JPH07299300A - コードレスアイロン - Google Patents

コードレスアイロン

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JPH07299300A
JPH07299300A JP9324594A JP9324594A JPH07299300A JP H07299300 A JPH07299300 A JP H07299300A JP 9324594 A JP9324594 A JP 9324594A JP 9324594 A JP9324594 A JP 9324594A JP H07299300 A JPH07299300 A JP H07299300A
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vaporization chamber
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heater
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Atsushi Matsuo
敦志 松尾
Shinji Sakano
親司 坂野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類などのしわ伸ばしを行うコードレスアイ
ロンにおいて、アイロン本体の重量を必要以上に増加さ
せることなく、効果的にベース前方部の熱容量を増大さ
せることを目的とする。 【構成】 ヒータ1によって加熱されるベース19に設
けられた気化室3の上面側を気化室蓋16により覆い、
ベース19の上面側を覆う断熱板5の上面側に水タンク
4を配設し、アイロンの握り部を形成する把手17を設
ける。ベース19のヒータ1より下方部の肉厚は、アイ
ロン本体の前方部をA、後方部をBとしたときA>Bの
関係を持つように、前方が厚く後方に薄く徐々に変化さ
せたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類などのしわ伸ばし
を行うコードレスアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコードレスアイロンは図
7および図8に示すような構成になっていた。以下、そ
の構成について説明する。図に示すように、ヒータ1
は、ベース2に埋設しており、このベース2に気化室3
を形成するとともに、ベース2の上方に水タンク4を配
置している。
【0003】水タンク4内の水は、ベース2上面に覆設
する断熱板5に設けられた穴部6を通り、断熱板5とベ
ース2の間に配置された導水体7を通して、気化室3へ
供給されるようになっている。また、水タンク4の底部
には弁装置8により手動で開閉されるノズル9が設けら
れており、ゴムカバー10によって導水体7と連結して
水路を形成している。また、ヒータ1のうち、1aは内
部に発熱体を含んでいない非発熱体部である。
【0004】一方、前記導水体7には、ベース2に設け
られた熱応動部材11によって開閉される熱応動弁装置
12が設けられ、気化室3の温度が水の気化適正温度以
下のときは、熱応動弁装置12によって導水体7を遮断
し、手動で弁装置8が開かれた場合でも水タンク4内の
水が気化室3へ供給されないようになっていた。
【0005】また、温度ヒューズ13はベース2の異常
加熱時に、ヒータ1への電源供給を遮断する。サーミス
タ14はベース2の温度情報を制御手段15に伝達す
る。また、気化室蓋16は気化室3の上方を覆ってい
る。把手17はアイロン本体の握り部を形成するととも
に水タンク4の上部を形成している。スタンド18はア
イロン本体を載置して電源を供給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のコードレスアイロンの構成では、アイロンがけのた
め、アイロン本体をスタンド18から離脱させた場合、
放熱とスチーム発生に必要な気化熱のため、ベース2お
よび気化室3が冷却される。この結果、所定の温度に低
下したときに熱応動部材11が動作し、熱応動弁装置1
2により導水体7が遮断され、スチームが一定時間経過
すると発生しなくなる。
【0007】しかしながら、前記従来の構成のコードレ
スアイロンにおいては、離脱後のスチーム発生持続時間
を長くするためには、ベース2の熱容量を拡大、すなわ
ち、ベース2の重量を増加させることが考えられるが、
アイロン本体の重量が増加するため、使用者にとって使
い勝手が悪くなるという問題があった。
【0008】また、アイロンのベース2は、スチーム使
用時に気化室3の近傍のみが気化熱によって集中して冷
却されるが、アイロン本体をスタンド18に載置し給電
する際には、通常ヒータ1の非発熱部1aと発熱部の境
は、ヒータ1がベース2から露出する箇所近傍に設けら
れているため、ベース2全体が加熱され、アイロン本体
を離脱、載置を繰り返して使用していると、ベース2の
気化室3近傍部分、すなわち、前方部のみが温度低下
し、後方部との温度差が拡大する現象が生じていた。
【0009】一方、前述のとおり、ベース2の後方部に
はサーミスタ14、および、温度ヒューズ13が設けら
れているため、ベース2の前後部で温度差が生じると、
気化室3の近傍が十分に加熱さられないうちに、ベース
2の後方部の温度上昇をサーミスタ14が感知し、制御
手段15の動作によりヒータ1への通電が中止されるこ
ととなる。したがって、結果的にはスチーム持続時間が
短くなるという問題があった。
【0010】また、通常の使用状態においても短時間に
載置と離脱動作を繰り返せば、ベース2の後方部の温度
のみが過度に上昇し、アイロン本体に異常がない場合で
も、温度ヒューズ13が動作し、使用不可能になるとい
う問題もあった。
【0011】また、前記従来の構成では、実際にアイロ
ンがけを行っているとき以外、例えば、アイロン本体を
移動させるために布から浮かしている状態、あるいは、
アイロン本体をスタンド18から離脱させてアイロンが
けを行う前の状態、または、逆にアイロンがけから、ア
イロン本体をスタンド18に載置するまでの間等、実際
にスチームを必要としない場合においても、スチームを
発生しているために、不必要にベース2を冷却してお
り、このため、結果的にはスチーム持続時間が短くなる
という問題があった。
【0012】本発明は上記課題を解決するもので、アイ
ロン本体の重量を必要以上に増加させることなく、効果
的にベース前方部の熱容量を増大させることを第1の目
的としている。
【0013】第2の目的は、スチーム発生時の気化熱に
より生じるベースの前後方部の温度差を減少させ、ベー
スの熱容量の有効利用により、スチーム持続時間を増加
させることである。
【0014】第3の目的は、実際にアイロン本体が使用
されている時のみスチームを発生させることにより、ベ
ースの不必要な冷却を防止し、スチーム持続時間を増加
させることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するために、ヒータによって加熱されるベース
と、このベースに設けられた気化室と、この気化室の上
面側を覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱
板と、この断熱板の上面側に配設された水タンクと、ア
イロンの握り部を形成する把手を具備し、前記ベース
は、ヒータより下方の肉厚をアイロン本体の前方が厚
く、後方に薄く徐々に変化させたことを第1の課題解決
手段としている。
【0016】また、第2の目的を達成するために、ヒー
タによって加熱されるベースと、このベースに設けられ
た気化室と、この気化室の上面側を覆う気化室蓋と、前
記ベースの上面側を覆う断熱板と、この断熱板の上面側
に配設された水タンクと、アイロンの握り部を形成する
把手を具備し、前記ヒータの発熱体部は、前記気化室の
底面に位置する場所のみに設けたことを第2の課題解決
手段としている。
【0017】また、ヒータの前方部を気化室の外周を形
成する側壁位置に沿うように略螺旋状に湾曲させたこと
を第3の課題解決手段としている。
【0018】また、第3の目的を達成するために、ヒー
タによって加熱されるベースと、このベースに設けられ
た気化室と、この気化室の上面側を覆う気化室蓋と、前
記ベースの上面側を覆う断熱板と、この断熱板の上面側
に配設された水タンクと、前記水タンクから前記気化室
への水路を形成する導水路と、アイロンの握り部を形成
する把手と、アイロン本体の水平状態を検知する水平検
知手段と、前記水平検知手段と連動し前記水タンクから
気化室への水の流れを遮断する遮断装置を具備し、アイ
ロン本体が所定の角度より傾斜した場合は、前記水平検
知手段からの出力により遮断装置を動作させて気化室へ
の水の供給を停止させるようにしたことを第4の課題解
決手段としている。
【0019】また、ベース底面が布等に接触したことを
検知する接触検知手段と、この接触検知手段と連動して
前記水タンクから気化室への水の流れを遮断する遮断装
置を具備し、前記ベース底面が布等が接触していない場
合は、前記接触検知手段からの出力により、前記遮断装
置を動作させて気化室への水の供給を停止させるように
したことを第5の課題解決手段としている。
【0020】
【作用】本発明は、上記した第1の課題解決手段によ
り、ベース全体構成のうち、スチーム発生時の気化熱に
より冷却される気化室近傍の熱容量を増大させることが
でき、かつ、この熱容量は後方に行くにしたがって減少
させることができるため、アイロン本体の重量を必要以
上に増加させずに、効果的にベースの熱容量を増大させ
ることができるようになるのである。
【0021】また、上記第2の課題解決手段により、ヒ
ータの発熱体部は気化室の底面に位置する場所のみに設
けているため、スタンドに載置し給電中にはベースの気
化室近傍を中心として加熱され、スチーム発生時の気化
熱により生じるベースの前後方部の温度差を減少させる
ことができ、ベースの熱容量の有効利用により、スチー
ム持続時間を増加させることができるようになるのであ
る。
【0022】また、上記第第3の課題解決手段により、
ヒータの前方部を気化室の外周を形成する側壁位置に沿
うように略螺旋状に湾曲させているため、スタンドに載
置し給電中にはベースの気化室近傍を中心として加熱さ
れ、スチーム発生時の気化熱により生じるベースの前後
方部の温度差を減少させることができ、ベースの熱容量
の有効利用により、スチーム持続時間を増加させること
ができるようになるのである。
【0023】また、上記第4の課題解決手段により、ア
イロン本体のベース面が水平状態、または、所定の角度
の傾斜以内の範囲にある場合にしか気化室内部に水が供
給されず、ベースの不必要な冷却を防止でき、スチーム
持続時間を増加させることができるようになるのであ
る。
【0024】また、上記第5の課題解決手段により、ア
イロン本体のベース面が布等の対象物に接触している場
合にしか気化室内部に水が供給されず、ベースの不必要
な冷却を防止でき、スチーム持続時間を増加させること
ができるのである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1を参照し
ながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一
符号を付して説明を省略する。図に示すように、ベース
19はヒータ1によって加熱されるもので、このベース
19のヒータ1より下方部の肉厚は、最前方部がAで厚
く、最後方部がBになるように徐々に薄くしている。す
なわち、A>Bの関係を持つように、ヒータ1はベース
2に包含されている。
【0026】上記構成において作用を説明すると、ま
ず、アイロン本体をスタンド18に載置した状態で、制
御回路15を動作させると、ヒータ1に通電され、ベー
ス19が所定の温度に到達した時、ベース19に取り付
けられたサーミスタ14の信号が制御回路15に伝達さ
れ、リレー等の動作によりヒータ1への通電が中止され
る。
【0027】このとき、アイロン本体内部に設けられた
水タンク4内にはスチーム発生用の水が貯えられている
が、所定の水量では載置時には水位線は、断熱板5に設
けられた穴部6より下方に位置するため、手動で開閉さ
れるノズル9もしくは熱応動弁装置12の動作に関わり
なく、気化室3へ水が滴下されることはない。
【0028】次に、アイロンがけを行うために、スタン
ド18からアイロン本体を離脱させアイロン本体を水平
にしたときは、水タンク4内の水位線は断熱板5の穴部
6より上方になるため、水タンク4内の水は導水体7を
通過して気化室3へ滴下され、気化されてスチームとし
て噴出される。
【0029】ここで、ヒータ1はベース19の底面に対
してA>Bの関係を持つように傾斜して設けられている
ため、気化室3の熱容量は大きくなるため、気化熱によ
るベース19の温度低下速度は遅くなる。
【0030】このように本実施例によれば、使用時アイ
ロン本体を給電するスタンド18から離脱、載置を繰り
返す動作のうち、離脱しスチーム発生時にはベース19
が冷却され、熱応動部材11によって熱応動弁装置12
が動作し、導水体7が遮断される時間が長くなる。
【0031】また、載置時には気化室3近傍のベース1
9を中心に加熱するため、短い載置時間でも熱容量を十
分に回復できるため、アイロン本体の重量を必要以上に
増加させることなく、効果的にベース19の熱容量を増
大させることができ、スチーム発生時の気化熱により生
じるベース19の前後方部の温度差を減少させることが
できる。したがって、ベース19の熱容量の有効利用に
より、スチーム持続時間を増加させることができるもの
である。
【0032】次に、本発明の第2の実施例を図2を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。図に示すように、熱線
(発熱体部)20は、ヒータ1の内部に巻かれてあり、
この熱線20の端末は、気化室3内にヒータ1が包含さ
れている範囲内で、非発熱体である端子棒21に接続さ
れている。
【0033】すなわち、ヒータ1の熱線20は、気化室
3の底面に位置する場所のみに設けられている。また、
筒部22はヒータ1の外郭を形成しており、筒部22と
端子棒21の間を絶縁チューブ23により絶縁保持して
いる。なお、24は絶縁物である。
【0034】上記構成において作用を説明すると、アイ
ロン本体をスタンド18に載置すると、ヒータ1に通電
されてベース2が加熱されるが、ヒータ1の発熱体部で
ある熱線20は、すべて気化室3の内部に包含されてい
るため、供給される電力はロス分を除けば、すべて気化
室3の周辺の温度上昇に寄与することとなり、スチーム
発生時に冷却された気化室3の周辺部のベース2の温度
上昇速度を速くすることになる。
【0035】このように本実施例によれば、ヒータ1の
熱線20を気化室3の底面に位置する場所のみに設けて
いるため、スタンド18に載置し給電中にはベース2の
気化室3近傍を中心として加熱され、スチーム発生時の
気化熱により生じるベース2の前後方部の温度差を減少
させることができる。
【0036】次に、本発明の第3の実施例を図3および
図4を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。図に示すよ
うに、ヒータ25は、ベース2に包含されており、この
ヒータ25の前方部を気化室3の外周を形成する側壁位
置に沿うように略螺旋状に湾曲させている。また、図3
における斜線部においては、図4に示すように、ヒータ
25は2段に重なった状態になっている。
【0037】上記構成において、従来例と比較して同一
のワット密度のヒータを使用した場合においても、気化
室3周辺のワット密度は高くなり、載置時には気化室3
近傍のベース2を中心に加熱するため、短い載置時間で
も熱容量を十分に回復できるため、載置、離脱の繰り返
しでのスチーム発生時の気化熱により生じるベース2の
前後方部の温度差を減少させることができ、ベース2の
熱容量の有効利用により、スチーム持続時間を増加させ
ることができる。
【0038】次に、本発明の第4の実施例を図5を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。図に示すように、制御
回路26は、スタンド(図示せず)にアイロン本体を載
置した状態においてベース2に包含されるヒータ1への
通電を制御する。サーミスタ27は、ベース2の温度情
報を制御回路26に伝達する。水平検知手段28は、ア
イロン本体の水平状態を検知する。遮断装置29は、水
平検知手段28と連動して水タンク4から気化室3への
水の流れを制御する。
【0039】アイロン本体が所定の角度より傾斜した場
合は、水平検知手段28からの出力により遮断装置29
を動作させ、気化室3への水の供給を停止させるように
している。電源回路30は、アイロン本体をスタンドか
ら離脱させた状態であっても、制御回路26,水平検知
手段28,遮断装置29等に動作用電源を供給する。
【0040】上記構成において作用を説明すると、アイ
ロン本体をスタンドに載置し、ベース2が所定の温度に
達した後、アイロン本体をスタンドから離脱させ、布等
の対象物に対してアイロンがけを行ってベース2の底面
が水平状態にある場合には、水平検知手段28は信号を
出さない状態になっており、この間、制御回路26は、
遮断装置29に対して水路を開くように信号を出し続け
る。
【0041】また、アイロン本体をスタンドに戻す動作
を行うとき、または、アイロンがけの箇所を変更するた
めに、アイロン本体を所定の角度以上に傾斜させた場合
は、水平検知手段28は制御回路26に信号を出し、制
御回路26は遮断装置29を制御して、水タンク4から
気化室3への水路を遮断する。
【0042】このように本実施例によれば、アイロン本
体が水平、すなわち、実際にアイロンがけを行うときの
みしか気化室3内部に水が滴下せず、したがって、不必
要なスチームが発生することがなく、ベース2も無駄に
冷却されることがなくなる。この結果、スチーム持続時
間を増加させることができる。
【0043】また、ベース2の気化室3の温度が水の気
化適正温度以下になった場合においても、サーミスタ2
7の信号により、制御回路26が遮断装置29を制御し
て、水タンク4から気化室3への水路を遮断する機能を
有することはいうまでもない。
【0044】次に、本発明の第5の実施例を図6を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。図に示すように、制御
回路31は、スタンド(図示せず)にアイロン本体を載
置した状態においてベース2に包含されるヒータ1への
通電を制御する。サーミスタ32は、ベース2の温度情
報を制御回路31に伝達する。接触検知手段33は、ア
イロン本体のベース2の底面部が布等の固形物に接した
ことを検知する。遮断装置34は、接触検知手段33と
連動し、水タンク4から気化室3への水の流れを制御す
る。
【0045】ベース2底面が布等に接触していない場合
は、接触検知手段33からの出力により遮断装置34を
動作させ、気化室3への水の供給を停止させるようにし
ている。電源回路35は、アイロン本体をスタンドから
離脱させた状態であっても、制御回路31,接触検知手
段33,遮断装置34等に動作用電源を供給する。
【0046】上記構成において作用を説明すると、アイ
ロン本体をスタンドに載置し、ベース2が所定の温度に
達した後、アイロン本体をスタンドから離脱させ、布等
の対象物に対してアイロンがけを行っている場合は、接
触検知手段33は信号を出さない状態になっており、こ
の間、制御回路31は遮断装置34に対して水路を開く
ように信号を出し続ける。
【0047】また、アイロン本体をスタンドに戻す動作
を行うとき、または、アイロンがけの箇所を変更するた
めに、アイロン本体を布等の固形物から浮かせた場合、
接触検知手段33は制御回路31に信号を出し、制御回
路31は遮断装置34を制御して、水タンク4から気化
室3への水路を遮断する。
【0048】このように本実施例によれば、アイロン本
体のベース2の底面が布等の固形物に接触したときのみ
しか気化室3内部に水が滴下せず、したがって、不必要
なスチームは発生することがなく、ベース2も無駄に冷
却されることがなくなる。この結果、スチーム持続時間
を増加させることができる。
【0049】また、上記第4の実施例と同様に、ベース
2の気化室3の温度が水の気化適正温度以下になった場
合においても、サーミスタ32の信号により、制御回路
31が遮断装置34を制御して、水タンク4から気化室
3への水路を遮断する機能を有することはいうまでもな
い。
【0050】また、この遮断装置34を介さない別の気
化室3への水路を形成して、一時的に増量スチームを発
生する機能を有しても問題がないことはいうまでもな
い。
【0051】なお、上記第2から第5の実施例では、ベ
ース2は、従来例と同じ構成としているが、第1の実施
例のように、ベースのヒータ1より下方部の肉厚を最前
方部が厚く、最後方部に向かって徐々に薄くしもよいこ
とはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明のコードレスアイロ
ンは、ヒータによって加熱されるベースと、このベース
に設けられた気化室と、この気化室の上面側を覆う気化
室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱板と、この断熱
板の上面側に配設された水タンクと、アイロンの握り部
を形成する把手を具備し、前記ベースは、ヒータより下
方の肉厚をアイロン本体の前方が厚く、後方に薄く徐々
に変化させたことにより、スチーム発生時の気化熱によ
り冷却される気化室近傍の熱容量を増大でき、かつ、こ
の熱容量は後方に行くにしたがって減少させることがで
きるため、アイロン本体の重量を必要以上に増加させ
ず、効果的にベースの熱容量を増大させることができ
る。
【0053】また、ヒータによって加熱されるベース
と、このベースに設けられた気化室と、この気化室の上
面側を覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱
板と、この断熱板の上面側に配設された水タンクと、ア
イロンの握り部を形成する把手を具備し、前記ヒータの
発熱体部は、前記気化室の底面に位置する場所のみに設
けたことにより、スタンドに載置し給電中にはベースの
気化室近傍を中心として加熱されるため、スチーム発生
時の気化熱により生じるベースの前後方部の温度差を減
少させることができ、ベースの熱容量の有効利用により
スチーム持続時間を増加させることができる。
【0054】また、ヒータの前方部を気化室の外周を形
成する側壁位置に沿うように略螺旋状に湾曲させたこと
により、スタンドに載置し給電中にはベースの気化室近
傍を中心として加熱されるため、スチーム発生時の気化
熱により生じるベースの前後方部の温度差を減少させる
ことができ、ベースの熱容量の有効利用により、スチー
ム持続時間を増加させることができる。
【0055】また、ヒータによって加熱されるベース
と、このベースに設けられた気化室と、この気化室の上
面側を覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱
板と、この断熱板の上面側に配設された水タンクと、前
記水タンクから前記気化室への水路を形成する導水路
と、アイロンの握り部を形成する把手と、アイロン本体
の水平状態を検知する水平検知手段と、前記水平検知手
段と連動し前記水タンクから気化室への水の流れを遮断
する遮断装置を具備し、アイロン本体が所定の角度より
傾斜した場合は、前記水平検知手段からの出力により遮
断装置を動作させて気化室への水の供給を停止させるよ
うにしたことにより、アイロン本体のベース面が水平状
態、または、所定の角度の傾斜以内の範囲にある場合に
しか気化室内部に水が供給されず、ベースの不必要な冷
却を防止でき、スチーム持続時間を増加させることがで
きる。
【0056】また、ベース底面が布等に接触したことを
検知する接触検知手段と、この接触検知手段と連動して
前記水タンクから気化室への水の流れを遮断する遮断装
置を具備し、前記ベース底面が布等が接触していない場
合は、前記接触検知手段からの出力により、前記遮断装
置を動作させて気化室への水の供給を停止させるように
したことにより、アイロン本体のベース面が布等の対象
物に接触している場合にしか気化室内部に水が供給され
ず、ベースの不必要な冷却を防止でき、スチーム持続時
間を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示したコードレスアイ
ロンの要部断面図
【図2】本発明の第2の実施例を示したコードレスアイ
ロンのベース後方部の断面図
【図3】本発明の第3の実施例を示したコードレスアイ
ロンのベースの一部切欠した上面図
【図4】同コードレスアイロンのベース前方部の部分断
面図
【図5】本発明の第4の実施例を示したコードレスアイ
ロンの要部断面図
【図6】本発明の第5の実施例を示したコードレスアイ
ロンの要部断面図
【図7】従来のコードレスアイロンの要部断面図
【図8】同コードレスアイロンのベースの上面図
【符号の説明】
1 ヒータ 3 気化室 4 水タンク 5 断熱板 16 気化室蓋 17 把手 19 ベース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータによって加熱されるベースと、こ
    のベースに設けられた気化室と、この気化室の上面側を
    覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱板と、
    この断熱板の上面側に配設された水タンクと、アイロン
    の握り部を形成する把手を具備し、前記ベースは、ヒー
    タより下方の肉厚をアイロン本体の前方が厚く、後方に
    薄く徐々に変化させたコードレスアイロン。
  2. 【請求項2】 ヒータによって加熱されるベースと、こ
    のベースに設けられた気化室と、この気化室の上面側を
    覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱板と、
    この断熱板の上面側に配設された水タンクと、アイロン
    の握り部を形成する把手を具備し、前記ヒータの発熱体
    部は、前記気化室の底面に位置する場所のみに設けたコ
    ードレスアイロン。
  3. 【請求項3】 ヒータによって加熱されるベースと、こ
    のベースに設けられた気化室と、この気化室の上面側を
    覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱板と、
    この断熱板の上面側に配設された水タンクと、アイロン
    の握り部を形成する把手を具備し、前記ヒータの前方部
    は、前記気化室の外周を形成する側壁位置に沿うように
    略螺旋状に湾曲させたコードレスアイロン。
  4. 【請求項4】 ヒータによって加熱されるベースと、こ
    のベースに設けられた気化室と、この気化室の上面側を
    覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱板と、
    この断熱板の上面側に配設された水タンクと、前記水タ
    ンクから前記気化室への水路を形成する導水路と、アイ
    ロンの握り部を形成する把手と、アイロン本体の水平状
    態を検知する水平検知手段と、前記水平検知手段と連動
    し前記水タンクから気化室への水の流れを遮断する遮断
    装置を具備し、アイロン本体が所定の角度より傾斜した
    場合は、前記水平検知手段からの出力により遮断装置を
    動作させて気化室への水の供給を停止させるようにした
    コードレスアイロン。
  5. 【請求項5】 ヒータによって加熱されるベースと、こ
    のベースに設けられた気化室と、この気化室の上面側を
    覆う気化室蓋と、前記ベースの上面側を覆う断熱板と、
    この断熱板の上面側に配設された水タンクと、前記水タ
    ンクから前記気化室への水路を形成する導水路と、アイ
    ロンの握り部を形成する把手と、ベース底面が布等に接
    触したことを検知する接触検知手段と、この接触検知手
    段と連動して前記水タンクから気化室への水の流れを遮
    断する遮断装置を具備し、前記ベース底面が布等が接触
    していない場合は、前記接触検知手段からの出力によ
    り、前記遮断装置を動作させて気化室への水の供給を停
    止させるようにしたコードレスアイロン。
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