JPH0730141A - 半導体導波路型受光素子 - Google Patents

半導体導波路型受光素子

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JPH0730141A
JPH0730141A JP3155431A JP15543191A JPH0730141A JP H0730141 A JPH0730141 A JP H0730141A JP 3155431 A JP3155431 A JP 3155431A JP 15543191 A JP15543191 A JP 15543191A JP H0730141 A JPH0730141 A JP H0730141A
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semiconductor layer
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進 秦
Kazutoshi Kato
和利 加藤
Junichi Yoshida
淳一 吉田
Atsuo Koumae
篤郎 幸前
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結合効率を向上し、高速応答特性を有し、か
つ高量子効率を同時に満足する光導波路を形成するコア
層と受光素子の空乏層を個別に設定できる導波路型半導
体受光素子を提供する。 【構成】 コア層の一部を受光素子の空乏層として構成
することにより、空乏層の厚さを変えることなく光導波
路のコア層を厚く設定する。コア層は受光層と、受光層
を挟んで積層した、屈折率が受光層よりも低くかつ光導
波路のクラッド層より高い半導体層との3層から構成さ
れる。クラッド層はコア層を形成するいずれの層よりも
低い屈折率を有する半導体層で構成される。受光素子と
してのpn接合は、受光層である半導体層内部に形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には半導体光導
波路内にpin構造を有する半導体光導波路型受光素子
に関し、さらに具体的には導波路構造を形成するコア層
とクラッド層間に中間屈折率層を挿入することで光ファ
イバとの結合効率の向上を図ったことを特徴とする半導
体光導波路型受光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導波路型受光素子は、光の入射方向が光
励起キャリアの走行方向(pn接合方向)と垂直である
ために、光電変換効率の要因となる光の入射方向の素子
長と高速性の要因となる素子厚とを独立に設定すること
が可能であり、したがって高速かつ高効率な受光素子と
して適している。
【0003】またその構造の類似性から半導体レーザや
導波路型光スイッチとのモノリシック集積化が容易であ
るという利点を有している。
【0004】図5はこの種の従来の半導体受光素子の一
例の模式的断面構造図である。
【0005】従来、図5に図示したような構造を有する
導波路型半導体受光素子1が提案されている。即ち、キ
ャリア濃度2×1018cm-3のn形InP基板2上に、厚さ
0.3μm、キャリア濃度1×1016cm-3のn形InGaA
s半導体層3、厚さ0.1 μm、キャリア濃度1×1018cm
-3のp形InGaAs半導体層4、厚さ1μm、キャリ
ア濃度1×1018cm-3のp形InP半導体層5がそれぞれ
積層されており、さらに半導体層2の表面にn形オーミ
ック電極6、半導体層5の表面にp形オーミック電極7
がそれぞれ形成されている。また、階段型pn接合8が
半導体層3と4との間に形成されている。
【0006】図5に示す層構造では、半導体層3、4は
半導体層2、5に比べて高い屈折率を有しているため、
特定の波長を有する光に対して、半導体層3、4をコア
層、半導体層2、5をクラッド層とする光導波路が構成
される。
【0007】即ち、受光素子1の端部から入射した光9
は半導体層3、4に閉じ込められて、受光素子1の入射
端とは反対側の端部に伝搬する。
【0008】ここで、入射光として半導体層3、4によ
り吸収されるものを用いると、入射光はコア層3、4に
よって吸収されながら光導波路を伝搬する。
【0009】従って、入射光は光電変換作用によって伝
搬するに従って、電流に変換される。
【0010】このようにして、入射光による変換電流が
外部回路に電気信号として取り出される。
【0011】実際、本構造の導波路型半導体受光素子を
動作させるには、7に負(マイナス)、6に正(プラ
ス)の電圧を印加し半導体層3を空乏状態にし、入射光
9を受光素子1の端部より入射させる。
【0012】入射光9は半導体層3、4内において光電
変換され、電子と正孔を発生する。
【0013】正孔は電極7に、また電子は電極6にそれ
ぞれ集められ外部回路に流れる。
【0014】ところで、この種の受光素子の特性として
重要なものに応答速度と量子効率があげられる。
【0015】前者の応答速度は光電変換によって発生し
た電子と正孔の主として空乏層内の走行時間と受光素子
回路の充放電時間で制約される。
【0016】このうち充放電時間は、例えば受光素子の
ダイオード静電容量を小さくすることによって、その影
響を無視出来る程十分に小さくすることが可能である。
【0017】また、走行時間は電子、正孔が空乏層内を
走行する時間であることから、空乏層の厚さと電子・正
孔の速度によって決まる。
【0018】以上のことから、受光素子の応答速度を速
くするためには、電子、正孔の走行距離を短くすること
が必要である。
【0019】一方、量子効率は入射光9が電子・正孔対
に変換される割合によって決定されることから、入射端
部における入射光9の半導体光導波路への結合効率と半
導体層3、4(コア層)での入射光の光電変換効率(内
部量子効率)とに強く依存する。
【0020】このうち、内部量子効率については、光導
波路の伝搬距離を長くし、十分な吸収長を確保すること
によって、100 %程度に高めることが可能である。
【0021】また、結合効率については、例えば、図5
に図示する受光素子では以下のように説明できる。
【0022】受光素子1に波長が1.55μmの光を入射さ
せたとき、導波路内部の厚さ方向(図5でのA−A’方
向)の光強度分布は図6に示すようになる。
【0023】即ち、図6は、従来の半導体受光素子の光
導波路内部における光強度分布の模式図である。
【0024】図6から明らかなように光はコア層である
半導体層3、4の内部に十分閉じ込められており、光強
度分布の半値全幅(光導波路のスポットサイズ)はほぼ
コアの厚さになっていることがわかる。
【0025】入射光を光導波路へ低損失で結合させるた
めには、入射光のスポットサイズを光導波路のそれとほ
ぼ等しくすることが必要となる。
【0026】言い換えれば、受光素子への入射光のスポ
ットサイズを0.4 μm程度以下にすることが必要とな
る。
【0027】ところで、図5に図示する導波路型半導体
受光素子1において、100 GHz程度の応答速度と同時
に高い量子効率を得ようとすると以下に示すような問題
が生じる。
【0028】即ち、前述のように、半導体受光素子1の
応答速度がキャリアの空乏層内走行時間で決まる場合、
同素子は約100 GHzの応答特性を有する。
【0029】一方、量子効率は光入射端での結合効率に
ほとんど制約されることは前述の通りである。光ファイ
バからの入射光を考えると、入射光のスポットサイズは
ほぼ光ファイバのコア径になる。
【0030】従って、結合損失を小さくするにはスポッ
トサイズが約10μmの入射光を約0.4 μmのスポットサ
イズに変換した後、光導波路に入射させることが必要に
なる。
【0031】さらに、入射位置もほとんどずれないよう
に結合することが必要となる。
【0032】例えば50GHz以上の応答速度を得ようと
する場合、光励起キャリアの走行時間を短くする必要か
らコア層の厚さは0.5 μm以下としなければならないの
に対して、光ファイバから出射される光の径は高性能な
レンズを用いた場合でもせいぜい2μm程度までしか小
さくすることはできない。
【0033】従って、光ファイバと受光素子との結合に
複雑な光結合素子を必要とする。
【0034】ここで、光導波路のスポットサイズを大き
くすれば、光ファイバと受光素子との低損失結合が容易
になることは明らかである。
【0035】しかしながら、半導体受光素子1において
は、コア層が空乏層とほぼ同一の半導体層で構成されて
いるため、コア層を厚くすることは同時に空乏層をも厚
くしてしまうことになる。
【0036】そのため、キャリアの走行時間が長くな
り、応答速度の劣化を生じる。
【0037】このように、受光素子1では高速応答特性
と高い量子効率を同時に満足させることは困難である。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した欠点
の無い新規な半導体受光素子を提案するものである。
【0039】即ち、本発明の目的の一つは導波路構造を
有する半導体受光素子において、導波路構造を形成する
受光層とクラッド層間に中間屈折率層を挿入すること
で、結合効率の向上した半導体受光素子を提供すること
である。
【0040】さらに、本発明の目的の一つは、高速応答
特性を有し、かつ高量子効率を同時に満足する導波路型
半導体受光素子を提供することである。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体受光
素子では、図5の受光素子が有している欠点を除去する
ために、光導波路を形成するコア層と受光素子の空乏層
を個別に設定できる構成を有している。
【0042】即ち、コア層の一部を受光素子の空乏層と
して構成することによって、空乏層の厚さを変えること
なく、光導波路のコア層を厚く設定することができる。
【0043】本発明になる半導体受光素子のコア層は受
光層と、その受光層を挟んで積層され、当該受光層より
も低くかつ光導波路のクラッド層のそれよりは高い屈折
率を有する半導体層との3層より構成されている。
【0044】また、クラッド層はコア層のいずれの層よ
りも低い屈折率を有する半導体層で構成されている。ま
た、受光素子としてのpn接合は受光層である半導体層
内部に形成されている。
【0045】以下、後述する図1に示す本発明の基本的
構成を例に列挙すると、下記に示す通りである。
【0046】即ち、本発明は、
【0047】第1の半導体層(23、24)と、第1の半導
体層よりも低い屈折率を有する第2の半導体層(22、2
5)、第2の半導体層よりも低い屈折率を有する第3の
半導体層(21、26)が当該第1の半導体層(23、24)を
挟んで順次半導体基板(21)上に積層された、少なくと
も5層(21、22、(23、24)、25、26) からなる構造に
おいて、階段型pn接合(29)が第1の半導体層(23、
24)内部に形成されており、さらに、p形導電性の第1
の半導体層(24)側に積層された第2、第3の半導体層
(25、26)がp形導電性に、また、n形導電性の第1の
半導体層(23)側に積層された第2、第3の半導体層
(22、21)がn形導電性にそれぞれなされており、さら
に、n形導電性の第2、第3の半導体層(22、21)のキ
ャリア濃度がn形導電性の第1の半導体層(23)のキャ
リア濃度よりも高く構成されていることを特徴とする半
導体受光素子(20)としての構成を有するものであり、
或いはまた具体的には、
【0048】前記半導体受光素子(20)において、半導
体基板(21)がInP、第1の半導体層(23、24)がI
nGaAs層、第2の半導体層(22、25)がInGaA
sP層、第3の半導体層(26、21)がInP層で構成さ
れていることを特徴とする半導体受光素子としての構成
を有するものである。
【0049】
【作用】本発明は、導波路構造を形成するコア層とクラ
ッド層間に中間屈折率層を挿入することで実効的なコア
層の厚さを増大させ、光ファイバとの結合効率の向上を
図ったことを特徴とするものであり、効率を損なわずに
高速応答可能な導波路型受光素子を実現できるという利
点がある。
【0050】以下図面に基づき実施例について説明す
る。
【0051】
【実施例】図1は本発明の基本的構成を備えた一実施例
としての半導体受光素子の模式的断面構造図である。
【0052】図1に図示した本発明による半導体受光素
子20の各部の構造は以下の通りである。
【0053】キャリア濃度2×1018cm-3のn形InP基
板21上に順次積層して、バンドギャップエネルギー0.97
eV、キャリア濃度1×1018cm-3、厚さ0.5 μmのn形
InGaAsP半導体層22、キャリア濃度1×1016c
m-3、厚さ0.3 μmのn形InGaAs半導体層23、キ
ャリア濃度1×1018cm-3、厚さ0.1 μmのp形InGa
As半導体層24、22と同じ組成、キャリア濃度、厚さを
有するp形InGaAsP半導体層25、キャリア濃度1
×1018cm-3、厚さ1μmのp形InP半導体層26、さら
にn形オーミック電極27、p形オーミック電極28が設け
られている。
【0054】また、階段型pn接合29が半導体層23と24
との間に形成されている。
【0055】本発明による半導体受光素子20において、
光導波路のコア層は22、23、24、25層で、また、クラッ
ド層は21、26層でそれぞれ構成される。
【0056】このことによって、光導波路のコア層の厚
さは従来構造の受光素子に比べて、1μm程度厚くなっ
ている。
【0057】一方、pn接合受光領域は従来構造の受光
素子と同様に23、24層を光吸収層として構成されてい
る。
【0058】次に、本実施例による半導体受光素子を動
作させるにはn形オーミック電極27に正(プラス)、p
形オーミック電極28に負(マイナス)の極性で5Vの電
圧を印加する。
【0059】この時、n形InGaAs半導体層23のキ
ャリア濃度はp形InGaAs半導体層24、n形InG
aAsP半導体層22のそれに比べて十分に低いため、空
乏層はn形InGaAs半導体層23のみに形成される。
【0060】入射光9は本実施例の半導体受光素子の端
部より光導波路へ結合され、他端へと伝搬する。
【0061】入射光9は半導体層23、24内で光電変換さ
れ、同層内に電子・正孔対を発生させる。
【0062】このうち、層23内において発生した電子・
正孔対は同層内部に形成された空乏層内電界によってそ
れぞれ層22、層24に流れる。
【0063】また、層24内において発生した少数キャリ
アである電子は空乏層端部に拡散によって移動したのち
同様に層22に流れる。
【0064】このように、発生したキャリアの走行距離
は半導体層23の厚みのみとなるため、本発明の受光素子
の応答速度は、従来構造素子とほぼ同等に100 GHz程
度の特性になる。
【0065】一方、量子効率については、以下のように
説明できる。
【0066】図2は本発明による半導体受光素子の光導
波路内部における光強度分布の模式図(図1のB−B’
方向)である。
【0067】即ち、図2は図1に図示した実施例による
半導体受光素子において、1.55μm波長光に対する光導
波路の厚さ方向(図1のB−B’方向)のスポットサイ
ズを図示したものである。
【0068】光導波路内部のスポットサイズはコア層幅
以上の大きさになっていることがわかる。
【0069】このことから、光入射端部での結合損失を
防ぐには、入射光のスポットサイズを1.4 μm程度にす
ればよいことになる。
【0070】従来構造による半導体受光素子において
は、許容スポットサイズが0.4 μm程度であることに比
較すると、本発明による受光素子の有効性は明らかであ
る。
【0071】図3は本発明の他の実施例を説明する模式
的要部断面構造図であって、30は下部クラッド層のn形
InP基板、31、32、33はコア層であり、31は厚さ1μ
m、キャリア濃度1×1018cm-3のn形InGaAsP
(バンドギャップ波長1.3 μm) 層、32は厚さ0.4 μ
m、低キャリア濃度のn形InGaAs層、33はキャリ
ア濃度1×1018cm-3、厚さ0.1 μmのp形InGaAs
層、34はキャリア濃度1×1018cm-3のp形InP上部ク
ラッド層、さらに35はn形オーミック電極、36はp形オ
ーミック電極である。
【0072】本発明による半導体導波路型受光素子にお
いて、実効的なコア層の厚さは1.5μmであり従来構造
の素子に比べて1μm程度厚くなっている。
【0073】一方、受光領域は従来構造の素子と同様に
n形InGaAs32、33を光吸収層として構成されてい
る。
【0074】次に、本実施例による半導体導波路型受光
素子を動作させるにはn形オーミック電極35はプラス、
p形オーミック電極36にマイナスの極性で5Vの電圧を
印加する。
【0075】この時、n形InGaAs層32のキャリア
濃度はn形InGaAsP(バンドギャップ波長1.3 μ
m)層31、p形InGaAs層33のそれに比べて十分に
低いため、空乏層はn形InGaAs層32のみに形成さ
れる。
【0076】光ファイバから出射された光は入射光37と
して素子の端部より素子内に入射し、n形InGaAs
層32内に電子正孔対を発生させる。
【0077】これら電子正孔対は同層内に形成された空
乏層内電界によってそれぞれn形InGaAsP層31、
p形InGaAs層33に向かって走行し、各層に到達し
て電気信号となる。
【0078】したがって、発生したキャリアの走行距離
はn形InGaAs層32の厚みのみとなるため、本発明
の素子の応答速度は、従来構造素子と同様に100 GHz
程度となる。
【0079】一方、量子効率については、以下のように
説明できる。
【0080】図4は図3の実施例に示した素子の素子内
における光強度分布の模式図(図3のC−C’方向)で
ある。
【0081】素子内を導波する光のスポットサイズは約
1.5 μmとなっており、光ファイバからの出射光を1.5
μm程度に集光すれば損失なく素子内に信号光を入射す
ることが可能となる。
【0082】本実施例においては、下部クラッド層30お
よび中間屈折率層31をn形、上部クラッド層34をp形と
した例を示したが、下部クラッド層30および中間屈折率
層31をp形、上部クラッド層34をn形としても本実施例
と同様の効果が得られる。
【0083】半導体材料としてInP基板と格子整合す
る材料を用いた例を示したが、これらの一部または全部
をInPと格子整合しない材料としても同様の効果が得
られる。
【0084】また、信号光波長が1.55μmの場合につい
ての例を示したが、材料を適当に選ぶことにより波長1.
55μm以外の信号光に対して本実施例と同様の効果があ
る導波路型受光素子が実現できる。
【0085】本発明による実施例は上記数値に限定され
るものではないことはもちろんである。
【0086】これらの数値は実施例を説明するための具
体例である。
【0087】また上記の受光領域を形成する材料及びク
ラッド層を形成する材料も上記のInGaAs−InP
に限定されるものでもないことはもちろんである。
【0088】所望の動作速度と受光波長によって、これ
らの厚さ、不純物濃度及び材料も他の寸法、濃度の材料
を選択してもよいことは明らかである。
【0089】さらに本構造を半導体レーザあるいは半導
体光変調器に適用することによって、効率の良い半導体
レーザあるいは半導体光変調器を実現することも可能で
ある。
【0090】
【発明の効果】本発明による半導体受光素子において
は、前述したように、半導体光導波路とpn接合形受光
領域とを実効的に分離した構造として動作させることが
可能となる。
【0091】即ち、半導体光導波路のコア層と、受光素
子の空乏層をそれぞれ別個に設定することが出来る。
【0092】即ち、光導波路のコア層は入射光の結合効
率が十分高くなるように厚く設定し、一方、受光素子の
空乏層は対生成した電子・正孔の走行時間が十分短くな
るように薄く設定出来る。
【0093】このようにして、本発明による半導体受光
素子においては、高速応答特性とともに、高量子効率を
同時に得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる基本的構成を備えた半導体受光素
子の一実施例の断面構造図である
【図2】図1の本発明による半導体受光素子の実施例に
於ける光導波路内部での光強度分布の模式図(図1のB
−B’方向)である。
【図3】本発明の他の実施例において例示した半導体導
波路型受光素子の要部断面構造図である。
【図4】図3の実施例に示した素子の素子内における光
強度分布の模式図(図3のC−C’方向)である。
【図5】従来構造の半導体受光素子の一例の断面構造図
である。
【図6】従来構造の一例の受光素子に於ける光導波路内
部での光強度分布の模式図(図5のA−A’方向)であ
る。
【符号の説明】
1 (従来構造の)半導体受光素子 2 n形InP基板 3 n形InGaAs半導体層 4 p形InGaAs半導体層 5 p形InP半導体層 6 n形オーミック電極 7 p形オーミック電極 8 pn接合 9、37 入射光 20 (本発明の)一実施例の半導体受光素子 21 n形InP基板 22 n形InGaAsP半導体層 23 n形InGaAs半導体層 24 p形InGaAs半導体層 25 p形InGaAsP半導体層 26 p形InP半導体層 27 n形オーミック電極 28 p形オーミック電極 29、38 pn接合 30 n形InP基板 31 n形InGaAsP層 32 n形InGaAs層 33 p形InGaAs層 34 p形InP上部クラッド層 35 n形オーミック電極 36 p形オーミック電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幸前 篤郎 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の半導体層と、第1の半導体層よりも
    低い屈折率を有する第2の半導体層、第2の半導体層よ
    りも低い屈折率を有する第3の半導体層が当該第1の半
    導体層を挟んで順次半導体基板上に積層された、少なく
    とも5層からなる構造において、階段型pn接合が第1
    の半導体層内部に形成されており、さらに、p形導電性
    の第1の半導体層側に積層された第2、第3の半導体層
    がp形導電性に、また、n形導電性の第1の半導体層側
    に積層された第2、第3の半導体層がn形導電性にそれ
    ぞれなされており、さらに、n形導電性の第2、第3の
    半導体層のキャリア濃度がn形導電性の第1の半導体層
    のキャリア濃度よりも高く構成されていることを特徴と
    する半導体導波路型受光素子。
  2. 【請求項2】第1の半導体層と、第1の半導体層に接し
    第1の半導体層よりも低い屈折率を有する第2の半導体
    層とを、これら第1、第2の半導体層よりも低い屈折率
    を有する第3、第4の半導体層で挟み、半導体基板上に
    第3、第2、第1、第4の順に順次積層されて構成され
    ており、階段型pn接合が第1の半導体層内部に形成さ
    れており、第3および第2の半導体層がn形導電性に、
    第4の半導体層がp形導電性にそれぞれなされており、
    さらに第1の半導体層のキャリア濃度が、第2、第3、
    第4の半導体層のキャリア濃度よりも小さくされている
    ことを特徴とする半導体導波路型受光素子。
  3. 【請求項3】第1の半導体層と、第1の半導体層に接し
    第1の半導体層よりも低い屈折率を有する第2の半導体
    層とを、これら第1、第2の半導体層よりも低い屈折率
    を有する第3、第4の半導体層で挟み、半導体基板上に
    第3、第2、第1、第4の順に順次積層されて構成され
    ており、階段型pn接合が第1の半導体層内部に形成さ
    れており、第3および第2の半導体層がp形導電性に、
    第4の半導体層がn形導電性にそれぞれなされており、
    さらに第1の半導体層のキャリア濃度が、第2、第3、
    第4の半導体層のキャリア濃度よりも小さくされている
    ことを特徴とする半導体導波路型受光素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008153547A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Mitsubishi Electric Corp 埋込導波路型受光素子

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