JPH0730077U

JPH0730077U - 鳥類忌避装置

Info

Publication number: JPH0730077U
Application number: JP6543093U
Authority: JP
Inventors: 忠夫大庭
Original assignee: 大庭ビルメインテナンス株式会社
Priority date: 1993-11-13
Filing date: 1993-11-13
Publication date: 1995-06-06
Anticipated expiration: 2008-03-04
Also published as: JP2563959Y2

Abstract

(57)【要約】【構成】支柱１の上部に水平方向に取付けたア−ム２
とからなり、このア−ム２は支柱１に対し揺動自在に支
持されている。またア−ム２の少なくとも両端には磁気
体４ａ・４ｂが設けられていて、アーム２の長さと磁気
体４ａ・４ｂの重さは釣り合うように構成されている。【効果】鳥は磁気を嫌うため、本装置をベランダ等に
設置すれば効率的に侵入されることを防止できる。また
磁気に鈍感な鳥が万一磁気体やア−ム上に止まろうとし
ても、ア−ムが揺動するので驚いて逃げる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鳩等の鳥類がベランダ等に侵入することを防止するための鳥類侵入防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、都市で生息する鳩、カラス、スズメ、ムクドリ等の鳥類が増加し、排泄した糞や病原菌等が問題となっているので、鳩等の鳥類がベランダ等に侵入することを防止するために例えば疑似目玉、針、超音波等による方法が提案されている。この中でも、鳥自身が有している生物磁気（飛行方向を判断したり、帰巣性の道しるべとなっているもの）を狂わすような強い磁気を嫌うことに着目して磁石を用いた鳥類忌避装置が種々提案され、例えば実公平４−１０７８９号公報に示す装置が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この公報に示された考案のように、単に張架用糸線に複数の半球型磁石を所定間隔毎に取り付ける方法では、ある程度の効果はあるものの磁気に鈍感な鳩も存在し、前記半球型磁石と磁石の間の張架用糸線に止まってしまう等ユーザにとって満足な結果が得られないという問題点があった。本考案は上記従来の問題点に鑑み、効率的に且つ確実に鳩等の鳥類がベランダ等に侵入することを防止することができる鳥類忌避装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、支柱と、該支柱の上部に揺動自在に取付けたア−ムとからなり、前記ア−ムの両端に磁気体を設けたものである。このア−ムは上下２段以上設けてもよく、また同一平面上で２本以上のア−ムを任意の角度で交差させてもよい。これらの場合にも各ア−ムの両端には磁気体を設ける。尚磁気体はア−ムの両端に限らず中央にも設けてもよく、支柱及び／又はア−ムをコイルバネにより構成してもよい。更に本装置は１つだけではなく、一直線上に隙間なく設置してもよいし、その直列に並べた装置を更に所定の間隔で複数列並べてもよい。

【０００５】

【作用】

本考案では、１本の支柱の上に揺動自在に支持されたアームの両端に磁気体が取り付けられているので、本装置を例えばベランダの手すり等に設置すれば磁気を嫌う鳥が近づくことを防止することができる。また万一、磁気に鈍感な鳥がア −ムの磁気体と磁気体の間に止まろうとしてもアームが支柱に対し揺動するので驚いて逃げる。また支柱及び／又はア−ムをコイルバネにすると、より大きく揺動する利点がある。またそのとき本装置を一直線上に設置しておけば、１羽の鳥がア−ムに近づいて揺動させると、磁気が周囲に飛んで他の鳥も近ずかなくなると共に、他の装置のア−ムも磁気により一斉に揺動するため鳥は驚いて他の装置にも近づかない効果がある。

【０００６】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。図１は本考案に係る鳥類忌避装置の一実施例を示す斜視図、図２はその一部拡大断面図である。

【０００７】これらの図において１はボルト、丸材、角材、板材等の支柱、２はその支柱１の上部に水平方向に取り付けたア−ムで、このア−ム２の略中心と支柱１先端との交点３を支点として揺動自在に支持させることにより、ア−ム上に鳥が止まったり、鳥の羽ばたき、或は自然により生じる風力によりア−ムが上下、左右に揺動するように構成されている。４ａ・４ｂはア−ム２の両端に設けた磁気体で、更に必要に応じて前記支点３にも磁気体４ｃを設けてもよい。尚アーム１の長さと磁気体４ａ・４ｂの重さは釣り合うように構成されている。

【０００８】支柱１は鳥が止まって糞をされては困る場所、例えば住宅用マンションのベランダの手すり５、マンションや寺院の屋根、ビル屋上のパナペット、街路樹の電燈頂部、小型船のマットの水銀灯頂部等に接着剤、ビス、ボルト等で固定する。図示例では公知の簡易型着脱具６ａ・６ｂを例示した。また支柱１の高さは鳥の種類のより変えるものとし、例えば鳩の場合には約１０cm、カラスの場合は約２０cmくらいが好ましい。このためカラス等の比較的大きな鳥の場合は図３に示すようにア−ムを上下２段２Ａ・２Ｂにすることが望ましい。またア−ムの長さは取り付ける磁気体の数によるが、図示例のように両端及び中心部の３カ所に取り付ける場合は約３０〜４０cmとする。尚磁力としては鳥が磁気を感じて頭部の生物磁気に影響する程度でよく実験によれば１０００ガウス以上とする。

【０００９】この鳥類忌避装置の取付け方法としては、まず設置場所（例えばベランダ手すり５）の表面上の埃や油気、鳥の糞等をきれいに清掃し、予め公知の簡易型着脱具の一方６ｂを手すりに設けておき、次に支柱１のベ−ス７に他方の着脱具６ａを設けて取り付ける。そうすると例えばベランダにふとんを干すとき等不要なときは簡単にはずせる利点がある。また好ましくは隙間なく本装置を一直線上に複数個設置することが望ましい。この場合、隣り合う磁気体４ａ・４ｂを同じ磁極（プラス同士又はマイナス同士）にすると（図１参照）、反発しあってより揺動する利点がある。

【００１０】このようにして構成した本実施例の鳥類忌避装置を設置すると、鳥類は磁気を嫌うので、磁気体４ａ〜４ｃに近づかない。またもし磁気に鈍感な鳥がアーム２上に止まろうとしても、アーム２が支柱１に対し上下左右に揺動可能なのでア− ムが揺れて驚いて飛び去る。更に、磁気体が揺動すると磁気が周囲に飛び、この周囲の磁場が変動し異常磁場となって、鳥類がより一層に近づかない効果がある。

【００１１】図４は本装置の第２の実施例で前記支柱及び／又はア−ムをコイルバネ１Ｃ・２Ｃ、その他の弾性材料を用いた例である。コイルバネを用いるとより大きく揺動するので忌避効果を高めることができる利点がある。

【００１２】図５は第３の実施例で、支柱１の上部に任意の角度で２本以上のア−ム２Ｄ・２Ｅ…を任意の角度αで交差させた例で、各ア−ムの両端に前記と同様磁気体４ａ・４ｂを設けたものである。尚この実施例でも図６のように２段以上にしてもよいし、支柱１、ア−ム２Ｄ、２Ｅ…をコイルバネ、その他の弾性材料にしてもよいことは勿論である。図７・図８は複数のア−ムの上に回転状の鳥威し具８を設け、該鳥威し具８に猛禽類等の目状紋９を形成し、且つ任意の箇所に磁気体１０を設けた例である。この例では単に磁気体１０の磁気だけではなく、目状紋９で鳥をおどかすことができ、且つ回転するので忌避効果をより一層高める効果がある。またこの鳥威し具８は図７に示すような十字型に限らず図９のように風船状にふくらませた鳥威し具１１に複数の目状紋１２を形成し、磁気体１３を埋め込むものでもよい。

【００１３】図１０・図１１は本装置を出窓１４やビル屋上１５に設置した例で、出窓１４やビルの屋上１５は一般に鳥が止まり易いため糞で汚され易い。このため本装置を設置すれば鳥を確実に忌避できる。尚この実施例の忌避装置を図２、図５のもので例示したが、図３、図４、図６、図７、図９に示す他の実施例でも実施可能であることは勿論である。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、支柱と、該支柱の上部に揺動自在に取付けたア −ムとからなり、前記ア−ムの両端に磁気体を設けたので、磁気を嫌う鳥を忌避できる。また万一磁気に鈍感な鳥がア−ム上に止まろうとしてもア−ムが支柱に対し揺動自在に取り付けられているので上下・左右に揺れて驚いて飛び去る。また揺れると磁気が周囲に飛んでその付近一帯の磁場が異常となりより一層鳥が近づくなくなる。更に、支柱をコイルバネにより構成することによりアームと磁石の回動範囲により大きくなるので、更に効率的に鳩等の鳥類がベランダ等に侵入することを防止することができる。

【提出日】平成６年５月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、支柱と、該支柱の上部に揺動自在に取付けたアームとからなり、前記アームの両端に磁気体を設けたものである。このアームは上下２段以上設けてもよく、また同一平面上で２本以上のアームを任意の角度で交差させてもよい。これらの場合にも各アームの両端には磁気体を設ける。尚磁気体はアームの両端に限らず中央にも設けてもよく、支柱及び／又はアームをコイルバネにより構成してもよい。またアームは金属製は勿論、木材、プラスチック、ゴム、ガラス繊維等で製造してもよい。これら非金属の絶縁材で製造すれば、例えば送電線の鉄塔やタワーの近く等でも使用できる利点がある。更に本装置は１つだけではなく、一直線上に隙間なく設置してもよいし、その直列に並べた装置を更に所定の間隔で複数列並べてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案に係る鳥類忌避装置の一実施例を
示す斜視図である。

【図２】図２はその一部拡大正面図である。

【図３】図３は本装置の第２の実施例を示す正面図であ
る。

【図４】図４は本装置の第３の実施例を示す斜視図であ
る。

【図５】図５は本装置の第４の実施例を示す斜視図であ
る。

【図６】図６は本装置の第５の実施例を示す斜視図であ
る。

【図７】図７は本装置の第６の実施例を示す斜視図であ
る。

【図８】図８は図７の回転状の鳥威し具の正面図であ
る。

【図９】図９は他の回転状の鳥威し具の正面図である。

【図１０】図１０は本装置を出窓に使用した状態を示す
斜視図である。

【図１１】図１１は本装置をビル屋上に使用した状態を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１，１Ｃ支柱２，２Ａ〜２Ｊア−ム４ａ，４ｂ，４ｃ，１０磁気体５ベランダ６ａ・６ｂ簡易型着脱具７ベ−ス

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】支柱と、該支柱の上部に揺動自在に取付け
たア−ムとからなり、前記ア−ムの両端に磁気体を設け
たことを特徴とする鳥類忌避装置。
【請求項２】前記ア−ムを上下に２段以上設けたことを
特徴とする請求項１記載の鳥類忌避装置。
【請求項３】支柱と、この支柱の上部に揺動自在に取付
け、且つ任意の角度で交差させた２本以上のア−ムとか
らなり、各ア−ムの両端には磁気体を設けたことを特徴
とする請求項１又は２記載の鳥類忌避装置。
【請求項４】支柱及び／又はア−ムをコイルバネにより
構成したたことを特徴とする請求項１、２又は３記載の
鳥類忌避装置。