JPH07298758A - コンバインの刈取伝動装置 - Google Patents

コンバインの刈取伝動装置

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JPH07298758A
JPH07298758A JP9680694A JP9680694A JPH07298758A JP H07298758 A JPH07298758 A JP H07298758A JP 9680694 A JP9680694 A JP 9680694A JP 9680694 A JP9680694 A JP 9680694A JP H07298758 A JPH07298758 A JP H07298758A
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Hisayuki Satoji
久幸 里路
Masakazu Hirose
雅一 広瀬
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】走行装置の油圧無段変速装置に連動させた別体
の油圧ポンプと油圧モータの組み合わせ作用により、刈
取装置の回転速度を車速に追従させる。 【構成】油圧無段変速装置1の出力軸2から走行用ミッ
ションケース3の入力軸4を介してワンウェイクラッチ
5を有した油圧ポンプ6に伝動し、この油圧ポンプ6の
作用により刈取回転速度を車速に追従させる油圧モータ
7を刈取装置8の入力軸9に設けてなるコンバインの刈
取伝動装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの刈取伝
動装置に関し、走行装置を駆動する油圧無段変速装置に
連動させた別体の油圧ポンプと油圧モータの組み合わせ
作用により、刈取装置の回転速度を車速に追従させるも
の等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従来
から、コンバイン等における刈取装置への動力の供給
は、車体側に設けた駆動側プーリから刈取装置の入力軸
に設けた従動側プーリへ、通常の伝動ベルト又は無段変
速ベルト等を張設伝動されるものが一般的である。しか
し、このようにベルトにより動力を伝動する場合、駆動
側プーリと従動側プーリ及びその間に張設した伝動ベル
ト等により構成される伝動機構が、必要となる適正なベ
ルトラインや軸間距離及びスペースの確保等制約される
条件が多いため、レイアウト設定上の自由度が少なく伝
動構成上苦労を伴うと共に、刈取装置の搬送穀稈に詰ま
りを生じたとき等はベルトをスリップさせて一応の安全
装置とすることができるが、このようなベルトのスリッ
プによるものでは極めて不安定であり、安全装置として
の確実性に乏しい。
【0003】従ってこの発明は、走行装置の油圧無段変
速装置に連動させた別体の油圧ポンプと油圧モータの組
み合わせ作用により、刈取装置の回転速度を車速に追従
させるようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、油圧無段変
速装置1の出力軸2から走行用ミッションケース3の入
力軸4を介してワンウェイクラッチ5を有した油圧ポン
プ6に伝動し、この油圧ポンプ6の作用により刈取回転
速度を車速に追従させる油圧モータ7を刈取装置8の入
力軸9に設けてなるコンバインの刈取伝動装置の構成と
する。
【0005】
【作用、及び発明の効果】走行レバー等の操作によりエ
ンジン側から油圧無段変速装置1が駆動され、この油圧
無段変速装置1の出力軸2から走行用ミッションケース
3の入力軸4へ動力が伝達され、この入力軸4の駆動に
より入力側と反対側の軸端部から逆転防止用のワンウェ
イクラッチ5を介して油圧ポンプ6へ動力が伝達され
る。この油圧ポンプ6からの油圧配管接続により油圧モ
ータ7へ圧油が送られ、この油圧モータ7の駆動により
刈取装置8の入力軸9へ動力が伝達されることにより、
油圧無段変速装置1で車速が変速されたときは、この車
速の変速に応じて刈取装置8の回転速度を追従変速させ
て穀稈の刈取作業を行う。
【0006】このように、走行用ミッションケース3か
ら刈取装置8への動力伝達を油圧伝動とすることにより
油圧配管のみで伝動が可能となるため、レイアウト設定
のための制約条件に拘束されず自由度が増大して伝動構
成が容易となる。また、走行レバー等が中立位置のとき
は、油圧無段変速装置1の出力軸2が停止することによ
り油圧ポンプ6も停止するので、むだな油圧運転による
消耗を防止しうると共に、出力軸2の回転数が変化した
ときは油圧ポンプ6を介して油圧モータ7の回転数も追
従変化するので、刈取回転速度を車速に追従させて刈取
性能を向上させることができる。また、油圧配管経路中
にリリーフバルブ等を配置することにより、刈取装置8
の搬送部の詰まり等により伝動部がロックされるような
ときに、このリリーフバルブにより圧油を逃がすことに
よって的確な安全装置として作用させることができる。
また、車体後進時等、油圧無段変速装置1が逆転したと
きにワンウェイクラッチ5の作用により油圧ポンプ6を
逆転させないようにすることによって、油圧ポンプ6の
破損を防止することができる。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台10の下部側に、土壌面を
走行する左右一対の走行クローラ11を有する走行装置
12を配設し、該車台10上に、フィードチェン13に
挟持して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀により選別
回収された穀粒を一時貯留するグレンタンク14を備え
た脱穀装置15を配設する。この脱穀装置15の前方側
に立毛穀稈を分草し引き起こして刈り取ると共に、この
刈り取った穀稈を後方側へ搬送しながら横倒れ姿勢に変
更して該フィードチェン13へ受け渡しする刈取装置8
を、土壌面に対して上下昇降自在となるよう該車台10
の前端部へ懸架する。また、該刈取装置8の一側にコン
バインの操作制御を行う操作装置16と、この操作のた
めの操作席17とを設け、この操作席17の下方にエン
ジンEを配設して車体18を構成する。
【0008】エンジンEからの動力を、油圧ポンプとモ
ータを直結形態とした油圧無段変速装置1(以下HST
装置という)の直結可変ポンプ1a側へ伝達し、このH
ST装置1の出力部側面を走行用ミッションケース3の
入力部側面に取り付けると共に、直結可変ポンプ1aと
油圧直結した直結モータ1bの出力軸2とミッションケ
ース3の入力軸4とを連結して構成する。
【0009】このミッションケース3は、該入力軸4に
軸回転して高・中・低に変速する副変速Gとしての三連
ギヤ19を左右摺動可能に軸承し、この三連ギヤ19と
噛合する高速ギヤ20、中速ギヤ21、低速ギヤ22を
各々カウンタ軸23に軸止させると共に、このカウンタ
軸23から複数段のギヤトレーンによる変速連動機構M
を介して、最終段の左右のスプロケット軸24の一端部
に軸止した左右のスプロケットギヤ25へ連動させ、こ
のスプロケット軸24の他端部をミッションケース3か
ら外方側へ突出して、この他端部に軸止したスプロケッ
ト26によって前記左右の走行クローラ11を駆動させ
る構成とする。
【0010】該ミッションケース3の入力部側面と反対
の側面から入力軸4の端部を突出させ、この軸端部に刈
取装置8を駆動させる単体の油圧ポンプ6とこの油圧ポ
ンプ6の逆転を防止するワンウェイクラッチ5とを一体
的に組み合わせ連結して構成する。刈取装置8の入力部
に入力ギヤケース27を設け、この入力ギヤケース27
から外方側へ突出させた入力軸9の一端部に、該油圧ポ
ンプ6からの送油によつて刈取装置8を駆動する単体の
油圧モータ7を連結し、この入力軸9の他端部と下方側
へ延長する刈取伝動軸28の上端部とを傘歯車29によ
って噛合連動させ、この刈取伝動軸28を内装した縦長
の刈取伝動ケース30の上端部を入力ギヤケース27と
接続しその下端部を横長の下部伝動ケース31に接続さ
せると共に、刈取伝動軸28の下端部と下部伝動ケース
31に内装した下部伝動軸32とを傘歯車33によって
噛合連動させて、入力軸9から下部伝動軸32へ動力を
伝達して刈刃装置34及び引起装置35等を駆動させる
構成とする。
【0011】一方、入力軸9と平行に入力ギヤケース2
7から外方側へ突出させた上部伝動軸36の一端部と入
力軸9の中間部とを一対の伝動歯車37によって噛合連
動させ、この上部伝動軸36を内装した上部伝動ケース
38の一端部を入力ギヤケース27と接続し、その他端
部を搬送伝動ケース39に接続させると共に、上部伝動
軸36の他端部と搬送伝動ケース39に内装した搬送伝
動軸40とを傘歯車41によって噛合連動させて、入力
軸9から搬送伝動軸40へ動力を伝達して上部搬送装置
42及び下部搬送装置43等を駆動させる構成とする。
【0012】前記油圧ポンプ6から、切替レバーを刈取
クラッチ44aとして使用する切替バルブ44を介して
油圧モータ7へ油圧配管すると共に、油圧ポンプ6と切
替バルブ44との間にリリーフバルブ45を接続配管し
た構成とすることにより、前記ミッションケース3に固
定された油圧ポンプ6から油圧ホースの配管のみで刈取
装置8の入力ギヤケース27に固定された油圧モータ7
へ動力を伝達することができるので、従来におけるベル
ト伝動等の如く、必要とする適正なベルトラインや軸間
距離及びスペースの確保等、レイアウト設定のための制
約条件に拘束されず自由度が増大して伝動構成が容易と
なる。
【0013】前記操作装置16の一側にHST装置1を
前進・中立・後進に変速操作する走行レバー46を配設
し、この走行レバー46が中立位置のときは、HST装
置1の出力軸2が停止することにより油圧ポンプ6も停
止するので、無駄な油圧運転による消耗を防止すること
ができる。エンジンEからの動力を、走行レバー46の
操作によりHST装置1の油圧可変ポンプ1aと油圧可
変モータ1bとにより変速させて、この変速された動力
をミッションケース3の入力軸4へ伝動し、このミッシ
ョンケース1に内装された副変速G及び変速連動機構M
を経て、左右のスプロケット軸24によりスプロケット
26を介して走行クローラ11を駆動し車体18を変速
走行させる。一方、入力軸4の駆動により油圧ポンプ6
を連動し、この油圧ポンプ6の油圧力により切替バルブ
44が連通側に切り替えられているときは油圧モータ7
を駆動することにより、刈取装置8の入力軸9を介して
車速の変速に応じて刈取回転速度を追従変速させて、穀
稈の刈取性能を向上させることができる。
【0014】倒伏した穀稈等悪条件の刈り取り時に、刈
取装置8の各部の詰まり等により伝動系がロックされた
ときは、リリーフバルブ45によって油圧力を逃がすこ
とにより、従来のベルト伝動時におけるようなベルトの
スリップによる不安定な安全装置と違って、刈取装置8
の有効的確な安全装置とすることができると共に、該走
行レバー46の操作により車体18が後進するときは該
入力軸4が逆転することになるので、この逆転時にワン
ウェイクラッチ5の作用により油圧ポンプ6の逆転を防
止して保護することができる。
【0015】また、図3に示す如く、該リリーフバルブ
45にリリーフセット圧を強弱に調節できる調節レバー
45aを設け、この調節レバー45aと前記操作装置1
6の一側に配設したトルク変更レバー47とをリンク機
構47aにより連結することによって、このトルク変更
レバー47の操作により作物条件や刈取条件による油圧
モータ7の出力トルクを変更して、例えば刈取装置8に
刈取穀稈が詰まり易い倒伏状態や雑草が多いときなどに
はリリーフセット圧を弱にしてトルクを下げ、刈取穀稈
が通常の立毛状態で雑草が少ないときなどではリリーフ
セット圧を強にしてトルクを上げることにより、出力ト
ルクの上限規制値を変更することができるので、従来に
おけるベルト伝動等のように作物条件や刈取条件によっ
て一定の出力トルクによって規制されることがなく、刈
り取りの際に穀稈が詰まり易いような条件のときにはト
ルクを下げておくことにより、少しの詰まりでリリーフ
が効き刈取装置8が停止して詰まりの解除も容易である
と共に、破損等も防止することができる。
【0016】なお、前記ミッションケース3の副変速G
が、副変速ギヤ19により高速側から低速側へ切り替え
られたときは、刈取装置8に穀稈が詰まり易い条件が多
いことから、該トルク変更レバー47の代わりに、副変
速ギヤ19を切り替えるために該操作装置16の一側に
配設された副変速レバー48に該リンク機構47aを連
結させて、この副変速レバー48の低速側への切り替え
操作に連動して油圧モータ7の出力トルクを自動的に下
げて、作物条件や刈取条件に応じて忘れることなく的確
に出力トルクを変更させるようにすることもできる。
【0017】また、刈取装置8への油圧駆動による動力
伝達を、上記実施例とは異なり、図4に示す如く、油圧
分離形態の油圧無段変速装置49(以下HST装置とい
う)の分離可変ポンプ49aを、前記HST装置1の直
結可変ポンプ1aの入力側とは反対の側面に取り付ける
と共に、この直結可変ポンプ1aの軸端部に分離可変ポ
ンプ49aとこの分離可変ポンプ49aの逆転を防止す
るワンウェイクラッチ50とを一体的に組み合わせて連
結構成し、直結可変ポンプ1aのトラニオン制御用トラ
ニオンレバー軸51と分離可変ポンプ49aのトラニオ
ン制御用トラニオンレバー52とを同期連動可能に一体
的に結合し、この結合されたトラニオンレバー51,5
2と前記走行レバー46とをリンク機構46aにより連
結して構成する。
【0018】刈取装置8の入力ギヤケース27に設けた
入力軸9の一端部に、該分離可変ポンプ49aからの送
油によって駆動する分離モータ49bを連結し、前記の
如く、入力軸9から刈取伝動軸28を経て下部伝動軸3
2への伝動により刈刃装置34及び引起装置35等を駆
動すると共に、一方で、入力軸9から上部伝動軸36を
経て搬送伝動軸40への伝動により上部搬送装置42及
び下部搬送装置43等を駆動し、分離可変ポンプ49a
から分離モータ49bへ送油する油圧配管を、その途中
にリリーフバルブ53と切替バルブ54とを介して接続
配管して構成する。
【0019】該走行レバー46の操作によりHST装置
1の直結可変ポンプ1aのトラニオンレバー51に、H
ST装置49の分離可変ポンプ49aのトラニオンレバ
ー52を連動作用させることにより、車速の変速に応じ
て刈取回転速度を追従変速させて穀稈の刈取性能を向上
させることができると共に、従来におけるベルト伝動等
に比して伝動構成上の制約条件に拘束されず自由度が増
大して、伝動構成が容易となる。倒伏した穀稈等悪条件
の刈り取り時に刈取装置8の各部の詰まり等により伝動
系がロックされたときは、リリーフバルブ53によって
油圧力を逃がすことにより刈取装置8の有効的確な安全
装置とすることができると共に、直結可変ポンプ1aと
分離可変ポンプ49aとを同一軸上に二連構成とするこ
とで配管等の油圧伝動構成を単純化することができる。
【0020】また、該直結可変ポンプ1aのトラニオン
レバー51と分離可変ポンプ49aのトラニオンレバー
52との一体的な同期連動結合を、図5に示す如く、ト
ラニオンレバー52をトラニオンレバー51に対してθ
だけ傾けて結合することにより、トラニオンレバー51
が中立状態に位置して走行装置12の駆動が停止して
も、刈取装置8はトラニオンレバー52がθだけ傾いて
いるため低回転速度で駆動するので、車速の変速に応じ
て刈取回転速度を追従変速させる構成でありながら、車
速停止時においても刈取装置8は一定回転速度で駆動さ
れるため、従来、微速走行のときには刈取装置8も微速
回転速度となって不具合を生じていた刈取性能を改善向
上させることができる。
【0021】また、前記走行レバー46を手動操作して
HST装置1を駆動させる手動制御走行と、車体18に
内装したコントローラ55により走行レバー46を自動
操作してHST装置1を駆動させる自動制御走行とを適
宜に切り替えて走行させる場合、従来では、自動制御時
にHST装置1を制御モータ56の動力により一連の操
作ギヤ57を駆動し、走行レバー46の回動支軸盤46
aと操作ギヤ57とを摩擦圧着させるブレーキライニン
グ58を介して前記トラニオンレバー51を操作制御す
るようにしているが、この自動制御時において危険防止
の面から手動制御を優先させる構成としており、この構
成により手動制御の際に走行レバー46の操作が非常に
重くなるという難点があった。
【0022】このため、図6及び図7に示す如く、該制
御モータ56によって連動される一連の操作ギヤ57
を、走行レバー46の回動支軸盤46bと圧着盤59と
の間に各々ブレーキライニング58を挟んで支持軸60
に支承し、圧着盤59を該回動支軸盤46bに押圧する
押圧ばね61を設けると共に、この押圧ばね61を、相
互の凸爪部62aを突き合わせて押圧させるよう片側を
軸固定に片側を遊動自在とした一組の押圧カム盤62
A,62Bにより押圧させる構成とし、片側の遊動自在
の押圧カム盤62Bから外周方向へ突出させたカムレバ
ー62bの回動操作により、この押圧カム盤62の凸爪
部62aを相互に突き合わせて押圧ばね61とブレーキ
ライニング58の押圧作用により、操作ギヤ57と走行
レバー46とを圧着連動させる位置において、制御モー
タ56を駆動させる自動制御スイッチ63の接点をON
させるべく係合配置して構成する。この自動制御スイッ
チ63と制御モータ56とを該コントローラ55へ接続
する。
【0023】車速を自動制御走行に切り替えるときは、
カムレバー62bを回動操作して押圧カム盤62の凸爪
部62aを相互に突き合わせることにより、押圧カム盤
62Bが横方向に押され押圧ばね61を押圧し、この押
圧ばね61で押圧される圧着盤59と走行レバー46と
の間に挟まれた操作ギヤ57とブレーキライニング58
とを同時に圧着させると共に、このときカムレバー62
bの回動により自動制御スイッチ63がONしてコント
ローラ55の制御により制御モータ56を駆動させ、H
ST装置1のトラニオンレバー51の制御を行い自動制
御走行させる。これらの構成では、自動制御走行時とい
えどもブレーキライニング58の押圧力に打ち勝つ走行
レバー46の操作力により、手動制御走行を優先させう
るので安全である。
【0024】この自動制御走行から手動制御走行に切り
替えるときは、カムレバー62bを元の位置に復帰させ
ることにより制御モータ56の駆動が停止されると共
に、押圧カム盤62Bの回動により凸爪部62aによる
押圧ばね61の押圧力が解除されフリー状態となり回動
荷重が低減した走行レバー46を、軽い操作力によって
回動させて手動制御走行を行わせることができる。な
お、押圧カム盤62の作用を電磁クラッチ等によって自
動的に制御させるようにしてもよい。
【0025】また、HST装置1のトラニオンレバー5
1を制御する自動制御操作と走行レバー46による手動
制御操作との切り替えを、上記実施例とは異なり、図9
に示す如く、制御モータ64の駆動軸64aに軸固定の
押圧カム盤64Aと軸遊転の押圧カム盤65Bとを相対
して位置させ、この押圧カム盤65Aに設けた凸爪部6
5aと押圧カム盤65Bに設けた凹爪部65bとを各々
噛合させると共に、この押圧カム盤65Bと、駆動軸6
4aの軸端に座金66で受け止められた固定盤67との
間に、両側をブレーキライニング68で挟まれた操作回
動盤69を位置させ、この操作回動盤69のギヤ部と、
走行レバー46の操作によりHST装置1のトラニオン
レバー51を制御する回動支軸盤70のギヤ部とを噛合
配置させて構成し、押圧カム盤65Bはその幅方向にシ
フタ溝65cを設け、このシフタ溝65cに嵌合するシ
フタ71を回動可能にシフタモータ72に軸止し、この
シフタ71の回動により接点をON・OFFさせるリミ
ットスイッチ73をシフタ71の回動に係合させて配置
する構成とする。
【0026】図10に示す如く、自動制御スイッチ74
のONにより制御モータ64を駆動させると同時にシフ
タモータ72を駆動するリレー75を作動させ、このシ
フタモータ72の駆動をリミットスイッチ73によりO
N・OFFさせるよう接続した電気回路を設け、この電
気回路の自動制御スイッチ74により制御モータ64を
駆動させると同時にシフタモータ72を駆動させて、シ
フタ71により押圧カム盤65Bを隙間tだけ操作回動
盤69側へ押し付けることにより、押圧カム盤65Bは
ブレーキライニング68の摩擦力により回動を阻止さ
れ、この回動阻止により押圧カム盤65Aの凸爪部65
aによって押圧カム盤65Bの凹爪部65bに作用する
横方向への分力によって、更に押圧カム盤65Bがブレ
ーキライニング68を介して操作回動盤69を強力に押
圧して操作回動盤69を制御モータ64の駆動軸64a
によって回動させ、この操作回動盤69によって回動支
軸盤70を回動させて走行レバー46と共にHST装置
1のトラニオンレバー51を回動制動して自動制御走行
させる。
【0027】自動制御走行から手動制御走行へ切り替え
るときは、自動制御スイッチ74をOFFさせることに
より、制御モータ64とシフタモータ72がOFFとな
り、制御モータ64の駆動軸64aに操作回動盤69を
ロックしていた押圧カム盤65Bの押圧力が解除されて
フリー状態となるので、操作回動盤69と噛合する回動
支軸盤の回動荷重が軽くなり、これによって手動制御走
行時における走行レバー46の手動操作が軽くなり、円
滑に手動制御走行を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】走行用の油圧無段変速装置から刈取装置への油
圧伝動構成を示すブロック図。
【図3】図2における油圧伝動構成のリリーフバルブ制
御機構を示すブロック図。
【図4】走行用と刈取用の両油圧無段変速装置の同期連
動制御状態を示すブロック図。
【図5】図4における油圧無段変速装置の非同期連動制
御状態を示すブロック図。
【図6】走行用の油圧無段変速装置の制御機構を示す側
断面図。
【図7】走行用の油圧無段変速装置の制御機構を示す正
面図。
【図8】走行用の油圧無段変速装置の制御回路を示すブ
ロック図。
【図9】走行用の油圧無段変速装置の制御機構を示す側
面図。
【図10】走行用の油圧無段変速装置の電気回路を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1. 油圧無段変速装置 2. 出力軸 3. ミッションケース 4. 入力軸 5. ワンウェイクラッチ 6. 油圧ポンプ 7. 油圧モータ 8. 刈取装置 9. 入力軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧無段変速装置1の出力軸2から走行用
    ミッションケース3の入力軸4を介してワンウェイクラ
    ッチ5を有した油圧ポンプ6に伝動し、この油圧ポンプ
    6の作用により刈取回転速度を車速に追従させる油圧モ
    ータ7を刈取装置8の入力軸9に設けてなるコンバイン
    の刈取伝動装置。
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