JPH11113477A - 鳥おどし装置 - Google Patents

鳥おどし装置

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JPH11113477A
JPH11113477A JP28647297A JP28647297A JPH11113477A JP H11113477 A JPH11113477 A JP H11113477A JP 28647297 A JP28647297 A JP 28647297A JP 28647297 A JP28647297 A JP 28647297A JP H11113477 A JPH11113477 A JP H11113477A
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JP
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shaft
fixed
spring
support cylinder
birding
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JP28647297A
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Yoshiyuki Hidawa
義行 飛田和
Shizuo Kasai
志津雄 葛西
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YOSHIYUKI CORP
Original Assignee
YOSHIYUKI CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不規則な磁場の変化による鳥おどし装置につ
いて、台風等の強風にも耐える。 【解決手段】 基部10には、支持筒14が固定され、
この支持筒14には、支持筒14と軸心を同一とする軸
穴15が設けられている。この軸穴15には、支持筒1
4に対して回転自在な回転軸22が挿入されている。こ
の回転軸22の先端には、複数本のスプリング32が、
回転軸22の軸心と垂直方向に、かつその重心が回転軸
22の軸心と一致するように固定されている。このスプ
リング32の自由端には、揺振軸30が固定され、この
揺振軸30の先端には、揺振軸30を中心として回転す
る回転体40が設けられている。更に、この回転体40
には永久磁石50が固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鳥おどし装置、更
に詳しくは永久磁石の磁場を不規則に変化させることに
よって、ハト、スズメ、カラス等の鳥類をおどす鳥おど
し装置であって、特に強風にも耐え得る構造を有する鳥
おどし装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鳥類の飛来を阻止することを
目的とした、種々の鳥おどし装置が提供されている。例
えば、眼球を模した文様を印刷した風船やタカ等の天敵
の模型等のように、「視覚効果」を利用したもの、鳥類
の忌避する周波数の音を発したり、定期的に銃声音を発
する装置等のように、「聴覚効果」を利用したもの、ま
たは鳥類の忌避するにおいを発する装置のように、「嗅
覚効果」を利用したもの等である。
【0003】しかし、このような鳥おどし装置は、いず
れも鳥類に直接危害を加えるものではない。したがっ
て、鳥類が、これらは危険でないと学習によって知って
しまえば、このような従来の鳥おどし装置は役に立たな
くなってしまっていた。とはいえ、鳥類を殺傷するよう
な装置を使用することは、人道上許されないばかりでな
く、法に触れる場合もある。
【0004】そこで、鳥類が学習によって慣れてしまう
ことのないような、鳥おどし装置が待望されていた。と
ころで、鳥類は、視覚による認識の他に、地磁気及び建
物等から生ずる磁気による磁場を認識することで、地形
を把握しているという報告がある。つまり、鳥類は体内
にいわゆる生物磁石を持ち、この生物磁石で磁場を認識
するという。そして、この生物磁石による磁場の認識が
混乱するため、鳥類は磁場が乱れている場所を忌避する
と考えられている。
【0005】そこで、最近、永久磁石を利用した鳥おど
し装置が提案されている。つまり、この種の鳥おどし装
置は、永久磁石を用いて磁場を乱すことにより、鳥類の
飛来を阻止することを目的としたものである。この種の
鳥おどし装置としては、例えば、風車の羽根に永久磁石
を固定し、風車の回転によって磁場を乱すものがある。
【0006】しかし、このような鳥おどし装置でも、前
述の鳥おどし装置と同様に、やがて鳥類が慣れてしまう
ことになる。つまり、このような鳥おどし装置では、永
久磁石が単に一軸性の回転運動をするだけなので、磁場
の変化が規則的になる。したがって、学習によって鳥類
が、その規則的な磁場の変化を、その地形の特徴として
認識するためと考えられる。
【0007】この点を解決しようとした先行技術とし
て、本発明の発明者の一人による特開平9−28271
号がある。この発明に係る鳥おどし装置は、図8に示す
ような構造をしている。以下、この図に基づいて、同発
明の概略を説明する。基部10からは、突出部20を突
出させてある。この突出部20の先端には、揺振軸30
を固定するための固定部21が設けられている。この固
定部21からは、両側に揺振軸30を突出させてある。
揺振軸30はワイヤー等によって形成されている。
【0008】更に、揺振軸30の両先端には、揺振軸3
0を中心軸として回転する回転体40が各々設けられて
いる。この回転体40は、2つの風受け41を連結部4
2で連結した構造になっている。この連結部42には、
回転体40が揺振軸30に回転可能に支持されている。
また、連結部42には永久磁石50が固定されている。
【0009】上記構造により、風受け41が風を受ける
と、回転体40は揺振軸30を中心にして回転運動を起
こす。これに加えて、回転体40が風から受ける力によ
って、揺振軸30が揺れるため、その先端に位置する回
転体40自体も揺れることになる。したがって、風を受
けた回転体40の回転運動に加え、揺振軸30の揺れに
よって、永久磁石50から生ずる磁場が不規則に乱れる
こととなる。これによって、鳥類が磁場の乱れを忌避し
て近寄らないため、鳥害を防げるようにしたものであ
る。
【0010】更に、永久磁石50には、回転だけでな
く、揺れが伴うので、磁場の変化に規則性がなく、鳥類
が磁場の変化になれてしまうこともない。同発明の実施
例では、実際に、同発明に係る鳥おどし装置を、ハトの
飛来に悩まされている家庭16軒のベランダの手すりに
設置している。その結果、その内の15軒でハトの飛来
を完全に阻止することができた。また、ハト以外のスズ
メ、カラス等の鳥類の飛来の阻止にも著効を示した。
【0011】この先行技術に係る鳥おどし装置は、ほぼ
満足すべき鳥おどし効果を有するものである。しかし、
風の力による揺れる揺振軸への曲げ応力が、揺振軸が固
定されている根本の部分に集中するため、台風等による
強風を受けると、その衝撃応力により揺振軸が曲がった
り、折れたりしてしまうことも想定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、以
下に示す目的を有するものである。すなわち、請求項1
記載の発明は、強風にも耐え得る揺振軸を有する鳥おど
し装置を提供することを目的とするものである。また、
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加
え、揺振軸があらゆる方向からの曲げ応力あるいは衝撃
応力にも耐え得るようにすることを目的とするものであ
る。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の目的に加え、揺振軸自体の強度を増すとと
もに、製造及び組立を容易にすることを目的とするもの
である。請求項4記載の発明は、請求項1、2または3
記載の発明の目的に加え、本発明にかかる鳥おどし装置
の鳥おどし効果の増強を目的とするものである。
【0014】更に、請求項5記載の発明は、請求項1、
2、3または4記載の発明の目的に加え、本発明にかか
る鳥おどし装置を、従来では設置しにくかった場所へも
容易に設置できるようにすることを目的とするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段を説明するにあたって、参考のために、以下図面中の
番号を付して説明する。上記の課題を解決するために、
本発明のうちで請求項1記載の発明は、基部10には、
支持筒14を固定し、支持筒14には、この支持筒14
と軸心を同一とする軸穴15が設けられ、この軸穴15
には、支持筒14に対して回転自在な回転軸22を挿入
し、この回転軸22の先端には、複数本のスプリング3
2が、回転軸22の軸心と垂直方向に、かつその重心が
回転軸22の軸心と一致するように固定され、このスプ
リング32の自由端には、揺振軸30が固定され、この
揺振軸30の先端には、揺振軸30を中心として回転す
る回転体40が設けられるとともに、この回転体40に
は、永久磁石50が固定されていることを特徴とする。
【0016】ここで、「基部」とは、支持筒14を固定
するための構造であり、四角板状等に形成した持ち運び
可能なものだけでなく、建造物等の屋根、壁、手すり等
をも含む。「支持筒」とは、回転軸22を支持する筒状
構造をいう。「スプリング」については、金属、プラス
チック等、その材質は特に限定されるものではない。ま
た、板ばね、コイルばね等、その種類も特に限定される
ものではない。更に、その本数を複数本としたことで、
等角度で振り分ければ全体のバランスを取ることが可能
になる。
【0017】「揺振軸」とは、風や振動によって、その
先端に位置する回転体40が揺れるような軸をいい、金
属製のワイヤー若しくはバネ材、又はプラスチック製の
細い棒等によって形成することができる。また、この揺
振軸30は、全方向に自由に揺れることができる断面円
形のワイヤー等の他に、揺れる方向が制限されるような
異形断面のワイヤー等を用いることもできる。
【0018】「回転体」については、風を受けて回転し
得る構造であれば、特にその形状は制限されない。具体
的には、風車又は風速計の風受けのような形状等が考え
られる。このように形成すると、風の力による揺振軸3
0の曲げ応力が、スプリング32にかかるため、揺振軸
30及びスプリング32がより大きな曲げ応力あるいは
衝撃応力にも耐えられるものである。それとともに、回
転軸22によって揺振軸30及びスプリング32自体が
風を受けて回転するため、風の力を受け流すことができ
る。したがって、台風等の強風を受けても揺振軸30及
びスプリング32が破損しにくくなっている。
【0019】また、回転体40による回転並びに揺振軸
30及びスプリング32による揺れに加えて、揺振軸3
0及びスプリング32自体も回転軸22を中心として回
転することで、永久磁石50から生ずる磁場の変化が従
来技術に比べてより複雑になる。したがって、鳥おどし
効果をより増強することができる。請求項1記載の発明
では、スプリング32の形状には特に限定はないが、請
求項2記載の発明のように、スプリングを、コイルばね
で形成することもできる。
【0020】このようにすると、揺振軸30あるいはス
プリング32があらゆる方向からの曲げ応力あるいは衝
撃応力にも耐えられるようになる。請求項1または2記
載の発明では、揺振軸30とスプリング32とを別に形
成して接合してもよいが、請求項3記載の発明のよう
に、揺振軸30とスプリング32とを一体に形成するこ
ともできる。
【0021】このようにすると、揺振軸30とスプリン
グ32とを固定した部分の強度を増すことができるとと
もに、製造及び組立を用意にすることができる。請求項
1、2または3記載の発明はそのまま実施することもで
きるが、請求項4記載の発明のように、回転体40に鏡
体44を装着することもできる。このようにすると、磁
場の変化による鳥おどし効果に加え、鏡体44が反射す
る光による鳥おどし効果も期待できる。
【0022】請求項1、2、3または4記載の発明は、
そのまま実施することもできるが、請求項5記載の発明
のように、支持筒には、基部に平行な、少なくとも1個
の取付け穴を設けることもできる。ここで、「取付け
穴」とは、支持筒14の一部を凹ませて形成した穴、又
は支持筒14を貫通する穴のいずれでもよい。前者のよ
うにすれば、この取付け穴18に、例えば長い棒の一端
を差し込んで、別途接着剤を付着させた基部10を所定
の固定位置に押し付けることができる。したがって、高
圧線の支柱等の危険な場所や、手の届かない場所にこの
鳥おどし装置を設置することが可能となる。また、後者
のようにすると、前者による効果に加え、この取付け穴
18に針金等を通して、この鳥おどし装置を所定の固定
位置に結わえ付けることも可能となる。したがって、固
定が強固に行えるだけでなく、曲面の取り付け面にも固
定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一の実施の形態
を、図1ないし5に示した図示例とともに説明する。図
1は斜視図、図2は基部10、支持筒14及び固定部2
1を図1中のA−A断面で示した一部断面図、図3は基
部10及び支持筒14を図1中のB−B断面で示した一
部断面図、図4は平面図、図5は揺振軸30に垂直な回
転体40の断面図である。なお、図1ないし5において
は、図8に示した従来技術と共通する部分には、同一の
名称を用い、かつ同一の番号を付してある。
【0024】更に、図1ないし3に従って、基部10か
ら支持筒14が立設している状態として説明する。各図
において、この鳥おどし装置は、以下の構造を有する。
基部10には、支持筒14が固定されている。この支持
筒14には、支持筒14と軸心を同一とする軸穴15が
設けられている。この軸穴15には、支持筒14に対し
て回転自在な回転軸22が挿入されている。この回転軸
22の上端には、2本のスプリング32が反対方向か
ら、回転軸22の軸心と垂直方向に固定されている。こ
のスプリング32の自由端からは、直線状の揺振軸30
が一体に延設されている。この揺振軸30の先端には、
揺振軸30を中心として回転する回転体40が設けられ
ている。この回転体40には、永久磁石50及び鏡体4
4が固定されている。
【0025】以下、各部分について詳述する。基部10
は四角板状に形成されている。基部10は、支持筒14
を固定するものである。また、基部10の、支持筒14
を固定した面と反対側の面に、接着剤、両面テープ等を
付着させることで、本発明にかかる鳥おどし装置を建造
物等に固定することができる。
【0026】支持筒14は裁頭円錐筒状に形成されてい
る。その上端には円形の軸穴15が開放している。支持
筒14の高さ方向ほぼ中央の内面には、リング状の内向
きフランジ16が、高さ方向に所定の支持間隙17をも
って2枚突出している。この内向きフランジ16は、回
転軸22を支持するための構造であるとともに、支持筒
14の強度向上にも寄与している。
【0027】また、支持筒14には、2つの取付け穴1
8が支持筒18を貫通するようにして設けられている。
この両取付け穴18は、上記の内向きフランジ16の下
方に位置し、かつ、支持筒14の軸心方向と直交するよ
うに、支持筒14を貫通して設けられている。加えて、
図2及び3に示すように、これら両取付け穴18は、回
転軸22に接触しないようにして支持筒14内部に設け
られた筒部19によって連結されている。
【0028】こうすることで、この取付け穴18に、例
えば長い棒の一端を差し込んで、別途接着剤を付着させ
た基部10を所定の固定位置に押し付けることができる
ので、高圧線の支柱等の危険な場所や、手の届かない場
所にこの鳥おどし装置を設置することが可能となる。ま
た、この取付け穴18に針金等を通して所定の固定位置
に結わえ付けることも可能となる。更に、筒部19が設
けてあるので、取付け穴18に棒又は針金等を通すのが
容易となるとともに、支持筒14の強度を向上させるこ
とにもなる。
【0029】回転軸22は棒状構造で、軸心に直交する
断面形状が十字形である軸体23と、その上部の、スプ
リング32を固定する固定部21と、軸体23の下端付
近に突出する、円形の外向きフランジ24とから形成さ
れている。上記固定部21は、回転軸22の軸心に対し
て、直角な軸心を有する管状に形成されている。また、
上記外向きフランジ24の厚さは、支持筒14の支持間
隙17の幅よりも狭く形成されている。
【0030】一体に形成されている揺振軸30とスプリ
ング32とは、1本の断面円形のステンレスワイヤーか
ら形成されている。すなわち、1本のステンレスワイヤ
ーの一端をコイル状に巻いた部分がスプリング32で、
それ以外の部分が揺振軸30である。そして、このスプ
リング32の部分が、回転軸22の固定部21に固定さ
れる部分である。
【0031】揺振軸30及びスプリング32は、断面円
形のステンレスワイヤーによって形成されているため、
どのような方向にも揺れることができるようになってい
る。このように、揺振軸30とスプリング32とを一体
に形成することで、両者の連結部の強度を増すととも
に、製造及び組立を容易にすることができる。揺振軸3
0の先端付近には、回転体40が回転自在に設けられ、
この回転体40が揺振軸30から外れないように、揺振
軸30先端に止め部31が固定してある。
【0032】回転体40は、図1ないし5に示すよう
に、2つの半球カップ状の風受け41を連結部42で連
結して形成し、この連結部42で揺振軸30に回転可能
に支持されている。風受け41は、同一回転方向に対し
て両カップの凹面部が向くように形成されている。した
がって、この風受け41に風が当たると、回転体40が
揺振軸30を中心として回転するようになっている。
【0033】更に、この回転体40の連結部42の両面
には、円形の固定条43が設けられ、各々の固定条43
の内部には、永久磁石50が固定されている。またここ
で永久磁石50は、同一極が同一方向を向くように固定
されているものである。このように永久磁石50を固定
すると、図5中の矢印で示すように磁場が発生するとと
もに、同一磁石50による磁場及び異なった磁石50へ
の磁場が発生することになるので、広い磁場を確保する
ことが可能となる。
【0034】上記の構造に加えて、この実施の形態で
は、風受け41の凸面部に鏡体44が設置されている。
これにより、回転体40の回転による磁場の不規則な変
化に加え、鏡体44で光を反射することで、鳥おどし効
果の増強を図っている。本実施の形態に係る鳥おどし装
置は、以下のように組み立てられる。支持筒14を、図
6に示すように、図1におけるA−A断面で分割した形
状の2つの支持筒部品14aとして形成する。すなわ
ち、本実施の形態においては、この分割された2つの支
持筒部品14aは合同である。したがって、1基の鳥お
どし装置の製作には、この支持筒部品14aを2個形成
すればよい。なお、この支持筒部品14aは、図1にお
けるB−B断面で分割した形状として形成してもよい。
【0035】また、回転軸22上端の固定部21は、図
7に示すように、固定部21の軸心を通る水平面で分割
し、回転軸22と一体な固定部下部21aと、独立した
固定部上部21bとの2つの部品として形成する。一
方、揺振軸30の先端には、あらかじめ回転体40を設
置しておく。そして、回転体40とは反対側に位置する
スプリング32を、上記の固定部下部21aにはめ込
み、固定部下部21aの長手方向ほぼ中央に、これらの
スプリング32の一端を差し込んで固定する。その後
に、その上から固定部上部21bを接着する。
【0036】次に、回転軸22の外向きフランジ24
を、支持体部品14aの支持間隙17にはめ込み、回転
軸22の軸体23を、支持体部品14aの半月状の軸穴
15にはめ込む。そして支持体部品14aのもう一つを
貼り合わせる。そうすると、回転軸22の固定部21が
支持筒14の上方に突出するようになっていると共に、
軸体23の下端は、その下方に位置する支持体14の筒
部19に接触しないようにもなっている。
【0037】最後に、この支持筒14の下端を基部10
に固定して、本発明に係る鳥おどし装置は完成する。も
ちろん、製作の便を考えると、基部10を支持筒14に
一体に成型しておくことが望ましい。上記構造により、
回転軸22は支持筒14に対して回転自在であるため、
揺振軸30及びスプリング32が風の力を受け流すこと
が可能となる。
【0038】また、回転軸22は、内向きフランジ16
によって支持筒14に支持されている。したがって、本
発明に係る鳥おどし装置を軒下等に逆さに設置しても、
回転軸22が落下するようなこともなくなる。それとと
もに、強風などによっても回転軸22が支持筒14から
脱出しないようにもなっている。このように形成するこ
とで、揺振軸30及びスプリング32が風から受ける曲
げ応力がスプリング32にかかるとともに、その力を固
定部21の内壁で支えることが可能となる。したがっ
て、揺振軸30を固定部に直接固定していた従来技術に
比べて、より大きな風の力にも耐え得るようになってい
る。
【0039】次にこの鳥おどし装置の実際の使用を説明
する。まず最初に、基部10をベランダの手すりあるい
は軒下等に固定する。ここで固定方法としては、基部1
0の反支持筒14側に接着剤又は両面テープ等を付着さ
せて手すり等に接着する方法、基部10を手すり等に釘
で打ち付けて固定する方法、取付け穴18を通した針金
又は紐等で手すり等に結わえ付ける方法等が考えられ
る。
【0040】また、高圧線の支柱等の危険な場所、又は
手の届かない高所等に固定する場合は、以下のようにす
る。まず、基部10の反支持筒14側に接着剤又は両面
テープを付着させておく。次に、支持筒14に設けられ
た取付け穴18に、棒等の一端を差し込み、もう一端を
もって、所望の場所に鳥おどし装置の基部10を押し付
けて接着させ、十分に固着したところで棒等を取付け穴
18から抜き取る。
【0041】また、柱や欄干等、取り付け面が曲面であ
る場合は、支持筒14を貫通した取付け穴18に針金又
は紐等を通して、その柱や欄干等に結わえ付けることが
できる。ここで、ベランダの手すりに固定すれば、図1
に示した形態と同様になり、回転体40の重量によっ
て、揺振軸30及びスプリング32が基部10側に若干
たわんだ状態となっている。逆に基部10を軒下等に固
定すると、図1に示した形態とは逆に、支持筒14が下
方に突出するので、回転体40の重量によって、揺振軸
30及びスプリング32が反基部10側に若干たわんだ
状態となっている。
【0042】このようにして固定した後、回転体40が
風を受けると、揺振軸30及びスプリング32に曲げ応
力がかかる。この力をスプリング32で受けることで、
揺振軸30及びスプリング32がより大きな曲げ応力あ
るいは衝撃応力に耐えられる。また、風を受けた揺振軸
30及びスプリング32自体が、回転軸22を中心とし
て回転し、風の力を受け流すことができる。よって、本
発明にかかる鳥おどし装置は、従来技術では耐え得な
い、台風等の強風にも耐え得るものである。
【0043】これに加えて、揺振軸30に回転可能に支
持されている回転体40が風を受けて回転すると共に、
揺振軸30が揺れることによって、永久磁石50によっ
て形成される磁場が乱される。また、揺振軸30自体が
回転軸22を中心として回転しつつ揺れるため、揺振軸
30先端の回転体40に固定された永久磁石50によっ
て形成されている磁場が不規則に乱れることとなる。
【0044】すなわち、この実施の形態では、回転体4
0が回転して磁場が乱れるだけでなく、回転体40を回
転可能に支持している揺振軸30も回転軸22を中心に
回転しつつ揺れるため、磁場の乱れが極めて不規則なも
のとなる。その結果、ハト、スズメ、カラス等の鳥類の
保有する生物磁石が、この不規則に変化する磁場によっ
て乱されるため、これらの鳥類が鳥おどし装置に近づか
ないこととなる。
【0045】なお、以下に本実施の形態の変形例を列挙
する。基部10の形状は、上記のような四角板状の他
に、円形板状、楕円形板状等の形状も考えられ、特定の
形状に限定されるものではない。また、必要に応じて基
部10に穴を開けておき、この穴を介してビス等で建造
物等に基部10を固定することもできる。更に、上記の
基部10は板状であるとしたが、この基部10を、壁又
は屋根等の建造物とし、そこに支持筒14を直接固定さ
せることもできる。
【0046】支持筒14の形状は、上記のような裁頭円
錐筒状の他に、円筒状、角筒状等の形状も考えられ、特
定の形状に限定されるものではない。上記の取付け穴1
8は、支持筒14を貫通しているが、貫通していなくて
もよく、さらには支持筒14の一部を円形に凹ませて形
成した場合であっても、棒等の一端を挿入できれば足り
る。
【0047】上記の回転軸22の断面形状は十字形とな
っているが、回転に支障がなければいかなる形状でも構
わない。また、回転軸22は、外向きフランジ24のよ
うな支持手段を設けずに、支持筒14の軸穴15に挿入
されているだけでもよい。こうしてあれば、回転軸22
が回転するには十分である。スプリング32は上記のよ
うに固定されていなくても、固定部21に直接突き刺さ
るように固定されていてもよい。また、スプリング32
は、上記のようなコイルばねの他にも、板ばね等であっ
てもよい。
【0048】揺振軸30は、バネ材で形成したワイヤー
等のように、他の素材であっても、風等によって回転体
40が揺れるものであるならば足りる。また、その断面
形状は、上記のように円形でなくても、揺れる方向が制
限されるものの、異形断面とすることもできる。更に、
上記の揺振軸30及びスプリング32の材質は、ステン
レスワイヤーとしたが、プラスチック等でもよい。
【0049】上記の実施の形態では、揺振軸30とスプ
リング32とは一体に形成されているが、揺振軸30と
スプリング32とを別個に形成して、接合することもで
きる。また、1本の揺振軸30の中間部分をコイル状に
巻いてスプリング32とし、このスプリング32の中央
部分を固定部21に固定することもできる。更に、3本
以上のスプリング32を固定部21から突出させること
も可能である。この場合は、各々のスプリング32を等
角度で、例えば3本なら120度で、振り分ける必要が
ある。
【0050】回転体40の形状としては、上記のものに
限定されるものではなく、例えば風車としてもよい。こ
の場合は、風車の羽根が風受け41となる。永久磁石5
0は、必ずしも上記のように連結部42の両面に固定す
る必要はなく、片面のみに設けることもできる。また、
永久磁石50は、連結部42のみでなく、風受け41に
固定することもできる。
【0051】上記の鏡体44は、鏡でなくとも反射体で
あれば足りる。また、風受け41の凸面部を全て鏡面に
するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1記載の発明によれば、回転軸にスプリング
を介して揺振軸を固定しているため、揺振軸及びスプリ
ングがより大きな曲げ応力あるいは衝撃応力に耐えられ
るとともに、揺振軸及びスプリング自体も回転軸を中心
に回転するため、風の力を受け流すことができ、台風等
の強風にも耐えることができる。
【0053】また、永久磁石を、揺振軸に設けた回転体
に固定することによって、永久磁石が、揺振軸及び回転
軸を中心とする二軸の回転運動とともに、揺振軸による
揺れ運動も行うことになり、磁場の変化が従来技術より
も複雑になる。請求項2記載の発明によれば、請求項1
記載の効果に加えて、揺振軸があらゆる方向からの風に
よる曲げ応力あるいは衝撃応力にも耐えることができ
る。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加えて、揺振軸とスプリング
とを固定した部分の強度を増すことができる。請求項4
記載の発明によれば、請求項1、2または3記載の効果
に加えて、光の反射により鳥おどし効果の増強を図るこ
とができる。請求項5記載の説明によれば、請求項1、
2、3または4記載の効果に加えて、本発明に係る鳥お
どし装置を、高圧線の支柱等の危険な場所又は手の届か
ない場所にも設置可能とするとともに、設置場所が曲面
であっても設置可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態を示した斜視図であ
る。
【図2】本発明の一の実施の形態を示した正面図であ
る。なお、基部、支持筒及び固定部は、図1中のA−A
断面で示している。
【図3】本発明の一の実施の形態を示した側面図であ
る。なお、基部及び支持筒は、図1中のB−B断面で示
している。
【図4】本発明の一の実施の形態を示した平面図であ
る。
【図5】揺振軸に垂直な回転体の断面図である。
【図6】支持筒を構成する部品を示した斜視図である。
【図7】固定部を構成する部品を示した斜視図である。
【図8】従来技術に係る鳥おどし装置の、一の実施の形
態を示した斜視図である。
【符号の説明】
10 基部 14 支持筒 14a 支持筒
部品 15 軸穴 16 内向きフ
ランジ 17 支持間隙 18 取付け穴 19 筒部 20 突出部 21 固定部 21a 固定部
下部 21b 固定部上部 22 回転軸 23 軸体 24 外向きフ
ランジ 30 揺振軸 31 止め部 32 スプリング 40 回転体 41 風受け 42 連結部 43 固定条 44 鏡体 50 永久磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部には、支持筒を固定し、 支持筒には、この支持筒と軸心を同一とする軸穴を設
    け、 この軸穴には、支持筒に対して回転自在な回転軸を挿入
    し、 この回転軸の先端には、複数本のスプリングが、回転軸
    の軸心と垂直方向に、かつその重心が回転軸の軸心と一
    致するように固定され、 このスプリングの自由端には、揺振軸が固定され、 この揺振軸の先端には、揺振軸を中心として回転する回
    転体が設けられると共に、 この回転体には、永久磁石が固定されていることを特徴
    とする鳥おどし装置。
  2. 【請求項2】 スプリングが、コイルばねで形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の鳥おどし装置。
  3. 【請求項3】 揺振軸とスプリングとが、一体に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の鳥お
    どし装置。
  4. 【請求項4】 回転体には、鏡体が装着されていること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の鳥おどし装
    置。
  5. 【請求項5】 支持筒には、基部に平行な、少なくとも
    1個の取付け穴が設けられていることを特徴とする請求
    項1、2、3または4記載の鳥おどし装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013063043A (ja) * 2011-09-17 2013-04-11 Oba Building Maintenance Kk 鳥類防除器
CN108271766A (zh) * 2018-01-29 2018-07-13 国网山东省电力公司烟台市牟平区供电公司 一种变电站驱鸟装置
CN110122418A (zh) * 2019-05-30 2019-08-16 佛山市中渔科技有限公司 一种用于蛙类养殖的喂食装置
CN113951246A (zh) * 2021-11-23 2022-01-21 江苏欧达电气有限公司 一种可移动式不锈钢防鸟风车防鸟设备

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