JPH07296392A - 光ピックアップの移動装置 - Google Patents

光ピックアップの移動装置

Info

Publication number
JPH07296392A
JPH07296392A JP9123894A JP9123894A JPH07296392A JP H07296392 A JPH07296392 A JP H07296392A JP 9123894 A JP9123894 A JP 9123894A JP 9123894 A JP9123894 A JP 9123894A JP H07296392 A JPH07296392 A JP H07296392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
pulse
track position
feed motor
pulses
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9123894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Masuzawa
良典 増沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinano Kenshi Co Ltd
Original Assignee
Shinano Kenshi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinano Kenshi Co Ltd filed Critical Shinano Kenshi Co Ltd
Priority to JP9123894A priority Critical patent/JPH07296392A/ja
Publication of JPH07296392A publication Critical patent/JPH07296392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ピックアップを高速で所定の目標トラック
位置まで移動させる。 【構成】 送りモータ16はディスクの径方向に沿って
光ピックアップ10を移動させる。パルス発生手段20
は送りモータ16の回転数に比例した周波数のパルス信
号を発生する。記憶手段28はパルス信号の1パルス毎
に光ピックアップ10が移動するディスクのトラック数
である単位トラック数を予め記憶する。演算手段30は
現在トラック位置と目標トラック位置との間のトラック
差を求め、トラック差と単位トラック数とから光ピック
アップ10を現在トラック位置から目標トラック位置ま
で移動させるに必要となるパルス信号の必要パルス数を
求める。ショートジャンプ制御回路18はパルス発生手
段20が発生するパルス信号のパルス数をカウントし、
パルス数が必要パルス数と一致するまで送りモータ16
を回転させ、光ピックアップ10を現在トラック位置か
ら目標トラック位置まで移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクプレーヤに用い
られる光ピックアップの移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクプレーヤにおいて、光ピックア
ップを現在トラック位置から目標トラック位置まで移動
させる従来の光ピックアップの移動装置は、駆動機構
(一例としてラックギアとピニオンギアを使用した駆動
機構)を介して、回転するコンパクトディスク(以下単
に「CD」、または「ディスク」)の径方向に沿って光
ピックアップを直線的に移動させる送りモータと、送り
モータにより移動される光ピックアップから出力される
アナログ信号を受け、アナログ信号の高周波成分を除去
する低域フィルタと、低域フィルタから出力されるアナ
ログ信号を所定のレベルでコンパレートして二値化し、
ディジタル信号としてのミラー信号を出力する変換回路
と、変換回路から出力されるディジタル信号のHiレベ
ルまたはLowレベルをカウントすることで光ピックア
ップがクロスしたトラックの数をカウントし、カウント
値が現在トラック位置と目標トラック位置との間のトラ
ック差に等しくなった際に送りモータを停止させる制御
手段とから構成されている。
【0003】なお、低域フィルタを用いる理由は、上記
アナログ信号からトラック上にピットの有無により記憶
されたデータの周波数成分を取り除き、アナログ信号の
レベルが光ピックアップがトラックをクロスするか否か
によってのみ変化するようにするためである。光ピック
アップが移動する際に受光する反射光量は、光ピックア
ップがディスクのトラック(データを書き込んだピット
が設けられ、ディスク表面が凹凸に形成されている)を
クロスする場合と、トラック間部分(ディスク表面が平
面に形成されている)を通過する場合とでは異なるの
で、アナログ信号は光ピックアップがトラックをクロス
する周期でレベルが変化し、これによりアナログ信号を
二値化したミラー信号のHiレベルまたはLowレベル
(パルス数)をカウントすることで光ピックアップがク
ロスしたトラックの数をカウントできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の光ピックアップの移動装置には次の様な課題が有
る。最近では、CDに記憶された複数の音楽データや画
像データ等の記録データの頭出し動作の迅速化が求めら
れている。このためには、光ピックアップのCDの径方
向への移動速度を上げる必要がある。しかし、移動する
光ピックアップが取り込む反射光量の変化からCDに形
成されたトラックの数をカウントして光ピックアップが
目標トラック位置に達したか否かを判断する方法では、
一般的な12センチメートルのCDには約20000と
いう多くのトラックが形成されているために、移動速度
を上げていくと光ピックアップから出力されるアナログ
信号の周波数が上昇し、トラックに記憶されたデータの
周波数に近づく。
【0005】このために、低域フィルタを通過した際に
アナログ信号自体の振幅も減少し、二値化が正常に行え
ず正確なミラー信号を出力できない。これにより、トラ
ックの数のカウントミスも増加し、目標トラック位置に
正確に光ピックアップを移動させることができないとい
う理由から、光ピックアップを高速で移動させて高速な
頭出し動作を行うには限度があるという課題がある。従
って、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的
とするところは、光ピックアップを高速で所定の目標ト
ラック位置まで移動させることが可能な光ピックアップ
の移動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、回転するディス
クの径方向に沿って光ピックアップを移動させる送りモ
ータと、該送りモータの回転を制御し、前記光ピックア
ップを、前記ディスクの現在トラック位置から目標トラ
ック位置まで移動させる制御手段とを有する光ピックア
ップの移動装置において、前記送りモータの回転数に比
例した周波数のパルス信号を発生するパルス発生手段
と、前記パルス信号の1パルス毎に前記光ピックアップ
が移動する前記ディスクのトラック数である単位トラッ
ク数を予め記憶する記憶手段と、前記現在トラック位置
と目標トラック位置との間のトラック差を求め、該トラ
ック差と前記単位トラック数とから前記光ピックアップ
を現在トラック位置から目標トラック位置まで移動させ
るに必要となる前記パルス信号の必要パルス数を求める
演算手段とを具備し、前記制御手段は、前記パルス発生
手段が発生するパルス信号に含まれるパルス数をカウン
トし、カウントしたパルス数が前記必要パルス数と一致
するまで前記送りモータを回転させることを特徴とす
る。
【0007】また、前記パルス発生手段は、前記送りモ
ータにより回転駆動されるロータリーエンコーダと、該
ロータリーエンコーダから、ロータリーエンコーダの回
転数に比例した周波数のパルス信号を取り出す光センサ
とから構成すると、ロータリーエンコーダに形成するス
リットの数を変えることでパルス信号の周波数を任意に
変化させることができ、送りモータの回転数を上げて光
ピックアップを一層高速に移動させるようにしてもパル
ス信号の周波数を制御手段がカウントミスを起こさない
周波数とすることができる。
【0008】また、前記光センサは2つ設けて、各光セ
ンサが出力する2つのパルス信号間に位相差を生じさせ
るべく、各光センサは前記ロータリーエンコーダの周方
向に沿って間隔を開けて配設し、前記記憶手段には、2
つのパルス信号の内の一のパルス信号の極性変化時から
他のパルス信号の極性変化時までの期間内に前記光ピッ
クアップが移動する前記ディスクのトラック数である単
位トラック数が予め記憶し、前記制御手段は、前記2つ
のパルス信号の極性変化回数をカウントし、カウントし
た極性変化回数が前記必要パルス数と一致するまで前記
送りモータを回転させるようにすると、一つのパルス信
号の一周期内に、2つのパルス信号の極性変化が4回発
生するためにロータリーエンコーダを変えなくとも、カ
ウント数を4倍とすることができ、目標トラック位置へ
の移動を4倍の精度で行える。また、一つのパルス信号
の極性変化時における他のパルス信号の極性を読み取る
ことで送りモータの正逆回転を検出することも可能とな
る。
【0009】
【作用】パルス発生手段は送りモータの回転数に比例し
た周波数のパルス信号を発生し、また演算手段は記憶手
段に記憶された単位トラック数、および現在トラック位
置と目標トラック位置との間のトラック差から目標トラ
ック位置まで移動させるに必要となる必要パルス数を求
める。制御手段は、パルス発生手段が発生するパルス信
号に含まれるパルス数をカウントし、カウントしたパル
ス数が必要パルス数と一致するまで送りモータを回転さ
せることで、光ピックアップを目標トラック位置まで移
動させる。パルス発生手段が発生するパルス信号は、ミ
ラー信号のように移動する光ピックアップがトラックを
クロスすることで発生する信号とは異なるので、光ピッ
クアップを高速に移動させても制御手段が十分に読み取
れる周波数のパルス信号を出力させるよう構成すること
が可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。まず、図1を用いて本発明に係
る光ピックアップの移動装置の構成について説明する。
10は光ピックアップであり、CDにレーザ光を照射し
てその反射光を取り込み、反射光量に比例して出力レベ
ルが変化する電気信号であるアナログ信号を出力する。
12はプリアンプであり、アナログ信号を増幅して出力
する機能を有する。なお、このプリアンプ12は光ピッ
クアップ10から出力されるアナログ信号のレベルが後
述するミラー信号生成手段において処理可能な十分なレ
ベルである場合には必ずしも設ける必要はない。
【0011】14はミラー信号生成手段であり、前述し
た従来例と同様にアナログ信号の高周波成分を除去する
低域フィルタ(不図示)と、低域フィルタから出力され
るアナログ信号を所定のレベルでコンパレートして二値
化し、ディジタル信号としてのミラー信号を出力する変
換回路(不図示)とから構成される。16は、回転する
CDの径方向に沿って光ピックアップ10を移動させる
送りモータである。18は制御手段の一部を構成するシ
ョートジャンプ制御回路であり、ミラー信号生成手段1
4から入力されるミラー信号に含まれるパルス数をカウ
ントし、このパルス数と後述する演算手段から入力され
るトラック差(現在トラック位置と目標トラック位置と
の差)とを比較しながら送りモータ16を駆動して光ピ
ックアップ10を目標トラック位置に移動させる機能を
有する。このショートジャンプ制御回路18とミラー信
号生成手段14による光ピックアップの移動制御は、従
来例と同様にトラックの本数をカウントしながら光ピッ
クアップを移動させるショートジャンプ制御である。
【0012】続いて説明する構成は、本発明に係る光ピ
ックアップの移動装置が従来例とは異なる部分である。
20はパルス発生手段であり、送りモータ16の回転数
に比例した周波数のパルス信号を発生する機能を有す
る。本実施例では、図4に示すように周方向に沿って一
定の間隔を開けてスリット22が設けられたロータリー
エンコーダ24と、スリット22の有無を検出し、ロー
タリーエンコーダ24の回転数に比例した周波数の信号
を発生させるためにロータリーエンコーダ24の周方向
に沿って間隔を開けて配された光センサ26a、26b
と、光センサ26a、26bから出力されるアナログ信
号をディジタル信号に変換するコンパレータ(不図示)
とから構成される。ロータリーエンコーダ24は送りモ
ータ16の回転軸に直接取り付けられるか、または歯車
機構等を介することでモータ16と共に回転する構成と
なっており、光センサ26a、26bからは図5に示す
ように相互に位相差がある2つの信号A、信号Bが出力
される。光センサ26a、26bの間隔は、スリット2
2の間隔とは異なるように配されているので、2つの信
号A、信号B間には必ず位相差が生じることになる。
【0013】また、パルス発生手段20から発生される
パルス信号の最大周波数は、必ずミラー信号の周波数よ
り低い周波数となるようにロータリーエンコーダ24の
回転数やスリット数を設定する。本実施例では、一例と
してロータリーエンコーダ24は、光ピックアップ10
がCDの全トラック(一例として20000トラック)
をトレースした場合に、一つの光センサが出力する総パ
ルス数が、一例として200パルスとなるように設定さ
れている。これにより、光ピックアップ10を高速に移
動させても従来例のように20000パルスをカウント
するのに比べて、移動時間内にパルス発生手段20から
出力される信号内に含まれるパルスが少ないため、信号
の周波数を低く抑えることができるので後述するロング
ジャンプ制御回路でのパルスのカウントミスを無くすこ
とが可能となる。
【0014】また、上記のように互いに位相差を持つ2
つの信号A、Bを出力させた理由は、信号の極性変化時
をカウントすることでパルス信号に含まれるパルス数は
一定のままで、カウント数を4倍とすることができ、さ
らに一の信号の極性変化方向(立ち上がりと立ち下が
り)と他の信号の極性とを組み合わせことで図6に示す
ようにロータリーエンコーダ24の回転方向、つまり光
ピックアップ10の移動方向を認識できるため、一層短
時間で精度良く目標トラック位置の近辺に光ピックアッ
プ10を移動することが可能となる。図6中の“1”は
信号がHighレベルである場合を、また“0”は信号
がLowレベルである場合を示す。なお、スリット22
は円板に穿設した孔で構成しても良いし、また円板のス
リット22以外の他の部分と反射率の異なる塗料や樹脂
等を付着させることで形成しても良い。さらには、円板
を磁性材料を用いて形成し、周方向にN極、S極を一定
の幅で交互に着磁させ、光センサ26a、26bに代え
てホール素子を使用して円板の回転による磁界変化を検
出してパルス信号を発生させる構成としても良い。
【0015】28は記憶手段であり、RAM等を用いて
構成されている。記憶手段28には、キーボード等の入
力手段(不図示)を介して外部(オペレータ等)から種
々のデータを記憶可能である。データとしては、単位ト
ラック数C(パルス信号の1パルス毎に光ピックアップ
が移動するCDのトラック数)や、基準トラック数D
(トラック差に応じてショートジャンプ制御回路18ま
たは後述するロングジャンプ制御回路のいずれか一方を
選択する基準となるトラック数)が記憶されている。
【0016】30は演算手段であり、演算手段30では
入力される現在トラック位置と目標トラック位置のデー
タからトラック差Eを求める機能と、さらにトラック差
Eが予め入力手段を介して記憶手段に記憶されている基
準トラック数Dより大きい場合には後述するロングジャ
ンプ制御回路用のデータである目標カウントFをトラッ
ク差Eと単位トラック数Cとから求める機能を有する。
また演算手段30は、トラック差Eが基準トラック数D
以上の場合には求めた目標カウントFを必要パルス数と
して出力すると共にロングジャンプ制御回路を作動させ
る作動信号を出力し、またトラック差Eが基準トラック
数Dよりも小さい場合には求めたトラック差Eを必要パ
ルス数として出力すると共にショートジャンプ制御回路
18を作動させる作動信号を出力する機能を有する。例
えば本実施例では一例としてCDの総トラック数を20
000とし、パルス発生手段20から発生される信号
A、Bのそれぞれに含まれる総パルス数を200とす
る。この値に基づいて単位トラック数Cや目標カウント
Fを求めてみる。後述するロングジャンプ制御回路では
上述したように各信号A、Bの極性変化時を1パルスと
してカウントするため、パルス発生手段20からは20
0の4倍の800のパルスが出力されると同様となる。
従って、パルス発生手段20からの1パルスが出力され
る間に光ピックアップ10がクロスするトラック数であ
る単位トラック数は25(20000÷800)であ
り、トラック差Eが例えば5000であると目標カウン
トFの値は200(5000÷25)となる。
【0017】なお、目標トラック位置は入力手段を介し
て外部から入力される。また現在トラック位置は、光ピ
ックアップ10がトラック上をトレースしている際に、
プリアンプ12から出力される記録データに関する信号
を読み込んで記録データの処理(例えば記録データが音
楽データである場合には再生処理)を行う処理手段(不
図示)が記録データの一部を構成するサブコード内の絶
対時間を読み取り、この絶対時間に基づいて演算して求
める。なお、サブコードにはトラック番号が記録されて
いる場合もあり、この際にはこのトラック番号を読み出
せば良い。
【0018】32は制御手段の一部を構成するロングジ
ャンプ制御回路である。ロングジャンプ制御回路32に
はパルス発生手段20が発生するパルス信号が入力さ
れ、図5のパルス信号である信号A、Bの内のいずれか
一方のみが入力された場合には信号に含まれるパルス数
(Hiレベルの数又はLowレベルの数)をカウント
し、カウントしたパルス数を必要パルス数としての目標
カウントFと一致するまで送りモータ16を回転させ
る。また、信号A、Bが共に入力された場合には、ロン
グジャンプ制御回路32は2つのパルス信号の極性変化
を捕らえて1パルスとしてカウントし、カウントした極
性変化回数(パルス数)が必要パルス数としての目標カ
ウントFと一致するまで送りモータ16を回転させる機
能を有する。
【0019】次に、動作を図2、図3を用いて説明す
る。最初に、光ピックアップ10を現在トラック位置か
ら目標トラック位置まで移動させる制御のメインルーチ
ンについて説明する。図2に示すように、外部から入力
された目標トラック位置と処理手段がCDに記録された
記録データから読みだした現在トラック位置とから演算
手段30がトラック差Eを演算する(ステップ10
0)。次に、演算手段30はトラック差Eと基準トラッ
ク数Dとを比較し(ステップ102)、トラック差Eが
基準トラック数D以上の場合、つまり光ピックアップの
現在トラック位置と目標トラック位置とが離れている場
合にはロングジャンプ制御ルーチンを実行させるべく、
目標カウントFのデータとロングジャンプ制御回路32
を作動させるための作動信号を出力してロングジャンプ
制御ルーチンを実行し、パルス発生手段20が発生する
パルス数をカウントしながらパルス数が目標カウントF
と一致するまで光ピックアップ10を高速で移動させ
る。これにより光ピックアップ10は、目標トラック位
置の近辺に移動されることになる(ステップ104)。
また、ステップ102での比較の結果、トラック差Eが
基準トラック数Dより小さい場合、つまり光ピックアッ
プの現在トラック位置と目標トラック位置とが比較的近
い場合には、トラック差Eのデータとショートジャンプ
制御回路18を作動させるための作動信号を出力してシ
ョートジャンプ制御を行い、ミラー信号のパルスのカウ
ント値がトラック差Eと等しくなるまで光ピックアップ
10を移動させる(ステップ106)。
【0020】次に、ロングまたはショートジャンプ制御
ルーチンを実行した後、処理手段は再度現在トラック位
置をCDから読み出し、演算手段30へ出力する(ステ
ップ108)。演算手段30では、新たに入力された現
在トラック位置と目標トラック位置とを比較し(ステッ
プ110)、等しい場合には光ピックアップ10の移動
を終了し、等しくない場合には再度ステップ100にジ
ャンプして上述した処理を、ステップ110で現在トラ
ック位置と目標トラック位置が等しくなるまで繰り返
す。このように、トラック差Eが基準トラック数D以上
ある場合には光ピックアップ10の移動距離も長くなる
ので、当初から従来例のようにショートジャンプ制御で
移動させていると移動時間が長くなってしまう。このた
め、ロングジャンプ制御により目標トラック位置の近辺
に素早く移動させ、その後にショートジャンプ制御を行
って単位トラック数C分の誤差を解消して目標トラック
位置に光ピックアップ10を移動させることで短時間で
移動を完了することが可能となる。
【0021】続いて、上記ロングジャンプ制御回路32
が実行するロングジャンプ制御ルーチンの動作について
図3を用いて詳細に説明する。なお、パルス発生手段2
0からは信号A、Bが出力されているものとする。従っ
て、ロングジャンプ制御回路32では、入力される各信
号の極性変化を捕らえて1パルスとしてカウントする動
作を行う。まず、ロングジャンプ制御回路32は、光ピ
ックアップ10を迅速に目標トラック位置の近辺へ移動
させるために送りモータ16に対して加減速制御を行っ
ている。このため、入力された目標カウントFに対して
パルス発生手段20から入力される信号A、Bに含まれ
るパルス数が所定の値になったら、加速制御を減速制御
に切り換える必要があるために、目標カウントFに対し
て加速期間の割合を決めるブレーキパラメータG〔%〕
を用いて、加速制御を行う期間としての加速カウント数
H(=F×G/100)と減速制御を行う期間としての
減速カウント数I(=F−H)とを演算する(ステップ
200)。従って、加速カウント数Gと減速カウント数
Iとの和が目標カウントFとなる。
【0022】次に、パルス発生手段20から入力される
信号に含まれるパルス数をカウントするカウンタ(カウ
ント値J)をイニシャライズし(ステップ202)、送
りモータ16を所定の回転方向(正回転方向とする)へ
回転させて、光ピックアップの移動を開始させる(ステ
ップ204)。回転数は予め決められている加速パラメ
ータK(一定の加速の度合いを示すパラメータ)に従い
上昇させるように加速制御する。ロングジャンプ制御回
路32は、パルス発生手段20からの信号A、Bの極性
の変化の有無を検出し続け(ステップ206)、検出し
たら1パルスとしてカウント値Jをインクリメントし
(ステップ208)、カウント値Jと加速カウント数H
を比較しながら(ステップ210)、カウント値Jと加
速カウント数Hが等しくなるまで加速制御を続ける(ス
テップ206からステップ210を繰り返す)。カウン
ト値Jは図5に示すグラフのように上昇して行き、等し
くなった時点Mで減速制御へ移行する。
【0023】減速制御へ移行する際には、まずカウント
値Jを零としてカウンタをイニシャライズし(ステップ
212)、予め決められている減速パラメータL(一定
の減速の度合いを示すパラメータ)に従い送りモータ1
6にブレーキをかけ(送りモータ16へ反対方向への回
転を行う信号を出力してブレーキをかけて回転数を減速
させる)て減速制御を開始し始め、光ピックアップ10
の移動速度を低下させる(ステップ214)。ロングジ
ャンプ制御回路32は、パルス発生手段20からの信号
A、Bの極性の変化の有無を検出し続け(ステップ21
6)、検出したら図6に示す規則に従ってロータリーエ
ンコーダ24の正逆回転を判断し(ステップ218)、
正回転の場合には送りモータ16は未だ停止状態には至
っていないのでカウント値Jをインクリメントし(ステ
ップ220)、再度ステップ216に戻り信号A、Bの
極性の変化の有無を検出し続ける。また、ステップ21
8において逆回転を検出した時点N(本実施例では、信
号BがHiレベル(1)であって、信号Aが立ち下がっ
た時点)では、送りモータ16が殆ど停止状態であると
判断する。但し、逆回転しているためにカウント値Jを
ディクリメントして(ステップ222)してから、送り
モータ16の減速制御を停止する(ステップ224)。
【0024】続いてロングジャンプ制御回路32は、次
のロングジャンプ制御のための学習動作を行う。まず、
最終のカウント値Jと減速制御を行う期間としての減速
カウント数Iとを比較する(ステップ226)。比較の
結果、カウント値Jと減速カウント数Iとが等しい場合
(図5の場合)には、ロングジャンプ制御回路32は先
に演算されている目標カウントFと同数のパルス数をカ
ウントして光ピックアップ10の移動制御を停止させた
ことになり、光ピックアップ10はロングジャンプ制御
において目標とした位置に移動して停止したことにな
る。従って、送りモータ16の加減速制御のパラメータ
であるブレーキパラメータG、および加速パラメータK
と減速パラメータLとが適切であると判断してロングジ
ャンプ制御を終了する。
【0025】また、カウント値Jが減速カウント数Iよ
り多い場合には、目標カウントFより多くのパルス数を
カウントして光ピックアップ10の移動制御を停止させ
たことになり、光ピックアップ10はロングジャンプ制
御において目標とした位置を行き過ぎて停止したことに
なる。従って、次のロングジャンプ制御を適切に行うべ
く、光ピックアップ10の移動距離を減らすように、ロ
ングジャンプ制御回路32はブレーキパラメータGを減
少させて加速時間を減少させると共に、加速パラメータ
Kを減らし減速パラメータLを増やして(ステップ22
8)、ロングジャンプ制御を終了する。
【0026】また、カウント値Jが減速カウント数Iよ
り少ない場合には、カウントしたパルス数が目標カウン
トFまで達する前に光ピックアップ10の移動制御を停
止させたことになり、光ピックアップ10はロングジャ
ンプ制御において目標とした位置の手前で停止したこと
になる。従って、次のロングジャンプ制御を適切に行う
べく、光ピックアップ10の移動距離を増やすように、
ロングジャンプ制御回路32はブレーキパラメータGを
増加させて加速時間を増やし、且つ加速パラメータKを
増やし減速パラメータLを減らして(ステップ23
0)、ロングジャンプ制御を終了する。
【0027】このステップ226〜ステップ230にお
いて、次のロングジャンプ制御のための学習機能を実現
しているため、ロングジャンプ制御回路32において送
りモータ16の加減速制御が一層適切に行え、ロングジ
ャンプ制御により光ピックアップ10を目標トラック位
置に対して単位トラック数Cの範囲内に移動することが
できる。
【0028】なお、上記実施例においては、パルス発生
手段20において2つの光センサ26a、26bを使用
してロングジャンプ制御の精度を高めるようにしている
が、コストを優先する際には光センサを1つとしても良
い。この場合には、ロングジャンプ制御回路32では、
送りモータ16の停止を検出するにはパルス発生手段2
0から送られてくる信号に含まれるパルスの間隔を常時
検出し、所定の時間以上次のパルスが送られてこない場
合に送りモータ16が停止したと判断すれば良い。
【0029】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る光ピックアップの移動装置
を用いると、パルス発生手段が設けられているため、制
御手段は、パルス発生手段が発生するパルス信号に含ま
れるパルス数をカウントし、カウントしたパルス数が必
要パルス数と一致するまで送りモータを回転させること
で、光ピックアップを目標トラック位置まで移動させる
ことができる。しかも、パルス発生手段が発生するパル
ス信号は、ミラー信号のように移動する光ピックアップ
がトラックをクロスすることで発生する信号とは異な
り、光ピックアップを高速に移動させても制御手段が十
分に読み取れる周波数のパルス信号を出力させるよう構
成することが可能であり、光ピックアップの高速移動を
実現でき、CDの頭だし時間を短縮することができると
いう著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップの移動装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の移動制御のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図3】図1のロングジャンプ制御ルーチンのフローチ
ャートである。
【図4】図1のパルス発生手段の構成を示す図である。
【図5】図1のパルス発生手段から出力される信号とロ
ングジャンプ制御回路内のカウンタ値の関係を示すグラ
フである。
【図6】パルス発生手段から出力される信号に基づいて
ロータリーエンコーダの正逆転の判断を行う規則を示す
表である。
【符号の説明】
10 光ピックアップ 16 送りモータ 18 ショートジャンプ制御回路 20 パルス発生手段 28 記憶手段 30 演算手段 32 ロングジャンプ制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するディスクの径方向に沿って光ピ
    ックアップを移動させる送りモータと、 該送りモータの回転を制御し、前記光ピックアップを、
    前記ディスクの現在トラック位置から目標トラック位置
    まで移動させる制御手段とを有する光ピックアップの移
    動装置において、 前記送りモータの回転数に比例した周波数のパルス信号
    を発生するパルス発生手段と、 前記パルス信号の1パルス毎に前記光ピックアップが移
    動する前記ディスクのトラック数である単位トラック数
    を予め記憶する記憶手段と、 前記現在トラック位置と目標トラック位置との間のトラ
    ック差を求め、該トラック差と前記単位トラック数とか
    ら前記光ピックアップを現在トラック位置から目標トラ
    ック位置まで移動させるに必要となる前記パルス信号の
    必要パルス数を求める演算手段とを具備し、 前記制御手段は、前記パルス発生手段が発生するパルス
    信号に含まれるパルス数をカウントし、カウントしたパ
    ルス数が前記必要パルス数と一致するまで前記送りモー
    タを回転させることを特徴とする光ピックアップの移動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス発生手段は、 前記送りモータにより回転駆動されるロータリーエンコ
    ーダと、 該ロータリーエンコーダから、ロータリーエンコーダの
    回転数に比例した周波数のパルス信号を取り出す光セン
    サとからなることを特徴とする請求項1記載の光ピック
    アップの移動装置。
  3. 【請求項3】 前記光センサは2つ設けられると共に、
    各光センサが出力する2つのパルス信号間に位相差を生
    じさせるべく、各光センサは前記ロータリーエンコーダ
    の周方向に沿って間隔を開けて配設され、 前記記憶手段には、2つのパルス信号の内の一のパルス
    信号の極性変化時から他のパルス信号の極性変化時まで
    の期間内に前記光ピックアップが移動する前記ディスク
    のトラック数である単位トラック数が予め記憶され、 前記制御手段は、前記2つのパルス信号の極性変化回数
    をカウントし、カウントした極性変化回数が前記必要パ
    ルス数と一致するまで前記送りモータを回転させること
    を特徴とする請求項2記載の光ピックアップの移動装
    置。
JP9123894A 1994-04-28 1994-04-28 光ピックアップの移動装置 Pending JPH07296392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9123894A JPH07296392A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 光ピックアップの移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9123894A JPH07296392A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 光ピックアップの移動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07296392A true JPH07296392A (ja) 1995-11-10

Family

ID=14020849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9123894A Pending JPH07296392A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 光ピックアップの移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07296392A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100249370B1 (ko) * 1997-08-12 2000-03-15 구자홍 광픽업장치의 고속서치방법
KR20040008788A (ko) * 2002-07-19 2004-01-31 삼성전자주식회사 디스크 구동기에 있어서 홈-인 제어 방법 및 장치
WO2014185104A1 (ja) * 2013-05-15 2014-11-20 株式会社アイエイアイ 回転角度検出システム、回転角度検出方法、回転角度検出ユニット及び同期電動機制御システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100249370B1 (ko) * 1997-08-12 2000-03-15 구자홍 광픽업장치의 고속서치방법
KR20040008788A (ko) * 2002-07-19 2004-01-31 삼성전자주식회사 디스크 구동기에 있어서 홈-인 제어 방법 및 장치
WO2014185104A1 (ja) * 2013-05-15 2014-11-20 株式会社アイエイアイ 回転角度検出システム、回転角度検出方法、回転角度検出ユニット及び同期電動機制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4465977A (en) Erroneous pulse sequence detector
JPH04222932A (ja) 光記録再生装置の高速サーチ方法
JP2002222522A (ja) 情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法
JP2598952B2 (ja) トラックサーチ回路及びトラックサーチ方法
KR0163711B1 (ko) 광 디스크 시스템의 스핀들 모터 제어 회로
EP0322177B1 (en) Spindle motor stop control device
JPH07296392A (ja) 光ピックアップの移動装置
JP2848423B2 (ja) モーター制御装置
JPH103669A (ja) 光ディスクドライブのスレッドモータの速度制御方法
KR910001974B1 (ko) 콤팩트 디스크 플레이어의 고속 써치 장치
KR100224834B1 (ko) 슬레드 탐색 속도의 프로파일 구성장치 및 방법
JP3674518B2 (ja) トラックジャンプ制御装置およびトラックジャンプ方法
JPH0770179B2 (ja) 光ディスク駆動装置
JP3068523B2 (ja) ディスクプレーヤ
JPH0775078B2 (ja) 光ディスク装置
JP3698284B2 (ja) ディスク読取装置
JP4117821B2 (ja) 光ディスクの検査装置および検査方法
KR200142713Y1 (ko) 광 디스크 트랙킹 서보계의 오프셋 자동 조정 장치
KR920009198B1 (ko) 콤팩트 디스크의 기록시 선속도 서보 제어회로
KR100232952B1 (ko) 광 픽업 이송모터 제어장치
JPH0582667B2 (ja)
KR100268585B1 (ko) 광디스크의 고속탐색 방법 및 장치
JP4234572B2 (ja) 光ディスク装置
JP2000082225A (ja) 光学式ディスク再生装置
JP3363815B2 (ja) トラックジャンプ制御回路及びトラックジャンプ制御方法