JPH0729294Y2 - 樹脂製容器の取付装置 - Google Patents
樹脂製容器の取付装置Info
- Publication number
- JPH0729294Y2 JPH0729294Y2 JP6376190U JP6376190U JPH0729294Y2 JP H0729294 Y2 JPH0729294 Y2 JP H0729294Y2 JP 6376190 U JP6376190 U JP 6376190U JP 6376190 U JP6376190 U JP 6376190U JP H0729294 Y2 JPH0729294 Y2 JP H0729294Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bracket
- resin container
- fitting portion
- clip member
- fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、樹脂製容器を固定部に取付ける取付装置に関
するものである。
するものである。
〈従来の技術〉 近年自動車に使用されるリザーバタンク等の容器は、軽
量で量産性にすぐれた合成樹脂製のものが多く用いられ
ている。この樹脂製容器をエンジンルーム内の所定の固
定部に保持するため、ブラケットが取付けられる。その
取付け方法の1例として、第4図と第5図に示されるよ
うに、ブラケット1に勾配のついたあり溝2を形成し、
かつ樹脂製容器3に勾配のついた嵌合部4を設けて、そ
の嵌合部4に前記あり溝2を挟持するようにした構成の
ものがある。
量で量産性にすぐれた合成樹脂製のものが多く用いられ
ている。この樹脂製容器をエンジンルーム内の所定の固
定部に保持するため、ブラケットが取付けられる。その
取付け方法の1例として、第4図と第5図に示されるよ
うに、ブラケット1に勾配のついたあり溝2を形成し、
かつ樹脂製容器3に勾配のついた嵌合部4を設けて、そ
の嵌合部4に前記あり溝2を挟持するようにした構成の
ものがある。
上記の取付け構造の樹脂製容器において、あり溝2と嵌
合部4の製作誤差、および樹脂製容器3の温度変化に伴
う容積変化が大きい性質により、とりわけ冷間時または
長期間使用時に樹脂製容器3とブラケット1との間に隙
間が生じて、ガタが発生してしまう。このガタを吸収す
るため、ブラケット1にばね材からなるクリップ部材5
を着脱自在に取付け、嵌合部4に形成したリブ6にクリ
ップ部材5の係着部7が弾性係着するようにしている。
そして、樹脂製容器3に対して係着部7の弾性力が、あ
り溝2と嵌合部4が挟持する方向である下向きに加わ
り、ガタの発生の防止を図っている。
合部4の製作誤差、および樹脂製容器3の温度変化に伴
う容積変化が大きい性質により、とりわけ冷間時または
長期間使用時に樹脂製容器3とブラケット1との間に隙
間が生じて、ガタが発生してしまう。このガタを吸収す
るため、ブラケット1にばね材からなるクリップ部材5
を着脱自在に取付け、嵌合部4に形成したリブ6にクリ
ップ部材5の係着部7が弾性係着するようにしている。
そして、樹脂製容器3に対して係着部7の弾性力が、あ
り溝2と嵌合部4が挟持する方向である下向きに加わ
り、ガタの発生の防止を図っている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記の従来の構成にしても、リブ6とク
リップ部材5の形状誤差によるクリップ部材5の係着部
7の弾性力のばらつきを小さくすることはむずかしく、
クリップ部材5の係着部7の弾性力がリブ6にほとんど
作用せず、樹脂製容器3のガタが生じるものを防止する
には至らなかった。また、取付け取外しを繰り返し行な
うと、係着部7の弾性がへたってきて、下向きの力が弱
くなり、ブラケット1と樹脂製容器3の間に隙間が生じ
るようになって、ガタの発生の防止の作用を果たさなく
なってしまう。
リップ部材5の形状誤差によるクリップ部材5の係着部
7の弾性力のばらつきを小さくすることはむずかしく、
クリップ部材5の係着部7の弾性力がリブ6にほとんど
作用せず、樹脂製容器3のガタが生じるものを防止する
には至らなかった。また、取付け取外しを繰り返し行な
うと、係着部7の弾性がへたってきて、下向きの力が弱
くなり、ブラケット1と樹脂製容器3の間に隙間が生じ
るようになって、ガタの発生の防止の作用を果たさなく
なってしまう。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は上述した問題点を解決するためになされたもの
で、金属製のブラケットの左右の2箇所に樹脂製容器側
へ折り曲げられ下方にいくに従って幅の狭くなるあり溝
を形成し、前記樹脂製容器に前記ブラケット側に突出し
て下方にいくに従って幅の狭くなる嵌合部を形成し、こ
の嵌合部を前記あり溝に上からはめ込むことにより前記
樹脂製容器を前記ブラケットを介して固定部に位置決め
をし、かつ前記ブラケットに固着する固着部と、前記嵌
合部に弾性係着する係着部とを有するばね材からなるク
リップ部材を前記ブラケットに着脱自在に取付けた樹脂
製容器の取付装置において、前記係着部が前記嵌合部を
押圧する下方向に対向する上方向に前記嵌合部を弾性的
に押圧する押圧部を前記クリップ部材または前記ブラケ
ットに設けたことを特徴とするものである。
で、金属製のブラケットの左右の2箇所に樹脂製容器側
へ折り曲げられ下方にいくに従って幅の狭くなるあり溝
を形成し、前記樹脂製容器に前記ブラケット側に突出し
て下方にいくに従って幅の狭くなる嵌合部を形成し、こ
の嵌合部を前記あり溝に上からはめ込むことにより前記
樹脂製容器を前記ブラケットを介して固定部に位置決め
をし、かつ前記ブラケットに固着する固着部と、前記嵌
合部に弾性係着する係着部とを有するばね材からなるク
リップ部材を前記ブラケットに着脱自在に取付けた樹脂
製容器の取付装置において、前記係着部が前記嵌合部を
押圧する下方向に対向する上方向に前記嵌合部を弾性的
に押圧する押圧部を前記クリップ部材または前記ブラケ
ットに設けたことを特徴とするものである。
〈作用〉 上記した構成により、取付状態において、クリップ部材
に設けた係着部と、クリップ部材またはブラケットに設
けた押圧部が、樹脂製容器の嵌合部に対して対向する両
方向に押圧力を与えているので、ブラケットのあり溝と
樹脂製容器の嵌合部との挟持部で生じるガタの発生を防
止し、かつ樹脂製容器を強固に保持する。
に設けた係着部と、クリップ部材またはブラケットに設
けた押圧部が、樹脂製容器の嵌合部に対して対向する両
方向に押圧力を与えているので、ブラケットのあり溝と
樹脂製容器の嵌合部との挟持部で生じるガタの発生を防
止し、かつ樹脂製容器を強固に保持する。
〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図、第2図において、10はオイルを貯蔵する公知の合成
樹脂製容器を示し、この容器10には半径外方に突出して
下方にいくに従って幅の狭くなる嵌合部11が形成されて
いる。そして、嵌合部11の中央には下方にいくに従って
容器10側へ傾斜したリブ12が形成されている。14は鋼板
からなるブラケットで、このブラケット14には左右の2
箇所に、向こう側へ折り曲げられ、下方にいくに従って
幅の狭くなるあり溝15が形成され、このあり溝15に前記
嵌合部11が上から嵌合されるようになっている。
図、第2図において、10はオイルを貯蔵する公知の合成
樹脂製容器を示し、この容器10には半径外方に突出して
下方にいくに従って幅の狭くなる嵌合部11が形成されて
いる。そして、嵌合部11の中央には下方にいくに従って
容器10側へ傾斜したリブ12が形成されている。14は鋼板
からなるブラケットで、このブラケット14には左右の2
箇所に、向こう側へ折り曲げられ、下方にいくに従って
幅の狭くなるあり溝15が形成され、このあり溝15に前記
嵌合部11が上から嵌合されるようになっている。
また、ブラケット14には、中間部にばね材からなるクリ
ップ部材17が着脱自在に取付けられている。このクリッ
プ部材17は、ばね材の弾性力によって前記ブラケット14
に保持される固着部16、前記嵌合部11のリブ12に弾性係
着される係着部18、及び後述の弾性部19からなってい
る。係着部18は、リブ12に弾性係着することにより、樹
脂製容器10の収縮により生じる樹脂製容器10の嵌合部11
とブラケット14のあり溝15の間のガタを吸収する働きを
する。
ップ部材17が着脱自在に取付けられている。このクリッ
プ部材17は、ばね材の弾性力によって前記ブラケット14
に保持される固着部16、前記嵌合部11のリブ12に弾性係
着される係着部18、及び後述の弾性部19からなってい
る。係着部18は、リブ12に弾性係着することにより、樹
脂製容器10の収縮により生じる樹脂製容器10の嵌合部11
とブラケット14のあり溝15の間のガタを吸収する働きを
する。
弾性部19は、固着部16と共にクリップ部材17をブラケッ
ト14に固定する作用を有し、さらに先端部分には、樹脂
製容器10側に屈曲されて嵌合部11の下面に対して上向き
に弾性的に押圧する押圧部19aが設けられている。
ト14に固定する作用を有し、さらに先端部分には、樹脂
製容器10側に屈曲されて嵌合部11の下面に対して上向き
に弾性的に押圧する押圧部19aが設けられている。
また、ブラケット14には、取付ブラケット21が溶接等に
より固定されている。取付ブラケット21の両端には貫通
穴22が設けられ、この貫通穴22に図略のボルトを挿入し
て、エンジンルーム内の所定の固定部に固定される。
より固定されている。取付ブラケット21の両端には貫通
穴22が設けられ、この貫通穴22に図略のボルトを挿入し
て、エンジンルーム内の所定の固定部に固定される。
上記のような構成にしたことにより、あり溝15と嵌合部
11の挟持において、クリップ部材17の押圧部19aにより
与えられた上向きの力と、クリップ部材17の係着部18に
より与えられた下向きの力とで、嵌合部11を挟持するよ
うな力が作用しているため、係着部18とリブ12の形状誤
差によって、係着部18の弾性力がリブ12にほとんど作用
しないものでも、樹脂製容器10をブラケット14に強固に
保持することができ、また取付け取外しを繰り返しても
ガタの発生が生じにくくなる。
11の挟持において、クリップ部材17の押圧部19aにより
与えられた上向きの力と、クリップ部材17の係着部18に
より与えられた下向きの力とで、嵌合部11を挟持するよ
うな力が作用しているため、係着部18とリブ12の形状誤
差によって、係着部18の弾性力がリブ12にほとんど作用
しないものでも、樹脂製容器10をブラケット14に強固に
保持することができ、また取付け取外しを繰り返しても
ガタの発生が生じにくくなる。
上記実施例では、クリップ部材17の押圧部19aにより嵌
合部11に上向きの力を与えるように構成されているが、
これに限定されるものではなく、第3図に示されるよう
に、ブラケット14の下部に一体的に樹脂製容器10側に直
角に屈曲したフランジ部23を形成して、そのフランジ部
23の上面に弾性部材20を固着した構成にして、弾性部材
20を樹脂製容器10の嵌合部11の下面に対して圧縮された
状態で組み付けることにより、嵌合部11に上向きの力を
与えるようにしてもよい。
合部11に上向きの力を与えるように構成されているが、
これに限定されるものではなく、第3図に示されるよう
に、ブラケット14の下部に一体的に樹脂製容器10側に直
角に屈曲したフランジ部23を形成して、そのフランジ部
23の上面に弾性部材20を固着した構成にして、弾性部材
20を樹脂製容器10の嵌合部11の下面に対して圧縮された
状態で組み付けることにより、嵌合部11に上向きの力を
与えるようにしてもよい。
〈考案の効果〉 以上述べたように本考案においては、クリップ部材の係
着部が嵌合部を押圧する下方向に対向する上方向に、嵌
合部を弾性的に押圧する押圧部をクリップ部材またはブ
ラケットに設けるように構成して、押圧部により与えら
れた上向きの力と、クリップ部材により与えられた下向
きの力とで、嵌合部を挟持する力を作用させて、樹脂製
容器をガタが発生することなく保持することができ、ま
た取付け取外しを繰り返してもガタの発生を防止でき
る。
着部が嵌合部を押圧する下方向に対向する上方向に、嵌
合部を弾性的に押圧する押圧部をクリップ部材またはブ
ラケットに設けるように構成して、押圧部により与えら
れた上向きの力と、クリップ部材により与えられた下向
きの力とで、嵌合部を挟持する力を作用させて、樹脂製
容器をガタが発生することなく保持することができ、ま
た取付け取外しを繰り返してもガタの発生を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】 第1図、第2図は本考案の実施例を示すもので、第1図
は樹脂製容器の上視図、第2図は第1図のII−II線断面
図である。第3図は本考案の他の実施例を示すものであ
る。第4図、第5図は従来の形状を示すもので、第4図
は樹脂製容器の全体図、第5図は要部断面図である。 10……樹脂製容器,11……嵌合部,14……ブラケット,15
……あり溝,16……固着部,17……クリップ部材,18……
係着部,19a……押圧部,20……弾性部材(押圧部),23…
…フランジ部。
は樹脂製容器の上視図、第2図は第1図のII−II線断面
図である。第3図は本考案の他の実施例を示すものであ
る。第4図、第5図は従来の形状を示すもので、第4図
は樹脂製容器の全体図、第5図は要部断面図である。 10……樹脂製容器,11……嵌合部,14……ブラケット,15
……あり溝,16……固着部,17……クリップ部材,18……
係着部,19a……押圧部,20……弾性部材(押圧部),23…
…フランジ部。
Claims (1)
- 【請求項1】金属製のブラケットの左右の2箇所に樹脂
製容器側へ折り曲げられ下方にいくに従って幅の狭くな
るあり溝を形成し、前記樹脂製容器に前記ブラケット側
に突出して下方にいくに従って幅の狭くなる嵌合部を形
成し、この嵌合部を前記あり溝に上からはめ込むことに
より前記樹脂製容器を前記ブラケットを介して固定部に
位置決めをし、かつ前記ブラケットに固着する固着部
と、前記嵌合部に弾性係着する係着部とを有するばね材
からなるクリップ部材を前記ブラケットに着脱自在に取
付けた樹脂製容器の取付装置において、前記係着部が前
記嵌合部を押圧する下方向に対向する上方向に前記嵌合
部を弾性的に押圧する押圧部を前記クリップ部材または
前記ブラケットに設けたことを特徴とする樹脂製容器の
取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6376190U JPH0729294Y2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 樹脂製容器の取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6376190U JPH0729294Y2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 樹脂製容器の取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0422613U JPH0422613U (ja) | 1992-02-25 |
JPH0729294Y2 true JPH0729294Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31594098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6376190U Expired - Lifetime JPH0729294Y2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | 樹脂製容器の取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729294Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-06-15 JP JP6376190U patent/JPH0729294Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0422613U (ja) | 1992-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS641344B2 (ja) | ||
JPS633955Y2 (ja) | ||
JPH04109129U (ja) | 金属製溶接スタツド及びプラスチツククリツプ | |
JPH0729294Y2 (ja) | 樹脂製容器の取付装置 | |
JPH07223499A (ja) | バッテリ固定装置 | |
JPH0135041Y2 (ja) | ||
JPS6136734Y2 (ja) | ||
JPS639791Y2 (ja) | ||
JP2873773B2 (ja) | ディスクブレーキ用摩耗警報装置 | |
JPH0455911B2 (ja) | ||
JPH0131768Y2 (ja) | ||
JPH0134609Y2 (ja) | ||
JPS6116780Y2 (ja) | ||
JPH078887Y2 (ja) | パイプクランプ装置 | |
JPH077543Y2 (ja) | 樹脂タンクの固定バンド | |
JPS606322Y2 (ja) | センタ−キャップの取付装置 | |
JPH0235577Y2 (ja) | ||
JPS6146045Y2 (ja) | ||
JPS6040829Y2 (ja) | 合成樹脂製シユラウドの取付構造 | |
JPH0219662Y2 (ja) | ||
JPH069916Y2 (ja) | 車両用ルーフモールカバーの取付構造 | |
JP2505907Y2 (ja) | ステアリングホイ―ル | |
JPS6347536Y2 (ja) | ||
JPH0332401Y2 (ja) | ||
JPH0235576Y2 (ja) |