JPH0729509B2 - 製本及びその製本方法 - Google Patents

製本及びその製本方法

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JPH0729509B2 JP8328388A JP8328388A JPH0729509B2 JP H0729509 B2 JPH0729509 B2 JP H0729509B2 JP 8328388 A JP8328388 A JP 8328388A JP 8328388 A JP8328388 A JP 8328388A JP H0729509 B2 JPH0729509 B2 JP H0729509B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は表紙の背部内面に一辺を揃えた被綴じ体(シー
ト)の重ね合わせ端面を接着させたファイル等、製本及
びその製本方法に関する。
[従来の技術] 従来の表紙背部内面に被綴じ体の重ね合わせ端面が接着
しているファイル、その他の製本方法としては、被綴じ
体の重ね合わせ端面と表紙の背部内面の間に接着剤を用
いて接着する方法が一般的である。この方法は、接着剤
を必要とするほか、表紙や被綴じ体にポリプロピレンシ
ートのような熱可塑性樹脂が用いられていると、接着力
に優れた安価な接着剤が求めにくいと言う問題がある。
そこで、この問題を解決する製本方法として、表紙と被
綴じシートが同種の熱可塑性樹脂から成る場合に、一辺
を揃えた被綴じシートの重ね合わせを揃った端面が些か
突出するようにクランプで挟圧して把持し、その端面に
表紙の背部内面を当接させて、表紙の背部外面から超音
波ホーンのような高周波振動体で押圧することにより表
紙の背部内面と被綴じシートの揃った端面とを溶着させ
る方法も知られている。
[発明が解決しようとする課題] 前記高周波振動体による溶着方法では、表紙の背部外側
面に対して垂直方向の微小振動により、直接背部外側面
を叩くことによって発熱させていたため、背部内面と被
綴じシートとの溶着に時間が掛かって電力消費が大きい
だけでなく、高周波振動体で垂直方向に叩かれた表紙の
背部外側面が溶融したり、つぶれたり、傷付いたりし易
いという問題点がある。
そこで、本発明者は上述の高周波振動体を用いる製本方
法の問題を解消する方法として、熱可塑性樹脂からなる
表紙の背部内面と熱可塑性樹脂からなる被綴じシートの
重ね合わせ端面とを圧接させて、表紙と被綴じシートの
重ね合わせとの間に圧接面に平行な相対的振動運動を与
えることにより、表紙の背部内面と被綴じシートの重ね
合わせ端面を溶着させる製本方法を発明し出願してい
る。
この方法によると、表紙の背部内面と被綴じシートの重
ね合わせ端面との間の相対的振動により発生する摩擦熱
により、熱可塑性樹脂からなる背部内面を溶融している
ので、溶着に掛かる時間も少なく電力消費も比較的小さ
くなる。また、この方法によると、表紙の背部外側面は
押圧体に保持されており、表紙と押圧体との間で相対的
運動を行わないため、表紙の外側面が傷付いたりするお
それがなく、従来の高周波振動体による製本方法の問題
点をすべて解決することができる。
ただ、この方法は、表紙の背部内面にホットメルト剤を
塗布し、これを溶融して被綴じシートの端面を背部内面
に接着させるものではなく、背部を構成する熱可塑性樹
脂そのものを摩擦熱により溶融しているため、溶融樹脂
量が限られており、被綴じシートの接着力を強固にする
ためには、被綴じシート自身も摩擦熱により溶融し得る
熱可塑性樹脂からなるものに制限されるという問題があ
る。
本発明は被綴じシートが熱可塑性樹脂から成るものは勿
論のこと、紙から成るものであっても、被綴じシートの
重ね合わせ端面を表紙の熱可塑性樹脂から成る背部内面
に強力に接着構成した製本と、その製本方法を提供する
ことを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明では、熱可塑性樹脂
の溶融樹脂量を多くして接着力を強化するための熱可塑
性樹脂フィルムを表紙の背部内面と被綴じシートの重ね
合わせ端面との間に介在したものである。
すなわち、本発明は、背部内面が熱可塑性樹脂からなる
表紙と、この表紙の背部内面に溶着される重ね合わせ端
面を有する被綴じシートと、表紙の背部内面と被綴じシ
ートの重ね合わせ端面との間に介在し、表紙の背部内面
との圧接往復動による摩擦熱によって被綴じシートの重
ね合わせ端面を表紙の背部内面に溶着している熱可塑性
樹脂フィルムとを備えたものである。
従って、熱可塑性樹脂フィルムが溶融することにより接
着剤として機能し、背部内面の熱可塑性樹脂による被綴
じシートの溶着を補強し、被綴じシートを背部内面に強
力に接着することになる。そのため、本発明は、被綴じ
シートが熱可塑性樹脂からなるものは勿論のこと、紙か
らなるものであっても適用できることになる。さらに、
この発明に係る製本としては、被綴じシートの重ね合わ
せ部の片面若しくは両面に重ね合わせる扉シート、又は
被綴じシート中に挟み込む一乃至複数の支持シートを有
するものにおいても適用できる。この場合の実施態様と
しては、上記熱可塑性樹脂フィルムを、扉シート又は支
持シートと一体的に構成したものを使用することが望ま
しい。
本発明に係る製本方法としては、被綴じシートの重ね合
わせた端面と表紙の熱可塑性樹脂から成る背部内面と
を、間に表紙の背部内面の熱可塑性樹脂と溶着し得る熱
可塑性樹脂フィルムを介在して、この熱可塑性樹脂フィ
ルムを押し合うように圧接させ、その圧接状態を保持し
ながら、表紙と熱可塑性樹脂フィルムとのうちの少なく
とも一方にその圧接面に平行な微小振動を加え、背部内
面の熱可塑性樹脂及び介在した熱可塑性樹脂フィルムを
摩擦熱によって溶融し、表紙の背部内面に被綴じシート
の重ね合わせ端面を溶着するものである。
微小振動させる方法としては、表紙側のみ、被綴じシー
ト側のみ、あるいは表紙側及び被綴じシート側の両方を
微小振動させる場合等、種々の方法が考えられる。この
場合、介在する熱可塑性樹脂フィルムは、平シートの場
合は適宜の手段で表紙及び被綴じシートと別途固定し、
また、扉シートや支持シートを有する場合には、被綴じ
シートと一体的に固定する方法が採用可能である。
[作 用] 上記のように、被綴じシートの端面と、表紙の背部内面
との間に熱可塑性樹脂フィルムを介在して、熱可塑性樹
脂フィルムと表紙の背部内面との間の圧接面に平行な相
対的往復振動により、表紙の背部内面の熱可塑性樹脂及
び熱可塑性樹脂フィルムを溶融し、背部内面に被綴じシ
ートを接着しているので、熱可塑性樹脂フィルムが溶融
することにより接着剤として機能し、背部内面の熱可塑
性樹脂による被綴じシートの溶着を補強し、被綴じシー
トを背部内面に強力に接着することになる。そのため、
被綴じシートが熱可塑性樹脂からなるものは勿論のこ
と、紙からなるものであっても強力に接着させることが
できる。
また、製本に際し、表紙の背部外側面を押圧体に保持し
た状態で行い、従来の高周波振動体による製本方法のよ
うに表紙の外側面を垂直方向で叩くという動作を行わな
いため、表紙の外側面を損傷することはない。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、第
1図,第2図は本発明の方法を実施する装置の例を示す
図で、第3図は第1,第2図の方法で得られた製本の側面
図である。
図に於いて、1は被綴じシート、2は被綴じシート1の
重ね合わせられた端面と表紙の背部内面との間に介在さ
せる熱可塑性樹脂フィルム、3はスペーサシート、4は
表紙である。表紙4は背部内面4aがポリプロピレンや塩
化ビニル等の熱可塑性樹脂から成ることを必要とする
が、安価に得られて耐久性も優れると言う点で、全体が
熱可塑性樹脂から成るものが好ましい。
上記の熱可塑性樹脂フィルム2は、第7図の(A)図に
示すように平シートとして介在させるか、又は同図の
(D)(E)に示すように被綴じシート1の両面又は片
面を覆うように重ね合わせられた扉シート2aと共に構成
する。或は被綴じシート1の重ね合わせ部中に挟み込む
一乃至複数の支持シート2b又はスペーサシート3の上端
に被綴じシート1の重ね合わせ端面を覆うように一体形
成する(第7図(B)(C)参照)。
上記の扉シート2aは一辺を揃えて重ねられた被綴じシー
ト1の端面を覆う折り曲げ部分の両面が表紙4の樹脂と
溶着し得る熱可塑性樹脂フィルム2から成ることを必要
とするが、これも、安価で耐久性に優れた、また折り曲
げ部分の熱可塑性樹脂フィルム2の両面の溶融が比較的
短時間で行われて、接着が強固に行われると言う点で、
全体が熱可塑性樹脂から成るものが好ましい。
被綴じシート1は単なるシートでも、ファイルを作るよ
うな場合では袋状のシートでもよく、そして、紙から成
るものでも、表紙4や扉シート2aの折り曲げ部の熱可塑
性樹脂フィルムの樹脂と溶着し得る熱可塑性樹脂から成
るものでもよい。被綴じシート1を袋状シートとして、
ファイルを作るような場合は、袋状への形成が容易で強
度にも優れると言う点で、被綴じシート1は熱可塑性樹
脂から成るものが特に好ましい。スペーサシート3は、
ファイルを作るような場合に、被綴じシート1の重なり
の間隔を空けるために用いられ、被綴じシート1と共に
表紙4に接着する場合と、接着せずに被綴じシート1を
接着した後に取り去る場合とがある。接着する場合は、
被綴じシート1と同様の材料から成るものが用いられ、
接着しない場合は、紙または扉シート2aや表紙4の樹脂
と接着しないような樹脂材料あるいは金属材料等から成
るものが好ましい。
第1,第2図の装置による方法は、被綴じシート1の重な
りの下端面をテーブル5上で揃えることによって、上端
面を揃え、その重なりの両面に扉シート2aを折り曲げ部
分の熱可塑性樹脂フィルムシート2が被綴じシート1の
上端と接するように重ねて、その全体の重なりをテーブ
ル5に固定の衝立て6と図示してないねじやピストン等
の駆動手段によってテーブル5上を可動の衝立て7とか
ら成るクランプによって挟圧し、そして表紙4が背部内
面4aを下向きにして取り付けられている押圧振動体8を
図示してないねじやピストン等の昇降手段によって下降
させて、表紙4の背部内面4aで熱可塑性樹脂フィルムシ
ート2及び被綴じシート1の上端面を押し、その押した
状態で往復駆動手段等の振動手段により押圧振動体8を
第2図の左右方向に0.5〜2mm程度の振幅、150〜300サイ
クル程度の周波数で振動させることによって背部内面4a
と介在熱可塑性樹脂フィルムシート2の間に摩擦熱を発
生させ、それにより背部内面4aと介在熱可塑性樹脂フィ
ルムシート2の樹脂を溶融させて、十分に溶融した段階
で押圧振動体8の振動を止めることにより溶融樹脂で被
綴じシート1と扉シート2aを表紙4の背部内面に接着さ
せる方法である。なお、押圧振動体8の振動方向は、上
述の方向が好ましいが、それに限らず接触面と平行など
の方向でもよい。
本発明の方法においては、扉シート2aの上部の熱可塑性
樹脂フィルム2の溶融によって被綴じシート1を表紙4
に接着させるのであるから、介在熱可塑性樹脂フィルム
2は被綴じシート1の上端面を殆ど覆っていなければな
らない。しかし、完全に覆っていなくても、覆われてい
ない部分が些かであれば、溶融した樹脂が覆われていな
い部分にも行き渡るようになるから、全部の被綴じシー
ト1を接着させることができる。これに対し、完全に覆
うように熱可塑性樹脂フィルム2を重ねるようにした場
合は、その部分が溶け出してからでないと、他の部分が
摩擦するようにはならないから、接着に時間が掛かるよ
うになる。したがって、重ならないようにするのが好ま
しい。また、扉シート2aは、被綴じシート1の重なりの
片面側だけに重ねてもよいが、両面に重ねると、体裁が
よいだけでなく、折り曲げ部分の重ね合わせ部分からの
長さを1/2にできるから、折り曲げ部分が被綴じシート
1の上端面に対してずれることがなくなり、摩擦熱が増
し、接着に要する時間が短縮されると言う効果も得られ
る。扉シート2aの重ね合わせ部分の上下方向の長さは、
被綴じシート1の上下方向の長さより些か短くするの
が、体裁を損なわず、そして折り曲げ部分の熱可塑性樹
脂フィルム2を被綴じシート1の上端面に接するように
扉シート2aを重ねるのに好ましい。
なお、折り曲げ部分はその全体が熱可塑性樹脂の場合、
表紙の背部内面に対向する部分が、摩擦熱により溶融し
て被綴じシートを溶着することになる。また、折り曲げ
部分が紙等の芯材の両面に熱可塑性樹脂フィルムを積層
した構造の場合、表紙の背部内面に対向する部分が、ま
ず摩擦熱により溶融し、その後、熱伝動により芯材を通
して被綴じシートの重ね合わせ端面側の熱可塑性樹脂フ
ィルムを溶融して被綴じシートを溶着することになる。
第1,第2図の装置のクランプを構成している衝立て6,7
は、上部6a,7aが押圧振動体8と共に下降し得るよう
に、スライドピンとばねで基体部に係合している。これ
によってクランプが被綴じシート1と扉シート2の重な
りを上端面まで挟圧するから、押圧振動体8が横方向に
振動しても重なりが乱れることはない。これに限らず、
上部6a,7aが被綴じシート1の上、下方向の長さに合わ
せて位置を調節されるクランプを用いても、被綴じシー
ト1の上、下方向の長さが一定の場合は、高さが一定の
衝立て6,7から成るクランプを用いても同様の効果を得
ることができる。
扉シート2aを用いたことは、折り曲げ部の熱可塑性樹脂
フィルム2の樹脂が接着剤の働きをして、紙から成る被
綴じシート1の表紙4への接着も可能にするだけでな
く、被綴じシート1の重なりが整然と表紙4に接着され
るようになると言う効果も与える。すなわち、扉シート
2aを用いずに、熱可塑性樹脂から成る被綴じシート1の
重なりの端面を熱可塑性樹脂から成る表紙背部内面に圧
接させて摩擦熱により溶融接着させるようにした場合
は、被綴じシート1の重なりの表面に近いシートが乱れ
たり、接着が不完全になったりし易いが、扉シート2aを
用いることによって、そのようなことはなくなる。
表紙4に扉シート2aと被綴じシート1を接着した後に、
押圧振動体8から表紙4を外し、クランプを開放すれ
ば、第3図に示したように、表紙4の背部が湾曲した高
級表装本のような体裁の綴じ体が得られる。
第4,5図の装置による方法は、被綴じシート1の重なり
の各シート間にスペーサシート3を挿入し、それらの重
なりの両面(第7図(D)図)または一面(第7図の
(E)図)に扉シート2aをその折り曲げ部分の熱可塑性
樹脂フィルム2が被綴じシート1とスペーサシート3の
重なりの揃えられた端面に接して端面を覆うように重ね
て、その全体の重なりをクランプ9で扉シート2aの折り
曲げ部分の熱可塑性樹脂フィルム2及び被綴じシート1
等の揃った端面がクランプ9から些か突出するように挟
圧して把持し、そのクランプ9をクランプ9から垂れ下
がる被綴じシート1等の落とし込み孔10aを有するテー
ブル10に扉シート2aの折り曲げ部分の熱可塑性樹脂フィ
ルム2が上向きになるように嵌め込み、そこで表紙4を
背部内面4aが下向きになるように嵌め込んで保持してい
る押圧振動体8を第1,2図の装置におけると同様に下降
させて表紙4の背部内面4aで扉シート2aの折り曲げ部分
の熱可塑性樹脂フィルム2及び被綴じシート1とスペー
サシート3の揃った端面を押し、押した状態で第1,2図
の装置におけると同様に押圧振動体8を振動させて扉シ
ート2aと被綴じシート1及びスペーサシート3を表紙4
の背部内面4aに接着させる方法である。これによって第
6図に示したような表紙背部が湾曲した高級表装本の外
観を呈する綴じ体が得られる。図示例は被綴じシート1
に袋状のシートを用いて、ファイルを得る例を示してい
る。なお、スペーサシート3に扉シート2aや表紙4の樹
脂と接着しない材料から成るものを用いたり、スペーサ
シート3が紙や扉シート2a等の樹脂と同じ樹脂から成る
ものであっても、スペーサシート3を被綴じシート1の
揃った端面から中にいれるようにすれば、扉シート2aや
被綴じシート1を表紙4に接着した後にスペーサシート
3を外すことができる。第1,2図の装置によれば、スペ
ーサシートに上下方向の長さが被綴じシートのそれより
1mm程度も短いものを用いることで、容易にスペーサシ
ートを外す場合の接着を行うことができる。
[発明の効果] 本発明に係る製本によると、被綴じシートの端面と表紙
の背部内面との間に熱可塑性樹脂フィルムを介在して、
背部内面の熱可塑性樹脂及び熱可塑性樹脂フィルムとを
摩擦熱により溶融して背部内面に被綴じシートを接着し
ているので、熱可塑性樹脂フィルムが接着剤として機能
し、溶融熱可塑性樹脂量が多くなり、被綴じシートが熱
可塑性樹脂からなるものは勿論のこと、紙からなるもの
であっても強力に接着させることができる。
また、扉シート又は支持シート付きの製本であっても、
扉シート又は支持シートに熱可塑性樹脂フィルムを一体
的に構成し、この熱可塑性樹脂フィルムの溶着で製本す
ることができる。
本発明の製本方法によると、介在した熱可塑性樹脂フィ
ルムと表紙の背部内面との間で、圧接面に平行な微少振
幅の相対的往復動により圧接面を摩擦発熱させて熱可塑
性樹脂を溶融させるので、従来の高周波振動体による製
本方法にように、背部外側面を垂直方向から叩くという
動作がなく、表紙とこれを保持する押圧振動体との間で
相対的な運動が行なわれず、従って、表紙の背部外側面
が損傷するのを防止できる。
さらに、扉シート又は支持シート付きの製本の製本方法
においても、熱可塑性樹脂フィルムに扉シートあるいは
支持シートを付けるだけで、被綴じシート及び扉シート
あるいは支持シートを表紙に容易に接着させることがで
きるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する装置の例を示す概要側
面図、第2図は第1図のX−X矢視図、第3図は第1,第
2図の方法で得られた綴じ体の側面図、第4図は本発明
の方法を実施する装置の他の例を示す概要側面図、第5
図は第4図のX−X矢視図、第6図は第4,第5図の方法
で得られた綴じ体の側面図、第7図は第1,第2図及び第
4,第5図に示された本発明の方法を実施する際の、表紙
の背部内面と被綴じシートの重ね合わせた端面との間に
熱可塑性樹脂フィルムシートを介在させる実施の数例を
示す図。 1……被綴じシート、2a……扉シート、2……熱可塑性
樹脂フィルム、3……スペーサシート、4……表紙、4a
……背部内面、5,10……テーブル、6……固定衝立て、
7……可動衝立て、8……押圧振動体、9……クラン
プ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背部内面が熱可塑性樹脂からなる表紙と、
    この表紙の背部内面に溶着される重ね合わせ端面を有す
    る被綴じシートと、表紙の背部内面と被綴じシートの重
    ね合わせ端面との間に介在し、表紙の背部内面との圧接
    往復動による摩擦熱によって被綴じシートの重ね合わせ
    端面を表紙の背部内面に溶着している熱可塑性樹脂フィ
    ルムとを備えたことを特徴とする製本。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂フィルムが、被綴じシートの
    重ね合わせ部の片面若しくは両面に重ね合わせる扉シー
    ト、又は被綴じシート中に挟み込む一乃至複数の支持シ
    ートを有する請求項1記載の製本。
  3. 【請求項3】被綴じシートの重ね合わせた端面と表紙の
    熱可塑性樹脂から成る背部内面とを、間に表紙の背部内
    面の熱可塑性樹脂と溶着し得る熱可塑性樹脂フィルムを
    介在して、この熱可塑性樹脂フィルムを押し合うように
    圧接させ、この圧接状態を保持しながら、表紙と熱可塑
    性樹脂フィルムとのうちの少なくとも一方にその圧接面
    に平行な微小振動を加え、背部内面の熱可塑性樹脂及び
    介在した熱可塑性樹脂フィルムを摩擦熱によって溶融
    し、表紙の背部内面に被綴じシートの重ね合わせ端面を
    溶着することを特徴とする製本方法。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂フィルムが、被綴じシートの
    重ね合わせ部の片面若しくは両面に重ね合わせる扉シー
    ト、又は被綴じシート中に挟み込む一乃至複数の支持シ
    ートを有する請求項3記載の製本方法。
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