JPH0729787U - ロールコネクタ用仮止め装置 - Google Patents

ロールコネクタ用仮止め装置

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JPH0729787U
JPH0729787U JP5955193U JP5955193U JPH0729787U JP H0729787 U JPH0729787 U JP H0729787U JP 5955193 U JP5955193 U JP 5955193U JP 5955193 U JP5955193 U JP 5955193U JP H0729787 U JPH0729787 U JP H0729787U
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浩靖 伊藤
憲司 古橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解除が必要となるまで仮止め状態が保持され
るとともに、一旦仮止めが解除された後には再び仮止め
することが容易でないロールコネクタ用仮止め装置を提
供する。 【構成】 仮止めピン3は、係合片3aと、板状のピン
本体3'と、ピン差し込み側から切り起こされた係合突
出片3dと、つまみ部3cとからなる。仮止めピン3がス
テータ側保持部4のピン差し込み空間4xに差し込まれ
ると、係合片3aがロータ1上面の係合突起1aと係合す
るとともに、係合突出片3dがステータ側保持部4の係
合空間4pに突出・係合し、仮止め状態を保持する。仮
止め解除された仮止めピン3を再び差し込むと、係合突
出片3dがステータ側係合部4の差し込み側開口部近傍
4mと干渉するので、再び仮止めすることは容易でな
い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用ハンドルとステアリングコラム間の電気的接続装置としての ロールコネクタを構成するロータおよびステータの各部材を、その内部に収納す るコイルテープの中立位置で、一体的に仮止めするためのロールコネクタの仮止 め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のハンドルとステアリングコラム間の電気的接続を行なうための装置と しては、一般に、ロールコネクタが用いられている。このロールコネクタは、そ のケーシングが、ハンドルとともに回動するロータと、ステアリングコラムに固 定されるステータの各部材によって構成されている。そしてその内部には、複数 の導電体を一体に被覆して帯状に形成されかつ柔軟性に富んだコイルテープが、 渦巻き状に巻かれて収納されている。さらに、このコイルテープの一方の周端部 はロータに固定され、他方の周端部はステータに固定されている。ロールコネク タがこのような構成とされているのは、ロールコネクタが、コイルテープの渦巻 き状態を緩めたり締めたりしながらハンドルの回動に追随し、これによりハンド ルとステアリングコラム間の電気的接続を可能とすることを目的としているから である。したがって、ロールコネクタを自動車へ装着する前は、上記ロータおよ びステータは当然相対的に回動自在であり、さらに、その内部に収納されたコイ ルテープの渦巻き状態は、上記各部材間の回動に伴って任意に変化する。
【0003】 ここで、上記コイルテープの渦巻き状態が、締められあるいは緩められた状態 のいずれにも偏らない状態をその中立状態とし、自動車が直進するときのハンド ルの状態をその中立状態とすると、ハンドルの中立状態に対してコイルテープが 非中立状態で装着された場合など、装着状態によってはハンドルの回動にコイル テープが追随しきれない場合がある。そして、そのような場合には、ハンドルの 回動操作が不能となるという問題や、コイルテープが切断するおそれがあるとい った問題が生ずる。
【0004】 そこで、このような問題に対する一手段として、たとえば、図1に示すように 、ロータ1およびステータ2の所定の箇所に、仮止めピン3を保持する保持手段 1a,4をそれぞれ形成し、仮止めピン3を抜き差しすることによって、仮止め及 びその解除を行なうものが、従来使用されている。
【0005】 しかし、このような仮止めピン3は抜けやすいので、ロールコネクタを自動車 へ装着するまでに不用意に仮止めを解除されるおそれがある。また、仮止めを解 除された後には、一旦抜かれた仮止めピンにより、ハンドルとの整合性のない位 置で誤って再度仮止めされるおそれがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、本考案の解決すべき技術的課題は、解除が必要となるまで仮止め 状態が保持されるとともに、一旦仮止めが解除された後には再び仮止めすること が容易でないロールコネクタの仮止め装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記の技術的課題を解決するため、本考案に係るロールコネクタの仮止め装置 は以下のように構成される。
【0008】 すなわち、この仮止め装置は、ロールコネクタのケーシングを構成するロータ とステータとを相互に仮止めするための仮止め装置であって、ロータおよびステ ータにそれぞれ形成される保持手段と、両保持手段に抜き差し自在に保持される 仮止めピンとを備える。両保持手段は、ロールコネクタの中立位置において一致 するように設けられる。仮止めピンは、ピン本体と、このピン本体のピン差し込 み側から引き起こされて突出する形状を有する係合突出片と、ロータ側保持手段 に保持されるロータ側保持部とを有する。ステータ側保持手段は、仮止めピンが 差し込まれかつ仮止めピンのピン本体と実質的に同一の断面を有する差し込み空 間と、この差し込み空間に仮止めピンが差し込まれたときに仮止めピンの係合突 出片により係合される係合空間とを有する。
【0009】 上記構成において、仮止めピンが両保持手段に保持されるときに、ロールコネ クタはその中立位置で仮止めされる。すなわち、仮止めピンの係合突出片がピン 本体側に押し込まれた状態で、仮止めピンはステータ側保持手段の差し込み空間 に差し込まれる。そして、ロールコネクタの中立位置において、仮止めピンがス テータ側保持手段の差し込み空間に差し込まれて、仮止めピンの係合突出片がス テータ保持手段の係合空間に突出・係合するとともに、仮止めピンのロータ側保 持部がロータ側保持手段に保持されることにより、ロールコネクタはロータとス テータとの相対位置が固定される仮止め状態となり、かつ、その状態が保持され る。
【0010】 仮止めの解除は、仮止めピンを引き抜くことにより行なわれる。仮止めピンが 引き抜かれるとき、仮止めピンの係合突出片はピン差し込み側から切り起こされ ているので、ステータ側保持手段の差し込み空間の内壁と接触しても、ひっかか らずにピン本体側に押し込まれる。したがって、仮止めピンは無理なく引き抜か れ、仮止めが解除される。
【0011】 仮止め解除のために引き抜かれた仮止めピンは、その係合突出片がピン本体よ り突出した状態となる。そのため、再び仮止めピンを差し込むには、この突出し た係合突出片を押し込まなければ、この係合突出片がステータ側保持手段の差し 込み空間のピン差し込み側開口部近傍と干渉するので、仮止めピンを奥まで差し 込むこと、すなわち仮止めができない。
【0012】 したがって、上記構成において、解除が必要となるまで仮止め状態が保持され るとともに、一旦仮止めが解除された後に再び仮止めすることは容易でない。
【0013】 上記構成では、仮止めピンに突出部を設けているが、この突出部をステータ側 保持手段に設ける構成とすることも可能である。
【0014】 すなわち、この仮止め装置は、ロールコネクタのケーシングを構成するロータ とステータとを相互に仮止めするための仮止め装置であって、ロータおよびステ ータにそれぞれ形成される保持手段と、両保持手段に抜き差し自在に保持される 仮止めピンとを備える。両保持手段は、ロールコネクタの中立位置において一致 するように設けられる。ステータ側保持手段は、仮止めピンが差し込まれる差し 込み空間と、この差し込み空間を形成する周壁を貫通するコの字状のスリットに よりピン差し込み側が固定端側となりかつピン引き抜き側が自由端側となる係合 支持片と、この係合支持片のピン引き抜き側から差し込み空間側に突出する係合 突起とを有する。この係合突起は、ピン差し込み側において緩やかに突出する差 し込み側斜面を有するとともに、ピン引き抜き側においてピン差し込み方向と略 直交する引き抜き側直交面を有する。仮止めピンは、ステータ側保持手段と実質 的に同一の断面を有するピン本体と、ステータ側保持手段の差し込み空間に差し 込まれたときにステータ側保持手段の係合突起により突出・係合される係合凹部 と、ロータ側保持手段により保持されるロータ側保持部とを有する。
【0015】 上記構成においても、仮止めピンが両保持手段に保持されることにより、ロー ルコネクタは仮止めされる。すなわち、ステータ側保持手段の係合支持片の係合 突起の差し込み空間側への突出を後退させて、仮止めピンはステータ側保持手段 の筒状部材に差し込まれる。そして、ロールコネクタの中立位置において、仮止 めピンの係合凹部にステータ側保持手段の係合支持片の係合突起が突出・係合す るとともに、仮止めピンのロータ側保持部がロータ側保持手段に保持されること により、ロールコネクタは仮止め状態となり、かつ、その状態が保持される。
【0016】 仮止めの解除は、仮止めピンを引き抜くことにより行なわれる。仮止めピンが 引き抜かれるとき、ステータ側保持手段の係合支持片の係合突起の差し込み側斜 面は緩やかでありかつ係合支持片はたわむことができるので、係合突起は、仮止 めピンのピン本体と接触しても、ひっかからずに後退することが可能である。し たがって、仮止めピンは無理なく引き抜かれ、仮止めが解除される。
【0017】 仮止め解除のために仮止めピンが引き抜かれた後、ステータ側保持手段の係合 支持片の係合突起は差し込み空間側に突出しており、係合突起の引き抜き側斜面 はピン差し込み方向と略直交している。そのため、再び仮止めピンを差し込むに は、この突出した係合突起を後退させなければ、仮止めピンの差し込み側端がこ の係合突起の引き抜き側斜面と干渉するため、仮止めピンを奥まで差し込むこと 、すなわち仮止めができない。
【0018】 したがって、上記構成において、解除が必要となるまで仮止め状態が保持され るとともに、一旦仮止めが解除された後に再び仮止めすることは容易でない。
【0019】
【実施例】
以下に、図2〜5に示した本考案の実施例に係るロールコネクタ用仮止め装置 について詳細に説明する。
【0020】 まず、第1実施例を、図2,3に基づいて説明する。
【0021】 図2は、本考案に係る仮止め装置の斜視図である。図3は、この仮止め装置の 要部断面図である。
【0022】 図2に示すように、ロールコネクタは、ロータ1がステータ2の内部で回転す るように構成してなる。ロータ1は、ハンドル側に装着されてハンドル(図示せ ず)とともに回動する。すなわち、ロータ1の上面からはピン(図示せず)が突出 しており、このピンがロールコネクタ装着時にハンドル側の部材に形成されたピ ン穴と係合し、ロータ1とハンドルとが一体的に回転するようになっている。ま た、ステータ2は、固定部(図示せず)を通じてステアリング・コラム側の部材に ビス止めされる。詳細は図示していないが、このロータ1とステータ2とは相互 に回動自在に組み合わされており、これにより、その内部にドーナツ状の空間を 区画形成すべくケーシング(図示せず)が構成されている。さらに、これも図示し ていないが、このケーシングの内部には、複数の導電体を一体に被覆して帯状に 形成されかつ柔軟性に富んだコイルテープが、渦巻き状に巻かれて収納されてい る。そして、このコイルテープは、その内周端部および外周端部が、それぞれロ ータ1およびステータ2の接点端子に接続されている。
【0023】 ロールコネクタを自動車のステアリング装置(装舵装置)へ装着する前は、上述 したように、ロータ1とステータ2は相互間で回動自在であるため、この回動に 伴ってコイルテープの渦巻状態が任意に変化する。したがって、その装着時にお けるハンドルとの整合性を保つためにコイルテープの渦巻き状態を中立状態(締 めすぎ、または緩みすぎのいずれにも偏らない中間状態)に保持する必要がある 。
【0024】 このような中立状態の保持、すなわち仮止めを行なうために、本考案では、仮 止めピン3をロータ1とステータ2とに設けた保持手段で保持する構成としてい る。
【0025】 すなわち、ロールコネクタの中立位置において、保持手段である係合突起1a とステータ側保持部4とが、ロールコネクタの径方向同一直線上に並ぶように、 ロータ1とステータ2とにそれぞれ形成されている。係合突起1aは、ロータ1 の上面から突出している。一方、ステータ側保持部4は、ステータ2の外周面か ら突出した箱型壁よりなる。この箱型壁は、ステータ2の外周面に立設された互 いに対向する側壁4uと、両側壁4uに直交しかつステータ2の外周面に対置され る前壁4vとからなり、断面はコの字状である。そして、両側壁4uと前壁4vと ステータ2の外周面とに囲まれるピン差し込み空間4xが形成されている。この ピン差し込み空間4xは、ロールコネクタの軸と同一方向に貫通する。また、ス テータ側保持部4の前壁4vの中央には四角形状係合空間4pが形成され、その上 部にはスリット4yが形成されている。
【0026】 仮止めピン3は一体成形されたプラスチック部品であり、略板状の本体3'と 、その中央より背面側に垂直方向に突出するロータ側係合片3aと、ピン引き抜 き側端部のつまみ部3cと、ピン差し込み側の係合突出片3dとからなる。ロータ 側係合片3aには、ロータ1上面の係合突起1aに係合する係合孔3bが形成され てる。係合突出片3dは、ロータ側係合片3aとは反対の方向にピン本体3'のピ ン差し込み側から引き起こされてピン本体3'から突出する形状を有している。 ピン本体3'は、ステータ側保持部4のピン差し込み空間4xと略同一の断面形状 である。
【0027】 上記構成のロールコネクタ用仮止め装置は、図3に示すように、仮止めピン3 が差し込み側端3x側からステータ側保持部4のピン差し込み空間4xに差し込ま れることにより、ロータ1をステータ2に対して仮止めする。すなわち、図3に おいて(I)の点線で示したように、仮止めピン3は、ステータ側保持部4のピン 差し込み空間4xに差し込まれると、仮止めピン3の係合突出片3dが、ステータ 側保持部4の差し込み側開口部近傍4mと干渉する。そこで、治具6を用いて仮 止めピン3の係合突出片3dをピン本体3'側に、すなわち矢印11方向に押さえ 込みながら、さらに、仮止めピン3を差し込み、係合突出片3dをピン差し込み 空間4x内に挿入する。そして、仮止めピン3が奥まで差し込まれると、仮止め ピン3の係合突出片3dは、それ自体のバネ復帰力によりステータ側保持部4の 係合空間4pに突出・係合する。また、これと同時に、仮止めピン3のロータ側 係合片3aの係合孔3bがロータ1上面の係合突起1aに係合する。したがって、 このとき、ロータ1とステータ2は相互の位置関係が固定される仮止め状態とな り、かつ、その状態が保持される。
【0028】 仮止めの解除は、仮止めピン3のつまみ部3cを把持してピン差し込み方向1 0とは逆方向、つまりピン引き抜き方向に、仮止めピン3を強制的に引き抜くこ とにより行なわれる。このとき、仮止めピン3の係合突出片3dは差し込み側か ら引き起こされた形状であるので、係合突出片3dはステータ側保持部4のピン 差し込み空間4xの内壁によりピン引き抜き側からピン本体3'方向に滑らかに押 し込まれてゆき、押し込まれた状態でステータ側保持部4のピン差し込み空間4 xを通過する。このようにして、仮止めピン3は無理なく引き抜かれ、仮止めが 解除される。
【0029】 一旦仮止めが解除された後には、仮止めピン3の係合突出片3dはピン本体3' から突出しているので、上記の仮止め時のように治具6を用いない限りは、この 係合突出片3dを押し込むことは容易でなく、仮止めピン3をステータ側保持部 4のピン差し込み空間4aに完全に差し込むことは困難である。仮止めピン3を 奥まで差し込めないと、ロータ1上面の係合突起1aと仮止めピン3のロータ側 係合片3aの係合孔3bとは係合しないので、仮止めすることができない。つまり 、治具6が必要となるため、再び仮止めすることは容易でない。
【0030】 したがって、上記実施例においては、解除が必要となるまで仮止め状態が保持 されるとともに、一旦仮止めが解除された後に再び仮止めすることは容易でない 。
【0031】 上記実施例では、仮止めピン3に突出部が設けられているが、以下に説明する 第2実施例のように、突出部をステータ側保持部4に設ける構成とすることも可 能である。
【0032】 このような第2実施例を、図4,5に基づいて説明する。図4は、本考案に係 る仮止め装置の斜視図である。図5は、この仮止め装置の要部断面図である。
【0033】 本実施例では、上記第1実施例と略同様に、ロータ1上面に係合突起1aが、 ステータ2の外周面にステータ側保持部4がそれぞれ設けられている。ただし、 図4に示すように、ステータ側保持部4には、係合空間4pが形成されていない 。また、ステータ側保持部4の両側壁4uは、ステータ側保持部4の上部にのみ 形成されている。一方、前壁4vは、ステータ側保持部4の上下全体に渡って形 成されている。そのため両側壁4sに連続しない前壁4vの下部には、下部片4a が形成される。この下部片4aには、係合支持片4bが形成されている。係合支持 片4bは、ステータ側保持部4の外部とピン差し込み空間4x側とを貫通するコの 字状のスリット4cにより形成されている。そして、この係合支持片4bは、ピン 差し込み側が固定端側となり、ピン引き抜き側が自由端となり、たわみ易くなっ ている。さらに、この接合支持片4bのピン引き抜き側からは、図5に示すよう に、ステータ側保持部4のピン差し込み空間4x側へ突出する係合突起4sが形成 されている。この係合突起4sの差し込み側斜面4s'は緩やかに突出し、ピン引 き抜き側直交面4s''はピン差し込み方向と略直交している。
【0034】 仮止めピン3は、上記第1実施例と略同様に構成される。ただし、引き起こさ れた形状を有する係合突出片3dはなく、係合空間3sがピン本体3'に形成され る。
【0035】 上記構成のロールコネクタ用仮止め装置は、図5に示すように、仮止めピン3 が差し込み端3x側からステータ側保持部4のピン差し込み空間4xに差し込まれ ることにより、ロータ1をステータ2に対して仮止めする。すなわち、仮止めピ ン3は、ステータ側保持部4のピン差し込み空間4xに差し込まれる。このとき 、仮止めピン3のピン差し込み側端3xが、ステータ側保持部4の係合支持片4b の係合突起4sの引き抜き側斜面4s''に当たり、図5において(I)の点線で示し たように、仮止めピン3は途中までしか差し込めない。そこで、治具7を、矢印 12のように、ピン差し込み側からステータ保持部4の係合支持片4bに差し込 み、図5において点線(II)で示すように係合支持片4bを外方向に移動させて係 合突起4sを後退させ、さらに、仮止めピン3を差し込む。仮止めピン3が奥ま で差し込まれると、ステータ側保持部4の係合支持片4bの係合突起4sは、仮止 めピン3の係合空間3sに突出・係合する。また、同時に、仮止めピン3のロー タ側係合片3aの係合孔3bとロータ1上面の係合突起1aとが係合する。したが って、このとき、ロータ1とステータ2との相互の位置関係が固定された仮止め 状態となり、かつ、その状態が保持される。
【0036】 仮止めの解除は、仮止めピン3のつまみ部3cを把持して仮止めピン3を引き 抜くことにより行なわれる。このとき、ステータ側保持部4の係合支持片4bの 係合突起4sの差し込み側斜面4s'が仮止めピン3の係合空間3sの内壁周縁と接 触して押され、係合支持片4bがたわむことにより係合突起4sは後退し、仮止め ピン3の引き抜きに伴って、係合突起4sは仮止めピン3のピン本体3'上を滑る 。このようにして、仮止めピン3は無理なく引き抜かれ、仮止めが解除される。
【0037】 一旦仮止めが解除された後には、ステータ側保持部4の係合突起4sが仮止め ピン3の差し込まれる空間に突出し、かつ、係合突起4sの差し込み側斜面4s'' がピン差し込み方向と直交するので、上記の仮止め時のように治具7を用いてこ の係合突起4sを後退させなければ、仮止めピン3をステータ側保持部4のピン 差し込み空間4xに完全に差し込むことができない。このように仮止めピン3が 奥まで差し込めないと、ロータ1側の係合突起1aと仮止めピン3のロータ側係 合片3aの係合孔3bとは係合しないので、仮止めすることができない。つまり、 治具7を必要とするので、再び仮止めするのは容易ではない。
【0038】 したがって、上記実施例においても、解除が必要となるまで仮止め状態が保持 されるとともに、一旦仮止めが解除された後に再び仮止めを行なうことは容易で ない。
【0039】 なお、本考案はその他種々の態様で実施できる。例えば、ステータ側保持部4 をステータ2本体内部に形成してもよい。また、上記実施例では、ステータ側保 持部4と仮止めピン3とはロールコネクタの径方向から係合する構成であるが、 周方向から係合する構成としてもよい。また、仮止めピン3とロータ1とが係合 する構成は任意であり、凹凸が反対の組み合わせ、すなわち、仮止めピンのロー タ側係合片3a下面に係合突起を設け、これに係合する係合穴をロータ側に設け てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の仮止め装置の斜視図である。
【図2】 本考案の第1実施例に係る仮止め装置の斜視
図である。
【図3】 図2の仮止め装置の要部断面図である。
【図4】 本考案の第2実施例に係る仮止め装置の斜視
図である。
【図5】 図4の仮止め装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ロータ 1a 係合突起(保
持手段) 2 ステータ 3 仮止めピン 3' ピン本体 3a ロータ側係合
片(ロータ側保持部) 3b 係合孔 3c つまみ部 3d 係合突出片 3s 係合空間 3x 差し込み端 4 ステータ側保
持部(保持手段) 4a 下部片 4b 係合支持片 4c スリット 4m 開口部近傍 4p 係合空間 4s 係合突起 4s' 差し込み側斜面 4s'' 引き抜き側
直交面 4u 側壁 4v 前壁 4x ピン差し込み空間 4y スリット 6,7 治具 10,11,12
矢印

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールコネクタのケーシングを構成する
    ロータ(1)とステータ(2)とを相互に仮止めするための
    仮止め装置であって、 ロータ(1)およびステータ(2)にそれぞれ形成される保
    持手段(1a,4)と、両保持手段(1a,4)に抜き差し自在
    に保持される仮止めピン(3)とを備え、 両保持手段(1a,4)は、ロールコネクタの中立位置にお
    いて一致するように設けられ、 仮止めピン(3)は、ピン本体(3')と、該ピン本体(3')
    のピン差し込み側から引き起こされて突出する形状を有
    する係合突出片(3d)と、ロータ側保持手段(1a)に保持
    されるロータ側保持部(3a)とを有し、 ステータ側保持手段(4)は、仮止めピン(3)が差し込ま
    れかつ仮止めピン(3)のピン本体(3')と実質的に同一
    の断面を有する差し込み空間(4x)と、該差し込み空間
    (4x)に仮止めピン(3)が差し込まれたときに仮止めピ
    ン(3)の係合突出片(3d)により突出・係合される係合
    空間(4p)とを有することを特徴とするロールコネクタ
    用仮止め装置。
  2. 【請求項2】 ロールコネクタのケーシングを構成する
    ロータ(1)とステータ(2)とを相互に仮止めするための
    仮止め装置であって、 ロータ(1)およびステータ(2)にそれぞれ形成される保
    持手段(1a,4)と、両保持手段(1a,4)に抜き差し自在
    に保持される仮止めピン(3)とを備え、 両保持手段(1a,4)は、ロールコネクタの中立位置にお
    いて一致するように設けられ、 ステータ側保持手段(4)は、仮止めピン(3)が差し込ま
    れる差し込み空間(4x)と、該差し込み空間(4x)を形成
    する周壁を貫通するコの字状のスリット(4c)によりピ
    ン差し込み側が固定端側となりかつピン引き抜き側が自
    由端側となる係合支持片(4b)と、該係合支持片(4b)の
    ピン引き抜き側から差し込み空間(4x)側に突出する係
    合突起(4s)とを有し、該係合突起(4s)は、ピン差し込
    み側において緩やかに突出する差し込み側斜面(4s')を
    有するとともに、ピン引き抜き側においてピン差し込み
    方向と略直交する引き抜き側直交面(4s'')を有し、 仮止めピン(3)は、ステータ側保持手段(4)の差し込み
    空間(4x)と実質的に同一の断面を有するピン本体(3')
    と、ステータ側保持手段(4)の差し込み空間(4x)に差
    し込まれたときにステータ側保持手段(4)の係合突起
    (4s)により突出・係合される係合凹部(3s)と、ロータ
    側保持手段(1a)により保持されるロータ側保持部(3a)
    とを有することを特徴とするロールコネクタ用仮止め装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02154609A (ja) * 1988-12-05 1990-06-14 Iseki & Co Ltd 苗の補植機
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