JPH07300574A - 水性被覆組成物 - Google Patents

水性被覆組成物

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JPH07300574A
JPH07300574A JP9330494A JP9330494A JPH07300574A JP H07300574 A JPH07300574 A JP H07300574A JP 9330494 A JP9330494 A JP 9330494A JP 9330494 A JP9330494 A JP 9330494A JP H07300574 A JPH07300574 A JP H07300574A
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resin
water
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acid
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JP9330494A
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English (en)
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Toshiharu Ohata
利晴 大畑
Sadaichi Tonomura
貞一 外村
Hiroji Sasaki
博治 佐々木
Kunio Yamada
邦男 山田
Tsutomu Iwami
勉 岩見
Kanji Horikiri
乾司 堀切
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Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油面密着性、高温仕上り性、ロールタッチ塗
膜剥離性、ブロッキング性及び防錆性に優れた被覆組成
物を提供する。 【構成】 水系アクリル変性アルキド樹脂(A)10〜
80重量部及び水系アクリル変性エポキシ樹脂(B)2
0〜90重量部を結合剤として含有する水性被覆組成物
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性被覆組成物に関
し、詳しくは水系超速乾性プライマー組成物に関し、更
に詳しくはリップみぞ型鋼、軽みぞ型鋼、異形軽みぞ型
鋼等のC型鋼、等辺軽山型鋼、不等辺軽山型鋼等のLア
ングル、角型鋼管すなわち角パイプ及びデッキプレート
等の軽量型鋼の防錆用として用いられる水系でかつ超速
乾性を有する水性被覆組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量型鋼等の塗装には、従来、錆止め塗
料JIS K5621〜5629の1種又は2種の溶剤
型塗料が使用されていたが、近年オゾン層の破壊、地球
温暖化を促進するCO2 ガス問題等に対する環境対策が
叫ばれ、塗料においても溶剤規制の観点から水系塗料の
使用が強く望まれてきた。
【0003】軽量型鋼の製造は平板鋼板コイルに、成型
油(フォーミングオイル)をつけ、成型(プレス)し、
C型鋼、L型鋼、デッキプレート、角パイプに連続的に
仕上げている。塗装については成型された軽量型鋼を湯
洗又は中性洗剤で水洗する脱脂工程(行わない場合もあ
るため脱脂の程度差はある)を経た後、誘導加熱、遠赤
外、温風乾燥等のプレヒートを行い、70〜120℃位
の表面温度に軽量型鋼を保ち、その状態でエアレス・ラ
イン塗装を行う。その際、デッキプレートでは1面塗装
であり、又C型鋼、Lアングルでは内外面塗装をする
が、エッジで支えるため、極端に早い乾燥は要求されな
い。しかし、角パイプにおいて4面同時塗装をする場合
は、塗装後、第1支えロールに達する迄に水系塗料が乾
燥する必要があり、しかもロールと接触した時に塗膜の
傷つき及び剥離を生じないように、超速乾性水系塗料で
あることを要求される。また、塗装後、第1支えロール
に達する時間は数秒以内と極めて短く、その間に乾燥し
ていることが必要である。
【0004】更に、鋼板に残っている成型油との付着性
に優れ、かつ角パイプにおいては残留の内部水又は内部
空気のため、鋼材温度幅が大きく、70〜120℃位の
広い温度幅においてもピンホール、ワキ等の発生が少な
いものが要求される。更に、塗装された角パイプは数分
以内に積み重ねられるため、塗膜同志が付着するいわゆ
るブロッキング現象が発生する場合がある。
【0005】従来から使用されているディスパージョン
タイプにおいては、主として水系アルキド樹脂、水系ア
クリル変性アルキド樹脂を塗膜形成主成分として使用し
た場合、油面密着性、高温仕上り性(塗面状態ワキのな
いこと)は良好であるが、ロールタッチ塗膜剥離性、ブ
ロッキング性が不良となるという問題点があった。また
エマルジョンタイプにおいては、主としてアクリルエマ
ルジョンを塗膜形成主成分として使用した場合、ロール
タッチ塗膜剥離性、ブロッキング性は良好であるが、油
面密着性、高温仕上がり性が不良となるという問題点が
あった。
【0006】また、両者を混合した塗料は、相反する性
質を有するため、ロールタッチ塗膜剥離性、油面密着
性、高温仕上がり性、ブロッキング性において、中間的
性能しか有さないものとなる。そこで、これら全てに高
い性能を有する水系塗料が強く望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、塗装数秒後のロールタッチ塗膜剥離性、油
面密着性、温度分布幅70〜120℃の広い幅で塗面状
態においてワキのない高温仕上り性、塗装数分後の積み
重ねにおいても良好なブロッキング性を有し、かつ防錆
性の優れる塗膜を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、水
系アクリル変性アルキド樹脂(A)10〜80重量部
(樹脂固形分)及び水系アクリル変性エポキシ樹脂
(B)20〜90重量部(樹脂固形分)を結合剤として
含有することを特徴とする水性被覆組成物である。
【0009】また、本発明は、水系アクリル変性アルキ
ド樹脂(A)がアルキド樹脂20〜90重量部(樹脂固
形分)に重合性ビニル単量体10〜80重量部を反応さ
せて得られる樹脂であり、かつ水系アクリル変性エポキ
シ樹脂(B)がエポキシ樹脂30〜90重量部(樹脂固
形分)に重合性ビニル単量体10〜70重量部を反応さ
せて得られる樹脂である上記水性被覆組成物である。
【0010】以下、本発明について詳述する。
【0011】水系アクリル変性アルキド樹脂(A)はア
ルキド樹脂20〜90重量部(樹脂固形分)に重合性ビ
ニル単量体10〜80重量部を反応させて得られる樹脂
であり、好ましくはアルキド樹脂40〜80重量部に重
合性ビニル単量体20〜60重量部を反応させて得られ
る樹脂である。アルキド樹脂が90重量部を超えると乾
燥性が悪くなり、また20重量部より少なくなると油面
付着性が劣る。水系アクリル変性アルキド樹脂(A)の
樹脂酸価(樹脂固形分)は、好ましくは15〜70、よ
り好ましくは20〜55である。酸価が70を超えると
耐水性、防錆性が劣る傾向があり、また15より小さく
なると水分散性又は水溶解性が劣る傾向がある。
【0012】水系アクリル変性アルキド樹脂(A)の製
造は、まず、油脂又は脂肪酸(I)20〜70重量部、
ポリオール(II)10〜40重量部、多塩基酸(III) 20
〜45重量部、及び一塩基酸(IV)0〜15重量部を合計
が100重量部となるように配合し、公知の合成方法に
従い、不活性ガス雰囲気中、約150〜250℃で約3
〜15時間、脱水縮合反応を行うことによってアルキド
樹脂(V)を得る。
【0013】次に、アルキド樹脂(V)20〜90重量
部(樹脂固形分)、及び重合性ビニル単量体(VI)10〜
80重量部を合計で100重量部となるように配合し、
重合開始剤の存在下、有機溶剤(VII) 中で公知の方法で
共重合させた後、アンモニア及び/又はアミン(VIII)よ
り選ばれた塩基性物質で中和し、水中に分散又は水溶化
させることにより水系アクリル変性アルキド樹脂(A)
を得る。アルキド樹脂と重合性ビニル単量体の好ましい
配合割合は、アルキド樹脂40〜80重量部、重合性ビ
ニル単量体20〜60重量部である。好ましい反応温度
は60〜150℃である。アルキド樹脂が90重量部を
超えると乾燥性が悪くなり、20重量部より少なくなる
と油面付着性が劣る傾向がある。
【0014】製造に用いる油脂又は脂肪酸(I)の油脂
は(半)乾性油が好ましく、油脂又は脂肪酸としては具
体的に、桐油、あまに油、脱水ひまし油、サフラワー
油、大豆油、ひまし油、トール油、米糠油及びそれらの
脂肪酸、ハイジエン脂肪酸等が挙げられ、これらは単独
で用いても2種以上を併用してもよい。
【0015】ポリオール(II)は1分子中に2〜6個の水
酸基を有する化合物であり、ポリオールとしては具体的
に、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタ
ンジオール、デカンジオール、ジエチレングリコール、
ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ソルビトール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール
等が挙げられ、これらは単独で用いても2種以上を併用
してもよい。
【0016】多塩基酸(III) は1分子中に2〜4個のカ
ルボキシル基を有する化合物であり、多塩基酸としては
具体的に、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ト
リメリット酸、テトラヒドロフタル酸、コハク酸、マレ
イン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライ
ン酸、ハイミック酸、イタコン酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、1,4シク
ロヘキサンジカルボン酸、メチルシクロヘキセントリカ
ルボン酸、クロトン酸、ピロメリット酸及びこれらの無
水物等が挙げられ、これらは単独で用いても2種以上を
併用してもよい。
【0017】一塩基酸(IV)には上記した脂肪酸は含まれ
ず、一塩基酸としては、一般にアルキド樹脂製造に使用
される安息香酸、パラターシャリーブチル安息香酸、メ
チル安息香酸、バーサチック酸、イソデカン酸、イソト
リデカン酸、不乾性油脂肪酸等が挙げられる。
【0018】アルキド樹脂(V)の理論水酸基価は、好
ましくは0.1〜150、より好ましくは3〜120で
ある。酸価は特に限定されないが、好ましくは70以
下、よち好ましくは55以下である。
【0019】重合性ビニル単量体(VI)としては具体的
に、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、(無水)マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基
含有重合性ビニル単量体;メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、te
rt−ブチル−アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチル−ヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート、アクリル酸デシル等のアクリル酸又
はメタクリル酸の炭素原子数1〜18個までのアルキル
又はシクロアルキルエステル;2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等
のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素原子数1〜8個ま
でのヒドロキシアルキルエステル;(メタ)アクリルア
ミド、N−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の官能性アク
リル又はメタクリルアミド;またスチレン、ビニルトル
エン、プロピオン酸ビニル、α−メチルスチレン、酢酸
ビニル、アクリロニトリル等が挙げられ、これらは単独
で用いても2種以上を併用してもよい。
【0020】有機溶剤(VII) としては、水と混合し得る
極性をもつ有機溶剤が好ましく、具体的に、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、イソアミルアルコール、sec−アミルアルコー
ル、tert−アミルアルコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3
−メトキシ−3−メチル−ブタノール、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル等が挙げられ、これらは単独で
用いても2種以上を併用してもよい。更に、必要に応じ
てキシレン、トルエン、ベンゼン等の芳香族系有機溶
剤、ノルマルヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族系有
機溶剤も使用することができる。
【0021】アンモニア及び/又はアミン(VIII)はアク
リル変性アルキド樹脂を水分散化又は水溶化させるのに
使用され、アミンとしては具体的に、メチルアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、アミルア
ミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルア
ミン、ジブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、モルホリン等の第1級、
第2級及び第3級のアルキルアミン;モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
第1級、第2級及び第3級のアルカノールアミンなどが
挙げられ、上記中和剤として単独で、又は2種以上併用
することができる。これら中和剤の使用量は樹脂中のカ
ルボキシル基に対して好ましくは0.1〜1.8当量、
より好ましくは0.3〜1.2当量である。
【0022】共重合にはベンゾイルパーオキサイド、パ
ーブチルオクテート、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニト
リル、等の重合開始剤を使用することができる。
【0023】水系アクリル変性エポキシ樹脂(B)はエ
ポキシ樹脂30〜90重量部(樹脂固形分)に重合性ビ
ニル単量体10〜70重量部を反応させて得られる樹脂
である。水系アクリル変性エポキシ樹脂の樹脂酸価(樹
脂固形分)は、好ましくは25〜100、より好ましく
は30〜70である。樹脂酸価が100を超えると耐水
性、防錆性が劣る傾向があり、25より小さいと水分散
性又は水溶性が劣る傾向がある。中和剤の使用量は、樹
脂中のカルボキシル基に対して好ましくは0.1〜1.
8当量、より好ましくは0.3〜1.2当量である。
【0024】水系アクリル変性エポキシ樹脂(B)の製
造は、エポキシ樹脂(IX)30〜90重量部の存在下、
有機溶剤(VII) 中で、好ましくは60〜150℃で重合
性ビニル単量体(VI)10〜70重量部を共重合する方
法、エポキシ樹脂(IX)に重合性不飽和基含有カルボン
酸(X)を0.1〜10.0重量%を導入し、重合性不
飽和基を有したエポキシ樹脂(IX)の存在下、有機溶剤(V
II) 中で、好ましくは60〜150℃で重合性ビニル単
量体(VI)10〜70重量部を共重合する方法、又は所
定の酸価を有するアクリル樹脂10〜70重量部とエポ
キシ樹脂(IX)30〜90重量部を有機溶剤(VII) 中で、
好ましくは100〜160℃で反応させる方法等で反応
させた後、アンモニア及び/又はアミン(VIII)より選ば
れた塩基性物質で中和して、水中に分散又は水溶化する
ことによって得られる。
【0025】エポキシ樹脂(IX)としては、具体的にエピ
コート828、エピコート1001、エピコート100
2、エピコート1004、エピコート1007、エピコ
ート1009、エピコート1010(以上、油化シェル
エポキシ社製、商品名)等のビスフェノール型エポキシ
樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂
等が挙げられ、これらは単独で用いても2種以上を併用
してもよい。エポキシ樹脂のエポキシ当量としては好ま
しくは160〜6000、より好ましくは500〜50
00である。重合性不飽和基含有カルボン酸(X)とし
ては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フタル酸、イ
タコン酸等が挙げられ、これらは単独で用いても2種以
上を併用してもよい。
【0026】本発明の水性被覆組成物は、水系アクリル
変性アルキド樹脂(A)10〜80重量部(樹脂固形
分)、及び水系アクリル変性エポキシ樹脂(B)20〜
90重量部(樹脂固形分)を結合剤として含有する。好
ましくは(A)成分が15〜70重量部、(B)成分が
30〜85重量部でる。(A)成分が10重量部未満で
あると、塗面状態、油面付着性が劣り、(B)成分が2
0重量部未満であると乾燥性、ロールタッチ塗膜剥離
性、防錆性が劣る。
【0027】本発明の組成物は、必要に応じて、顔料、
公知慣用の顔料分散剤、沈降防止剤、増粘剤、チクソ化
剤、消泡剤、ドライヤー、硬化剤、溶剤、造膜助剤又は
レベリング剤などの各種添加剤を使用して塗料化するこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を合成例、実施例及び比較例に
より更に詳しく説明するが、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。実施例中、「部」及び「%」
は、各々「重量部」及び「重量%」を示す。 <アルキド樹脂(樹脂A)の合成>撹拌器、温度計、還
流脱水装置及び窒素ガス導入管をつけた反応容器に下記
の成分 大豆油脂肪酸 677部 無水フタル酸 411部 ペンタエリスリトール 264部 トリメチロールプロパン 38部 を入れ、窒素雰囲気下で撹拌しながら240℃で12時
間反応を行った後、ブチルセルソルブで加熱残分が80
%になるように調整し、樹脂酸価12、ガードナー粘度
4 〜Z6 の樹脂Aを得た。
【0029】<水系アクリル変性アルキド樹脂(樹脂
B)の合成>撹拌器、温度計、冷却管及び窒素ガス導入
管をつけた反応容器に樹脂A400部、ブチルセルソル
ブ80部を入れ撹拌しながら100℃に加温する。スチ
レン40.8部、アクリル酸ブチル23.6部、アクリ
ル酸15.6部、ベンゾイルパーオキサイド2.4部の
混合液を2時間かけて均一に滴下し、更に3時間保温す
る。80℃に冷却後、トリエチルアミン23.0部を添
加し、撹拌する。イオン交換水557.5部を加え加熱
残分35%、粘度30ポアズ(25℃)、pH8.5の
水性樹脂Bを得た。
【0030】<水系アクリル変性アルキド樹脂(樹脂
C)の合成>撹拌器、温度計、冷却管及び窒素ガス導入
管をつけた反応容器に樹脂A250部、ブチルセルソル
ブ110部を入れ撹拌しながら100℃に加温する。ス
チレン115.6部、アクリル酸ブチル42.4部、メ
タクリル酸メチル24.5部、アクリル酸17.5部、
ベンゾイルパーオキサイド6部の混合液を2時間かけて
均一に滴下し、更に3時間保温する。80℃に冷却後、
25%アンモニア水19.4部を添加し、撹拌する。イ
オン交換水563.5部を加え加熱残分35%、粘度6
0ポアズ(25℃)、pH8.5の水性樹脂Cを得た。
【0031】<水系アクリル変性エポキシ樹脂(樹脂
D)の合成>撹拌器、温度計、冷却管及び窒素ガス導入
管をつけた反応容器にエポキシ樹脂、商品名エピコート
1002(油化シェルエポキシ社製)320部、ブチル
セルソルブ133.3部を入れ撹拌しながら100℃に
加温溶解する。スチレン25.9部、アクリル酸エチル
13部、アクリル酸41.1部、ベンゾイルパーオキサ
イド2.4部の混合液を2時間かけて均一に滴下し、更
に3時間保温する。80℃に冷却後、トリエチルアミン
46.1部を添加し、撹拌する。イオン交換水561.
1部を加え加熱残分35%、粘度70ポアズ(25
℃)、pH8.5の水性樹脂Dを得た。
【0032】<水系アクリル変性エポキシ樹脂(樹脂
E)の合成>撹拌器、温度計、冷却管及び窒素ガス導入
管をつけた反応容器にエポキシ樹脂、商品名エピコート
1004(油化シェルエポキシ社製)200部、ブチル
セルソルブ133.3部を入れ撹拌しながら100℃に
加温溶解する。スチレン101部、アクリル酸エチル5
2.9部、メタクリル酸49.1部、ベンゾイルパーオ
キサイド6部の混合液を2時間かけて均一に滴下し、更
に3時間保温する。80℃に冷却後、ジメタノールアミ
ン50.8部を添加し、撹拌する。イオン交換水54
9.8部を加え加熱残分35%、粘度50ポアズ(25
℃)、pH8.5の水性樹脂Eを得た。
【0033】<水系アクリル変性エポキシ樹脂(樹脂
F)の合成>撹拌器、温度計、冷却管及び窒素ガス導入
管をつけた反応容器にエポキシ樹脂、商品名エピコート
1007(油化シェルエポキシ社製)120部、ブチル
セルソルブ133.3部を入れ撹拌しながら100℃に
加温溶解する。スチレン159.3部、メタクリル酸メ
チル47.4部、アクリル酸エチル22.2部、アクリ
ル酸41.1部、ベンゾイルパーオキサイド9.3部の
混合液を2時間かけて均一に滴下し、更に3時間保温す
る。80℃に冷却後、25%アンモニア水46.6部を
添加し、撹拌する。イオン交換水543.7部を加え加
熱残分35%、粘度50ポアズ(25℃)、pH8.5
の水性樹脂Fを得た。
【0034】<水系アルキド樹脂(樹脂G)の合成>撹
拌器、温度計、冷却管、還流脱水装置及び窒素ガス導入
管をつけた反応容器に下記の成分 大豆油脂肪酸 175部 無水フタル酸 220部 イソフタル酸 210部 トリメチロールプロパン 275部 ネオペンチルグリコール 100部 を入れ、窒素雰囲気下で撹拌しながら240℃で樹脂固
形分酸価35まで反応し、その後無水トリメリット酸3
0部を添加し、樹脂固形分酸価45まで240℃で反応
を行い冷却し、ブチルセルソルブで加熱残分80%に成
るように希釈した。80℃冷却後、トリエチルアミン6
1.2部添加し、イオン交換水1692部を加え加熱残
分35%、粘度45ポアズ、pH8.0の水性樹脂Gを
得た。
【0035】[実施例1〜8及び比較例1〜5] 樹脂B 86部 酸化鉄 70部 タルク 150部 炭酸カルシウム 140部 イオン交換水 200部 以上を、サンドミルで50μ以下まで分散し、その後 樹脂D 257部 イオン交換水 97部 を加えて撹拌を行い、実施例1の塗料を得た。
【0036】実施例2〜8、比較例2,3は実施例1と
同様の方法で(樹脂B又は樹脂Cをミルベースとして)
塗料の製造を行った。
【0037】ミルベースとして比較例1では樹脂B27
部、樹脂D59部、比較例4では、樹脂D86部、比較
例5では樹脂G86部を使用してサンドミルで50μ以
下まで分散し、その後、比較例1,4では樹脂D257
部、比較例5では樹脂G257部及びイオン水97部を
加え、撹拌を行い、比較例1,4,5の塗料を得た。
【0038】得られた塗料について以下の方法で乾燥性
(90℃、70℃)、ロールタッチ塗膜剥離性、塗面状
態、油面密着性、耐食性の各試験を行ない、その結果を
表1に示した。
【0039】[乾燥性90℃]黒皮鋼板を90℃にプレ
ヒートして、15〜20μm/dryエアースプレー塗
装し、塗膜の濡れ色が乾き色へ変わるまでの時間を測定
した。
【0040】○:2秒以内 △:2〜5秒 ×:5
秒以上
【0041】[乾燥性70℃]黒皮鋼板を70℃にプレ
ヒートして、15〜20μm/dryエアースプレー塗
装し、塗膜の濡れ色が乾き色へ変わるまでの時間を測定
した。
【0042】○:4秒以内 △:4〜8秒 ×:8
秒以上
【0043】[ロールタッチ塗膜剥離性]黒皮鋼板を9
0℃にプレヒートして、エアレス自動塗装ライン15〜
20μm/dry塗装し、その時のロールへの塗膜付着
量で評価した。
【0044】○:塗膜が付着しない △:塗膜が一部
付着する ×:塗膜が全面に付着する
【0045】[塗面状態]黒皮鋼板を90℃にプレヒー
トして、15〜20μm/dryエアースプレー塗装
し、塗面状態を観察した。
【0046】○:塗面がザラつき、ピンホールの発生な
し △:塗面にザラつきがある ×:塗面にザラつき、ピンホール発生
【0047】[油面密着性]黒皮鋼板を成型油に浸漬
し、引き上げ後ウェスで鋼板表面の成型油を吸い取る。
更に、110℃で10分間乾燥し、ウェスで20往復擦
り、90℃にてプレヒートして、15〜20μm/dr
yエアースプレー塗装し、24時間常温で放置後、クロ
スカットし、セロハンテープでの剥離幅により判定し
た。
【0048】○:クロスカット部のみ △:2mm以
下 ×:2mmを越えるもの
【0049】[耐食性]黒皮鋼板を90℃にプレヒート
して、15〜20μm/dryエアスプレー塗装し、2
4時間放置後クロスカットし、3%NaCl溶液に96
時間浸漬しセロハンテープでの剥離幅により判定した。
【0050】○:3mm以下 △:3〜10mm以下
×:10mm以上
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかな通り、本発明の水性被覆
組成物である実施例1〜8においては優れた塗膜性能を
有していた。一方、水系アクリル変性アルキド樹脂の配
合量が少ない比較例1は、塗面状態、油面密着性が不良
であり、水系アクリル変性エポキシ樹脂の配合量が少な
い比較例2、水系アクリル変性エポキシ樹脂を含まない
比較例3、水系アルキド樹脂のみの比較例5は、それぞ
れ乾燥性、ロールタッチ塗膜剥離性、耐食性が不良であ
り、水系アクリル変性アルキド樹脂を含まない比較例4
は、塗面状態、油面密着性が不良であった。
【0053】
【発明の効果】本発明の水性被覆組成物は、塗装数秒後
のロールタッチ塗膜剥離性、油面密着性、温度分布幅7
0〜120℃の広い幅で塗面状態においてワキのない高
温仕上り性、塗装数分後の積み重ねにおいても良好なブ
ロッキング性を有し、かつ防錆性に優れる被覆組成物で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 邦男 栃木県那須郡西那須野町下永田1−981 司コーポ205 (72)発明者 岩見 勉 栃木県大田原市紫塚4−3939−53 (72)発明者 堀切 乾司 栃木県大田原市中央1−19−5 ベルファ ムA202

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水系アクリル変性アルキド樹脂(A)1
    0〜80重量部及び水系アクリル変性エポキシ樹脂
    (B)20〜90重量部を結合剤として含有することを
    特徴とする水性被覆組成物。
  2. 【請求項2】 前記水系アクリル変性アルキド樹脂
    (A)がアルキド樹脂20〜90重量部に重合性ビニル
    単量体10〜80重量部を反応させて得られる樹脂であ
    り、かつ前記水系アクリル変性エポキシ樹脂(B)がエ
    ポキシ樹脂30〜90重量部に重合性ビニル単量体10
    〜70重量部を反応させて得られる樹脂である請求項1
    に記載の水性被覆組成物。
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