JPH07294522A - イソチアゾロン類の免疫検定法 - Google Patents

イソチアゾロン類の免疫検定法

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JPH07294522A
JPH07294522A JP5264302A JP26430293A JPH07294522A JP H07294522 A JPH07294522 A JP H07294522A JP 5264302 A JP5264302 A JP 5264302A JP 26430293 A JP26430293 A JP 26430293A JP H07294522 A JPH07294522 A JP H07294522A
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isothiazolones
hybridoma
cells
isothiazolone
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Gary L Willingham
ゲーリー・ルイス・ウィリングハム
Richard F Schuman
リチャード・ファーレル・シューマン
Chun-Hsien Huang
チャン−シエン・ファング
John S Chapman
ジョン・スティーブン・チャップマン
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Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イソチアゾロン化合物を検出する改良された
方法を開発する。 【構成】 本発明のイソチアゾロン類と高分子キャリヤ
の免疫原性複合体の製造方法は、高分子キャリアを、反
応性基を有するイソチアゾロン類に共有結合させること
を含んでなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】I.発明の背景 A.発明の分野 本発明は、免疫検定法を用いた低濃度イソチアゾロン化
合物の検出方法に関する。
【0002】B.従来技術の説明 イソチアゾロン化合物は、水又は湿気が存在する多くの
適用場所において、殺生物剤として広く使用されてい
る。これらの多くの適用場所においては、系中のイソチ
アゾロンの適切な用量及び安定性を決定することが必要
である。現状の技術では、時間がかかり、不便で、かつ
費用もかかるHPLC分析方法を使用することになって
いる。
【0003】ウエスティングハウス・エレクトリック・
コーポレーション(Westinghouse Electric Corporatio
n) の1988年3月23日に公表されたヨーロッパ特
許出願番号0260829号(発明者:ケネス・ダブリ
ュ・ハンター(Kenneth W. Hunter) )には、塩素化フェ
ノール類、特にペンタクロロフェノールと反応するモノ
クローナル抗体、及び該抗体を産生するハイブリドー
マ、更に該塩素化フェノール類の免疫検定法が開示され
た。多くの化合物の検出方法は、免疫検定法の発達によ
って大きな恩恵を被ったけれども、適切な細胞系を製造
することは非常に困難である。
【0004】米国特許4,865,972号(ハンター
(Hunter))には、酵素誘導化学物質(例えば、ジベンゾ
ジオキシン類)に関する抗体に基づいた検定が開示され
ている。イソチアゾロン類は、酵素誘導化合物ではな
い。コーラー(Kohler)とミルシュタイン(Milstein)は、
Nature 265:495(1975)において、初めて、羊の
赤血球に関するモノクローナル抗体を、特定の抗体産生
B−リンパ球と腫瘍細胞とを融合して、細胞培地(in vi
tro)又は動物(in vivo )中で単一のモノクローナル抗体
を合成することができる「不滅」自己再生型ハイブリッ
ドクローン(又は「ハイブリドーマ」)を得ることによ
って、どのようにして調製することができるかを述べ
た。
【0005】II.発明の概要 本発明の目的は、イソチアゾロン化合物を検出する改良
された方法を開発することである。更なる目的は、イソ
チアゾロン類を検出するための免疫検定法に有用であろ
う細胞系を製造することである。
【0006】これらの目的及び以下の開示から明らかに
なるであろう他の目的は本発明によって達成され、その
一態様には、3−イソチアゾロン類、特に、5−クロロ
−2−メチル−3−イソチアゾロンとの反応性を有する
モノクローナル抗体を産生する新規な細胞系を含む。本
発明はまた、該イソチアゾロン類と反応するモノクロー
ナル抗体及びポリクローナル抗体に関する。本発明は、
かかる抗体、該抗体の製造方法、該抗体を用いる分析
法、診断法、調査法、分離法及び他の方法、並びにそれ
らに使用する抗体を含む組成物に関する。さらに、本発
明は、モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ及
び該ハイブリドーマの製造方法に関する。最後に、本発
明は、イソチアゾロン類と高分子キャリヤとの免疫原性
複合体、並びに該複合体の製造方法に関する。
【0007】III.図面の説明 図1は、本発明による免疫検定法においてイソチアゾロ
ン類の4つの異なる種の結合阻害率を示すグラフであ
る。
【0008】IV.発明及び好ましい実施態様の詳細な
説明 ある種類のイソチアゾロン類は、チオール類との反応に
おいて1.053 ×103 モル/sec の一次速度定数(ピー・
ジェイ・コリア(P.J. Collier)等、J.Appl. Bacteriol
、69:578〜584 ,1991) を有する非常に反応性の高い
求電子試薬である。また、5−クロロ−2−メチル−3
−イソチアゾロンは、チオール類との開環反応後、さら
に反応する能力を有している。血清及び赤血球が、還元
されたチオール化合物であるグルタチオンを高レベルで
含むということはよく知られている。ウシ血清中にイソ
チアゾロン類を導入後すぐに、該イソチアゾロン類は、
生物検定法、紫外線分光法又は高速液体クロマトグラフ
ィ(Proclin (商標)300製品広報、ローム・アンド
・ハース・カンパニー(Rohm and Haas Company,Philad
elphia, PA)のいずれによっても検出できなくなる。こ
れは、求核試薬とのイソチアゾロンの反応及び完全環構
造の破壊を意味する。血清中に存在することが知られて
いる求核試薬とイソチアゾロン類との実証されたこの高
速反応は、抗体配合物を誘導する目的で動物中に導入さ
れた未処理のイソチアゾロンが、免疫系の適切な構成要
素と相互作用するのに十分なほど長くは、完全なままで
存在しないということを予測する一つの示唆である。し
たがって、イソチアゾロン類に対する抗体が誘導され得
るということは、全く予期し得ない。
【0009】我々は、既存の分析技術によって実現され
てない多くの批判的要求を満足させる新規な抗体を発見
した。該抗体は、高速、簡易、及びコスト的に有利な種
々の免疫検定法技術による殺生物剤の検出を可能とす
る。該新規抗体は、イソチアゾロンを最初に抽出する必
要がないので、特に、水中でイソチアゾロン化合物を分
析するのに有用である。
【0010】ポリクローナル抗体の使用も可能である
が、しかしモノクローナル抗体の使用が非常に好まし
い。モノクローナル抗体は、それらを非常に特異的かつ
均質にする単一のB−リンパ球クローン(「ハイブリド
ーマ」)から誘導される。かかるハイブリドーマは、実
際的に、単一のあらかじめ定められた特異性をもって、
抗体の、潜在的に無限の補給材料を産生できる自己再生
型細胞「工場」である。
【0011】本発明のモノクローナル抗体は2−メチル
−3−イソチアゾロン(「573」)に対して開発され
たが、図1に示すように、他のイソチアゾロン類、例え
ば、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン
(「651」) 、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル
−3−イソチアゾロン(「287」) 及び2−n−オク
チル−3−イソチアゾロン(「893」)と交差反応性
を有する。
【0012】本発明で有用なイソチアゾロン類は、次式
【化1】 [式中、R1 とR2 は独立して、水素、ハロゲン若しく
は(C1 〜C4 )アルキル群から選ばれるか、又は代わ
りに一緒になって飽和、不飽和若しくは芳香族5若しく
は6員融合炭素環式環を形成することができ;Yは水
素、非置換若しくはハロ−置換(C1 〜C18)アルキル
基、炭素数2〜8の非置換若しくはハロ−置換アルケニ
ル若しくはアルキニル基、非置換若しくはハロ−置換
(C3 〜C8 )シクロアルキル、炭素原子数10までの
アラルキル若しくはハロ−、(C1 〜C4 )アルキル
−、若しくは(C1 〜C4 )アルコキシ−置換アラルキ
ル、又は炭素原子数10までのアリール若しくはハロ
−、(C1 〜C4 )アルキル、若しくは(C1 〜C4
アルコキシ−置換アリール基である]で示される。
【0012】代表的なY置換基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル、オク
チル、シクロヘキシル、4−メトキシフェニル、4−ク
ロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、ベンジル、
4−メトキシベンジル、4−クロロベンジル、フェネチ
ル、4−フェニルブチル、クロロメチル、クロロプロピ
ル、水素などが含まれる。
【0013】モノクローナル抗体は、イソチアゾロン類
と高分子キャリヤの免疫原性複合体を製造し、該複合体
で動物に免疫性を付与し、該動物から抗体産生細胞を
得、腫瘍細胞と該細胞を融合してハイブリドーマを産生
し、該ハイブリドーマの中からイソチアゾロン類との反
応性を有する抗体を産生する少なくとも一つを選択し、
選択されたハイブリドーマから産生された抗体を回収す
ることによって製造される。
【0014】in vivo においてイソチアゾロン類と反応
性を有するモノクローナル抗体を製造する方法は、該抗
体を産生するハイブリドーマを、組織親和性の宿主(hos
t)又は免疫反応が抑制された宿主の腹膜組織中に配置
し、該宿主の腹水液から抗体を回収することを包含す
る。イソチアゾロン類に対するモノクローナル抗体を産
生する無限増殖性細胞系は、イソチアゾロン類と高分子
キャリヤの免疫原性複合体を製造し、該複合体で動物に
免疫性を付与し、該動物から抗体産生細胞を得、該抗体
産生細胞を、腫瘍細胞と融合してハイブリドーマ類を製
造し、該ハイブリドーマの中からイソチアゾロン類との
反応性を有する抗体を産生するハイブリドーマを選択
し、選択されたハイブリドーマを、細胞系へ、クローン
伸長させることによって製造される。選択された無限増
殖性細胞系によって産生された抗体は、「抗−651」
抗体と命名する。
【0015】試料中でイソチアゾロン類の存在又は濃度
を測定するため、イソチアゾロン類との反応性を有する
モノクローナル抗体を試料に添加し、イソチアゾロン類
の存在又は濃度を、モノクローナル抗体を試薬として用
いる免疫検定法によって測定する。モノクローナル抗体
は、好ましくは許容されるキャリヤ中に与えられる。
【0016】前記抗−651抗体を、標準的な手順を使
用してセイヨウワサビペルオキシダーゼ(「HRP」)
酵素に結合することができる。この結合酵素/抗体を、
免疫学的着色剤として使用して、木材、皮革及びプラス
チックのような固形マトリクス中におけるイソチアゾロ
ン類の位置を測定することができる。試験すべきマトリ
クスを、適当な方法によって薄いスライスに分割し、所
定時間、結合酵素/抗体と共にインキュベートする。こ
の間、抗体がイソチアゾロン又はイソチアゾロン類と反
応する。インキュベーション後、非結合酵素/抗体を、
PBS−ツイーンのような緩衝剤で洗浄することによっ
て除去する。次に、処理されたマトリクス物質を酵素基
質と共にインキュベートするが、該酵素基質としては多
数の商業的に入手可能な発色性化合物を利用できる。該
マトリクスを、着色された生成物が反応部位から離れて
拡散しないような量の基質で処理する。また、該基質
を、処理された基質上を被覆する膜中に導入することも
できる。このような製品の一例としては、インターナシ
ョナル・バイオテクノロジーズ・インコーポレーテッド
(International Biotechnologies Inc(「IBI」)製
のエンザイグラフィック・ウエブ(Enzygraphic Web) が
挙げられる。イソチアゾロンを、マトリクス又は基質含
浸膜の視覚的検査又は顕微鏡検査によって局在化する。
【0017】抗体に結合する酵素を使用することにかえ
て、フェリチン若しくは金で標識された抗体、又は放射
線で標識された抗体を使用できる。放射線標識抗体は、
写真フィルムへ処理されたマトリクスを露光することが
必要である。
【0018】また、前記抗体を使用して、木材、プラス
チック又は皮革のような固形マトリクス中におけるイソ
チアゾロン類の存在及び濃度を測定することができる。
脱脂乳又はウシ血清アルブミン(Bovine Serum Albumin
(「BSA」))のようなたん白質ブロック剤の溶液中
に該マトリクスのウエハーを30〜60分間浸漬するこ
とによって、イソチアゾロンの存在に関して該固形マト
リクスを試験することができる。次に、該ウエハーをP
BS−ツイーン(PBS−T)緩衝剤で簡単にすすぎ、
セイヨウワサビペルオキシダーゼに共有結合させた前記
抗−651抗体に15分間暴露する。次に、該ウエハー
を、それぞれPBS−T緩衝剤中において、所定時間で
2回洗浄する。次に、結合抗−651−HRP錯体を、
HRP基質、例えばABTS(2,2’−アジノ−ビス
−3−エチルベンズチアゾリン−6−スルホン酸)の入
っているバイアル中に該ウエハーを置くことによって視
認化することができる。また、酵素基質を、溶液として
又は商業的に入手可能なエンザイグラフィック・ウエブ
(IBI)のような固形支持体に付着された基質とし
て、木材の表面上に置くことができる。色の出現がイソ
チアゾロンの存在を示し、色の強度がイソチアゾロンの
濃度を示す。
【0019】免疫学的手順は、イソチアゾロン類との反
応性を有するモノクローナル抗体を抗体として使用する
選択的免疫学的反応に基づいて混合物からイソチアゾロ
ン類を単離又は分離するために使用できる。
【0020】前記化合物を含有する混合物からイソチア
ゾロン化合物を単離又は分離するための組成物は、イソ
チアゾロン化合物との反応性を有する有効量のモノクロ
ーナル抗体を含み、マトリクス上に又はキャリヤ中に添
加されて固定されている。
【0021】イソチアゾロン化合物との反応性を有する
ポリクローナル抗体は、該イソチアゾロンと高分子キャ
リヤの免疫原性複合体を製造し、該複合体で動物に免疫
性を付与し、該動物から血液を採取し、該血液から血清
を分離し、該血清から抗体を回収することによって製造
される。
【0022】高分子キャリヤに共有結合したイソチアゾ
ロン化合物を含む免疫原性複合体は、高分子キャリヤに
化学結合剤(chemical linker )を共有結合させ、該化学
結合剤へイソチアゾロンの誘導体(反応性基を有する誘
導体)を共有結合させ、それによって、該免疫原性複合
体を形成することによって製造される。
【0023】特に好ましい実施態様においては、本発明
のモノクローナル抗体は、ハイブリドーマ細胞系ATC
C HB11435又はその変種若しくは変異体によっ
て産生されるモノクロナール抗体の特質を有するもので
ある。ATCC HB11435は、アメリカ合衆国
20852 メリーランド州、ロックビル、パークローン・ド
ライブ 12301のAmerican Type Culture Collection(A
TCC)の永久型コレクションから入手可能な生物学的
に純粋な培養体であり、1991年5月14日に寄託さ
れている。ATCC HB11435は、マウスB−リ
ンパ球とマウス血漿のう腫細胞(plasmacytoma)との融合
によって製造された。これらのハイブリドーマ類によっ
て産生される免疫グロブリン(抗体)は、IgGクラス
に属する。ATCC HB11435抗体のモノクロー
ナル性は、それらを産生したハイブリドーマを再クロー
ン化することにより立証された。
【0024】ATCC HB11435によって産生さ
れたモノクローナル抗体は、他のハイブリドーマから産
生される。そうでなければ5−クロロ−2−メチル−3
−イソチアゾロンと反応する他のモノクローナル抗体が
そのように反応することを妨げるであろう。
【0025】前記ハイブリドーマ及び無限増殖性細胞系
は; (a)高分子キャリヤと、それに対してモノクローナル
抗体が求められる特定のイソチアゾロン類との免疫原性
複合体を製造し; (b)該複合体で動物に免疫性を付与し; (c)該動物から抗体産生細胞を得; (d)該抗体産生細胞を腫瘍細胞と融合してハイブリド
ーマを製造し; (e)該ハイブリドーマの中から、上記工程(a)で製
造された免疫原複合体との反応性を有する抗体を産生す
るハイブリドーマをスクリーニングして細胞系を製造
し; (f)該ハイブリドーマの中から、遊離のイソチアゾロ
ン類との反応性を有する抗体を産生するハイブリドーマ
をスクリーニングし; (g)クローニングする; ことによって製造することができる。
【0026】該モノクローナル抗体は、クローニングす
ることにより無限増殖性細胞系に伸長させる前又は後
で、選択された一種又は複数のハイブリドーマから回収
することができる。
【0027】また、脾臓細胞以外の細胞を使用して、イ
ソチアゾロン類に対する抗体を製造することができる。
この態様によって製造されたハイブリドーマを使用し、
それらを適当な培地中で培養し、該培地から抗体を回収
することによって本発明のモノクローナル抗体を製造す
ることができる。
【0028】分子量およそ1000以下の物質、例え
ば、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン(分
子重量152)は、抗体の産生を通常は誘発しない。す
なわち、それらの物質は非免疫原性である。しかしなが
らしばしば、ハプテンとして知られているより小さな物
質に対する抗体の産生を誘発するために、かかる物質を
より大きな免疫原性キャリヤ分子、例えば炭水化物やた
ん白質に化学的に結合させることができる。ハプテンと
高分子キャリヤの免疫原性複合体を製造する一般的な手
段は、当該技術において知られている。例えば、198
4年6月26日に発行されたスターク(Stark) の米国特
許第4,456,691号及びアルブロ(Alblo) 等のTo
xicol Appl. Pharmacol ,50.137〜146(19
79)を参照のこと。
【0029】アルブロ等及びスタークの方法は、ハプテ
ンを、化学的橋架又は結合剤を介して高分子キャリヤに
共有結合させることを含んでいる。該化学結合剤は、反
対側の端部に反応性基を有する二官能価分子である。反
応性基により、化学結合剤が高分子及びハプテン上の反
応性基と反応し、化学結合剤の一端がハプテンに共有結
合することを可能にする。該化学結合剤は、最初にハプ
テンに付加され、次に得られた化合物を化学結合剤の他
端の反応性基を介して高分子キャリヤに付加する。
【0030】キャリヤたん白質と複合した小さな化学化
合物に対して作用する抗体は、化合物の構造だけでな
く、化合物とたん白質との間の結合剤の構造も、更には
結合剤の付加部位に隣接するたん白質の構造までも、識
別する傾向があるということが知られている。補助的な
構造をこのように識別する結果、非結合の化合物に結合
する抗体としての能力が無いか、又は著しくその能力を
低下させていた。このことは、特に、モノクローナル抗
体にとって問題である。この問題は、化合物に対するモ
ノクローナル抗体が、定量分析のために有用でなければ
ならない場合には、克服しなければならないことであ
る。驚くべきことに、我々は、当該技術において長く要
求されていたことを解決する、イソチアゾロン化合物に
対してかかる作用を行なう抗体を発見した。
【0031】免疫原性複合体を製造したら、それを使用
して、公知手段によって動物宿主に免疫性を付与する。
かかる手段には、通常、接種を含むが、しかし、他の投
与方法も含むこともできる。十分な量の複合体を投与
し、動物宿主中において免疫原性反応物を製造する。
【0032】複合体に対する抗体を産生するいかなる宿
主でも使用することができる。一般に使用されている動
物には、ウサギ及びラットやマウスのようなネズミを含
む。マウス及びラットが本発明にとって好ましい。
【0033】動物に免疫性を付与し、動物が複合体に対
する抗体を産生し始めるのに十分な時間が経過したら、
ポリクローナル抗体を当該技術において公知の手段によ
って回収することができる。その一般的な方法として
は、動物から血液を採取し、該血液から血清を分離する
ことが挙げられる。該複合体の製造においてハプテンと
して使用されるイソチアゾロン類に他する抗体を含む血
清は、イソチアゾロン類に対する抗血清として使用でき
る。また、該抗体を血清から回収することができる。ア
フィンティー精製は、血清からイソチアゾロン類に対す
る精製されたポリクローナル抗体を回収するために好ま
しい技術である。
【0034】モノクローナル抗体産生細胞は、免疫性を
付与された動物から回収される。任意の抗体産生細胞を
使用することができるが、動物の脾臓から得られたB−
リンパ球が好ましい。
【0035】抗体産生細胞を腫瘍細胞と融合させハイブ
リドーマを製造する。本明細書においては、用語「腫瘍
細胞」には、抗体産生細胞と融合させてハイブリッド
「不滅」細胞、すなわちin vitroで連続成長できるもの
を製造することができるいかなる細胞も含む。好ましい
腫瘍細胞は、変性され免疫グロブリンを産生する能力を
失った抗体産生細胞である。かかる細胞には、ラット骨
髄腫細胞及びマウス血漿のう腫細胞(plasmacytoma)を含
む。特に、好ましくは、ヒポキサンチングアニンホスホ
リボシルトランスフェラーゼ(HGPRT)酵素中にお
いて欠失のあるマウス血漿のう腫細胞(plasmacytoma)又
はラット骨髄腫細胞であり、これらを用いると、ヒポキ
サンチン、アミノプテリン及びチミジンを含む媒体上で
成長させると、非融合の抗体産生細胞又は血漿のう腫細
胞(plasmacytoma)若しくは骨髄種細胞からハイブリドー
マを選択することが可能になる。
【0036】抗体製造細胞と融合させるのに有用な種々
の腫瘍細胞が知られており、容易に入手可能である。そ
の一つの典型的な細胞として、ケアニー(Kearney) ,J.
Immunology ,123.1548(1979)に記載さ
れているマウス血漿のう腫細胞系(plasmacytoma)P3−
X63−Ag8.653がある。他の細胞系としては、
ミルシュタイン(Milstein),J.Cell Biology,93:5
76〜582(1982)に記載されているラット骨髄
種細胞系YB2.0dがある。これらの細胞系は、メリ
ーランド州、ロックビルのAmerican Type Culture Coll
ction から入手可能であり、それぞれATCC CRL
1580及びATCC CRL 1662と命名され
ている。
【0037】抗体産生細胞と腫瘍細胞とを異なった動物
宿主から得ることができることに留意すべきである。例
えば、ノウインスキ(Nowinski)等のScience ,210:
537(1980)を参照。
【0038】前記したように、該細胞を融合したら、非
融合細胞からハイブリドーマを分離する必要がある。抗
体産生細胞は標準的には培養体中で2〜3日後に死滅す
るが、腫瘍細胞は「不滅」である。しかしながら、HG
PRT中で欠失のある腫瘍細胞を使用し、ヒポキサンチ
ン、アミノプテリン及びチミジンを含む培地上で融合細
胞を成長させることにより、腫瘍細胞はかかる培地上で
生き残ることができないため、ハイブリドーマが、自然
に選択されるであろう。しかしながら、他の公知の選択
手段もまた使用することができる。
【0039】ハイブリドーマを選択した後、それらを評
価してどれがイソチアゾロン類に対する抗体を産生して
いるかを測定する。当該技術における当業者に知られて
いる種々の免疫検定法を該ハイブリドーマの培養体上澄
み液を評価するために使用することができる。イソチア
ゾロン−高分子キャリヤに対するものよりもイソチアゾ
ロン類だけに対するモノクローナル抗体を産生するハイ
ブリドーマを確認するということに注意を払う必要があ
る。すなわち、要求されており、有用で、かつ本発明に
よって製造されるモノクローナル抗体は、遊離すなわち
非共役又は非結合のイソチアゾロン類と反応するもので
ある。
【0040】好ましい選択手段は、複合体又はイソチア
ゾロン類に対する抗体を産生するハイブリドーマを確認
するための、酵素免疫検定法(EIA)による初期スク
リーニングである。次に、かかるハイブリドーマを、5
−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロンのような遊
離イソチアゾロンの活性を評価する拮抗的阻害酵素免疫
検定法(CIEIA)によってスクリーニングし、イソ
チアゾロン/たん白質キャリヤへのモノクローナル抗体
の結合を阻害する。CIEIAは、ハンター(Hunter)等
FEBS Lett.149:147〜151に開示された方法
に従って行われる。
【0041】モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを
選択したら、該抗体を公知の手段によって該ハイブリド
ーマから回収することができる。一般的には、1以上の
モノクローナル抗体産生ハイブリドーマをクローニング
して、それを、モノクローナル抗体を多量に産生するた
めに使用することができる無限増殖性細胞系に伸長させ
ることが有利である。
【0042】モノクローナル抗体を産生する前記方法
は、in vitroにおける方法である。イソチアゾロン類に
対するモノクローナル抗体を産生するin vivo 方法に
は、組織適合性又は免疫反応の抑制された宿主中の腹膜
組織中に抗体を産生するハイブリドーマを配置すること
が含まれている。これにより、宿主に、ハイブリドーマ
によって産生されるモノクローナル抗体を含む液体を代
わるがわる製造する腹水症腫瘍を製造させる。抗体が十
分な量製造されるのに足りる時間の経過後、それらを公
知の手段によって回収することができる。例えば、腹水
液を採取し、モノクローナル抗体をアフィニティー精製
によって純粋な形態で回収することができる。この方法
は、特に商業的に有用な量でモノクローナル抗体を製造
するのに適している。
【0043】種々の異なった系及び方法を使用して、イ
ソチアゾロン類との反応性を有するモノクローナル抗体
を製造し、種々のモノクローナル抗体を、以下の実施例
で示された抗体とは異なる手段によって得ることができ
る。しかしながら、ここに教示されている内容によって
製造することができる該モノクローナル抗体は、依然と
して明らかに本発明の範囲内のものである。本発明の目
的に関する該抗体のこの顕著な特徴は、それらのモノク
ローン性の他に、これらの製造に使用されるハイブリド
ーマの起源、アイソタイプ、分子特異性、親和性、製造
方法又は特定のタイプを問わず、いずれの手段において
も、イソチアゾロン類に対する反応性を有することであ
る。
【0044】該モノクローナル抗体及びポリクローナル
抗体を使用して、イソチアゾロン類、特に5−クロロ−
2−メチル−3−イソチアゾロンを材料中で同定し、こ
れらの材料中の化学物質の濃度を測定することができ
る。該材料としては、例えば、土壌、水、食物及び体液
が挙げられる。イソチアゾロン類の存在又は濃度を測定
するため、種々の免疫検定法において試薬として使用す
ると、本発明の抗体は改良された検定法を提供する。検
出は便利、迅速、敏感、かつ特異的である。本発明の抗
体を使用することができる免疫検定法には制限はない
が、放射免疫検定法、競合免疫沈降検定法、酵素結合免
疫吸着検定法、及び免疫蛍光検定法が含まれる。本発明
のモノクローナル抗体が一般的に好ましい抗体であるけ
れども、ポリクローナル抗体もある種の用途においては
好ましい。
【0045】材料中のイソチアゾロン類の存在又は濃度
を測定するための組成物としては、該化学物質の存在を
検出し又はその量を定量するのに有効な該化学物質に対
する抗体の濃縮物が含まれる。該抗体は、ラテックス粒
子やプラスチック微量滴定プレートのような任意のキャ
リヤに混合し、又は結合させることができる。それらは
また、何に免疫学的方法を使用するかによって、酵素又
は色素若しくは放射線標識体と複合させることができ
る。したがって、5−クロロ−2−メチル−3−イソチ
アゾロンを含むイソチアゾロン類と共に、モノクローナ
ル抗体又はポリクローナル抗体を使用するいずれの検定
システムも本発明に含まれる。
【0046】モノクローナル抗体及びポリクローナル抗
体はまた、選択的免疫学的反応に基づく溶液の錯体混合
物からのイソチアゾロン類の単離、精製、中和及び/又
は除去に有用である。イソチアゾロン類との反応性を有
する抗体の使用は、公知方法における改良を示す。
【0047】モノクローナル抗体はポリクローナル抗体
よりも好ましい。大きな特異性及び実質的に無制限量で
入手可能であることのために、モノクローナル抗体は大
きな工業的又は商業的スケールで使用することができ
る。例えば、抗−651抗体は、他のイソチアゾロン類
又は類似有機化合物の混合物から5−クロロ−2−メチ
ル−3−イソチアゾロンを分離及び精製するのに有用で
ある。該混合物を5−クロロ−2−メチル−3−イソチ
アゾロンに対する固定化モノクローナル抗体と接触さ
せ、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロンを、
抗体に結合した該5−クロロ−2−メチル−3−イソチ
アゾロンの固定化錯体を形成することによって該混合物
から分離する。混合物を除去した後、5−クロロ−2−
メチル−3−イソチアゾロンを該抗体から分離し、公知
の手段によって純粋な形態で回収する。
【0048】錯体混合物からイソチアゾロン類を精製し
又は除去するために有用な組成物としては、イソチアゾ
ロン類との反応及び結合を起こさせるのに有効な量の許
容されるマトリクス上に又は許容されるキャリヤに混合
して固定化されたモノクローナル抗体を含む。しかしな
がら、ある種の混合物に関しては、ポリクローナル抗体
が好ましい可能性がある。
【0049】本発明のモノクローナル抗体はまた、イソ
チアゾロン類、特に5−クロロ−2−メチル−3−イソ
チアゾロンの構造及び機能に関する研究用試薬として有
用である。これらの特筆すべき特異性により、モノクロ
ーナル抗体をこれら化学物質の免疫化学的分析及び構造
活性分析に使用することが可能になり、より特異性の低
いポリクローナル抗体よりも、これらの用途においてよ
り有用となっている。該組成物は調査用試薬として有用
である。以下に示される実施例は本発明のいくつかの実
施態様を説明するものであり、本発明を何ら限定するも
のではない。
【0050】実施例 実施例1−免疫付与性複合体の合成 塩化チオニル(71.38g,0.6モル)及びピリジ
ン(0.5ml)を、3,3’−ジチオジプロピオン酸
(21.3g,0.1モル)に、外部冷却を行いながら
添加した。この混合物を室温で一晩攪拌した。過剰の塩
化チオニルを真空下で除去し、3,3’−塩化ジチオプ
ロピオニルを淡琥珀色の油状物(23.7g,収率10
0%)として得て、これを精製することなく次の工程で
使用した。
【0051】メチル4−アミノ酪酸エステル・HCl
(37.2g,0.242モル)とトリエチルアミン
(67.8ml,0.486モル)との混合物を、二塩
化エチレン(EDC,300ml)中において室温で3
0分間攪拌した。3,3’−塩化ジチオプロピオニル
を、50mlのEDC中に溶解し、約25℃の温度に維
持されている攪拌溶液に冷却しながら滴下した。その混
合物を室温で一晩撹拌した。次に、該混合物を水中に注
ぎ、有機層を分離した。次に、該有機層を、飽和NaH
CO3 溶液、水及び次に食塩水で洗浄した。そして、該
溶液を乾燥し濃縮して、半固体状の褐色の残留物を得
た。この残留物を冷却しながらエチルアセテート中で摩
砕し、3,3’−ジチオ−ジ−N−(3−メトキシカル
ボニルプロピル)プロピオンアミド(化合物I)を、灰
白色固体として得、これをろ過し乾燥した(20.4
g)。
【0052】化合物Iをイソチアゾロンへ環化した。
3,3’−ジチオ−ジ−N−(3−メトキシカルボニル
プロピル)プロピオンアミド(12.0g,0.029
モル)及び塩化スルフリル(19.8g,0.147モ
ル)を、冷却され(0℃)かつ撹拌されたエチルアセテ
ート(120ml)が入っているフラスコに一時間かけ
て同時に加えた。該アミド及び塩化スルフリルを、2.
5分ごとに、それぞれ、0.5g及び0.5mlで24
回に分けて同じ分量で加えた。添加している間に、沈殿
物が生成した。添加終了後、混合物を0℃で30分間撹
拌し、そして室温まで暖めた。該混合物を室温で一時間
撹拌し、0℃まで冷却してろ過した。その固形物を水中
に溶解し、CHCl3 で抽出した。CHCl3 層を水、
次に食塩水で洗浄した。CHCl3 を乾燥したら、溶媒
を除去して、5−クロロ−2−(3−メトキシカルボニ
ルプロピル)−3−イソチアゾロンを、白色固体(収率
8.9g,m.p.54〜6℃)として得た。
【0053】2−(3−メトキシカルボニルプロピル)
−3−イソチアゾロンを製造するため、化合物I(1.
02g,2.5ミリモル)を蒸留エチルアセテート25
ml中に溶解し、0℃まで冷却した。塩化スルフリル
(1.04g,7.75ミリモル)をゆっくり滴下し、
0℃で1時間黄色の溶液を撹拌した。この間に、白色沈
殿物(5−クロロ−2−(3−メトキシカルボニルプロ
ピル)−3−イソチアゾロン(200mg))が生成
し、これをろ過によって除去した。得られたろ液を濃縮
して、残留物をフラッシュ−クロマトグラフィ(10%
アセトン−クロロホルム)にかけ、2−(3−メトキシ
カルボニルプロピル)−3−イソチアゾロン(120m
g)を明澄な油状物として得た。
【0054】該イソチアゾロンのメチルエステルを、遊
離酸に加水分解した。5−クロロ−2−(3−メトキシ
カルボニルプロピル)−3−イソチアゾロン(4.0
g)を酢酸6ml中に溶解した。室温で撹拌されたこの
溶液に、6MのHCl水溶液(7ml)を添加した。次
に、この溶液を室温で24時間撹拌したところ、その間
に白色沈殿物が生成された。該溶液をろ過し、さらにそ
のろ液を濃縮して、より多くの同じ沈殿物(5−クロロ
−2−(3−ヒドロキシカルボニルプロピル)−3−イ
ソチアゾロン)を得た。合計の収量は2.95g(m.
p.158〜161℃)であった。
【0055】2−(3−メトキシカルボニルプロピル)
−3−イソチアゾロンを、氷酢酸4ml及び6N塩酸2
mlの溶液に溶解した。これを85℃で1時間撹拌し
た。この溶液を減圧下で濃縮し、残留物を水とエチルア
セテートとの間で2回分配した。エチルアセテート層を
合わせて、乾燥し、濃縮した。得られた固形物をエチル
アセテートから再結晶化させ、明黄色の粉末を得た。
【0056】次に、遊離酸イソチアゾロンをウシ血清ア
ルブミン(「BSA」)及びチログロブリン(「TH
Y」)に結合させた。5−クロロ−2−(3−ヒドロキ
シカルボニルプロピル)−3−イソチアゾロン(0.4
5g,0.002モル)及びn−Bu3 N(0.95
g,0.0051モル)をジオキサン(5ml)に添加
した。この撹拌懸濁液に、イソブチルクロロホルメート
(0.77g,0.0056モル)を0℃で滴下した。
イソブチルクロロホルメートを加えたら、懸濁している
物質が溶解した。この溶液を室温で1時間撹拌した。こ
れにより、イソチアゾロン−イソブチルホルメート混合
無水物が得られ、それを単離することなく使用した。B
SAを脱イオン水(20ml)中に溶解し、続いて少量
のジオキサン(1ml)を添加した。この撹拌BSA溶
液に、0℃で、イソチアゾロン−イソブチルホルメート
混合無水物溶液を滴下した。添加速度は、反応温度が0
℃で維持されるように行った。添加終了後、該混合物を
0℃で1時間撹拌し、そして室温まで暖め、続いて室温
で1時間撹拌した。次に、該混合物を透析バッグに移
し、24時間透析し、さらに凍結乾燥して水を除去し
た。明白色の粉末(651−BSA 複合体)(2.9
g)が得られた。651のTHYに対する複合体(65
1−THY)、573のBSAに対する複合体(573
−BSA)及び573のTHYに対する複合体(573
−THY)を同様の方法で製造した。
【0057】実施例1A−免疫化 BALB/cマウスを、アメリカ合衆国、ニューヨーク
のタコニックファーム(Taconic Farms) から取得し、表
1に示された項目にしたがって、前記実施例において製
造された651−BSA、651−THY、573−B
SA又は573−THY複合体で免疫性を与えた。表1
中、CFAは「完全フロイントアジュバント」であり、
IFAMは「不完全フロイントアジュバント」であり、
PBSは「生理的緩衝食塩水」であり、「sc」は皮下
であり、及び「ip」は腹膜組織内である。
【0058】
【表1】日 数 日 付 アジェバント 経路 1 12/7/88 300ug CFA sc 63 2/8/89 150ug IFA sc 119 4/5/89 100ug IFA sc 314 10/17/89 100ug IFA sc 403 1/14/90 50ug IFA sc 499 4/20/90 30ug PBS ip 499 4/20/90 20ug PBS sc 573 7/3/90 100ug PBS ip
【0059】実施例1B−イソチアゾロン抗血清用のス
クリーニング 血液試料を、上記実施例で免疫性を付与したマウスから
採取した。血清を、遠心分離によって赤血球から分離し
た。次に、血清を、競合阻害ELISA(CIEIA)
を使用して活性に関してスクリーニングした。96ウエ
ルのポリスチレンEIA(酵素阻害検定法)プレート
を、少なくとも室温で2時間又は4℃で16時間、BS
Aに複合した651(651−BSA)、THYに複合
した651(651−THY)、BSAに複合した57
3(573−BSA)又はTHYに複合した573(5
73−THY)の100μlで被覆した。非結合物質を
PBS−Tの5回洗浄でウエルから洗い落とした。そし
てウエルに、緩衝剤(PBS−T)を単独で、又は緩衝
剤中でそれぞれ2ppmに希釈された651か573の
いずれかの阻害剤を、50μl収容した。次に、該ウエ
ルにマウス血清50μlを収容し、各血清を、緩衝剤、
651又は573(阻害剤)のいずれかと反応させた。
血清及び阻害剤又は緩衝剤との同量での組み合わせによ
り、阻害剤の最終濃度は1ppmであった。該ウエルを
室温で30〜60分間インキュベートした。次に、それ
らをPBS−Tで5回洗浄して、非結合物質を除去し、
さらに、各ウエルに、ビオチニル化ウマ抗−マウスIg
G(ベクター・ラボラトリーズ,Burmingame, CA))の
1μg/ml溶液を100μl収容し、上述のELIS
A等に関する部分で説明したようにして、検定を続行し
た。
【0060】血清中の抗体が、ウエル内の溶液中で阻害
剤の一方又は両方と反応したならば、該抗体分子又はあ
る率の該抗体分子が、阻害剤と結合し、そのために、溶
液中に安定して、洗浄工程中にプレートから除去される
抗体/阻害剤錯体を形成する。かかる場合、阻害剤への
抗体の結合によって、被覆抗原651−BSAに結合さ
せるために利用可能な抗体分子の数を減少させる。より
少数の抗体分子しか651−BSAに結合していないた
め、結合するビオチニル化ウマ抗−マウスIgG分子の
数が減少し、結合するアビジン−ペルオキシダーゼ錯体
の分子がより少なくなり、基質の加水分解が低下し、つ
いには吸光度が低くなってしまう。このデータを表2に
示す。全ての場合、阻害剤濃度は10-4Mであった。
【0061】
【表2】 マウス 阻害率(%) ナンバー 免疫原 被覆複合体 651 573 2A 651−BSA 651−THY 6 0 2A 〃 573−THY 0 0 3A 〃 651−THY 0 0 3A 〃 573−THY 0 0 1B 651−THY 651−BSA 0 0 1B 〃 573−BSA 0 0 2B 〃 651−BSA 0 0 2B 〃 573−BSA 0 0 1C 573−BSA 651−THY 6 7 1C 〃 573−THY 0 0 2C 〃 651−THY 0 18 2C 〃 573−THY 14 4 1D 573−BSA 651−THY 10 0 1D 〃 573−THY 0 12 2D 〃 651−THY 12 0 1E 573−THY 651−BSA 34 28 1E 〃 573−BSA 44 21 2E 〃 651−BSA 7 12 2E 〃 573−BSA 12 10
【0062】これらの結果から、573−THYで免疫
性を付与されたマウス1Eが、651と573の両方に
対して抗体反応性を有する血清を産生したことがわか
る。
【0063】実施例2−融合 全ての方法を無菌で行ない、かつ殺菌試薬を用いて行な
った。ポリクローナル抗体を産生するマウスIEへ過剰
に麻酔(Rompum(登録商標)/Ketamine
(登録商標))をかけることによって殺害した。その脾
臓を取り出し、ABC培地(バージニア州、ハリソンバ
ーグのセル・エンタープライゼズ(CellEnterpraise
s))約20mlが入っている100mmのペトリ皿に
入れた。該脾臓をABC培地10mlに散布し、ほとん
どの脾臓細胞を採取した。残りの細胞は21番ゲージの
針で脾臓膜から細かく切り離すことによって得た。その
量はABC培地を含めて約50mlであり、0.1ml
の試料を取り出して、ABC培地中、1:50に希釈し
た。該希釈細胞をヘモサイトメータで計数して、脾臓か
ら得られたリンパ球の概算数を得た。この間、該細胞を
室温で5分間、約200×gの遠心分離によってペレッ
ト状にした。
【0064】約1.2×108 のリンパ球を脾臓から得
た。これらを1.2×107 の骨髄種細胞(SP2/0
−Ag14,ATCC Cat CRL1581)と混
合した。かかる細胞を再び遠心分離(室温で10分間約
250×g)によってペレット状にした。その上澄み液
をほぼ乾燥状態まで除去し、さらに、その細胞を、遠心
管を静かにたたいて細胞ペレットをほぐすことによって
再懸濁した。
【0065】次に、該細胞を、36℃に予め加温した5
0%のポリエチレングリコール1ml(mw1500
(PEG))で処理した。該PEGを約75秒間かけ
て、遠心管を一定に回転させながらゆっくりと(滴状
で)添加し、PEGと接触している間、残留した細胞が
十分に混合するようにした。
【0066】次に、該細胞の入っている遠心管を、37
℃の水槽に1分間入れた。さらに、該管を水槽から取り
出し、1mlの加温ABC媒体を、次の60〜75秒間
に、遠心管を一定に回転させながら滴下し、細胞及びP
EGが該培地と十分混合するようにした。該細胞を再び
1分間37℃の水槽に移して、さらに該水槽から取り出
した。次の60〜75秒をかけて、2mlのABC培地
を、前記と同様に遠心管を一定に回転させながら添加
し、その細胞を再び1分間37℃の水槽に移した。遠心
管を水槽から取り出し、さらに4mlの加温ABC培地
を、前記と同様に遠心管を一定に回転させながら添加し
た。該細胞を室温で1分間インキュベートし、その後、
8mlの加温ABC培地を、前記と同様に遠心管を一定
に回転させながら添加した。該細胞を室温で1分間イン
キュベートし、その後、12mlの加温ABC培地を、
前記と同様に遠心管を一定に回転させながら添加した。
最終的に、その量は、ABC培地の添加によって約50
mlとなった。
【0067】該細胞を上記したように遠心分離器によっ
てペレット状にした。培地を吸引によって取り除き、細
胞をHM60ml中で再び懸濁した。次に、これらの細
胞を30mlずつ2つのアリコートに分割し、一方には
内皮細胞成長添加剤(ECGS(Sigmaから入手可
能,カタログNo. E2759),5μg/ml)を加え
て、他方には更なる添加剤は何も加えなかった。
【0068】細胞を100μl/ウエルの96ウエルの
皿に入れて培養した。A,B,Cを表示した皿にはEC
GSを加えない細胞を入れ;ECGSを加えた細胞は
D,E,Fを表示した皿に入れた。その細胞を空気中C
2 5%の湿潤雰囲気中でインキュベートした。
【0069】融合後1日目、各ウエルに、適当にECG
Sを加え又は加えずにHM中で調製した1×HAT培地
100μlを収容した。(HATはヒポキサンチン、ア
ミノプテリン及びチミジンの混合物である。該培地で使
用した最終濃度は、5×10-3Mヒポキサンチン、2×
10-5Mアミノプテリン及び1×10-4Mチミジンであ
る。)該細胞を144時間休みなくインキュベートし、
その後、HM50μlを、HATを加えずに、適当にE
CGSを加え又は加えずに、各ウエルに添加した。
【0070】融合後約14日目、該プレートをハイブリ
ドーマの成長コロニーの存在に関して評価した。結果は
表3に示されるとおりである。
【0071】
【表3】 成長ハイブリドーマを有するウェルのパーセンテージ コロニー を有する 培養した ウェルの%プレート ウェル ウェル ECGS ウェル/コロニー A 39 96 − 40.6 B 51 96 − 53.1 C 30 96 − 31.3 D 44 96 + 45.8 E 47 96 + 49.0 F 40 94 + 41.2 平均パーセンテージ コロニー/プレート,A−C:
41.6 平均パーセンテージ コロニー/プレート,D−F:
45.5 平均パーセンテージ コロニー/プレート,A−F:
43.6
【0072】実施例3−抗体用上澄み液のスクリーニン
ハイブリドーマの成長コロニーを有するウエルからの上
澄み液を、酵素結合免疫検定法(EIA)を使用してス
クリーニングした。96ウエルのポリスチレンEIAプ
レートを、少なくとも室温で2時間又は4℃で16時
間、BSAに複合した651(651−BSA)の10
0μl/ウエルで被覆した。非結合物質をPBS−Tの
5回洗浄でウエルから洗い落とし、そしてウエルに50
μlのPBS−Tを収容した。50μlの上澄み液又は
単独の培地(陰性対照物)をウエルに添加し、室温で3
0〜60分間インキュベートした。次に、該ウエルをP
BS−Tで5回洗浄し、非結合物質を除去し、各ウエル
に、ビオチニル化抗−マウスIgG(ベクター・ラボラ
トリーズ(Vector Laboratories,Burmingame, CA))の
1mg/ml溶液を100μl収容した。該ウエルを3
0〜60分間室温で再びインキュベートし、次に、PB
S−Tで5回洗浄して、非結合物質を除去した。次に、
各ウエルに100μlのアビジンビオチニル化セイヨウ
ワサビペルオキシダーセ錯体(AB錯体;ベクター・ラ
ボラトリーズ。AB錯体のアビジン部分は異常に高い親
和力で、安定な酵素含有錯体を形成するビオチニル化ウ
マ抗−マウスIgGのビオチン部分に結合する。)を収
容した。室温で30〜60分間のインキュベーション
後、非結合試薬を再びPBS−Tでウエルから洗い落と
し、各ウエルに100μlのABTS培地(K&P)を
収容した。吸光度(414nm)をフロータイターテッ
クマルチスキャン340EIAプレートリーダ(FLOWTit
ertek Multiscan 340 EIA Plate reader)を使用して3
0〜60分後測定した。
【0073】ハイブリドーマ上澄み液のスクリーニング
により、被覆抗原との反応性を有する抗体を産生する2
つのコロニーが認められた。これらのコロニーを89−
147EH9及び89−147EC2と命名した。これ
らの培養体を伸長させ、低温保存し、さらに下記で述べ
るように、競合阻害ELISA(酵素結合免疫吸着検定
法)によって評価した。
【0074】実施例4−競合阻害ELISA(CIEI
A) ハイブリドーマの成長コロニーを有するウエルからの上
澄み液を、CIEIAを使用してスクリーニングした。
96ウエルのポリスチレンEIA(酵素阻害検定法)プ
レートを、少なくとも室温で2時間又は4℃で16時
間、BSAに複合した651(651−BSA)100
μlで被覆した。非結合物質をPBS−Tの5回洗浄で
ウエルから洗い落とした。そしてウエルに、緩衝剤(P
BS−T)を単独で、又は緩衝剤中でそれぞれ2ppm
に希釈された651か573のいずれかの阻害剤を、5
0μl収容した。次に、該ウエルに各細胞培養体からの
上澄み液50μlを収容し、各上澄み液を、緩衝剤、6
51又は573(阻害剤)のいずれかと反応させた。上
澄み液及び阻害剤又は緩衝剤との同量での組合せによ
り、上澄み液の最終希釈度は1:2であり、阻害剤の最
終濃度は1ppmであった。該ウエルを室温で30〜6
0分間インキュベートした。次に、それらをPBS−T
で5回洗浄して、非結合物質を除去し、さらに、各ウエ
ルに、ビオチニル化ウマ抗−マウスIgG(ベクター・
ラボラトリーズ,Burmingame, CA))の1μg/ml溶
液を100μl収容し、上述のELISA等に関する部
分で説明したようにして、検定を続行した。
【0075】上澄み液中の抗体が、ウエル内の溶液中で
阻害剤の一方又は両方と反応したならば、該抗体分子又
はある率の該抗体分子が、阻害剤と結合し、そのため
に、溶液中に安定して、洗浄工程中にプレートから除去
される抗体/阻害剤錯体を形成する。かかる場合、阻害
剤への抗体の結合によって、被覆抗原651−BSAに
結合させるために利用可能な抗体分子の数を減少させ
る。より少数の抗体分子しか651−BSAに結合して
いないため、結合するビオチニル化ウマ抗−マウスIg
G分子の数が減少し、結合するアビジン−ペルオキシダ
ーゼ錯体の分子がより少なくなり、基質の加水分解が低
下し、ついには吸光度が低くなってしまう。
【0076】CIEIAを操作して、被覆抗原、抗体、
及び検出分子(例えば、ウマ抗−ネズミIgG及びアビ
ジン−ペルオキシダーゼ錯体)の濃度を変化させること
によって、より大きな阻害を達成することができる。C
IEIAのかかる「最適化」を使用して、高レベルの感
度を得て、モノクローナル抗体の低濃度(すなわち、高
希釈度)での使用が可能となる。
【0077】CIEIAによる検定において、細胞培養
体89−147EH9は唯一、一貫して被覆抗原と反応
性を有し、化合物651及び573によって阻害するこ
とができた。代表的なCIEIAのデータを表4に示
す。
【0078】
【表4】 培養体上澄み液のCIEIA 阻害剤(吸光度) 上澄み液 1PPM 1PPM培養体ID 希釈率 なし 651 573 CF10 1:2 0.485 0.419 0.479 EH9 1:2 0.170 0.150 0.117 EC2 1:2 0.847 0.652 0.520 培地 0.291 0.300 0.305 EC2 1:12 0.917 0.910 0.872 EH9 1:2.5 0.386 0.122 0.135 CF10 1:2.5 0.121 0.119 0.099 EC2IB8* 1:6 0.169 0.124 0.121 培地 0.108 0.100 0.098 EH9 1:4 0.515 0.186+ 0.504+ *89−147EC2のクローン +0.4ppmの阻害剤に対して試験した
【0079】細胞培養体89−147EH9によって産
生された抗体が、化合物651と選択的に反応したこと
を立証するため、CIEIAを、抗体含有上澄み液を4
つの異なる阻害剤とそれぞれいくつかの異なる濃度で反
応させたということを除いては、上記と同じように行っ
た。この処理結果を表5に示す。本発明の抗体は、同量
の他の殺生物剤よりも、651との阻害レベルが高いこ
とから明らかなように、他の試験された化合物よりも、
651と非常に強い反応性を有している。
【0080】
【表5】 殺生物剤の検出用CIEIA 阻害剤濃度 10分 吸光度×1000(ppm) 651 573 NMA 893 50 ND* 191 490 516 10 106 344 518 589 2 185 504 496 514 0.4 338 461 519 ND 0.08 448 590 429 ND 0.016 491 ND ND ND なし 515,n=3 *ND=測定不能 NMA=N−メチルマロンアミック酸
【0081】実施例5−ハイブリドーマのクローニング 化合物651と反応性を有する抗体が遺伝子組成の同じ
細胞によって産生されたことを立証するためには、細胞
培養体89−147EH9のクローンを発生させること
が必要であった。クローニングは、最初に89−147
EH9細胞の個体群における生存可能細胞の合計数を測
定することによって行った。次に、該細胞個体群を細胞
培地1ml当り4〜5細胞の密度に希釈した。この細胞
懸濁液200μlを、I−IVを表示した4つの96ウ
エル細胞培養皿の各ウエル中に接種した。14日後、顕
微鏡的評価で、細胞のコロニーの成長について各ウエル
を検査した。唯一つの細胞中心点を有するものをモノク
ローナルとした。クローニング処理の結果を下記の表6
に示す。
【0082】
【表6】 細胞培養体89−147EH9のクローンニング プレート クローンを有する 一つの中心点 一つの中心点をID ウェル を有するウェル 有する率(%) I 15 11 73.3 II 17 12 70.6 III 19 17 89.5IV 18 13 72.2 合計 17.25+/1.7 13.25+/-2.6 76.4+/-8.8
【0083】その後、各コロニーを前記したELISA
における反応性について試験した。コロニーのうちいく
つかを、伸長のため選択し、CIEIAによって651
と573双方との反応性について再試験した。この試験
の結果を下記の表7に示す。
【0084】
【表7】 化合物651及び573と89−147EH9クローンとの反応性 吸光度×1000 クローン 651 573ID PBS 1PPM %I* 1PPM %I IA5 528 348 34.1 471 10.8 IID1 060 055 <1.0 057 <1.0 ID5 584 429 26.5 671 0.0 IVF12 090 065 27.8 073 18.9 ID8 746 807 0.0 1068 0.0 IVE1 818 452 44.7 539 34.1 IIIH6 647 471 27.2 705 0.0 IVE4 595 361 39.3 539 9.4 IVH2 680 366 46.2 632 7.0培地のみ 063 059 <1.0 058 <1.0 *%I=阻害率[各阻害剤(651又は573)で得ら
れた吸光度を、阻害剤を含まない吸光度(PBS)で割
り、かつ1からその商を引きその差に100を乗じるこ
とによって求められる。負数値は0.0として示す。]
【0085】これら及びその後の検定結果に基づき、ク
ローン性細胞系89−147EH9IIIH6を伸長
し、腹水として成長させ、精製し、及び次の検定で使用
した。
【0086】実施例6−651用の定量CIEIA 未知の試料における651の濃度を測定するためのCI
EIAの有用性を立証するため、定量免疫検定法を展開
した。この検定法は、抗体の複製試料を一連の知られて
いる濃度の化合物651及び未知量の651を含有する
種々の希釈度の試料と反応させることを除いては、実施
例4で述べたように行われる。実施例4で述べたよう
に、651の最も高い濃度で、651と抗体との最大限
の相互作用が生じ、ついには吸光度値を減少させる。6
51の中間レベルでは、吸光度値の適度の減少を引き起
こし、そして651の低レベルでは吸光度値の減少を僅
かに引き起こすか全く生じさせない。
【0087】定量CIEIAにおいて、吸光度値と65
1濃度の対数とをプロットすることにより標準曲線が得
られる。回帰分析法(4パラメータ論理曲線適合法)又
は他の統計的方法を使用して、その点を合わせる。次
に、未知試料における651の濃度を、未知試料を抗体
と反応させたウエル中の吸光度と標準曲線に関して得ら
れた値とを比較することによって、測定した。
【0088】これらの手段を使用して、使用希釈度にお
ける製紙工場処理液(papermill fluid) 、冷却塔液及び
金属作用流体(MWF)の実験室で得られた試料中にお
ける651の濃度を測定した。これらの試験の結果を、
試料中の実際の濃度と共に表7に示す。これらの結果
は、この検定法が試料中の651のレベルを測定するた
めに有効に使用できることを示すものである。
【0089】
【表8】 651の濃度測定値試料 みかけ651(ppm)1 HPLC(ppm)2 CIEIA(ppm)3 製紙工場 7.5 8.4 5.4 2.25 2.5 3.2 0.375 0.41 1.3 冷却塔 7.5 8.4 6.5 2.25 2.5 2.3 0.375 0.41 1.3 MWF 22.5 21.2 20 11.25 9.9 11.2 3.75 3.3 0.74 1.みかけ(Nominal)は試料の視準値である。 2.HPLCは一般的に使用されている標準分析方法であ
る。 3.CIEIA試料は分析前に1:4に希釈した。
【0090】冷却塔液の実験室で準備した試料の2組目
を、CIEIAによって、さらに上記実施例4で概説し
た手段によって2重に651の分析をした。これらの結
果を表9に示す。
【0091】
【表9】 冷却水における651の濃度の測定値 CIEIA みかけ HPLC 1回目 2回目 10 9.3 10.4 11.7 3 2.8 3.3 6.5 0.5 0.46 nd* 0.46 nd=未検出
【0092】実施例7−ELISAキット A.ディップスティックの構成 ディップスティックキットの構成においては、プラスチ
ックストリップをバイアルキャップに取り付け、バイア
ル中にたれ下げる。該ディップスティックの表面には、
100ngの抗−651抗体を付着させる2cm2 の検
出領域がある。試料を651−BSA複合体(200n
g)溶液が入っているバイアル中に希釈した。ディップ
スティックの付いたバイアルキャップをバイアル上に螺
合させ、約15〜30分間インキュベートする。該ディ
ップスティックを取り外し、水又は緩衝剤ですすぎ、そ
して、アビジン−HRP(セイヨウワサビペルオキシダ
ーゼ)錯体の入っているバイアル上に螺合させて、15
分間インキュベートし、さらにすすぐ。次に、該ディッ
プスティックをアジノ−ビス−エチルベンズチアゾリン
スルホン酸(「ABTS」)のようなHRP基質の入っ
たバイアル中に入れる。そして、イソチアゾロン濃度
を、所定のインキュベーション時間の経過後、バイアル
中の青色の強度を測定することによって評価する。
【0093】B.膜の構成 抗−651抗体を膜に付着させ、該膜(100ngの抗
体を含有する約2cm2 のもの)を小カップ上に置く。
試料を651−BSA−ビオチン複合体(希釈度1:2
の試料からなり、複合体の合計量は200ngである)
と混合し、この溶液を該膜上に注ぐ。重力によって該溶
液が膜を通過する。次に、アビジン−HRP溶液を該膜
上に注いで、すすぎ、さらに検出溶液(HRP基質)を
該膜上に注ぐ。そして、イソチアゾロン濃度を、該膜上
の青色の強度を測定することによって評価する。
【0094】実施例8−木材中のイソチアゾロン類の比
色測定 商業的方法を使用して4,5−ジクロロ−2−n−オク
チル−3−イソチアゾロンを含有する溶液で圧縮処理さ
れた南部イエローパイン(Southern Yellow pine)を、ウ
エハー状(0.5×2.5cm)にカットした。これら
の木材ウエハーを、3%の脱脂乳溶液中に30分間浸漬
した。次に、該ウエハーをPBS−Tで簡単にすすぎ、
さらに、500ng/mlでセイヨウワサビペルオキシ
ダーゼに共有結合している抗−651抗体に15分間暴
露した。そして、該ウエハーをPBS−T緩衝剤中でそ
れぞれ30分間2回洗浄した。該結合抗−651−HR
P錯体を、HRP基質(ABTS)が入っているバイア
ル中にウエハーを置くことによって視認した。溶液中に
青色が現れたことから、4,5−ジクロロ−2−n−オ
クチル−3−イソチアゾロンの存在が確認された。バイ
アル中の溶液の200μlのアリコートをとり、405
nmで吸光度を測定した。これを、イソチアゾロンを含
有していないことを除いては同じ方法で処理した対照木
材ウエハーと比較した。次に、その吸光度値をバックグ
ラウンドに関して補正した。
【0095】試料 405 対照物 0.002 処理後 0.165
【0096】これらのデータは、この方法が木材又は固
形マトリクス中におけるイソチアゾロン濃度の測定に利
用可能であることを示している。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明による免疫検定法においてイソチアゾロ
ン類の4つの異なる種の結合阻害率を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード・ファーレル・シューマン アメリカ合衆国メリーランド州20878、ノ ース・ポトマック、ナイト・ホーク・ウェ イ 14317 (72)発明者 チャン−シエン・ファング アメリカ合衆国メリーランド州20853、ロ ックビル、ウッドクレスト・ドライブ 14535 (72)発明者 ジョン・スティーブン・チャップマン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002、 アンブラー、ホフマン・ロード 1272

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子キャリヤを、反応性基を有するイ
    ソチアゾロン類に共有結合させることを含んでなる、イ
    ソチアゾロン類と高分子キャリヤの免疫原性複合体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記イソチアゾロンが2−メチル−3−
    イソチアゾロンである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 請求項1により製造された免疫原性複合
    体で動物に免疫性を付与し;該動物から抗体産生細胞を
    得て;該細胞を腫瘍細胞と融合させてハイブリドーマを
    製造し;該ハイブリドーマから、該イソチアゾロン類に
    特異的に結合することのできる抗体を産生する少なくと
    も一つのハイブリドーマを選択し;該選択されたハイブ
    リドーマから産生された抗体を回収することを含む、イ
    ソチアゾロン類との反応性を有するモノクロナール抗体
    を製造する方法。
  4. 【請求項4】 前記動物がネズミである請求項3記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 前記腫瘍細胞が、マウス血漿のう腫細胞
    (plasmacytoma)又はラット骨髄腫細胞である請求項3記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 ハイブリドーマが、ATCC HB11
    435を識別する特性の全てを有することを特徴とする
    請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記動物がマウスである請求項3記載の
    方法であって;該マウスの脾臓から抗体産生細胞を回収
    し;ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフ
    ェラーゼ酵素中において、該抗体産生細胞を欠失のある
    マウス血漿のう腫細胞(plasmacytoma)又はラット骨髄腫
    細胞と融合させて、ハイブリドーマを形成し;ハイポキ
    サンチン、アミノプテリン及びチミジンを含む媒体中で
    成長させることによって、該ハイブリドーマの少なくと
    も一つを選択し;遊離又は非共役形態の5−クロロ−2
    −メチル−3−イソチアゾロンに対する抗体を産生する
    前記ハイブリドーマの少なくとも一つを同定し;該同定
    したハイブリドーマを培養して、回収可能量の範囲で前
    記抗体を製造し;該培養されたハイブリドーマによって
    産生された抗体を回収することを含む前記方法。
  8. 【請求項8】 前記抗体を産生するハイブリドーマを、
    組織親和性の宿主(host)又は免疫反応が抑制された宿主
    の腹膜組織中に配置し、該宿主の腹水液から抗体を回収
    することを含む請求項3記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記選択されたハイブリドーマを、無限
    増殖性細胞系へ、クローン伸長させることを含む請求項
    3記載の方法。
  10. 【請求項10】 試料と請求項3により製造されたモノ
    クローナル抗体とを、一定時間接触させ、その後、かか
    る接触によって得られた抗原/抗体コンプレックスの量
    を測定することによって該試料中の抗原の濃度を測定す
    ることを含んでなる、組成物中のイソチアゾロン類の存
    在又は濃度を測定する方法。
  11. 【請求項11】 さらに、混合物からの前記イソチアゾ
    ロン類の単離又は分離を含む請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 精製形態で前記イソチアゾロン類を回
    収することを含む請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 さらに、前記複合体で動物に免疫性を
    付与し;該動物から血液を採取し;該血液から血清を分
    離し;該血清からポリクローナル抗体を回収することを
    含む請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 イソチアゾロン類に特異的に結合する
    ことのできるモノクローナル抗体を産生するハイブリド
    ーマを含む組成物。
  15. 【請求項15】 前記イソチアゾロンが5−クロロ−2
    −メチル−3−イソチアゾロンである請求項14記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】 前記ハイブリドーマが、ATCC H
    B11435を識別する特性の全てを有する請求項14
    記載の組成物。
  17. 【請求項17】 イソチアゾロン類に特異的に結合する
    ことのできるモノクローナル抗体又はポリクローナル血
    清を含む組成物。
  18. 【請求項18】 前記モノクローナル抗体が無限増殖性
    細胞系又はハイブリドーマから回収されたものである請
    求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】 前記ハイブリドーマが、ATCC H
    B11435を識別する特性の全てを有する請求項18
    記載の組成物。
  20. 【請求項20】 マトリクス上に固定されている請求項
    18記載の組成物。
  21. 【請求項21】 請求項1の方法によって製造された免
    疫原性複合体を含む組成物。
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