であり、
    インヘレント粘度が0.6〜2.0であるポリ(アリー
    ルエーテルケトン)。
  2. 【請求項2】式: および で示される繰り返し単位を有する請求の範囲第1項記載
    のコポリマー。
  3. 【請求項3】式: で示される繰り返し単位と、式: で示される繰り返し単位の比は、80:20である請求
    の範囲第2項記載のコポリマー。
  4. 【請求項4】式: および [式中、nは1または2を表し、繰り返し単位Aおよび
    Cの合計数は繰り返し単位Bの数に等しい。] で示される繰り返し単位を有し、繰り返し単位Bと繰り
    返し単位AまたはCが交互に存在し、繰り返し単位Aと
    繰り返し単位Cのモル比が95:5〜5:95であり、
    インヘレント粘度が0.6〜2.0であるポリ(アリー
    ルエーテルケトン)の製法であって、 フリーデルクラフツ条件においてルイス酸の存在下で、 (a) (b) および (c) [式中、Xはフリーデルクラフツ重合条件において置換
    可能な基を表し、nは1または2を表し、(a)と(c)の合
    計モル数は(b)のモル数に等しい。] を重合することを特徴とする製法。
  5. 【請求項5】モノマーは、テレフタロイルクロライド、
    ジフェニルエーテルおよび1,4−ジフェノキシベンゼ
    ンを含んで成る請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】ルイス酸は三塩化アルミニウムである請求
    の範囲第4項記載の方法。
  7. 【請求項7】式: および [式中、nは1または2を表し、繰り返し単位Aおよび
    Cの合計数は繰り返し単位Bの数に等しい。] で示される繰り返し単位を有し、繰り返し単位Bと繰り
    返し単位AまたはCが交互に存在し、繰り返し単位Aと
    繰り返し単位Cのモル比が95:5〜5:95であり、
    インヘレント粘度が0.6〜2.0であるポリ(アリー
    ルエーテルケトン)の製法であって、 フリーデルクラフツ条件においてルイス酸およびルイス
    塩基の存在下で、 (a) (b) および (c) [式中、Xはフリーデルクラフツ重合条件において置換
    可能な基を表し、nは1または2を表し、(a)と(c)の合
    計モル数は(b)のモル数に等しい。] を重合することを特徴とする製法。
  8. 【請求項8】ルイス塩基は塩化リチウムである請求の範
    囲第7項記載の方法。
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